説明

動画共有システム、ユーザ端末装置及びプログラム

【課題】ユーザ端末装置とシームレスに連携する動画共有サービスを提供する。また、動画共有サービスにおいて、サーバ側の処理負荷を減少させる。
【解決手段】ユーザ端末装置とサービス提供サーバとがネットワークを介して接続される情報処理システムであって、ユーザ端末装置は、ユーザの選択した動画をローカルでエンコードして別形式の動画に変換するための手段と、エンコード手段によりエンコードされた動画をサービス提供サーバにアップロードする手段とを備える。また、サービス提供サーバは、ユーザ端末装置から受信した動画を特定又は不特定のユーザに公開する手段と、他のユーザ端末装置から一の動画が選択されて再生が指示されたとき当該選択された動画を再生する手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ローカルサーバと連携してオンラインサービスを提供する情報処理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネット上で特定又は不特定のユーザが動画コンテンツ(以下、単に「動画」というときもある。)をアップロードすることができ、また、アップロードされた動画を特定又は不特定のユーザが閲覧することのできる、動画共有サービスを提供するウェブサイトが知られている(例えば、非特許文献1)。
【非特許文献1】「YouTube」、[online]、[平成19年4月9日検索]、インターネット<URL:http://www.youtube.com/>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、従来の動画共有サービス(オンラインサービス)は、ユーザが使用するユーザ端末装置(PC等)とシームレスに連携して、サービスが提供されるようになっていない。そこで、ユーザ端末装置とシームレスに連携する動画共有サービスを提供して、サービスの質及びバリエーションを向上させることが望まれている。
【0004】
また、従来の動画共有サービスは、ストリーミング形式で動画を再生するようにしているため、ユーザが自分で撮影等した動画を動画共有サービスのサーバにアップロードすると、サーバ側で受信した動画をストリーミング形式に変換するエンコード処理が行われている。このエンコード処理は負荷が高いため、アップロードされる動画の数が増加するにつれて、エンコード処理に必要な処理負荷が増大し、サーバの動作が不安定になる等の不具合が生じる可能性が高まるという問題がある。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ユーザ端末装置とシームレスに連携する動画共有サービスを提供することを目的とする。また、動画共有サービスにおいて、サーバ側の処理負荷を減少させることを目的とする。さらに、ユーザ端末装置とシームレスに連携する動画共有サービスを一般のユーザが享受するにあたり、ユーザ端末装置に特殊な設定等を行う必要がなく、簡単な操作により実現可能にしようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ユーザ端末装置とサービス提供サーバとがネットワークを介して接続される動画共有システムである。ここで、ユーザ端末装置は、ユーザの選択した動画をローカルでエンコードして別形式の動画に変換するためのエンコード手段と、エンコード手段によりエンコードされた動画をサービス提供サーバにアップロードするアップロード手段と、を備える。また、サービス提供サーバは、ユーザ端末装置から受信した動画を、特定又は不特定のユーザに公開する公開手段と、他のユーザ端末装置から一の動画が選択されて再生が指示されたとき、当該選択された動画を再生する再生手段と、を備える。かかる発明によれば、処理負荷の高いエンコード処理をユーザ端末装置側で行い、サービス提供サーバは、ユーザ端末装置側でローカルにエンコードされた動画を受信後、加工することなくそのまま配信可能であるため、ユーザ端末装置とシームレスに連携する動画共有サービスを提供するとともに、サービス提供サーバの処理負荷を減少させることが可能になる。
【0007】
このとき、ユーザ端末装置は、アップロード手段によりサービス提供サーバにアップロードした動画と同じ内容の動画を格納する動画記憶手段と、動画記憶手段に記憶された動画を他のユーザ端末装置に配信して再生するための動画配信手段と、を備え、サービス提供サーバは、他のユーザ端末装置から一の動画の再生が指示されたとき、当該動画のアップロード元のユーザ端末装置に対して、他のユーザ端末装置に当該動画を再生する旨を命令するモジュール連携手段と、を備え、命令を受けたユーザ端末装置は、動画配信手段を用いて、他のユーザ端末装置に対して指示された動画を再生する、ことが好ましい。かかる発明によれば、動画の配信処理をユーザ端末装置が分散して行うことが可能になるため、サービス提供サーバの処理負荷をさらに減少させることができる。
【0008】
また、サービス提供サーバは、ユーザ端末装置において、動画配信手段が起動されているか否かを判定可能なアクティブユーザ管理手段と、を備え、他のユーザ端末装置から一の動画の再生が指示されたとき、当該動画のアップロード元のユーザ端末装置において動画配信手段が起動されていない場合には、再生手段により動画を生成し、他のユーザ端末装置から一の動画の再生が指示されたとき、当該動画のアップロード元のユーザ端末装置において動画配信手段が起動されている場合には、モジュール連携手段を介して、アップロード元のユーザ端末装置の動画配信手段が動画を再生する、ことが好ましい。かかる発明によれば、ユーザ端末装置に所定のプログラムが起動されているか否かに応じて、動画の配信処理を分担可能である。
