説明

医用情報処理装置

【課題】複数の操作者により共通の装置を操作する場合においても、操作性を損なうことなく、操作者に応じた操作画面を表示させ、操作者に応じた処理の制限が可能な医用画像処理装置を提供する。
【解決手段】医用データ処理装置は、入力部と、メニュー情報記憶部と、表示制御部と、入力解析部とを備える。入力部は、操作者識別子と操作内容とを受け付ける。メニュー情報記憶部は、1または複数の処理が実行可能に関連付けられた操作メニューを示すメニュー情報を、操作者識別子と関連付けて記憶する。表示制御部は、メニュー情報を基に、受け付けられた操作者識別子に関連付けられた操作メニューを表示させる。入力解析部は、処理の選択を操作内容として受けて、当該操作内容とあわせて受け付けられた操作者識別子が、操作メニューに関連付けられた操作者識別子と等しい場合に、選択された処理を処理実行部に実行させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、診療録や医用画像などの医用データに処理を施し、その結果を表示させる医用情報処理装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
診療録や医用画像などの医用データを管理・記憶する装置(またはシステム)として、医用情報処理装置が知られている。医用データは、患者や診断ごとに作成される。
【0003】
このような医用情報処理装置には、例えば、操作者の権限やロール(例えば、職種等)の違いにより実行可能な処理を制限する機能が備えられているものがある。
【0004】
また、医用データに対する処理は、その処理に対応する操作メニュー上に表示されたボタンやアイコン等の操作系に対して、マウスによる指示やキーボード入力等の操作を受けることで実行される。このような医用情報処理装置には、操作メニュー上に、どの機能の操作系を表示させるか、また、それらの操作系をどのように配置するか(即ち、レイアウト)を、操作者ごとに変更可能とするものがある。
【0005】
一方で、カンファレンス等のような場では、一つの医用データに対し複数の操作者が操作を行う場合がある。このような場合には、一つの医用情報処理装置に対して複数の操作者が操作を行う。そのため、複数の操作者が共通の操作メニューを用いる必要があり、操作者の権限やロールに伴う処理の制限や、操作者ごとに変更されたレイアウトの適用を行うことが困難であった。
【0006】
一方で、操作者の権限やロールに伴う処理の制限や、操作者ごとに変更されたレイアウトの適用を行う場合には、実際の操作者が変わるごとに、その操作者の操作メニューを表示させる必要がある。具体的には、操作者が切り替わる場合には、医用データを表示させるためのソフトウェアを終了または停止させ、次の操作者による認証処理を行ったうえでソフトウェアを再起動し、その操作者の操作メニューを表示させる必要がある。そのため、このような構成にすると、操作者が切り替わる度にソフトウェアを再起動する必要があり、操作性が損なわれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−183302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この発明の実施形態は、複数の操作者により共通の装置を操作する場合においても、操作性を損なうことなく、操作者に応じた操作画面を表示させ、操作者に応じた処理の制限が可能な医用画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、この実施形態の第1の態様は、表示部と、処理実行部と、を備え、医用データを表示部に表示させる医用データ処理装置である。処理実行部は、医用データに対する処理を実行する。また、医用データ処理装置は、入力部と、メニュー情報記憶部と、表示制御部と、入力解析部と、を備える。入力部は、操作者ごとの操作者識別子と操作内容とを受け付ける。メニュー情報記憶部は、操作者ごとにあらかじめ決められた1または複数の処理が実行可能に関連付けられた操作メニューを表示させるためのメニュー情報を、当該操作者を示す操作者識別子と関連付けてあらかじめ記憶する。表示制御部は、メニュー情報記憶部に記憶されたメニュー情報を基に、受け付けられた操作者識別子に関連付けられた操作メニューを表示部に表示させる。入力解析部は、操作メニューに関連付けられた処理の選択を操作内容として受けて、当該操作内容とあわせて受け付けられた操作者識別子が、当該操作メニューに関連付けられた操作者識別子と等しい場合に、選択された処理を処理実行部に実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態に係る医用情報処理装置の構成を示した概略図である。
【図2】本実施形態に係る医用情報処理装置における画面構成の一例を示した図である。
【図3】本実施形態に係る医用情報処理装置の構成を示したブロック図である。
【図4】本実施形態に係る医用情報処理装置の一連の処理の流れを示したフローチャートである。
【図5】本実施形態に係る医用情報処理装置の一態様の構成を示した概略図である。
