説明

加熱調理器

【課題】コストの低減を図ることが可能であり、しかも、電線の組み付け作業や修理交換等のメンテナンス作業も容易に行うことが可能となる加熱調理器を提供する。
【解決手段】運転制御手段Hが、ケーシングKにおけるグリル部3から横幅方向一方側に離間した箇所に装備され、グリル部3に対して上下方向に重複し且つグリル部3から離間する状態でケーシングKに支持される中継基板80に、複数の電線81の夫々に対応する複数の中継用の導電部82が備えられ、複数の電気部品のうちのグリル部3に対して運転制御手段Hの存在側箇所とは反対側の横幅方向他方側に位置する複数の電気部品の夫々と運転制御手段Hとを接続する複数の電線81の夫々が、中継基板80における対応する導電部82にて中継される状態で、複数の電気部品の夫々と運転制御手段Hとを接続するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グリル部が横幅方向の中間部に位置する状態で内装されたケーシングに、複数のコンロ部、運転用情報を入力する手動操作部、及び、前記運転用情報に基づいて前記複数のコンロ部及び前記グリル部夫々の運転を制御する運転制御手段が装備され、前記複数のコンロ部、前記グリル部、及び、前記手動操作部の夫々に備えられた複数の電気部品の夫々と、前記運転制御手段とが、各別に電線によって接続されている加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
上記加熱調理器は、手動操作部にて入力された運転用情報に基づいて、運転制御手段が複数のコンロ部及びグリル部の運転を制御する構成となっている。そして、複数のコンロ部及びグリル部には、夫々、加熱手段であるバーナに点火するための点火プラグ、着火を確認するための熱電対、バーナへの燃料供給量を調整するための燃料供給量調整弁等の複数の電気部品が備えられており、手動操作部には、前記バーナに対する点火又は消火を指令する点消火スイッチや、複数のコンロ部及びグリル部における運転モードを設定するモード設定器等の複数の電気部品が備えられている(例えば、特許文献1参照。)。そして、それらの複数の電気部品と前記運転制御手段とが複数の電線によって接続されることになる。
【0003】
上記特許文献1では詳述していないが、複数の電線は、以下に説明するような配置状態で備えられる構成となっていた。
すなわち、図19に示すように、前記グリル部3は、前記ケーシングKの横幅方向の中間部に位置する状態で設けられており、このグリル部3から横幅方向一方側に離間させた状態で運転制御手段Hが備えられ、この運転制御手段Hと、各部に配備された複数の電気部品の夫々との間を、前記複数の電線として、導線を合成樹脂からなる被覆材で被覆した被覆電線を用いて接続する構成となっていた。
【0004】
そして、前記複数の電気部品のうち、グリル部3よりも横幅方向他方側に位置する複数の電気部品と運転制御手段Hとを接続する他方側存在電気部品接続用の複数の電線81は、グリル部3の横幅方向一方側に離間させた状態で備えられる運転制御手段Hから、ケーシングKの内面下方側の隅部に沿わせる状態で、グリル部3における後方側に位置するグリル排気筒3bの下方側箇所を通してグリル部3の横幅方向他方側に向かって延び、それから各電気部品の設置箇所に向かって延びるように敷設される状態で配備させる構成となっていた。又、それらの複数の電線は、グリル部3から発生する熱によって損傷しないように高耐熱性の合成樹脂からなる被覆材で被覆した高耐熱性の被覆電線を用いる構成となっており、しかも、電線が浮き上がることを防止してグリル部3に近づくことがないように、適宜間隔おきに保持具を用いてケーシングKに対して位置保持する構成となっていた。
【0005】
【特許文献1】特開平2005−83594号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来構成においては、前記他方側存在電気部品接続用の複数の電線について、修理や交換等のメンテナンス作業を行うような場合には、加熱調理器の天板を取り外した後に、電線が敷設される領域の上方側に位置する殆ど全ての装置や部材等を取り外す必要があり、メンテナンス作業に手間がかかる不利があった。
【0007】
以下、図面を参照しながら、具体的なメンテナンス作業の手順について説明を加えると、前記他方側存在電気部品接続用の複数の電線が敷設される領域の上方側に位置する箇所には、例えば図14に示すように、複数のコンロ部1a,1b,1c、それら複数のコンロ部1a,1b,1cを支持するためにケーシングKに架設支持されたコンロ支持台100、複数のコンロ部1a,1cの下方側に備えられた汁受け皿102,103、運転制御手段Hを覆う制御部カバー104、及び、グリル部3の後部側に位置してグリル部本体3aに対して取り外し自在に設けられたグリル排気筒3b等の多くの装置や部材が存在するが、従来では、それらの殆ど全ての装置や部材等を取り外した後に、上記したような適宜間隔おきに設けられた保持具による位置保持を全て解除した状態で電線を取り外さなければならず、大掛かりな作業となり手間がかかるものとなっていた。
【0008】
