化粧用具
【課題】簡単な構成で、化粧用配合物を十分に塗布し、しかも塗布むらが生じないように細かい部分まで塗布して仕上げることができる化粧用具を提供する。
【解決手段】化粧用配合物を塗布する化粧用具１であり、長手方向軸線に沿って延びる芯材３を備えたステム２と、芯材３に沿ってブラシ毛材４が放射状に延びる放射状塗布部１０と、芯材３の先端に束ねたブラシ毛材４が筆状に延びる筆状塗布部１１と、を有する。筆状塗布部１１は、植毛によってブラシ毛材４を筆状にした構成であり、また、植毛されたブラシ毛材４を加熱加圧して筆状にした構成であり、また筆状のブラシ毛材４を芯材３の先端に固定した構成であり、また筆状に形成した繊維質材を芯材の先端に固定した構成である。
【解決手段】化粧用配合物を塗布する化粧用具１であり、長手方向軸線に沿って延びる芯材３を備えたステム２と、芯材３に沿ってブラシ毛材４が放射状に延びる放射状塗布部１０と、芯材３の先端に束ねたブラシ毛材４が筆状に延びる筆状塗布部１１と、を有する。筆状塗布部１１は、植毛によってブラシ毛材４を筆状にした構成であり、また、植毛されたブラシ毛材４を加熱加圧して筆状にした構成であり、また筆状のブラシ毛材４を芯材３の先端に固定した構成であり、また筆状に形成した繊維質材を芯材の先端に固定した構成である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、化粧用配合物を眉毛などに塗布する化粧用具に関する。
【背景技術】
【０００２】
一般に、白髪染めや色々なヘヤーカラー、ヘヤーマニキュアなどといった染料を用いて髪の毛などを染色することが行われ、また眉毛を描いたり線をぼかしたりする場合には、アイブローブラシなどといったブラシが使用されている。
【０００３】
例えば、化粧などに用いられるブラシとして、湾曲した把持部の持ち方を工夫することにより、眉毛や唇の形状に沿ってブラシ部を簡単に円弧状に移動させることができるものがある（特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００１−１２０３５１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１は、棒状の把持部の先端に多数の毛を束ねて装着したブラシであり、多数の毛を束ねたブラシだけでは、眉毛を描いたり線をぼかしたりすることはできても、化粧用配合物を眉毛に塗布する場合には、十分な量を塗布することができず、塗布むらが生じないように塗布して仕上げることができない。
【０００６】
また、睫毛に化粧用配合物のマスカラを塗布する場合にも同様に、十分な量を塗布することができず、塗布むらが生じないように塗布して仕上げることができないなどの問題がある。
【０００７】
この発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、化粧用配合物を十分に塗布し、しかも塗布むらが生じないように細かい部分まで塗布して仕上げることができる化粧用具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
【０００９】
請求項１に記載の発明は、化粧用配合物を塗布する化粧用具であり、
長手方向軸線に沿って延びる芯材を備えたステムと、
前記芯材に沿って塗布材が放射状に延びる放射状塗布部と、
前記芯材の先端に塗布材が筆状に延びる筆状塗布部と、
を有することを特徴とする化粧用具である。
【００１０】
請求項２に記載の発明は、前記筆状塗布部は、ブラシ毛材を植毛によって筆状にした構成であることを特徴とする請求項１に記載の化粧用具である。
【００１１】
請求項３に記載の発明は、前記筆状塗布部は、植毛されたブラシ毛材を加熱加圧して筆状にした構成であることを特徴とする請求項１に記載の化粧用具である。
【００１２】
請求項４に記載の発明は、前記筆状塗布部は、筆状に植毛したブラシ毛材を前記芯材の先端に固定した構成であることを特徴とする請求項１に記載の化粧用具である。
【００１３】
