化粧製品の包装及び分与装置
【課題】
再充填可能なユニットを容易に製作できしかも非常に高い必要のない圧力で製品を供給するディスペンサー部材を備えた容器と共に再充填可能なユニットを使用できる包装及び分与装置を提供する。
【解決手段】
本発明は製品の包装及び分与装置(1)に関し、この装置は、ディスペンサー部材(4)を備えた容器(2)を用いて製品を再充填できるユニット(3)を有し、上記ユニット(3)は 本体(9)と;
製品塗布面を備えた、製品を再充填できる要素(13)と;
上記本体(9)に取り付けられ、ディスペンサー部材(4)によって作用するスラストの影響のもとで閉じた形態から充填形態へ移りそしてディスペンサー部材(4)のない時には閉じた形態に戻るように構成される充填弁(20)と;
を備えている。
再充填可能なユニットを容易に製作できしかも非常に高い必要のない圧力で製品を供給するディスペンサー部材を備えた容器と共に再充填可能なユニットを使用できる包装及び分与装置を提供する。
【解決手段】
本発明は製品の包装及び分与装置(1)に関し、この装置は、ディスペンサー部材(4)を備えた容器(2)を用いて製品を再充填できるユニット(3)を有し、上記ユニット(3)は 本体(9)と;
製品塗布面を備えた、製品を再充填できる要素(13)と;
上記本体(9)に取り付けられ、ディスペンサー部材(4)によって作用するスラストの影響のもとで閉じた形態から充填形態へ移りそしてディスペンサー部材(4)のない時には閉じた形態に戻るように構成される充填弁(20)と;
を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば弁又はポンプステムを備えたディスペンサー部材をもつ容器を用いて製品を再充填できるユニットを有する形式の化粧製品の包装及び分与装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
このような装置は、特に特許文献1、及び特許文献2から公知である。これらの公知の装置では、再充填可能なユニットは、ユニットの本体と一体である弾性フラップの形状であることができかつ容器からの製品による圧力の影響の下で閉じた形態から充填形態に動くことのできる充填弁を任意に備えることができる。
【特許文献1】欧州特許出願第1205125−A2号
【特許文献2】欧州特許出願第1205126−A1号
【0003】
このような充填弁を備えたユニットは製作するのが比較的難しく、さらには容器のディスペンサー部材から供給される製品による圧力はフラップを開放するように十分でなければならず、このことはユニットの使用を特殊な容器に限定し、また顧客がユニットに導入できる製品の数を低減し得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、特に、再充填可能なユニットを容易に製作できしかも非常に高い必要のない圧力で製品を供給するディスペンサー部材を備えた容器と共に再充填可能なユニットを使用できる包装及び分与装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ディスペンサー部材を備えた容器を用いて製品を再充填できるユニットを有し;
このユニットが
本体と;
製品を再充填できる要素と;
本体に取り付けられ、ディスペンサー部材によって作用するスラストの影響のもとで閉じた形態から充填形態へ移りそしてディスペンサー部材のない時には閉じた形態に戻るように構成される充填弁と;
を備えて成る製品の包装及び分与装置を提供する。
【0006】
再充填可能な要素は好ましくは、皮膚と接触するように構成され得る塗布表面を備えている。
【0007】
本発明によって、充填弁は、容器により供給される製品の圧力に関係なく開放され得、従って再充填可能なユニットを容易に充填させる。
【0008】
容器のディスペンサー部材は、例えば、特に加圧容器又はポンプの場合にディスペンサー弁及び相応した弁又はポンプステムを備え得る。
【0009】
本発明による包装及び分与装置は、再充填可能なユニットだけでなく、再充填可能なユニットを再充填するように構成した容器も備え得る。
【0010】
ステムは、容器の軸線に沿って休止位置と製品の分与位置との間で容器に対して可動であり得る。
【0011】
充填弁を閉じた形態から充填形態に動かすのに必要な力は、ステムを休止位置から分与位置へ動かすのに必要な力より小さいかまたは等しくできる。
【0012】
ステムを休止位置から分与位置へ動かすのに必要な力は、例えば10daN〜15daNであり得る。
【0013】
充填弁は、ディスペンサー部材が製品再充填可能ユニットに製品を供給する前に、充填形態を取るように構成され得る。
【0014】
好ましくは、充填弁は、材料、特にエラストマーの成形によって単一部片として構成されるが、しかし、充填弁が幾つかの構成要素を組立てることによって構成される場合も本発明の範囲から逸脱するものではない。充填弁は特に、ディスペンサー装置と共動するように構成した端部片を備えることができ、この端部片はエラストマー部分に対して可動である。
【0015】
充填弁は再充填可能なユニットの本体に取付けられ得、これにより本体の製作が容易となる。
【0016】
再充填可能なユニットの本体は、特にそれを通る開口を備えてもよく、充填弁はこの開口に配置される。
【0017】
開口は、ユニットの内部空間に通じる凹部に配置され得、この凹部は例えば充填弁が再充填可能なユニット内にあまりしないようにでき、そして特に、充填弁と製品再充填可能な要素との接触を防ぐようにできる。充填弁は凹部から突出しないようにされ得る。
【0018】
充填弁が可動部分を備える場合には、凹部が存在することにより特に、可動部分は製品再充填可能な要素によって妨げられることなく充填形態を取り得るように動くのに十分な空間をもつことができる。
【0019】
充填弁は、容器のディスペンサー部材が充填弁から分離される時に充填弁を閉じた形態に自動的に戻す弾性戻し部材を備え得る。
【0020】
弾性戻し部材は、例えば、充填弁のストッパー形成部分を備えた単一部片として構成したリップの形状であり得、ストッパー形成部分は本体における相応した開口内を動くことができる。
【0021】
弾性戻し部材はまた、充填弁のストッパー形成部分を備えた単一部片として構成されないばね、特に本体の外表面と充填弁のストッパー形成部分に設けた肩部との間に弾性的に挿置されるらせん状ばねの形状であってもよい。
【0022】
充填弁のストッパー形成部分は、充填弁が閉じた形態にある時には再充填可能なユニットの本体によって閉じられそして充填弁が充填形態にある時には内部空間に開放する少なくとも一つのオリフィス、特に少なくとも二つの直径上相対した同軸オリフィスを備えることができる。
【0023】
充填弁のストッパー形成部分は、特に本体に対して動くことができる際には、充填弁と本体との接触表面の伸張を減少できるようにさせて、充填弁が本体に対して摩擦なしで比較的容易に動き得るようにする少なくとも一つのボスを備えることができる。
【0024】
充填弁は、少なくとも一つの環状ボス、特に、好ましくは充填中に内部空間に達する前に製品を通すオリフィスの各側に配置した少なくとも二つの環状ボスを備えることができる。
【0025】
この又はこれらのボスは、充填弁が閉じた形態にある時、充填弁が係合する開口を画定する壁と接触して配置され得る。
【0026】
充填弁は、本体の開口に配置された固定部分と、容器のディスペンサー部材によって作用するスラスト、特にストッパー形成部分を固定部分から離れる方向に押すようにストッパー形成部分に対して支持するポンプ又は弁のステムによって作用するスラストの影響の下で固定部分に対して動くことのできるストッパー形成部分とを備えることができる。ストッパー形成部分は、特に、ヒンジ形成部分を介して固定部分に結合され得る。
【0027】
充填弁は、再充填可能なユニットの本体内に充填弁を保持するヘッドを備えることができる。このへッドは、例えば、周囲部が薄く、そして例えば容器から供給される製品の流れを促進させるように隆起され得る壁、又はユニットの本体に対して自由縁部で支持する環状リップを備えることができる。
【0028】
ユニットにおける製品再充填可能な要素は例えばアプリケータ部材から成り得、このアプリケータ部材は、それ自体できれば例えば、本体に取外し自在に固着された把持部材と一体であるか、又は本体と一体であり得る。後者の場合には、ユニットにおける容器から供給される製品は、処置すべき表面、例えば皮膚、粘膜又は外皮に塗布するためにアプリケータ部材を通って塗布表面に到達しなければならない。
【0029】
アプリケータ部材は、充填弁が閉じた形態にありそして取外し可能なユニットが閉じられている時に、充填弁と随意に接触し得る。
【0030】
アプリケータ部材は、広範囲の材料、特に、弾性的に変形可能な要素、特に発泡体をから成り得る。
【0031】
ユニットは、取外し可能及び(又は)折畳み可能なハンドルを備えることができる。
【0032】
ユニットは、製品再充填可能な要素と充填弁との間に挿置した格子を備えることができる。
【0033】
容器は浸漬管を備えることができる。変形例として、容器はピストン及びディスペンサー部材、特にエアレス型のポンプを備えることができる。
【0034】
