前駆細胞の保護およびその分化の調節
本発明は、前駆細胞の生存率を改善する(前駆細胞の凍結保存を改善することを含む)ための、前駆細胞と組み合わせた多硫酸化多糖類の使用に関し、新規の組成物、方法および使用を提供する。また本発明は、前駆細胞の増殖および分化を調節するための多硫酸化多糖類の使用にも関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
多硫酸化多糖類またはその生物学的に活性な分子断片と一緒に前駆細胞を含む組成物。
【請求項2】
さらに、キャリア媒体を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記キャリア媒体が、培地、凍結保存培地および/または薬学的に許容可能なキャリアである請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記前駆細胞が、軟骨前駆細胞である請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記前駆細胞が、Stro−1bri細胞、および/またはStro−1bri子孫細胞である請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記多硫酸化多糖類が、ペントサン多硫酸、コンドロイチン多硫酸、キトサン多硫酸、デキストラン多硫酸およびヘパリン(高分子量および低分子量)、ならびにこれらの薬学的に許容可能な塩から選択される請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記多硫酸化多糖類が、ペントサン多硫酸、ペントサン多硫酸のナトリウム塩(NaPPS)、ペントサン多硫酸のマグネシウム塩(MgPPS)、および/またはペントサン多硫酸のカルシウム塩(CaPPS)から選択される請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記組成物が、約1000〜約1×1010個の細胞、約1×105〜1×109個の細胞、約100,000〜約5×108個の細胞、約500,000〜約2×108個の細胞、約1×106〜約2×108個の細胞、約1×106〜約1×108個の細胞、約1×106、2×106、3×106、4×106、5×106、6×106、7×106、8×106、9×106、1×107、2×107、3×107、4×107、5×107、6×107、7×107、8×107、9×107、1×108、2×108、3×108、4×108、5×108、6×108、7×108、8×108、または約9×108個の細胞を含む請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記組成物が、約500ng/ml/細胞百万個〜10mg/ml/細胞百万個、500ng/ml/細胞百万個〜2000μg/ml/細胞百万個、1μg/ml/細胞百万個〜1000μg/ml/細胞百万個、または1μg/ml/細胞百万個〜500μg/ml/細胞百万個、500ng〜10μg/ml/細胞百万個、1μg〜10μg/ml/細胞百万個、1μg〜8μg/ml/細胞百万個、1μg〜6μg/ml/細胞百万個、1μg〜5μg/ml/細胞百万個、1μg〜3μg/ml/細胞百万個、2μg〜6μg/ml/細胞百万個、2.5μg〜5μg/ml/細胞百万個、または3μg〜5μg/ml/細胞百万個、1μg〜100μg/ml/細胞百万個、1μg〜50μg/ml/細胞百万個、1μg〜20μg/ml/細胞百万個、1μg〜15μg/ml/細胞百万個、10μg〜100μg/ml/細胞百万個、20μg〜100μg/ml/細胞百万個、または50μg〜100μg/ml/細胞百万個、1μg〜1000μg/ml/細胞百万個、100μg〜800μg/ml/細胞百万個、100μg〜600μg/ml/細胞百万個、100μg〜500μg/ml/細胞百万個、200μg〜500μg/ml/細胞百万個、500ng、1μg、2μg、2.5μg、5μg、10μg、15μg、20μg、30μg、40μg、50μg、60μg、70μg、80μg、90μg、100μg、150μg、200μg、250μg、300μg、350μg、400μg、450μg、500μg、550μg、600μg、650μg、700μg、750μg、800μg、850μg、900μg、950μg、1000μg、1050μg、1100μg、1150μg、1200μg、1250μg、1300μg、1350μg、1400μg、1450μg、1500μg、1550μg、1600μg、1650μg、1700μg、1750μg、1800μg、1850μg、1900μg、1950μg、または2000μg/ml/細胞百万個の濃度の多硫酸化多糖類を含む請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記組成物が、約1×106〜1×108個の前駆細胞および25〜50mgの多硫酸化多糖類、1×108個の前駆細胞および25〜50mg/mlの多硫酸化多糖類を含む請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
前記組成物が、以下の成分:
− 有機および/または無機塩、
− 緩衝液、
− BSAまたはトランスフェリンなどのタンパク質、
− インスリン様成長因子、インスリン、線維芽細胞様成長因子、BMP−TGF−βスーパーファミリー(例えば、BMP−2、BMP−7、BMP−8、TGFβ)および線維芽細胞成長因子ファミリー、IGF、FGF、EGF、PDGF、VEGFを含む成長因子およびサイトカイン、
− FBS、新生子牛、他の全ての哺乳類種を含む動物の血清、
− Profreeze(登録商標)およびCryoStor(登録商標)などの凍結保存剤、
− ジメチルスルホキシド(DMSO)、グリセロール、トレハロース、スクロースおよびその他の糖、またはジメチルアセトアミドを含む凍結保護剤、
− 炭水化物、
− ビタミン/補助因子、
− ホルモン、
− 抗生物質、
− 接着因子、
− アミノ酸、
− デキストランのような血漿増量剤、
− ヒトおよび他の哺乳類種の両方の血漿、
− 代用血漿、
− ヒアルロナンおよび/またはヒアルロン酸(天然または架橋の両方)