【図6】本実施形態に係る医用情報処理装置の一態様の構成を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本実施形態に係る医用情報処理装置について図1を参照しながら説明する。本実施形態に係る医用情報処理装置は、例えば、ワークステーション等のような端末10と、操作を行うためのUI(User Interface)としての入力部50と、表示部100とを含んで構成されている。入力部50は、例えば、キーボード51やマウス52を含んで構成されている。また、入力部50は、例えば、マウス52のみにより構成されていてもよい。
【0012】
この医用情報処理装置では、表示部100に表示された医用データに対して、共通の入力部50を介して複数の操作者(例えば、操作者Ua及びUb)が操作を行う。入力部50を構成するキーボード51やマウス52には、認証情報入力部53が含まれている。なお、以降では、キーボード51やマウス52を特に区別しない場合には、単に入力部50と記載する。また、この医用情報処理装置においては、操作者Ua及びUbは、入力部50を介して操作を行う際に、認証情報入力ユニット54Aまたは54Bにより、認証情報入力部53に認証情報を入力する。ここで、認証情報とは、操作者を特定するための識別情報(以降では「操作者識別子」と呼ぶ)と、その操作者を認証するためのパスワードを含む情報である。この認証情報に基づき、医用情報処理装置は、入力部50を操作した操作者を特定する。
【0013】
認証情報入力ユニット54A及び54Bは、例えば、IC等の情報を記憶する手段を備えており、医用情報処理装置を操作するための操作者ごとの認証情報が記憶されている。具体的な一例として、認証情報入力ユニット54A及び54Bは、非接触型のICカードとして構成される。この場合には、認証情報入力部53は、そのICを読み込むセンサーとして構成される。また、認証情報を入力する認証情報入力部53と認証情報入力ユニット54A及び54Bとの構成には、例えば、人体通信技術を用いてもよいし、指紋認証等の生態認証技術を用いてもよい。なお、認証情報入力部53と認証情報入力ユニット54A及び54Bとの具体的な構成は、適用された技術に応じて適宜変更すればよい。
【0014】
ここで、本実施形態に係る医用情報処理装置の画面の構成について図2を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係る医用情報処理装置における画面構成の一例を示した図である。なお、画面の表示に係る動作や、表示された画面に対して操作を受けた場合の各構成の動作については、画面の説明とは別に以降で具体的に説明する。図2に示すように、この医用画像処理装置の画面は、共通表示領域V10と、専用UIV20a及びV20bとを含んで構成される。
【0015】
共通表示領域V10は、複数の操作者間で共通の操作対象が表示される表示領域である。ここで、共通の操作対象とは、例えば、患者情報、診療録、または医用画像等の医用データや、その医用データに対して共通で実行可能な処理を呼び出すためのインタフェースを示している。一例として、共通表示領域V10は、選択された患者の医用データを表示した例を示している。共通表示領域V10は、患者情報表示領域V11と、共通インタフェース表示領域V12と、医用データ表示領域V13とを含んで構成されている。患者情報表示領域V11は、選択された患者の情報を表示するための表示領域である。また、医用データ表示領域V13は、選択された患者の医用データを表示するための表示領域である。図2の例では、医用データ表示領域V13に、医用画像V131が表示されている。また、共通インタフェース表示領域V12は、複数の操作者間で共通の処理を実行するためのインタフェース(例えば、ボタン等)が表示されている。例えば図2では、複数の医用データが存在する場合に、画面上に表示させる医用データを切り替えるための「次」及び「前」ボタンや、ソフトウェアを終了させるための「終了」ボタンが共通インタフェース表示領域V12に表示されている。
【0016】
専用UIV20a及びV20bは、操作者ごとに設けられたインタフェースである。例えば、専用UIV20aは、操作者Uaを示す情報(即ち、操作者識別子)に関連付けられており、操作者Uaによる操作のみを受け付ける。この操作者識別子は、例えば、操作者Uaの認証情報にも含まれている。また、専用UIV20bは、操作者Ubの操作者識別子に関連付けられており、操作者Ubによる操作のみを受け付ける。以降では、専用UIV20aの場合を例に説明する。専用UIV20aは、操作メニューV21aと、ポインタV22aとを含んで構成されている。操作メニューV21aは、医用データに対する処理を指示するための操作インタフェースである。操作メニューV21aは、ボタン等のインタフェースが1または複数表示されている。以降では、ボタンの場合を例に説明する。このボタンは、医用データに対する処理(例えば、画像処理等)を実行するためのプログラムと関連付けられており、このボタンがポインタV22aにより操作されることで、そのボタンに関連付けられたプログラムが実行される。例えば、操作メニューV21aは、処理「A1」、「A2」、及び「A3」に関連付けられたボタンが表示されており、操作メニューV21aを介して、処理「A1」、「A2」、及び「A3」を実行可能であることを示している。なお、このボタン等の操作インタフェースが「マーク」に相当する。
