説明

動作制御プログラム、電気機器、及び情報処理装置

【課題】同機種の装置であっても、表示部におけるエラー発生時の表示態様を、各操作者がカスタマイズできるようにする。
【解決手段】複合機1は、表示部50と、複合機1に発生したエラーを検知するエラー検知部11aと、エラー検知部11aがエラーを検知したときに、表示部50の表示制御用のファームウェアに代わって、エラー検知部11aからエラー発生を示すエラー情報を取得し、各種のエラーについて対応付けられたそれぞれのエラー時制御情報から、前記エラー情報が示すエラーに対応付けられたエラー時制御情報を解析するScript Interpreter 151及びBusiness Logic152と、Script Interpreter 151及びBusiness Logic152によって解析されたエラー時制御情報が示す表示部50の画面表示を実行するブラウザ16とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動作制御プログラム、電気機器、及び情報処理装置に関し、特に、電気機器でのエラー発生時に行う当該電気機器の表示部についての表示制御に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、画像形成装置等の電気機器では、装置前面の操作パネルにLCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示部が設けられ、当該画像形成装置で発生したエラー(紙詰まり等)等を示すメッセージや画像が表示される。このように、エラー発生時に表示部でエラー表示を行う装置としては、下記特許文献1に示されるように、入力装置と出力装置が別体であっても、出力装置で発生したエラーを入力装置側で表示可能とした写真プリント作成システムが提案されている。また、下記特許文献2に示されるように、操作パネルの使用状態に応じてエラーの報知態様を変更する装置も提案されている。さらに、下記特許文献3には、再生対象コンテンツデータにエラー処理の情報を含め、再生中のコンテンツに応じてエラー表示画面を変更するコンテンツ再生装置が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−326388号公報
【特許文献2】特開2006−91343号公報
【特許文献3】特開2008−67360号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記各特許文献に示される装置の場合、いずれの装置も、状況に応じた表示形態の変更は可能であるが、ユーザが、自身の好みに応じてエラー時の表示形態をカスタマイズすることは可能とされていない。画像形成装置は、各ユーザ毎に様々な態様で使用されるため、装置の各機種別に止まらず、同機種であっても、各ユーザ毎にエラー時の表示態様をカスタマイズできることが望まれる。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、同機種の装置であっても、表示部におけるエラー発生時の表示態様を、各操作者がカスタマイズできるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、電気機器の表示部に、当該電気機器で発生したエラーに対応する表示を行わせるために、当該電気機器に内蔵されるコンピュータを、
電気機器のエラー検知部がエラーを検知したときに、前記表示部の表示制御用として当該電気機器に組み込まれているファームウェアに代わって、当該エラー検知部からエラー発生を示すエラー情報を取得するエラー情報取得部と、
各種のエラーについて対応付けられたそれぞれのエラー時制御情報を有し、前記エラー情報取得部が取得した前記エラー情報が示すエラーに対応付けられたエラー時制御情報を解析するエラー時制御情報解析部と、
前記エラー時制御情報解析部によって解析されたエラー時制御情報が示す前記表示部の画面表示を実行する処理実行部と、
して機能させる動作制御プログラムである。
【0007】
また、請求項3に記載の発明は、表示部と、
当該電気機器に発生したエラーを検知するエラー検知部と、
前記電気機器のエラー検知部がエラーを検知したときに、前記表示部の表示制御用として当該電気機器に組み込まれているファームウェアに代わって、前記エラー検知部からエラー発生を示すエラー情報を取得するエラー情報取得部と、
各種のエラーについて対応付けられたそれぞれのエラー時制御情報を有し、前記エラー情報取得部から通知される前記エラー情報が示すエラーに対応付けられたエラー時制御情報を解析するエラー時制御情報解析部と、
前記エラー時制御情報解析部によって解析されたエラー時制御情報が示す前記表示部の画面表示を実行する処理実行部と、
を備える電気機器である。
【0008】
これらの発明によれば、電気機器のエラー検知部がエラーを検知した場合、上記ファームウェアによる画面表示に優先して、本発明に係る動作制御プログラム自身が保有する画面表示を電気機器で実行することができる。このため、操作者は、本発明に係る動作制御プログラムを電気機器にインストールすることで、電気機器においてファームウェアによりエラー発生時に行われる画面表示を、発明に係る動作制御プログラム自身が保有する画面表示にカスタマイズすることが可能になる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の動作制御プログラムであって、前記エラー時制御情報は、少なくとも、前記電気機器で生じるエラーの種別と、前記表示部の表示画面に表示させる表示対象パーツ情報と、当該表示画面における表示対象パーツのレイアウト情報と、前記電気機器に実行させる処理とを含み、