又、上記従来構成においては、他方側存在電気部品接続用の複数の電線が長いものであり、ケーシングの内面下方側の隅部に沿わせる状態でグリル部の下方側を通るように配備されるものであり、しかも、適宜間隔おきに保持具を用いてケーシングに対して位置保持させる必要があるから、製品を組み立てる際においても、多くの保持具を用いて電線をケーシングに保持させる組み付け作業が必要となって、前記他方側存在電気部品接続用の複数の電線の組み付け作業に手間がかかる不利があった。
【0009】
さらに、上記従来構成においては、前記他方側存在電気部品接続用の複数の電線として、高耐熱性の合成樹脂からなる被覆材で被覆した電線を用いる構成であるが、このような電線は単位長さ当たりの価格が高いものとなる。しかも、ケーシングの内面下方側の隅部に沿わせる状態でグリル部の下方側を通るように配備されるものであるから電線が長くなって電線が高価なものになり、このような高価な電線を複数用いるので、コスト高になるという不利な面もあった。
【0010】
本発明の目的は、複数の電線の修理交換等のメンテナンス作業や装置の組み立ての際の複数の電線の組み付け作業を容易に行うことが可能となり、しかも、コストの低減を図ることも可能となる加熱調理器を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る加熱調理器は、グリル部が横幅方向の中間部に位置する状態で内装されたケーシングに、複数のコンロ部、運転用情報を入力する手動操作部、及び、前記運転用情報に基づいて前記複数のコンロ部及び前記グリル部夫々の運転を制御する運転制御手段が装備され、前記複数のコンロ部、前記グリル部、及び、前記手動操作部の夫々に備えられた複数の電気部品の夫々と、前記運転制御手段とが、各別に電線によって接続されているものであって、その第1特徴構成は、前記運転制御手段が、前記ケーシングにおける前記グリル部から横幅方向一方側に離間した箇所に装備され、前記グリル部に対して上下方向に重複し且つ前記グリル部から離間する状態で前記ケーシングに支持される中継基板に、前記複数の電気部品のうちの前記グリル部に対して前記運転制御手段の存在側箇所とは反対側の横幅方向他方側に位置する複数の電気部品の夫々と前記運転制御手段とを接続する他方側存在電気部品接続用の複数の電線の夫々に対応する複数の中継用の導電部が備えられ、前記他方側存在電気部品接続用の複数の電線の夫々が、前記中継基板における対応する前記導電部にて中継される状態で、前記複数の電気部品の夫々と前記運転制御手段とを接続するように構成されている点にある。
【0012】
第1特徴構成によれば、前記運転制御手段は、ケーシングにおけるグリル部から横幅方向一方側に離間した箇所に装備されるから、グリル部から発生する高熱による影響を受け難い状態となる。そして、他方側存在電気部品接続用の複数の電線の夫々が、前記中継基板における対応する導電部にて中継される状態で、グリル部に対して運転制御手段の存在側箇所とは反対側の横幅方向他方側に位置する複数の電気部品の夫々と運転制御手段とを接続することになる。前記中継基板は、グリル部に対して上下方向に重複し且つグリル部から離間する状態でケーシングに支持されるので、グリル部から発生する熱による影響を受け難い状態で支持することができ、一般的なプリント配線基板を用いて複数の中継用の導電部を互いに絶縁した状態で支持することが可能となる。
【0013】
そして、上記構成によれば、加熱調理器の長年の使用に伴う経年変化に起因して、前記他方側存在電気部品接続用の複数の電線について、修理や交換等のメンテナンス作業を行う場合には、メンテナンス作業を行うために取り外す必要がある装置や部材の個数を極力少なくして、手間の少ない状態で容易にメンテナンス作業を行うことができる。
【0014】
説明を加えると、前記電線の修理や交換等を行うときは、中継基板との間での接続箇所、運転制御手段との間での接続箇所、複数の電気部品夫々との間での接続箇所にて、電線を取り外したり、新たな電線を取り付けることにより対応できることになる。そして、前記中継基板は、グリル部に対して上下方向に重複し且つグリル部から離間する状態でケーシングに支持されており、前記複数の電線は中継基板に取り付けられるので、前記複数の電線は中継基板によって位置保持されるから、保持具によってケーシングに対して位置保持させる必要はない。
【0015】
従って、前記電線の修理や交換等を行う場合には、上述したような、中継基板との間での接続箇所、運転制御手段との間での接続箇所、複数の電気部品夫々との間での接続箇所が開放状態であれば作業を行うことが可能であり、これらの接続箇所はグリル部にて上方側が覆われていないので、大きな装置であるグリル部の排気筒を取り外す等の煩わしい作業を不要にして、取り外す装置や部材をできるだけ少なくした状態で、電線の修理や交換等を行えるようにすることが可能となる。
【0016】
説明を加えると、他方側存在電気部品接続用の複数の電線として、グリル部よりも横幅方向他方側に位置する複数の電気部品と運転制御手段との間を直接接続する構成であれば、電線が配設される領域の上方側に位置する殆ど全ての装置や部材等を取り外す必要があるが、これに対して、上述したような複数の電線の接続箇所の上方側に位置する装置や部材を取り外すだけで良いので、取り外す装置や部材を少なくすることが可能となるのである。
【0017】
又、上記構成によれば、製品の組み立ての際にも、他方側存在電気部品接続用の複数の電線の組み付け作業が行い易いものになる。説明を加えると、上述したように、前記複数の電線は中継基板に取り付けられて中継基板によって位置保持されるから、複数の保持具によって適宜間隔をあけてケーシングに対して位置保持させる必要がなく、組み付けの手間を少ないものにすることが可能となる。
