説明

包装方法、及び包装容器

【課題】簡易な形態で粘着性の強い材料を密閉保存すると共に、袋体から容易に剥離できる包装方法、及び包装容器を提供する。
【解決手段】開閉可能な外容器10の内側に樹脂材料15を収納する袋体11を備え、袋体11の開口部11aを外向きに折り返して、折り返された端部側の少なくとも一部が固定部として袋体11以外に固定されると共に、外向きに折り返した袋体11の内面を互いに当接させて樹脂材料15を封止し、当接部11bを外容器10の開口蓋10aを備える面に整合させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ダンボール等の外容器内に、樹脂材料等の内容物を収納する袋体が備えられた包装方法、及び包装容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば図12に示すように、材料100が収納された袋体101が、外容器であるダンボール箱102に納められた状態で工場に入荷されていた。
このような状態のダンボール箱102の下面には、観音開きに開く一対の蓋103が二対形成されており、閉じられた蓋103は粘着テープ等で封止されている。袋体101の下部には開口部104が形成されているが、開口部104が塞がるように折りたたまれてダンボール箱102に納められている。袋体101の上部には、保持部105が形成されている。
このような包装容器に納められた内容物は、通常、ダンボール箱102をひっくり返して蓋103の粘着テープによる封止を解き、開口部104を開いた後、人手で取り出していた。
【0003】
しかし、材料100をダンボール箱102に詰められた状態で入荷した場合、いちいち人手で取り出しているのでは効率が悪い。
そこで、図13に示すように、保持部105を保持した状態で、ダンボール箱102の蓋103を開き、材料100を自重により落下させることも考えられる。材料100に一定の重量があり、開口部104が粘着テープ等で封止されていない状態であれば、材料100は開口部104を押し開いて袋体101から脱出する。
【0004】
特許文献1には、図14に示すように、一面が開口している容器本体106の開口端部に端部が接合された袋状容器107内にマーガリン108が収納されている。袋状容器107は、容器本体106と同じ位置で一面開口している。
マーガリン108を取り出すには、図14に示すように、開口部を下に向けて容器本体106の下面に空気孔を空ける。容器本体106の下面の空気孔から空気が入り、マーガリン108は、図15に示すように袋状容器107から剥離しつつ、自重により落下する。
【0005】
【特許文献1】特開2002-225937号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の包装容器、包装方法には、以下の問題があった。
(1)図12に示す包装容器においては、材料100が粘着性の強いものである場合に、図13に示すように袋体101と材料100との間に粘着力Aが発生して上向きに働く。
下向きに働く力である材料100の自重Bよりも粘着力Aが同じか大きければ、材料100が袋体101から剥離せず落下しない虞がある。また、自重Bより粘着力Aが小さくても、さほど変わらない場合には剥離するのに時間がかかり、落下するのに時間がかかる問題があった。
(2)特許文献1の包装容器であれば、粘着力の強いマーガリン108でも、袋状容器107から容易に剥離できる。しかし、袋状容器107の端部が、容器本体106の開口端部に接合されているため、袋状容器107がマーガリン108全体を覆うことができず、別に密閉用の蓋を必要とする問題があった。
【0007】
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡易な形態で粘着性の強い材料を密閉保存すると共に、袋体から容易に剥離できる包装方法、及び包装容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の包装方法は、次のような構成を有している。
(1)開閉可能な外容器の内側に内容物を収納する袋体を備え、前記袋体の開口側端部を外向きに折り返して、該折り返された端部側の少なくとも一部が固定部として前記袋体以外に固定されると共に、前記外向きに折り返した前記袋体の内面を互いに当接させて前記内容物を封止し、該当接させた部分を前記外容器の開閉部に整合させたことを特徴とする。
【0009】
(2)(1)に記載する包装方法において、
前記折り返された端部側が、前記外容器に固定されていることを特徴とする。
(3)(1)又は(2)に記載する包装方法において、
前記外容器の側面のうち、少なくとも対向する2面に切り込みが入れられ、前記袋体を差し込むことで、前記袋体が前記外容器に固定されることを特徴とする。
(4)(2)又は(3)に記載する包装方法において、
前記外容器を開く際に、前記袋体の前記折り返された端部側が引っ張られる位置に、前記袋体の前記固定部が設けられていることを特徴とする。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明の包装容器は、次のような構成を有している。
