説明

前眼部断面画像解析方法及び前眼部断面画像解析装置

【課題】 隅角の開大度を検者が容易に決定する。
【解決手段】 被検眼の隅角領域を含む前眼部断面画像を解析する前眼部断面画像解析方法において、前眼部断面画像をモニタに表示するステップと、前記モニタ上に表示された前記前眼部断面画像角膜及び強膜の内面に接する基準線を設定しモニタに表示する基準線設定ステップと、前記基準線に対する垂線と虹彩前面とが交わる参照点を設定する参照点設定ステップと、前記参照点を通る補助線であって偶角底方向に向けて延び前記基準線と交わる補助線を設定し、前記基準線と前記補助線とからなるV字線をモニタに表示すると共に、操作入力手段からの操作信号に応じて前記参照点を中心に前記補助線を旋回させる補助線表示ステップと、設定完了信号に基づいて前記V字線の情報を用いて被検眼の前房隅角の開大度を算出するステップと、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、前眼部断面画像を解析する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
被検眼の隅角領域を含む前眼部断面画像を得て、隅角の広狭を把握する手法として、モニタに表示された前眼部断面画像を見ながら、検者が、グラフィック表示を使って各入力操作を行うことによって隅角の開大度を算出する手法が知られている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】高橋幸輝、「隅角」、眼科プラクティス 眼のバイオメトリー、文光堂、平成21年1月19、p.132-p139
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の手法の場合、角膜裏面と虹彩前面が成す前房隅角の角度を決定するのは、容易ではなかった。特に、前眼部断面像を撮影する装置(例えば、光干渉断層計の使用波長が短い場合)によっては、隅角底近傍の画像が見づらい場合があり、不慣れな検者によっては、角度の決定が容易ではなかった。
【0005】
本発明は、上記問題点を鑑み、隅角の開大度を検者が容易に決定できる前眼部断面画像解析方法及び前眼部断面画像解析装置を提供することを技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
【0007】
(1) 被検眼の隅角領域を含む前眼部断面画像を解析する前眼部断面画像解析方法において、
前眼部断面画像をモニタに表示するステップと、
前記モニタ上に表示された前記前眼部断面画像角膜及び強膜の内面に接する基準線を設定しモニタに表示する基準線設定ステップと、
前記基準線に対する垂線と虹彩前面とが交わる参照点を設定する参照点設定ステップと、
前記参照点を通る補助線であって偶角底方向に向けて延び前記基準線と交わる補助線を設定し、前記基準線と前記補助線とからなるV字線をモニタに表示すると共に、操作入力手段からの操作信号に応じて前記参照点を中心に前記補助線を旋回させる補助線表示ステップと、
設定完了信号に基づいて前記V字線の情報を用いて被検眼の前房隅角の開大度を算出するステップと、
を有することを特徴とする。
(2) (1)の前眼部断面画像解析方法は、基準線設定ステップ、参照点設定ステップ、補助線表示ステップ、の順にて、順次分割して行うことを特徴とする。
(3) (2)の前眼部断面画像解析方法は、
基準線設定ステップは、モニタ上の角膜及び強膜の内面において基準点を設定するステップと、該基準点から角膜裏面に沿って所定距離離れた角膜参照点を設定するステップと、前記基準点と前記角膜参照点とを結ぶ線を基準線として設定するステップと、を持つことを特徴とする。
(4) (3)の前眼部断面画像解析方法において、
補助線表示ステップは、前記補助線に対するドラッグ操作に応じて前記補助線を旋回させることを特徴とする。
