説明

包装容器

【課題】包装容器が一定以上に大きくなっても、連結片をほぼ垂直に支持して菓子などの脱落を防止する。
【解決手段】スリーブ20の一端開口を通して容器本体10が摺動自在に嵌挿された包装容器1において、スリーブ20の左右の側面部22裏面間の間隔、容器本体10の連結片16の幅、底面板12の幅の順に小さく設定され、また、連結片16の左右端縁にその上端部16bを除いて底面板12の幅よりも幅狭となる切欠部が形成されるとともに、連結片16に対応して左右の内方側面板18の前端側上端縁に切欠部18aが形成される。そして、スリーブ20の左右の側面部22に沿って支持された容器本体10の左右の内方側面板18の切欠部18aに連結片16の上端部16bが嵌め込まれて係止されることにより、連結片16の倒れが防止される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、菓子などの包装容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、上面が開口された箱状の容器本体と、前後両端が開口された筒状のスリーブと、から構成され、菓子などが収容された容器本体をスリーブの一端側開口を通して摺動自在に嵌挿してなる菓子などの包装容器が提案されている。
【0003】
このような包装容器においては、包装を開封した後、スリーブから容器本体を引き出して、容器本体に収容された菓子などを取り出すようにしている。この場合、容器本体に収容された菓子などが簡単に脱落することがないように、容器本体の底面板に貼着された糊代と、容器本体の正面板の上端縁に連設された引き出し片とを結ぶ連結片の端縁に突起を設ける一方、突起に対応してスリーブに切れ目を形成し、スリーブに対して容器本体を押し込んだ際、スリーブの切れ目に突起を嵌め入れて係止させ、連結片をほぼ垂直に支持するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特許第2633463号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前述した包装容器は、通常コートボールで形成されていることから、剛性が低く、包装容器の左右の側面間の間隔が一定以上に大きくなると、包装容器を把握した際、スリーブの上面部が上方に湾曲し、突起から切れ目が離脱して連結片の係止状態が解除されるという欠点がある。このため、連結片を垂直に支持することができず、連結片に菓子などの負荷が作用した場合、連結片が外方に向けて倒れ込み、菓子などが菱形状に変形した連結片および引き出し片を乗り越えて外部に脱落するおそれがある。
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、包装容器が一定以上に大きくなっても、連結片をほぼ垂直に支持して菓子などの脱落を防止することのできる包装容器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、少なくとも左右の側面板、背面板、底面板、正面板を備えた容器本体と、上面部、左右の側面部および底面部を備え、前後両端が開口されたスリーブと、から構成され、スリーブにおける上面部の前後一端側に切欠部が形成される一方、容器本体における正面板または背面板の上端縁に、対向する背面板または正面板に向かって引き出し片が水平に連設され、引き出し片の他端縁に下方に向かって連結片が垂直に連設され、連結片の下端縁に水平に糊代が連設されて底面板に貼着され、スリーブの上面部に形成された切欠部に容器本体の引き出し片が露出するように、スリーブの前後一端側開口を通して容器本体が摺動自在に嵌挿された包装容器において、スリーブの左右の側面部の内面間隔、容器本体の連結片の幅、容器本体の底面板の幅の順に小さく設定され、また、連結片の左右端縁にその上端部を除いて底面板の幅よりも幅狭となる切欠部が形成されるとともに、連結片に対応して左右の側面板の前後一端部側上端縁に切欠部が形成され、スリーブに容器本体を嵌挿した際、スリーブの左右の側面部に沿って支持された容器本体の左右の側面板の切欠部に連結片の上端部が嵌合されることを特徴とするものである。
【0007】
本発明によれば、スリーブに容器本体を嵌挿することにより、容器本体の左右の側面板は、スリーブの左右の側面部に沿ってそれぞれ垂直に支持され、また、連結片の左右の上端部が、容器本体の左右の側面板の前後一端側上端縁に形成された切欠部にそれぞれ嵌合されている。