(5)開閉可能な外容器と、前記外容器の内側に内容物を収納する袋体と、を備え、前記袋体の開口側端部を外向きに折り返して、該折り返された端部側の少なくとも一部が固定部として前記袋体以外に固定されると共に、前記外向きに折り返した前記袋体の内面を互いに当接させて前記内容物を封止し、該当接させた部分を前記外容器の開閉部に整合させたことを特徴とする。
【0011】
(6)(5)に記載する包装容器において、
前記折り返された端部側が、前記外容器に固定されていることを特徴とする。
(7)(5)又は(6)に記載する包装容器において、
前記外容器の側面のうち、少なくとも対向する2面に切り込みが入れられ、前記袋体を差し込むことで、前記袋体が前記外容器に固定されることを特徴とする。
(8)(6)又は(7)に記載する包装容器において、
前記外容器を開く際に、前記袋体の前記折り返された端部側が引っ張られる位置に、前記袋体の前記固定部が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
上記包装方法、及び包装容器の作用及び効果について説明する。
粘着性の高い材料等の内容物を袋体内に密閉した状態で収納し、それをダンボール箱等の開閉可能な外容器内に納めている。このとき、外向きに折り返した袋体の内面を互いに当接させて内容物を封止し、袋体のその当接部分を外容器の開閉部に整合させている。
すなわち、袋体の内面が互いに当接することで、袋体によって内容物を覆った状態となり、当接部分は袋体の折り返し部分の折り目が互いに当接するか、少し重なるように当接し、また、粘着性の高い材料からなる内容物が袋体に貼り付くことで、袋体は内容物を封止している。
これにより、袋体が内容物の全体を覆い、外気が入る可能性のある当接部分が袋体で封止されているため、内容物を密閉状態で保存することができる。その状態で使用場所まで搬送される。
また、袋体の折り返し部分を当接させて内容物を封止しているので、袋体の大きさを適宜選択することにより、内容物と外容器との形状や大きさが一致していなくても確実に封止することができる。
【0013】
使用場所で、外容器は開閉蓋部分を下にして蓋が開かないように保持され、材料投入部に搬送される。そして、外容器だけを保持し、開閉蓋部分をフリーにすることで、内容物の自重により、外容器の開閉蓋が開き始める。外容器の開閉蓋が開くとき、袋体の端部が袋体以外に固定されているので、開閉蓋を覆っている袋体が内容物から剥離しながら、外容器の開閉蓋が開くことになる。ダンボール箱の開閉蓋が真下まで開くと、袋体が内容物の下面から剥された状態となる。そして、内容物はさらに落下する。
内容物がさらに落下するとき、袋体の折り返された端部が袋体以外に固定されているので、袋体は外容器側に残る。このため、内容物の側面に対して、袋体がほぼ180度逆向きに引き剥がされる形となる。粘着性のある内容物と袋体とは粘着しているが、180度逆向きに引き剥される場合には、その引き剥がされる部分の局所的な粘着力に対抗する力があれば、内容物と袋体とは剥されるため、内容物の自重で袋体から引き剥がされて落下する。
すなわち、外容器を下向きに開放すると、内容物の自重に対して袋体の固定部に反力が発生し、袋体を内容物から剥離させる力として作用するため、内容物を容易に取り出すことができる。
【0014】
また、折り返された端部側が、外容器に固定されているので、設備側に袋体の固定・保持手段を設ける必要がないため、余分な設備を設ける必要が無くコストダウンできる。
また、外容器の側面に切り込みが入れられ、袋体を差し込むことで、袋体が外容器に固定されることを特徴とするので、袋体を外容器に接着や熱溶着などの方法で固定する必要がない。
外容器の開閉蓋部分を下にして保持した際に、内容物の自重によって外容器から内容物が落下しはじめる。その際に袋体と内容物は180度剥離するために、内容物の粘着力によって袋体が外容器から外れようとする力は弱くなり、さらに対向する2面に切り込みが設けられていることからその力は分散される。
よって、外容器の側面に切り込みを入れて挟むという単純な構成であっても外容器から袋体が外れ、安価な方法で固定が可能である。
【0015】
また、外容器を開く際に、袋体の折り返された端部側が引っ張られる位置に、袋体の固定部が設けられているので、外容器の中に納められる内容物が自重によって落下し始める際に、例えば外容器に開閉可能に設けられた観音開きの蓋体が備えられ、袋体の折り返された端部側が蓋体に引っ張られる位置に袋体の固定部が設けられることで、内容物が蓋体を押し広げ、或いは蓋体の自重によって、蓋体が開くと共に左右に袋体を引っ張る力が発生する。ここで、袋体の折り返された端部側が蓋体に引っ張られる位置は、例えば蓋体に直接固定される、或いは蓋体を包むようにして折り返し、外容器の側面に固定される等の位置等が考えられる。
そして、左右に袋体を引っ張る力が、内容物から袋体を剥離するように作用し、内容物が袋体から脱出する効果を奏する。
このように、外容器を開く際に袋体の固定部を袋体の折り返された端部が引っ張られる位置に設けることで、より容易に外容器の袋体内部に収納された内容物を取り出すことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の実施の形態である包装方法、及び包装容器の第1の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施例)