【0009】
さらに、動画記憶手段は、アップロード手段によりサービス提供サーバにアップロードした動画よりも高画質の動画を格納する、ことが好ましい。かかる発明によれば、従来よりも高画質の動画の配信サービスを提供できるようになる。また、エンコード手段は、ユーザの選択した動画をストリーミング形式の動画に変換する、ことが好ましい。
【0010】
また、本発明によるユーザ端末装置は、サービス提供サーバとネットワークを介して接続される。このユーザ端末装置は、ユーザの選択した動画をローカルでエンコードして別形式の動画に変換するためのエンコード手段と、エンコード手段によりエンコードされた動画をサービス提供サーバにアップロードするアップロード手段と、を備える。なお、サービス提供サーバは、ユーザ端末装置から受信した動画を特定又は不特定のユーザに公開し、ユーザの指示に応じて動画を再生する。
【0011】
さらに、本発明によるプログラムは、ユーザ端末装置としてコンピュータと、ユーザ端末装置から受信した動画を特定又は不特定のユーザに公開し、ユーザの指示に応じて動画を再生するサービス提供サーバとが、ネットワークを介して接続される情報処理システムにおいて、コンピュータを、ユーザの選択した動画をローカルでエンコードして別形式の動画に変換するためのエンコード手段、及びエンコード手段によりエンコードされた動画をサービス提供サーバにアップロードするアップロード手段、として機能させるものである。かかる発明によれば、一般のユーザは、本発明によるプログラムをコンピュータにインストールするという簡単な操作によって、当該コンピュータとシームレスに連携するオンラインサービスを享受することができるようになる。
【0012】
なお、本発明における「モジュール」とは、交換可能なコンピュータ・ソフトウェア部品のことであり、システムへのインタフェースが規格化・標準化されていて、容易に追加や削除ができる、ひとまとまりの機能を持った単位を表すものである。
【0013】
また、本発明のプログラムは、CD−ROM等の光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体を通じて、又は通信ネットワークなどを介してダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。
【0014】
なお、本明細書等において、手段とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その手段が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの手段が有する機能が2つ以上の物理的手段により実現されても、2つ以上の手段の機能が1つの物理的手段により実現されてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ユーザ端末装置とシームレスに連携する動画共有サービスを提供することができるようになる。また、動画共有サービスにおいて、サーバ側の処理負荷をユーザ端末装置側に分散し、サービス提供サーバの処理負荷を減少させることが可能になる。さらに、一般のユーザであっても、簡単な操作によって、ユーザ端末装置とシームレスに連携する動画共有サービスを享受でき、動画共有サービスの機能や使い勝手が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0017】
図1は、本実施形態に係る情報処理システム100の概略構成を示す図である。図1に示すように、本情報処理システム100は、一以上のユーザ端末装置10と、サービス提供サーバ20とが、ネットワークNを介して相互に接続されることにより構成される。また、ネットワークNには、一以上の他のウェブサーバ30が接続されていてもよい。
【0018】
ユーザ端末装置10は、サービス提供サーバ20にアクセスして情報を受信する機能を有する装置であり、ウェブページを閲覧するためのウェブブラウザ11を備える。典型的には、パーソナルコンピュータ(PC)を適用可能であるが、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)、その他のコンピュータ等を適用してもよい。
【0019】
また、本実施形態において、ユーザは、サービス提供サーバ20上で配布される所定のソフトウェア(以下「パーソナルサーバソフト」という。)を、予めユーザ端末装置10にインストールすることを要する。すなわち、ユーザは、予め、サービス提供サーバ20からパーソナルサーバソフトをユーザ端末装置10にダウンロードして当該パーソナルサーバソフトのインストールを完了させておく。このインストール作業は、例えば、パーソナルサーバソフトをダウンロードした後にユーザ端末装置10のデスクトップ画面上に表示されるセットアップアイコンをダブルクリック等することにより起動されるインストーラの説明に従って作業を行うことにより、インストールを実行するようにするとよい。
【0020】
サービス提供サーバ20は、ウェブサーバとしての機能を有するサーバコンピュータである。すなわち、HTML文書や画像などの情報を蓄積しておき、ウェブブラウザ11などのクライアントソフトウェアの要求に応じて、インターネット等のネットワークNを通じて、これらの情報を送信する。なお、本実施形態においてサービス提供サーバ20は、いわゆるウェブアプリケーションサーバやデータベースサーバを含んでもよい。
【0021】