【0018】
さらに、他方側存在電気部品接続用の複数の電線の夫々が、中継基板における対応する導電部にて中継される状態で複数の電気部品の夫々と運転制御手段とを接続する構成となっているので、複数の電気部品の夫々と運転制御手段との間を複数の電線によって直接接続する構成に比べて、中継基板における導電部にて中継される領域に対応する長さ部分だけ、電線を短くすることができるから、単位長さ当たりの単価が高い高耐熱性の被覆電線を用いる場合であっても、そのような単価が高い高耐熱性の被覆電線の使用量も少ないものとなるから、他方側存在電気部品接続用の複数の電線についてコストを低減させることが可能となる。そして、中継基板は上述したような高耐熱性の被覆電線を複数用いる場合に比べて低コストで済ませることができるので、全体として、コスト低減を図ることが可能となる。
【0019】
従って、装置の組み立ての際の複数の電線の組み付け作業や複数の電線の修理交換等のメンテナンス作業を容易に行うことが可能となり、しかも、コストの低減を図ることも可能となる加熱調理器を提供できるに至った。
【0020】
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成に加えて、前記中継基板が、前記グリル部の上側に位置する状態で設けられ、且つ、この中継基板に、前記複数のコンロ部及び前記グリル部夫々の加熱状態を表示する加熱状態表示器が組み付けられ、前記ケーシングの上部に配置される天板における前記加熱状態表示器の上方側箇所に光透過部が設けられている点にある。
【0021】
第2特徴構成によれば、前記中継基板がグリル部の上側に位置する状態で設けられ、且つ、この中継基板に前記加熱状態表示器が組み付けられる。この加熱状態表示器は、複数のコンロ部及びグリル部夫々の加熱状態を表示するものであり、その表示内容は、天板に設けられた光透過部を通して上方外方側から目視することができる。
【0022】
すなわち、前記加熱状態表示器を支持するための支持基板を有効利用して、中継用の導電部を備える中継基板として兼用構成されるものであるから、中継基板を加熱状態表示器を支持するための支持基板とは別に、複数の電線を中継するための専用の基板として別途備えるものに比べて、部材の兼用化によりコストの低減を図ることができる。
【0023】
本発明の第3特徴構成は、第1特徴構成に加えて、前記中継基板が、前記グリル部の下側に位置する状態で設けられている点にある。
【0024】
第3特徴構成によれば、前記中継基板がグリル部の下側に位置する状態で設けられるから、グリル部にて発生する熱の影響を受け難い状態で、中継基板を配備することができる。すなわち、グリル部における庫内の底部には、一般に、被加熱物から落ちてくる油分や水分等を受け止める受け皿が設けられており、この受け皿によって熱が遮られることにより、グリル部の下側は上側に比べて温度が低い状態となる。このように温度の低いグリル部の下側に位置する状態で中継基板が設けられることから、中継基板は、グリル部にて発生する熱の影響を受け難い状態となる。
【0025】
従って、中継基板がグリル部にて発生する熱によって高温になるおそれが少なく、中継基板の耐久性を高めることが可能となる。
【0026】
本発明の第4特徴構成は、第1特徴構成〜第3特徴構成のいずれかに加えて、前記中継基板に冷却用の風を通風する通風手段が、前記グリル部に対して前記横幅方向一方側に位置する状態で設けられ、この通風手段と前記運転制御手段とが前記電線によって接続され、前記運転制御手段が、前記運転用情報に基づいて前記通風手段の運転を制御するように構成されている点にある。
【0027】
第4特徴構成によれば、中継基板に冷却用の風を通風する通風手段が、グリル部に対して横幅方向一方側に位置する状態で設けられて、この通風手段と運転制御手段とが電線によって接続され、運転制御手段によって通風手段の運転が制御される。そして、運転制御手段によって運転が制御されて通風手段が作動すると、その通風手段にて通風される冷却風によって中継基板が冷却されることになる。
【0028】
従って、通風手段にて通風される冷却風によって中継基板が冷却されることになるから、中継基板がグリル部やコンロ部にて発生する熱によって高温になることを回避して、中継基板の耐久性を高めることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、図面に基づいて、本発明に係る加熱調理器の実施形態を説明する。
図1及び図2に前記加熱調理器の一例であるガスコンロを示している。このガスコンロは、グリル部3が横幅方向の中間部に位置する状態で内装されたケーシングとしての器体ケーシングKが設けられ、この器体ケーシングKには、グリル部3の他に、複数のコンロ部1A,1B,1C、運転用情報を入力する手動操作部S、及び、前記運転用情報に基づいて複数のコンロ部1A,1B,1C及びグリル部3夫々の運転を制御する運転制御手段としての制御部Hが装備されて構成されている。前記器体ケーシングKは上方側が開口した略箱形状に形成され、その上部開口が天板5によって覆われる構成となっている。
【0030】