本発明はまた、ディスペンサー部材を備えた容器を用いて製品を再充填できるユニットを有し;
このユニットが
本体と;
製品を再充填でき、ユニットの内部空間に収容され、本体によって少なくとも部分的に画定要素と;
本体に取り付けられ、ディスペンサー部材によって作用するスラストの影響のもとで内部空間を閉じた形態から充填形態へ移りそしてディスペンサー部材のない時には閉じた形態に戻るように構成される充填弁と;
を備えて成る製品の包装及び分与装置を提供する。
【0035】
本発明は、添付図面を参照して、本発明を限定しない実施形態についての以下の詳細な説明から一層良く理解される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
図1〜3に示す包装及び分与装置1は、フェースケアー製品又はボディケアー製品例えば、乳剤、ローション又は香水を含む化粧品を収容する容器2及び容器2から供給される製品を再充填できるユニット3を備えている。ユニット3は容器2に取外し可能に固着され得る。
【0037】
容器2は分与部材4を備え、この分与部材4は考察している例では、ポンプ又は弁に付属し得る中空ステム5を備えている。図示した例において、製品は、装置の長手方向軸線Xに沿ってステム5を押すことにより供給され、製品はステム5の内側導管6を通って供給される。製品を供給させるのに十分なようにステムを押すのに必要な力は、例えば10daN以上、12daN台である。製品はまた、本発明の範囲から背逸脱せずに別の仕方、例えばステムと別個に設けた押ボタンを押すこと、又は適当にステムの固定される容器の壁を押すことによって作動することにより供給することもできる。
【0038】
分与部材4を構成しているポンプ又は弁は任意の公知の形式のものでよい。容器2は概略的に示されており、本発明は容器の任意の特定のサイズ又は形状に限定されるものではない。特に、容器2は再充填可能なユニット3より相当に大きくできる。
【0039】
このユニットは中空本体9を備え、この中空本体9は閉じカバー10と共に内部空間12を画定し、この内部空間12には製品再充填要素13が収容されている。この製品再充填要素13は考察している例では、カバー10に固着されたアプリケータ部材から成っている。アプリケータ部材13は例えば、カバー10の中央通路14の一端に固着された発泡体であることができ、アプリケータ部材13はできれば任意の形状、特に外方向に凸状の塗布面16を備えている。
【0040】
図示した例の場合のように、カバー10は有利には、内部空間12を密封するシーリングリップ18を備えている。
【0041】
本発明によれば、ユニット3は充填弁20を備え、この充填弁20は、ステム5と共動し、そして内部空間12を閉じる図1に示す形態から、図2に示す充填形態に動くように構成され、図2に示す充填形態では、容器2から供給される製品は内部空間12に入り、アプリケータ部材13に製品を充填できるようにする。
【0042】
考察している例では、充填弁20は、特に図3に見られるように、本体9における開口22に係合されている。
【0043】
この開口22は例えば軸線Xのまわりで軸対称である円筒形状であり、図示したように本体9の内面における凹部24に開放し得る。
【0044】
充填弁20は、軸線Xに沿って開口22内を動くことのできるストッパー形成部分25及びステム5が充填弁20引き抜かれる際にストッパー形成部分25を閉じた形態に戻す弾性戻し部材28を備え得る。
【0045】
弾性戻し部材28は、例えば、ストッパー形成部分25の外方端部29に接合された環状リップの形状であり、そして本体9の外表面31に対して自由縁部30を介して支持するまで本体9の方向に半径方向外方へのびている。
【0046】
図3に見られるように、ストッパー形成部分25は、本体9上に充填弁を保持する保持ヘッド33を備え得、この保持ヘッド33は例えば、周囲部が薄い壁34を備え、そして充填弁が閉じた形態にある時に凹部24の底部36に当接する。
【0047】
ストッパー形成部分25はまた、少なくとも一つのオリフィス38、例えば二つの直径上相対した同軸オリフィス38を備え、これらのオリフィス38は内側導管39と連通し、この内側導管39は、ステム5を受けるハウジング40の端壁に開放しており、そしてステム5が図3に見られるように充填弁20に係合される時、ステム5の内側導管6と連続している。
【0048】
充填弁20が閉じた形態にある時、オリフィス38は開口22を画定する本体9の壁に相対して開放しており、従ってこれらのオリフィス38は閉じられる。充填弁22は雰囲気から内部空間を遮断できる。
【0049】
適当には、保持ヘッド33はまた、凹部24の底部36に対して実質的に漏れなしで押すことにより密封シールを得るのに役立つ。変形例においては、閉止は単に凹部24の底部36に対して保持ヘッド33を押し込むことによって漏れなしにされ得る。
【0050】
ステム5が充填弁20内に押し込まれ、ユニット3が下方向へ動かされてステム5を作動し、ステムを介して製品を供給させると、ストッパー形成部分25は本体9に対して制限的に動き、オリフィス38は凹部24内に開放できる。
【0051】
保持ヘッド33は凹部24の底部36から分離され、ステム5を介して供給される製品は容器の内部空間12に容易に到達し得る。ユニット3が解放されると及び(又は)ステム5が充填弁20から引き抜かれると、充填弁は特に弾性戻し部材28によって図1に示す閉じた形態に戻る。
【0052】
従って、ユニット3の内部の製品は密封した環境に貯蔵され得、このことは、製品が香水のような揮発性配合物から成る場合に特に有益である。
【0053】
好ましくは、充填弁20は、製品がステムを介して供給される前にオリフィス38が凹部24に解放するようにされる。
【0054】
図1〜図3に示す例では、充填弁20は、熱可塑性材料、特にエラストマーを成形することによって単一部片として構成される。
【0055】
当然、本発明の範囲から逸脱することなく、特に充填弁に対して種々の変更がなされ得る。
【0056】
例として、図4には変形実施形態を示し、ストッパー形成部分25はオリフィス38の各側にそれぞれ配置された二つの環状ボス51、52を備えている。
【0057】
ストッパー形成部分25は、本質的にこれらの環状ボス51、52を介して開口22を画定する本体9の壁と接触し、これにより、ストッパー形成部分25と本体9との間の摩擦を低減でき、そしてステム5によるスラストの作用の下でストッパー形成部分25の動きかを促進させることができる。
【0058】
図5に示す変形例では、保持ヘッド33はその周囲部に環状リップ53を備え、この環状リップ53の自由端部54は凹部24の底部36に対して押圧する。
【0059】
保持ヘッド33は当然、他の形状に構成され得る。好ましくは、保持ヘッド33は、開口22への充填弁22の挿入を容易にする形状に構成される。
【0060】
図6に示す変形例では、弾性戻し部材28は、ストッパー形成部分25のまわりに配置した螺旋状ばねから成り、このばねの軸方向一端部は本体9の外表面31に当接し、他端部はストッパー形成部分25の外方端部に設けた円形フランジ65に当接する。
【0061】
図7に見られるように、充填弁20は、静止状態の時には凹部24から突出しないように構成され得る。
【0062】
適当には、図8に例示したように、充填弁20はユニット内部の製品再充填可能な要素の形状及び位置の関数として構成され得る。
【0063】
充填弁には、例えば、製品再充填可能な要素に向って凹状の面80が設けられ得る。
【0064】
図9に示す例では、充填弁を支持するユニット3の壁は例えば、凹部24への製品の流れを助けるために特に円錐形の少なくとも一つの凹部81を備えることができる。適当には、オリフィス38は、弁が閉じた形態にある時には凹部81内に開放し、シールした閉止は、例えばヘッド33、特にリップ53を凹部の底部に対して押圧することにより得られる。
【0065】
要素13には図10に示すように塗布面82が設けられ得、塗布面82は製品を蓄える少なくとも一つの中空部83を備えている。
【0066】
図11及び図12に示す変形実施形態では、充填弁20は、開口22に係合する固定部分55及び固定部分55に対して動くことのできるストッパー形成部分25を備え、特にヒンジ形成部分56を介して固定部分に接続される。
【0067】
充填弁20が静止形態にある時、ストッパー形成部分25は図11に示すように固定部分55に対して漏れなしで押圧し得る。
【0068】
ストッパー形成部分25の内側面57に容器のステム5によってスラストが作用すると、ストッパー形成部分25は上昇し、固定部分55と共に開口59を形成し、製品を再充填可能なユニット3の内部空間12に到達させる。ステム5は面57に対して直接押圧し得るが、しかし、変形例として図示したように、ステム5の一端部には端部片60を設けてもよく、この端部片60は、開口59内へ直接ステム5の内側導管6からの製品を分与するための横方開口61を備え、製品を一層容易に流れさせるようにしている。適当には、ステム5の自由端部には、開口61のような一つ以上の横方開口を備え得る。別の変形例として、ストッパー形成部分25の面57は、ステムがストッパー形成部分25に当接する時、ステム5の内側導管6からの製品の流れを促進させる形状に構成され得る。
【0069】