また、本実施形態では、サービス提供サーバ20は、上記パーソナルサーバソフトを自動公衆送信し得るようになっている。さらに本実施形態では、サービス提供サーバ20は、会員登録した特定のユーザに対して、サービスを提供するようになっているものであることが好ましい。
【0022】
他のサービス提供サーバ30は、上記サービス提供サーバ20以外にネットワークN上に存在する一以上のウェブサーバであり、各サーバ30はそれぞれ所定のウェブサービスをユーザに提供している。例えば、ニュース記事を掲載・配信するウェブサーバであったり、無料のメールクライアント(フリーメール)を提供するウェブサーバであったりする。他のサービス提供サーバ30の中には、事前の会員登録が必要であり、ユーザは、他のサービス提供サーバ30のウェブサービスを利用する際に、ログイン処理を行うことが要求されるものも存在する。
【0023】
ネットワークNは、一以上のユーザ端末装置10、サービス提供サーバ20、及び一以上の他のサービス提供サーバ30との間で情報を送受信するための通信回線である。例えば、インターネット、LAN、専用線、パケット通信網、電話回線、企業内ネットワーク、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0024】
図2は、本実施形態におけるユーザ端末装置10の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、ユーザ端末装置10は、各部の動作や処理を制御するためのCPU41、処理に必要なデータを格納するROMや作業領域として機能するRAM等のメモリ42、各種の情報を格納するハードディスク等の記憶装置43、入出力インタフェース44、通信インタフェース45及びこれらを結ぶバス46を備える汎用のコンピュータを適用することができる。
【0025】
また、図示省略するが、本実施形態におけるサービス提供サーバ20及び他のサービス提供サーバ30についても図2と同様の構成を備える汎用のコンピュータを適用することができる。このとき、サービス提供サーバ20又は他のサービス提供サーバ30は、単一のコンピュータより構成されるものであっても、ネットワーク上に分散した複数のコンピュータより構成されるものであってもよい。また、単一のコンピュータが複数のサーバ機能を備えてもよい。
【0026】
図3は、本実施形態におけるユーザ端末装置10及びサービス提供サーバ20の機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、ユーザ端末装置10は、ウェブブラウザ11と、パーソナルサーバ部12を備えている。また、サービス提供サーバ20は、アクティブユーザ管理手段21と、モジュール連携手段22とを備えている。
【0027】
ウェブブラウザ11は、ウェブページを閲覧するためのアプリケーションソフトウェアである。HTMLファイルや画像ファイル、音楽ファイル等をネットワークからダウンロードし、レイアウトを解析して表示・再生する機能を備えている。また、JavaScript(登録商標)等で記述されたアプリケーションソフトウェアを解釈して動作させることも可能であることが望ましい。
【0028】
パーソナルサーバ部12は、サービス提供サーバ20上で配布されるパーソナルサーバソフトをユーザ端末装置10にインストールして実行することにより実現される機能構成である。すなわち、ユーザ端末装置10は、サービス提供サーバ20からダウンロード等してメモリまたは外部記憶装置などに記憶されたパーソナルサーバソフトを実行させることにより、パーソナルサーバ部12の備える各種機能手段をユーザ端末装置10に実現させる。
【0029】
ここで、パーソナルサーバ部12は、さらに、ローカルウェブサーバ13、コアモジュール14、及び、一以上のモジュール15を含んでいる。
【0030】
ローカルウェブサーバ13は、パーソナルサーバソフトを起動させることによって、ユーザ端末装置10上でローカルに起動されるウェブサーバである。このローカルウェブサーバ13は通常のウェブサーバと同様に、ウェブブラウザ11などのクライアントソフトウェアの要求に応じて、HTMLで記述された情報や、データベースから得られた情報等をウェブブラウザ11に渡す機能を備えている。
【0031】
コアモジュール14は、パーソナルサーバソフトがユーザ端末装置10で実行され、好ましくは、パーソナルサーバソフトがユーザ端末装置10上で常駐して、ユーザ端末装置10上でローカルウェブサーバ13が立ち上がっているときに、サービス提供サーバ20と通信するための機能を有している。このとき、コアモジュール14は、パーソナルサーバソフトが実行されている間中、サービス提供サーバ20との間で継続的な通信セッションを構築する。すなわち、コアモジュール14とサービス提供サーバ20との間で所定の通信プロトコルを使用することによって、パーソナルサーバソフトがユーザ端末装置10で実行されている場合は常に、コアモジュール14とサービス提供サーバ20とを結ぶパイプのような通信セッションが構築される。そして、コアモジュール14は、この通信セッションを利用して、ユーザ端末装置10がどのようなモジュール15を備えているか、また、モジュール15の追加・削除に関する情報をサービス提供サーバ20に伝える機能を備えている。
【0032】