説明を加えると、このガスコンロは、3つのコンロ部1A,1B,1C及びグリル部3を備えたビルトインタイプのガスコンロにて構成されており、3つのコンロ部1A,1B,1Cは、標準バーナ1a、小バーナ1b、高火力バーナ1cを夫々備えて構成され、グリル部3はグリルバーナ2を備えて構成されている。又、ガスコンロ前側面には、運転用情報として、点火及び消火の指令や、火力調節、各種のモード設定等を手動で入力する手動操作部Sが設けられている。
【0031】
そして、図2に示すように、手動操作部Sによる運転用情報に基づいて、3つのコンロ部1A,1B,1C及びグリル部3の運転、具体的には、標準バーナ1a、小バーナ1b、高火力バーナ1c、グリルバーナ2の運転状態を制御するマイクロコンピュータ利用の制御部Hが設けられている。
【0032】
図1に示すように、前記天板5の上部に、3つのコンロ部1の夫々に対応して加熱用容器(鍋など)を載置する五徳6が載置支持されている。又、天板5の後方側箇所には、グリル部3の燃焼排ガスを排気するためのグリル排気口4が形成されている。
【0033】
図2に示すように、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1cの夫々には、点火プラグ7a,7b,7c及び着火状態を検出する熱電対8a,8b,8cが設けられており、グリルバーナ2は上面バーナ2aと左右一対の下面バーナ2b,2cとを備えた両面バーナにて構成されて、上面バーナ2a及び左右一対の下面バーナ2b,2cの夫々にも点火プラグ7g1、7g2、7g3及び着火状態を検出するための熱電対8g1,8g2,8g3等が備えられている。
【0034】
標準バーナ1a及び高火力バーナ1cの夫々には、上下方向に移動自在で且つ図示しないバネにより上方に復帰付勢され且つ上方側の突出位置で位置規制されており、自由状態では上方側の突出位置まで突出する突出状態となり、五徳6に載置される加熱用容器の底部が接当するのに伴って押し下げられる上下移動部9が夫々設けられている。又、これらの各上下移動部9の下方側には、上下移動部9が下方に押し下げられる位置になるとオン状態になり、上下移動部9が上方に突出する位置になるとオフ状態になる容器検出スイッチ10a,10cが設けられている。
【0035】
そして、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1cの夫々に対応する上下可動部9の上端部には加熱用容器の温度を検出する温度センサ11a,11b,11cが設けられ、五徳6上に載置された加熱用容器の底部が上下可動部9の上端に接当した状態で、温度センサ11a,11b,11cにより加熱用容器の温度を検出するように構成されている。又、グリル部3には、グリル庫内の上下両側の温度を検出する一対の温度センサ11g1、11g2が設けられている。
【0036】
図3に示すように、グリル部3におけるグリル庫内の底部には、被加熱物から落ちてくる油分や水分等を受け止める受け皿34が設けられている。又、グリル部3の後部側箇所には、グリル部本体3aに対して着脱自在にグリルバーナ2の燃焼排ガスをグリル排気口4から排気させるためのグリル排気筒3bが設けられている。
【0037】
前記各バーナへのガス供給構成について説明すると、図2に示すように、元ガス供給路12には元ガス電磁弁13が設けられ、この元ガス供給路12から、標準バーナ用分岐路14a、小バーナ用分岐路14b、高火力バーナ用分岐路14c、グリルバーナ用分岐路14dの4系統に分岐しており、グリルバーナ2へのグリルバーナ用分岐路14dは、さらに、上面バーナ用の分岐路と下面バーナ用分岐路とに分岐してそれらの分岐路には夫々、オリフィスof付きの流路15と開閉式電磁弁16を備えたバイパス路17が設けられている。そして、標準バーナ用分岐路14a、小バーナ用分岐路14b、高火力バーナ用分岐路14c、及び、グリルバーナ用分岐路14dの夫々には、ステッピングモータ19(図4参照)の駆動によってガス量を調整して各バーナの燃焼量(火力)を調整する流量制御弁18が備えられている。
【0038】
この流量制御弁18は、図4に示すように、駆動源としてのステッピングモータ19と、このステッピングモータ19の回転操作をスライド移動操作に変更させるネジ送り式の移動操作機構20と、ガス通過用の挿通孔21が形成されたスライド閉子22と、複数のガス通過用の調整孔23を形成した流量調整板24等を備えて構成されている。そして、前記スライド閉子22と流量調整板24とによってガス量を変更可能な流量調整部25が構成されている。つまり、ガス流路を遮蔽する状態でスライド閉子22と流量調整板24とがバネ26によって圧接される状態で相対的にスライド自在に設けられ、ステッピングモータ19を駆動することでスライド閉子22をスライド移動させながら、図5に示すように、スライド閉子22に形成された挿通孔21が流量調整板24の調整孔23と重なり合う面積を変更させることで、バーナへのガス供給量を変更調整自在な構成となっている。尚、前記スライド閉子22のスライド移動量はスライド移動検出センサ27によって検出される構成となっている。
【0039】
上記した各点火プラグ7、各熱電対8、各容器検出スイッチ10、各温度センサ11a11b,11c,11g1、11g2、元ガス電磁弁13、開閉式電磁弁16、流量制御弁18等が、3つのコンロ部1A,1B,1C及びグリル部3に備えられた複数の電気部品に相当する。