図13に示す変形実施形態では、充填弁の端部片60の下方部分はステム5に嵌合するように形成され、端部片60の上方部分は噴霧器形成部分85を備え、噴霧器形成部分85は横方製品出口オリフィス86を備えている。
【0070】
この例では、充填弁はまた、プラスチック材料、特にエラストマーを成形することによって、ストッパー形成部分25と共に単一部片として形成された戻し部材28を備えている。
【0071】
図示例では、戻し部材28は、本体9の外表面31に当接する撓み性リップの形状である。
【0072】
ストッパー形成部分25は、ステム5を引き抜いた時に、本体9の内側表面にストッパー形成部分25を保持するため円錐形フランジ89を備えたスリーブの形状である。
【0073】
閉じた形態では、オリフィス86は上記のスリーブによって閉じられる。
【0074】
分与形態では、リップ28は変形され、オリフィス86はスリーブの外側に開放する。
【0075】
アプリケータ部材13は、代わりにカバー10と一体でなくてもよいが、図14に示すように本体9と一体であり得る。この場合、製品は例えばアプリケータ部材13の多孔性のため、アプリケータ部材13を通過して、塗布用面16に達することができる。
【0076】
図15に示す別の変形例では、カバー10は、使用者が容易に掴んで再充填可能な要素を操作できるように構成したハンドル90を備えている。
【0077】
このハンドル90は、図15に示すように取り外しできないか、又は図16に示すように取外し可能にされ得る。図16において、ハンドル90は少なくとも二つの弾性的に変形可能なタブ91を備え、これらのタブ91は底部に出っ張り92を備えている。再充填可能なユニットのカバー10は開口93及びタブ91をスナップ嵌めするためのハウジングとして構成された少なくとも一つの溝94を備えている。
【0078】
また、図16において、格子95を支持する要素は再充填可能なユニットの本体9とカバー10との間に挿置される。アプリケータ部材13は格子95を介して製品を捕捉し、製品は底部に充填弁20を通って本体9内に収容される。本体9はその中に収容された製品を均質化するボール96を収容している。
【0079】
図17に示す別の変形例では、ハンドル90は折畳むことができる。
【0080】
図17に示すように、再充填可能なユニット3の上にはカバー10が取付けられ、カバー10の周囲にはヨーク型のハンドル90が取付けられている。
【0081】
ハンドル90は図示したように、ユニットの下に折畳むことができ、そして例えば本体9上にカバー10を保持するのを補助し得る。ハンドルは矢印の方向に回転され、そして点線示すように例えば水平に位置され得る。
【0082】
容器2は、図1の形状と異なる種々の形状、特に図18に示すように下方向へフレアー状の形状、又は図19に示すようにほぼ円筒形状でもよい。
【0083】
再充填可能なユニットのない場合には、容器2は、分与部材4を保護するように構成した閉じキャップ100で覆われ得る。
【0084】
図18に示す容器2はポンプ及びディプ管を備えている。この容器2は例えば乳剤又はゲル状ローションのような液体製品を収容するように構成される。
【0085】
図19に示す容器は、例えばクリームゲルのような一層ペースト状の製品を収容し、そして容器の底部にピストン103を備えている。
【0086】
図19の容器2のポンプはエアーレスポンプであり、それでピストン103は、製品が送出されるにつれて容器内を上昇していく。ピストン103は例えば収縮性のバッグに変えることができる。
【0087】
容器2に取付けられた図20に示す再充電可能なユニット3は、図14の実施形態の場合と同様に、本体9と一体のアプリケータ部材13を備えている。本体9はハンドル90によってのばされる。本体9は、図21に示すように、カバー10における相応した溝に収容するように構成した環状リブ104を備えたスカート105を備え、カバーは、弁20を用いて製品を分与する時に、ユニット3に任意に配置され得る。
【0088】
図示してない別の変形例では、図20及び図21に示す装置は、本発明の範囲から逸脱せずに、カバー10を省略することができる。
【0089】
当然、本発明は説明してきた実施形態に限定されない。
【0090】
製品再充填可能な要素は特に、例えば製品を蓄え、そして圧搾時に解放できる発泡体から成るアプリケータ部材でなくてもよい。
【0091】
特許請求の範囲を含む明細書の記載において、用語“有する、備える、又はから成る”は、特に注釈しない限り“少なくとも一つ有する、少なくとも一つ備える、又は少なくとも一つから成る”と同義であると理解されるべきである。
【0092】
種々の実施形態の特徴は結合され得る。特に、図14の装置に、図4〜図13に示す充填弁を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明に従って構成した装置を、充填弁が閉じられた形態で示す概略部分縦断面図。
【図2】充填弁が充填形態にある時の図1の装置を示す図。
【図3】図1の細部の拡大断面図。
【図4】充填弁の一つの実施形態を示す断面図。
【図5】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図6】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図7】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図8】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図9】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図10】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図11】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図12】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図13】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図14】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図15】本発明による装置の別の実施形態を示す概略部分縦断面図。
【図16】再充填可能なユニットの別の実施形態を示す概略縦断面図。
【図17】再充填可能なユニットの別の実施形態を示す概略側面図。
【図18】容器の変形実施形態を示す断面図。
【図19】容器の変形実施形態を示す断面図。
【図20】図18の容器を備えた本発明による装置の変形実施形態を示す概略部分縦断面図。
【図21】図20の再充填可能なユニットを示す概略縦断面図。
【符号の説明】
【0094】
1:包装及び分与装置
2:容器
3:ユニット
4:分与部材
5:中空ステム
6:内側導管
9:中空本体
10:閉じカバー
12:内部空間
13:製品再充填要素(アプリケータ部材)
14:中央通路
16:塗布面
18:シーリングリップ
20:充填弁
22:開口
24:凹部
25:ストッパー形成部分
28:弾性戻し部材
29:外方端部
30:自由縁部
31:外表面
33:保持ヘッド
34:壁
36:底部
38:オリフィス
39:内側導管
40:ハウジング
51:環状ボス
52:環状ボス
53:環状リップ
54:自由端部
55:固定部分
56:ヒンジ形成部分
57:内側面
59:開口
60:端部片
61:横方開口
65:円形フランジ
80:面
82:塗布面
83:中空部
85:噴霧器形成部分
86:横方製品出口オリフィス
89:円錐形フランジ
90:ハンドル
91:タブ
92:出っ張り
93:開口
95:格子
96:ボール
100:閉じキャップ
103:ピストン
104:環状リブ
105:スカート
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば弁又はポンプステムを備えたディスペンサー部材をもつ容器を用いて製品を再充填できるユニットを有する形式の化粧製品の包装及び分与装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
このような装置は、特に特許文献1、及び特許文献2から公知である。これらの公知の装置では、再充填可能なユニットは、ユニットの本体と一体である弾性フラップの形状であることができかつ容器からの製品による圧力の影響の下で閉じた形態から充填形態に動くことのできる充填弁を任意に備えることができる。
【特許文献1】欧州特許出願第1205125−A2号
【特許文献2】欧州特許出願第1205126−A1号
【0003】
このような充填弁を備えたユニットは製作するのが比較的難しく、さらには容器のディスペンサー部材から供給される製品による圧力はフラップを開放するように十分でなければならず、このことはユニットの使用を特殊な容器に限定し、また顧客がユニットに導入できる製品の数を低減し得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、特に、再充填可能なユニットを容易に製作できしかも非常に高い必要のない圧力で製品を供給するディスペンサー部材を備えた容器と共に再充填可能なユニットを使用できる包装及び分与装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ディスペンサー部材を備えた容器を用いて製品を再充填できるユニットを有し;
