説明

動植観賞用水槽

【課題】水密に封止するためのシール材のうち少なくとも一部を水槽内動物の齧り等による損傷から保護できる動植物観賞用水槽を提供する。
【解決手段】シール材Sで水密に封止された部分に沿って水槽内側からシール材保護部材m1及び(又は)m2を配置し、それによりシール材Sを水槽内動物による齧り等による損傷から保護する動植物観賞用水槽A、B。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚等の動物の飼育や観賞、植物の育成や観賞等に用いることができる動植観賞用水槽に関する。
【背景技術】
【0002】
動物の飼育や観賞、植物の育成や観賞等に用いる水槽は、これまで種々のタイプのものが提案、開発され、実用に供されてきたが、その中に水槽周側壁を構成する板状部材が水槽底部材に立設され、該水槽周側壁を構成する各隣り合う板状部材における隣り合う側端部の間及び該各板状部材の下端部と該板状部材下端部に隣り合う前記水槽底部材の部分との間がそれぞれ接着材を兼ねる耐水性シール材で水密に封止された動植物観賞用水槽がある。
【0003】
その1例を図8及び図9に示す。図8は従来例水槽の平面図であり、図9は図8のP−P線に沿う断面図である。
図8及び図9に示す水槽9は、底部材92に周側壁91を立設したものである。
底部材92は、底板921にその下面側から縁枠922を嵌めるとともに接着材923で両者を固定したものである。底板921はそれに限定される必要はないがここではガラス板である。縁枠922はアルミニウムを主成分とする金属材料製である。
【0004】
周側壁91は、縦サイズが同じであるが横サイズが異なる2種類の板状部材(ここでは透明ガラス板)911、912を用いて構成されており、各ガラス板は図9に示すように、底板921の縁部921cに沿って所定間隔で配列された弾性を有する緩衝部材920を介して底板921の縁部921cに立設されている。
【0005】
図8に示すように、隣り合うガラス板911と912、912と911、911と912、912と911のそれぞれにおける互いに隣り合うガラス板側端部911a、912aは、上下方向に所定の間隔で配列された弾性を有する緩衝部材910を介して、互いに直角をなすように突き合わされている。
【0006】
このように水槽周側壁91を構成する各隣り合うガラス板における隣り合う側端部911aと912aの間は接着材を兼ねる耐水性シール材(ここではシリコーン系シール材)Sで水密に封止されている。
【0007】
各ガラス板の下端部911b(又は912b)と該ガラス板下端部に隣り合う水槽底部材92の部分(本例では水槽底板921の縁部921c)との間も接着材を兼ねる耐水性シール材Sで水密に封止されている。シール材Sはいずれも同じシリコーン系シール材である。
【0008】
図8及び図9に示すような水槽は、例えば、特許第3805086号公報に記載されている。
【特許文献1】特許第3805086号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところがごく最近、水槽内の動物の中に、シール材を齧るなどするものがいることが判ってきた。例えば、プレコ、巻き貝類に属する種類の貝、ライブロック(live rock : 珊瑚の死骸がもとになっている石) に付いてくる動物などがシール材を齧る、食べるなどする恐れがある。
【0010】
そこで本発明は、水槽周側壁を構成する板状部材が水槽底部材に立設されており、該水槽周側壁を構成する各隣り合う板状部材における隣り合う側端部の間及び該各板状部材の下端部と該板状部材下端部に隣り合う前記水槽底部材の部分との間がそれぞれ接着材を兼ねる耐水性シール材で水密に封止された動植物観賞用水槽であって、該シール材のうち少なくとも一部を水槽内動物から保護できる動植物観賞用水槽を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するため本発明は、
水槽周側壁を構成する板状部材が水槽底部材に立設されており、該水槽周側壁を構成する各隣り合う板状部材における隣り合う側端部の間及び該各板状部材の下端部と該板状部材下端部に隣り合う前記水槽底部材の部分との間がそれぞれ接着材を兼ねる耐水性シール材で水密に封止された動植物観賞用水槽であって、該耐水性シール材で水密に封止された各隣り合う板状部材における隣り合う側端部の間及び該各板状部材の下端部と該板状部材下端部に隣り合う前記水槽底部材の部分との間のうち少なくとも一部に沿って水槽内側から、水槽内動物による該シール材の損傷を抑制するためのシール材保護部材が配置されており、該シール材保護部材は、該シール材保護部材に隣り合う部材部分に接着材を兼ねる耐水性シール材で接着されている動植物観賞用水槽を提供する。