のうちの1つ以上をさらに含む請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
DMSOが1〜20%、1〜15%、5〜15%、1〜10%、5%、7.5%、10%、15%または20%の範囲で存在し、そして/あるいは、FBSが1〜50%、1〜20%、1〜10%、5%、7.5%、10%、15%または20%の範囲で存在する請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
前記キャリア媒体が、Profreeze(登録商標)を含む請求項2〜12のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
前記組成物がさらに、NC4またはその生物学的に活性な断片を含む請求項1〜13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
前駆細胞を多硫酸化多糖類またはその生物学的に活性な分子断片に暴露することを含む、前駆細胞の凍結保存を向上させる方法。
【請求項16】
多硫酸化多糖類の凍結保存剤としての使用。
【請求項17】
別の実施形態では、本発明は、前駆細胞の凍結保存を向上させるための請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物の使用を提供する。
【請求項18】
多硫酸化多糖類またはその生物学的に活性な分子断片を前駆細胞に暴露することを含む、前駆細胞の増殖の調節方法。
【請求項19】
前駆細胞の増殖を調節するための請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項20】
多硫酸化多糖類またはその生物学的に活性な分子断片を前駆細胞に暴露することによって、軟骨細胞への分化、骨芽細胞への分化または脂肪細胞への分化を含む前駆細胞の分化を調節する方法。
【請求項21】
軟骨細胞への分化、骨芽細胞への分化または脂肪細胞への分化を含む前駆細胞の分化を調節するための請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項22】
添付図面を参照して実質的に上述で定義されたような組成物、方法または使用。
【請求項1】
多硫酸化多糖類またはその生物学的に活性な分子断片と一緒に前駆細胞を含む組成物。
【請求項2】
さらに、キャリア媒体を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記キャリア媒体が、培地、凍結保存培地および/または薬学的に許容可能なキャリアである請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記前駆細胞が、軟骨前駆細胞である請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記前駆細胞が、Stro−1bri細胞、および/またはStro−1bri子孫細胞である請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記多硫酸化多糖類が、ペントサン多硫酸、コンドロイチン多硫酸、キトサン多硫酸、デキストラン多硫酸およびヘパリン(高分子量および低分子量)、ならびにこれらの薬学的に許容可能な塩から選択される請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記多硫酸化多糖類が、ペントサン多硫酸、ペントサン多硫酸のナトリウム塩(NaPPS)、ペントサン多硫酸のマグネシウム塩(MgPPS)、および/またはペントサン多硫酸のカルシウム塩(CaPPS)から選択される請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記組成物が、約1000〜約1×1010個の細胞、約1×105〜1×109個の細胞、約100,000〜約5×108個の細胞、約500,000〜約2×108個の細胞、約1×106〜約2×108個の細胞、約1×106〜約1×108個の細胞、約1×106、2×106、3×106、4×106、5×106、6×106、7×106、8×106、9×106、1×107、2×107、3×107、4×107、5×107、6×107、7×107、8×107、9×107、1×108、2×108、3×108、4×108、5×108、6×108、7×108、8×108、または約9×108個の細胞を含む請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記組成物が、約500ng/ml/細胞百万個〜10mg/ml/細胞百万個、500ng/ml/細胞百万個〜2000μg/ml/細胞百万個、1μg/ml/細胞百万個〜1000μg/ml/細胞百万個、または1μg/ml/細胞百万個〜500μg/ml/細胞百万個、500ng〜10μg/ml/細胞百万個、1μg〜10μg/ml/細胞百万個、1μg〜8μg/ml/細胞百万個、1μg〜6μg/ml/細胞百万個、1μg〜5μg/ml/細胞百万個、1μg〜3μg/ml/細胞百万個、2μg〜6μg/ml/細胞百万個、2.5μg〜5μg/ml/細胞百万個、または3μg〜5μg/ml/細胞百万個、1μg〜100μg/ml/細胞百万個、1μg〜50μg/ml/細胞百万個、1μg〜20μg/ml/細胞百万個、1μg〜15μg/ml/細胞百万個、10μg〜100μg/ml/細胞百万個、20μg〜100μg/ml/細胞百万個、または50μg〜100μg/ml/細胞百万個、1μg〜1000μg/ml/細胞百万個、100μg〜800μg/ml/細胞百万個、100μg〜600μg/ml/細胞百万個、100μg〜500μg/ml/細胞百万個、200μg〜500μg/ml/細胞百万個、500ng、1μg、2μg、2.5μg、5μg、10μg、15μg、20μg、30μg、40μg、50μg、60μg、70μg、80μg、90μg、100μg、150μg、200μg、250μg、300μg、350μg、400μg、450μg、500μg、550μg、600μg、650μg、700μg、750μg、800μg、850μg、900μg、950μg、1000μg、1050μg、1100μg、1150μg、1200μg、1250μg、1300μg、1350μg、1400μg、1450μg、1500μg、1550μg、1600μg、1650μg、1700μg、1750μg、1800μg、1850μg、1900μg、1950μg、または2000μg/ml/細胞百万個の濃度の多硫酸化多糖類を含む請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記組成物が、約1×106〜1×108個の前駆細胞および25〜50mgの多硫酸化多糖類、1×108個の前駆細胞および25〜50mg/mlの多硫酸化多糖類を含む請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