前記処理実行部は、前記エラー時制御情報解析部によって解析されたエラー時制御情報が示す前記処理と、前記表示対象パーツ及びレイアウト情報で特定される表示画面の表示とを実行するものである。
【0010】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電気機器であって、前記エラー時制御情報は、少なくとも、前記電気機器で生じるエラーの種別と、前記表示部の表示画面に表示させる表示対象パーツ情報と、当該表示画面における表示対象パーツのレイアウト情報と、前記電気機器に実行させる処理とを含み、
前記処理実行部は、前記エラー時制御情報解析部によって解析されたエラー時制御情報が示す前記処理と、前記表示対象パーツ及びレイアウト情報で特定される表示画面の表示とを実行するものである。
【0011】
この発明によれば、電気機器のエラー検知部がエラーを検知した場合、上記ファームウェアによる処理及び画面表示に優先して、本発明に係る動作制御プログラム自身が保有する処理及び画面表示を電気機器で実行することができる。このため、操作者は、本発明に係る動作制御プログラムを電気機器にインストールすることで、電気機器においてファームウェアによりエラー発生時に行われる処理及び画面表示を、発明に係る動作制御プログラム自身が保有する処理及び画面表示にカスタマイズすることが可能になる。
【0012】
また、発明の請求項5に記載の発明は、電気機器で生じ得るエラーの種別を選択するエラー選択指示を操作者から受け付けるエラー選択指示受付部と、
前記電気機器の表示部に表示させる表示対象パーツの指定を操作者から受け付けるパーツ指定受付部と、
前記表示部の表示画面における前記指定された表示対象パーツのレイアウト情報の入力を操作者から受け付けるレイアウト情報受付部と、
前記エラー選択指示受付部で受け付けられたエラー種別と、前記パーツ指定受付部で受け付けられた表示対象パーツと、前記レイアウト情報受付部で受け付けられたレイアウト情報とが示す内容を有する前記表示画面の画面データを含み、前記電気機器のエラー検知部がエラーを検知したときに当該エラーに対応した表示制御を電気機器に行わせるエラー時制御情報を生成するエラー時制御情報生成部と
を備える情報処理装置である。
【0013】
この発明によれば、エラー時制御情報生成部が、エラー選択指示受付部で受け付けられたエラー選択指示と、パーツ指定受付部で受け付けられた表示対象パーツと、レイアウト情報受付部で指定が受け付けられたレイアウト情報とによって定められた内容を有する前記表示部の表示画面データを含み、前記電気機器のエラー検知部がエラーを検知したときに当該エラーに対応した表示制御を電気機器に行わせるエラー時制御情報を生成するので、操作者は、当該生成されたエラー時制御情報を電気機器にインストールすることにより、電気機器においてファームウェアによりエラー発生時に行われる表示部の画面表示を、エラー時制御情報が保有する画面表示にカスタマイズすることが可能になる。
【0014】
また、発明の請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の情報処理装置であって、前記電気機器に実行させる処理の指定を操作者から受け付ける処理受付部を更に備え、
前記エラー選択指示受付部で受け付けられたエラー種別と、前記パーツ指定受付部で受け付けられた表示対象パーツと、前記レイアウト情報受付部で受け付けられたレイアウト情報と、前記処理受付部で受け付けられた処理とが示す内容で、前記エラー時制御情報を生成するものである。
【0015】
この発明によれば、エラー時制御情報生成部が、エラー選択指示受付部で受け付けられたエラー選択指示と、パーツ指定受付部で受け付けられた表示対象パーツの指定と、レイアウト情報受付部で指定が受け付けられたレイアウト情報と、処理受付部で指定が受け付けられた処理とによって定められた内容で上記エラー時制御情報を生成するので、操作者は、当該生成されたエラー時制御情報を電気機器にインストールすることにより、電気機器においてファームウェアによりエラー発生時に行われる処理及び画面表示を、エラー時制御情報が保有する処理及び画面表示にカスタマイズすることが可能になる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、例えば画像形成装置等の電気機器において、同機種の装置であっても、表示部におけるエラー発生時の表示態様を、各操作者がカスタマイズすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置及び電気機器を備えた動作制御システムの実施形態を示す図である。
【図2】第1実施形態に係る動作制御システムのサーバコンピュータ、PC及び複合機について動作制御プログラムの生成処理、表示部での画面表示、及び動作制御に必要な構成を示す図である。
【図3】PC及びサーバコンピュータによる表示画面作成時の処理を示す図である。
【図4】カスタマイズ受付画面の一例を示す図である。
【図5】複合機における上記エラー時制御情報及び拡張アプリケーションによる表示部の表示制御を示すフローチャートである。
【図6】第2実施形態に係る動作制御システムのサーバコンピュータ及び複合機について動作制御プログラムの生成処理、表示部での画面表示、及び動作制御に必要な構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態に係る動作制御プログラム、電気機器、及び情報処理装置について図面を参照して説明する。
【0019】