請求項５に記載の発明は、前記筆状塗布部は、筆状に形成した繊維質材を前記芯材の先端に固定した構成であることを特徴とする請求項１に記載の化粧用具である。
【発明の効果】
【００１４】
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
【００１５】
請求項１乃至請求項５に記載の発明では、芯材に沿ってブラシ毛材が放射状に延びる放射状塗布部と、芯材の先端に塗布材が筆状に延びる筆状塗布部とを有することで、放射状塗布部によって化粧用配合物を眉毛などに十分に塗布し、しかも塗布むらが生じないように細かい部分まで塗布して仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【００１６】
【図１】第１の実施の形態の化粧用具の側面図である。
【図２】化粧用具の使用を説明する図である。
【図３】化粧用具の使用を説明する図である。
【図４】化粧用具の使用を説明する図である。
【図５】第２の実施の形態の化粧用具の側面図である。
【図６】第３の実施の形態の化粧用具の側面図である。
【図７】第４の実施の形態の化粧用具の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１７】
以下、この発明の化粧用具の実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
［第１の実施の形態］
第１の実施の形態の化粧用具を図１乃至図４に基づいて説明する。図１は化粧用具の側面図、図２は化粧用具の使用を説明する図である。
【００１８】
この実施の形態の化粧用具１は、化粧用配合物を眉毛などに塗布するものであり、ステム２の先端部に長手方向軸線に沿って延びる芯材３を備え、芯材３に沿ってブラシ毛材４が放射状に延びる放射状塗布部１０と、芯材３の先端に束ねたブラシ毛材４が筆状に延びる筆状塗布部１１とを有する。この実施の形態では、塗布材としてブラシ毛材４を用い、このブラシ毛材４は樹脂で成形している。
【００１９】
放射状塗布部１０は、芯材３に沿って樹脂成形したブラシ毛材４を植毛し、ブラシ毛材４を芯材３から放射状に延びるようにした構成である。筆状塗布部１１は、芯材３の先端に植毛し、植毛によってブラシ毛材４を束ねて筆状にした構成である。このように、放射状塗布部１０のブラシ毛材４と、筆状塗布部１１のブラシ毛材４は同じ工程で一体に樹脂成形でき、生産コストを低減することができる。
【００２０】
この実施の形態の化粧用具１の使用は、図２（ａ）に示すように、放射状塗布部１０によって回転したり、なぞるようにして化粧用配合物を眉毛１００に十分に塗布し、しかも図２（ｂ）に示すように、筆状塗布部１１によって塗布むらが生じないように細かい部分まで化粧用配合物を眉毛１００に塗布して仕上げる。また、眉毛１００の毛の間の部分まで筆状塗布部１１の先端によって塗布することができる。
【００２１】
この化粧用配合物は、眉毛の白髪染めや色々なヘヤーカラー、ヘヤーマニキュアなどといった染料を用いて眉毛などを染色するものであり、また化粧用具１は筆状塗布部１１によって眉毛を描いたり線をぼかしたりする場合にも使用される。
【００２２】
また、化粧用具１の使用は、図３（ａ）に示すように、放射状塗布部１０によって回転したり、なぞるようにして化粧用配合物のマスカラを睫毛２００に十分に塗布し、しかも図３（ｂ）に示すように、筆状塗布部１１によって塗布むらが生じないようにならして仕上げる。
【００２３】
さらに、化粧用具１の使用は、図４に示すように、筆状塗布部１１によってアイラインを引くことができる。このアイラインの引き方は、ジェルやリキッドなどの筆で書くアイライナーとして使用することができるが（図４（a））、図7の実施の形態の筆状塗布部１１はペンシル型のアイライナーとして使用する（図４（ｂ））。
［第２の実施の形態］
第２の実施の形態の化粧用具を図５に基づいて説明する。図５は化粧用具の側面図である。この実施の形態の化粧用具１は、第１の実施の形態と同様に、放射状塗布部１０と、筆状塗布部１１とを有する。