また、本実施形態において、パーソナルサーバソフトが実行された結果、ローカルウェブサーバ13が立ち上がり、コアモジュール14とサービス提供サーバ20との間の通信セッションが確立している状態のことを「アクティブ」であるといい、アクティブなユーザ端末装置10(又は当該ユーザ端末装置10を使用するユーザ)のことを「アクティブユーザ」という。このとき、ユーザ端末装置10がアクティブであるか否かは、パーソナルサーバソフトが実行されている(常駐している)か否かによって決まるものであって、ユーザ端末装置10がサービス提供サーバ20にアクセスしているか否か、又は、ログインしているか否かは、アクティブであるか否かと直接関係がない。なお、パーソナルサーバソフトが実行されていないときには、コアモジュール14が存在しないため、サービス提供サーバ20との間で通信セッションが構築されることもない。
【0033】
モジュール15は、各種ウェブサービスを実現するためのプログラム部品であり、提供されるサービス(機能)ごとに設けられるものである。ユーザ端末装置10は、所定の機能を実現する一のモジュール15のみを備えるものとしてもよいし、図示するように、機能の異なる複数のモジュール15を備えるものとしてもよい。また、モジュール15は、必要に応じて、任意のモジュール15を追加又は削除できるようになっている。モジュール15の具体例は後述するが、例えば、動画共有サービスとシームレスに連携するビデオ・エンコーディング・モジュール15a、デスクトップ検索を実現するためのデスクトップ検索モジュール、他のサービス提供サーバ30から情報を取得するウェブ取得モジュール、サービス提供サーバ20の他の会員との間でファイル共有を行うためのファイル共有モジュール等を有する。
【0034】
なお、図3において、モジュール15aのみがモジュール連携手段22と矢印で接続されているが、これは単なる例示にすぎず、他のモジュール15b,15c等がモジュール連携手段22と接続されることを妨げるものではない。同様に、図3において、モジュール15bのみが他のサービス提供サーバ30と矢印で接続されているが、これも単なる例示にすぎず、他のモジュール15a,15c等が他のサービス提供サーバ30と接続されることを妨げるものではない。
【0035】
アクティブユーザ管理手段21は、ネットワークN上のアクティブユーザ及び利用可能なモジュールを検出・管理するための機能を有している。上述のとおり、パーソナルサーバソフトが実行されているユーザ端末装置10にはパーソナルサーバ部12が形成され、コアモジュール14とサービス提供サーバ20との間でパイプのような通信セッションが確立されている。そこで、アクティブユーザ管理手段21は、この通信セッションが確立されているユーザ端末装置10を検出することによって、アクティブユーザの状況をリアルタイムで検出し、管理する。また、アクティブユーザ管理手段21は、コアモジュール14と通信して、アクティブユーザの使用するユーザ端末装置10にどのようなモジュール15があるかを検出・管理する。
【0036】
モジュール連携手段22は、アクティブユーザのモジュール15及びローカルウェブサーバ13と連携して、各モジュール15において提供されるウェブサービスを利用する機能を有する。
【0037】
次に、上記のように構成される情報処理システム100において、サービス提供サーバ20がウェブサイト上で動画共有サービスを提供し、モジュール15がビデオ・エンコーディング・モジュール15aを含む場合について説明する。
【0038】
動画共有サービスとは、特定又は不特定のユーザが動画コンテンツ(以下、単に「動画」というときもある。)をアップロード(投稿)することができ、また、アップロードされた動画を特定又は不特定のユーザが閲覧することのできるウェブ上のサービスである。本実施形態において、動画共有サービスで公開される動画は、Adobe Flash(商標)等の形式でストリーミング再生により公開されるものとする。
【0039】
また、ビデオ・エンコーディング・モジュール15aとは、ユーザ端末装置10のローカルで動画をエンコードし、エンコードした動画をサービス提供サーバ20にアップロードするためのモジュールであるが、詳細は後述の実施例において説明する。
【0040】
図4は、動画共有サービスを提供する場合におけるサービス提供サーバ20の機能構成の一例を示す図である。図4に示すように、サービス提供サーバ20は、アクティブユーザ管理手段21と、モジュール連携手段22と、公開手段23と、再生手段24とを備える。このうち、アクティブユーザ管理手段21とモジュール連携手段22は上述したとおりである。
【0041】
公開手段23は、ユーザ端末装置10から受信した動画を動画共有サービスにアップして、特定又は不特定のユーザに公開するための機能を備える。また、再生手段24は、公開手段23により公開された動画の中から、ユーザが任意に選択した動画を、ユーザ端末装置10上で再生するための機能を備える。
【0042】
なお、説明の便宜上、動画共有サービスに動画をアップロードするユーザが使用するユーザ端末装置を10xで表し、動画共有サービスにアップロードされている動画を閲覧するユーザが使用するユーザ端末装置を10yで表す。また、前提として、ユーザ端末装置10xには、パーソナルサーバソフトが実行されているものとする。
【実施例1】
【0043】
まず、ユーザ端末装置10xのビデオ・エンコーディング・モジュール15aが、動画のエンコード及びアップロードを行う処理について説明する。
【0044】
図5は、実施例1におけるビデオ・エンコーディング・モジュール15aの備える構成を示すブロック図である。ビデオ・エンコーディング・モジュール15aは、エンコード手段81と、アップロード手段82とを備える。
【0045】
