説明

動物の健康を増進するための方法及び組成物

家畜の歯垢を低減するための製品及び方法を提供する。この製品は、レトルト処理乳を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、家畜の歯に対する、歯垢(plaque)、及び一般にタータ(tartar)と呼ばれる歯石(calculus)の沈着を低減及び/又は予防する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
歯垢は、口中に細菌が生息する結果として形成される。細菌は、口中の食物の残りかすに生息する。歯と歯肉の間の溝で、細菌が唾液及び食物片と合わさると、歯垢が形成され、歯に蓄積する。細菌が歯垢の中で増殖し続ける上に、カルシウム塩が付着すると、歯垢が硬化して、歯石又はタータと呼ばれる石灰石様の物質になる。多くの哺乳動物、特にネコやイヌでは、歯垢及び歯石の蓄積は、歯肉の炎症(歯肉炎)と関連しており、重症の歯周病へと進行することもある。一部の動物、特にネコは、過敏性又はアレルギー反応を伴うことがわかっており、「歯垢不耐性」であると呼ばれる。このために、口全体を冒す、リンパ性形質細胞型歯肉炎口内炎と呼ばれる疾患になる。この疾患では、歯が歯肉線と接する場所で重症の炎症が生じる。慢性歯肉炎、歯周病、及び口内炎は、重い痛みを引き起こしかねない。動物の行動が変化する、すなわち、興奮性、攻撃性、意気消沈、又は無気力が見られることもある。ネコが、過剰によだれを垂らし、摂食困難になり、又はまったく食べないこともある。口臭を伴うこともあれば、自身の毛づくろいを十分に行わないこともある。ネコの歯肉は、非常に出血しやすい。
【0003】
したがって、歯垢及び歯石をすべて除去し、付かないようにすることが必須である。これは、毎日の歯磨き、又はクロルヘキシジンのゲルやリンスなど、プラークコントロール製品の使用によって実現することができる。残念なことに、この徹底的な手入れを行っても、疾患が進行することがある。おそらく、この疾患を治癒させ、非常に痛ましい病巣をなくすには、抜歯するしかないであろう。若年性の歯肉炎の場合では、生まれた最初の1年ほどの間、専門家による2ヶ月毎の歯の清掃、及び家での1日1回〜2回の歯磨きを行うと、年を取るにつれてより正常な状態に戻るようになることがある。当然、動物の歯磨きは、極めて難しく、時間がかかる。
【0004】
歯垢を減らす他の方法には、唾液による歯垢の石灰化を妨げる防止剤を毎日塗布する方法がある。そのような結晶成長防止剤としては、可溶性ピロリン酸塩、三リン酸ナトリウム、可溶性ジホスホン酸塩、及び塩化亜鉛などのある種の亜鉛化合物が挙げられる。米国特許第5,296,217号は、ドッグフードを乾燥させるコーティングとして塗布する金属イオン封鎖剤の使用を開示している。このような金属イオン封鎖剤は、唾液及び歯垢の各流体中に可溶性のカルシウム錯体を形成して、それ以上の歯垢の成長を妨げる。この‘217号特許で開示されている好ましい金属イオン封鎖剤は、ヘキサメタリン酸ナトリウム(HMP)を乾燥ドッグフードの0.5〜約3.0重量%のレベルで使用するものである。
【0005】
米国特許第5,618,518号は、長期間噛まれることによって歯石の沈着を低減するためにHMPを加えて提供される、牛皮噛み餌などの様々な噛み餌を開示している。他の牛皮製品は、米国特許第5,114,704号及び同第5,011,679号で開示されており、無機ピロリン酸化合物のコーティングが施されている。
【0006】
米国特許第6,080,419号は、歯石が形成されている動物の歯において、歯石の付着層又はその生成を予防、抑制、又は低減する方法であって、その動物の歯を、酸性度を高める量のリン酸を含むフード製品に接触させることを含み、前記食品が、歯石の付着層又はその生成を予防、抑制、又は低減するのに有効な量のポリカルボン酸金属イオン封鎖剤をさらに含む方法を提供している。
【0007】
げっ歯類やヒトなど、ある種の動物の齲歯の一因となる口中の細菌を抑制するための乳製品及び乳成分が報告されている。たとえば、米国特許第5,833,953号は、フッ素の塩を含有する牛乳の使用による齲蝕の低減を開示している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、家畜、特にネコの歯に対する歯垢、及び一般にタータと呼ばれる歯石の沈着を低減及び/又は予防する方法を対象とする。本発明はさらに、歯垢及び歯石の沈着を低減及び/又は予防するためのペットフード添加物を対象とする。より詳細には、本発明は、そのような沈着を低減及び/又は予防するための単独の乳又はペットフード添加物としての乳の使用を対象とする。家畜用フード製品に液体又は乾燥粉末としての乳を加えることによって、歯垢及び歯石を低減及び/又は予防することができる。言い換えれば、本発明は、家畜用ペットフード添加物としての乳の使用に関する。乳は、ペットフード製造者が加えてもよいし、又はペットの飼い主が加えてもよい。乳は、ラクトースを少量しか含んでいないことが好ましい。さらに、乳は、レトルト処理工程にかけてあることが好ましい。一実施形態では、乳は、ラクトースをほとんど含まない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施形態では、本発明は、歯垢及び歯石が沈着している家畜に、レトルト処理乳を含む治療有効量の製品を与えるステップを含む、家畜における歯垢及び歯石の沈着の治療方法を提供する。
