説明

加工顔料、並びに、これを用いた顔料分散組成物、着色感活性光線性又は感放射線性組成物、カラーフィルタ、パターン形成方法、固体撮像素子用カラーフィルタの製造方法、固体撮像素子用カラーフィルタ、固体撮像素子

【課題】微細化された顔料においても、分散させた1次粒子が安定的に維持される分散安定性に優れた加工顔料であって、該加工顔料を用いた顔料分散組成物を含有する着色感活性光線性又は感放射線性組成物からカラーフィルタを製造した場合に、色濃度ムラの小さい良好な色特性のカラーフィルタを製造可能な加工顔料を提供する
【解決手段】特定構造のヘテロ環アゾ顔料であって、平均1次粒子径が5〜50nmであるヘテロ環アゾ顔料を、高分子化合物で被覆してなる加工顔料、並びに、これを用いた顔料分散組成物、着色感活性光線性又は感放射線性組成物、カラーフィルタ、パターン形成方法、固体撮像素子用カラーフィルタの製造方法、固体撮像素子用カラーフィルタ、固体撮像素子。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(Az)で表されるアゾ顔料であって、平均1次粒子径が5〜50nmであるアゾ顔料を、高分子化合物で被覆してなる加工顔料。
【化1】

(一般式(Az)中、
Aは、芳香族5又は6員ヘテロ環基を表す。
Bは、下記一般式(1)〜(3)及び(1−1)〜(1−10)のいずれかで表される構造を表す。
nは、1〜4の整数を表す。)
【化2】

(一般式(1)〜(3)及び(1−1)〜(1−10)中、
Gは、各々独立して、水素原子、脂肪族基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、脂肪族オキシカルボニル基、カルバモイル基、脂肪族スルホニル基又はアリールスルホニル基を表す。
は、各々独立して、水素原子、−C(=O)NR、−NRC(=O)−R、−C(=O)R、−C(=O)OR、−OR、−SR、アミノ基、脂肪族基、アリール基、ハロゲン原子又はヘテロ環基を表す。
は、各々独立して、置換基を表し、Rが複数存在する場合、互いに同じであっても、異なっていてもよい。
は、各々独立して、−C(=O)NR、又は−C(=O)ORを表す。
は、各々独立して、水素原子又はアルキル基を表す。
は、各々独立して、水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基又は−N(R)(R10)を表す。
は、各々独立して、水素原子又はアルキル基を表す。
は、各々独立して、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシ基又は−N(R)(R10)を表す。
は、各々独立して、水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基又はアシル基を表す。
は、各々独立して、水素原子又はアルキル基を表す。
10は、各々独立して、水素原子、アルキル基、アリール基又はヘテロ環基を表す。RとR、及びRとR10はそれぞれ互いに結合し、5又は6員環を形成していても良い。
11は、各々独立して、アミノ基、脂肪族オキシ基、脂肪族基、アリール基又はヘテロ環基を表す。
12は、各々独立して、水素原子、脂肪族基、アリール基又はヘテロ環基を表す。
13は、各々独立して、水素原子、脂肪族基、アリール基又はヘテロ環基を表す。
Yは、各々独立して、−N=C−N−と共に複素環を形成する2価の基を表す。
mは、各々独立して、0以上の整数を表し、mが2以上のとき、Rは互いに連結して縮環してもよい。
*は、一般式(Az)のアゾ基との結合位置を表す。
一般式(Az)のnが2の場合は、R〜R13、A又はGを介した2量体を表す。nが3の場合は、R〜R13、A又はGを介した3量体を表す。nが4の場合は、R〜R13、A又はGを介した4量体を表す。)
【請求項2】
前記高分子化合物が、側鎖に複素環を有する高分子化合物である、請求項1に記載の加工顔料。
【請求項3】
前記側鎖に複素環を有する高分子化合物が、下記一般式(H−1)で表される単量体に由来する重合単位を含む、請求項2に記載の加工顔料。
【化3】


前記一般式(H−1)中、Rは、水素原子、又はアルキル基を表す。Rは、単結合、又は2価の連結基を表す。Yは、−CO−、−C(=O)O−、−CONH−、−OC(=O)−、又はフェニレン基を表す。Zは含窒素複素環構造を有する基を表す。
【請求項4】
前記高分子化合物を、顔料の微細化工程で添加して製造した、請求項1〜3のいずれか1項に記載の加工顔料。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の加工顔料を、有機溶剤中に分散してなる、顔料分散組成物。
【請求項6】
更に顔料分散剤を含む、請求項5に記載の顔料分散組成物。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の顔料分散組成物、重合性化合物及び光重合開始剤を含有する、着色感活性光線性又は感放射線性組成物。
【請求項8】
前記光重合開始剤が、オキシム系光重合開始剤である請求項7に記載の着色感活性光線性又は感放射線性組成物。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の着色感活性光線性又は感放射線性組成物を用いて形成された、カラーフィルタ。
【請求項10】
支持体上に、請求項7又は8に記載の着色感活性光線性又は感放射線性組成物を塗布して着色感活性光線性又は感放射線性組成物層を形成する工程と、前記着色感活性光線性又は感放射線性組成物層をマスクを介して露光する工程と、露光後の着色感活性光線性又は感放射線性組成物層を現像して着色パターンを形成する工程とを含む、パターン形成方法。
【請求項11】
支持体上に、請求項7又は8に記載の着色感活性光線性又は感放射線性組成物を塗布して着色感活性光線性又は感放射線性組成物層を形成する工程と、前記着色感活性光線性又は感放射線性組成物層をマスクを介して露光する工程と、露光後の着色感活性光線性又は感放射線性組成物層を現像して着色パターンを形成する工程とを含む、固体撮像素子用カラーフィルタの製造方法。
【請求項12】
請求項11に記載の固体撮像素子用カラーフィルタの製造方法により作製された固体撮像素子用カラーフィルタ。
【請求項13】
請求項12に記載の固体撮像素子用カラーフィルタを備えた固体撮像素子。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−162684(P2012−162684A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−25504(P2011−25504)
【出願日】平成23年2月8日(2011.2.8)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】