まず、第1実施例の包装方法及び包装容器の構成について説明を行う。
図1に、第1実施例の外容器10に樹脂材料15が納められた状態を模式的に表した斜視図を示す。
外容器10は、例えば紙製段ボールやプラスチック製段ボール等からなる容器であり、直方体の箱の一面に2枚の開口蓋10aが備えられている。開口蓋10aは観音開きに開閉可能で、開口蓋10aが閉じられた状態で外容器10の開口部を開口蓋10aの端部が向かい合う状態で覆う形状になっている。開口蓋10aが閉じられた状態で構成する面と対向する面には、図2に示す持ち手12が備えられている。
外容器10の内部には、袋体11が外容器10の内面に沿うように備えられている。
袋体11は外側に折り返されて袋体11の開口部11aは、外容器10の側面に設けられた切込部10bに差し込まれて保持されている。袋体11を留める部分は外容器10に設けられる切込部10bのみである。このように袋体11を折り返すことで、開口蓋10aを袋体11の折り返し部分で覆う状態になる。
外容器10に設けられる切込部10bは、外容器10の四面に設けられている。図1には一直線に切り込みが入れられているよう描かれているが、V字型にカットするなどの工夫をすることでより袋体11が抜け落ちにくくなる。
【0017】
袋体11の内部には、内容物にあたる樹脂材料15が納められている。樹脂材料15はモータの固定子のコイルエンドを樹脂モールドするための材料等、樹脂材料15の状態では粘着性を有している材料である。したがって、袋体11に納められている状態では、袋体11の内側に樹脂材料15が貼り付いている。袋体11は、ポリオレフィン系の複層フィルムであり、ガスバリア性が高い。ポリオレフィン系の材質でなくとも、樹脂材料15からスチレンガスが外部に漏れないような材質を選定すれば良い。
袋体11に樹脂材料15が納められ、外容器10に入れられた状態で、外容器10は開口蓋10aを下にして積まれて搬送、保管される。
樹脂材料15が袋体11内に納められ、外容器10に入れられていることで、袋体11に覆われた樹脂材料15は、自らの重みによって外気と遮断されて封止されている状態となっている。このため、袋体11及び外容器10の開口蓋10aは粘着テープなどを用いて塞がれている必要はない。
【0018】
次に、第1実施例の包装方法、及び包装容器の作用を説明する。
図2に、外容器10に樹脂材料15が納められた状態の模式断面図を示す。
外容器10は樹脂材料15が納められた状態で開口蓋10aが閉じられ、製造ラインに搬入される。この状態では、図2に示すように外容器10の備える開口蓋10aが下側にきており、樹脂材料15の自重で袋体11の当接部11bを押し潰す形になっている。
図2では分かりやすいように外容器10から袋体11を離して模式的に描いているが、開口蓋10aを下面になるように外容器10を置いた場合は、樹脂材料15の重量によって袋体11は押し潰されることになる。袋体11の当接部11bは、樹脂材料15の粘着性と自重で外部と樹脂材料15を封止している。
製造ラインに搬入された外容器10は、開口蓋10aが下面に持ち手12が上面にある状態で置かれる。この状態で、持ち手12を把持して少し持ち上げ、アーム20の爪を下面に差し込んで下面を支え、開口蓋10aが開かないようにして搬送する。
【0019】
図3に、外容器10の下面を支えていたアーム20を左右に抜いた状態の模式断面図を示す。
また、図4に樹脂材料15が落下している状態の模式断面図を示す。
また、図5に、図4の樹脂材料15と袋体11が剥離する部分の拡大図を示す。
また、図6に、樹脂材料15が袋体11から剥離して落下した状態の模式断面図を示す。
射出成形機の材料投入用のホッパーの上部に搬送したら、持ち手12を装置に保持した状態でアーム20を外す。
外容器10を支えていたアーム20を外した際、開口蓋10aは特に粘着テープなどで閉じられていないので、図3に示すように樹脂材料15が落下する力、及び開口蓋10aの自重によって、開口蓋10aは容易に押し広げられる。
【0020】
開口蓋10aが開けば、開口蓋10aを覆っている袋体11は開口蓋10aと共に外側に開くような力が働くので、当接部11bで袋体11は樹脂材料15の下面から引き剥がされ始める。樹脂材料15の自重により下方向に力が働くので、袋体11の当接部11bには図面の左右に引っ張る力が働き、樹脂材料15の粘着性が高くとも樹脂材料15下表面から容易に剥離する。
また、アーム20が抜かれた段階で、下部の支えが無くなるので、樹脂材料15は袋体11に納められた状態で落下を始める。
前述したように樹脂材料15は粘着性が高いので、袋体11の内側の面に貼り付いている。よって、図4に示すように樹脂材料15の落下する力を受けて、外容器10の内面には保持されていない袋体11も、樹脂材料15の下面を覆っている部分は剥がされながら、樹脂材料15に側面及び上面に貼り付いている袋体11の一部は、外容器10の内面から離れて樹脂材料15と一緒に途中まで落下する。
【0021】