【００２４】
この実施の形態の放射状塗布部１０は、２本のステンレス線材間に、その延長方向に多数のブラシ繊維材料を配列するように挟み込んだ状態において２本の線材にねじり加工を施すことにより、ねじり加工された２本の線材でなる芯材３を中心として、直線的に外方に塗布材のブラシ毛材４を突出するように植毛した構成である。
【００２５】
筆状塗布部１１は、放射状塗布部１０と同様に直線的に外方に塗布材のブラシ毛材４を突出するようにし、この植毛されたブラシ毛材４を加熱加圧して筆状にした構成である。このように、放射状塗布部１０のブラシ毛材４と、筆状塗布部１１のブラシ毛材４は同じ工程で２本の線材でなる芯材３に植毛され、別工程でブラシ毛材４を加熱加圧して筆状にすることで、生産コストを低減することができる。
［第３の実施の形態］
第３の実施の形態の化粧用具を図６に基づいて説明する。図６は化粧用具の側面図である。この実施の形態の化粧用具１は、第１の実施の形態と同様に、放射状塗布部１０と、筆状塗布部１１とを有する。
【００２６】
この実施の形態の放射状塗布部１０は、第２の実施の形態と同様に、２本のステンレス線材間に、その延長方向に多数のブラシ繊維材料を配列するように挟み込んだ状態において２本の線材にねじり加工を施すことにより、ねじり加工された２本の線材でなる芯材３を中心として、直線的に外方に塗布材のブラシ毛材４を突出するように植毛した構成である。
【００２７】
筆状塗布部１１は、取付部１２を有し、この取付部１２に筆状に塗布材のブラシ毛材４を植毛し、この取付部１２を芯材３の先端に固定した構成である。このように、放射状塗布部１０のブラシ毛材４は２本の線材でなる芯材３に植毛されるが、別工程で取付部１２に筆状にブラシ毛材４を植毛し、この取付部１２を芯材３の先端に固定することで大量生産が可能である。
［第４の実施の形態］
第４の実施の形態の化粧用具を図７に基づいて説明する。図７は化粧用具の側面図である。この実施の形態の化粧用具１は、第１の実施の形態と同様に、放射状塗布部１０と、筆状塗布部１１とを有する。
【００２８】
この実施の形態の放射状塗布部１０は、第２の実施の形態と同様に、２本のステンレス線材間に、その延長方向に多数のブラシ繊維材料を配列するように挟み込んだ状態において２本の線材にねじり加工を施すことにより、ねじり加工された２本の線材でなる芯材３を中心として、直線的に外方に塗布材のブラシ毛材４を突出するように植毛した構成である。
【００２９】
筆状塗布部１１は、取付部２２を有し、この取付部２２に筆状に形成した繊維質材１４を設け、この取付部２２を芯材３の先端に固定した構成である。この繊維質材１４は、フェルト又は合成繊維、合成樹脂などであり、繊維質材１４はペン軸となって化粧用配合物を正確に塗布したり、描いたりすることができる。
【産業上の利用可能性】
【００３０】
この発明は、化粧用配合物を塗布する化粧用具に適用され、簡単な構成で、化粧用配合物を眉毛などに十分に塗布し、しかも塗布むらが生じないように細かい部分まで塗布して仕上げることができる。
【符号の説明】
【００３１】
１ 化粧用具
２ ステム
３ 芯材
４ ブラシ毛材
１０ 放射状塗布部
１１ 筆状塗布部
１２,２２ 取付部
１４ 繊維質材
【技術分野】
【０００１】
この発明は、化粧用配合物を眉毛などに塗布する化粧用具に関する。
【背景技術】
【０００２】
一般に、白髪染めや色々なヘヤーカラー、ヘヤーマニキュアなどといった染料を用いて髪の毛などを染色することが行われ、また眉毛を描いたり線をぼかしたりする場合には、アイブローブラシなどといったブラシが使用されている。
【０００３】
