説明

包装用容器

【課題】閉塞フィルム剥がした状態でも容器本体からの液体漏れを防止することが可能な包装用容器を提供する。
【解決手段】開口周縁に上方へ突出する凸状の容器フランジ部4を有する容器本体1と、天面部10の周縁に容器フランジ部4と嵌合する蓋フランジ部11が形成されると共に、蓋フランジ部11の外周縁から下方へ垂下するスカート部12を有する蓋2とから構成され、容器フランジ部4に蓋フランジ部11が嵌合して、蓋2の天面部10が容器フランジ部4の頂面部4cよりも下方位置となる内嵌合と、容器フランジ部4の外周壁4bに形成された係止部5と、スカート部12の下部に形成された被係止部15とが係合して、蓋2の天面部10が容器フランジ部4の頂面部4cよりも上方位置となる外嵌合との2段階嵌合が可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋を備えた包装用容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、容器本体の上端開口部をガス透過性微多孔質ポリプロピレンフィルムを紙にラミネートしてなる閉塞フィルムにより、ホットメルト接着剤で剥離可能に閉塞し、その上から容器のキャップを着脱自在に嵌合した包装用容器が記載されている。内部に収容したみその発酵の進展に伴って発生する炭酸ガスは、閉塞フィルムを自然に透過してキャップの嵌合部から排出され、包装容器の変形や水分等の漏出や菌類の侵入が防がれ、みその風味が維持される。
【特許文献1】実開平5−94166号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、消費者が購入後、閉塞フィルムを剥がした後にキャップを閉めた場合に、閉塞フィルムの厚み分だけキャップと容器本体との嵌合が弱まってしまい、容器本体内からの液漏れや、臭い漏れが発生するおそれがある。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、閉塞フィルムを剥がした状態でも容器本体からの液体漏れを防止することが可能な包装用容器の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明は、開口周縁に上方へ凸状に突出する容器フランジ部を有する容器本体と、天面部の周縁に容器フランジ部と嵌合する蓋フランジ部が形成されると共に、蓋フランジ部の外周縁から下方へ垂下するスカート部を有する蓋とから構成され、容器フランジ部に蓋フランジ部が嵌合して、蓋の天面部が容器フランジ部の頂面部よりも下方位置となる内嵌合と、容器フランジ部の外周壁に形成された係止部と、スカート部の下部に形成された被係止部とが係合して、蓋の天面部が容器フランジ部の頂面部よりも上方位置となる外嵌合との2段階嵌合が可能であることを特徴とする包装用容器である。
【0006】
このような構成によると、外嵌合時には、蓋の天面部が容器フランジ部の頂面部よりも上方位置となるので、容器本体の開口を覆うようにして容器フランジ部の頂面部に閉塞フィルムを貼着しても、容器フランジ部の係止部とスカート部の被係止部とが係合して、蓋を嵌合させることができる(浅嵌合)。
【0007】
そして、閉塞フィルムを貼がした状態においては、蓋をさらに下方へ押し込み蓋フランジ部に容器フランジ部を嵌合させて内嵌合とすることにより、蓋フランジ部の内周壁と容器フランジ部の内周壁とが密着するので、密閉状態とすることができる。したがって、閉塞フィルムを剥がしても液体漏れ及び臭い漏れを防止することができる(深嵌合)。
【0008】
なお、「蓋の天面部が容器フランジ部の頂面部よりも下方位置となる」または「蓋の天面部が容器フランジ部の頂面部よりも上方位置となる」というときの「天面部」とは、蓋フランジ部で囲まれた天面部のうち最も低い部分をさす。
【0009】