図1は本発明の一実施形態に係る情報処理装置及び電気機器を備えた動作制御システムの実施形態を示す図である。動作制御システム10は、複合機1と、サーバコンピュータSV2と、各パーソナルコンピュータ(以下、PC)31乃至34とでなる。但し、動作制御システム10が備える複合機、サーバコンピュータ、及びPCの台数はこれに限定されない。
【0020】
電気機器及び画像形成装置の一例である複合機1は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能等の機能を兼ね備えている。さらに、複合機1は、スキャナ部で読み取った原稿の文書データを複合機1の内部記憶装置や、LAN(local area network)等によって複合機1にネットワーク接続されたサーバコンピュータSV2、各PC31乃至34内の記憶部等に格納すると共に、複合機1の内部記憶装置、サーバコンピュータSV2及び各PC31乃至34内の記憶部に記憶されているプリント対象データを読み出してプリントアウトする等を行う文書管理機能を備えている。複合機1には、LCD(Liquid Crystal Display)からなる表示部50が備えられている。
【0021】
また、サーバコンピュータSV2は、複合機1における表示部50の表示制御に供するエラー時制御情報(詳細は後述)を生成するアプリケーション(パネルクリエータ)がイ、後述する記憶部26にインストールされている。
【0022】
PC31乃至PC34は、ウェブブラウザを介してサーバコンピュータSV2の上記アプリケーションにアクセスし、当該ウェブブラウザ上で操作者が当該アプリケーションを操作して上記エラー時制御情報を作成可能とされている。
【0023】
複合機1は、PC31乃至PC34から、LAN(Local Area Network)又はUSBメモリ等を介して上記エラー時制御情報を受け取って記憶し、複合機1における動作機構にエラーが発生した場合には、このエラー時制御情報を用いて、後述する拡張アプリケーションが、表示部50による画面表示を制御する。当該エラー時制御情報の生成処理、複合機1における上記表示画面を表示するための構成及び処理は後述する。
【0024】
次に、サーバコンピュータSV2、PC31乃至34、及び複合機1の内部構成であって、画面データの生成処理、画面表示、及び動作制御に必要な構成を説明する。図2は、第1実施形態に係る動作制御システム10のサーバコンピュータ、PC及び複合機について動作制御プログラムの生成処理、表示部50での画面表示、及び動作制御に必要な構成を示す図である。なお、PC31乃至34で表示画面の生成処理に必要な構成は同様であるため、図2にはPC31の構成を示す。
【0025】
サーバコンピュータSV2は、本発明の一実施形態として必要な構成として、パネルクリエータ部25を備える。
【0026】
パネルクリエータ部25は、複合機1におけるエラー発生時に当該複合機1の表示部50に表示させる表示画面の画面データを、例えばXML(Extensible Markup Language)形式のデータで生成し、当該XML形式データをベースとするエラー時制御情報を生成するツールである。パネルクリエータ部25は、表示画面を構成する各種ボタン等の各表示対象パーツのカスタマイズをユーザから受け付けて上記画面データを生成する処理を行う。なお、本実施形態では、パネルクリエータ部25は、PC31のウェブブラウザ3100を介して当該PC31において操作者により操作されて、上記表示画面の生成操作が行われる。
【0027】
パネルクリエータ部25は、エラー選択指示受付部251と、パーツ指定受付部252と、レイアウト情報受付部253と、アクション指示受付部254と、生成部255として機能する。
【0028】
エラー選択指示受付部251は、複合機1で生じ得るエラーの種別を選択するエラー選択指示を操作者から受け付ける。つまり、エラー選択指示受付部251は、パネルクリエータ部25で生成する表示画面の画面データを、複合機1でどのようなエラーが生じたときに複合機1の表示部50に表示させるかの指示を、操作者から受け付ける。複合機1で生じ得るエラーの種別、例えば、紙詰まり、用紙切れ、トナー残量なし等の情報は、エラー選択指示受付部251に記憶されている。
【0029】
例えば、ユーザによるPC31のウェブブラウザ3100の操作により当該ウェブブラウザ3100からパネルクリエータ部25に、当該パネルクリエータ部25の起動指示が受け付けられると、パネルクリエータ部25は、ウェブブラウザ3100に、カスタマイズ受付画面の表示データを提供する。ウェブブラウザ3100は、PC31の表示部313に当該カスタマイズ受付画面を表示させる。このカスタマイズ受付画面は、上記複合機1で生じ得るエラーの種別や後述する表示対象パーツ等を表示した画面である。当該カスタマイズ受付画面で表示中のエラー種別から、所望のエラー種別がウェブブラウザ3100の操作で操作者により指定されると、当該ウェブブラウザ3100が当該エラー種別の選択指示をサーバコンピュータSV2に送信し、エラー選択指示受付部251が、当該選択指示が示すエラー種別の選択を受け付ける。
【0030】
パーツ指定受付部252は、上記エラー選択指示受付部251によって受け付けられたエラーが発生したときに複合機1の表示部50の表示画面内に表示させる例えば文字列、当該文字列と共に表示させる操作ボタンや等の表示対象パーツの指定を、PC31からウェブブラウザ3100を介して操作者から受け付ける。操作者が指定可能な複数の表示対象パーツの画像データは、パネルクリエータ部25に記憶されている。例えば、ウェブブラウザ3100は、PC31の表示部313に当該カスタマイズ画面を表示させているとき、このカスタマイズ画面には複数の表示対象パーツが表示され、当該表示中の表示対象パーツから所望の表示対象パーツが操作者によるPC31のウェブブラウザ3100の操作で指定されると、当該ウェブブラウザ3100が当該表示対象パーツの指定指示をサーバコンピュータSV2に送信し、パーツ指定受付部252が、当該指定された表示対象パーツの指定を受け付ける。