【0008】
したがって、連結片に菓子などの負荷が直接作用したとしても、左右の側面板の各切欠部にそれぞれ嵌まり込んでいる連結片の左右の上端部が、切欠部の周縁に係止されるため、連結片は外方に向けて倒れることなくほぼ垂直に支持されている。
【0009】
一方、スリーブの上面部の切欠部を通して容器本体の引き出し片を押圧し、引き出し片を正面板または背面板と重なるように押し潰して、引き出し片および正面板または引き出し片および背面板をスリーブの前後一端縁から突出させることにより、突出させた引き出し片および正面板または引き出し片および背面板を摘んでスリーブから容器本体を引き出し、容器本体に収容された菓子などを取り出すことができる。この際、引き出し片が押し潰されると、引き出し片に連設された連結片の左右の上端部が変形して左右の側面板の各切欠部から脱落し、連結片が倒れ込んで底面板上に重ねられる。
【0010】
菓子などの取り出しを終了すれば、スリーブに対して容器本体を押し込むことにより、スリーブによって容器本体を覆うことができる。この際、前述とは逆に、連結片の左右の上端部が変形して左右の側面板の各切欠部に嵌まり込み、その周縁に係止されることから、連結片の倒れ込みが規制される。
【0011】
この結果、引き出し片を上方から積極的に押圧しない限り、連結片が倒れ込むことはなく、菓子などの脱落を確実に防止することがことができる。この場合、スリーブの左右の側面部にそれぞれ接してほぼ垂直に支持される容器本体の左右の側面板の切欠部と、連結片の関係によってのみ連結片の倒れ込みを防止することから、包装容器が大きくなり、スリーブの上面部が上方に湾曲したとしても、連結片の倒れ込みを防止でき、菓子などの脱落を確実に防止することができる。
【0012】
本発明において、前記容器本体の正面板または背面板の幅が、スリーブの左右の側面部の内面間隔よりも大きく設定されていると、スリーブの前後一端側開口端縁に正面板または背面板の左右端縁部が当接し、それ以上の容器本体の押し込みを規制することができる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように本発明によれば、包装容器が一定以上に大きくなっても、連結片をほぼ垂直に支持して菓子などの脱落を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1乃至図3には、本発明の包装容器1の一実施形態が示されている。
【0016】
この包装容器1は、菓子などを収容する容器本体10と、該容器本体10の外周面に沿って摺動自在に嵌挿されたスリーブ20と、から構成されている。
【0017】
容器本体10は、コートボールを図2に示す展開図にしたがって打ち抜いた後、折り目に沿って折り込むこととともに、所定部分を貼着して組み立てられる。
【0018】
この容器本体10は、図2の展開図において、正面板11の左端縁に底面板12、背面板13およびカバー板14が折り目a,b,cを介して順に連設されるとともに、正面板11の右端縁に引き出し片15、連結片16および糊代17が折り目d,e,fを介して順に連設される一方、底面板12の上下各端縁にそれぞれ内方左側面板18および内方右側面板19が折り目g,hを介して連設され、また、カバー板14の上下各端縁にそれぞれ外方左側面板18Aおよび外方右側面板19Aが折り目i,jを介して連設され、さらに、内方左側面板18および内方右側面板19の各左端縁にフラップ19が折り目kを介してそれぞれ連設されて構成されている。
【0019】
そして、内方左側面板18の右端部近傍の上端縁および内方右側面板19の右端部近傍の下端縁には、それぞれ直角二等辺三角形状の切欠部18a,19aが形成されている。
【0020】
また、底面板12の左右方向略中間部の正面板11よりには、折り目aと平行に折り目g,hにわたって折り目mが形成されている他、内方左側面板18および内方右側面板19には、前述の折り目mと折り目g,hとの交点を始点として、それぞれ斜め方向の切れ目nが複数のつなぎ部を有して形成されている。
【0021】