【0017】
操作メニューV21aは、操作者Uaによる操作のみを受け付け可能に構成されている。そのため、操作メニューV21aは、例えば、操作者Ubが操作するポインタV22bにより操作メニューV21a上のボタンが操作されたとしても、その操作を受け付けない。この動作を実現するための動作については、以降で具体的に説明する。
【0018】
次に、本実施形態に係る医用情報処理装置の具体的な構成について図3を参照しながら説明する。図3は、この医用情報処理装置の構成を示したブロック図である。図3に示すように、この医用情報処理装置は、入力部50と、入力解析部11と、認証処理部12と、認証情報記憶部121と、専用UI管理部13と、専用UI生成部14と、医用データ記憶部20と、プログラム記憶部21と、処理実行部16と、表示制御部15と、表示部100とを含んで構成されている。
【0019】
医用データ記憶部20は、医用データを記憶する記憶部である。医用データとは、例えば、医用画像、電子カルテ、読影レポート等が挙げられる。医用データ記憶部20は、患者を識別するための患者識別子を基に、これらの情報を抽出可能に記憶している。また、これらの医用データは、担当医等のように、その医用データの生成及び編集に関わる操作者の情報と関連付けられている。即ち、医用データ記憶部20は、例えば、担当医の情報を検索キーとして、その担当医が担当する患者の医用データや、その一覧を抽出可能に記憶している。
【0020】
プログラム記憶部21は、医用データに対する処理を実行するためのプログラムが処理ごとに読み出し可能に記憶されている。具体的な一例として、プログラム記憶部21は、各処理を識別するための識別子(以降では、「処理識別子」と呼ぶ場合がある)をあらかじめ生成し、その処理のプログラムと関連付けて記憶する。これにより、プログラム記憶部21は、処理識別子を検索キーとして、その処理識別子に対応する処理のプログラムを抽出することが可能となる。
【0021】
本実施形態に係る医用情報処理装置の動作は、主に、「操作者の特定」、「専用UIの生成」、「画面操作」、及び「処理の実行」の契機に分けられる。以降では、本実施形態に係る医用情報処理装置の構成について、操作者Uaが操作を行った場合を例に、これらの契機ごとに、その契機で動作する構成に着目して説明する。
【0022】
(操作者の特定)
操作者Uaが入力部50を操作すると、認証情報入力ユニット54Aに記憶された操作者Uaの認証情報が認証情報入力部53に入力される。入力部50は、操作者Uaによる操作内容を示す情報と、認証情報入力部53に入力された認証情報とを入力解析部11に出力する。
【0023】
入力解析部11は、入力部50から、操作内容を示す情報と認証情報とを受ける。入力解析部11は、受けた認証情報を認証処理部12に出力する。これを受けて、認証処理部12は、認証処理を実行し、その結果を入力解析部11に出力する。認証処理部12については後述する。入力解析部11は、認証処理部12の認証結果により、その認証情報が、この医用情報処理装置の操作者の認証情報であることが確認されると、その認証情報に含まれる操作者識別子に対応する操作者の専用UIの情報を専用UI管理部13に出力させる。入力解析部11の以降の動作と専用UI管理部13の動作については後述する。
【0024】
認証処理部12は、認証情報を受けて、認証処理、即ち、その認証情報が正しいか否かを判定する。この医用情報処理装置で認証可能な操作者の認証情報は、認証情報記憶部121に管理・記憶されている。認証情報入力部53は、受けた認証情報を、認証情報記憶部121に管理・記憶された認証情報と照合することで、その認証情報が正しいか否かを判定する。認証情報入力部53は、認証処理の結果を、認証情報の送信元に通知する。
【0025】
(専用UIの生成)
専用UI管理部13は、操作者ごとに生成された専用UIを示す情報を管理・記憶する記憶部(図示しない)を備えている。例えば、操作者Uaの専用UIV20aを示す情報には、操作メニューV21aを表示させるための情報、操作メニューV21aの表示位置を示す情報、及び、ポインタV22aの表示位置を示す情報が含まれる。操作メニューV21aを表示させるための情報には、例えば、操作メニューV21a上に表示させるボタンの種類や数、各ボタンの表示位置(即ち、レイアウト)、及び各ボタンに関連付けられた処理を示す情報を含む操作メニュー情報と、操作メニューの表示位置を示す情報が含まれる。
【0026】
専用UI管理部13は、入力解析部11から操作者識別子とともに、その操作者識別子に関連付けられた専用UI(即ち、その操作者識別子に対応する操作者の専用UI)を示す情報の出力の指示を受ける。この指示を受けると、専用UI管理部13は、受けた操作者識別子に関連付けられた専用UIを示す情報を記憶部から抽出する。専用UI管理部13は、抽出された専用UIを示す情報を入力解析部11に出力する。
【0027】