【0010】
一実施形態では、本発明は、伴侶動物に、1日に少なくとも70グラムのレトルト処理乳を提供する製品を少なくとも定期的に与えるステップを含む、伴侶動物における歯垢及び歯石の沈着の予防方法を提供する。
【0011】
一実施形態では、本発明は、液状のレトルト処理乳と、乾燥重量で2.5%以下のラクトースとを含む、家畜の歯に利益をもたらす栄養製品を提供する。
【0012】
一実施形態では、本発明は、乾燥乳粉末からなるむらのないコーティングが施されているペットフードを含む、家畜向けの歯科用栄養製品を提供する。
【0013】
一実施形態では、本発明は、乾燥形態のレトルト処理乳を含む、家畜の歯に利益をもたらす栄養製品を提供する。
【0014】
一実施形態では、本発明は、ペットの食餌に、レトルト処理乳を含む乾燥製品を加えるステップを含む、ペットへの歯科治療薬の製造方法を提供する。
【0015】
一実施形態では、本発明は、乳を少なくとも250°Fに加熱して乳のレトルト処理を行うステップと、治療有効量のそのレトルト処理乳を、家畜に与えることのできる形態で提供するステップとを含む、家畜への歯科用製品の製造方法を提供する。
【0016】
本発明の更なる特徴及び利点は、以下の発明を実施するための最良の形態で述べるので、それから明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明は、家畜、特にネコの歯への歯垢、及び一般にタータと呼ばれる歯石の沈着を低減及び/又は予防する方法を対象とする。本発明はさらに、歯垢及び歯石の沈着を低減及び/又は予防するためのペットフード添加物を対象とする。より詳細には、本発明は、そのような沈着を低減及び/又は予防するための、単独の乳又はペットフード添加物としての乳の使用を対象とする。家畜用フード製品に液体又は乾燥粉末としての乳を加えることによって、歯垢及び歯石の低減及び/又は予防を実現することができる。言い換えれば、本発明は、家庭用ペットフードのフード添加物としての乳の使用に関する。乳は、ペットフードに、歯垢及び歯石の成長を低減又は予防する有効量でペットフード製造者によって加えられてもよいし、又はペットの飼い主によって加えられてもよい。乳はさらに、ネコの口臭発生率を低減し、又は歯肉炎及び他の歯周病を低減若しくは予防する方法で使用してもよい。
【0018】
本発明は、液状の乳の添加を企図しているが、乾燥させた形の乳を加えてもよい。さらに、本発明は、ラクトース含有量を乾燥物ベースで約16%未満、好ましくは2.5%未満に抑えるのに十分な量での、ラクターゼの添加を企図する。好ましい実施形態では、ラクトースは、約0.05重量%〜約0.5重量%の量で存在する。
【0019】
通常、乳の組成は、全粉乳、水、及びラクターゼを含む。補助的なカルシウムを含めて、総カルシウム含有量を乾燥物ベースで約0.05%〜約2%にすることもできる。微量成分には、カゼインナトリウム及びスクロースが含まれよう。家畜の食餌に加えることのできる乳の例は、Felix(登録商標)キャットミルクである。Felixキャットミルクは、ヨーロッパでNestle Purina PetCare Companyによって販売されている。
【0020】
一実施形態では、乾燥粉末状の乳をコーティングとしてペットフードに塗布する。液体調合乳を蒸発にかけて、水分含有量が約12%未満、好ましくは約1%〜10%である乾燥粉末を生成する。タンブル塗布器や粉末デポジッターなどの標準の工業用乾燥粉末コーティングシステムを利用して、乾燥粉乳をペットフード用キブルに適用する。キブルの表面は、脂肪、獣脂、消化物、油、糖、親水コロイド、又は獣肉、鳥肉、若しくは魚肉スラリーのうちのいずれか1種又はこれらの混合物からなる、スプレーノズル、タンブル塗布器、液体流などの既知の液体塗布システムによって塗布されている、以前に施されたコーティングのために、若干のべとつき又は粘着性があり、それによって、粉乳がキブルに接着される。キブルを一定の時間混転器に入れておき、キブルを望みに応じて均質又は不均質に包む粉乳コーティングをつくる。代替実施形態では、ペットフード用キブルを、水、油、獣脂、消化物、糖、親水コロイド;獣肉、鳥肉、若しくは魚肉スラリーのうちのいずれか1種又はこれらの混合物を含む乳分でスプレーコーティングしてもよい。
