説明

医療用ユニット装置

【課題】 各種の医療用機器を希望する位置に設け、利便性を向上することができるようにした医療用ユニット装置を提供する。
【解決手段】 治療室2の床3に設置され、患者用ベッド4が配置される領域5に臨む正面壁部10に、案内レール11a,11b1,11b2と、案内レール11a,11b1,11b2に沿って移動可能に案内される可動取付け体12a〜12eとを設ける。第1可動取付け体12aには、モニタ装置13が乗載される水平な載置面14を有する機器載置台15を連結し、他の第1可動取付け体12b,12cにはフック状ハンガー部50,60を有するハンガー体51,61などを取り付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集中治療室(intensive care unit;略称ICU)、冠疾患集中治療室
(coronary care unit;略称CCU)および新生児特定集中治療室(neonatal intensive
care unit;略称NICU)などに装備され、医療に用いられる複数の機器がユニット化された医療用ユニット装置に関する。
【背景技術】
【0002】
典型的な従来の技術は、特許文献1に記載されている。この従来の技術では、正面に医療用ガスの接続設備、ナースコール用などの弱電設備、コンセントなどの電源設備などが設けられる複数のユニット本体が連結された医療用ユニット装置において、各ユニット本体の連結部の仕切材が医療用ガスの配管や電気配線の作業の邪魔になるため、各ユニット本体の側端部を互いに付き合わせ状態に配置し、その継ぎ目を略コ字状の仕切材を着脱自在に装着して覆う構造とし、配管スペースを開放することができるように構成されている。
【0003】
各ユニット本体は、病室の壁面に取り付けられる本体板と、上カバーと、下カバーと、正面壁部である設備プレートとによって、ボックス状に形成され、設備プレートには前記医療用ガスの接続設備、弱電設備および電源設備が設けられている。
【0004】
【特許文献1】実開昭63−16028号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来の技術では、各ユニット本体には患者の診断、治療、観察、計測または通信に用いられる各種の機器、たとえば重量の大きなモニタ装置などを乗載して希望する位置に設置し、あるいは電気コードなどを希望する位置で掛け止め、あるいは輸液セットの輸液パックなどを患者近傍の最適位置に吊下するための構成、すなわち前記患者の診断、治療、観察、計測または通信に用いられる各種の機器を、希望する位置に設置し、掛け止め、吊下して設けることができるように構成されていないため、利便性が悪いという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、各種の医療用機器を希望する位置に設け、利便性を向上することができるようにした医療用ユニット装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、患者用ベッドが配置される領域に臨み、患者の診断、治療、観察、計測または通信に用いられる機器が接続される1または複数の機器接続部が設けられる正面壁部を備える医療用ユニット装置において、
前記正面壁部には、案内レールと、案内レールに沿って移動可能に案内される可動取付け体とが設けられ、
前記案内レールは、正面壁部の上端部に水平に設けられる第1案内レールと、正面壁部の前記第1案内レールよりも下方に第1案内レールと平行に設けられる第2案内レールとを含み、
第1案内レールには、第1可動取付け体が前記第1案内レールに沿って移動可能に装着されるとともに、第2案内レールには第2可動取付け体が前記第2案内レールに沿って移動可能に装着されることを特徴とする医療用ユニット装置である。
【0008】
本発明に従えば、患者用ベッドが配置される領域に臨む正面壁部には、患者の診断、治療、観察、計測または通信に用いられる機器が接続される1または複数の機器接続部が設けられ、この正面壁部に、案内レールと、案内レールに沿って移動可能に案内される可動取付け体とが設けられるので、可動取付け体に、前記患者の診断、治療、観察、計測または通信に用いられる機器およびその他の機器を取り付けて、前記案内レールに沿って希望する位置へ移動させて、掛け止め、または吊下して設けることができる。これによって任意の機器を患者近傍の最適な位置へ配置することが可能となり、利便性を向上し、患者の診断、治療および検査などの医療処置を支援することができる。
【0009】
