医療用コネクタおよび使用法
本明細書で開示されているいくつかの実施形態は、逆流誘発事象が発生したときに流体がコネクタ内に引き込まれるのを防止するように構成された逆流抵抗モジュールを有する医療用コネクタに関するものである。いくつかの実施形態では、逆流抵抗モジュールは、逆流誘発事象に応答して容積を変化させるように構成された容積可変チャンバーおよび逆流に抵抗するように構成された逆止弁を備えることができる。いくつかの実施形態では、医療用コネクタは、医療用コネクタ内を貫流する流体を容積可変チャンバー内に導き、流体の淀みが中に発生するのを防止するように構成された分流加減器を備えることができる。いくつかの実施形態では、医療用コネクタは、本体部材、ベース部材、シール部材、支持部材、および弁部材を備える。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体経路内で使用するための医療用コネクタであって、
近位開口部を持つ近位端および遠位開口部を持つ遠位端を有するハウジングと、
前記ハウジング内に実質的に位置決めされた、前記近位開口部を選択的に封止するように構成されている第1の弁部材と、
前記ハウジング内に位置決めされた、前記第1の弁部材から遠位方向に前記ハウジングの少なくとも一部を選択的に封止するように構成されている第2の弁部材であって、
前記第2の弁部材は、前記コネクタ内の近位領域内の圧力が前記コネクタ内の遠位領域内の圧力よりも第1の閾値だけ高いときに、第1の方向に流体を流せるように開くか、または開いたままとなり、前記第1の方向は前記近位端から前記遠位端への方向であり、
前記第2の弁部材は、前記コネクタ内の遠位領域内の圧力が前記コネクタ内の近位領域内の圧力よりも第2の閾値だけ高いときに、第2の方向に流体を流せるように開くか、または開いたままとなり、前記第2の方向は前記遠位端から前記近位端への方向であり、前記第2の閾値は前記第1の閾値より大きい、第2の弁部材と、
柔軟な材料から形成された側壁を備える動的レギュレータであって、前記側壁は前記近位端で圧力変化が生じたときに座屈するか、または屈曲して内部容積を第1の内部容積から第2の内部容積に減らし、これにより、前記コネクタの前記近位領域内の前記圧力変化を低減するように構成されている、動的レギュレータと、
を備えることを特徴とする医療用コネクタ。
【請求項2】
前記コネクタを貫流する流体の少なくとも一部の方向を一般的に垂直な方向から側方により近い方向に変えるように構成された分流加減器をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項3】
前記第2の閾値は、前記第1の閾値より実質的に大きいことを特徴とする請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項4】
前記動的レギュレータおよび前記第2の弁部材は、単一の一体構造を備えることを特徴とする請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項5】
前記コネクタは、負の流れを実質的に防止することを特徴とする請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項6】
前記コネクタは、中性流コネクタであることを特徴とする請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項7】
前記動的レギュレータは、前記第1および第2の弁部材から相隔てて並ぶことを特徴とする請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項8】
医療用コネクタを製造する方法であって、
内部キャビティを有するハウジングを構成するステップと、
前記内部キャビティ内に第1の内部閉鎖システムを構成するステップと、
前記内部キャビティ内に第2の内部閉鎖システムを構成するステップと、
前記第1の内部閉鎖システムと前記第2の内部閉鎖システムとの間に位置決めされた容積調整器を構成するステップであって、前記容積調整器は前記第1の内部閉鎖システムの移動と無関係に前記コネクタ内の流体量を調整することができる、ステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
前記第1の内部閉鎖システム内に第1の支持部材を構成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の内部閉鎖システム内に第2の支持部材を構成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1および第2の支持部材は、単一の一体構造を形成することを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ハウジングを構成する前記ステップは、互いに接続されている2つのハウジング部分を構成するステップを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の内部閉鎖システムおよび前記容積調整器は、同じコンポーネント内に組み込まれることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項14】
医療用コネクタを使用する方法であって、
医療用コネクタを構成するステップと、
前記医療用コネクタをその遠位端上の流体ラインに取り付けるステップと、
前記医療用コネクタをその近位端上の医療器具に取り付けるステップと、
前記医療用コネクタ内のシール部材を第1の位置から第2の位置に移動して、前記医療用コネクタ内の流体通路を開くステップと、
流体を前記医療用コネクタ内に導入するステップと、
前記医療用コネクタ内の容積の変化を発生させるステップと、
前記シール部材から相隔てて並び、切断される前記コネクタ内の容積可変チャンバーを第1の流体量を含む第1の位置から前記第1の流体量より少ない第2の流体量を含む第2の位置に移動させ、それにより、流体の負の流れが前記コネクタ内に入るのを阻止するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
前記コネクタの遠位領域内に弁部材を構成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記弁部材を使用して一方の方向に流体が進入するのを実質的に防止するステップをさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記医療用コネクタから前記医療器具の接続を外した後、中性流を達成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記コネクタの遠位端から前記コネクタ内に逆行流が入るのを阻止しながら前記シール部材を前記第2の位置から前記第1の位置に移動するステップをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記柔軟な容積可変チャンバーを前記第2の流体量を含む前記第2の位置から第3の流体量を含む第3の位置に移動させるステップをさらに含み、前記第3の流体量は前記第2の流体量より大きいことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の流体量と第3の流体量が実質的に同じであることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項1】
流体経路内で使用するための医療用コネクタであって、
近位開口部を持つ近位端および遠位開口部を持つ遠位端を有するハウジングと、
前記ハウジング内に実質的に位置決めされた、前記近位開口部を選択的に封止するように構成されている第1の弁部材と、
前記ハウジング内に位置決めされた、前記第1の弁部材から遠位方向に前記ハウジングの少なくとも一部を選択的に封止するように構成されている第2の弁部材であって、
前記第2の弁部材は、前記コネクタ内の近位領域内の圧力が前記コネクタ内の遠位領域内の圧力よりも第1の閾値だけ高いときに、第1の方向に流体を流せるように開くか、または開いたままとなり、前記第1の方向は前記近位端から前記遠位端への方向であり、
前記第2の弁部材は、前記コネクタ内の遠位領域内の圧力が前記コネクタ内の近位領域内の圧力よりも第2の閾値だけ高いときに、第2の方向に流体を流せるように開くか、または開いたままとなり、前記第2の方向は前記遠位端から前記近位端への方向であり、前記第2の閾値は前記第1の閾値より大きい、第2の弁部材と、