(5) 前眼部断層画像を得る前眼部断面画像取得手段と、前眼部断面画像取得手段によって取得された前眼部断面画像を記憶する記憶部と、前眼部断面画像を表示するモニタと、表示部に表示された前眼部断面画像を用いて各設定を行うための操作入力部と、記憶された前眼部断面画像と前記入力部による設定結果に基づいて前眼部断面画像を解析する解析処理を行う演算処理部と、を有する前眼部断面像解析装置において、
前記解析処理は、
前眼部断面画像をモニタに表示するステップと、
前記モニタ上に表示された前記前眼部断面画像角膜及び強膜の内面に接する基準線を設定しモニタに表示する基準線設定ステップと、
前記基準線に対する垂線と虹彩前面とが交わる参照点を設定する参照点設定ステップと、
前記参照点を通る補助線であって偶角底方向に向けて延び前記基準線と交わる補助線を設定し、前記基準線と前記補助線とからなるV字線をモニタに表示すると共に、操作入力手段からの操作信号に応じて前記参照点を中心に前記補助線を旋回させる補助線表示ステップと、
設定完了信号に基づいて前記V字線の情報を用いて被検眼の前房隅角の開大度を算出するステップと、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、隅角の開大度を検者が容易に決定できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る前眼部断面画像解析装置の構成について説明するブロック図である。
【0010】
前眼部断面画像装置10によって取得された前眼部断面画像を解析するための前眼部断面画像解析装置1は、CPU(演算処理部)70と、マウス(操作入力部)76と、メモリ(記憶部)72と、モニタ75と、から構成され、各部はバス等を介してCPU70と電気的に接続されている。
【0011】
CPU70は、メモリ72に記憶されている前眼部断面画像解析プログラムに基づいて前眼部断面画像を解析する。このプログラムをコンピュータ上で実行させることによって前眼部断面画像解析装置1を使用することが可能となる。CPU70は、メモリ72に記憶された前眼部断面画像とマウス76による設定結果に基づいて前眼部断面画像を解析する解析処理を行う。また、CPU70は、前眼部断面画像解析プログラムにしたがってモニタ75の表示画面を制御する。
【0012】
本実施形態におけるマウス76には、検者の手によってマウス76本体が2次元的に移動されたときの移動信号を検出するセンサと、検者の手によって押圧されたことを検知するための左右2つのマウスボタンと、左右2つのマウスボタンの間に前後方向に回転可能なホイール機構と、が設けられている。なお、マウス76は、前眼部断面画像を用いて各設定を行うための操作入力部として用いられる。なお、CPU70、マウス76、メモリ72、モニタ75として、市販のPC(パーソナルコンピュータ)が持つ演算処理部、入力部、記憶部、表示部を用い、市販のPCに解析プログラムをインストールするようにしてもよい。
【0013】
なお、前眼部断面画像解析装置1には、被検眼の前眼部断面画像を撮影するための前眼部断面画像撮影装置10が接続されている。本実施形態では、撮影装置10としては、光干渉断層計(OCT)が用いられる。
【0014】
<隅角領域を含む前眼部断面画像の解析>
以下に、上記装置によって被検眼の隅角領域を含む前眼部断層像(前眼部断面画像)を得たときの解析手法について説明する。図2は被検眼の隅角領域を定量解析する場合の具体例を示す図である。まず、検者は、マウス76を操作して解析プログラムを起動し、メモリ72に記憶された前眼部断層画像の画像データを得る。そして、前眼部断層画像Atが、モニタ75に表示される。
【0015】
解析プログラムは、前眼部断面画像をモニタ75に表示するステップと、モニタ75上に表示された前眼部断面画像角膜及び強膜の内面に接する基準線(例えば、基準直線SL)を設定しモニタ75に表示する基準線設定ステップと、基準線に対する垂線と虹彩前面とが交わる参照点(例えば、参照点R2)を設定する参照点設定ステップと、参照点を通る補助線(例えば、補助線AL)であって偶角底方向に向けて延び基準線と交わる補助線を設定し、基準線と補助線とからなるV字線をモニタ75に表示すると共に、操作入力手段(例えば、マウス76)からの操作信号に応じて参照点を中心に補助線を旋回させる補助線表示ステップと、設定完了信号に基づいてV字線の情報を用いて被検眼の前房隅角の開大度を算出するステップと、を有する。