なお、カバー板14の左端縁部には、弓形状の切欠部14aが形成される一方、外方左側面板18Aおよび外方右側面板19Aの左端縁部は、斜め方向に切除されており、底面板12に対して折り目bに沿って背面板13を垂直に折曲するとともに、背面板13に対して折り目cに沿ってカバー板14を水平に折曲した際に、外方左側面板18Aおよび外方右側面板19Aの切除された端縁部が切れ目nと重なるように設定されている。
【0022】
ここで、正面板11の幅(内方左側面板18側外端縁と内方右側面板19側外端縁との間隔)Aは、後述するスリーブ20の左側面部22内面と右側面部24内面との間隔Bよりも大きく設定されている。このため、スリーブ20に容器本体10を嵌挿した場合、スリーブ20の左側面部22の前端縁および右側面部24の前端縁に正面板11の左右各端縁部がそれぞれ当接し、スリーブ20に対して容器本体10がそれ以上進入することがないように規制することができる。
【0023】
また、引き出し片15の幅(内方左側面板18側外端縁と内方右側面板19側外端縁との間隔)Cは、スリーブ20の左側面部22内面と右側面部24内面との間隔Bよりも小さく、かつ、底面板12の幅(折り目g,h間の間隔)Dよりもわずかに大きく設定されている。
【0024】
さらに、正面板11の高さ(折り目a,d間の間隔)Eは、内方左側面板18の高さ(折り目gと外端縁との間隔)および内方右側面板19の高さ(折り目hと外端縁との間隔)Fよりもわずかに大きく設定されているとともに、スリーブ20の上面部23内面と底面部21内面との間隔Gよりもわずかに小さく設定されている。
【0025】
さらにまた、連結片16の内方左側面板18側外端縁および内方右側面板19側外端縁には、引き出し片15の幅Cと一致する幅部分と、引き出し片15の幅Cよりも短小な糊代17の幅と一致する幅部分とを有するように、それぞれ切欠部16aが形成されている。この切欠部16aの高さ(折り目fから幅の変化する位置までの間隔)Hは、内方左側面板18の折り目gから切欠部18aの底端までの間隔および内方右側面板19の折り目hから切欠部19aの底端までの間隔よりもわずかに大きく設定されている。すなわち、連結片16の、切欠部16aを除いた、引き出し片15の幅と同一の幅を有する引き出し片15側端縁部16bの長さは、内方左側面板18および内方右側面板19に形成された切欠部18a,19aの深さよりもわずかに小さく設定されている。
【0026】
なお、引き出し片15の奥行き(折り目d,e間の間隔)は、折り目aから切欠部18a,19aまでの間隔に設定されている。
【0027】
このため、容器本体10を組み立てた際、引き出し片15の左右各端縁部は、内方左側面板18および内方右側面板19の各上端縁の上方に位置するとともに、引き出し片15に連設された連結片16の、切欠部16aを除く引き出し片15側端縁部16bが内方左側面板18および内方右側面板19の切欠部18a,19aに嵌まり込むようになっている。
【0028】
次に、このように構成された容器本体10の組み立て手順について説明する。 まず、図2の展開図にしたがってコートボールを打ち抜くとともに、裏面が上面を向くように反転させて、糊代17の裏面に接着剤を塗布した後、引き出し片15を正面板11に対して折り目dに沿って谷折りし、糊代17を底面板12に貼着する。また、各フラップ19を内方左側面板18および内方右側面板19に対してそれぞれ折り目k,kに沿って谷折りするとともに、内方左側面板18および内方右側面板19を底面板12に対してそれぞれ折り目g,hに沿って谷折りする。次いで、外方左側面板18Aおよび外方右側面板19Aをカバー板14に対してそれぞれ折り目i,jに沿って谷折りした後、背面板13を底面板12に対して折り目bに沿って谷折りする一方、カバー板14を背面板13に対して折り目cに沿って谷折りする。この際、内方左側面板18および内方右側面板19の外方にそれぞれ外方左側面板18Aおよび外方右側面板19Aが位置するように折曲する。さらに、正面板11を底面板12に対して折り目aに沿って谷折りするように起立させることにより、容器本体10が形成される(図1参照)。
【0029】
この場合、図4および図5に示すように、内方左側面板18および内方右側面板19の各上端縁からわずかな間隔をおいて引き出し片15の左右各端縁部が位置する一方、内方左側面板18および内方右側面板19に形成された各切欠部18a,19aに、連結片16の、切欠部16aを除いた引き出し片15側端縁部、すなわち、連結片16の上端部16bが嵌まり込んでいる。