【0012】
ここで、「該シール材保護部材は、該シール材保護部材に隣り合う部材部分に接着材を兼ねる耐水性シール材で接着されている」における「該シール材保護部材に隣り合う部材部分」とは、周側壁の隣り合う板状部材における隣り合う側端部の間に沿ってシール材保護部材が配置されているときの該シール材保護部材については、該シール材保護部材に隣り合う、板状部材の側端部であり、板状部材の下端部と該板状部材下端部に隣り合う前記水槽底部材の部分との間に沿ってシール材保護部材が配置されているときの該シール材保護部材については、該シール材保護部材に隣り合う、板状部材下端部とそれに隣り合う水槽底部材部分である。
【0013】
本発明に係る水槽によると、周側壁の耐水性シール材で水密に封止された各隣り合う板状部材における隣り合う側端部の間及び該各板状部材の下端部と該板状部材下端部に隣り合う水槽底部材の部分との間のうち少なくとも一部に沿って水槽内側から、水槽内動物による該シール材の損傷を抑制するためのシール材保護部材が配置されており、該シール材保護部材は、該シール材保護部材に隣り合う部材部分に接着材を兼ねる耐水性シール材で接着されている。
【0014】
従って、該シール材保護部材が配置された隣り合う板状部材における隣り合う側端部の間及び(又は)該各板状部材の下端部と該板状部材下端部に隣り合う水槽底部材の部分との間のシール材はシール材保護部材により水槽内動物の齧り等による損傷から保護される。そして、シール材保護部材は、水槽内動物による損傷から保護しようとする少なくとも一部のシール材に沿って設けることができ、そうすることで、水槽内動物による損傷から保護しようとするシール材を該水槽内動物から保護できる。
【0015】
シール材保護部材は水槽内に部分的に設けるだけでも、それだけシール材を水槽内動物から保護することができるが、シール材の全体的保護のために、前記各隣り合う板状部材における隣り合う側端部の間及び該各板状部材の下端部と該板状部材下端部に隣り合う前記水槽底部材の部分との間のそれぞれに沿って水槽内側から前記シール材保護部材を配置するとともに該シール材保護部材を、該シール材保護部材に隣り合う部材部分に前記接着材を兼ねる耐水性シール材で接着するようにしてもよい。
【0016】
前記シール材保護部材は、これをより確実に長期にわたり所定位置に配置しておけるように、また、外観体裁をよくするためにも、該シール材保護部材を該シール材保護部材に隣り合う部材部分に接着する前記シール材と同じシール材で覆ってしまってもよい。換言すれば、シール材保護部材はシール材に埋め込まれてもよい。
【0017】
前記耐水性シール材としては、代表例としてシリコーン系シール材を挙げることができる。
例えば、該シリコーン系シール材を透明(略透明を含む)シール材とし、シール材保護部材を透明部材(例えば透明な塩化ビニル樹脂製のもの)とすれば、該保護部材をシール材に埋め込み配置すると、保護部材があるにも拘らず、それがある部分をすっきりと外観体裁良く仕上げることかできる。
【0018】
前記水槽周側壁は、代表例として、平面からみると4角形状の周側壁であって、該周側壁を構成する板状部材のうち各隣り合う板状部材が互いに直角状に隣り合っているものを挙げることができる。
このような周側壁の場合、前記シール材保護部材として、断面形状が直角3角形状の棒状部材及び両斜辺が互いに直角をなす台形状の棒状部材から選ばれた棒状部材を例示できる。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように本発明によると、水槽周側壁を構成する板状部材が水槽底部材に立設されており、該水槽周側壁を構成する各隣り合う板状部材における隣り合う側端部の間及び該各板状部材の下端部と該板状部材下端部に隣り合う前記水槽底部材の部分との間がそれぞれ接着材を兼ねる耐水性シール材で水密に封止された動植物観賞用水槽であって、該シール材のうち少なくとも一部を水槽内動物による齧り等による損傷から保護できる動植物観賞用水槽を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明に係る動植物観賞用水槽の1例Aの平面図であり、図2は図1のX−X線に沿う断面図である。
【0021】