その操作者識別子に対応する専用UIを示す情報が記憶部に存在しない場合には、専用UI管理部13は、専用UI生成部14に操作者識別子を出力するとともに専用UIの生成を指示し、その応答として専用UIを示す情報を受ける。専用UI管理部13は、専用UIを示す情報に、あらかじめ決められた操作メニュー及びポインタの表示位置(初期表示位置)を示す情報を付帯させる。また、専用UI管理部13は、専用UIを示す情報と操作者識別子とを関連付けて記憶部に記憶させるとともに、専用UIを示す情報を入力解析部11に出力する。
【0028】
専用UI生成部14は、関連情報抽出部141と、メニュー生成部142と、メニュー情報記憶部143と、ポインタ生成部144と、関連付け処理部145とを含んで構成されている。専用UI生成部14は、専用UI管理部13から操作者識別子と共に専用UIの生成の指示を受けると、この操作者識別子を関連情報抽出部141に出力し、関連情報抽出部141に、この操作者識別子に関連する医用データの一覧の生成を指示する。また、専用UI生成部14は、この操作者識別子をメニュー生成部142に出力し、その操作者識別子に対応する操作メニューV21aの生成を指示するとともに、ポインタ生成部144にポインタV22aの生成を指示する。
【0029】
関連情報抽出部141は、専用UI管理部13から出力された操作者識別子を受ける。関連情報抽出部141は、この操作者識別子に対応する操作者の情報が関連付けられた医用データの一覧を医用データ記憶部20から抽出する。これにより、その操作者識別子が示す操作者(例えば、医者)が担当する患者の医用データの一覧が抽出される。関連情報抽出部141は、抽出された医用データの一覧をメニュー情報記憶部143に出力する。
【0030】
メニュー情報記憶部143には、操作者ごとの操作メニューを生成するためにあらかじめ生成された操作メニュー情報が、操作者識別子と関連付けられて記憶されている。操作メニュー情報には、例えば、操作メニュー上に表示させるボタンの種類や数、各ボタンの表示位置(即ち、レイアウト)、及び各ボタンに関連付けられた処理を示す処理識別子が含まれる。このように、操作メニュー情報は、この医用情報処理装置の操作者(即ち、認証情報記憶部121で管理・記憶されている操作者)の操作者識別子と関連付けられている。また、操作メニュー情報は、各ボタンに関連付けられた処理識別子により、プログラム記憶部21に記憶されたプログラムと関連付けられている。なお、操作メニュー上の各ボタンに関連付けが可能な処理の種類は、操作者ごとに変更可能に制御してもよい。この場合には、例えば、操作者識別子に、その操作者の種別を示す情報を関連付け、その種別ごとに操作メニュー上のボタンに関連付けが可能な処理の種類を制限すればよい。なお、操作者の種別は、例えば、「医師」や「技師」、「看護師」等のように、その操作者の役割(ロール)ごとにあらかじめ生成し、各操作者識別子と関連付けておくとよい。
【0031】
メニュー生成部142は、専用UI管理部13から出力された操作者識別子を受ける。メニュー生成部142は、この操作者識別子に関連付けられた操作メニュー情報をメニュー情報記憶部143から抽出する。また、メニュー生成部142は、その操作者識別子を基に抽出された医用データの一覧を関連情報抽出部141から受ける。メニュー生成部142は、抽出された操作メニュー情報に、この医用データの一覧を関連付ける。これにより、その操作メニュー情報を基に表示された操作メニューを介して、その操作メニューに関連付けられた操作者識別子が示す操作者の担当する患者の医用データの一覧を表示させ、その一覧から選択された医用データを読み出すことが可能となる。メニュー生成部142は、この操作メニュー情報を関連付け処理部145に出力する。関連付け処理部145については後述する。
【0032】
ポインタ生成部144は、専用UI生成部14からポインタ生成の指示を受ける。この指示を受けると、ポインタ生成部144は、ポインタを表示させるためのポインタ情報を生成し、このポインタ情報を関連付け処理部145に出力する。
【0033】
関連付け処理部145は、操作メニュー情報をメニュー生成部142から受ける。また、関連付け処理部145は、ポインタ情報をポインタ生成部144から受ける。関連付け処理部145は、この操作メニュー情報とポインタ情報とを関連付けて専用UIを示す情報を生成し、この専用UIを示す情報を専用UI管理部13に出力する。これを受けて、専用UI管理部13は、その専用UIを示す情報が示す操作メニュー及びポインタの初期表示位置を、その専用UIに付帯させ、その専用UIの操作者の操作者識別子と関連付けて管理・記憶する。
【0034】
(画面操作)
次に、操作者の専用UIが生成され表示部100に表示された後に、これらの専用UIに対する操作を受けて、操作内容が表示部100の表示に反映されるまでの動作について、この動作に関連する構成に着目して説明する。
【0035】
専用UI管理部13は、入力解析部11から操作者識別子とともに、その操作者識別子に関連付けられた専用UIを示す情報の出力の指示を受ける。この指示を受けると、専用UI管理部13は、受けた操作者識別子に関連付けられた専用UIを示す情報を記憶部から抽出する。専用UI管理部13は、抽出された専用UIを示す情報を入力解析部11に出力する。
【0036】