【0021】
本発明の一実施形態では、動物に与える乳は、レトルト処理工程にかけてある。そのような工程の一例では、乳の100g容器を、約5分〜約12分間かけて少なくとも115℃(250°F)の温度に加熱する。
【0022】
本発明の方法は、様々な動物の歯垢及び歯石の低減及び/又は予防に有用である。本発明は、野生動物の治療にも利用できるが、たとえばイヌやネコといった伴侶動物など、家畜の治療に使用することが好ましい。
【0023】
本発明の方法はさらに、ペットに更なる利益を獲得させる、たとえば、毛づくろいを上達させ、攻撃性、無気力、興奮性、意気消沈などの歓迎されない性格の特徴に加え、食物摂取の減少を改善するのに有用である。
【0024】
この方法は、動物に、直接に、又は動物の通常の食餌に歯垢及び歯石を低減及び/又は予防する有効量の乳を加えることによって、歯垢及び歯石を低減及び/又は予防する治療有効量の乳を与えようとするものである。その量は、動物の大きさ及び治療の長さに応じて様々でよい。たとえば、一実施形態では、動物は、1日に少なくとも70グラムの乳を消費すべきである。別の実施形態では、乳が動物の総摂取カロリーの少なくとも20%を占めるべきである。別の実施形態では、治療は、少なくとも7日間、ある実施形態では少なくとも21日間続けられるべきである。しかし、製品は、予防処置として提供することができ、その場合、製品が、毎日、又は少なくともできるだけ頻繁に、又は定期的に、たとえば、1日おき、2日おきに与えられることを構想している。有効量の乳を加えることのできる食餌には、ドライペットフード、モイストペットフード、又はセミモイストペットフードがある。このようなフードは、通常、50%未満のタンパク質、25%未満の脂肪、5%未満の繊維を含有する。乳は、ペット用スナック、特に、通常の食餌を補う目的のペット用スナック、及び通常の噛む過程によって歯垢除去を助けるスナックに加えてもよい。したがって、本発明の好ましい実施形態では、動物に1日栄養所要量を提供するために、動物に供される食物に、液状又は乾燥形態の乳を少なくとも1日2回加える。本発明の別の実施形態は、動物の通常の食餌を補うスナックフードに、液状又は乾燥形態の乳を加えることを企図する。
【0025】
本発明は、以下の実施例によってさらに特徴付けることができる。実施例は、単に本発明の利益を例示するために示すものであり、その範囲を少しも限定するものではない。
【実施例】
【0026】
年齢が4才〜17才の間の13匹の標本ネコを試験に割り当て、試験は、完全クロスオーバー設計として実施した。割り当てられる食餌治療群は、1)Pro Plan(登録商標)ドライキャットフードのみ、及び2)ドライPro Plan(登録商標)+Felixキャットミルクとした。Pro Planドライキャットフードの製造元は、Nestle Purina PetCare Companyである。ネコに、割り当てた食餌をクロスオーバーの各期につき21日間与えた。乳投与期には、ネコにドライフードを与えてエネルギー所要量を賄い、毎日2袋のキャットミルクを与えた。各袋は、約130〜150グラムの乳を含んでいた。水はいつでも利用でき、水分摂取も記録した。ネコは、試験期間のあいだ個々のステンレス鋼製ケージに収容した。フード、乳、及び水分の摂取を毎日記録し、毎週体重をモニターした。
【0027】
試験に向けた選別を行う前に、各ネコの口の検査を行った。既知又は所見の歯/口の問題(たとえば、顕著な度合いの歯肉炎/口内炎、重症の破歯細胞性吸収病巣、多数の歯の損失など)を有するネコは選択しなかった。最初の身体検査書式に主観的な歯石重症度(0〜4の尺度)を記録した。
【0028】
歯石の重症度は、1年間予防歯科処置を受けていなかったネコに、0〜4の口全体の歯石スコアを割り当てて実施した。主観的歯石スコアは、次のように割り当てた。
0 =歯石なし
1 =軽度の歯石沈着
2 =中程度の歯石沈着
3 =顕著な歯石沈着
4 =重度の歯石沈着
【0029】
口の両側について得点をつけ、割り当てられた総合得点は、2者の平均を表す。初期歯石重症度は、ネコを初期治療群に通さない条件として使用した。
【0030】
0日目にすべてのネコに麻酔をかけて完全な予防歯科処置(超音波清掃及び研磨)を施した。清掃後研磨前に、UV光を使用して、この予防処置によってすべての歯垢及び歯石が除去されたことを確実なものとした。1人の検査員がすべての歯科評価を行った。歯科検査員は、試験中は常に「目隠し」されていた。ネコの食餌治療群への無作為化は、Nestle Purinaの統計専門家が行った。ペットケアの専門技術者が、試験開始時の各群への食餌の割り振りを受け持ち、試験の際の動物の取扱、給餌、及び毎日のネコの管理をすべて行った。資格をもつ獣医学技術者が、歯の得点をつける際にランダムな順序でネコの評価がなされたことを保証した。