また、容器フランジ部の頂面部に、少なくとも2本のリブが周方向に形成され、最も外側のリブは連続的に形成され、それ以外のリブは断続的に形成されることにより複数の凹部を有する。すなわち、開口周縁に容器フランジ部を有する容器本体と、天面部の周縁に容器フランジ部と嵌合する蓋フランジ部を有する蓋及び/又は容器本体の開口を覆うようにして容器フランジ部の頂面部に貼着された閉塞フィルムと、から構成された包装用容器であって、容器フランジ部の頂面部に、少なくとも2本のリブが周方向に形成され、最も外側のリブは連続的に形成され、それ以外のリブは断続的に形成されることにより複数の凹部を有することを特徴とする包装用容器である。この構成によると、容器本体内の液体が内側のリブの上方を越えてきたとしても、各リブ間の溝に落ち込むため、溝をつたい、内側のリブの凹部から容器本体内に誘導されることになる。したがって、容器本体から液体漏れしにくくなる。
【0010】
凹部の数や配置は限定されるものではないが、1つのリブに1個の場合は、リブ間の溝に入った液体を容器本体内に戻す効果が低く、1つのリブに多数の場合は、液体を容器本体内に戻す作用よりも外へ漏れ出す可能性のほうが高くなるので、例えば、容器の角部のみ、又は容器の角部と、角部と角部とのあいだの中間付近といったように適度な間隔をあけて設けるのが好ましい。また、容器本体の角部には液体がたまりやすいため、角部に凹部を設けることにより、液体を効果的に容器本体内に戻すことができる。また、角部には、閉塞フィルムを剥がすためのつまみを形成することが多く、そこから開封する際に液体が飛び散るのも防ぐことができる。
【0011】
また、溝は、凹部に向かって徐々に下り傾斜するように形成するのが好ましい。例えば、容器本体の各片の中間位置から四隅の凹部に向かって、徐々に下り傾斜するように構成する。または、凹部とこれに隣接する凹部との中間位置を最高位として、そこから各凹部に向かって徐々に下り傾斜する構成としてもよい。このように、溝を傾斜させることにより、溝内の排水性を向上させることができる。
【0012】
ここで、包装用容器内に収容する内容物が、キムチ、味噌、納豆、ヨーグルト等の発酵食品のような発酵熟成に伴ってガスを発生するものである場合、その発生したガスを容器本体外へ排出する必要があるが、閉塞フィルムにより排気が阻害されてしまう。そこで、容器本体外への排気手段として、閉塞フィルムに多数の微孔を設け、該微孔より排気するようにしてもよいが、閉塞フィルムに微孔を設けるのにはコストがかかる。
【0013】
そこで、容器本体外への排気手段として、閉塞フィルムと容器フランジ部の頂面部との間に、容器本体外を連通する通気用の隙間を部分的に設けるとよい。この通気用の隙間から容器内のガスを排気することができる。なお、通気用の隙間から液体が漏れ出そうとしても、上述したリブによって容器本体内に誘導されるため、液漏れを防ぐことができる。隙間の下限はリブの凹部の底面よりも高い位置とするのが好ましい。
【0014】
具体的な排気手段としては、閉塞フィルムを周方向に断続的に貼着して設けるとよい。断続的に貼着することにより形成された非貼着部分が、容器本体外を連通する通気用の隙間となり、ここから容器本体内のガスを外へ排気することができる。閉塞フィルムを特別な素材とする必要がなく、コストを低く抑えることができる。非貼着部分の幅は、ガスが通り抜け可能な程度であればよく狭いのが好ましい。
【0015】
また他の排気手段としては、各リブに上述の凹部よりも浅い浅溝を形成してもよい。この浅溝から容器本体内のガスを排気することができる。浅溝は、ガスが通り抜け可能な深さ及び幅であればよく、凹部よりも浅く狭いのが好ましい。浅溝からの液漏れを防ぐことができる。また、浅溝は各リブ間で相異なる位置に形成するのが好ましい。各リブ間で浅溝が直線方向に並んでいないので、液漏れがより起こりにくくなる。
【発明の効果】
【0016】
以上の説明から明らかな通り、外嵌合時には、蓋の天面部が容器フランジ部の頂面部よりも上方位置となるので、閉塞フィルムを貼着した状態でも蓋を嵌合させることができる。また、閉塞フィルムを貼がした状態においては、蓋をさらに下方へ押し込んで内嵌合とすることにより、蓋フランジ部の内周壁と容器フランジ部の内周壁とが密着するので、密閉状態とすることができる。したがって、閉塞フィルムを剥がしても液漏れ及び臭い漏れを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
<第1の実施形態>