エンコード手段81は、サービス提供サーバ20にアップロードする動画を、アップロードする前に、ユーザ端末装置10xのローカルでストリーミング形式の動画にエンコードする機能を有する。具体的には、エンコード手段81は、例えば、avi、mov、mpg(mpeg)、wmv、3gp等のファイル形式で記録された動画を、動画共有サービスで使用されるflv等のファイル形式のストリーミング動画に変換する。
【0046】
アップロード手段82は、エンコード手段81によってエンコードされた動画を、サービス提供サーバ20に送信し、動画共有サービスに当該動画をアップロードする機能を有する。
【0047】
図6は、実施例1において、動画をユーザ端末装置10xからサービス提供サーバ20にアップロードするときの処理の流れを示すフローチャートである。図7は、サービス提供サーバ20にアクセスしたユーザ端末装置10xに表示される動画一覧ページの一例である。
【0048】
まず、ユーザは、動画をアップロードするとき、動画一覧ページ内に表示される動画アップロードを指示するためのリンク部85をクリックする等して、アップロードを行う旨を指示する(S141)。アップロード実行を指示した後、ユーザ端末装置10xのローカル等に記憶されているファイルの中から、アップロードしたい動画ファイルを選択する(S142)。
【0049】
動画ファイルを選択すると、ビデオ・エンコーディング・モジュール15aのエンコード手段81が、選択された動画ファイルをエンコードして、動画共有サービスで公開されるストリーミング形式の動画に変換する(S143)。
【0050】
ユーザ端末装置10xのローカルでエンコード処理を行った後、アップロード手段82が、エンコードされたストリーミング形式の動画をサービス提供サーバ20に送信して、動画共有サービスに動画をアップロードする(S144)。
【0051】
その後、動画共有サービスにアップロードされた動画は、特定又は不特定のユーザに対して公開される。そして、ユーザが任意の動画を選択して再生を指示すると、選択された動画が、ユーザ端末装置10y上で再生される。具体的には、例えば、特定又は不特定のユーザが、ユーザ端末装置10yを介してサービス提供サーバ20にアクセスすると、動画共有サービスにアップロードされている動画の中から当該ユーザが閲覧可能な任意の動画のサムネイル画像が、ユーザ端末装置10yのブラウザに一覧表示される。ユーザは、一覧表示されたサムネイル画像や動画検索機能を用いて検索された画像等の中から再生したい画像を選択して、動画を再生する。
【0052】
このように、実施例1によれば、サービス提供サーバ20はパーソナルサーバソフトが起動されているユーザ端末装置10xと協働して、動画共有サービスの動画公開に関する処理負荷の一部をユーザ端末装置10x側に分散することができる。具体的には、従来の動画共有サービスでは、ユーザから投稿された動画をサーバ20側でストリーミング形式等にエンコーディングしているが、このエンコーディングは多大な負荷がかかる処理であるため、従来は、サービス提供サーバ20に過大な負荷が生じ、サーバの動作が不安定になりがちである。しかしながら、本実施例によれば、動画共有サービスにおいて、動画のエンコーディングをユーザ端末装置10x側で行い、サービス提供サーバ20は、エンコーディングされた動画を受信し、受信した動画をそのまま公開すれば足りる。このため、サービス提供サーバ20の処理負荷を低減できるという効果を奏する。
【実施例2】
【0053】
次に、ユーザ端末装置10xのビデオ・エンコーディング・モジュール15aが、エンコード手段81及びアップロード手段82に加え、他のユーザ端末装置10yに対して動画を配信する手段を備える場合について説明する。
【0054】
図8は、実施例2におけるビデオ・エンコーディング・モジュール15aの備える構成を示すブロック図である。ビデオ・エンコーディング・モジュール15aは、エンコード手段81とアップロード手段82に加え、動画記憶手段83と、動画配信手段84とを備える。
【0055】
動画記憶手段83は、アップロード手段82によってサービス提供サーバ20にアップロードされた動画と同内容の動画を、他のユーザ端末装置10yに配信可能な形式で格納する機能を有する。格納する動画ファイルは、ストリーミング形式にエンコードした動画でもよいし、エンコード前のオリジナルの動画ファイルそのものでもよい。なお、動画記憶手段83には、サービス提供サーバ20にアップロードした動画よりも、高画質・低圧縮率の動画を格納することが好ましい。つまり、動画記憶手段83にストリーミング形式の動画を格納する場合であれば、エンコード手段81は、サービス提供サーバ20にアップロードする動画よりも解像度やフレームレート等を上げてエンコード処理を行い、その結果得られた高画質・低圧縮率のストリーミング画像を動画記憶手段83に格納することが好ましい。なお、以下では、動画記憶手段83に高画質・低圧縮率のストリーミング画像を格納する場合の一例について説明する。
【0056】
動画配信手段84は、ローカルウェブサーバ13を介して、特定又は不特定のユーザのユーザ端末装置10yに対して、動画記憶手段83に格納されている動画を配信する機能を有する。動画記憶手段83にストリーミング形式の動画が格納されている場合は、ストリーミング再生を行い、また、avi等の動画ファイル形式で格納されている場合は、当該動画ファイルをユーザ端末装置10yに送信する。
【0057】
一方、実施例2において、サービス提供サーバ20は、ユーザ端末装置10yを介してユーザから所定の動画の再生が指示されたとき、当該所定の動画のアップロード元のユーザ端末装置10xに対して、ユーザ端末装置10yに当該所定の動画を再生する旨の命令を、モジュール連携手段22を介して送信する。
【0058】