前記組成物が、以下の成分:
− 有機および/または無機塩、
− 緩衝液、
− BSAまたはトランスフェリンなどのタンパク質、
− インスリン様成長因子、インスリン、線維芽細胞様成長因子、BMP−TGF−βスーパーファミリー(例えば、BMP−2、BMP−7、BMP−8、TGFβ)および線維芽細胞成長因子ファミリー、IGF、FGF、EGF、PDGF、VEGFを含む成長因子およびサイトカイン、
− FBS、新生子牛、他の全ての哺乳類種を含む動物の血清、
− Profreeze(登録商標)およびCryoStor(登録商標)などの凍結保存剤、
− ジメチルスルホキシド(DMSO)、グリセロール、トレハロース、スクロースおよびその他の糖、またはジメチルアセトアミドを含む凍結保護剤、
− 炭水化物、
− ビタミン/補助因子、
− ホルモン、
− 抗生物質、
− 接着因子、
− アミノ酸、
− デキストランのような血漿増量剤、
− ヒトおよび他の哺乳類種の両方の血漿、
− 代用血漿、
− ヒアルロナンおよび/またはヒアルロン酸(天然または架橋の両方)
のうちの1つ以上をさらに含む請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
DMSOが1〜20%、1〜15%、5〜15%、1〜10%、5%、7.5%、10%、15%または20%の範囲で存在し、そして/あるいは、FBSが1〜50%、1〜20%、1〜10%、5%、7.5%、10%、15%または20%の範囲で存在する請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
前記キャリア媒体が、Profreeze(登録商標)を含む請求項2〜12のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
前記組成物がさらに、NC4またはその生物学的に活性な断片を含む請求項1〜13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
前駆細胞を多硫酸化多糖類またはその生物学的に活性な分子断片に暴露することを含む、前駆細胞の凍結保存を向上させる方法。
【請求項16】
多硫酸化多糖類の凍結保存剤としての使用。
【請求項17】
別の実施形態では、本発明は、前駆細胞の凍結保存を向上させるための請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物の使用を提供する。
【請求項18】
多硫酸化多糖類またはその生物学的に活性な分子断片を前駆細胞に暴露することを含む、前駆細胞の増殖の調節方法。
【請求項19】
前駆細胞の増殖を調節するための請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項20】
多硫酸化多糖類またはその生物学的に活性な分子断片を前駆細胞に暴露することによって、軟骨細胞への分化、骨芽細胞への分化または脂肪細胞への分化を含む前駆細胞の分化を調節する方法。
【請求項21】
軟骨細胞への分化、骨芽細胞への分化または脂肪細胞への分化を含む前駆細胞の分化を調節するための請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項22】
添付図面を参照して実質的に上述で定義されたような組成物、方法または使用。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図20C】
【図21】
【図22】
【図23】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20A】
【図20B】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図20C】
【図21】
【図22】
【図23】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20A】
【図20B】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【公表番号】特表2011−505152(P2011−505152A)
【公表日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−536286(P2010−536286)
【出願日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際出願番号】PCT/AU2008/001795
【国際公開番号】WO2009/070842
【国際公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【出願人】(510154914)プロテオバイオアクティブズ・ピーティーワイ・リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際出願番号】PCT/AU2008/001795
【国際公開番号】WO2009/070842
【国際公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【出願人】(510154914)プロテオバイオアクティブズ・ピーティーワイ・リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
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