このユニットが
本体と;
製品を再充填できる要素と;
本体に取り付けられ、ディスペンサー部材によって作用するスラストの影響のもとで閉じた形態から充填形態へ移りそしてディスペンサー部材のない時には閉じた形態に戻るように構成される充填弁と;
を備えて成る製品の包装及び分与装置を提供する。
【0006】
再充填可能な要素は好ましくは、皮膚と接触するように構成され得る塗布表面を備えている。
【0007】
本発明によって、充填弁は、容器により供給される製品の圧力に関係なく開放され得、従って再充填可能なユニットを容易に充填させる。
【0008】
容器のディスペンサー部材は、例えば、特に加圧容器又はポンプの場合にディスペンサー弁及び相応した弁又はポンプステムを備え得る。
【0009】
本発明による包装及び分与装置は、再充填可能なユニットだけでなく、再充填可能なユニットを再充填するように構成した容器も備え得る。
【0010】
ステムは、容器の軸線に沿って休止位置と製品の分与位置との間で容器に対して可動であり得る。
【0011】
充填弁を閉じた形態から充填形態に動かすのに必要な力は、ステムを休止位置から分与位置へ動かすのに必要な力より小さいかまたは等しくできる。
【0012】
ステムを休止位置から分与位置へ動かすのに必要な力は、例えば10daN〜15daNであり得る。
【0013】
充填弁は、ディスペンサー部材が製品再充填可能ユニットに製品を供給する前に、充填形態を取るように構成され得る。
【0014】
好ましくは、充填弁は、材料、特にエラストマーの成形によって単一部片として構成されるが、しかし、充填弁が幾つかの構成要素を組立てることによって構成される場合も本発明の範囲から逸脱するものではない。充填弁は特に、ディスペンサー装置と共動するように構成した端部片を備えることができ、この端部片はエラストマー部分に対して可動である。
【0015】
充填弁は再充填可能なユニットの本体に取付けられ得、これにより本体の製作が容易となる。
【0016】
再充填可能なユニットの本体は、特にそれを通る開口を備えてもよく、充填弁はこの開口に配置される。
【0017】
開口は、ユニットの内部空間に通じる凹部に配置され得、この凹部は例えば充填弁が再充填可能なユニット内にあまりしないようにでき、そして特に、充填弁と製品再充填可能な要素との接触を防ぐようにできる。充填弁は凹部から突出しないようにされ得る。
【0018】
充填弁が可動部分を備える場合には、凹部が存在することにより特に、可動部分は製品再充填可能な要素によって妨げられることなく充填形態を取り得るように動くのに十分な空間をもつことができる。
【0019】
充填弁は、容器のディスペンサー部材が充填弁から分離される時に充填弁を閉じた形態に自動的に戻す弾性戻し部材を備え得る。
【0020】
弾性戻し部材は、例えば、充填弁のストッパー形成部分を備えた単一部片として構成したリップの形状であり得、ストッパー形成部分は本体における相応した開口内を動くことができる。
【0021】
弾性戻し部材はまた、充填弁のストッパー形成部分を備えた単一部片として構成されないばね、特に本体の外表面と充填弁のストッパー形成部分に設けた肩部との間に弾性的に挿置されるらせん状ばねの形状であってもよい。
【0022】
充填弁のストッパー形成部分は、充填弁が閉じた形態にある時には再充填可能なユニットの本体によって閉じられそして充填弁が充填形態にある時には内部空間に開放する少なくとも一つのオリフィス、特に少なくとも二つの直径上相対した同軸オリフィスを備えることができる。
【0023】
充填弁のストッパー形成部分は、特に本体に対して動くことができる際には、充填弁と本体との接触表面の伸張を減少できるようにさせて、充填弁が本体に対して摩擦なしで比較的容易に動き得るようにする少なくとも一つのボスを備えることができる。
【0024】
充填弁は、少なくとも一つの環状ボス、特に、好ましくは充填中に内部空間に達する前に製品を通すオリフィスの各側に配置した少なくとも二つの環状ボスを備えることができる。
【0025】
この又はこれらのボスは、充填弁が閉じた形態にある時、充填弁が係合する開口を画定する壁と接触して配置され得る。
【0026】
充填弁は、本体の開口に配置された固定部分と、容器のディスペンサー部材によって作用するスラスト、特にストッパー形成部分を固定部分から離れる方向に押すようにストッパー形成部分に対して支持するポンプ又は弁のステムによって作用するスラストの影響の下で固定部分に対して動くことのできるストッパー形成部分とを備えることができる。ストッパー形成部分は、特に、ヒンジ形成部分を介して固定部分に結合され得る。
【0027】
充填弁は、再充填可能なユニットの本体内に充填弁を保持するヘッドを備えることができる。このへッドは、例えば、周囲部が薄く、そして例えば容器から供給される製品の流れを促進させるように隆起され得る壁、又はユニットの本体に対して自由縁部で支持する環状リップを備えることができる。
【0028】
ユニットにおける製品再充填可能な要素は例えばアプリケータ部材から成り得、このアプリケータ部材は、それ自体できれば例えば、本体に取外し自在に固着された把持部材と一体であるか、又は本体と一体であり得る。後者の場合には、ユニットにおける容器から供給される製品は、処置すべき表面、例えば皮膚、粘膜又は外皮に塗布するためにアプリケータ部材を通って塗布表面に到達しなければならない。
【0029】
アプリケータ部材は、充填弁が閉じた形態にありそして取外し可能なユニットが閉じられている時に、充填弁と随意に接触し得る。
【0030】
アプリケータ部材は、広範囲の材料、特に、弾性的に変形可能な要素、特に発泡体をから成り得る。
【0031】
ユニットは、取外し可能及び(又は)折畳み可能なハンドルを備えることができる。
【0032】
ユニットは、製品再充填可能な要素と充填弁との間に挿置した格子を備えることができる。
【0033】
容器は浸漬管を備えることができる。変形例として、容器はピストン及びディスペンサー部材、特にエアレス型のポンプを備えることができる。
【0034】
本発明はまた、ディスペンサー部材を備えた容器を用いて製品を再充填できるユニットを有し;
このユニットが
本体と;
製品を再充填でき、ユニットの内部空間に収容され、本体によって少なくとも部分的に画定要素と;
本体に取り付けられ、ディスペンサー部材によって作用するスラストの影響のもとで内部空間を閉じた形態から充填形態へ移りそしてディスペンサー部材のない時には閉じた形態に戻るように構成される充填弁と;
を備えて成る製品の包装及び分与装置を提供する。
【0035】
本発明は、添付図面を参照して、本発明を限定しない実施形態についての以下の詳細な説明から一層良く理解される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
図1〜3に示す包装及び分与装置1は、フェースケアー製品又はボディケアー製品例えば、乳剤、ローション又は香水を含む化粧品を収容する容器2及び容器2から供給される製品を再充填できるユニット3を備えている。ユニット3は容器2に取外し可能に固着され得る。
【0037】
容器2は分与部材4を備え、この分与部材4は考察している例では、ポンプ又は弁に付属し得る中空ステム5を備えている。図示した例において、製品は、装置の長手方向軸線Xに沿ってステム5を押すことにより供給され、製品はステム5の内側導管6を通って供給される。製品を供給させるのに十分なようにステムを押すのに必要な力は、例えば10daN以上、12daN台である。製品はまた、本発明の範囲から背逸脱せずに別の仕方、例えばステムと別個に設けた押ボタンを押すこと、又は適当にステムの固定される容器の壁を押すことによって作動することにより供給することもできる。
【0038】
分与部材4を構成しているポンプ又は弁は任意の公知の形式のものでよい。容器2は概略的に示されており、本発明は容器の任意の特定のサイズ又は形状に限定されるものではない。特に、容器2は再充填可能なユニット3より相当に大きくできる。
【0039】
このユニットは中空本体9を備え、この中空本体9は閉じカバー10と共に内部空間12を画定し、この内部空間12には製品再充填要素13が収容されている。この製品再充填要素13は考察している例では、カバー10に固着されたアプリケータ部材から成っている。アプリケータ部材13は例えば、カバー10の中央通路14の一端に固着された発泡体であることができ、アプリケータ部材13はできれば任意の形状、特に外方向に凸状の塗布面16を備えている。
【0040】
図示した例の場合のように、カバー10は有利には、内部空間12を密封するシーリングリップ18を備えている。
【0041】
本発明によれば、ユニット3は充填弁20を備え、この充填弁20は、ステム5と共動し、そして内部空間12を閉じる図1に示す形態から、図2に示す充填形態に動くように構成され、図2に示す充填形態では、容器2から供給される製品は内部空間12に入り、アプリケータ部材13に製品を充填できるようにする。
【0042】