図1、図2に示す水槽Aは、次に説明する点を除けば、図8及び図9に示す水槽9と同じものであり、水槽9の部品、部分等と同じ部品、部分等には水槽9と同じ参照符号を付してある。
【0022】
水槽Aでは、周側壁91を構成しているガラス板911、912のうち、順次隣り合うガラス板911と912、912と911、911と912、912と911のそれぞれにおける、シール材Sで水密に封止された、互いに隣り合うガラス板側端部911a、912aの間に沿って水槽内側から縦方向にシール材保護部材m1が配置され、各シール材保護部材m1はそれに隣り合うガラス板側端部911a、912aにそれぞれ同じシール材Sで接着され、さらに同じシール材Sで被覆されている。縦方向の各シール材保護部材m1はシール材Sに埋設された恰好になっている。
【0023】
各シール材保護部材m1は、図3(A)に示すように断面形状が直角3角形の棒状部材である。そして、図1に示すように該棒状部材の直角3角形断面を形成する内角が90度の角部分m11の両側に連なる二つの面m12のうち一方がガラス側端部911aに、他方がガラス側端部912aシール材Sにて接着固定されている。保護部材m1の面m12とこれに対向するガラス板側端部911a又は912aとの間隙は、ここに水槽内動物が入り込んで該間隙におけるシール材Sを齧る等して損傷することが十分抑制される大きさに抑えられている。
なお、水槽Aでのシール材Sは既述のとおり耐水性を有するシリコーン系のシール材であり、且つ、ここでは透明シール材(略透明のものも含む)である。保護部材m1は透明樹脂製(ここでは透明塩化ビニル樹脂製)のものである。
【0024】
また、左右のガラス板911の下端部911bとそれに隣り合う底部材92の部分(ここでは底板921の左右の縁部921c)とのシール材Sで封止された間隙及び前後のガラス板912の下端部912bとそれに隣り合う底部材92の部分(ここでは底板921の前後の縁部921c)とのシール材Sで封止された間隙に沿って前記のシール材保護部材m1と同じ断面形状で、長さを調整した保護部材m1が配置されている。各シール材保護部材m1はそれに隣り合うガラス板下端部911b又は912bに同じシール材Sで接着固定されているとともに、該ガラス板下端部に隣り合う底板921の縁部921cにも同じシール材Sで接着固定されている。水槽底のシール材保護部材m1もシール材Sに埋設された恰好になっている。
【0025】
そして、図2に示すように水槽底のシール材保護部材m1の内角が90度の角部分m11の両側に連なる二つの面m12のうち一方がガラス板下端部911b又は912bに、他方が底板921の縁部921cにそれぞれシール材Sにて接着固定されている。このシール部材m1の面m12とこれに対向するガラス板下端部911b又は912bとの間隙及び該シール部材m1の他方の面m12とこれに対向する底板縁部921cとの間隙は、ここに水槽内動物が入り込んで該間隙におけるシール材を齧る等して損傷することが十分抑制される大きさに抑えられている。
【0026】
図3(B)は、水槽内において1本の縦方向のシール材保護部材m1と、互いに直角をなす水槽底の2本のシール材保護部材m1の3者が集まる水槽底のコーナにおいて、それら三つのシール材保護部材m1を適当な裁断にて互いに突き合わせている例を示している。
【0027】
以上説明した水槽Aによると、周側壁91の耐水性シール材Sで水密に封止された各隣り合うガラス板における隣り合う側端部911a、912aの間及び同じくシール材Sで水密に封止された各ガラス板下端部911b(又は912b)とそれに隣り合う底板921の縁部921cとの間に沿って、水槽内側から、水槽内動物によるシール材Sの損傷を抑制するためのシール材保護部材m1が当てがわれており、シール材保護部材m1は、それに隣り合う部材部分に同じく接着材を兼ねる耐水性シール材Sで接着固定されている。
【0028】
従って、シール材保護部材m1が当てがわれた隣り合うガラス板における隣り合う側端部911a、912aの間のシールS及びガラス板下端部911b(又は912b)とそれに隣り合う水槽底部材の部分(底板921の縁部921c)との間のシール材Sは該シール材保護部材m1により水槽内動物の齧り等による損傷から水槽の使用上問題のない程度に保護され、それだけ水漏れの恐れを無くすことができる。
【0029】
なお、水槽Aでは、周側壁91の上端に上枠が被着されていないが、上枠を被着した構造としてもよい。また、緩衝部材910や920は、あればガラス板同士の衝突損傷をそれだけ防ぐことができるが、なくても構わない。