図1は第1の実施形態の包装用容器の斜視図、図2は第1の実施形態の包装用容器の分解斜視図、図3は第1の実施形態の容器本体の平面図、図4は図1のA−A断面図、図5は図4の要部拡大図、図6は図5を内嵌合とした状態を示す要部拡大図、図7は図3のb−b部位における包装用容器の断面図、図8は図7の要部拡大図、図9は容器本体に閉塞フィルムを貼着した状態を示す平面図である。なお、図4は、図3のa−a部位における断面である。図9は、閉塞フィルムのシール飛ばしの状態をイメージ的に表したものであり、シールした部分(貼着部分)を黒塗りで表し、シール飛ばしをした部分(非貼着部分)を白抜きで表している。
【0019】
図1、図2に示すように本包装用容器は、合成樹脂製であり、容器本体1と蓋2と閉塞フィルム3とから構成される。これらの具体的な素材としては、A−PET(非晶質ポリエチレンテレフタレート)を用いるが、ポリプロピレン、ポリエチレン等のその他の合成樹脂、紙、これらの積層体等の他の材料を用いてもよい。
【0020】
容器本体1は、厚み0.45mm程度のA−PET製シートの真空圧空成形により形成される。容器本体1は、平面視で略四角形の浅皿状に形成され、その開口周縁から上方へ突出するように凸状の容器フランジ部4が形成される。より具体的には、図5に示すように、容器フランジ部4は、内周壁4aと、外周壁4bと、その頂点同士を連結する頂面部4cとから断面コの字状に構成される。また、容器フランジ部4の外周壁4bの下端が外側へ折曲して、蓋2と係止する係止部5が形成される。なお、容器本体の平面視形状は略四角形に限定されるものではなく、円形、三角形、五角形等の種々の形状を採用できるのは勿論である。
【0021】
容器フランジ部4の頂面部4cは、2本のリブが周方向に形成され、外周側に位置する外側リブ6と内周側に位置する内側リブ7との間に溝8が形成された構成となっている。図3、図7及び図8に示すように、外側リブ6は連続的に形成され、内側リブ7は断続的に形成されることにより複数の凹部9を有する。
【0022】
内側リブ7の凹部9は、部分的に設けられ、その数や位置は限定されるものではないが、本実施形態においては、各辺の中央付近と、四隅に設けられる。液体がたまりやすい四隅(角部)に設けることにより、溝8の排水性が向上し、効率的に液体漏れを防ぐことができる。また、角部には、閉塞フィルム3を剥がすためのつまみ3aを形成することが多く、そこから開封する際に液体が飛び散るのを防ぐことができる。また、図8に示すように、凹部9は、容器本体外側から内側へ向けて下り傾斜するように形成される。溝8内の排水性を向上させることができる。
【0023】
溝8は、幅(W)1.5mm程度、深さ(D)0.5〜2mm程度とされるが、これに限定されるものではない。また、溝8は、凹部9に向かって徐々に下り傾斜するように形成される。図3に示すように、本実施形態では、容器本体1の各片の中央位置(溝深さD1=0.5mm)から、四隅の各凹部9(溝深さD2=1.0mm)に向けて徐々に下り傾斜する。なお、凹部9とこれに隣接する凹部9との中間位置を最高位として、そこから各凹部9に向かって徐々に下り傾斜する構成としてもよい。このように、溝8を傾斜させることにより、溝8内の排水性を向上させることができる。
【0024】
図4に示すように、容器本体1の開口を覆うようにして、容器フランジ部4の頂面部4cに閉塞フィルム3が熱溶着により貼着される。閉塞フィルム3は厚み0.042mm程度であり、図9に示すように、容器フランジ部4の周方向に断続的に熱溶着され(いわゆるシール飛ばし)、熱溶着されていない非貼着部分が容器本体1内外を連通する隙間Xとなり、その隙間Xから容器本体1外へガスを排気することができる。一の角部には、閉塞フィルム3を剥がすためのつまみ3aが形成される。なお、隙間Xの幅は狭いものが好ましく、本実施形態においては0.5〜1mmに設定されるがこれに限定されるものではない。また、そのその数や位置も限定されるものではない。
【0025】
蓋2は、厚み0.3mm程度のA−PET製シートの真空圧空成形により形成される。蓋2は、平面視正方形状の天面部10と、その天面部10の周縁に形成され、容器フランジ部4と嵌合する蓋フランジ部11と、蓋フランジ部11の外周縁から下方へ垂下するスカート部12とから構成される。
【0026】
