説明

包装シート

【課題】一枚のシートを用いて製品の表面全体を容易に覆うことができ、包装された状態でシート表面にほとんどしわが発生せず見栄えのよい包装を行うことが可能な包装シートを提供する。
【解決手段】所定の大きさの包装シート30の内側に位置した仮想の第一の円周S1上に位置し、第一の円周S1上をn等分した位置に設けられたn個の切込始点Aを有する。第一の円周S1と中心点30dが等しく、第一の円周S1よりも小さい半径の仮想の第二の円周S2上をn等分するとともに、中心点30dと切込始点Aとを結ぶ直線から所定距離離れた位置に設けられたn個の切込終点Bを備える。各切込始点A間の包装シート30から外側に延びて、包装シート30の外周部分に形成されたn枚の外周片30aと、各切込始点Aとその切込始点Aに最も近接する各切込終点Bとをそれぞれ直線的に結ぶn本の切り込み35を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、円筒状製品等の包装に用いる包装シートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、円筒状製品を包装するための包装シートとして、例えば図7、図8に示すように、複数枚の笹の葉を組み合わせて一つの包装シートを構成するものがあった。包装シート10は、例えば、富山名産の鱒寿司の内側包装のように、笹の葉10aの中央からやや端よりの位置を中心点10eとし、中心点10eを軸に8枚の笹の葉10aをそれぞれ均等角度にずらした放射状に配置し、任意の順番に積み重ねて形成されている。図7において、包装シート10の内部に仮想線で描かれた二つの円周は、内部に収容する円筒状製品12の外形寸法により定められる。具体的には、包装シート10に収容される円筒状製品12の底面12bの半径をR2、側面12aの高さをHとすると、第一の円周S1は半径(R2+H)の円、第二の円周S2は半径R2の円である。そして、笹の葉10aは、長手方向は2・R1程度の長さに、短手方向はR2程度の幅に形成されている。
【0003】
以下、包装シート10の各部位について、第一の円周S1の外側の部位を外周片10b、第一の円周S1から第二の円周S2までの部位を中間部10c、第二の円周S2の内側の部位を内側部10dと称する。
【0004】
次に、この包装シート10を用いた包装方法を説明する。この包装方法においては、円筒状製品12の外径よりも僅かに大きな開口部14aを有し、深さが円筒状製品12の高さHよりも僅かに深い円筒状の箱体14が用いられる。まず、図8(a)に示すように、包装シート10を、第二の円周S2と開口部14aの中心点が合うように、箱体14の上方に配置する。そして、円筒状製品12を包装シート10の上方に配置し、包装シート10を介して開口部14aに挿入する。すると、各笹の葉10aの中間部10cは、円筒状製品12の側面12aと箱体14の内側側面14bに挟まれ、内側部10dに対してほぼ垂直に折り曲げられる。そして、円筒状製品12は、底面12bが内側部10dを介して箱体14の内側底面14cに当接するまで挿入される。このとき、図8(b)に示すように、8枚の笹の葉10aが有する外側部10bは、左右両隣の外側部10bと内外に重なり合うように、円筒状製品12の側面12aに沿って連立した状態となる。
【0005】
次に、図8(c)に示すように、外側部10bを円筒状製品12の上面12cの中心方向に向けてほぼ直角に折り曲げる。このとき、8枚の外側部10bのうち、重なり合う最も内側のものから順番に折り曲げることによって、図8(d)に示すように、外側部10bが折り重なった上面は、きれいな平面に仕上がる。そして、上方から蓋16を被せ、図示しない紐で縛って包装が完了する。
【0006】
また、特許文献1に開示されているように、包装シートを円筒状に形成して製品を収容し、その円筒の上端周回部に所定の間隔に切り込みを入れることによって形成された折曲片を、製品の上面に合わせて円形に曲げ込む容器が開示されている。
【特許文献1】特開2005−162864号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、笹の葉10aを用いて包装する方法にあっては、円筒状製品12の表面全体を隙間なくきれいに覆うために、8枚の笹の葉10aの中心点10eをきれいに合わせ、中心点を軸にできるだけ均等な角度にずらして積み重ねる必要があり、その作業は煩雑で手間のかかるものであった。