【0031】
レイアウト情報受付部253は、パーツ指定受付部252で指定された表示対象パーツについての表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付ける。例えば、ウェブブラウザ3100を介してPC31の表示部313に表示するカスタマイズ画面中に、表示部50の表示画面の背景画像のデータ(パネルクリエータ部25に記憶されている)を用いて、当該表示画面の背景画像を擬似的に表示させ、当該背景画像中における任意の箇所がユーザによりPC31でウェブブラウザ3100の操作により指定されると、当該ウェブブラウザ3100が当該指定された箇所を示す情報をサーバコンピュータSV2に送信する。レイアウト情報受付部253は、当該指定された箇所を上記指定された表示対象パーツの配置箇所として受け付ける。
【0032】
アクション指示受付部(処理受付部)254は、エラー選択指示受付部251で受け付けられたエラー種別と、パーツ指定受付部252で指定された表示対象パーツとに対して、当該エラー種別及び表示対象パーツの組合せに対応するアクション(複合機1において実行可能な処理。例えば、警告音を発する等)を関連付けて設定する。すなわち、エラー選択指示受付部251ではエラー種別が受け付けられ、パーツ指定受付部252では、表示画面内に配置する表示対象パーツの指定が受け付けられるが、アクション指示受付部254は、当該受け付けられたエラー種別及び表示対象パーツの組合せに対応付けて、複合機1のアクションを設定する。例えば、アクション指示受付部254は、「紙詰まり」というエラー種別がユーザにより指定され、「紙詰まりが発生しました。用紙を取り除いて下さい」という文字列の表示対象パーツがユーザにより指定された場合には、当該「紙詰まり」のエラー種別と、「紙詰まりが発生しました。用紙を取り除いて下さい」の文字列について対応付けるアクションとして「警告音を発する」を設定する。
【0033】
生成部(エラー時制御情報生成部)255は、エラー選択指示受付部251で受け付けられたエラー種別、パーツ指定受付部252で受け付けられた上記表示対象パーツ、レイアウト情報受付部253で受け付けられた上記レイアウト指示、及びアクション指示受付部254で受け付けられた上記アクション設定が示す内容で、複合機1におけるエラー発生時に表示部50に表示させる表示画面の画面データをXML形式データで生成し、当該XML形式データをベースとするエラー時制御情報を生成する。すなわち、ユーザは、PC31のウェブブラウザ3100において、エラー選択指示受付部251でのエラー種別選択、パーツ指定受付部252での表示対象パーツ指定、レイアウト情報受付部253での上記レイアウト指示、及びアクション指示受付部254での上記アクション設定を行うと、生成部255による表示画面生成処理により、複合機1の表示部50に表示させるエラー発生時の表示画面を所望通りにカスタマイズして作成できる。本実施形態では、生成部255は、XML形式でScriptファイルに当該エラー発生時の表示画面の画面データ(エラー時制御情報)をエクスポートする。なお、本実施形態では、表示画面のデータファイルとしてXML形式のScriptファイルを使用するが、システム構成上は、XML形式以外の他のマークアップ言語であっても構わない。
【0034】
生成部255は、このようにエラー発生時の表示画面の画面データを、各エラー種別毎に生成する。すなわち、各エラー種別には、表示対象パーツ情報、レイアウト情報、及びアクション情報が関連付けられており、当該エラー種別情報、表示対象パーツ情報、レイアウト情報、及びアクション情報の組合せがエラー時制御情報となる。従って、各エラー種別毎にエラー時制御情報が生成される。当該生成された各エラー時制御情報は、通信部28からPC31に送信される。
【0035】
記憶部26は、メモリ又はHDD等からなり、上記生成部255によって生成されたエラー時制御情報を記憶する。この記憶部26には、エラー時制御情報を生成するアプリケーション(パネルクリエータ)がインストールされており、サーバコンピュータSV2が備えるCPU等からなる中央制御部が、当該アプリケーションに従って動作することで、パネルクリエータ部25として機能する。
【0036】
パネルシミュレータ27は、パネルクリエータ部25によってエクスポートされた上記Scriptファイルの表示画面データであるエラー時制御情報の内容を解析し、ディスプレイでの表示を可能にするために当該画面データをHTML形式のデータに変換するツールである。当該変換された当該HTML形式のデータは、例えばウェブブラウザ3100を介してPC31の表示部313に表示される。
【0037】
通信部28は、ネットワークを介してPC31や複合機1との間でデータ入出力を行うインタフェイスである。通信部28は、例えば生成部255による指示の下、当該生成部255によって記憶部26から読み出された画面データであるエラー時制御情報をPC31に出力する。
【0038】
PC31は、制御部310と、記憶部311と、通信部312と、表示部313を備えている。
【0039】
記憶部311は、HDD等からなり、サーバコンピュータSV2にアクセスして表示画面生成を行うためのプログラム等が記憶されている。