また、専用UI管理部13は、表示制御部15から、専用UIを示す情報と、操作後の操作メニュー及びポインタの画面上の位置を示す位置情報を受ける。専用UI管理部13は、専用UIを示す情報に含まれる操作メニューの表示位置を示す情報と、ポインタの表示位置を示す情報とを、操作後の操作メニュー及びポインタの画面上の位置を示す位置情報で更新する。専用UI管理部13は、更新後の専用UIを示す情報で、記憶部に記憶された専用UIを示す情報を更新する。これにより、操作メニュー及びポインタの位置が操作後の位置として管理される。
【0037】
入力解析部11は、専用UI管理部13から、専用UIを示す情報を受ける。入力解析部11は、この専用UIを示す情報を基に、認証情報に含まれた操作者識別子が関連付けられた操作メニューV21aと、その操作メニューV21aに関連付けられたポインタV22aとを特定する。また、入力解析部11は、専用UIを示す情報を基に、特定された操作メニューV21a及びポインタV22aの画面上の位置を特定する。入力解析部11は、この操作メニューV21a及びポインタV22aの画面上の位置を示す情報と、入力部50から受けた操作内容とに基づき、操作後の操作メニューV21a及びポインタV22aの画面上の位置を特定する。入力解析部11は、専用UIを示す情報を表示制御部15に出力するとともに、特定された操作後の操作メニューV21a及びポインタV22aの画面上の位置を示す位置情報を表示制御部15に通知する。
【0038】
表示制御部15は、入力解析部11から、専用UIを示す情報と操作後の操作メニューV21a及びポインタV22aの位置情報とを受ける。表示制御部15は、専用UIを示す情報に含まれる操作メニュー情報とポインタ情報とに基づき、操作メニューV21a及びポインタV22aの表示を生成する。表示制御部15は、生成された操作メニューV21a及びポインタV22aを、受けた操作後の操作メニューV21a及びポインタV22aの位置情報が示す画面上の位置に表示させる。表示制御部15は、このようにして生成された画面を表示部100に表示させる。また、表示制御部15は、操作後の操作メニューV21a及びポインタV22aを画面上に表示させると、専用UIを示す情報と操作後の操作メニューV21a及びポインタV22aの位置情報とを専用UI管理部13に出力する。この情報に基づき、専用UI管理部13が管理・記憶する操作者Uaの操作者識別子に関連付けられた専用UIを示す情報が更新される。
【0039】
なお、特定の操作者により一定時間以上操作が行われなかった場合に、その操作者に対応する操作メニューを、一時的に画面上に表示させないように動作させてもよい。この場合には、入力解析部11に計時処理部を設け、入力解析部11は、この計時処理部を用いて、あらかじめ決められた時間内で特定の操作者から操作が行われなかったことを検出する。これを検出した場合に、入力解析部11は、その操作者に対応する専用UIを示す情報を専用UI管理部13に出力させ、この情報を基にその操作者の操作メニューを特定する。入力解析部11は、特定された操作メニューを表示制御部15に通知し、その操作メニューを画面上に表示しないように表示制御部15に指示すればよい。
【0040】
(処理の実行)
次に、操作メニューV21a上のボタンが操作された場合の動作について、この動作に関連する構成に着目して説明する。
【0041】
入力解析部11は、専用UI管理部13から受けた専用UIを示す情報を基に、操作メニューV21aとポインタV22aとを特定する。また、入力解析部11は、専用UIを示す情報を基に、特定された操作メニューV21a及びポインタV22aの画面上の位置を特定する。次に、入力解析部11は、操作メニューV21a及びポインタV22aの画面上の位置を示す情報と、入力部50から受けた操作内容とに基づき、操作後の操作メニューV21a及びポインタV22aの画面上の位置を特定する。ここまでの動作は、「画面操作」の項で説明した内容と同様である。
【0042】
次に、入力解析部11は、入力部50から受けた操作内容に「クリック」等の操作メニューV21a上のボタンへの操作を示す情報が含まれる場合には、操作メニューV21a及びポインタV22aの画面上の位置を示す情報を基に、その操作の操作対象(例えば、ボタン)を特定する。入力解析部11は、特定された操作対象が、その操作者の操作者識別子が関連付けられた操作メニュー上のボタンの場合には、その操作メニューに対応する専用UIを示す情報を基に、そのボタンに関連付けられた処理識別子を特定する。入力解析部11は、特定された処理識別子を処理実行部16に出力し、その処理識別子に対応する処理を処理実行部16に実行させる。このとき、入力解析部11は、処理対象の医用データを特定(例えば、表示されている医用データを処理対象として特定)し、特定された処理対象の医用データを処理実行部16に通知してもよい。
【0043】
また、入力解析部11は、特定された操作対象が、その操作者の操作者識別子が関連付けられた操作メニュー上のボタンではない場合には、その操作を受け付けない。例えば、操作者Uaが、ポインタV22aを操作して、操作者Ubに対応する操作メニューV21b上のボタンを操作したとしても、入力解析部11は、その操作を受け付けず、結果として操作されたボタンに関連付けられた処理は実行されない。なお、入力解析部11は、操作対象が共通表示領域V10上のボタンの場合には、操作者に依らずに、その操作を受け付ける。このように動作させることで、操作者ごとに実行可能な処理を、操作メニューに表示された範囲に制限することが可能となる。また、この操作メニューは、操作者ごとに表示させるボタンの種類やレイアウトを操作メニュー情報としてあらかじめ記憶させておくことが可能なため、操作者ごとにカスタマイズされた操作メニューを表示させることで、操作性の向上を図ることが可能となる。