【0040】
前記各バーナ1a、1b、1cの支持構造について説明すると、前記各バーナ1a、1b、1c、及び、それらに燃料を供給するためのバーナ用分岐路14a、14b、14cは、器体ケーシングKに取り付けられたコンロ支持台100に対して支持される構成となっている。このコンロ支持台100は、図14に示すように、グリル部3の上方側にて器体ケーシングKの左右両側壁に亘って架設支持される状態で設けられる大型の部材であり、複数箇所をネジ止めして固定する状態で取り付けられている。又、標準バーナ1aの下方側においてグリル部3やコンロ支持台100が存在しない箇所には、グリル部3に固定される状態で汁受け皿102が設けられ、大火力バーナ1cの下方側においても、同様に、グリル部3やコンロ支持台100が存在しない箇所に、グリル部3に固定される状態で汁受け皿103が設けられている。
【0041】
次に、前記手動操作部Sの構成について説明する。
図1に示すように、ガスコンロ前側面において、器体ケーシングKの前壁部K1よりも前部に装備された前面パネル38に装備される状態で、手動操作部Sとして、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1cの夫々に対応して、点火指令を指令する点火指令状態と消火指令を指令する消火指令状態とに切り換え自在な人為操作式の点消火指令部28、前記各バーナ1a,1b,1cの燃焼量の調節を指令する人為操作式の燃焼量調節操作部29、及び、前記各バーナ1a,1b,1cの調理モードの設定を指令する設定入力パネル50a,50b,50cが設けられ、それ以外にも、グリルバーナ2に対して点火及び消火や火力調整を指令するための設定入力パネル60、グリルバーナ2が燃焼中であるときに点灯するグリル燃焼ランプ68、電源スイッチ40等も設けられている。
【0042】
上記したような3つの点消火指令部28及び3つの燃焼量調節操作部29は同じ構成であるから、そのうちの標準バーナ1aに対する点消火指令部28及び燃焼量調節操作部29を代表として構成を以下に説明し、他のものについては説明を省略する。
【0043】
図1及び図6に示すように、点火指令及び消火指令を指令する押し操作式の点消火スイッチ32がガスコンロの前面パネル38の内部に設けられ、前面パネル38に形成した挿通孔39を通して裏面側から挿通する状態で円筒状の回転操作部31が設けられている。そして、この回転操作部31は、その回転軸心方向の移動により、前記点消火スイッチ32を消火指令を指令する消火指令状態に操作する消火指令用の押し込み位置と、その押し込み位置よりも突出して点消火スイッチ32を点火指令を指令する点火指令状態に操作する点火指令用の突出位置とに切り換え自在に構成され、且つ、前記突出位置にて前記燃焼量を調整すべく回転操作自在に構成されている。
【0044】
説明を加えると、回転操作部31は、押し操作される毎に回転軸心方向に移動して、図示しない位置保持機構によって、前面パネル38とほぼ面一になる押し込み位置(図6(イ)参照)と前方に突出する突出位置(図6(ロ)参照)とに切り換え自在に構成され、回転操作部31が前記突出位置に切り換えられているときに、正転方向及び逆転方向の夫々にその軸心周りで回動操作可能となるように構成されている。そして、この回転操作部31が押し込み位置に切り換えられると、それに伴って点消火スイッチ32がOFF(オフ)状態となり、回転操作部31が突出位置に切り換えられるとそれに伴って点消火スイッチ32がON(オン)状態となるように連動して切り換わる構成となっている。
【0045】
図2に示すように、この点消火スイッチ32の切り換え信号は制御部Hに入力されており、制御部Hはこの点消火スイッチ32がON状態に切り換わると標準バーナ1aに対する点火作動を開始し、OFF状態に切り換わると標準バーナ1aの燃焼作動を停止するように構成されている。つまり、回転操作部31及び点消火スイッチ32により、点消火指令部28が構成されている。
【0046】
又、前面パネル38の内部には、回転操作部31の回転操作に伴って燃焼量を指令するための信号を出力するロータリーエンコーダ33が設けられ、制御部Hは、このロータリーエンコーダ33からの信号に基づいて、回転操作部31の回転操作量に対応した燃焼量の設定が行われるように構成されている。つまり、回転操作部31及びロータリーエンコーダ33により燃焼量調節操作部29が構成されている。
【0047】
図1に示すように、前面パネル38の外面側において前記各回転操作部31の周囲には火力を表示する複数のLEDランプ35を並べる状態で火力を表示する前面火力表示部36が設けられている。この前面火力表示部36は複数のLEDランプ35をレベルメータとして用いて、回転操作部31にて設定された燃焼量(火力)の大きさを表示する構成となっている。
【0048】
図8に示すように、前記標準バーナ1a及び高火力バーナ1c夫々に対応する前記設定入力パネル50a,50cには、湯沸しモードを指令する湯沸しモードスイッチ51、揚げ物モードを指令する揚げ物モードスイッチ52、タイマーモードを指令するタイマーモードスイッチ53、モード指令を解除する取消スイッチ54、及び、各種情報を表示する表示パネル55が設けられている。又、小バーナ1bに対応する前記設定入力パネル50bには、炊飯モードを指令する炊飯スイッチ56、モード指令を解除する取消スイッチ57、各種情報を表示する表示パネル58が設けられている。