【0040】
制御部310は、CPU等からなり、PC31の全体的な動作制御を司ると共に、記憶部311に記憶されている上記プログラムに従って動作することで、ウェブブラウザ3100として機能する。
【0041】
ウェブブラウザ3100は、サーバコンピュータSV2に対して、パネルクリエータ部25の起動指示を送信し、パネルクリエータ部25をWebアプリケーションとして起動させる。すなわち、ウェブブラウザ3100は、上記カスタマイズ受付画面の表示データ等を、LANを介してサーバコンピュータSV2のパネルクリエータ部25から受信して表示部313に表示させる。また、ウェブブラウザ3100は、サーバコンピュータSV2のパネルシミュレータ27から、パネルクリエータ部25で生成されてパネルシミュレータ部29によりHTML形式データに変換された画面データを表示用データとして受信して、ユーザによる確認用にパソコン31の表示部313に表示させる。
【0042】
通信部312は、LAN等のネットワークを介して複合機1等との間でデータ入出力を行うインタフェイスである。
【0043】
なお、PC31は、操作者による図略の操作部の操作に基づく制御部310による制御の下、サーバコンピュータSV2から通信部312が受信したエラー時制御情報をUSBメモリ等の外部メモリに保存する図略のインタフェイスを備えていることが好ましい。
【0044】
複合機1は、コントローラ(処理実行部)11と、記憶部12と、プラットフォーム13と、制御ユニット(Web container )200に備えられた拡張アプリケーション15と、ブラウザ16と、表示部50とを有している。
【0045】
複合機1の拡張アプリケーション(エラー時制御情報解析部)15は、主にScript Interpreter 151と、Business Logic152と、登録部153とで構成される。
【0046】
登録部153は、PC31の通信部312からLANにより送られてきた(或いは、上記USBメモリ等から読み出した)上記Scriptファイルの表示画面データをベースとするエラー時制御情報を、表示部50での表示用データとして登録し、記憶部12に記憶させる。登録部153は、エラー時制御情報が複数送られてきた場合は、表示部50での表示用データとしてそれぞれを登録して記憶部12に記憶させる。
【0047】
Script Interpreter(エラー情報取得部、エラー時制御情報解析部)151は、登録部153により記憶部12に登録されたエラー時制御情報を読み込んで内容を解析する。Script Interpreter 151は、エラー時制御情報が示す表示画面を表示部50に表示するためのHTML変換処理と、エラー時制御情報が示すエラー種別や文字列等の表示対象パーツに関連付けられたアクションを実行するためのBusiness Logic152への展開処理とを行う。Script Interpreter 151は、上記表示用にHTML形式への変換処理を行ったデータを、APIを介してBusiness Logic152に渡す。
【0048】
Business Logic(エラー時制御情報解析部)152は、ブラウザ16に、Script Interpreter 151から受け取った上記HTML変換処理済みの表示用データを送信する。また、Business Logic152は、上記Script Interpreter 151から得られた情報を基に、複合機1によるアクションを制御する。
【0049】
すなわち、Business Logic152は、複合機1のブラウザ16により文字列等の表示対象パーツが表示部50に表示されると、上記Script Interpreter151から渡された情報(Script Interpreter151によるScriptファイルの解析で得られた情報)を基に、上記エラー種別及び表示対象パーツに関連付けられている複合機1のアクションを解析し、解析したアクションを実行するために、当該解析したアクションに対応するAPIを呼び出す。解析されたアクションはBusiness Logic152からコントローラ11に渡される。
【0050】
記憶部12には、上記エラー時制御情報、コントローラ(処理実行部)11として動作させるための動作プログラム、拡張アプリケーション15のプログラム、ブラウザ16のプログラム等が記憶されている。複合機1の中央制御部であるCPU(処理実行部)が、記憶部12に記憶されている各プログラムに従って動作することで、上記のコントローラ11、拡張アプリケーション15、及びブラウザ16等として機能する。なお、拡張アプリケーション15のプログラムが、PC31から受信等されて記憶部12に記憶されたエラー時制御情報を用いて、複合機1でのエラー発生時における表示部50の表示画面の表示制御を行う。すなわち、当該エラー時制御情報を得た拡張アプリケーション15のプログラムが、特許請求の範囲でいう動作制御プログラムの一例となる。
【0051】
なお、複合機1の中央制御部であるCPUは、上記動作プログラムに従って動作することにより、エラー検知部11aとしても機能する。エラー検知部11aは、複合機1の動作中における各部の動作エラーを検知する。動作エラーとは、例えば、複合機1に設けられた給紙カセットから排出トレイまでを繋ぐ用紙搬送路や、原稿給送部の原稿搬送機構等における紙詰まりや、画像形成部及び転写部等の故障による異常停止等である。エラー検知部11aは、これらの用紙搬送路に設けられた用紙センサから送られてくる紙詰まり検知信号や、画像形成部及び転写部から送られてくる異常発生検知信号等に基づいて、複合機1の各部で発生したエラーを検知する。
【0052】