樹脂材料15が途中まで落下すると、袋体11は開口部11aが外容器10の切込部10bに差し込まれて保持されて固定されていることから、開口部11aを固定端として袋体11は樹脂材料15によって下方向に引っ張られ、樹脂材料15の落下方向とは逆に反力が発生する。
この時、樹脂材料15と袋体11は、図5に示すような状態で180度剥離を起こすので、樹脂材料15の下側面から徐々に袋体11が剥がされていく。
そして、最終的に図6に示すように袋体11と樹脂材料15は剥がされて、樹脂材料15は下部に備えられた図示しないホッパーへ投入される。
袋体11は外容器10の切込部10bに開口部11aが差し込まれた状態で、袋体11の開口部11aと外容器10の切込部10bとの間に摩擦力が発生して保持されているので、落下しない。
【0022】
次に、第1実施例の包装方法、及び包装容器の効果を説明する。
まず、第1の効果として、外容器10に納められた袋体11と、比較的粘着性の高い樹脂材料15は、外容器10が開口蓋10aを下側に向けた状態で持ち手12を保持されることで、袋体11から容易に脱出する。
図12に示される従来技術の方法では、材料100の粘着性が高い場合は、図13に示したように粘着力Aと自重Bのバランスによっては落下しないことがあったが、図5に示すように樹脂材料15と袋体11が180度剥離することで、同程度の粘着性を有していても容易に剥離する。
例えば、図12に示されるモデルで簡易に試算すると、粘着力Aに対して自重Bが平行に働くことから、引っ張り剪断の力がかかると考えられる。樹脂材料100の自重は15kgとして、外容器102の大きさと、袋体101に対する樹脂材料100の貼り付き評価試験の結果から概算すると、外容器102に備えられた袋体101から樹脂材料100を剥がすのに約100kgf程度の力が必要となる。
引っ張り剪断の力は面の力がかかり、樹脂材料100が貼り付いている面で効いてくる。このため、樹脂材料100を袋体101から引き剥がすのに、試算の結果が示す通り自重の7倍近くの力が必要となる。よって自重で外容器102に備えられる袋体101から樹脂材料100が脱出することは困難で、人手で樹脂材料100を外容器102から掻き出す等の手間が必要となる。つまり、外容器102から樹脂材料100を取り出す工程を自動化することが出来ない。
【0023】
一方、第1実施例の方法であれば、図5に示す通り180度剥離が起こる。樹脂材料15に対して袋体11は開口部11aを外容器10に保持されて引っ張られることで、樹脂材料15と袋体11の界面で端から順に剥離を起こる。このような剥離形態の場合、剥離に必要な力は線で作用する。すなわち、樹脂材料15の袋体11と接する外周でそれぞれ剥離が起こり、約2kgf程度の力で良いことになる。
したがって、樹脂材料15の自重で十分落下させることが可能であるので、外容器10に備えられた袋体11から、樹脂材料15を脱出させることは容易である。
この試算は、摩擦力の考慮等細かい条件設定を行っていないため、実際に必要な力とはズレが生じる可能性もあるが、出願人の実験では十分に樹脂材料15の自重で外容器10からの脱出が可能であった。また、試算では従来技術による図12のモデルと、第1実施例の図2及び図5のモデルでは、袋体11から樹脂材料15を剥離させるのに必要な力が50倍程度も差があることが分かる。
【0024】
なお、第1実施例の場合、外容器10を開口蓋10aが下になるような状態で、開口蓋10aを押さえるアーム20を外すことで、袋体11に貼り付いた樹脂材料15は一時的に自由落下を起こす。つまり図2の状態から、図4の状態になるまでは、袋体11の変形時の抵抗や樹脂材料15が外容器10に納められていることでの接触抵抗等の影響があるものの、自由落下に近い形で樹脂材料15は下方に落下するため、多少の勢いが付く。したがって、単純に樹脂材料15の自重だけでなく、慣性力も加算された状態で袋体11から樹脂材料15の剥離が始まるので、より剥離しやすい状況が作り出される。
このように、外容器10の姿勢を開口蓋10aが下向きになる状態にしてやることで、樹脂材料15の自重によって樹脂材料15を外容器10から取り出すことが可能となるので、外容器10から樹脂材料15の取り出す工程を自動化することが可能となる。
【0025】
第1実施例では、樹脂材料15はモータのコイルエンドを樹脂モールドする際に、射出成形する材料等に使用されるとしているが、樹脂材料15の重量は搬送等の事情により15kg程度に設定されており、比較的頻繁に射出成形機のホッパーに樹脂材料15を投入する必要がある。
しかし、このような作業を人手で行うと樹脂材料15の重量があるために重労働となるし、人件費がかかる。よって、モータのコストを下げ、労働環境を改善するためにも自動化が望まれている。第1実施例の方法であれば、このような重労働から解放され、コスト低減に寄与することができる。
【0026】
また、第2の効果として、外容器10の形状を開口蓋10aが2枚備えられる形状とし、開口蓋10a及び袋体11を特に封止する必要がないので、容易に樹脂材料15を取り出すことが可能である点が挙げられる。