考察している例では、充填弁20は、特に図3に見られるように、本体9における開口22に係合されている。
【0043】
この開口22は例えば軸線Xのまわりで軸対称である円筒形状であり、図示したように本体9の内面における凹部24に開放し得る。
【0044】
充填弁20は、軸線Xに沿って開口22内を動くことのできるストッパー形成部分25及びステム5が充填弁20引き抜かれる際にストッパー形成部分25を閉じた形態に戻す弾性戻し部材28を備え得る。
【0045】
弾性戻し部材28は、例えば、ストッパー形成部分25の外方端部29に接合された環状リップの形状であり、そして本体9の外表面31に対して自由縁部30を介して支持するまで本体9の方向に半径方向外方へのびている。
【0046】
図3に見られるように、ストッパー形成部分25は、本体9上に充填弁を保持する保持ヘッド33を備え得、この保持ヘッド33は例えば、周囲部が薄い壁34を備え、そして充填弁が閉じた形態にある時に凹部24の底部36に当接する。
【0047】
ストッパー形成部分25はまた、少なくとも一つのオリフィス38、例えば二つの直径上相対した同軸オリフィス38を備え、これらのオリフィス38は内側導管39と連通し、この内側導管39は、ステム5を受けるハウジング40の端壁に開放しており、そしてステム5が図3に見られるように充填弁20に係合される時、ステム5の内側導管6と連続している。
【0048】
充填弁20が閉じた形態にある時、オリフィス38は開口22を画定する本体9の壁に相対して開放しており、従ってこれらのオリフィス38は閉じられる。充填弁22は雰囲気から内部空間を遮断できる。
【0049】
適当には、保持ヘッド33はまた、凹部24の底部36に対して実質的に漏れなしで押すことにより密封シールを得るのに役立つ。変形例においては、閉止は単に凹部24の底部36に対して保持ヘッド33を押し込むことによって漏れなしにされ得る。
【0050】
ステム5が充填弁20内に押し込まれ、ユニット3が下方向へ動かされてステム5を作動し、ステムを介して製品を供給させると、ストッパー形成部分25は本体9に対して制限的に動き、オリフィス38は凹部24内に開放できる。
【0051】
保持ヘッド33は凹部24の底部36から分離され、ステム5を介して供給される製品は容器の内部空間12に容易に到達し得る。ユニット3が解放されると及び(又は)ステム5が充填弁20から引き抜かれると、充填弁は特に弾性戻し部材28によって図1に示す閉じた形態に戻る。
【0052】
従って、ユニット3の内部の製品は密封した環境に貯蔵され得、このことは、製品が香水のような揮発性配合物から成る場合に特に有益である。
【0053】
好ましくは、充填弁20は、製品がステムを介して供給される前にオリフィス38が凹部24に解放するようにされる。
【0054】
図1〜図3に示す例では、充填弁20は、熱可塑性材料、特にエラストマーを成形することによって単一部片として構成される。
【0055】
当然、本発明の範囲から逸脱することなく、特に充填弁に対して種々の変更がなされ得る。
【0056】
例として、図4には変形実施形態を示し、ストッパー形成部分25はオリフィス38の各側にそれぞれ配置された二つの環状ボス51、52を備えている。
【0057】
ストッパー形成部分25は、本質的にこれらの環状ボス51、52を介して開口22を画定する本体9の壁と接触し、これにより、ストッパー形成部分25と本体9との間の摩擦を低減でき、そしてステム5によるスラストの作用の下でストッパー形成部分25の動きかを促進させることができる。
【0058】
図5に示す変形例では、保持ヘッド33はその周囲部に環状リップ53を備え、この環状リップ53の自由端部54は凹部24の底部36に対して押圧する。
【0059】
保持ヘッド33は当然、他の形状に構成され得る。好ましくは、保持ヘッド33は、開口22への充填弁22の挿入を容易にする形状に構成される。
【0060】
図6に示す変形例では、弾性戻し部材28は、ストッパー形成部分25のまわりに配置した螺旋状ばねから成り、このばねの軸方向一端部は本体9の外表面31に当接し、他端部はストッパー形成部分25の外方端部に設けた円形フランジ65に当接する。
【0061】
図7に見られるように、充填弁20は、静止状態の時には凹部24から突出しないように構成され得る。
【0062】
適当には、図8に例示したように、充填弁20はユニット内部の製品再充填可能な要素の形状及び位置の関数として構成され得る。
【0063】
充填弁には、例えば、製品再充填可能な要素に向って凹状の面80が設けられ得る。
【0064】
図9に示す例では、充填弁を支持するユニット3の壁は例えば、凹部24への製品の流れを助けるために特に円錐形の少なくとも一つの凹部81を備えることができる。適当には、オリフィス38は、弁が閉じた形態にある時には凹部81内に開放し、シールした閉止は、例えばヘッド33、特にリップ53を凹部の底部に対して押圧することにより得られる。
【0065】
要素13には図10に示すように塗布面82が設けられ得、塗布面82は製品を蓄える少なくとも一つの中空部83を備えている。
【0066】
図11及び図12に示す変形実施形態では、充填弁20は、開口22に係合する固定部分55及び固定部分55に対して動くことのできるストッパー形成部分25を備え、特にヒンジ形成部分56を介して固定部分に接続される。
【0067】
充填弁20が静止形態にある時、ストッパー形成部分25は図11に示すように固定部分55に対して漏れなしで押圧し得る。
【0068】
ストッパー形成部分25の内側面57に容器のステム5によってスラストが作用すると、ストッパー形成部分25は上昇し、固定部分55と共に開口59を形成し、製品を再充填可能なユニット3の内部空間12に到達させる。ステム5は面57に対して直接押圧し得るが、しかし、変形例として図示したように、ステム5の一端部には端部片60を設けてもよく、この端部片60は、開口59内へ直接ステム5の内側導管6からの製品を分与するための横方開口61を備え、製品を一層容易に流れさせるようにしている。適当には、ステム5の自由端部には、開口61のような一つ以上の横方開口を備え得る。別の変形例として、ストッパー形成部分25の面57は、ステムがストッパー形成部分25に当接する時、ステム5の内側導管6からの製品の流れを促進させる形状に構成され得る。
【0069】
図13に示す変形実施形態では、充填弁の端部片60の下方部分はステム5に嵌合するように形成され、端部片60の上方部分は噴霧器形成部分85を備え、噴霧器形成部分85は横方製品出口オリフィス86を備えている。
【0070】
この例では、充填弁はまた、プラスチック材料、特にエラストマーを成形することによって、ストッパー形成部分25と共に単一部片として形成された戻し部材28を備えている。
【0071】
図示例では、戻し部材28は、本体9の外表面31に当接する撓み性リップの形状である。
【0072】
ストッパー形成部分25は、ステム5を引き抜いた時に、本体9の内側表面にストッパー形成部分25を保持するため円錐形フランジ89を備えたスリーブの形状である。
【0073】
閉じた形態では、オリフィス86は上記のスリーブによって閉じられる。
【0074】
分与形態では、リップ28は変形され、オリフィス86はスリーブの外側に開放する。
【0075】
アプリケータ部材13は、代わりにカバー10と一体でなくてもよいが、図14に示すように本体9と一体であり得る。この場合、製品は例えばアプリケータ部材13の多孔性のため、アプリケータ部材13を通過して、塗布用面16に達することができる。
【0076】
図15に示す別の変形例では、カバー10は、使用者が容易に掴んで再充填可能な要素を操作できるように構成したハンドル90を備えている。
【0077】
このハンドル90は、図15に示すように取り外しできないか、又は図16に示すように取外し可能にされ得る。図16において、ハンドル90は少なくとも二つの弾性的に変形可能なタブ91を備え、これらのタブ91は底部に出っ張り92を備えている。再充填可能なユニットのカバー10は開口93及びタブ91をスナップ嵌めするためのハウジングとして構成された少なくとも一つの溝94を備えている。
【0078】
また、図16において、格子95を支持する要素は再充填可能なユニットの本体9とカバー10との間に挿置される。アプリケータ部材13は格子95を介して製品を捕捉し、製品は底部に充填弁20を通って本体9内に収容される。本体9はその中に収容された製品を均質化するボール96を収容している。
【0079】
図17に示す別の変形例では、ハンドル90は折畳むことができる。
【0080】
図17に示すように、再充填可能なユニット3の上にはカバー10が取付けられ、カバー10の周囲にはヨーク型のハンドル90が取付けられている。
【0081】
ハンドル90は図示したように、ユニットの下に折畳むことができ、そして例えば本体9上にカバー10を保持するのを補助し得る。ハンドルは矢印の方向に回転され、そして点線示すように例えば水平に位置され得る。
【0082】
容器2は、図1の形状と異なる種々の形状、特に図18に示すように下方向へフレアー状の形状、又は図19に示すようにほぼ円筒形状でもよい。
【0083】
再充填可能なユニットのない場合には、容器2は、分与部材4を保護するように構成した閉じキャップ100で覆われ得る。