API(application programming interface)は、ある制御機構で処理を行っている場合に、他のハードウエアやソフトウエアの提供している機能を利用するための手法として提供されるインタフェイスである。本実施形態では、APIは、例えば、複合機1のコントローラ11によって実行される複合機1の基本機能を、ファームウェア以外から実行するためのインタフェイスとして用いられる。APIは、複合機1のプラットフォーム13を通じて、複合機1のファームウェアに従って動作するコントローラ11にアクセスして、複合機1の上記基本機能を実行させる。但し、本実施形態でのAPIの適用は当該例に限られない。
【0053】
ブラウザ(処理実行部)16は、上記Script Interpreter 151及びBusiness Logic152から得た上記HTML変換処理済みの表示用データを表示部50に表示させる。ブラウザ16は、本実施形態では、拡張アプリケーション15で変換されたHTML変換処理後のファイルが示す画面構成に合わせて表示画面を表示部50に表示し、また、当該表示画面の表示中に、操作者からの指示入力操作を表示部50のタッチパネル機能を介して受け付けるインタフェイスとなる。
【0054】
すなわち、PC31及びサーバコンピュータSV2により生成部255での画面データ生成処理(エラー時制御情報の生成処理)までを行い、複合機1は、当該エラー時制御情報をPC31から取得する。このPC31からの登録部153による画面データの取得は、当該LAN等によるネットワーク通信での取得、USBメモリを介してのPC31からの取得、PC31から電子メールにより複合機1が取得、のいずれでもよい。
【0055】
複合機1では、PC31で生成されて当該PC31から送信されてきたエラー時制御情報が登録部153に記憶されている場合、拡張アプリケーション15のプログラムが、当該エラー時制御情報を用いて、上記ファームウェアに代わって、表示部50での表示画面を表示制御する。
【0056】
図3は、PC31及びサーバコンピュータSV2による表示画面作成時の処理を示す図である。
【0057】
操作者は、例えば、PC31の操作部(図略)を操作して、ウェブブラウザ3100から、複合機1でのエラー発生時における表示画面の作成指示を入力する。操作者による当該表示画面作成指示の入力がウェブブラウザ3100に受け付けられると(P1)、ウェブブラウザ3100がサーバコンピュータSV2に対してパネルクリエータ部25の起動指示を送信する(P2)。
【0058】
サーバコンピュータSV2において、通信部28を介して、パネルクリエータ部25に上記パネルクリエータ起動指示が受信されると(SS1)、パネルクリエータ部25が起動する(SS2)。そして、パネルクリエータ部25は、通信部28から、例えば、図4に例を示すような、カスタマイズ受付画面54の表示データをPC31に送信する(SS3)。
【0059】
PC31のウェブブラウザ3100が当該カスタマイズ受付画面54の表示データを受信すると(P3)、ウェブブラウザ3100は、PC31の表示部313に、当該受信された表示データを用いてカスタマイズ受付画面54を表示させる(P4)。
【0060】
操作者は、PC31において、ウェブブラウザ3100を介して、エラー種別選択指示、表示対象パーツ指定指示、アクション選択指示、及びレイアウト指示を入力すると(P5)、当該受け付けた各指示をウェブブラウザ3100がサーバコンピュータSV2に送信する(P6)。すなわち、操作者は、PC31のウェブブラウザ3100を介してサーバコンピュータSV2のパネルクリエータ部25をWebアプリケーションとして操作する。
【0061】
サーバコンピュータSV2では、パネルクリエータ部25のエラー選択指示受付部251、パーツ指定受付部252、アクション指示受付部254、レイアウト情報受付部253が、PC31からのエラー種別選択指示、表示パーツ指定、アクション選択指示、及びレイアウト指示を受信する(SS4)。そして、生成部255が、当該受信されたエラー種別選択指示、表示パーツ指定、アクション選択指示、及びレイアウト指示を互いに関連付けて記憶する(SS5)。
【0062】
上記P4乃至P6の処理は、操作者が、PC31において、カスタマイズ受付画面54において、エラー種別の指定、複合機1のアクションの指定を行い、デフォルト画面570内に表示させたい文字列等の表示対象パーツボタンの指定及び配置を行い、カスタマイズ受付画面54内の確定ボタン58をマウス等によりクリックし、操作者からの当該指定及び配置の終了指示が入力されるまで各表示対象パーツ及びその配置について実行される(P7)。
【0063】
操作者による上記表示対象パーツの指定及び配置が終了すると(P7でYES)、ウェブブラウザ3100が表示画面生成終了を示す終了指示をサーバコンピュータSV2に送信する(P8)。
【0064】
サーバコンピュータSV2において、パネルクリエータ部25が当該終了指示を受信すると(SS6)、生成部255が、当該受信されたエラー種別選択指示、表示パーツ指定、アクション選択指示、及びレイアウト指示が示す内容で、複合機1の表示部50にエラー発生時に表示させる表示画面の表示画面データをベースとするエラー時制御情報を、XML形式でScriptファイルにエクスポートして生成する(SS7)。当該生成されたScriptファイルからなるエラー時制御情報は、パネルクリエータ部25により記憶部26に保存される(SS8)。通信部28は、当該記憶部26に保存されたエラー時制御情報をPC31に送信する(SS9)。
【0065】