特許文献1の図14に示す容器本体106は、マーガリン108が取り出しやすいように側面がテーパになっていると共に、密閉性を保つために袋状容器107とは別に蓋を必要とする。更にアルミニウム製のフィルム等を容器本体106の開口部に貼るなどの方法でガスバリア性も上げているケースもあり、容器本体106からマーガリン108を取り出すためには、これらの蓋やフィルムを人手で取り除く必要がある。
【0027】
しかし、第1実施例の方法であれば、樹脂材料15は自らの粘着力によって、袋体11に封止されているので、特に袋体11や外容器10に粘着テープなどで封止する必要がない。したがって、別途に蓋や粘着テープを設ける必要がなく、開封するときに蓋や粘着テープを外すといった手間がかからない。
したがって、工場に入荷された状態で製造工程に運ばれ、外容器10の開口蓋10aを下に来る姿勢に保持することで、樹脂材料15を容易に取り出すことが可能である。
別途に蓋を設けたり、蓋を粘着テープで固定したりしていた場合、蓋を開ける作業や粘着テープを外す作業は人手に頼ると人件費がかかる。機械で蓋を開ける作業や粘着テープを外す作業をすることも考えられるが、開封機を導入するコストがかかってしまう。しかし、外容器10に開口蓋10aを設け、粘着テープなどで封止されていないので、人件費や開封機の導入するコストがかからず、コストダウンに貢献する。
【0028】
また、第3の効果として、袋体11は開口部11aが開口蓋10aに差し込まれて固定されているので、袋体11を外容器10の開口部の直近に接着するような手間は必要ない。樹脂材料15が袋体11から脱出する際に180度剥離するため、袋体11にかかる力は僅かで済む。前述の試算によれば2kgf程度であり、これを4面で分散することになるので、切込部10b一カ所辺り0.5kgfとなる。この程度の力であれば、外容器10を袋体11に固定するには切込部10bに開口部11aを差し込む程度で十分となる。
外容器10に袋体11を接着してしまうと、外容器10を再使用するにあたって不都合が生じる虞もあり、袋体11をリサイクルする際にも接着剤等が付いていると取り除く手間が発生してしまう。
よって、外容器10に切込部10bを備え外容器10の開口蓋10aを差し込む構成とすることで、180度剥離して樹脂材料15が袋体11から脱出するので大きな力がかからず、接着するなどの手間を省け、コストダウンが可能であり、リサイクル性をあげることにも貢献する。
【0029】
また、袋体11が外容器10の外側から開口蓋10aに開口部11aを差し込むような構造となっているため、開口蓋10aが開く際に、開口蓋10aの自重で樹脂材料15からの剥離が促進され、開口蓋10aの長さ分は樹脂材料15が自由落下することになるので、袋体11が樹脂材料15から180度剥離する際に、ある程度慣性力が付いてより確実に短時間で剥離することが期待できる。
【0030】
また、外容器10はこのような構成であるため、袋体11が剥離しやすいように側面をテーパにするような必要もない。側面をテーパにすることで、外容器10の内面と袋体11の外面の摩擦力を減らすことに貢献すると考えられるが、保管スペースの効率や外容器10の作り易さでは外容器10が直方体である方が、コストメリットがある。
【0031】
以上詳細に説明したように、第1実施例の包装方法及び包装容器は以下の構成、作用、及び効果を示す。
(1)開閉可能な外容器10の内側に樹脂材料15を収納する袋体11を備え、袋体11の開口部11aを外向きに折り返して、折り返された端部側の少なくとも一部が固定部として袋体11以外に固定されると共に、外向きに折り返した袋体11の内面を互いに当接させて樹脂材料15を封止し、当接部11bを外容器10の開口蓋10aを備える面に整合させたことを特徴とするので、工場に搬入された外容器10を人手で開封し、樹脂材料15を人手で取り出すといった手間をかける必要がなくなる包装方法を提供可能である。
外容器10を開口蓋10aが下面に来るような姿勢に保持し、開口蓋10aの支えを解放すれば、樹脂材料15は樹脂材料15の自重によって袋体11から脱出し、容易に樹脂材料15を取り出すことが可能になる。樹脂材料15が外容器10の備える袋体11から脱出する際には、袋体11の開口部11aが袋体11以外に保持されることで、樹脂材料15の落下時、落下方向とは逆向きの力発生し、袋体11は樹脂材料15から180度剥離を起こす。この180度剥離により、図12に示すような従来技術の50分の1程度の力で樹脂材料15を取り出すことが可能となり、樹脂材料15の自重だけで外容器10に備えられた袋体11から樹脂材料15を取り出すことが可能である。
【0032】
(2)(1)に記載する包装方法において、袋体11の折り返された端部側が、外容器10に固定されていることを特徴とするので、外容器10を開口蓋10aが下面となるように保持することで、樹脂材料15の落下時に、外容器10に固定された袋体11の開口部11aは樹脂材料15の落下方向と逆向きの力を発生する。これによって、袋体11は樹脂材料15から180度剥離を起こして、容易に樹脂材料15を取り出すことが可能となる包装方法を提供可能である。
【0033】
(3)(1)又は(2)に記載する包装方法において、外容器10の側面のうち、少なくとも対向する2面に切込部10bが設けられ、袋体11を差し込むことで、袋体11が外容器10に固定されることを特徴とするので、袋体11を外容器10に接着や熱溶着などの方法で固定する必要がない。