また、患者用ベッドが配置される領域に臨む正面壁部には、患者の診断、治療、観察、計測または通信に用いられる機器が接続される1または複数の機器接続部が設けられ、この正面壁部に、案内レールと、案内レールに沿って移動可能に案内される可動取付け体とが設けられ、前記案内レールは、正面壁部の上端部に水平に設けられる第1案内レールと、正面壁部の前記第1案内レールよりも下方に第1案内レールと平行に設けられる第2案内レールとを有し、第1案内レールには、第1可動取付け体が装着されるとともに、第2案内レールには第2可動取付け体が装着されるので、第1および第2可動取付け体に、前記患者の診断、治療、観察、計測または通信に用いられる機器およびその他の機器を取り付けて、前記第1および第2案内レールに沿って希望する位置へ移動させて、掛け止め、または吊下して設けることができる。これによって任意の機器を患者近傍の最適な位置へ配置することが可能となり、利便性を向上し、患者の診断、治療および検査などの医療処置を支援することができる。
【0010】
また本発明は、前記案内レールは、正面壁部の上端部に水平に設けられる第1案内レールと、正面壁部の前記第1案内レールよりも下方に第1案内レールと平行に設けられる第2案内レールとを含み、
第1案内レールには、第1可動取付け体が前記第1案内レールに沿って移動可能に装着されるとともに、第2案内レールには第2可動取付け体が前記第2案内レールに沿って移動可能に装着され、
第1可動取付け体には、前記機器が乗載される水平な載置面を有する機器載置台が連結され、
第2可動取付け体には、前記機器を吊下するフック状ハンガー部を有するハンガー体が着脱可能に連結されることを特徴とする。
【0011】
本発明に従えば、第1可動取付け体には、前記機器が乗載される水平な載置面を有する機器載置台が連結されるので、機器載置台の載置面にモニタ装置などの重量の大きな機器を乗載して希望する位置に設置することができ、これによって、より一層、利便性が向上される。
【0012】
さらに第2可動取付け体には、前記機器を吊下するフック状ハンガー部を有するハンガー体が着脱可能に連結されるので、前記ハンガー体のフック状ハンガー部に、検査機器など電源コードおよび通信コードなど掛け止め、あるいは輸液セットの輸液パックなどを吊下することができる。これによって、より一層、利便性が向上される。
【0013】
さらに本発明は、前記案内レールは、正面壁部の上端部に水平に設けられる第1案内レールと、正面壁部の前記第1案内レールよりも下方に第1案内レールと平行に設けられる第2案内レールとを含み、
第1案内レールには、第1可動取付け体が前記第1案内レールに沿って移動可能に装着されるとともに、第2案内レールには第2可動取付け体が前記第2案内レールに沿って移動可能に装着され、
第1可動取付け体には、前記機器が乗載される水平な載置面を有する機器載置台が連結され、
第2可動取付け体には、前記機器を吊下するフック状ハンガー部を有するハンガー体が着脱可能に連結され、
前記第2案内レールは、前記患者用ベッドが配置される領域に関して両側に分断され、この分断された各第2案内レールに第2可動取付け体がそれぞれ装着され、
第1および第2可動取付け体は、第1および第2案内レールに係合する係合爪と、この係合爪が第1および第2案内レールに対して係合する係合方向とは反対側に前記第1および第2案内レールを押圧する押圧ねじ部材とを有し、第1および第2案内レールから突出する部分には、前記機器を着脱可能に取り付けるためのねじ孔が形成されることを特徴とする。
【0014】
本発明に従えば、第1および第2可動取付け体は、第1および第2案内レールに係合する係合爪と、この係合爪が第1および第2案内レールに対して係合する係合方向とは反対側に前記第1および第2案内レールを押圧する押圧ねじ部材とを有し、第1および第2案内レールから突出する部分には、前記機器を着脱可能に取り付けるためのねじ孔が形成されるので、このねじ孔に螺着することができるボルトまたはビスなどを用いて、形態の異なる各種の機器を容易にかつ大きな強度で第1および第2可動取付け体に着脱自在に取り付けることができる。また、第1および第2案内レールに係合爪を係合させた状態で押圧ねじ部材によって第1および第2案内レールを押圧することによって、第1および第2可動取付け体を第1および第2案内レールに希望する位置で固定し、機器の位置を変えたい場合には、前記押圧ねじ部材による第1および第2案内レールの押圧状態を解除することによって、第1および第2可動取付け体を第1および第2案内レールに対して移動させることが可能となり、位置の変更を容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、可動取付け体に患者の診断、治療、観察、計測または通信に用いられる機器およびその他の機器を取り付けて、前記案内レールに沿って希望する位置へ移動させて、掛け止め、または吊下して設けることができ、これによって任意の機器を患者近傍の最適な位置へ配置することが可能となり、利便性を向上することができる。
【0016】