PC31において、ウェブブラウザ3100が、上記サーバコンピュータSV2の通信部28から送られてくるエラー時制御情報を受信し、記憶部311に記憶させる(P9)。
【0066】
なお、PC31において、操作者による図略の操作部の操作で、PC31に複合機1への当該エラー時制御情報の送信指示が受け付けられると、通信部312は、当該エラー時制御情報をLAN等により複合機1に送信する。或いは、操作者による図略の操作部の操作で、USBメモリ等の外部メモリへの保存指示がPC31に受け付けられると、制御部310は、当該エラー時制御情報を図略のインタフェイスによりUSBメモリ等の外部メモリに保存する。操作者は、USBメモリ等の外部メモリに記憶されているエラー時制御情報を複合機1に入力する。
【0067】
複合機1において、上記エラー時制御情報が登録部153によりLAN又はUSBメモリ等から取得されると、登録部153が、当該エラー時制御情報を記憶部12に記憶させる。これにより、複合機1では、拡張アプリケーション15のプログラムが、当該エラー時制御情報を用いて、上記ファームウェアに代わって、表示部50での表示画面を表示制御する。
【0068】
なお、この場合、PC31及びサーバコンピュータSV2の両者が連携して、特許請求の範囲でいう情報処理装置の一例をなす。
【0069】
次に、複合機1における上記エラー時制御情報及び拡張アプリケーション15による表示部50の表示制御を説明する。図5は複合機1における上記エラー時制御情報及び拡張アプリケーション15による表示部50の表示制御を示すフローチャートである。
【0070】
上述したように、記憶部12には、PC31から取得したエラー時制御情報が記憶されている。そして、拡張アプリケーション15のプログラムが、当該エラー時制御情報を用いて、上記ファームウェアに代わって、表示部50での表示画面を表示制御する。
【0071】
ここで、複合機1のエラー検知部11aによりエラーが検出されると(F20でYES)、Script Interpreter 151は、エラー検知部11aから、複合機1にインストールされているファームウェアに代わって当該エラー情報を取得する(F21)。Script Interpreter 151は、記憶部12に記憶されている各エラー時制御情報を解析し、当該取得したエラー情報が示すエラー種別を有するエラー時制御情報を記憶部12から判定する(F22)。すなわち、Script Interpreter 151は、当該エラー情報が示すエラー種別に対応付けられている文字列等の表示対象パーツ、レイアウト情報、及びアクション設定を記憶部12から読み出す。Script Interpreter 151は、読み出したエラー時制御情報を解析し、表示部50に表示画面を表示するためのHTML変換処理と、当該アクション設定が示すアクションを実行するための展開処理とを行い、当該処理後のデータをBusiness Logic152に渡す(F23)。
【0072】
続いて、Business Logic152は、Script Interpreter 151から得た上記HTML変換処理後のデータを表示部50での表示が可能となるように解析し、ブラウザ16に渡す(F24)。ブラウザ16は、当該受け取った画面データを表示部50に表示させる(F25)。
【0073】
さらに、Business Logic152は、上記アクション設定が示すアクションを実行するために、当該アクションに対応するAPIを呼び出し、当該APIをコントローラ11に渡す(F26)。
【0074】
コントローラ11は、当該受け取ったAPIに従って、指示されたアクションを実行する(F27)。
【0075】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。図6は、第2実施形態に係る動作制御システム10のサーバコンピュータ及び複合機について動作制御プログラムの生成処理、表示部50での画面表示、及び動作制御に必要な構成を示す図である。
【0076】
第1実施形態に係る動作制御システム10では、PC31のウェブブラウザ3100を介して、操作者によりサーバコンピュータSV2のパネルクリエータ部25が操作され、このパネルクリエータ部25により上記エラー時制御情報の生成処理が行われるが、図6に示すように、サーバコンピュータSV2の操作部29を操作者が操作することにより、操作者によるサーバコンピュータSV2の操作で、当該サーバコンピュータSV2においてエラー時制御情報が生成され、生成されたエラー時制御情報がサーバコンピュータSV2の通信部28からLAN等を通じて複合機1に送信されるようにしてもよい。複合機1では、登録部153が、サーバコンピュータSV2の通信部28から上記エラー時制御情報を受け取って、記憶部12に記憶させる。なお、当該生成処理時に必要な画面表示は、パネルクリエータ部25及びパネルシミュレータ27等により表示部24に表示される。
【0077】
この場合、PC31は不要であり、サーバコンピュータSV2が、特許請求の範囲における情報処理装置の一例となる。
【0078】
また、上記各実施形態では、パネルクリエータ部25は、アクション指示受付部254を備え、アクション設定処理を行い、エラー時制御情報にアクション設定を含めるものとしているが、パネルクリエータ部25がアクション指示受付部254を備えず、アクション設定処理を行わないものとし、エラー時制御情報が、エラー種別と、これに対応付けられている表示対象パーツ、及びレイアウト情報を備えるものとしてもよい。この場合、複合機1では、拡張アプリケーション15により、当該エラー時制御情報を用いて、上記エラー発生時に、発生したエラーに対応する表示対象パーツ及びレイアウト情報が示す表示画面の表示が行われ、発生したエラーに対応するアクションの実行は行われない。