外容器10の開口蓋10aを下にして保持した際に、樹脂材料15の自重によって外容器10から樹脂材料15が落下しはじめる。その際に袋体11と樹脂材料15は180度剥離するために、樹脂材料15の粘着力によって袋体11が外容器から外れようとする力は弱くなり、さらに対向する2面に切込部10bが設けられていることからその力は分散される。
よって、外容器10の側面に切り込みを入れて挟むという単純な構成であっても外容器10から袋体11が外れず、安価な方法で固定が可能である。
【0034】
(4)開閉可能な外容器10と、外容器10の内側に樹脂材料15を収納する袋体11を備え、袋体11の開口部11aを外向きに折り返して、折り返された端部側の少なくとも一部が固定部として袋体11以外に固定されると共に、外向きに折り返した袋体11の内面を互いに当接させて樹脂材料15を封止し、当接部11bを外容器10の開閉部に整合させたことを特徴とするので、工場に搬入された外容器10を人手で開封し、樹脂材料15を人手で取り出すといった手間をかける必要がなくなる包装容器を提供可能である。
【0035】
(5)(4)に記載する包装容器において、袋体11の折り返された端部側が、外容器10に固定されていることを特徴とするので、外容器10を開口蓋10aが下面となるように保持することで、樹脂材料15の落下時に、外容器10に固定された袋体11の開口部11aは樹脂材料15の落下方向と逆向きの力を発生する。これによって、袋体11は樹脂材料15から180度剥離を起こして、容易に樹脂材料15を取り出すことが可能となる包装容器を提供可能である。
【0036】
(6)(4)又は(5)に記載する包装容器において、外容器10の側面のうち、少なくとも対向する2面に切込部10bが設けられ、袋体11を差し込むことで、袋体11が外容器10に固定されることを特徴とするので、簡易な方法で外容器10に袋体11を保持可能で、樹脂材料15が袋体11から脱出する際に、外容器10が袋体11から脱落することがない。
【0037】
次に、本発明の第2実施例について説明を行う。
(第2実施例)
第2実施例の構成は、第1実施例とほぼ同じであるが、袋体11の開口部11aが外容器10に固定される位置が異なる。構成の異なる部分を以下に説明する。
図7に、第2実施例の外容器10の断面図を示す。
外容器10に備えられる袋体11の開口部11aは、外容器10の開口蓋10aに固定されている。固定方法は、第1実施例と同じく切り込みを設けて袋体11の開口部11aを差し込むといった方法でも良いし、必要に応じて接着剤や固定部材などを用いても良い。なお、外容器10は2枚しか開口蓋10aを備えないため、開口部11aを補助的に外容器10の側面に切込部10bを設けて差し込んでおいてもよい。
【0038】
第2実施例はこのような構成であるので、以下のような作用効果を示す。
図8に、外容器10に納められた樹脂材料15が落下する状態を表した断面図を示す。
第2実施例の外容器10は、図8に示すように、樹脂材料15が落下し始めると、開口部11aの自重及び樹脂材料15が落下する力で開口蓋10aが開く。開口蓋10aが開き始めると、外容器10の開口蓋10aに袋体11の開口部11aが固定されているので、袋体11は引っ張られて樹脂材料15の表面から剥離を始める。
このような剥離は、第1実施例の固定方法でも起きると考えられるが、開口蓋10aに開口部11aを固定することで袋体11の長さが短くなり、遊びが少なくなるのでより効果的に樹脂材料15からの剥離を促進可能であると考えられる。
【0039】
次に、本発明の第3実施例について説明を行う。
(第3実施例)
第3実施例の構成は、第1実施例とほぼ同じであるが、外容器10の構成が異なる。構成の異なる部分を以下に説明する。
図9に第3実施例の外容器10の断面図を示す。
外容器10は、開口蓋10aが閉じた状態で構成する面と対向する面に搬送用孔13を備えている。
搬送用孔13は単純な形状の孔で良く、第1実施例の持ち手12の代わりの外容器10に設けられている。搬送用孔13は外容器10の四角に設けるか、対角に2つ設けるか、適宜判断すればよい。搬送用孔13の大きさについても、把持するための治具の大きさに合わせて設ければよい。
【0040】
第3実施例はこのような構成であるので、以下のような作用効果を示す。
第3実施例では、第1実施例と異なり持ち手12を設けなくても、同じ効果を得ることが可能である。外容器10を持ち上げる際に、搬送用孔13に爪を差し込んで持ち上げれば良い。持ち手12のように別部品で外容器10に取り付ける必要がなく、同等の効果が得られるメリットがある。
また、外容器10の搬送用孔13が備えられる面を下にした場合、持ち手12のように突出物があると、搬送時や保管時に邪魔になるが、搬送用孔13は外容器10に直接も受けた孔であるので、突起として存在せず邪魔にならないというメリットがある。
【0041】
次に、本発明の第4実施例について説明を行う。
(第4実施例)
第4実施例の構成は、第1実施例とほぼ同じであるが、外容器10の構成が異なる。構成の異なる部分を以下に説明する。
図10に第4実施例の外容器10の断面図を示す。