柔軟な材料から形成された側壁を備える動的レギュレータであって、前記側壁は前記近位端で圧力変化が生じたときに座屈するか、または屈曲して内部容積を第1の内部容積から第2の内部容積に減らし、これにより、前記コネクタの前記近位領域内の前記圧力変化を低減するように構成されている、動的レギュレータと、
を備えることを特徴とする医療用コネクタ。
【請求項2】
前記コネクタを貫流する流体の少なくとも一部の方向を一般的に垂直な方向から側方により近い方向に変えるように構成された分流加減器をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項3】
前記第2の閾値は、前記第1の閾値より実質的に大きいことを特徴とする請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項4】
前記動的レギュレータおよび前記第2の弁部材は、単一の一体構造を備えることを特徴とする請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項5】
前記コネクタは、負の流れを実質的に防止することを特徴とする請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項6】
前記コネクタは、中性流コネクタであることを特徴とする請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項7】
前記動的レギュレータは、前記第1および第2の弁部材から相隔てて並ぶことを特徴とする請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項8】
医療用コネクタを製造する方法であって、
内部キャビティを有するハウジングを構成するステップと、
前記内部キャビティ内に第1の内部閉鎖システムを構成するステップと、
前記内部キャビティ内に第2の内部閉鎖システムを構成するステップと、
前記第1の内部閉鎖システムと前記第2の内部閉鎖システムとの間に位置決めされた容積調整器を構成するステップであって、前記容積調整器は前記第1の内部閉鎖システムの移動と無関係に前記コネクタ内の流体量を調整することができる、ステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
前記第1の内部閉鎖システム内に第1の支持部材を構成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の内部閉鎖システム内に第2の支持部材を構成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1および第2の支持部材は、単一の一体構造を形成することを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ハウジングを構成する前記ステップは、互いに接続されている2つのハウジング部分を構成するステップを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の内部閉鎖システムおよび前記容積調整器は、同じコンポーネント内に組み込まれることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項14】
医療用コネクタを使用する方法であって、
医療用コネクタを構成するステップと、
前記医療用コネクタをその遠位端上の流体ラインに取り付けるステップと、
前記医療用コネクタをその近位端上の医療器具に取り付けるステップと、
前記医療用コネクタ内のシール部材を第1の位置から第2の位置に移動して、前記医療用コネクタ内の流体通路を開くステップと、
流体を前記医療用コネクタ内に導入するステップと、
前記医療用コネクタ内の容積の変化を発生させるステップと、
前記シール部材から相隔てて並び、切断される前記コネクタ内の容積可変チャンバーを第1の流体量を含む第1の位置から前記第1の流体量より少ない第2の流体量を含む第2の位置に移動させ、それにより、流体の負の流れが前記コネクタ内に入るのを阻止するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
前記コネクタの遠位領域内に弁部材を構成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記弁部材を使用して一方の方向に流体が進入するのを実質的に防止するステップをさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記医療用コネクタから前記医療器具の接続を外した後、中性流を達成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記コネクタの遠位端から前記コネクタ内に逆行流が入るのを阻止しながら前記シール部材を前記第2の位置から前記第1の位置に移動するステップをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記柔軟な容積可変チャンバーを前記第2の流体量を含む前記第2の位置から第3の流体量を含む第3の位置に移動させるステップをさらに含み、前記第3の流体量は前記第2の流体量より大きいことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の流体量と第3の流体量が実質的に同じであることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図4A】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図17A】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25A】
【図25B】
【図26A】
【図26B】
【図26C】
【図26D】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50A】
【図50B】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図75】
【図76】
【図77】
【図78】
【図79】
【図80】
【図81】
【図82】
【図83】
【図84】
【図85】
【図86A】
【図86B】
【図87A】
【図87B】
【図88A】
【図88B】
【図89A】
【図89B】
【図90A】
【図90B】
【図91A】
【図91B】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図4A】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図17A】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25A】
【図25B】
【図26A】
【図26B】
【図26C】
【図26D】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50A】
【図50B】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図75】
【図76】
【図77】
【図78】
【図79】
【図80】
【図81】
【図82】
【図83】
【図84】
【図85】
【図86A】
【図86B】
【図87A】
【図87B】
【図88A】
【図88B】
【図89A】
【図89B】
【図90A】
【図90B】
【図91A】
【図91B】
【公表番号】特表2012−521806(P2012−521806A)
【公表日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−502268(P2012−502268)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際出願番号】PCT/US2010/028743
【国際公開番号】WO2010/111546
【国際公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(508004797)アイシーユー・メディカル・インコーポレーテッド (10)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際出願番号】PCT/US2010/028743
【国際公開番号】WO2010/111546
【国際公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(508004797)アイシーユー・メディカル・インコーポレーテッド (10)
【Fターム(参考)】
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