【0016】
具体的な手順について、以下に説明する。なお、以下の説明では、基準線設定ステップ、参照点設定ステップ、補助線表示ステップ、の順にて、順次分割して行う場合について説明する。
【0017】
基準線設定ステップは、モニタ75上の角膜及び強膜の内面において基準点Sを設定するステップと、基準点Sから角膜裏面に沿って所定距離離れた角膜参照点R1を設定するステップと、基準点Sと角膜参照点R1とを結ぶ線を基準線(基準直線SL)として設定するステップ、を持つ。
【0018】
まず、検者は、マウス76を操作し、モニタ75上に表示された画像Atにおいて定量解析の基準点Sを設定する(図2(a)参照)。検者は、モニタ75上のカーソル100を移動させ、画像上の基準部位(例えば、強膜岬)にカーソル100先端の点表示を合わせ、クリック操作を行う。
【0019】
このようにして設定完了信号が入力されると、CPU70は、指定された位置に基準点Sを表示する共に、基準点Sを中心とする円C1及び円C2を表示する(図2(b)参照)。円C1は画像上で半径500μmの円に対応し、円C2は画像上で半径750μmの円に対応している。なお、カーソル100の先端が円C1、C2の円周上に置かれると、指定された位置に点が表示される。なお、基準点Sが強膜岬の場合、強膜岬から前方に500μm、750μm離れた位置は、隅角の開大度を評価するのに適した位置といわれている。
【0020】
検者は、マウス76を操作し、基準点Sから角膜裏面に沿って所定距離(例えば、500μm、750μm)離れた参照点R1を設定する。ここで、検者は、円C1又は円C2と角膜裏面との交点にカーソル100の先端を合わせ、クリック操作を行う。この場合、円C1、円C2のどちらを用いるかは、検者によって任意に選択可能である。
【0021】
ここで、設定完了信号が入力されると、CPU70は、指定された位置に参照点R1を表示すると共に、基準点Sと参照点R1とを結ぶ基準直線SLと、基準直線SLに対する基準点Sからの垂線P1と参照点R1からの垂線P2と、を表示する(図2(c)参照)。なお、カーソル100の先端が垂線P1又は垂線P2上に置かれると、指定された位置に点が表示される。
【0022】
次に、参照点設定ステップに移行する。検者は、マウス76を操作し、垂線P1(又は垂線P2)と虹彩前面とが交わる参照点(虹彩参照点)R2を設定する(図2(c)参照)。ここで、検者は、垂線P1又は垂線P2と虹彩前面との交点にカーソル100の先端を合わせ、クリック操作を行う。この場合、垂線P1、垂線P2のどちらを用いるかは、検者によって任意に選択可能である。
【0023】
次に、補助線表示ステップに移行される。設定完了信号が入力されると、CPU70は、指定された位置に参照点R2を表示する(図2(d)参照)。また、CPU70は、基準点Sと参照点R1とを結ぶ基準直線(図2では(d)では線分として表示される)SLと、参照点R2を通り基準直線SL上の任意の点と交わる補助線ALと、をモニタ75上に表示し、これらがV字を描くように表示する。なお、補助線ALがカーソル100によって指定され、ドラッグ操作が行われると、補助線ALが参照点R2を中心に旋回して表示される(図2(d)の矢印参照)。また、基準直線SLに対する補助線ALの角度は随時算出され、補助線ALの旋回に応じて角度表示が変更される。
【0024】
検者は、マウス76を操作し、断面画像とV字線との対応づけを行う(図2(d)参照)。ここで、検者は、補助線ALをドラッグ操作し、基準直線SLに対する補助線ALの角度を調整する。
【0025】
この場合、検者は、角膜裏面と虹彩前面が画像上に鮮明に現れている部分と、基準直線SLと補助線ALによるV字直線との位置関係を確認しながら、所望する位置関係になるまで補助線ALの角度を調整する。その後、検者は、画像At下のFINIGH表示にカーソル100を合わせ、クリック操作を行う。