【0049】
又、図9に示すように、グリル部3に対応する設定入力パネル60には、被加熱物としての魚の状態、例えば、姿焼、切身、干物等に応じて、加熱するときの調理用の自動運転状態として、予め設定されている複数のメニューの中から1つを指定するためのオートメニュースイッチ61、焼き加減を調整する焼き加減調整スイッチ62、グリルバーナ2の点火及び消火を指令する点消火スイッチ63、タイマー運転を指令するタイマースイッチ64、グリルバーナ2の燃焼量(火力)を切り替える火力切替スイッチ65、各種の指令を解除する取消スイッチ66、各種情報を表示する表示パネル67等が設けられている。この設定入力パネル60の上側のパネル部には、グリルバーナ2が燃焼しているときに点灯するグリル燃焼ランプ68が設けられている。又、手動操作部Sには、各種情報を音声にて報知するスピーカ37も備えられている。
【0050】
上記した各点消火スイッチ32、各ロータリーエンコーダ33、及び、前記各設定入力パネル50及び設定入力パネル60に設けられた複数のスイッチ、スピーカ37等が、手動操作部Sに備えられた複数の電気部品に相当する。
【0051】
前記天板には、3つのコンロ部1の各バーナ1a,1b,1c夫々の火力、並びに、グリルバーナ2の点消火状態を表示する天面表示部70が設けられている。この天面表示部70は、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1c夫々に対応する3個の天面火力表示部71と、グリルバーナ2に対応するグリル燃焼表示部73とから構成されている。
【0052】
前記天面火力表示部71は、図7に示すように、複数のLEDランプ72をレベルメータとして用いて、回転操作部31にて設定された燃焼量(火力)の大きさに応じた数のLEDランプ72を点灯させて表示する構成となっている。又、前記グリル燃焼表示部73は、1個のLEDランプ74から構成され、グリルバーナ2を点火させるとその燃焼状態をLEDランプ74を点灯させて表示する構成となっている。
【0053】
そして、図10に示すように、前記制御部Hが、器体ケーシングKにおけるグリル部3から横幅方向一方側(図10では右側)に離間した箇所に装備され、グリル部3に対して上下方向に重複し且つグリル部3から離間する状態で器体ケーシングKに支持される中継基板80に、複数の電気部品のうちのグリル部3に対して制御部Hの存在側箇所とは反対側の横幅方向他方側に位置する複数の電気部品の夫々と制御部Hとを接続する他方側存在電気部品接続用の複数の電線81の夫々に対応する複数の中継用の導電部82が備えられ、前記他方側存在電気部品接続用の複数の電線81の夫々が、中継基板80における対応する導電部82にて中継される状態で、複数の電気部品の夫々と制御部Hとを接続するように構成されている。
【0054】
前記中継基板80は、周知構造の硬質のプリント配線基板にて構成され、硬質の板状の基材の表面に上記したような複数の中継用の導電部82が形成され、且つ、絶縁性の被覆材にて覆われる構成となっている。又、この中継基板80は、グリル部3の上側に位置する状態で設けられ、グリル部3から離間する状態で器体ケーシングKに支持される構成となっている。
【0055】
説明を加えると、前記制御部Hが、グリル部3から横幅方向右方側箇所であって、大火力バーナ1cの下方側に位置する箇所に備えられ、この制御部Hは、大火力バーナ1cからの熱を遮断するために、その上方側を制御部カバー104によって覆う構成となっている。
【0056】
又、図11及び図12に示すように、中継基板80は、略箱状に形成された基板ケース83の内部に位置させて、この基板ケース83にビス止め固定される状態で内装される構成となっている。そして、この基板ケース83は、グリル部3の上側に位置して、前面側において左右両側に設けられたフック部84を器体ケーシングKの前壁部K1の上端部に形成された係止部keに引っ掛けて受け止め支持し、且つ、前側面を前壁部K1に当て付けて器体ケーシングKに荷重を支持させる構成となっており、基板ケース83に形成されたフランジ部85と器体ケーシングKに形成されたフランジ部86とをビス止めして固定する構成となっている。
【0057】
又、前記中継基板80に冷却用の風を通風する通風手段としての送風ファン87が、グリル部3に対して横幅方向一方側に位置する状態で設けられ、この送風ファン87と制御部Hとが電線81によって接続され、制御部Hが、手動操作部Sにおける運転用情報として、グリルバーナ2の点火指令が指令されてから消火指令されるまでの間において、送風作動させるべく送風ファン87の運転を制御するように構成されている。そして、送風ファン87にて通風される冷却用の風によって、中継基板80、並びに、後述するように中継基板80に装着されている複数のLEDランプ72,74等を冷却するように構成されている。
【0058】
前記送風ファン87は、横幅方向一方側に位置させて前記基板ケース83に連通接続するように差し込み装着されてネジ87aにより固定する状態で設けられている。そして、この送風ファン87は、前面側の吸気部88から外気を吸引して基板ケース83内を通風させたのちに、基板ケース83の横幅方向他方側に形成された排気口89及び器体ケーシングKの前壁部K1に形成した排風口90を通して器体ケーシングKの外方に排出させる構成となっている。尚、この排風口90が形成される箇所は、このガスコンロがキッチンカウンターに設置されたときに、キッチンカウンターの前側縦壁部にて覆われるので、キッチンカウンターの前方側外方に向けて排出されないようになっている。