【0084】
図18に示す容器2はポンプ及びディプ管を備えている。この容器2は例えば乳剤又はゲル状ローションのような液体製品を収容するように構成される。
【0085】
図19に示す容器は、例えばクリームゲルのような一層ペースト状の製品を収容し、そして容器の底部にピストン103を備えている。
【0086】
図19の容器2のポンプはエアーレスポンプであり、それでピストン103は、製品が送出されるにつれて容器内を上昇していく。ピストン103は例えば収縮性のバッグに変えることができる。
【0087】
容器2に取付けられた図20に示す再充電可能なユニット3は、図14の実施形態の場合と同様に、本体9と一体のアプリケータ部材13を備えている。本体9はハンドル90によってのばされる。本体9は、図21に示すように、カバー10における相応した溝に収容するように構成した環状リブ104を備えたスカート105を備え、カバーは、弁20を用いて製品を分与する時に、ユニット3に任意に配置され得る。
【0088】
図示してない別の変形例では、図20及び図21に示す装置は、本発明の範囲から逸脱せずに、カバー10を省略することができる。
【0089】
当然、本発明は説明してきた実施形態に限定されない。
【0090】
製品再充填可能な要素は特に、例えば製品を蓄え、そして圧搾時に解放できる発泡体から成るアプリケータ部材でなくてもよい。
【0091】
特許請求の範囲を含む明細書の記載において、用語“有する、備える、又はから成る”は、特に注釈しない限り“少なくとも一つ有する、少なくとも一つ備える、又は少なくとも一つから成る”と同義であると理解されるべきである。
【0092】
種々の実施形態の特徴は結合され得る。特に、図14の装置に、図4〜図13に示す充填弁を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明に従って構成した装置を、充填弁が閉じられた形態で示す概略部分縦断面図。
【図2】充填弁が充填形態にある時の図1の装置を示す図。
【図3】図1の細部の拡大断面図。
【図4】充填弁の一つの実施形態を示す断面図。
【図5】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図6】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図7】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図8】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図9】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図10】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図11】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図12】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図13】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図14】充填弁の別の実施形態を示す断面図。
【図15】本発明による装置の別の実施形態を示す概略部分縦断面図。
【図16】再充填可能なユニットの別の実施形態を示す概略縦断面図。
【図17】再充填可能なユニットの別の実施形態を示す概略側面図。
【図18】容器の変形実施形態を示す断面図。
【図19】容器の変形実施形態を示す断面図。
【図20】図18の容器を備えた本発明による装置の変形実施形態を示す概略部分縦断面図。
【図21】図20の再充填可能なユニットを示す概略縦断面図。
【符号の説明】
【0094】
1:包装及び分与装置
2:容器
3:ユニット
4:分与部材
5:中空ステム
6:内側導管
9:中空本体
10:閉じカバー
12:内部空間
13:製品再充填要素(アプリケータ部材)
14:中央通路
16:塗布面
18:シーリングリップ
20:充填弁
22:開口
24:凹部
25:ストッパー形成部分
28:弾性戻し部材
29:外方端部
30:自由縁部
31:外表面
33:保持ヘッド
34:壁
36:底部
38:オリフィス
39:内側導管
40:ハウジング
51:環状ボス
52:環状ボス
53:環状リップ
54:自由端部
55:固定部分
56:ヒンジ形成部分
57:内側面
59:開口
60:端部片
61:横方開口
65:円形フランジ
80:面
82:塗布面
83:中空部
85:噴霧器形成部分
86:横方製品出口オリフィス
89:円錐形フランジ
90:ハンドル
91:タブ
92:出っ張り
93:開口
95:格子
96:ボール
100:閉じキャップ
103:ピストン
104:環状リブ
105:スカート
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポンプ又はバルブに繋がる中空ステム(5)を有するディスペンサー部材(4)を備えた容器(2)を用いて製品を再充填できるユニット(3)を有し、
上記ユニット(3)が
本体(9)と、
製品塗布表面を備えた、製品を再充填できる要素(13)と、
幾つかの構成要素を組立てて構成され、上記本体(9)に取り付けられ、ディスペンサー部材(4)によって作用するスラストの影響のもとで閉じた形態から充填形態へ移りそしてディスペンサー部材(4)のない時には閉じた形態に戻るように構成される充填弁(20)と、
を備え、
前記充填弁(20)が内側導管(39)を有し、
前記内側導管(39)が、前記中空ステム(5)を受けるために、ハウジング(40)の端壁に開放しかつ開放充填形態において製品を流れさせる少なくとも一つのオリフィスト連通していること
を特徴とする製品の包装及び分与装置。
【請求項2】
容器(2)のディスペンサー部材(4)が弁ステム(5)を備えていることを特徴とする請求項1記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項3】
ディスペンサー部材(4)がポンプステムを備えていることを特徴とする請求項1記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項4】
ステムが、容器の軸線に沿って休止位置と製品の分与位置との間で容器に対して可動であることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項5】
充填弁を閉じた形態から充填形態に動かすのに必要な力が、ステムを休止位置から分与位置へ動かすのに必要な力より小さいか又は等しいことを特徴とする請求項4記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項6】
ステムを休止位置から分与位置へ動かすのに必要な力が10daN〜15daNであることを特徴とする請求項4及び請求項5のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項7】
充填弁は、ディスペンサー部材が製品再充填可能ユニットに製品を供給する前に、充填形態を取るように構成されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項8】
充填弁が再充填可能なユニットの本体(9)に取付けられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項9】
再充填可能なユニットの本体(9)が、それを通る開口(22)を備え、充填弁(20)がこの開口(22)に配置されていることを特徴とする請求項8記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項10】
開口(22)が、ユニットの内部空間(12)に通じる凹部(24)に配置されていることを特徴とする請求項9記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項11】
充填弁が凹部(24)から突出していないことを特徴とする請求項10記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項12】
充填弁と製品再充填可能な要素との間に接触がないことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項13】
容器のディスペンサー部材が充填弁から分離される時に、充填弁を閉じた形態に戻す弾性戻し部材を充填弁が備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項14】
弾性戻し部材が、充填弁のストッパー形成部分(25)を備えた単一部片として構成されないばねの形状であることを特徴とする請求項13記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項15】
弾性戻し部材が、本体の外表面(31)と充填弁のストッパー形成部分(25)に設けた肩部(54)との間に弾性的に挿置されるらせん状ばねの形状であることを特徴とする請求項13記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項16】