【0026】
ここで、設定完了信号が入力されると、CPU70は、隅角の開大度に関する各種パラメータの算出を行い、算出結果をモニタ75上に表示する(図2(f)参照)。なお、AOD(angle opening distance)500は、強膜岬から角膜裏面に沿って500μm離れた点と、そこから垂直に引いた直線が虹彩前面と交わる点の2点間の距離(単位:μm)を表す。ACA(anterior chamber angle)は、AOD500の両端の点と隅角底(angle recess)の成す角の角度(単位:度)を表す。TISA(trabecular iris space area)500とは、AOD500、強膜岬からAODと平行に引いた直線、角膜裏面、虹彩前面によって囲まれる部分(ハッチング部分)の面積(単位:mm2)を表す。
【0027】
以上のような構成とすれば、基準直線SL及び補助線ALによるV字表示と、画像上の角膜裏面及び虹彩前面とを対応付けすることによって、検者は、手動による前房隅角の角度設定をスムーズに行うことができる。特に、隅角底付近の画像が見づらい場合、基準直線SL及び補助線ALによるV字表示によって、検者は、角膜裏面と虹彩前面における見づらい部分と鮮明に現れている部分との対応づけが容易となり、手動による前房隅角の角度設定をスムーズに行うことができる。
【0028】
なお、基準直線SLと補助線ALによるV字直線について、基準直線SLと補助線ALの少なくともいずれかの直線が周辺方向に延長された状態でV字直線が画面上に形成されるようにしてもよい。
【0029】
また、上記説明においては、ドラッグ操作により補助線ALを移動させるものとしたが、これに限るものではない。例えば、カーソル100の先端が基準直線SLに置かれると、指定された先端位置に点が表示され、基準直線SL上でカーソル100が移動されるのに連動して、その点と参照点R2を結ぶ補助線ALが参照点R2を中心に旋回して表示されるようにしてもよい。この場合、基準直線SLは、周辺方向に延長されている方が良い。
【0030】
また、CPU70は、基準直線SLと補助線ALの色が異なるように表示してもよいし、基準直線SLと補助線ALの直線の線種(例えば、実線と点線)が異なるように表示してもよい。
【0031】
なお、上記説明においては、隅角解析を行う前提となる複数の設定ステップを分割し、順番に設定可能とすることにより、検者の設定作業が容易となる。
【0032】
また、本発明は、基準直線SL、垂線P1、垂線P2、及び垂線P1と虹彩前面との交点R2並びに垂線P2の虹彩前面との交点R3からなる線分L、からなる台形(ハッチング部分)を予めモニタ75上に表示しておき、台形の各頂点をドラッグ操作によって移動させて各点の設定が行われる場合においても、本発明の適用は可能である(図3参照)。この場合、上記と同様に、基準直線SLの延長線と、線分Lの延長線による補助線ALと、からなるV字直線が表示され、各頂点の移動に応じて、基準直線SLに対する補助線ALの角度が調整される。
【0033】
なお、前眼部断面画像角膜及び強膜の内面に接する基準線の設定について、直線に限定されず、前眼部断面画像角膜及び強膜の内面に沿った曲線が設定されるようにしてもよい。この場合、基準曲線と補助線によるV字線がモニタ上に表示される。
【0034】
また、上記基準線設定ステップについて、検者の手動操作によって設定が行われものとしたが、画像上の角膜及び強膜の内面を画像処理により検出して、基準線を設定するようにしてもよい。また、基準点の設定のみを手動にて行うようにしてもよい。また、同様に、参照点設定ステップにおいて画像上の虹彩前面を画像処理により検出して、虹彩参照点を設定するようにしてもよい。
【0035】