図9は、実施例2において、動画をユーザ端末装置10xからサービス提供サーバ20にアップロードするときの処理の流れを示すフローチャートである。ここで、ステップS141からステップS144まで、すなわち、ユーザが選択した動画をユーザ端末装置10xのローカルでエンコードした後、動画共有サービスにアップロードするまでの流れは、実施例1と同様である。
【0059】
そして、エンコーディング処理(S143)及びアップロード処理(S144)と並行又は前後して、ビデオ・エンコーディング・モジュール15aは動画記憶手段83に動画を格納する(S145)。このとき、まずエンコード手段81が、ステップS143のエンコード処理よりも高画質・低圧縮率で動画ファイルをエンコードし、その結果得られた高画質・低圧縮率のストリーミング形式の動画を動画記憶手段83に格納する。こうして、ユーザの指示に応じて動画共有サービスに動画をアップロードすると、同時に、アップロードした動画と同じ内容で、かつ、より高画質の動画が、ユーザ端末装置10xに配信可能な形で準備される。
【0060】
一方、サービス提供サーバ20は、アップロードする動画をユーザ端末装置10xから受信したとき、当該動画と送信元のユーザ端末装置10xを識別するための情報(例えば、端末ID)とを対応付けて記憶手段に格納する。その後、動画共有サービスにアップロードされた動画は、特定又は不特定のユーザに対して公開されることになる。
【0061】
図10は、実施例2において、ユーザが動画共有サービスで公開されている動画を閲覧する処理の流れを示すフローチャートである。図11は、再生される動画のアップロード元ユーザ端末装置10xがアクティブでない場合の情報の流れを示す図である。図12は、再生される動画のアップロード元ユーザ端末装置10xがアクティブである場合の情報の流れを示す図である。
【0062】
特定又は不特定のユーザは、ユーザ端末装置10yを介してサービス提供サーバ20にアクセスし、動画共有サービスにアップロードされている動画の中から当該ユーザが閲覧可能な任意の動画を選択して、動画の再生を指示する(S151)。
【0063】
このとき、サービス提供サーバ20は、記憶手段を検索して、選択された動画をアップロードしたユーザ端末装置10xを特定し、そのユーザ端末装置10xが現在アクティブか否かをアクティブユーザ管理手段21により判断する(S152)。
【0064】
そして、動画のアップロード元のユーザ端末装置10xがアクティブでない場合(S152:NO)、図11に示すように、サービス提供サーバ20がユーザ端末装置10yに向けて、選択された動画を配信する。すなわち、再生しようとする動画をアップロードした元のユーザ端末装置10xがアクティブでない(ローカルウェブサーバ13が立ち上がっていない)場合、実施例1と同様に、サービス提供サーバ20は、ユーザが選択した動画を、ユーザ端末装置10yに対してストリーミング配信する(S153)。
【0065】
一方、動画のアップロード元のユーザ端末装置10xがアクティブである場合(S152:YES)、図12に示すように、ユーザ端末装置10xからユーザ端末装置10yに、選択された動画を配信する。
【0066】
具体的には、まず、サービス提供サーバ20のモジュール連携手段22が、ユーザ端末装置10xのビデオ・エンコーディング・モジュール15aに対して、ユーザ端末装置10yに選択された動画をストリーミング配信するよう命令する(S154)。この命令には、必要に応じて、ユーザが選択した動画を識別するためのIDを含む。
【0067】
ユーザ端末装置10xは、サービス提供サーバ20から上記命令を受信すると、命令中に含まれるIDに基いて再生する動画を特定し、当該動画をユーザ端末装置10yに配信する(S155)。
【0068】
このように、実施例2によれば、サービス提供サーバ20は、パーソナルサーバソフトが起動されているユーザ端末装置10xと協働して、動画共有サービスの動画配信に関する処理負荷の一部をユーザ端末装置10x側に分散することができる。具体的には、再生しようとする動画をアップロードした元のユーザ端末装置10xがアクティブの場合、当該ユーザ端末装置10xが動画を配信し、一方、ユーザ端末装置10xがアクティブでない場合、サービス提供サーバ20が動画を配信する。こうして、動画配信処理の負荷を分散し、かつ、より高画質の動画を再生できるようになるという格別の効果を奏する。
【実施例3】
【0069】
次に、サービス提供サーバ20がソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を提供し、SNSで動画共有サービスを提供する場合について説明する。説明の便宜上、SNSを提供するサービス提供サーバ20を、SNSサーバ25と表す。
【0070】
SNSサーバ25は会員情報データベース(以下「会員DB」という。)26を備えている。この会員DB26は、各ユーザ毎に、当該ユーザと他のユーザとの人間関係のつながりの程度を示す人間関係情報が記録されている。この会員DB26に記録された人間関係情報に基づいて、SNSサーバ25は、ユーザAとユーザBが「友人」であるとか、ユーザAとユーザCは「友人の友人」であるといった、友人関係を認識(抽出・演算等)できるようになっている。なお、本実施例では、会員DB26のデータ構造や友人関係の認識手法を特に示さないが、各ユーザ間の友人関係を認識できるようになっていれば、如何なるデータ構造及び認識手法をも取り得ることは言うまでもない。
【0071】
一方、ユーザ端末装置10は、ビデオ・エンコーディング・モジュール15aを備え、実施例1や実施例2で説明した処理と同様の行うようになっている。