充填弁のストッパー形成部分は、充填弁が閉じた形態にある時には再充填可能なユニットの本体(9)によって閉じられそして充填弁が充填形態にある時には内部空間(12)に開放する少なくとも一つのオリフィス(38)を備えていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項17】
ストッパー形成部分が、少なくとも二つの直径上相対した同軸オリフィス(38)を備えていることを特徴とする請求項1記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項18】
充填弁のストッパー形成部分が、充填弁と本体(9)との接触表面の伸張を減少できるようにさせる少なくとも一つのボス(51、52)を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項17のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項19】
充填弁が少なくとも一つの環状ボスを備えていることを特徴とする請求項18記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項20】
充填弁が少なくとも二つの環状ボス(51、52)を備えていることを特徴とする請求項18記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項21】
ボスが、オリフィス(38)の各側に配置され、製品がオリフィス(38)を通って内部空間(12)に到達することを特徴とする請求項19又は請求項20記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項22】
充填弁が、本体(9)の開口(22)に配置された固定部分(55)と、容器のディスペンサー部材によって作用するスラストの影響の下で上記固定部分に対して動くことのできるストッパー形成部分(25)とを備えていることを特徴とする請求項1記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項23】
ストッパー形成部分(25)が、ストッパー形成部分(25)を上記固定部分から離れる方向に押すようにストッパー形成部分(25)に対して支持するポンプ又は弁のステムによって作用するスラストの影響の下で上記固定部分に対して動くことができることを特徴とする請求項22記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項24】
充填弁が、ディスペンサー部材(5)と共動するように構成した端部片(60)を備え、この端部片(60)がエラストマー部分に対して可動であることを特徴とする請求項1記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項25】
ストッパー形成部分(25)が、ヒンジ形成部分(56)を介して固定部分に結合されることを特徴とする請求項24記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項26】
充填弁が、再充填可能なユニットの本体(9)内に充填弁を保持するヘッド(33)を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項25のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項27】
へッド(33)が、周囲部の薄い壁(34)を備えていることを特徴とする請求項26記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項28】
ユニットにおける製品再充填可能な要素がアプリケータ部材から成ることを特徴とする請求項1〜請求項27のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項29】
本体に取外し自在に固着されたアプリケータ部材を把持する部材(10)を有することを特徴とする請求項28の記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項30】
アプリケータ部材が塗布中本体と一体であることを特徴とする請求項26記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項31】
アプリケータ部材が弾性的に変形可能な要素、特に発泡体を備えていることを特徴とする請求項28〜及び請求項30のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項32】
ユニット(3)がハンドル(90)を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項31のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項33】
ハンドル(90)が取外しできることを特徴とする請求項32記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項34】
ハンドル(90)が折畳みできることを特徴とする請求項32記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項35】
ユニット(3)が、製品再充填可能な要素と充填弁(20)との間に挿置した格子(95)を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項34のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項36】
容器(2)が浸漬管を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項35のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項37】
容器(2)がピストン(103)を備え、また容器がディスペンサー部材を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項33のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項38】
ディスペンサー部材が、エアレス型のポンプであることを特徴とする請求項37記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項1】
ポンプ又はバルブに繋がる中空ステム(5)を有するディスペンサー部材(4)を備えた容器(2)を用いて製品を再充填できるユニット(3)を有し、
上記ユニット(3)が
本体(9)と、
製品塗布表面を備えた、製品を再充填できる要素(13)と、
幾つかの構成要素を組立てて構成され、上記本体(9)に取り付けられ、ディスペンサー部材(4)によって作用するスラストの影響のもとで閉じた形態から充填形態へ移りそしてディスペンサー部材(4)のない時には閉じた形態に戻るように構成される充填弁(20)と、
を備え、
前記充填弁(20)が内側導管(39)を有し、
前記内側導管(39)が、前記中空ステム(5)を受けるために、ハウジング(40)の端壁に開放しかつ開放充填形態において製品を流れさせる少なくとも一つのオリフィスト連通していること
を特徴とする製品の包装及び分与装置。
【請求項2】
容器(2)のディスペンサー部材(4)が弁ステム(5)を備えていることを特徴とする請求項1記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項3】
ディスペンサー部材(4)がポンプステムを備えていることを特徴とする請求項1記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項4】
ステムが、容器の軸線に沿って休止位置と製品の分与位置との間で容器に対して可動であることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項5】
充填弁を閉じた形態から充填形態に動かすのに必要な力が、ステムを休止位置から分与位置へ動かすのに必要な力より小さいか又は等しいことを特徴とする請求項4記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項6】
ステムを休止位置から分与位置へ動かすのに必要な力が10daN〜15daNであることを特徴とする請求項4及び請求項5のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項7】
充填弁は、ディスペンサー部材が製品再充填可能ユニットに製品を供給する前に、充填形態を取るように構成されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項8】
充填弁が再充填可能なユニットの本体(9)に取付けられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項9】