なお、上記構成において、光干渉断層計(OCT)によって取得された前眼部断面画像を解析するものとしたが、シャインプルーフカメラによるものであってもよい。また、光学的手法に限るものではなく、超音波診断装置によって取得された前眼部断面画像を解析場合においても、本発明の適用は可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本実施形態に係る前眼部断面画像解析装置の構成について説明するブロック図である。
【図2】被検眼の隅角領域を定量解析する場合の具体例を示す図である。
【図3】本実施形態の変容例について示す図である。
【符号の説明】
【0037】
10 前眼部断面画像撮影装置
70 CPU
72 メモリ(記憶部)
75 モニタ
76 マウス
SL 基準直線
R2 参照点
AL 補助線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検眼の隅角領域を含む前眼部断面画像を解析する前眼部断面画像解析方法において、
前眼部断面画像をモニタに表示するステップと、
前記モニタ上に表示された前記前眼部断面画像角膜及び強膜の内面に接する基準線を設定しモニタに表示する基準線設定ステップと、
前記基準線に対する垂線と虹彩前面とが交わる参照点を設定する参照点設定ステップと、
前記参照点を通る補助線であって偶角底方向に向けて延び前記基準線と交わる補助線を設定し、前記基準線と前記補助線とからなるV字線をモニタに表示すると共に、操作入力手段からの操作信号に応じて前記参照点を中心に前記補助線を旋回させる補助線表示ステップと、
設定完了信号に基づいて前記V字線の情報を用いて被検眼の前房隅角の開大度を算出するステップと、
を有することを特徴とする前眼部断面画像解析方法。
【請求項2】
請求項1の前眼部断面画像解析方法は、基準線設定ステップ、参照点設定ステップ、補助線表示ステップ、の順にて、順次分割して行うことを特徴とする前眼部断面画像解析方法。
【請求項3】
請求項2の前眼部断面画像解析方法は、
基準線設定ステップは、モニタ上の角膜及び強膜の内面において基準点を設定するステップと、該基準点から角膜裏面に沿って所定距離離れた角膜参照点を設定するステップと、前記基準点と前記角膜参照点とを結ぶ線を基準線として設定するステップと、を持つことを特徴とする前眼部断面画像解析方法。
【請求項4】
請求項3の前眼部断面画像解析方法において、
補助線表示ステップは、前記補助線に対するドラッグ操作に応じて前記補助線を旋回させることを特徴とする前眼部断面画像解析方法。
【請求項5】
前眼部断層画像を得る前眼部断面画像取得手段と、前眼部断面画像取得手段によって取得された前眼部断面画像を記憶する記憶部と、前眼部断面画像を表示するモニタと、表示部に表示された前眼部断面画像を用いて各設定を行うための操作入力部と、記憶された前眼部断面画像と前記入力部による設定結果に基づいて前眼部断面画像を解析する解析処理を行う演算処理部と、を有する前眼部断面像解析装置において、
前記解析処理は、
前眼部断面画像をモニタに表示するステップと、
前記モニタ上に表示された前記前眼部断面画像角膜及び強膜の内面に接する基準線を設定しモニタに表示する基準線設定ステップと、
前記基準線に対する垂線と虹彩前面とが交わる参照点を設定する参照点設定ステップと、
前記参照点を通る補助線であって偶角底方向に向けて延び前記基準線と交わる補助線を設定し、前記基準線と前記補助線とからなるV字線をモニタに表示すると共に、操作入力手段からの操作信号に応じて前記参照点を中心に前記補助線を旋回させる補助線表示ステップと、
設定完了信号に基づいて前記V字線の情報を用いて被検眼の前房隅角の開大度を算出するステップと、
を有することを特徴とする前眼部断面画像解析装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−147611(P2011−147611A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−11365(P2010−11365)
【出願日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(000135184)株式会社ニデック (745)