【0030】
なお、容器本体10に菓子などを収容するには、カバー板の14の折曲に先立って、底面板12、内方左側面板18、内方右側面板19および連結片16によって区画される空間に供給すればよい。
【0031】
一方、スリーブ20は、図3の展開図において、底面部21の上端縁に、左側面部22、上面部23、右側面部24および糊代25が折り目p,q,r,sを介して順に連設されて構成されている。そして、上面部23には、その右端縁部に弓形状の切欠部23aが形成されている。
【0032】
ここで、スリーブ20の内寸は、スリーブ20に対して容器本体10を円滑に摺動することができるように、容器本体10の外寸に対応して設定されている。
【0033】
次に、このように構成されたスリーブ20の組み立て手順について説明する。
【0034】
まず、図3の展開図にしたがってコートボールを打ち抜くとともに、裏面が上面を向くように反転させた後、右側面部24に対して糊代25を折り目sに沿って谷折りし、糊代25の表面に接着剤を塗布する。次いで、上面部23に対して左側面部22を折り目qに沿って谷折りし、底面部21の裏面を糊代25の表面に貼着する。その後、底面部21に対して左側面部22を折り目pに沿って谷折りするように起立させることにより、前後両端が開口されたスリーブ20が形成される(図1参照)。
【0035】
スリーブ20が形成されたならば、スリーブ20の前端開口を通して菓子などが収容された容器本体10をその背面板13側から嵌挿して押し込み、容器本体10の周囲をスリーブ20によって包囲した後、詳細には図示しないが、包装容器1をフィルムで包装して出荷される。
【0036】
この場合、スリーブ20の左側面部22および右側面部24の各内面に容器本体10の外方左側面板18Aおよび外方右側面板19Aの各表面がそれぞれ接するとともに、上面部23および底面部21の各内面に容器本体10のカバー板14および底面板12の各表面がそれぞれ接して支持される。
【0037】
一方、店頭にて菓子などを購入した消費者が菓子などを食する場合は、フィルムを剥離した後(図6(a)参照)、スリーブ20の上面部23に形成された切欠部23aを通して容器本体10の引き出し片15を押圧し、引き出し片15および正面板11が重なるように押し潰す(図6(b)参照)。
【0038】
この際、内方左側面板18および内方右側面板19の各切欠部18a,19aに嵌まり込んでいる連結片16の左右の上端部16bが変形しつつ該切欠部18a,19aから離脱するとともに、引き出し片15の左右の端縁部が変形しつつ、スリーブ20の左側面部22および右側面部24に支持された内方左側面板18および内方右側面板19の各上端縁から脱落し、引き出し片15が正面板11上に重ねられる(図6(c)参照)。このため、引き出し片15および正面板11がスリーブ20の前端縁から突出することから、突出された引き出し片15および正面板11を摘んでスリーブ20から容器本体10を引き出すことができ、このため、容器本体10に収容された菓子などを取り出すことができる(図6(d)参照)。
【0039】
この際、図8に示すように、スリーブ20の底面部21の前端縁に、容器本体10の底面板部12の折り目mを沿わせて、容器本体10を外方に折り曲げることにより、切れ目nのつなぎ部が剥離されると同時に、底面板12が折り目mに沿って折れ曲がり、容器本体10の途中位置を開口することができ、この開口を通して菓子などを取り出すことができる。
【0040】
一方、菓子などの取り出しを終了すれば、スリーブ20に対して容器本体10を押し込むことにより、容器本体10に収容された菓子などの脱落を防止するように、スリーブ20によって容器本体10を覆うことができる。この場合、スリーブ20の左側面部22および右側面部24に容器本体10の外方左側面板18Aおよび外方右側面板19Aがそれぞれ接して垂直に支持されるとともに、内方左側面板18および内方右側面板19も略垂直に支持され、引き出し片15が変形して、その左右の端縁部が内方左側面板18および内方右側面板19前端部側上端縁を越えてその上方に位置すると同時に、連結片16の左右の上端部16bが変形して左右の内方側面板18,19の各切欠部18a,19aに嵌まり込み、その周縁に係止される。
【0041】