また、第1および第2可動取付け体に、前記患者の診断、治療、観察、計測または通信に用いられる機器およびその他の機器を取り付けて、前記第1および第2案内レールに沿って希望する位置へ移動させて、掛け止め、または吊下して設けることができ、これによって任意の機器を患者近傍の最適な位置へ配置することが可能となり、利便性を向上することができる。
【0017】
また本発明によれば、機器載置台の載置面にモニタ装置などの重量の大きな機器を乗載して希望する位置に設置することができ、これによって、より一層、利便性を向上することができる。またハンガー体のフック状ハンガー部に、検査機器など電源コードおよび通信コードなど掛け止め、あるいは輸液セットの輸液パックなどを吊下することができ、より一層、利便性を向上することができる。
【0018】
さらに本発明によれば、ボルトまたはビスなどを用いて、形態の異なる各種の機器を容易にかつ大きな強度で第1および第2可動取付け体に着脱自在に取り付け、また第1および第2案内レールに係合爪を係合させた状態で押圧ねじ部材によって第1および第2案内レールを押圧することによって、第1および第2可動取付け体を第1および第2案内レールに希望する位置で固定し、機器の位置を変えたい場合には、前記押圧ねじ部材による第1および第2案内レールの押圧状態を解除することによって、第1および第2可動取付け体を第1および第2案内レールに対して移動させることが可能となり、位置の変更を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1は、本発明の実施の一形態を示す医療用ユニット装置1の正面図であり、図2は図1の左方から見た医療用ユニット装置1の左断面図であり、図3は図1の右方から見た医療用ユニット装置1の右断面図であり、図4は図1の上方から見た医療用ユニット装置1の平面図である。
【0020】
本実施の形態の医療用ユニット装置1は、集中治療室(intensive care unit;略称ICU)、冠疾患集中治療室(coronary care unit;略称CCU)および新生児特定集中治療室
(neonatal intensive care unit;略称NICU)などの治療室2の床3に設置され、患者用ベッド4が配置される領域5に臨み、患者の診断、治療、観察、計測または通信に用いられる各種の機器が接続される複数の機器接続部6,7,8,9が設けられ、複数の化粧パネルおよびその補強材などによって構成される正面壁部10を備える。
【0021】
前記正面壁部10には、案内レール11と、案内レール11に沿って移動可能に案内される可動取付け体12とが設けられる。前記案内レール11は、正面壁部10の上端部に水平に設けられる第1案内レール11aと、正面壁部10の前記第1案内レール11aよりも下方に第1案内レール11aと平行に設けられる第2案内レール11bとを含み、前記第2案内レール11bは、前記患者用ベッド4が配置される領域5に関して両側に分断された2つの第2案内レール11b1,11b2からなる。なお、案内レール11a,11b1,11b2を総称する場合には、添え字a,b1,b2は省略し、「案内レール11」と記す。これらの案内レール11は、図1の左右方向である水平方向に一直線状に延びる。
【0022】
上段の機器接続部6,7は、正面壁部10の上部に水平な一直線上に整列して設けられ、一方の機器接続部6には、天井照明機器の調光スイッチSW1、天井照明具のオンオフスイッチSW2、医療用機器信号線の接続端子T1、および通信ケーブルの接続端子T2などが設けられ、他方の機器接続部7には、ナースコール用信号線の接続端子T3、医療機器信号線の接続端子T4、照明機器のスイッチSW3、テレビ受像機のスイッチSW5、テレビ受像機のアンテナジャックT5、電源用コンセントT6などが設けられる。これらの機器接続部6,7の上下両側には、第1および第2案内レール11a,11b1,11b2が設けられる。
【0023】
下段の機器接続部8には、酸素供給口20a、空気供給口21aおよび患者から痰などを吸引する吸引器23aが取り付けられる吸引器取付け部24aなどが設けられる。またもう一方の機器接続部9には、酸素供給口20b、空気供給口21b、笑気供給口25、および吸引器23bが取り付けられる吸引器取付け口24bなどが設けられる。
【0024】
下段の機器接続部8,9の下方には、中央に患者ベッド4の存在/不存在を検出するとともに、患者ベッド4を位置決めするベッドロケータ26が設けられ、このベッドロケータ26の一側方には分電盤27が設けられ、他側方には透析用給排水ボックス28が設けられる。
【0025】