第4実施例では、袋体11を外側に折り返した後、外容器10の内側から開口蓋10aに差し込む点で異なる。開口蓋10aに開口部11aを差し込んで固定した後、開口蓋10aを閉めて封止する。
【0042】
第4実施例はこのような構成であるので、以下のような作用効果を示す。
第4実施例では、第1実施例と異なり、袋体11を外容器10の外側から開口蓋10aに差し込まずに、外容器10の内側から開口蓋10aに差し込んでいる。
このため、外容器10の開口蓋10aを閉じた際に外容器10の外部に出ている袋体11は開口部11aだけとなる。外容器10に比べて袋体11は薄い材質で出来ているが、袋体11が外部に露出する部分が少なければ、袋体11を破損する虞が少なくなる。
なお、第1実施例と異なり、外容器10を開口蓋10aが下になる姿勢で保持して、開口蓋10aの支えを外した際に、開口蓋10aが開くのと同時に袋体11も引っ張られるようなことはなくなるが、開口部11aが外容器10に固定されているので、樹脂材料15の自重が当接部11bにかかり、当接部11bの位置から180度剥離が始まる。したがって、袋体11は樹脂材料15から剥離し、樹脂材料15の自重で樹脂材料15を容易に外容器10から取り出すことが可能である。
【0043】
次に、本発明の第5実施例について説明を行う。
(第5実施例)
第5実施例の構成は、第1実施例とほぼ同じであるが、外容器10及び袋体11の構成が若干異なる。構成の異なる部分を以下に説明する。
図11に第5実施例の外容器10の断面図を示す。
第5実施例の袋体11は、外容器10に持ち手12を設ける代わりに、袋体11を折り返して開口部11aを結んで、外容器10の開口蓋10aが閉じて構成する面と対向する面から引き出して固定する。
開口蓋10aと対向する面には、開口部11aを結んだ結び目14を取り出すための孔を設けてあるものとする。
このような構成の袋体11に樹脂材料15が納められ、当接部11bで封止されている。
【0044】
第5実施例はこのような構成であるので、以下のような作用効果を示す。
第5実施例では、第1実施例と異なり、持ち手12を設けずに、袋体11を外容器10の開口蓋10aが閉じて構成する面と対向する面に取り出し孔を設けて外容器10の外側に引き出しており、袋体11をしばり結び目14を作ってある。
外容器10に設けられた取り出し孔を結び目14よりも小さくしておけば、結び目14によって袋体11は外容器10に固定される。
そして、外容器10を開口蓋10aが下になる姿勢に結び目14で保持して、開口蓋10aの支えを外した際に、樹脂材料15の自重で落下しようとする力によって、袋体11は結び目14側から外容器10の外に出ようとする力が働き、一方で当接部11bでは180度剥離する力が発生して、袋体11から樹脂材料15を取り出すことが可能になる。
袋体11は、結び目14以外は外容器10の外部に出ていないので、搬送中に破損する虞は少なく、外容器10に持ち手12のような部品を別途も受ける必要もないのでコストダウンに貢献することが出来る。
【0045】
第5実施例の包装方法及び包装容器は、以上に説明したような構成、作用、効果を有する。
(1)開閉可能な外容器10の内側に樹脂材料15を収納する袋体11を備え、袋体11の開口部11aを外向きに折り返して、折り返された端部側の少なくとも一部が固定部として袋体11以外に固定されると共に、外向きに折り返した袋体の内面を互いに当接させて樹脂材料15を封止し、当接部11bを外容器10の開口蓋10aを備える面に整合させたことを特徴とするので、工場に搬入された外容器10を人手で開封し、樹脂材料15を人手で取り出すといった手間をかける必要がなくなる包装方法を提供可能である。
外容器10を開口蓋10aが下面に来るような姿勢に保持し、開口蓋10aの支えを解放すれば、樹脂材料15は樹脂材料15の自重によって袋体11から脱出し、容易に樹脂材料15を取り出すことが可能になる。樹脂材料15が外容器10の備える袋体11から脱出する際には、袋体11の開口部11aが袋体11以外に保持されることで、樹脂材料15の落下時、落下方向とは逆向きの力発生し、袋体11は樹脂材料15から180度剥離を起こす。この180度剥離により、図12に示すような従来技術の50分の1程度の力で樹脂材料15を取り出すことが可能となり、樹脂材料15の自重だけで外容器10に備えられた袋体11から樹脂材料15を取り出すことが可能である。
【0046】
(2)(1)に記載する包装方法において、袋体11の折り返された端部側が、外容器10に固定されていることを特徴とするので、外容器10を開口蓋10aが下面となるように保持することで、樹脂材料15の落下時に、外容器10に固定された袋体11の開口部11aは樹脂材料15の落下方向と逆向きの力を発生する。これによって、袋体11は樹脂材料15から180度剥離を起こして、容易に樹脂材料15を取り出すことが可能となる包装方法を提供可能である。
【0047】
なお、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更することにより実施することもできる。
例えば、本実施例では、外容器10を立方体の容器であるとしているが、必ずしも立方体である必要はない。例えば円筒状の容器であっても開閉部を備えていれば、本発明の適用は可能である。もっとも、立方体に近い形状の方が搬送時における内容物の占有体積が大きくなるため望ましい。