【0008】
また、特許文献1の包装紙にあっては、金型による打ち抜き等によって形成したシート片を円筒状に組み立て、所定の箇所を接着剤などでシールする作業が必要であった。また、円筒の上端周回部に形成された折曲片を、左右両隣りの折曲片と順序よく重なり合うように内側に曲げ込む作業は、面倒なものであった。一方、切り込みを入れる代わりに、余剰部分を所定の形状に折り畳む構造も考えられるが、きれいに折り畳むためには、事前に折り目を入れておく等の工程が必要であり、これも面倒なものであった。
【0009】
本発明は上記背景技術に鑑みてなされたもので、一枚のシートを用いて円筒状製品の表面全体を容易に覆うことができ、包装された状態でシート表面にほとんどしわが発生せず見栄えのよい包装を行うことが可能な包装シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明は、所定の大きさのシートの内側に位置した仮想の第一の円周上に位置し、前記第一の円周上をn等分した位置に設けられたn個の切込始点と、前記第一の円周と中心点が等しく、前記第一の円周よりも小さい半径を有する仮想の第二の円周上をn等分するとともに、前記中心点と前記切込始点とを結ぶ直線から所定距離離れた位置に設けられたn個の切込終点と、前記各切込始点間の前記シートから外側に延びて前記シートの外周部分に形成されたn枚の外周片と、前記各切込始点とその切込始点に最も近接する前記各切込終点とをそれぞれ直線的に結ぶn本の切り込みとが形成されている包装シートである。
【0011】
前記nは5以上の整数であって、前記外周片は前記第二の円周に沿ってその内側部に対して垂直方向に折り曲げられ、前記各外周片の前記切り込み部分の表裏面は、前記折り曲げ時に、その両隣りの前記各外周片に挟まれるように連立する。さらに、前記外周片は、笹の葉状に形成された包装シートである。
【発明の効果】
【0012】
この発明の包装シートによれば、一枚のシートで、円筒状製品の側面、底面、上面全体を覆うことができる。また、包装された状態で包装シートの表面にほとんどしわが発生せず見栄えのよい包装状態を実現することができる。また、円筒状の孔を有する治具を用いれば、熟練性を要することなく、シートの重なり部分を規則正しくきれいに仕上げることできる。さらに、これらの包装シートや治具は単純な構造であるため、包装作業の自動化も容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の包装シートの第一の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。なお、前述の背景技術で説明した包装シート10と同様の構成は、同一の符号を付して説明する。包装シート30は、紙材、塩化ビニルやポリエチレンなどの合成樹脂フィルム、あるいは、食品包装用の専用紙等、一般的に包装用に用いられるシート材である。
【0014】
図1に示すように、包装シート30は、略円形の輪郭32を有するシート材から打ち抜き等により切り出される。輪郭32の内側には、中心点30dを中心とする第一の円周S2上を12等分する切込始点Aが12個設定される。次に、同じく中心点30dを中心とし、前記第一の円周S1よりも半径が小さい第二の円周S2上を12等分するとともに、中心点30dと切込始点Aとを結ぶ直線から僅かな距離離れた位置に切込終点Bが12個設定される。そして、隣り合う切込始点A同士を結ぶ外周片30aが、12枚形成されている。外周片30aは、笹の葉の横半分のような形状に形成されている。さらに、切込始点Aと、その切込始点Aに最も近い切込終点Bとをそれぞれ直線的に結ぶ切り込み35が入れられる。また、後述する折り曲げ加工を行ったとき、切込終点B付近に応力が集中し、亀裂が発生するのを防止するため、切込終点Bに続いて小さい円弧状の切り込み36が施されている。
【0015】
ここで、以下の説明上、包装シート30の各部位について、第一の円周S1から第二の円周S2までの部位を中間部30b、第二の円周S2の内側の部位を内側部30cと称する。
【0016】
次に、この包装シート30を用いた包装方法を説明する。本実施形態においては、円筒状製品12の外径よりも僅かに大きな開口部10aを有し、深さが円筒状製品12の高さHよりも僅かに深い円筒状の箱体14が用いられる。まず、図2(a)に示すように、包装シート30を、第二の円周S2の中心点30dと、円筒状の内形を有する箱体14の開口部14aの中心点とが一致するように、箱体14の上方に配置する。そして、円筒状製品12を包装シート30の上方に配置し、包装シート30を介して開口部14aに挿入する。