前記第1案内レール11a、上段の各機器接続部6,7、各第2案内レール11b1,11b2および下段の各機器接続部8,9は、上から下にこの順序でかつベッドロケータ26よりも上方に設けられ、ベッドロケータ26によって位置決めされた患者ベッド4上の患者に対して、その患者を中心にして患者よりも上方でかつ両側から各種の機器を配置することができ、処置、診察、検査などを行うにあたって、最短の作業動線で作業を行い、患者の検査、診断、処置などを行うことができる。
【0026】
第1案内レール11aには、第1可動取付け体12a,12b,12cが装着されるとともに、各第2案内レール11b1,11b2には第2可動取付け体12d,12eが装着される。この可動取付け体12a〜12eについても、総称する場合には、添え字a〜eは省略し、「可動取付け体12」と記す。
【0027】
図5は、図1の切断面線V−Vから見た機器載置台15の側面図であり、図6は図5の左方から見た機器載置台15の正面図である。第1可動取付け体12aには、機器であるモニタ装置13が乗載される水平な載置面14を有する機器載置台15が連結される。
【0028】
機器載置台15は、医療用ユニット装置1の装置本体30の水平でかつ平坦な天板31上に配置され、前記水平な載置面14を形成する水平部32と、水平部32の前記正面壁部10側の側縁部から下方に直角に屈曲して連なる鉛直部33とを有する。鉛直部33は前記第1可動取付け体11aに着脱可能に取り付けられる。水平部32において、正面壁部10側の側縁部近傍には、滑り性の良好な合成樹脂からなる摺動支持片35が固定される。この摺動支持片35は、天板31によって摺動自在に支持される。また水平部32の背後側(図5の右側)の側縁部には、キャスタ36が設けられる。
【0029】
このように機器載置台15は、摺動支持片35およびキャスタ36によって天板31上を、載置面14に重量の大きなモニタ装置13を搭載して、第1案内レール11aに沿って、載置面14を水平に維持した状態で移動可能に支持される。
【0030】
図7は、第1可動取付け体12aおよびその付近の拡大断面図であり、図8は第1可動取付け体12aの斜視図である。第1可動取付け体12aは、第1案内レール11aに係合する係合爪40と、この係合爪40が第1案内レール11aに対して係合する係合方向A1とは反対側A2に前記第1案内レール11aを軸の先端部によって押圧する押圧ねじ部材41とを有し、第1案内レール11aから突出する部分42には、前記機器載置台15を着脱可能に取り付けるための複数のねじ孔43が形成される。各ねじ孔43には、ボルト44が螺着され、機器載置台15の前記鉛直部33が着脱可能に取り付けられる。残余の可動取付け体12b〜12eの構成もまた、前述の第1可動取付け体12aと同様である。
【0031】
図9は、図1の切断面線IX−IXから見た断面図であり、図10は図9の上方から見た平面図である。第1可動取付け体12bには、前記機器である輸液セットの輸液パックを吊下する複数(本実施の形態では4)のフック状ハンガー部50を有する第1ハンガー体51が着脱可能に連結される。第1ハンガー体51は、上端部に前記フック状ハンガー部50が設けられる支柱52と、この支柱52が軸線方向(図9では上下方向)に移動可能に挿通し、支柱52を前記軸線方向の任意の位置で固定するための第1操作部53を有するブラケット54と、ブラケット54に上端部が嵌着されるピン55と、ピン55がその軸線まわりに回動自在に挿通し、ピン55を任意の回動位置で固定するための第2操作部56を有する取付け具57とを含む。取付け具57は、前記第1可動取付け体12bに前記ボルト44によって着脱可能に取り付けられる。
【0032】
図11は、図1の切断面線XI−XIから見た断面図であり、図12は図11の左方から見た正面図である。第2可動取付け体12dには、前記機器を吊下する一対のフック状ハンガー部60を有する第2ハンガー体61が着脱可能に連結される。各フック状ハンガー部60は、取付け板62の長手方向(図11の左右方向)両端部に溶接して固定される。このようなフック状ハンガー部60には、たとえば通信線、電源コードなどを掛け止めることができる。
【0033】
本実施の形態によれば、第1および第2可動取付け体12に、前記患者の診断、治療、観察、計測または通信に用いられる機器およびその他の機器を取り付けて、前記第1および第2案内レール11に沿って希望する位置へ移動させて、掛け止め、または吊下して設けることができ、これによって任意の機器を患者近傍の最適な位置へ配置することが可能となり、利便性を向上し、患者の診断、治療および検査などの医療処置を支援することができる。
【0034】
また機器載置台15の載置面14にモニタ装置13などの重量の大きな機器を乗載して希望する位置に設置することができ、ハンガー体51,61のフック状ハンガー部50,60に、検査機器など電源コードおよび通信コードなど掛け止め、あるいは輸液セットの輸液パックなどを吊下することができ、患者用ベッド4の両側の第2可動取付け体11を用いて各種の機器を設置することができ、これによって各種の機器の設置上の自由度が高くなり、より一層、利便性が向上することができる。