この結果、連結片16に菓子などの負荷が作用したとしても、連結片16の左右の上端部16bが、スリーブ20の左側面部22および右側面部24にそれぞれ接してほぼ垂直に支持されている左右の内方側面板18,19の各切欠部18a,19aの周縁に係止されていることから、連結片16の左右の上端部16bが、左右の内方側面板18,19の各切欠部18a,19aから脱落することはなく、連結片18の外方に向けての倒れ込みを確実に防止することができる。したがって、購入者が引き出し片15を積極的に押圧して変形させない限り、連結片16が倒れ込むことはなく、菓子などの脱落を確実に防止することがことができる。
【0042】
しかも、スリーブ20の左側面部22および右側面部24にそれぞれ接して略垂直に支持される容器本体10の左右の内方側面板18,19の切欠部18a、19aと、連結片16の関係によってのみ連結片16の倒れ込みを防止することから、包装容器1の幅が大きくなり、スリーブ20の上面部23が上方に湾曲したとしても、連結片16の倒れ込みを確実に防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
以上説明したように、本発明の包装容器によれば、包装容器の大きさに関係なく連結片の倒れ込みによる菓子などの脱落を確実に防止することができ、有益である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の包装容器の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の包装容器を構成する容器本体の展開図である。
【図3】図1の包装容器を構成するスリーブの展開図である。
【図4】図1の容器本体の要部を拡大して示す左側面図である。
【図5】図1の容器本体の要部を拡大して示す平面図である。
【図6】図1の包装容器において、スリーブに対する容器本体の引き出し工程を一部省略して示す説明図である。
【図7】図1の包装容器において、スリーブと容器本体との関係を一部省略して示す斜視図である。
【図8】図1の包装容器に収容された菓子などを取り出す場合の説明図である。
【符号の説明】
【0045】
1 包装容器
10 容器本体
11 正面板
12 底面板
13 背面板
14 カバー板
15 引き出し片
16 連結片
16a 上端部
17 糊代
18,19 内方側面板
18a,19a 切欠部
20 スリーブ
21 底面部
22,24 側面部
23 上面部
23a 切欠部
25 糊代
a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,m 容器本体の折り目
p,q,r,s スリーブの折り目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも左右の側面板、背面板、底面板、正面板を備えた容器本体と、上面部、左右の側面部および底面部を備え、前後両端が開口されたスリーブと、から構成され、スリーブにおける上面部の前後一端側に切欠部が形成される一方、容器本体における正面板または背面板の上端縁に、対向する背面板または正面板に向かって引き出し片が水平に連設され、引き出し片の他端縁に下方に向かって連結片が垂直に連設され、連結片の下端縁に水平に糊代が連設されて底面板に貼着され、スリーブの上面部に形成された切欠部に容器本体の引き出し片が露出するように、スリーブの前後一端側開口を通して容器本体が摺動自在に嵌挿された包装容器において、スリーブの左右の側面部の内面間隔、容器本体の連結片の幅、容器本体の底面板の幅の順に小さく設定され、また、連結片の左右端縁にその上端部を除いて底面板の幅よりも幅狭となる切欠部が形成されるとともに、連結片に対応して左右の側面板の前後一端部側上端縁に切欠部が形成され、スリーブに容器本体を嵌挿した際、スリーブの左右の側面部に沿って支持された容器本体の左右の側面板の切欠部に連結片の上端部が嵌合されることを特徴とする包装容器。
【請求項2】
前記容器本体の正面板または背面板の幅が、スリーブの左右の側面部の内面間隔よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1記載の包装容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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