【0017】
すると、包装シート30の中間部30bは、円筒状製品12の側面12aと箱体14の内側側面14bに挟まれ、内側部30cに対してほぼ垂直に折り曲げられる。そして、円筒製品12は、底面12bが内側部30cを介して箱体14の内側底面14cに当接するまで挿入される。このとき、図2(b)に示すように、包装シート30が有する12枚の外周片30aは、各外周片30aの表裏面が、規則的にその右隣り及び左隣りの外周片30aで挟まれる形で重なりながら連立する状態になる。
【0018】
ここで、外周片30aが上述のように一方向に重なりながら連立する動作について、図3、図4に基づいて説明する。なお、図3、図4においては、説明の便宜上、5枚の外周片3oaが形成された図となっているが、上述の包装シート30の動作原理と同様のものである。
【0019】
図3に示すように、外周片30a1は、左側は切込始点A1と切込終点B1に沿って切り込み35が入れられており、右側は切込始点A2と切込終点B2に沿って切り込み35が入れられている。一方、外周片30a2は、左側は切込始点A2と切込終点B1に沿って切り込み35が入れられて、右側は切込始点A3と切込終点B3に沿って切り込み35が入れられている。そして、円筒状製品12が包装シート30を介して開口部14aに挿入されたとき、外周片30a1は、おおよそ、切込終点B1,B2を結ぶ線に沿って折り曲げられることとなる。このとき、切込終点B1,B2を結ぶ線と切込始点A1との距離a、および、切込終点B1,B2を結ぶ線と切込始点A2との距離bは、次式のように表される。
【0020】
a=R1・cos(θ−α)−R2・cosθ (1)
b=R1・cos(θ+α)−R2・cosθ (2)
ここで、R1は第一の円周S1の半径、R2は第二の円周S2の半径、θは360度を5等分した角度の2分の1の値、αは、中心点30dと切込始点A1を結ぶ直線と、中心点30dと切込終点b1を結ぶ直線との間の角度であってθ>αである。
【0021】
図3及び式(1)、(2)に示すように、距離aと距離bとの間には、a>bの関係が成立する。
【0022】
円筒状製品12が包装シート30を介して開口部14aに挿入されたとき、外周片30a1は、おおよそ、切込終点B1,B2を結ぶ線に沿って折り曲げられ、切込始点A2に位置していた切込点部分A21が上昇する。それと同時に、外周片30a2も、おおよそ、切込終点B2,B3を結ぶ線に沿って折り曲げられ、切込始点A2に位置していた切込点部分A22が上昇する。そして、切込点部分A21と切込点部分A22が交差するように重なり合うことになる。
【0023】
さらに、円筒状製品12の挿入により外周片30a1が角度βだけ折り曲げられたとき、図4(b)に示すように、切込点部分A21は、H(A21)=b・sinβの高さまで上昇している。また、図4(c)に示すように、外周片30a2が同じく角度βだけ折り曲げられたとき、切込点部分A22は、H(A22)=a・sinβの高さまで上昇している。したがって、距離aと距離bとの間には、a>bの関係があるため、折り曲げ角度βが0度から90度に変化する過程において、切込点部分A22は、切込点部分A21よりも常に大きな折り曲げ高さとなり、先行して上昇する。すなわち、外周片を同時に折り曲げたとき、外周片30a1と外周片30a2との重なりは、常に外周片30a2が内側に入り込むことになる。
【0024】
このような原理によって、包装シート30が有する12個の外周片30aは、図2(b)に示すように、各外周片30aの前後面が、その左右両隣りの外周片30aで挟まれる形で重なりながら連立した状態となる。
【0025】
次に、図2(c)に示すように、連立した12枚の外周片30aを、円筒状製品12の上面12cの中心方向に向けてほぼ直角に折り曲げる作業が行われる。外周片30aは、円筒状製品12の側面12a上端部に沿って同時に内側に折り曲げられ、12枚の外周片30aは、その左右両隣りの外周片に挟まれながら積み重なってきれいな平面を形成し、円筒状製品の上面12cが覆われる。そして、上方から蓋16を被せ、図示しない紐で縛って包装が完了する。
【0026】