【0030】
図4から図7は本発明に係る動植物観賞用水槽の他の例Bを示している。
図4は水槽Bの正面図であり、図5は水槽Bの平面図である。図6は図4のY−Y線に沿う断面図、図7は図5のZ−Z線に沿う断面図である。
【0031】
水槽Bは、底部材2に周側壁1を立設し、周側壁1の上端に開口30を有する上枠3を被着したものである。
底部材2は、図7に示すように、周縁部に周側壁嵌合用の溝211を形成した底枠21上に光反射シート22を介して底板ガラス23を敷設したものである。
【0032】
周側壁1は、縦サイズが同じであるが横サイズが異なる2種類の板状部材(ここでは透明ガラス板)11、12を用いて構成されており、各ガラス板は図7に示すように、底枠21の溝211にガラス板下端部(ガラス板11についてはその下端部11b、ガラス板12についてはその下端部)が嵌め込まれ、且つ、前記と同様の接着材を兼ねるシリコーン系シール材Sにて固定されている。
【0033】
またガラス板11、12のそれぞれの上端部は、図7に示すように、上枠3の周縁部の溝31に嵌め込まれ、同じシール材Sでそこに固定されている。
【0034】
水槽Bでは、周側壁1を構成しているガラス板11、12のうち、順次隣り合うガラス板11と12、12と11、11と12、12と11のそれぞれにおける、互いに隣り合うガラス板側端部11a、12aの間が前記と同じシール材Sで水密に封止されているとともにそれらガラス板側端部11a、12aに外側から合成樹脂製の支柱13が当接されている。
【0035】
支柱13は内側に突条部131を一体的に有しており、該突条部131は隣り合うガラス板側端部11a、12aの間に位置して、それらガラス板側端部11a、12a間の間隙を確保するとともにそれらガラス板側端部11a、12a同士が直接衝突し合うことを防いでいる。
【0036】
そして、シール材Sで封止されたガラス板側端部11a、12a間に沿って、水槽内側からシール材保護部材m2が配置され、各シール材保護部材m2はそれに隣り合うガラス板側端部11a、12aにそれぞれ同じシール材Sで接着され、さらに同じシール材Sで被覆されている。縦方向の各シール材保護部材m2はシール材Sに埋設された恰好になっている。
なお、シール材保護部材m2は透明合成樹脂製のもの(ここでは透明塩化ビニル樹脂製のもの)である。
【0037】
各シール材保護部材m2は、それには限定されないが、ここでは両斜辺が互いに直角をなす台形状の断面形状を有する棒状部材である。そして、図6に示すように、該斜辺を含む面m21のうち一方がガラス板側端部11aに、他方がガラス板側端部12aにそれぞれ前記と同じシール材Sにて接着固定されている。シール部材m2の面m21とこれに対向するガラス板側端部11a又は12aとの間隙は、ここに水槽内動物が入り込んで該間隙におけるシール材を齧る等して損傷することが十分抑制される大きさに抑えられている。
【0038】
また、左右のガラス板11の下端部11bとそれに隣り合う底部材2の部分(ここでは底板ガラス23の左右の縁部23c)の間及び前後のガラス板12の下端部とそれに隣り合う底部材2の部分(ここでは底板ガラス23の前後の縁部)の間もそれぞれシール材Sで水密に封止されている。
【0039】
さらに、そのようにシール材で封止された左右ガラス板11の下端部11bとそれに隣り合う底板ガラス23の左右の縁部23cの間及び同じくシール材で封止された前後のガラス板12の下端部とそれに隣り合う底板ガラス23の前後の縁部との間のそれぞれに沿って、水槽Aで使用した部材m1と同じ断面形状で、長さを調整したシール材保護部材m1が水槽内側からから配置されている。
【0040】
該シール材保護部材m1は、それに隣り合うガラス板11の下端部11b(又はガラス板12の下端部)にシール材Sで接着固定されているとともに底板ガラス23の縁部にも同じシール材Sで接着固定されている。水槽底のシール材保護部材m1もシール材Sに埋設された恰好になっている。
【0041】
そして、図7に示すように水槽底のシール材保護部材m1の二つの面m12のうち一方がガラス板下端部に、他方が底板ガラス23の縁部にそれぞれシール材Sにて接着固定されている。このシール部材m1の一方の面m12とこれに対向するガラス板下端部との間隙及び該シール部材m1の他方の面m12とこれに対向する底板ガラス縁部との間隙は、ここに水槽内動物が入り込んで該間隙におけるシール材を齧る等して損傷することが十分抑制される大きさに抑えられている。
【0042】