図5及び図6に示すように、蓋フランジ部11は容器フランジ部4と同様に、内周壁11aと外周壁11bとその頂点同士を連結する頂面部11cとから断面コの字状に形成され、その内側に容器フランジ部4がその可撓性をもって無理嵌めされることにより、内嵌合となって密閉される。なお、図10に示すように、蓋フランジ部11の内周壁11aに、外側へ向かって突出する突起部13を設けたり、図11に示すように、蓋フランジ部11の外周壁11bに、内側へ向かって突出して係止部5に係止する第2の被係止部14を設けたりすることにより、蓋フランジ部11と容器フランジ部4との嵌合を強固なものとしてもよい。
【0027】
スカート部12は、蓋フランジ部11の外周壁11bから天面部10よりも下方位置まで延設され、スカート部12の先端が内側へ陥没することにより、容器本体1の内周壁4aの係止部5と係止する被係止部15が形成される。図5に示すように、閉塞フィルム3を貼着した状態では、蓋2の天面部10が閉塞フィルム3により規制されるため、蓋フランジ部11と容器フランジ部4とを嵌合させることができない。そこで、蓋フランジ部11の被係止部15の上端と容器フランジ部4の係止部5の下端とが係合することにより、蓋2を容器本体1に外嵌合させることができる。
【0028】
以上の構成によると、容器本体1の開口を閉塞フィルム3で覆っている場合(図5)には、スカート部12の被係止部15と容器フランジ部4の係止部5とが係合して、蓋2を外嵌合とすることができる(浅嵌合)。そして、閉塞フィルム3を貼がした場合(図6)においては、蓋2をさらに下方へ押し込み蓋フランジ部11に容器フランジ部4を嵌合させて内嵌合とすることにより、蓋フランジ部11の内周壁11aと容器フランジ部4の内周壁4aとを密着させ、密閉状態とすることができる。したがって、閉塞フィルム3を剥がしても液漏れ及び臭い漏れを防止することができる(深嵌合)。
【0029】
また、容器フランジ部4の頂面部4cに、内側リブ7と外側リブ6とが周方向に形成され、外側リブ6は連続的に形成され、内側リブ7は断続的に形成されることにより複数の凹部9を有するため、閉塞フィルム3の貼着時又は蓋2の内嵌合時において、容器本体1内の液体が内側リブ7の上方を越えてきたとしても、各リブ間の溝8に落ち込むため、強制的に溝8をつたい、内側リブ7の凹部9から容器本体1内に誘導されることになる。外側リブ6は連続的に形成されているため、それよりも外側への液体漏れを防げるので、容器本体1から液体漏れしにくくなる。
【0030】
さらにまた、キムチ等の発酵食品を収容した場合、発酵熟成に伴って発生するガスを容器本体1外へ排出する必要があるが、その排気手段として、閉塞フィルム3を周方向に断続的に貼着して設けており、その隙間Xから容器本体1内のガスを外へ排気することができる。閉塞フィルム3を特別な素材とする必要がなく、コストを低く抑えることができる。なお、通気用の隙間Xから液体が漏れ出そうとしても、上述した内側リブ7及び外側リブ6の作用によって容器本体1内に誘導されるため、液漏れを防ぐことができる。
【0031】
<第2の実施形態>
図12は第2の実施形態の包装用容器の分解斜視図、図13は第2の実施形態の包装用容器の容器本体の平面図、図14は図11のc−c部位における包装用容器の断面図、図15は図12の要部拡大図である。
【0032】
図12〜図15に示すように、本実施形態においては、容器外への排気手段として、第1の実施形態におけるシール飛ばしによる貼着に代わり、内側リブ7及び外側リブ6に、浅溝16が形成されたことを特徴とするもので、その他の基本的な構成は上記第1の実施形態と同様である。
【0033】
そこで、各基本的な構成については第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略し、本実施形態特有の浅溝16について簡単に説明する。
【0034】
浅溝16は、凹部9よりも浅く細い形状に設定される。これに限定されるものではないが、具体的には、浅溝16は、幅0.5mm、深さ0.3mmとされる。この浅溝16が、閉塞フィルム3と容器フランジ部4の頂面部4cとの間において、容器本体1外を連通する通気用の隙間となるため、容器本体1内のガスを排気することができる。なお、浅溝16は、内側リブ7の凹部9よりも浅く細いため、この浅溝16から液漏れがしにくい。