【0059】
上記した複数の電気部品のうちのグリル部3に対して制御部Hの存在側箇所とは反対側の横幅方向他方側に位置する複数の電気部品というのは、具体的には、次の各電気部品である。
すなわち、図13に示すように、各点火プラグ7a,7b,7c,7g1,7g2,7g3、標準バーナ1aに対する熱電対8a、小バーナ1bに対する熱電対8b、グリルバーナ2の左下の熱電対8g3、標準バーナ1aの容器検出スイッチ9a、標準バーナ1aに対する温度センサ11a,小バーナ1bに対する温度センサ11b、グリルバーナ2に対する一対の温度センサ11g1,11g2、グリル部3に対する設定入力パネル60、及び、グリル燃焼ランプ68である。
【0060】
そして、図13に示すように、前記中継基板80には、上記したように複数の中継用の導電部82が形成され、中継基板80における横幅方向の両側端部には、夫々、複数の中継用の導電部82と基板外部の電線81とを接続するための被接続具91が装着され、横幅方向他方側(図13の左側)に位置する被接続具91には、前記複数の中継用の導電部82と前記複数の電気部品の夫々とを各別に接続するための複数の電線81を備えた接続具92が分離自在に接続される構成となっている。又、横幅方向一方側(図13の右側)に位置する被接続具91には、前記複数の中継用の導電部82と制御部Hにおける対応する接続箇所とを各別に接続するための複数の電線81が接続された接続具92が分離自在に接続される構成となっている。前記電線81は、導線を合成樹脂からなる被覆材で被覆した被覆電線にて構成されている。
【0061】
前記基板ケース83の横幅方向は、グリル部3の横幅方向とほぼ等しい大きさになるように構成されており、中継基板80に接続具92を介して接続される電線81がグリル部3から離間してグリル部3において発生する熱による影響を受け難いように構成されている。
【0062】
さらに、前記中継基板80には、3つのコンロ部1A,1B,1C及びグリル部3夫々の加熱状態を表示する加熱状態表示器としての天面表示部70における複数のLEDランプ72、74が組み付けられ、器体ケーシングKの上部に配置される天板5における天面表示部70の上方側箇所には、LEDランプ72,74の光が透過可能な光透過部93が形成されている(図3参照)。従って、天面表示部70における表示内容は、使用者が天板5の上方外方から容易に目視することができる。
【0063】
説明を加えると、図3、図12、及び、図13に示すように、中継基板80には、天面表示部70における複数のLEDランプ72,74が上向きに向かって発光するように並ぶ状態で半田付けにて組み付け固定されている。又、これら複数のLEDランプ72,74に対する駆動用の電気回路が、中継用の導電部82と同様にして、印刷技術によって形成された複数の細い線状の導電部94にて構成されている。このLEDランプ用の複数の導電部94は、中継用の導電部82と同様に、被接続具95及び接続具96を介して接続された複数の電線81によって制御部Hと接続される構成となっている。
【0064】
そして、前記各電線81の修理交換等のメンテナンス作業を行うときは、取り外す装置や部材を少なくして極力手間がかからない状態で簡単に行うことができる。説明を加えると、上記したメンテナンス作業を行うときは、先ず、図14に示すように、各グリル部の五徳6及び天板5を取り外して、器体ケーシングKの上部側開口を開放させた状態にする。そして、3つのコンロ部1の各バーナ1a,1b,1cのうちの標準バーナ1a及び高火力バーナ1cを取り外して位置をずらしておく(図15)。次に、前記送風ファン87、標準バーナ1aの下方側に備えられた汁受け皿102、高火力バーナ1cの下方側に備えられた汁受け皿103を取り外し(図16)、さらに制御部カバー104を取り外す(図17)。そうすると、制御部Hの上方側が大きく開放されるとともに、グリル部3の左側箇所、つまり、制御部Hが設けられる箇所とは反対側の箇所の上方側が大きく開放され、制御部H及び前記各電気部品に対して接続される複数の電線81が露出することになり、前記複数の電線81の取り外し作業や取り付け作業を簡単に行うことができる。
【0065】
つまり、グリル部3におけるグリル排気筒3bやコンロ支持台100等の大型の装置や部材を取り外す必要はなく、標準バーナ1a及び大火力バーナ1c、及び、それら各バーナ1a,1cの下方に設けられる汁受け皿102、103、制御部カバー104、送風ファン等を外すだけで、前記複数の電線の取り外し作業や取り付け作業を簡単に行うことができるのである。因みに、制御部Hの後方側には、複数の流量制御弁18、各種電磁弁等のガス量調整用の各種の機構が配備されている。
【0066】
尚、前記中継基板80を介して制御部Hと接続される複数の電気部品としては、例示したような電気部品群に限るものではなく、それ以外の種々の電気部品を対象としてもよい。要するに、グリル部3に対して制御部Hの存在側箇所とは反対側の横幅方向他方側に位置する電気部品であればよい。
【0067】
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