また、特許請求の範囲で言う内容物を樹脂材料15としているが、粘着性のある材料であれば、本発明を適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1実施例の、外容器10に樹脂材料15に納められた状態を模式的に表した斜視図を示している。
【図2】本発明の第1実施例の、外容器10に樹脂材料15が納められた状態を模式的に表した断面図を示している。
【図3】本発明の第1実施例の、外容器10の下面を支えるアーム20を左右に抜いた状態を模式的に表した断面図を示している。
【図4】本発明の第1実施例の、外容器10から樹脂材料15が脱出する途中の状態を模式的に表した断面図を示している。
【図5】本発明の第1実施例の、袋体11が樹脂材料15から剥離する際の図4の部分拡大図を示す。
【図6】本発明の第1実施例の、樹脂材料15が袋体11から剥がれ落ちた状態を模式的に表した断面図を示している。
【図7】本発明の第2実施例の、外容器10に樹脂材料15が納められた状態を模式的に表した断面図を示している。
【図8】本発明の第2実施例の、外容器10に樹脂材料15が納められた状態を模式的に表した断面図を示している。
【図9】本発明の第3実施例の、外容器10に納められた樹脂材料15が落下する状態を表した断面図を示している。
【図10】本発明の第4実施例の、外容器10に樹脂材料15が納められた状態を模式的に表した断面図を示している。
【図11】本発明の第5実施例の、外容器10に樹脂材料15が納められた状態を模式的に表した断面図を示している。
【図12】従来例の、ダンボール箱102に材料100が納められた状態を模式的に表した断面図を示している。
【図13】従来例の、ダンボール箱102から材料100が脱出する際に働く力を模式的に表した断面図を示している。
【図14】特許文献1の、容器本体106にマーガリン108が納められた状態を模式的に表した断面図を示している。
【図15】特許文献1の、容器本体106からマーガリン108が脱出する様子を模式的に表した断面図を示している。
【符号の説明】
【0049】
10 外容器
10a 開口蓋
10b 切込部
11 袋体
11a 開口部
11b 当接部
12 持ち手
13 搬送用孔
14 結び目
15 樹脂材料
20 アーム


【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉可能な外容器の内側に内容物を収納する袋体を備え、
前記袋体の開口側端部を外向きに折り返して、
該折り返された端部側の少なくとも一部が固定部として前記袋体以外に固定されると共に、前記外向きに折り返した前記袋体の内面を互いに当接させて前記内容物を封止し、
該当接させた部分を前記外容器の開閉部に整合させたことを特徴とする包装方法。
【請求項2】
請求項1に記載する包装方法において、
前記折り返された端部側が、前記外容器に固定されていることを特徴とする包装方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載する包装方法において、
前記外容器の側面のうち、少なくとも対向する2面に切り込みが入れられ、前記袋体を差し込むことで、前記袋体が前記外容器に固定されることを特徴とする包装方法。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載する包装方法において、
前記外容器を開く際に、前記袋体の前記折り返された端部側が引っ張られる位置に、前記袋体の前記固定部が設けられていることを特徴とする包装方法。
【請求項5】
開閉可能な外容器と、
前記外容器の内側に内容物を収納する袋体と、を備え、
前記袋体の開口側端部を外向きに折り返して、
該折り返された端部側の少なくとも一部が固定部として前記袋体以外に固定されると共に、前記外向きに折り返した前記袋体の内面を互いに当接させて前記内容物を封止し、
該当接させた部分を前記外容器の開閉部に整合させたことを特徴とする包装容器。
【請求項6】
請求項5に記載する包装容器において、
前記折り返された端部側が、前記外容器に固定されていることを特徴とする包装容器。
【請求項7】
請求項5又は請求項6に記載する包装容器において、
前記外容器の側面のうち、少なくとも対向する2面に切り込みが入れられ、前記袋体を差し込むことで、前記袋体が前記外容器に固定されることを特徴とする包装容器。
【請求項8】
請求項6又は請求項7に記載する包装容器において、
前記外容器を開く際に、前記袋体の前記折り返された端部側が引っ張られる位置に、前記袋体の前記固定部が設けられていることを特徴とする包装容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−213869(P2008−213869A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−51890(P2007−51890)
【出願日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(000187068)昭和高分子株式会社 (224)
【Fターム(参考)】