【0031】
21日目では、0日目のようにネコに麻酔をかけ、歯に3%のエリスロシン歯垢染色液を塗布し、水道水ですすぎ、歯垢の評価を記録した。歯垢の得点付けについては、評価した各歯(頬側のみ)を視覚的に横に二分割して「歯肉部」及び「咬合部」とした。以下の採点法を用い、各部に数字による得点をつけて、以下のようにネコ1匹につき合計28点に対する歯の歯垢付着率を示した(被覆面積×厚さ)。
【0032】
【表1】

【0033】
次いで、歯垢を歯ブラシで丁寧に払い落とし、水流を押し当ててすすぎ、風乾した。歯石の得点付けについては、歯を視覚的に縦に3分割して中間部、頬側部、及び遠位部とした。以下の採点法を用い、各部に数字による得点をつけて、以下のようにネコ1匹につき合計42点に対する歯の歯石付着率を示した(被覆面積×厚さ)。
【0034】
【表2】

【0035】
歯垢及び歯石の得点付けを終えた後、UV光を使用して確実に歯に歯垢/歯石が残らないようにする、完全な予防歯科処置を再度行った。
【0036】
42日目に、ネコに再度鎮静剤を飲ませ、歯垢及び歯石の得点付けを上で示したとおりに繰り返した。歯の得点データの分析を、分散分析を使用して行って、食餌間の差を検定した。歯垢及び歯石の得点については、歯1個につき2種又は3種の得点の合計を反映する歯の合計得点を分析して、歯全体の得点を得た。次いで、各食餌について、すべてのネコの歯のこれらの得点を平均して、群全体としての得点を得た。結果は、以下の表1にまとめて示す。
【0037】
歯への効果。21日間の終わりの時点の、すべてのネコの平均総(全歯)歯垢得点は次のとおりであった。
【0038】
【表3】

【0039】
乳を消費したネコの群は、対照群のネコよりも12%歯垢が少なかった(p<0.01)。21日間の終わりの時点の、すべてのネコの平均総(全歯)歯石スコアは次のとおりであった。
【0040】
【表4】

【0041】
乳を消費したネコの群は、対照群のネコよりも30%歯石が少なかった(p<.01)。
【0042】
フード及び乳の消費量
すべてのネコの試験中の平均乳消費量は、1日に117.67グラムであった。ネコ毎の平均乳消費量は、48〜155gmの範囲であった。
【0043】
対照群の平均フード消費量は、1日にドライキャットフード57.33グラムであった。
【0044】
乳摂取群の平均フード消費量は、1日にドライキャットフード43.40グラムであった。
【0045】
前述の実施例から、ネコに乳、特にレトルト処理してある乳を提供すると、歯垢及び歯石を有意に低減することができることは明らかである。本発明を詳細に述べてきたが、当業者ならば、その意図及び範囲から逸脱することなく、本発明の変更を行ってよいことを承知されよう。したがって、本発明の範囲は、記載した詳細な実施形態に限定されないものとする。
【0046】
本明細書に記載の現時点の好ましい実施形態に対する様々な変更及び改変が、当業者に明らかとなることを理解されたい。そのような変更及び改変は、本発明の意図及び範囲から逸脱することなく、かつ意図する利点を縮小することなく行うことができる。したがって、そのような変更及び改変は、添付の特許請求の範囲に含まれるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯垢が沈着している家畜に、レトルト処理乳を含む治療有効量の製品を与えるステップを含む、家畜における歯垢及び歯石沈着の治療方法。
【請求項2】
前記製品を少なくとも7日間前記家畜に与える請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記家畜が、1日に少なくとも約48グラム〜約155グラムのレトルト処理乳を提供するのに十分な製品を与えられる請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記家畜が、1日総摂取カロリーの少なくとも20%をレトルト処理乳として提供するのに十分な製品を与えられる請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記レトルト処理乳が液状である請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記レトルト処理乳が乾燥形態である請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記製品が前記家畜の標準食の栄養補助製品である請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記製品をペット用スナックとして提供する請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記製品が、前記レトルト処理乳を含むコーティングを塗布した基材を含む請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記基材がペットフード用キブルである請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記家畜が伴侶動物である請求項1記載の方法。