【0072】
ただし、実施例3においては、動画をSNSサーバ25にアップロードするとき、ユーザは動画の共有範囲を指定する。そして、SNSサーバ25は、アップロードされた動画と、ユーザが指定した共有範囲とを対応付けて記憶手段に格納する。なお、共有範囲とは、動画を共有しようとするSNS会員の友人関係の程度を示すものであり、例えば、「友人」のみ動画を共有するとか、「友人の友人」まで動画を共有するとか、「会員全体」にファイル共有を許可するといった指定が可能である。
【0073】
次に、図13〜図15に基づいて、本実施例における動画共有処理について、具体的な例を示しつつ詳細に説明する。
【0074】
図13は、SNSサーバ25に登録している会員同士の人間関係の一例を示す図である。図13の各ノードはユーザ名を表し、各ノードを結ぶ辺は、当該辺の両端ノードのユーザ同士が直接の友人関係にあることを表している。したがって、図13の例では、ユーザAはユーザBと友人であり、ユーザBはユーザA,C及びEと友人であり、ユーザCはユーザB及びDと友人であることを示している。また、ユーザAとユーザCは「友人の友人」の関係にある。
【0075】
図14は、図13に示す各ユーザA〜EがSNSサーバ25にアップロードした動画の一例を示す図である。例えば、ユーザAは、A1,A2,A3という3つの動画を動画共有サービスにアップロードし、共有範囲はそれぞれ「A1」は友人のみ共有、「A2」は友人の友人まで共有、「A3」は会員全体で共有するよう設定されている。また、ユーザB〜Eがアップロードした動画及びその共有範囲は、図14に示すように設定されている。
【0076】
図15は、図13に示す人間関係を前提として、図14に示す共有範囲のときに、ユーザAがSNSサーバ25の動画共有ページを開いたときに、ユーザAが再生可能な動画の一覧を示す図である。SNSサーバ25は、各ユーザ(ユーザ端末装置10)がアップロードした動画の共有範囲に基づいて、ユーザAが再生することのできる動画を判断する。
【0077】
この図13〜図15に示す例では、ユーザAとユーザBは直接の友人であるので、共有範囲が「友人」、「友人の友人」又は「全体」のいずれであっても、アップロードした動画を再生して閲覧することができる。これに対し、ユーザAとユーザCは「友人の友人」であるから、ユーザCが「友人」のみ共有可能としている動画「C1」を、ユーザAは共有することができない。ユーザCがアップロードした動画のうち、共有範囲が「友人の友人」又は「全体」の動画を、ユーザAは再生することができる。また、ユーザAとユーザDは「友人の友人の友人」の関係にあるので、ユーザAは、ユーザDが会員全体に共有を許可している「D3」のみ再生できることになる。また、ユーザEは「友人」のみ共有可能としているので、ユーザAはユーザEがアップロードした動画を閲覧できない。
【0078】
こうして、SNSサーバ25に登録されている特定の会員同士の間で動画共有が可能になる。また、各会員の間の友人関係情報に基づいて動画共有の範囲(公開範囲)を個々の動画毎に指定することが可能になる。これにより、特定の友人同士の間でのみ動画を共有することが、簡単にできるようになる。
【0079】
以上のとおり、本実施形態によれば、パーソナルサーバソフトを動作させることによって、ユーザ端末装置に、ローカルウェブサーバと、一以上のモジュールを構成し、このローカルウェブサーバ及びモジュールが、オンラインサービスを提供するウェブサーバと連携して処理を行うことによって、ユーザ端末装置とシームレスに連携するオンラインサービス(特に、動画共有サービス)を提供することができるようになる。
【0080】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述の各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して又は並列に実行することができる。
【0081】
例えば、本実施形態では、パーソナルサーバソフトをサービス提供サーバ20からダウンロードしてユーザ端末装置10にインストールする例を示したが、パーソナルサーバソフトは、他のウェブサーバからダウンロードするようにしてもよい。また、DVD等の記録媒体に格納させて、当該DVD等をユーザに頒布するようにしてもよい。
【0082】
さらに、本実施形態では、モジュールの実施例として、ビデオ・エンコーディング・モジュール15aを例示したが、他のオンラインサービスを提供するためのモジュールを任意に組み合わせて構成できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】情報処理システム100の概略構成を示す図である。
【図2】ユーザ端末装置10の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】ユーザ端末装置10及びサービス提供サーバ20の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図4】動画共有サービスを提供する場合におけるサービス提供サーバ20の機能構成の一例を示す図である。
【図5】実施例1におけるビデオ・エンコーディング・モジュール15aの備える構成を示すブロック図である。
【図6】実施例1において、動画をユーザ端末装置10xからサービス提供サーバ20にアップロードするときの処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】サービス提供サーバ20にアクセスしたユーザ端末装置10xに表示される動画一覧ページの一例である。
