説明

化学薬品に因らないモンパ病、根頭癌腫等樹木の病気の治療方法

【課題】 この発明は化学農薬を使用せず生物資材だけで樹木の根頭癌腫やモンパ病等の根元基部の病気を治療する方法である。
樹木の根頭癌腫やモンパ病等の根元基部の病気はその治療が困難であり、ことに根頭癌腫については治療方法は全く無い。
また、最近は熱湯注入方法が開発されているが高価な設備機器が必要であり、水道光熱費もかかり労力作業時間も多大であり長期の効果は無いので普及するには疑問が多い。
【解決手段】 発明者は身近にある嫌気性有用微生物即ち乳酸菌、酵母菌その他有用微生物による醗酵液や醗酵資材(発明者はこれをアグリビネガーと称する)を根元に埋め、その上にビニールシート、ポリエチレンフィルム等の空気遮断資材を敷き土で押さえる事により病気が完治する事を発明した。
有用微生物は嫌気性で酸素の少ない所で醗酵し動植物の機能に寄与する、モンパ病菌や根頭癌腫菌は好気性で酸素が無ければ活動出来ない。空気遮断資材一枚により酸素の供給を制限する事で良い微生物を働かせ悪い菌を不活性化させる事ができる。
その事により病気が完治する。
また、アグリビネガーを塗布,吹付け、浸漬を施した空気遮断資材を使用して樹木を植え付ける事により根頭癌腫やモンパ病等の感染を予防できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【背景技術】
【0001】
果樹や庭木の樹木の根頭癌腫やモンパ病等の根元基部の病気はその治療が困難であり、ことに根頭癌腫については治療方法は全く無い。
庭木や果樹等の樹木の白モンパ病や紫モンパ病の治療に化学農薬による方法があるが、使用方法の煩雑さや完全治療が出来ない等のため普及は困難視されている。
また、最近は温湯注入方法が開発されているが高価な設備機器が必要であり、水道光熱費もかかり作業労力も多大であり長期の効果は無いので普及するには疑問が多い。
【0002】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
発明者は以前よりアグリビネガー≪果実の選外果を乳酸菌や酵母菌等の有用微生物(EM)により醗酵させ乳酸や酢酸等の有機酸≫を作り農作物に利用して来た。
このアグリビネガーの使用方法により樹木の根頭癌腫やモンパ病等が治癒する可能性が在る事に着目した。
【発明が解決しようとする課題】
現在農産物の無農薬化低農薬化が進んでいる中でモンパ病、根頭癌腫等樹木の病気も無化学農薬で治療するのが妥当で、安価で短時間に処理する必要がある。
【課題を解決するための手段】
根頭癌腫やモンパ病等に罹病した樹木の根元を堀りアグリビネガーを投入し周囲の土と混ぜながら穴を埋める。その上にビニールシート、ポリエチレンフィルム等空気を遮断する資材で覆う、その上を土で押さえておく。
【発明の効果】
この発明の効果を箇条書きに列記する。
1.根頭癌腫やモンパ病等を化学農薬を使用しないで根治できる。
2.治療処理が低費用、低労力、低時間でできる。
3.上病に罹病し改植する場合従来は罹病した前作の病根を全て取り除き。クロールピクリン等で土壌消毒した後でないと植え付ける事が出来なかったが、その作業が必要なく、アグリビネガーを塗布,吹付け、浸漬等した空気遮断資材を使用すれば直ぐ植え付ける事ができる。
4.治療処理した樹木は短期間で回復する。
5.一度処理すれば長期間発病しない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アグリビネガーで罹病処理した上部を空気遮断資材で覆い嫌気性有用微生物の繁殖活動を促進し。好気性病原菌の空気中の酸素補給を断ち切る方法。
【請求項2】
他の薬品等で罹病処理した上部を空気遮断資材で覆い好気性病原菌の空気中の酸素補給を断ち切る方法。
【請求項3】
空気遮断資材にアグリビネガーを塗布、吹付け、浸漬した資材。
【請求項4】
アグリビネガーを塗布、吹付け、浸漬した物を張り合わせた空気遮断資材。
【請求項5】
請求項4及び請求項5の資材を使用して樹木を栽埴すること。

【公開番号】特開2012−6900(P2012−6900A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−160080(P2010−160080)
【出願日】平成22年6月28日(2010.6.28)
【出願人】(598114147)
【Fターム(参考)】