なお、外周片30aの形状は、包装後の状態として、上面中央部34に隙間が生じず、かつ、しわや段差の原因となる余剰部分が発生しないよう設定されている。しかし、収容する円筒状製品12の形状のばらつきや、包装作業時の位置決めのばらつき等によって、上記の隙間が生じたり、逆に余剰部分が生じてしわや段差が発生する場合が考えられる。そのようなときは、外周片30aの外形をあらかじめ小さめに形成してしわや段差の発生を防止し、さらに中央部34に生じた隙間はシール片を貼る等して覆うようにしてもよい。
【0027】
以上説明したように、本実施形態によれば、円筒状製品12の側面12a、底面12b、上面12cを、一枚の包装シートで規則的な形状で簡単に覆うことができるので、包装作業における包装シートの取り扱いが容易である。また、包装後、包装シート表面にほとんどしわが発生せず見栄えのよい包装状態を実現することができる。しかも、梱包箱として使用される箱体14が、そのまま折曲治具の働きし、シートの重なり部分を容易にきれいに仕上げることができる。さらに、包装シート30は、簡単な抜き金型で切り出すことができ、包装の前加工としての折り曲げや部分接着等の作業は必要ない。
【0028】
本実施形態は、例えば、薄い円筒状に形成される押し寿司の包装にも適している。この場合、押し寿司本体の外形と包装後の外形がほぼ同様に仕上がり、かさ張らないため、例えばお土産用に購入した人が持ち運ぶ時に重宝される等の利点がある。また、包装作業の自動化にも容易に対応できるので、大量に製造される押し寿司の包装の作業効率の向上に寄与することができる。
【0029】
次に、本発明の包装シートの第二の実施形態を図5、図6に基づいて説明する。なお、前述の包装シート30およびその包装方法と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。包装シート50は、略円形の輪郭52を有するシート材から切り出される。まず、図5に示すように、略円形の輪郭52の内側に、中心点50dを中心とする第一の円周S2上を12等分する切込始点Aが12個設定される。また、同じく中心点50dを中心とし、第一の円周S1よりも半径が小さい第二の円周S2上を12等分するとともに、中心点50dと切込始点Aとを結ぶ直線から離れた位置に切込終点Bが12個設定される。そして、輪郭52内に12枚の外周片30aを同様に形成し、切込始点Aと、切込終点Bを結ぶ軌跡に切り込み55が入れられ、包装シート50となる。包装シート50は、被包装物である円筒状製品56の外形寸法に応じて設定されており、輪郭52のサイズは、後述するように12枚の舌片の先端部をリボン62で束ねることができる程度に長めに設定されている。また、切込終点Bには応力分散用の切り込み54が施されている。
【0030】
以下、包装シート50の各部位について、上記と同様に、第一の円周S1から第二の円周S2までの部位を中間部50b、第二の円周S2の内側の部位を内側部50cと称する。
【0031】
次に、この包装シート50を用いた包装方法を説明する。本実施形態は第一の実施形態と異なり、梱包用の箱体を用いていない包装形態であるため、円筒状製品12の外径よりも僅かに大きな開口部58aを有し、深さが円筒状製品56の高さHよりも深い円筒状の内形を備えた折曲治具58を用いる。まず、図6(a)に示すように、包装シート50を、第二の円周S2と開口部58aの中心点が合うように、折曲治具58の上方に配置する。そして、円筒状製品56を包装シート50の上方に配置し、包装シート50を介して開口部58aに挿入する。すると、包装シート50の中間部50bは、円筒状製品56の側面56aと折曲治具58の内側側面58bに挟まれ、内側部50cに対してほぼ垂直に折り曲げられる。そして、円筒製品56は、底面56bが内側部50cを介して床面60に当接するまで挿入される。このとき、図6(b)に示すように、包装シート50が有する12枚の外周片50aは、各外周片の前後面が、その左右両隣りの外周片で挟まれる形で重なりながら連立する状態になる。外周片30aが一方向に重なりながら連立する動作については、第一の実施形態の場合と同様である。
【0032】
次に、連立した12枚の外周片50aを、外側から円筒状製品12の上面12cの中心方向に向けて折り曲げ、中心部分に集まった外周片50aの先端部をリボン62で束ねて包装が完了する。
【0033】