再充填可能なユニットの本体(9)が、それを通る開口(22)を備え、充填弁(20)がこの開口(22)に配置されていることを特徴とする請求項8記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項10】
開口(22)が、ユニットの内部空間(12)に通じる凹部(24)に配置されていることを特徴とする請求項9記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項11】
充填弁が凹部(24)から突出していないことを特徴とする請求項10記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項12】
充填弁と製品再充填可能な要素との間に接触がないことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項13】
容器のディスペンサー部材が充填弁から分離される時に、充填弁を閉じた形態に戻す弾性戻し部材を充填弁が備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項14】
弾性戻し部材が、充填弁のストッパー形成部分(25)を備えた単一部片として構成されないばねの形状であることを特徴とする請求項13記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項15】
弾性戻し部材が、本体の外表面(31)と充填弁のストッパー形成部分(25)に設けた肩部(54)との間に弾性的に挿置されるらせん状ばねの形状であることを特徴とする請求項13記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項16】
充填弁のストッパー形成部分は、充填弁が閉じた形態にある時には再充填可能なユニットの本体(9)によって閉じられそして充填弁が充填形態にある時には内部空間(12)に開放する少なくとも一つのオリフィス(38)を備えていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項17】
ストッパー形成部分が、少なくとも二つの直径上相対した同軸オリフィス(38)を備えていることを特徴とする請求項1記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項18】
充填弁のストッパー形成部分が、充填弁と本体(9)との接触表面の伸張を減少できるようにさせる少なくとも一つのボス(51、52)を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項17のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項19】
充填弁が少なくとも一つの環状ボスを備えていることを特徴とする請求項18記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項20】
充填弁が少なくとも二つの環状ボス(51、52)を備えていることを特徴とする請求項18記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項21】
ボスが、オリフィス(38)の各側に配置され、製品がオリフィス(38)を通って内部空間(12)に到達することを特徴とする請求項19又は請求項20記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項22】
充填弁が、本体(9)の開口(22)に配置された固定部分(55)と、容器のディスペンサー部材によって作用するスラストの影響の下で上記固定部分に対して動くことのできるストッパー形成部分(25)とを備えていることを特徴とする請求項1記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項23】
ストッパー形成部分(25)が、ストッパー形成部分(25)を上記固定部分から離れる方向に押すようにストッパー形成部分(25)に対して支持するポンプ又は弁のステムによって作用するスラストの影響の下で上記固定部分に対して動くことができることを特徴とする請求項22記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項24】
充填弁が、ディスペンサー部材(5)と共動するように構成した端部片(60)を備え、この端部片(60)がエラストマー部分に対して可動であることを特徴とする請求項1記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項25】
ストッパー形成部分(25)が、ヒンジ形成部分(56)を介して固定部分に結合されることを特徴とする請求項24記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項26】
充填弁が、再充填可能なユニットの本体(9)内に充填弁を保持するヘッド(33)を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項25のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項27】
へッド(33)が、周囲部の薄い壁(34)を備えていることを特徴とする請求項26記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項28】
ユニットにおける製品再充填可能な要素がアプリケータ部材から成ることを特徴とする請求項1〜請求項27のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項29】
本体に取外し自在に固着されたアプリケータ部材を把持する部材(10)を有することを特徴とする請求項28の記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項30】
アプリケータ部材が塗布中本体と一体であることを特徴とする請求項26記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項31】
アプリケータ部材が弾性的に変形可能な要素、特に発泡体を備えていることを特徴とする請求項28〜及び請求項30のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項32】
ユニット(3)がハンドル(90)を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項31のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項33】
ハンドル(90)が取外しできることを特徴とする請求項32記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項34】
ハンドル(90)が折畳みできることを特徴とする請求項32記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項35】
ユニット(3)が、製品再充填可能な要素と充填弁(20)との間に挿置した格子(95)を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項34のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項36】
容器(2)が浸漬管を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項35のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項37】
容器(2)がピストン(103)を備え、また容器がディスペンサー部材を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項33のいずれか一項記載の製品の包装及び分与装置。
【請求項38】
ディスペンサー部材が、エアレス型のポンプであることを特徴とする請求項37記載の製品の包装及び分与装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2008−110228(P2008−110228A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−336143(P2007−336143)
【出願日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【分割の表示】特願2004−265304(P2004−265304)の分割
【原出願日】平成16年9月13日(2004.9.13)
【出願人】(592163240)ロレアル (23)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【分割の表示】特願2004−265304(P2004−265304)の分割
【原出願日】平成16年9月13日(2004.9.13)
【出願人】(592163240)ロレアル (23)
【Fターム(参考)】
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