【請求項12】
前記伴侶動物が、イヌ及びネコからなる群から選択される請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記製品が、乾燥物ベースで0.5重量%以下のラクトースを含む請求項1記載の方法。
【請求項14】
伴侶動物の歯垢及び歯石の沈着の予防方法であって、前記伴侶動物に、前記動物の1日総摂取カロリーの少なくとも20%をレトルト処理乳として提供する製品を少なくとも定期的に与えるステップを含む、方法。
【請求項15】
前記レトルト処理乳が液状である請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記レトルト処理乳が乾燥形態である請求項14記載の方法。
【請求項17】
前記製品が前記家畜の標準食の栄養補助製品である請求項14記載の方法。
【請求項18】
前記製品をペット用スナックとして提供する請求項14記載の方法。
【請求項19】
前記伴侶動物が、イヌ及びネコからなる群から選択される請求項14記載の方法。
【請求項20】
前記製品が、乾燥物ベースで0.5重量%以下のラクトースを含む請求項14記載の方法。
【請求項21】
前記製品が、1日に少なくとも約48グラム〜約155グラムのレトルト処理乳を提供する請求項14記載の方法。
【請求項22】
前記製品が、前記レトルト処理乳を含むコーティングを塗布した基材を含む請求項14記載の方法。
【請求項23】
前記基材がペットフード用キブルである請求項14記載の方法。
【請求項24】
液状のレトルト処理乳、及び乾燥重量で2.5%未満のラクトースを含む、家畜の歯に利益をもたらす栄養製品。
【請求項25】
乾燥形態のレトルト処理乳を含む、家畜の歯に利益をもたらす栄養補助製品。
【請求項26】
前記製品の生地が、乾燥形態のレトルト処理乳を含むコーティングで覆われている請求項25記載の栄養製品。
【請求項27】
前記生地がペットフード用キブルである請求項26記載の栄養製品。
【請求項28】
前記製品が、乾燥物ベースで約0.05重量%〜約2重量%のカルシウムを含む請求項25記載の栄養製品。
【請求項29】
伴侶動物に歯科治療を提供する方法であって、ペットの食餌にレトルト処理乳を含む乾燥製品を加えるステップを含む、方法。
【請求項30】
前記製品を前記家畜に少なくとも21日間与える請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記伴侶動物が、前記伴侶動物の1日総カロリー所要量の少なくとも20%をレトルト処理乳として提供するのに十分な製品を与えられる請求項29記載の方法。
【請求項32】
前記伴侶動物が、イヌ及びネコからなる群から選択される請求項31記載の方法。
【請求項33】
前記製品が、前記レトルト処理乳を含むコーティングを塗布した基材を含む請求項29記載の方法。
【請求項34】
前記基材がペットフード用キブルである請求項33記載の方法。
【請求項35】
家畜用歯科製品の製造方法であって、
乳を少なくとも250°Fに加熱して乳のレトルト処理を行うステップ、及び
治療有効量の前記レトルト処理乳を前記家畜に与えることのできる形態にして提供するステップ、
を含む、方法。
【請求項36】
前記レトルト処理乳を乾燥させて粉末にする請求項35記載の方法。
【請求項37】
前記形態がペット用スナックである請求項35記載の方法。
【請求項38】
前記乳にラクターゼを加えてラクトース含有量を低減するステップを含む請求項35記載の方法。
【請求項39】
前記レトルト処理乳を食用基材の周囲にコーティングするステップを含む請求項35記載の方法。
【請求項40】
前記レトルト処理乳製品にカルシウムを加えるステップを含む請求項35記載の方法。

【公表番号】特表2006−520601(P2006−520601A)
【公表日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−507298(P2006−507298)
【出願日】平成16年3月18日(2004.3.18)
【国際出願番号】PCT/US2004/008230
【国際公開番号】WO2004/082518
【国際公開日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】