例えば、化粧などに用いられるブラシとして、湾曲した把持部の持ち方を工夫することにより、眉毛や唇の形状に沿ってブラシ部を簡単に円弧状に移動させることができるものがある（特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００１−１２０３５１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１は、棒状の把持部の先端に多数の毛を束ねて装着したブラシであり、多数の毛を束ねたブラシだけでは、眉毛を描いたり線をぼかしたりすることはできても、化粧用配合物を眉毛に塗布する場合には、十分な量を塗布することができず、塗布むらが生じないように塗布して仕上げることができない。
【０００６】
また、睫毛に化粧用配合物のマスカラを塗布する場合にも同様に、十分な量を塗布することができず、塗布むらが生じないように塗布して仕上げることができないなどの問題がある。
【０００７】
この発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、化粧用配合物を十分に塗布し、しかも塗布むらが生じないように細かい部分まで塗布して仕上げることができる化粧用具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
【０００９】
請求項１に記載の発明は、化粧用配合物を塗布する化粧用具であり、
長手方向軸線に沿って延びる芯材を備えたステムと、
前記芯材に沿って塗布材が放射状に延びる放射状塗布部と、
前記芯材の先端に塗布材が筆状に延びる筆状塗布部と、
を有することを特徴とする化粧用具である。
【００１０】
請求項２に記載の発明は、前記筆状塗布部は、ブラシ毛材を植毛によって筆状にした構成であることを特徴とする請求項１に記載の化粧用具である。
【００１１】
請求項３に記載の発明は、前記筆状塗布部は、植毛されたブラシ毛材を加熱加圧して筆状にした構成であることを特徴とする請求項１に記載の化粧用具である。
【００１２】
請求項４に記載の発明は、前記筆状塗布部は、筆状に植毛したブラシ毛材を前記芯材の先端に固定した構成であることを特徴とする請求項１に記載の化粧用具である。
【００１３】
請求項５に記載の発明は、前記筆状塗布部は、筆状に形成した繊維質材を前記芯材の先端に固定した構成であることを特徴とする請求項１に記載の化粧用具である。
【発明の効果】
【００１４】
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
【００１５】
請求項１乃至請求項５に記載の発明では、芯材に沿ってブラシ毛材が放射状に延びる放射状塗布部と、芯材の先端に塗布材が筆状に延びる筆状塗布部とを有することで、放射状塗布部によって化粧用配合物を眉毛などに十分に塗布し、しかも塗布むらが生じないように細かい部分まで塗布して仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【００１６】
【図１】第１の実施の形態の化粧用具の側面図である。
【図２】化粧用具の使用を説明する図である。
【図３】化粧用具の使用を説明する図である。
【図４】化粧用具の使用を説明する図である。
【図５】第２の実施の形態の化粧用具の側面図である。
【図６】第３の実施の形態の化粧用具の側面図である。
【図７】第４の実施の形態の化粧用具の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１７】
以下、この発明の化粧用具の実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
［第１の実施の形態］
第１の実施の形態の化粧用具を図１乃至図４に基づいて説明する。図１は化粧用具の側面図、図２は化粧用具の使用を説明する図である。
【００１８】
この実施の形態の化粧用具１は、化粧用配合物を眉毛などに塗布するものであり、ステム２の先端部に長手方向軸線に沿って延びる芯材３を備え、芯材３に沿ってブラシ毛材４が放射状に延びる放射状塗布部１０と、芯材３の先端に束ねたブラシ毛材４が筆状に延びる筆状塗布部１１とを有する。この実施の形態では、塗布材としてブラシ毛材４を用い、このブラシ毛材４は樹脂で成形している。
【００１９】