【0068】
(1)上記実施形態では、前記中継基板に冷却用の風を通風する通風手段としての送風ファンが、前記グリル部に対して横幅方向一方側つまり前記制御部の存在側箇所に位置する状態で設けられる構成としたが、このような構成に代えて、中継基板に送風ファンに対する通電用の導電部を設けて、送風ファンを中継基板の横幅方向他方側に設ける構成としてもよい。
【0069】
(2)上記実施形態では、前記中継基板が前記グリル部の上側に位置する状態で設けられ、且つ、この中継基板に前記複数のコンロ部及び前記グリル部夫々の加熱状態を表示する加熱状態表示器が組み付けられる構成としたが、このような構成に代えて次のように構成してもよい。
【0070】
すなわち、中継基板をグリル部の上側に位置する状態で設ける構成としながら、上記したような加熱状態表示器を備えない構成、言い換えると、中継基板が複数の電線を中継する機能だけを有する専用の中継基板として備えられる構成としてもよい。
【0071】
又、図18に示すように、中継基板80を、複数の電線を中継する機能だけを有する構成の中継基板とし、且つ、グリル部3の下側に位置する状態で設けられる構成としてもよい。
【0072】
(3)上記実施形態では、加熱調理器としてガスを燃料としたバーナを用いたガスコンロで説明したが、加熱手段として電気ヒータや誘導加熱手段等を用いた加熱調理器であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】加熱調理器の斜視図
【図2】加熱調理器の制御構成を示すブロック図
【図3】加熱調理器の切欠側面図
【図4】流量制御弁の構成を示す図
【図5】点消火指令部及び燃焼量調節操作部の構成を示す図
【図6】点消火指令部及び燃焼量調節操作部の操作状態を説明する図
【図7】天面表示部の平面図
【図8】設定入力パネルの正面図
【図9】設定入力パネルの正面図
【図10】電線の配置構成を示す概略平面図
【図11】中継基板の支持構成を示す平面図
【図12】中継基板の支持構成を示す分解斜視図
【図13】中継基板の電気的な接続状態を示す図
【図14】メンテナンス作業時に天板を外した状態の平面図
【図15】メンテナンス作業時に複数の装置や部材を取り外した状態の平面図
【図16】メンテナンス作業時に複数の装置や部材を取り外した状態の平面図
【図17】メンテナンス作業時に複数の装置や部材を取り外した状態の平面図
【図18】別実施形態の加熱調理器の切欠側面図
【図19】従来の電線の配置構成を示す概略平面図
【符号の説明】
【0074】
1A,1B,1C コンロ部
3 グリル部
5 天板
72、74 加熱状態表示器
80 中継基板
81 電線
82 導電部
87 通風手段
93 光透過部
K ケーシング
H 運転制御手段
S 手動操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリル部が横幅方向の中間部に位置する状態で内装されたケーシングに、複数のコンロ部、運転用情報を入力する手動操作部、及び、前記運転用情報に基づいて前記複数のコンロ部及び前記グリル部夫々の運転を制御する運転制御手段が装備され、
前記複数のコンロ部、前記グリル部、及び、前記手動操作部の夫々に備えられた複数の電気部品の夫々と、前記運転制御手段とが、各別に電線によって接続されている加熱調理器であって、
前記運転制御手段が、前記ケーシングにおける前記グリル部から横幅方向一方側に離間した箇所に装備され、
前記グリル部に対して上下方向に重複し且つ前記グリル部から離間する状態で前記ケーシングに支持される中継基板に、前記複数の電気部品のうちの前記グリル部に対して前記運転制御手段の存在側箇所とは反対側の横幅方向他方側に位置する複数の電気部品の夫々と前記運転制御手段とを接続する他方側存在電気部品接続用の複数の電線の夫々に対応する複数の中継用の導電部が備えられ、
前記他方側存在電気部品接続用の複数の電線の夫々が、
前記中継基板における対応する前記導電部にて中継される状態で、前記複数の電気部品の夫々と前記運転制御手段とを接続するように構成されている加熱調理器。
【請求項2】
前記中継基板が、前記グリル部の上側に位置する状態で設けられ、且つ、
この中継基板に、前記複数のコンロ部及び前記グリル部夫々の加熱状態を表示する加熱状態表示器が組み付けられ、
前記ケーシングの上部に配置される天板における前記加熱状態表示器の上方側箇所に光透過部が設けられている請求項1記載の加熱調理器。
【請求項3】
前記中継基板が、前記グリル部の下側に位置する状態で設けられている請求項1記載の加熱調理器。
【請求項4】
前記中継基板に冷却用の風を通風する通風手段が、前記グリル部に対して前記横幅方向一方側に位置する状態で設けられ、この通風手段と前記運転制御手段とが前記電線によって接続され、
前記運転制御手段が、前記運転用情報に基づいて前記通風手段の運転を制御するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2007−198715(P2007−198715A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−20839(P2006−20839)
【出願日】平成18年1月30日(2006.1.30)
【出願人】(301066992)株式会社ハーマンプロ (145)
【Fターム(参考)】