【0044】
処理実行部16は、入力解析部11から処理識別子を受ける。処理実行部16は、この処理識別子に対応するプログラムをプログラム記憶部21から抽出する。また、処理実行部15は、入力解析部11から処理対象の医用データが通知された場合には、その医用データを医用データ記憶部20から読み出す。処理実行部16は、抽出されたプログラムを実行し、その結果を表示制御部15に出力する。表示制御部15は、この結果を受けて、画面上の表示を更新する。例えば、その処理が画面上に表示された医用画像に対する画像処理の場合には、処理実行部16は、画像処理のプログラムを抽出して実行し、その処理結果として処理後の医用画像を表示制御部15に出力する。表示制御部15は、この処理結果を受けて、処理の対象となる医用画像を、処理結果として受けた処理後の医用画像に更新する。
【0045】
なお、上記では、操作者ごとにポインタを生成し表示させる例について説明したが、共通のポインタを複数の操作者で共有するように動作させてもよい。この場合には、入力解析部11は、入力部50から操作内容とともに出力される認証情報を基に、その操作を行っている操作者を特定し、その操作の間は、特定された操作者が操作しているものとして認識すればよい。即ち、入力解析部11は、操作者Uaが操作しているときには、操作者Uaの認証情報に基づき、表示されているポインタは操作者Uaの操作者識別子と関連付けられていると認識する。そのため、入力解析部11は、その操作の間は、共通表示領域V10上のボタンや操作メニューV21aに対する操作は受け付け、その他の操作メニュー(例えば、操作メニューV21b)に対する操作は受け付けないように動作する。また、この場合には、専用UI管理部13は、専用UIを示す情報として操作メニューに関する情報を管理・記憶し、ポインタ情報は、専用UIを示す情報とは別に管理・記憶するように動作させてもよい。
【0046】
次に、図4に示されたフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る医用情報処理装置の一連の動作について説明する。図4は、本実施形態に係る医用情報処理装置の一連の処理の流れを示したフローチャートである。
【0047】
(ステップS11)
操作者Uaが入力部50を操作すると、認証情報入力ユニット54Aに記憶された操作者Uaの認証情報が認証情報入力部53に入力される。入力部50は、操作者Uaによる操作内容を示す情報と、認証情報入力部53に入力された認証情報とを入力解析部11に入力する。
【0048】
(ステップS12)
入力解析部11は、入力部50から、操作内容を示す情報と認証情報とを受ける。入力解析部11は、受けた認証情報を認証処理部12に出力する。これを受けて、認証処理部12は、認証処理を実行し、その結果を入力解析部11に出力する。入力解析部11は、認証処理部12の認証結果により、その認証情報が、この医用情報処理装置の操作者の認証情報であることが確認されると、その認証情報に含まれる操作者識別子に対応する操作者の専用UIの情報を専用UI管理部13に出力させる。
【0049】
(ステップS13)
専用UI管理部13は、入力解析部11から操作者識別子とともに、その操作者識別子に関連付けられた専用UI(即ち、その操作者識別子に対応する操作者の専用UI)を示す情報の出力の指示を受ける。この指示を受けると、記憶部に専用UIを示す情報が記憶されている場合(ステップS13、Y)には、専用UI管理部13は、受けた操作者識別子に関連付けられた専用UIを示す情報を記憶部から抽出する。専用UI管理部13は、抽出された情報を入力解析部11に出力する。
【0050】
(ステップS21)
その操作者識別子に対応する専用UIを示す情報が記憶部に存在しない場合には(ステップS13、N)、専用UI管理部13は、専用UI生成部14に操作者識別子を出力するとともに専用UIの生成を指示する。専用UI生成部14は、専用UI管理部13から操作者識別子と共に専用UIの生成の指示を受けると、この操作者識別子を関連情報抽出部141に出力し、関連情報抽出部141に、この操作者識別子に関連する医用データの一覧の生成を指示する。また、専用UI生成部14は、この操作者識別子をメニュー生成部142に出力し、その操作者識別子に対応する操作メニューV21aの生成を指示するとともに、ポインタ生成部144にポインタV22aの生成を指示する。
【0051】
関連情報抽出部141は、専用UI管理部13から出力された操作者識別子を受ける。関連情報抽出部141は、この操作者識別子に対応する操作者の情報が関連付けられた医用データの一覧を医用データ記憶部20から抽出する。これにより、その操作者識別子が示す操作者(例えば、医者)が担当する患者の医用データの一覧が抽出される。関連情報抽出部141は、抽出された医用データの一覧をメニュー情報記憶部143に出力する。
【0052】