放射状塗布部１０は、芯材３に沿って樹脂成形したブラシ毛材４を植毛し、ブラシ毛材４を芯材３から放射状に延びるようにした構成である。筆状塗布部１１は、芯材３の先端に植毛し、植毛によってブラシ毛材４を束ねて筆状にした構成である。このように、放射状塗布部１０のブラシ毛材４と、筆状塗布部１１のブラシ毛材４は同じ工程で一体に樹脂成形でき、生産コストを低減することができる。
【００２０】
この実施の形態の化粧用具１の使用は、図２（ａ）に示すように、放射状塗布部１０によって回転したり、なぞるようにして化粧用配合物を眉毛１００に十分に塗布し、しかも図２（ｂ）に示すように、筆状塗布部１１によって塗布むらが生じないように細かい部分まで化粧用配合物を眉毛１００に塗布して仕上げる。また、眉毛１００の毛の間の部分まで筆状塗布部１１の先端によって塗布することができる。
【００２１】
この化粧用配合物は、眉毛の白髪染めや色々なヘヤーカラー、ヘヤーマニキュアなどといった染料を用いて眉毛などを染色するものであり、また化粧用具１は筆状塗布部１１によって眉毛を描いたり線をぼかしたりする場合にも使用される。
【００２２】
また、化粧用具１の使用は、図３（ａ）に示すように、放射状塗布部１０によって回転したり、なぞるようにして化粧用配合物のマスカラを睫毛２００に十分に塗布し、しかも図３（ｂ）に示すように、筆状塗布部１１によって塗布むらが生じないようにならして仕上げる。
【００２３】
さらに、化粧用具１の使用は、図４に示すように、筆状塗布部１１によってアイラインを引くことができる。このアイラインの引き方は、ジェルやリキッドなどの筆で書くアイライナーとして使用することができるが（図４（a））、図7の実施の形態の筆状塗布部１１はペンシル型のアイライナーとして使用する（図４（ｂ））。
［第２の実施の形態］
第２の実施の形態の化粧用具を図５に基づいて説明する。図５は化粧用具の側面図である。この実施の形態の化粧用具１は、第１の実施の形態と同様に、放射状塗布部１０と、筆状塗布部１１とを有する。
【００２４】
この実施の形態の放射状塗布部１０は、２本のステンレス線材間に、その延長方向に多数のブラシ繊維材料を配列するように挟み込んだ状態において２本の線材にねじり加工を施すことにより、ねじり加工された２本の線材でなる芯材３を中心として、直線的に外方に塗布材のブラシ毛材４を突出するように植毛した構成である。
【００２５】
筆状塗布部１１は、放射状塗布部１０と同様に直線的に外方に塗布材のブラシ毛材４を突出するようにし、この植毛されたブラシ毛材４を加熱加圧して筆状にした構成である。このように、放射状塗布部１０のブラシ毛材４と、筆状塗布部１１のブラシ毛材４は同じ工程で２本の線材でなる芯材３に植毛され、別工程でブラシ毛材４を加熱加圧して筆状にすることで、生産コストを低減することができる。
［第３の実施の形態］
第３の実施の形態の化粧用具を図６に基づいて説明する。図６は化粧用具の側面図である。この実施の形態の化粧用具１は、第１の実施の形態と同様に、放射状塗布部１０と、筆状塗布部１１とを有する。
【００２６】
この実施の形態の放射状塗布部１０は、第２の実施の形態と同様に、２本のステンレス線材間に、その延長方向に多数のブラシ繊維材料を配列するように挟み込んだ状態において２本の線材にねじり加工を施すことにより、ねじり加工された２本の線材でなる芯材３を中心として、直線的に外方に塗布材のブラシ毛材４を突出するように植毛した構成である。
【００２７】
筆状塗布部１１は、取付部１２を有し、この取付部１２に筆状に塗布材のブラシ毛材４を植毛し、この取付部１２を芯材３の先端に固定した構成である。このように、放射状塗布部１０のブラシ毛材４は２本の線材でなる芯材３に植毛されるが、別工程で取付部１２に筆状にブラシ毛材４を植毛し、この取付部１２を芯材３の先端に固定することで大量生産が可能である。
［第４の実施の形態］
第４の実施の形態の化粧用具を図７に基づいて説明する。図７は化粧用具の側面図である。この実施の形態の化粧用具１は、第１の実施の形態と同様に、放射状塗布部１０と、筆状塗布部１１とを有する。