【図8】実施例2におけるビデオ・エンコーディング・モジュール15aの備える構成を示すブロック図である。
【図9】実施例2において、動画をユーザ端末装置10xからサービス提供サーバ20にアップロードするときの処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】実施例2において、ユーザが動画共有サービスで公開されている動画を閲覧する処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】再生される動画のアップロード元ユーザ端末装置10xがアクティブでない場合の情報の流れを示す図である。
【図12】再生される動画のアップロード元ユーザ端末装置10xがアクティブでない場合の情報の流れを示す図である。
【図13】SNSサーバ25に登録している会員の人間関係の一例を示す図である。
【図14】ユーザA〜EがSNSサーバ25にアップロードした動画の一例を示す図である。
【図15】ユーザAが再生可能な動画の一覧を示す図(一例)である。
【符号の説明】
【0084】
10 ユーザ端末装置
11 ウェブブラウザ
12 パーソナルサーバ部
13 ローカルウェブサーバ
14 コアモジュール
15 モジュール
15a ビデオ・エンコーディング・モジュール15a
20 サービス提供サーバ
21 アクティブユーザ管理手段
22 モジュール連携手段
23 公開手段
24 再生手段
25 SNSサーバ
26 会員データベース
30 他のサービス提供サーバ
81 エンコード手段
82 アップロード手段
83 動画記憶手段
84 動画配信手段
100 情報処理システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末装置とサービス提供サーバとがネットワークを介して接続される動画共有システムであって、
前記ユーザ端末装置は、
ユーザの選択した動画をローカルでエンコードして別形式の動画に変換するためのエンコード手段と、
前記エンコード手段によりエンコードされた動画を前記サービス提供サーバにアップロードするアップロード手段と、
を備え、
前記サービス提供サーバは、
前記ユーザ端末装置から受信した動画を、特定又は不特定のユーザに公開する公開手段と、
他のユーザ端末装置から一の動画が選択されて再生が指示されたとき、当該選択された動画を再生する再生手段と、
を備える、
動画共有システム。
【請求項2】
前記ユーザ端末装置は、
前記アップロード手段により前記サービス提供サーバにアップロードした動画と同じ内容の動画を格納する動画記憶手段と、
前記動画記憶手段に記憶された動画を他のユーザ端末装置に配信して再生するための動画配信手段と、
を備え、
前記サービス提供サーバは、
他のユーザ端末装置から一の動画の再生が指示されたとき、当該動画のアップロード元のユーザ端末装置に対して、前記他のユーザ端末装置に当該動画を再生する旨を命令するモジュール連携手段と、
を備え、
前記命令を受けたユーザ端末装置は、前記動画配信手段を用いて、前記他のユーザ端末装置に対して指示された動画を再生する、
ことを特徴とする請求項1記載の動画共有システム。
【請求項3】
前記サービス提供サーバは、
ユーザ端末装置において、前記動画配信手段が起動されているか否かを判定可能なアクティブユーザ管理手段と、
を備え、
他のユーザ端末装置から一の動画の再生が指示されたとき、当該動画のアップロード元のユーザ端末装置において前記動画配信手段が起動されていない場合には、前記再生手段により動画を生成し、
他のユーザ端末装置から一の動画の再生が指示されたとき、当該動画のアップロード元のユーザ端末装置において前記動画配信手段が起動されている場合には、前記モジュール連携手段を介して、前記アップロード元のユーザ端末装置の動画配信手段が動画を再生する、
ことを特徴とする請求項2記載の動画共有システム。
【請求項4】
前記動画記憶手段は、
前記アップロード手段により前記サービス提供サーバにアップロードした動画よりも高画質の動画を格納する、
ことを特徴とする請求項2又は3記載の動画共有システム。
【請求項5】
前記エンコード手段は、ユーザの選択した動画をストリーミング形式の動画に変換する、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の動画共有システム。
【請求項6】
ユーザ端末装置から受信した動画を特定又は不特定のユーザに公開し、ユーザの指示に応じて動画を再生するサービス提供サーバとネットワークを介して接続されるユーザ端末装置であって、
ユーザの選択した動画をローカルでエンコードして別形式の動画に変換するためのエンコード手段と、
前記エンコード手段によりエンコードされた動画を前記サービス提供サーバにアップロードするアップロード手段と、
を備えるユーザ端末装置。
【請求項7】
ユーザ端末装置としてコンピュータと、ユーザ端末装置から受信した動画を特定又は不特定のユーザに公開し、ユーザの指示に応じて動画を再生するサービス提供サーバとが、ネットワークを介して接続される情報処理システムにおいて、
前記コンピュータを、
ユーザの選択した動画をローカルでエンコードして別形式の動画に変換するためのエンコード手段、及び
前記エンコード手段によりエンコードされた動画を前記サービス提供サーバにアップロードするアップロード手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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