メニュー生成部142は、専用UI管理部13から出力された操作者識別子を受ける。メニュー生成部142は、この操作者識別子に関連付けられた操作メニュー情報をメニュー情報記憶部143から抽出する。また、メニュー生成部142は、その操作者識別子を基に抽出された医用データの一覧を関連情報抽出部141から受ける。メニュー生成部142は、抽出された操作メニュー情報に、この医用データの一覧を関連付ける。メニュー生成部142は、この操作メニュー情報を関連付け処理部145に出力する。
【0053】
(ステップS23)
ポインタ生成部144は、専用UI生成部14からポインタ生成の指示を受ける。この指示を受けると、ポインタ生成部144は、ポインタを表示させるためのポインタ情報を生成し、このポインタ情報を関連付け処理部145に出力する。
【0054】
(ステップS24)
関連付け処理部145は、操作メニュー情報をメニュー生成部142から受ける。また、関連付け処理部145は、ポインタ情報をポインタ生成部144から受ける。関連付け処理部145は、この操作メニュー情報とポインタ情報とを関連付けて専用UIを示す情報を生成し、この専用UIを示す情報を専用UI管理部13に出力する。
【0055】
専用UI管理部13は、関連付け処理部145から受けた専用UIを示す情報に、あらかじめ決められた操作メニュー及びポインタの表示位置(初期表示位置)を示す情報を付帯させる。また、専用UI管理部13は、専用UIを示す情報と操作者識別子とを関連付けて記憶部に記憶させるとともに、専用UIを示す情報を入力解析部11に出力する。
【0056】
(ステップS31)
入力解析部11は、専用UI管理部13から、専用UIを示す情報を受ける。入力解析部11は、この専用UIを示す情報を基に、認証情報に含まれた操作者識別子が関連付けられた操作メニューV21aと、その操作メニューV21aに関連付けられたポインタV22aとを特定する。また、入力解析部11は、専用UIを示す情報を基に、特定された操作メニューV21a及びポインタV22aの画面上の位置を特定する。入力解析部11は、この操作メニューV21a及びポインタV22aの画面上の位置を示す情報と、入力部50から受けた操作内容とに基づき、操作後の操作メニューV21a及びポインタV22aの画面上の位置を特定する。入力解析部11は、専用UIを示す情報を表示制御部15に出力するとともに、特定された操作後の操作メニューV21a及びポインタV22aの画面上の位置を示す位置情報を表示制御部15に通知する。
【0057】
表示制御部15は、入力解析部11から、専用UIを示す情報と操作後の操作メニューV21a及びポインタV22aの位置情報とを受ける。表示制御部15は、専用UIを示す情報に含まれる操作メニュー情報とポインタ情報とに基づき、操作メニューV21a及びポインタV22aの表示を生成する。表示制御部15は、生成された操作メニューV21a及びポインタV22aを、受けた操作後の操作メニューV21a及びポインタV22aの位置情報が示す画面上の位置に表示させる。表示制御部15は、このようにして生成された画面を表示部100に表示させる。また、表示制御部15は、操作後の操作メニューV21a及びポインタV22aを画面上に表示させると、専用UIを示す情報と操作後の操作メニューV21a及びポインタV22aの位置情報とを専用UI管理部13に出力する。この情報に基づき、専用UI管理部13が管理・記憶する操作者Uaの操作者識別子に関連付けられた専用UIを示す情報が更新される。
【0058】
(ステップS32)
また、入力解析部11は、入力部50から受けた操作内容に「クリック」等の操作メニューV21a上のボタンへの操作を示す情報が含まれる場合には、操作メニューV21a及びポインタV22aの画面上の位置を示す情報を基に、その操作の操作対象(例えば、ボタン)を特定する。
【0059】
(ステップS33、S34)
入力解析部11は、特定された操作対象が、その操作者の操作者識別子が関連付けられた操作メニュー上のボタンの場合には(ステップS33、Y)、その操作メニューに対応する専用UIを示す情報を基に、そのボタンに関連付けられた処理識別子を特定する。入力解析部11は、特定された処理識別子を処理実行部16に出力し、その処理識別子に対応する処理を処理実行部16に実行させる。処理実行部16は、この処理識別子に対応するプログラムをプログラム記憶部21から抽出する。処理実行部16は、抽出されたプログラムを実行し、その結果を表示制御部15に出力する。表示制御部15は、この結果を受けて、画面上の表示を更新する(ステップS34)。
【0060】
また、入力解析部11は、特定された操作対象が、その操作者の操作者識別子が関連付けられた操作メニュー上のボタンではない場合には(ステップS33、N)、その操作を受け付けない。例えば、操作者Uaが、ポインタV22aを操作して、操作者Ubに対応する操作メニューV21b上のボタンを操作したとしても、入力解析部11は、その操作を受け付けず、結果として操作されたボタンに関連付けられた処理は実行されない。なお、入力解析部11は、操作対象が共通表示領域V10上のボタンの場合には、操作者に依らずに、その操作を受け付ける。
【0061】
(ステップS35)