なお、本実施形態のようにリボン等で束ねる場合、布や紙などの比較的柔らかい素材の包装シートが好ましい。しかし、柔らか過ぎると、外周片50aが一方向に重なりながら連立する動作ができないおそれがあるので、その場合は、あらかじめ中間部30bと内側部50cに硬化処理(スプレーによるのり付け等)を施す等して、その形状を維持させればよい。
【0034】
以上説明したように、本実施形態によれば、円筒状製品12の側面12a、底面12b、上面12cの全体を、一枚の包装シートで覆うことができるので、包装作業における包装シートの取り扱いが容易である。また、本実施形態は、小粒の菓子類等が樹脂製の袋等に詰められ、その形態が変化する製品を包装する場合等にも適しており、本実施形態の包装シート及び方法を用いることによって容易に包装が可能で、また、優れた装飾効果を得ることができる。
【0035】
なお、本発明は上記実施形態に限定するものではなく、第二の円周の外周片の数nは、その左右両隣りの外周片で挟まれながら連立することが可能な5枚以上の値であればよく、12枚に限定するものではない。また、外周片は同一サイズの木の葉の形状に限定するものではなく、円筒状製品12の側面12a、底面12b、上面12cの全体を覆うことができれば、輪郭は四角形や楕円等の任意の形状でよい。また、切込始点と切込終点を結ぶ切り込みの形状は直線に限定するものではなく、各切り込みが同一の形状であれば、緩慢な曲線などでもあってもよい。また、切込始点A及び切込終点Bは、第一の円周S1又は第二の円周S2を厳密に均等分するものでなくてもよく、装飾の目的で多少の長短の変化を設けるなどしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】この発明の包装シートの第一の実施形態を示す平面図である。
【図2】第一の実施形態の包装シートを用いた包装方法を説明する横断面図及び斜視図である。
【図3】第一の実施形態の動作を説明する平面図である。
【図4】第一の実施形態の動作を説明する平面図及び側面図である。
【図5】この発明の包装シートの第二の実施形態を示す平面図である。
【図6】第二の実施形態の包装シートを用いた包装方法を説明する横断面図及び斜視図である。
【図7】従来の包装シートを示す平面図である。
【図8】従来の包装シートを用いた包装方法を説明する横断面図及び斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
12,56 円筒状製品
30,50 包装シート
30a,50a 外周片
30b,50b 中間部
30c,30c 内側部
30d,30d 中心点
32 輪郭
35,36,54,55 切り込み
S1 第一の円周
S2 第二の円周
A 切込始点
B 切込終点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の大きさのシートの内側に位置した仮想の第一の円周上に位置し、前記第一の円周上をn等分した位置に設けられたn個の切込始点と、
前記第一の円周と中心点が等しく、前記第一の円周よりも小さい半径を有する仮想の第二の円周上をn等分するとともに、前記中心点と前記切込始点とを結ぶ直線から所定距離離れた位置に設けられたn個の切込終点と、
前記各切込始点間の前記シートから外側に延びて前記シートの外周部分に形成されたn枚の外周片と、
前記各切込始点とその切込始点に最も近接する前記各切込終点とをそれぞれ直線的に結ぶn本の切り込みとが形成されていることを特徴とする包装シート。
【請求項2】
前記nは5以上の整数であって、前記外周片は前記第二の半円周に沿ってその内側部に対して垂直方向に折り曲げられ、前記各外周片の前記切り込み部分の表裏面は、前記折り曲げ時に、その両隣りの前記各外周片に挟まれるように連立することを特徴とする請求項1記載の包装シート。
【請求項3】
前記外周片は、笹の葉状に形成されたことを特徴とする請求項2記載の包装シート。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2009−220827(P2009−220827A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−64539(P2008−64539)
【出願日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願人】(506265082)
【Fターム(参考)】