【0079】
上記図1乃至図6に示した構成及び処理は、本発明の実施形態の例示に過ぎず、本発明を上記実施形態に限定する趣旨ではない。例えば、複合機1においては登録部153がPC31又はサーバコンピュータSV2との通信を行うものとして説明しているが、複合機1ではプラットフォーム13がPC31又はサーバコンピュータSV2との通信を行うものとしてもよいし、これらとは別個に、PC31又はサーバコンピュータSV2の通信を行う通信部を有し、当該通信部がPC31又はサーバコンピュータSV2との通信を担当することとしてもよい。
【0080】
また、上記実施形態で示した複合機1は、本発明に係る電気機器の一例に過ぎず、本発明に係る電気機器は、複合機1及び画像形成装置以外に、他の電気機器であっても構わない。
【符号の説明】
【0081】
10 動作制御システム
1 複合機
11a エラー検知部
11 コントローラ
12 記憶部
13 プラットフォーム
15 拡張アプリケーション
151 Script Interpreter
152 Business Logic
153 登録部
16 ブラウザ
50 表示部
SV2 サーバコンピュータ
24 表示部
25 パネルクリエータ部
251 エラー選択指示受付部
252 パーツ指定受付部
253 レイアウト情報受付部
254 アクション指示受付部
255 生成部
26 記憶部
28 通信部
29 操作部
31〜34 パソコン
310 制御部
311 記憶部
312 通信部
313 表示部
3100 ウェブブラウザ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機器の表示部に、当該電気機器で発生したエラーに対応する表示を行わせるために、当該電気機器に内蔵されるコンピュータを、
電気機器のエラー検知部がエラーを検知したときに、前記表示部の表示制御用として当該電気機器に組み込まれているファームウェアに代わって、当該エラー検知部からエラー発生を示すエラー情報を取得するエラー情報取得部と、
各種のエラーについて対応付けられたそれぞれのエラー時制御情報を有し、前記エラー情報取得部が取得した前記エラー情報が示すエラーに対応付けられたエラー時制御情報を解析するエラー時制御情報解析部と、
前記エラー時制御情報解析部によって解析されたエラー時制御情報が示す前記表示部の画面表示を実行する処理実行部と、
して機能させる動作制御プログラム。
【請求項2】
前記エラー時制御情報は、少なくとも、前記電気機器で生じるエラーの種別と、前記表示部の表示画面に表示させる表示対象パーツ情報と、当該表示画面における表示対象パーツのレイアウト情報と、前記電気機器に実行させる処理とを含み、
前記処理実行部は、前記エラー時制御情報解析部によって解析されたエラー時制御情報が示す前記処理と、前記表示対象パーツ及びレイアウト情報で特定される表示画面の表示とを実行する請求項1に記載の動作制御プログラム。
【請求項3】
表示部と、
当該電気機器に発生したエラーを検知するエラー検知部と、
前記電気機器のエラー検知部がエラーを検知したときに、前記表示部の表示制御用として当該電気機器に組み込まれているファームウェアに代わって、前記エラー検知部からエラー発生を示すエラー情報を取得するエラー情報取得部と、
各種のエラーについて対応付けられたそれぞれのエラー時制御情報を有し、前記エラー情報取得部が取得した前記エラー情報が示すエラーに対応付けられたエラー時制御情報を解析するエラー時制御情報解析部と、
前記エラー時制御情報解析部によって解析されたエラー時制御情報が示す前記表示部の画面表示を実行する処理実行部と、
を備える電気機器。
【請求項4】
前記エラー時制御情報は、少なくとも、前記電気機器で生じるエラーの種別と、前記表示部の表示画面に表示させる表示対象パーツ情報と、当該表示画面における表示対象パーツのレイアウト情報と、前記電気機器に実行させる処理とを含み、
前記処理実行部は、前記エラー時制御情報解析部によって解析されたエラー時制御情報が示す前記処理と、前記表示対象パーツ及びレイアウト情報で特定される表示画面の表示とを実行する請求項3に記載の電気機器。
【請求項5】
電気機器で生じ得るエラーの種別を選択するエラー選択指示を操作者から受け付けるエラー選択指示受付部と、
前記電気機器の表示部に表示させる表示対象パーツの指定を操作者から受け付けるパーツ指定受付部と、
前記表示部の表示画面における前記指定された表示対象パーツのレイアウト情報の入力を操作者から受け付けるレイアウト情報受付部と、
前記エラー選択指示受付部で受け付けられたエラー種別と、前記パーツ指定受付部で受け付けられた表示対象パーツと、前記レイアウト情報受付部で受け付けられたレイアウト情報とが示す内容を有する前記表示画面の画面データを含み、前記電気機器のエラー検知部がエラーを検知したときに当該エラーに対応した表示制御を電気機器に行わせるエラー時制御情報を生成するエラー時制御情報生成部と
を備える情報処理装置。
【請求項6】
前記電気機器に実行させる処理の指定を操作者から受け付ける処理受付部を更に備え、
前記エラー選択指示受付部で受け付けられたエラー種別と、前記パーツ指定受付部で受け付けられた表示対象パーツと、前記レイアウト情報受付部で受け付けられたレイアウト情報と、前記処理受付部で受け付けられた処理とが示す内容で、前記エラー時制御情報を生成する請求項5に記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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