以上の動作が終了すると、入力部50は次の操作を受け付ける。このような動作を、医用情報処理装置の停止が指示するまで実行される(ステップS35、N)。医用情報処理装置の停止が指示されると(ステップS35、Y)、一連の動作を終了する。
【0062】
なお、上記では、一つの入力部50を複数の操作者が交代で操作する場合を例に説明したが、入力部50を複数設けてもよい。図5及び図6は、入力部50を複数設けた場合の例である。図5は、医用情報処理装置の一態様として、入力部50を複数設けた構成を示した概略図である。また、図6は、医用情報処理装置の一態様として、入力部50を複数設けた構成を示したブロック図である。
【0063】
このような場合には、図5及び図6に示すように入力部50A及び50Bを設け、入力解析部11は、入力部50A及び50Bから出力される操作内容を示す情報と認証情報とを、それぞれ区別して処理するように動作させればよい。このように、入力部50を複数設けることで、複数の操作者が同時に操作を行うことが可能となる。
【0064】
また、入力解析部11が、入力部50A及び50Bを区別して動作するように構成してもよい。この場合には、例えば、入力部50A及び50Bは、操作内容を示す情報と認証情報とに加えて、自身を識別するための識別情報を入力解析部11に出力する。入力解析部11は、この識別情報を基に、受けた操作内容を示す情報と認証情報とが、入力部50A及び50Bのいずれより出力された情報かを識別することが可能となる。
【0065】
以上、本実施形態に係る医用情報処理装置に依れば、入力部50を介して操作内容を示す情報とあわせて入力された認証情報を基に操作者を識別する。これにより、医用情報処理装置は、その操作者用にあらかじめカスタマイズされた操作メニューを画面上に表示させることが可能となる。また、この医用情報処理装置は、認証情報に含まれる操作者識別子と、操作対象のボタンが表示された操作メニューに関連付けられた操作者識別子とが一致する場合に、そのボタンに対する操作を受け付ける。換言すると、他の操作者の操作メニューに対する操作を受け付けないように制御することが可能となる。これにより、例えば、操作者ごとに操作メニューに関連付けることが可能な処理を制限することで、画面を切り替えることなく、操作者に応じて実行可能な処理を制限することが可能となる。
【0066】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載されたその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0067】
11 入力解析部
12 認証処理部
121 認証情報記憶部
13 専用UI管理部
14 専用UI生成部
141 関連情報抽出部
142 メニュー生成部
143 メニュー情報記憶部
144 ポインタ生成部
145 関連付け処理部
15 表示制御部
16 処理実行部
20 医用データ記憶部
21 プログラム記憶部
50、50A、50B 入力部
51 キーボード
52 マウス
53 認証情報入力部
54A、54B 認証情報入力ユニット
100 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、医用データに対する処理を実行する処理実行部と、を備え、
前記医用データを前記表示部に表示させる医用データ処理装置であって、
操作者ごとの操作者識別子と操作内容とを受け付ける入力部と、
前記操作者ごとにあらかじめ決められた1または複数の前記処理が実行可能に関連付けられた操作メニューを表示させるためのメニュー情報を、当該操作者を示す前記操作者識別子と関連付けてあらかじめ記憶するメニュー情報記憶部と、
前記メニュー情報記憶部に記憶された前記メニュー情報を基に、受け付けられた前記操作者識別子に関連付けられた前記操作メニューを前記表示部に表示させる表示制御部と、
前記操作メニューに関連付けられた前記処理の選択を前記操作内容として受けて、当該操作内容とあわせて受け付けられた前記操作者識別子が、当該操作メニューに関連付けられた操作者識別子と等しい場合に、選択された前記処理を前記処理実行部に実行させる入力解析部と、
を備えたことを特徴とする医用情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記操作者識別子に関連付けられたポインタを表示させ、かつ、前記操作メニューにより関連付けられた前記処理それぞれを所定のマークに関連付けて、当該マークを前記ポインタにより操作可能に当該操作メニュー上に表示させ、
前記入力解析部は、前記ポインタによる前記マークに対する操作を前記操作内容として受けて、該操作内容とあわせて受け付けられた前記操作者識別子が、当該マークが表示された前記操作メニューに関連付けられている操作者識別子と等しい場合に、当該マークに関連付けられた前記処理を前記処理実行部に実行させることを特徴とする請求項1に記載の医用情報処理装置。
【請求項3】
前記マークは、前記操作者ごとにあらかじめ決められた配置で、前記操作メニュー上に表示されることを特徴とする請求項2に記載の医用情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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