【0035】
また、図12及び図13に示すように、浅溝16は、各リブ間で相異なる位置に形成される。このように、同じ位置に連続して形成していないので、浅溝16からの液漏れをより効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】第1の実施形態の包装用容器の斜視図
【図2】第1の実施形態の包装用容器の分解斜視図
【図3】第1の実施形態の包装用容器の容器本体の平面図
【図4】図1のA−A断面図
【図5】図4の要部拡大図
【図6】図5を内嵌合とした状態を示す要部拡大図
【図7】図3のb−b部位における包装用容器の断面図
【図8】図7の要部拡大図
【図9】容器本体に閉塞フィルムを貼着した状態を示す平面図
【図10】他の実施形態の内嵌合状態を示す包装用容器の要部拡大断面図
【図11】他の実施形態の内嵌合状態を示す包装用容器の要部拡大断面図
【図12】第2の実施形態の包装用容器の分解斜視図
【図13】第2の実施形態の包装用容器の容器本体の平面図
【図14】図13のc−c部位における包装用容器の断面図
【図15】図14の要部拡大図
【符号の説明】
【0037】
1 容器本体
2 蓋
3 閉塞フィルム
4 容器フランジ部
4a 内周壁
4b 外周壁
4c 頂面部
5 係止部
6 外側リブ
7 内側リブ
8 溝
9 凹部
10 天面部
11 蓋フランジ部
11a 内周壁
11b 外周壁
11c 頂面部
12 スカート部
15 被係止部
16 浅溝
X 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口周縁に上方へ凸状に突出する容器フランジ部を有する容器本体と、
天面部の周縁に前記容器フランジ部と嵌合する蓋フランジ部が形成されると共に、該蓋フランジ部の外周縁から下方へ垂下するスカート部を有する蓋とから構成され、
前記容器フランジ部に前記蓋フランジ部が嵌合して、前記蓋の天面部が容器フランジ部の頂面部よりも下方位置となる内嵌合と、
前記容器フランジ部の外周壁に形成された係止部と、前記スカート部の下部に形成された被係止部とが係合して、前記蓋の天面部が容器フランジ部の頂面部よりも上方位置となる外嵌合との2段階嵌合が可能であることを特徴とする包装用容器。
【請求項2】
前記容器本体の開口を覆うようにして前記容器フランジ部の頂面部に閉塞フィルムが貼着され、該閉塞フィルムが貼着された状態で前記蓋を外嵌合することが可能であることを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
【請求項3】
前記容器フランジ部の頂面部に、少なくとも2本のリブが周方向に形成され、最も外側のリブは連続的に形成され、それ以外のリブは断続的に形成されることにより複数の凹部を有することを特徴とする請求項2に記載の包装用容器。
【請求項4】
前記凹部は、容器本体の角部に設けられたことを特徴とする請求項3に記載の包装用容器。
【請求項5】
前記溝は、前記凹部に向かって徐々に下り傾斜することを特徴とする請求項4に記載の包装用容器。
【請求項6】
前記容器本体外への排気手段として、前記閉塞フィルムが周方向に断続的に貼着されたことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の包装用容器。
【請求項7】
前記容器本体外への排気手段として、前記各リブに前記凹部よりも浅い浅溝が形成されたことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の包装用容器。
【請求項8】
前記浅溝は、各リブ間で相異なる位置に形成されたことを特徴とする請求項7に記載の包装用容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−29441(P2009−29441A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−192750(P2007−192750)
【出願日】平成19年7月25日(2007.7.25)
【出願人】(390000387)福助工業株式会社 (22)
【Fターム(参考)】