【００２８】
この実施の形態の放射状塗布部１０は、第２の実施の形態と同様に、２本のステンレス線材間に、その延長方向に多数のブラシ繊維材料を配列するように挟み込んだ状態において２本の線材にねじり加工を施すことにより、ねじり加工された２本の線材でなる芯材３を中心として、直線的に外方に塗布材のブラシ毛材４を突出するように植毛した構成である。
【００２９】
筆状塗布部１１は、取付部２２を有し、この取付部２２に筆状に形成した繊維質材１４を設け、この取付部２２を芯材３の先端に固定した構成である。この繊維質材１４は、フェルト又は合成繊維、合成樹脂などであり、繊維質材１４はペン軸となって化粧用配合物を正確に塗布したり、描いたりすることができる。
【産業上の利用可能性】
【００３０】
この発明は、化粧用配合物を塗布する化粧用具に適用され、簡単な構成で、化粧用配合物を眉毛などに十分に塗布し、しかも塗布むらが生じないように細かい部分まで塗布して仕上げることができる。
【符号の説明】
【００３１】
１ 化粧用具
２ ステム
３ 芯材
４ ブラシ毛材
１０ 放射状塗布部
１１ 筆状塗布部
１２,２２ 取付部
１４ 繊維質材
【特許請求の範囲】
【請求項１】
化粧用配合物を塗布する化粧用具であり、
長手方向軸線に沿って延びる芯材を備えたステムと、
前記芯材に沿って塗布材が放射状に延びる放射状塗布部と、
前記芯材の先端に塗布材が筆状に延びる筆状塗布部と、
を有することを特徴とする化粧用具。
【請求項２】
前記筆状塗布部は、ブラシ毛材を植毛によって筆状にした構成であることを特徴とする請求項１に記載の化粧用具。
【請求項３】
前記筆状塗布部は、植毛されたブラシ毛材を加熱加圧して筆状にした構成であることを特徴とする請求項１に記載の化粧用具。
【請求項４】
前記筆状塗布部は、筆状に植毛したブラシ毛材を前記芯材の先端に固定した構成であることを特徴とする請求項１に記載の化粧用具。
【請求項５】
前記筆状塗布部は、筆状に形成した繊維質材を前記芯材の先端に固定した構成であることを特徴とする請求項１に記載の化粧用具。
【請求項１】
化粧用配合物を塗布する化粧用具であり、
長手方向軸線に沿って延びる芯材を備えたステムと、
前記芯材に沿って塗布材が放射状に延びる放射状塗布部と、
前記芯材の先端に塗布材が筆状に延びる筆状塗布部と、
を有することを特徴とする化粧用具。
【請求項２】
前記筆状塗布部は、ブラシ毛材を植毛によって筆状にした構成であることを特徴とする請求項１に記載の化粧用具。
【請求項３】
前記筆状塗布部は、植毛されたブラシ毛材を加熱加圧して筆状にした構成であることを特徴とする請求項１に記載の化粧用具。
【請求項４】
前記筆状塗布部は、筆状に植毛したブラシ毛材を前記芯材の先端に固定した構成であることを特徴とする請求項１に記載の化粧用具。
【請求項５】
前記筆状塗布部は、筆状に形成した繊維質材を前記芯材の先端に固定した構成であることを特徴とする請求項１に記載の化粧用具。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【公開番号】特開２０１３−６３１３７（Ｐ２０１３−６３１３７Ａ）
【公開日】平成２５年４月１１日（２０１３．４．１１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−２０２６６０（Ｐ２０１１−２０２６６０）
【出願日】平成２３年９月１６日（２０１１．９．１６）
【出願人】（５１１２２６９７１）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２５年４月１１日（２０１３．４．１１）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年９月１６日（２０１１．９．１６）
【出願人】（５１１２２６９７１）
【Ｆターム（参考）】
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