この水槽Bにおいても、ガラス板側端部11a、12aの間のシール材Sはシール材保護部材m2により、また、ガラス板下端部と底板ガラス縁部との間のシール材Sはシール材保護部材m1により、水槽内動物の齧り等による損傷から水槽の使用上問題のない程度に保護され、それだけ水漏れ等の恐れを無くすことができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、魚等の動物の飼育や観賞、植物の育成や観賞等に用いることができる水槽であって、水槽内動物によるシール材の齧り等による損傷を防ぐことができる水槽を提供することに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に係る動植物観賞用水槽の1例の平面図である。
【図2】図1のX−X線に沿う断面図である。
【図3】図3(A)はシール材保護部材の1例の斜視図であり、図3(B)は水槽底のコーナ部分における3本のシール材保護部材の突き合わせ例を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る動植物観賞用水槽の他の例の平面図である。
【図5】図4の水槽の平面図である。
【図6】図4のY−Y線に沿う断面図である。
【図7】図5のZ−Z線に沿う断面図である。
【図8】従来例水槽の平面図である。
【図9】図8のP−P線に沿う断面図である。
【符号の説明】
【0045】
A、B、9 動植物観賞用水槽
1、91 周側壁
11、12、911、912 ガラス板
11a、12a、911a、912a ガラス板側端部
11b、911b、912b ガラス板下端部
910、920 緩衝部材
13 支柱
131 突条部
2、92 底部材
21 底枠
211 底枠の縁溝
22 光反射シート
23 底板ガラス
921 底板
922 縁枠
923 接着材
3 上枠
31 上枠の溝
m1、m2 シール材保護部材
m11 部材m1の直角部位
m12 部材m1の面
m21 部材2の面
S シール材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水槽周側壁を構成する板状部材が水槽底部材に立設されており、該水槽周側壁を構成する各隣り合う板状部材における隣り合う側端部の間及び該各板状部材の下端部と該板状部材下端部に隣り合う前記水槽底部材の部分との間がそれぞれ接着材を兼ねる耐水性シール材で水密に封止された動植物観賞用水槽であって、該耐水性シール材で水密に封止された各隣り合う板状部材における隣り合う側端部の間及び該各板状部材の下端部と該板状部材下端部に隣り合う前記水槽底部材の部分との間のうち少なくとも一部に沿って水槽内側から、水槽内動物による該シール材の損傷を抑制するためのシール材保護部材が配置されており、該シール材保護部材は、該シール材保護部材に隣り合う部材部分に接着材を兼ねる耐水性シール材で接着されていることを特徴とする動植物観賞用水槽。
【請求項2】
前記各隣り合う板状部材における隣り合う側端部の間及び該各板状部材の下端部と該板状部材下端部に隣り合う前記水槽底部材の部分との間のそれぞれに沿って水槽内側から前記シール材保護部材が配置されているとともに該シール材保護部材は、該シール材保護部材に隣り合う部材部分に前記接着材を兼ねる耐水性シール材で接着されている請求項1記載の動植物観賞用水槽。
【請求項3】
前記シール材保護部材は該シール材保護部材を該シール材保護部材に隣り合う部材部分に接着する前記シール材で覆われている請求項1又は2に記載の動植物観賞用水槽。
【請求項4】
前記耐水性シール材はシリコーン系シール材である請求項1、2又は3に記載の動植物観賞用水槽。
【請求項5】
前記水槽周側壁は平面からみると4角形状の周側壁であり、該周側壁を構成する板状部材のうち各隣り合う板状部材は互いに直角状に隣り合っており、前記シール材保護部材は断面形状が直角3角形状の棒状部材及び両斜辺が互いに直角をなす台形状の棒状部材から選ばれた棒状部材である請求項1、2、3又は4に記載の動植物観賞用水槽。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−142220(P2009−142220A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−324143(P2007−324143)
【出願日】平成19年12月17日(2007.12.17)
【出願人】(390021049)寿工芸株式会社 (12)
【Fターム(参考)】