【0035】
さらに、ボルト44またはビスなどを用いて、形態の異なる各種の機器を容易にかつ大きな強度で第1および第2可動取付け体12に着脱自在に取り付け、また第1および第2案内レール11に係合爪40を係合させた状態で押圧ねじ部材であるボルト41によって第1および第2案内レール11を押圧することによって、第1および第2可動取付け体12を第1および第2案内レール11に希望する位置で固定し、機器の位置を変えたい場合には、前記ボルト41による第1および第2案内レール11の押圧状態を解除することによって、第1および第2可動取付け体12を第1および第2案内レール11に対して移動させることが可能となり、位置の変更を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の一形態を示す医療用ユニット装置1の正面図である。
【図2】図1の左方から見た医療用ユニット装置1の左方面図である。
【図3】図1の右方から見た医療用ユニット装置1の右方面図である。
【図4】図1の上方から見た医療用ユニット装置1の平面図である。
【図5】図1の切断面線V−Vから見た機器載置台15の側面図である。
【図6】図5の左方から見た機器載置台15の正面図である。
【図7】第1可動取付け体12aおよびその付近の拡大断面図である。
【図8】第1可動取付け体12aの斜視図である。
【図9】図1の切断面線IX−IXから見た断面図である。
【図10】図9の上方から見た平面図である。
【図11】図1の切断面線XI−XIから見た断面図である。
【図12】図11の左方から見た正面図である。
【符号の説明】
【0037】
1 医療用ユニット装置
4 患者用ベッド
5 領域
6,7,8,9 機器接続部
10 正面壁部
11;11a,11b1,11b2 案内レール
12;12a〜12e 可動取付け体
13 モニタ装置
14 載置面
15 機器載置台
30 装置本体
50,60 フック状ハンガー部
51,61 ハンガー体
52 支柱
57 取付け具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者用ベッドが配置される領域に臨み、患者の診断、治療、観察、計測または通信に用いられる機器が接続される1または複数の機器接続部が設けられる正面壁部を備える医療用ユニット装置において、
前記正面壁部には、案内レールと、案内レールに沿って移動可能に案内される可動取付け体とが設けられ、
前記案内レールは、正面壁部の上端部に水平に設けられる第1案内レールと、正面壁部の前記第1案内レールよりも下方に第1案内レールと平行に設けられる第2案内レールとを含み、
第1案内レールには、第1可動取付け体が前記第1案内レールに沿って移動可能に装着されるとともに、第2案内レールには第2可動取付け体が前記第2案内レールに沿って移動可能に装着されることを特徴とする医療用ユニット装置。
【請求項2】
前記案内レールは、正面壁部の上端部に水平に設けられる第1案内レールと、正面壁部の前記第1案内レールよりも下方に第1案内レールと平行に設けられる第2案内レールとを含み、
第1案内レールには、第1可動取付け体が前記第1案内レールに沿って移動可能に装着されるとともに、第2案内レールには第2可動取付け体が前記第2案内レールに沿って移動可能に装着され、
第1可動取付け体には、前記機器が乗載される水平な載置面を有する機器載置台が連結され、
第2可動取付け体には、前記機器を吊下するフック状ハンガー部を有するハンガー体が着脱可能に連結されることを特徴とする請求項1記載の医療用ユニット装置。
【請求項3】
前記案内レールは、正面壁部の上端部に水平に設けられる第1案内レールと、正面壁部の前記第1案内レールよりも下方に第1案内レールと平行に設けられる第2案内レールとを含み、
第1案内レールには、第1可動取付け体が前記第1案内レールに沿って移動可能に装着されるとともに、第2案内レールには第2可動取付け体が前記第2案内レールに沿って移動可能に装着され、
第1可動取付け体には、前記機器が乗載される水平な載置面を有する機器載置台が連結され、
第2可動取付け体には、前記機器を吊下するフック状ハンガー部を有するハンガー体が着脱可能に連結され、
前記第2案内レールは、前記患者用ベッドが配置される領域に関して両側に分断され、この分断された各第2案内レールに第2可動取付け体がそれぞれ装着され、
第1および第2可動取付け体は、第1および第2案内レールに係合する係合爪と、この係合爪が第1および第2案内レールに対して係合する係合方向とは反対側に前記第1および第2案内レールを押圧する押圧ねじ部材とを有し、第1および第2案内レールから突出する部分には、前記機器を着脱可能に取り付けるためのねじ孔が形成されることを特徴とする請求項1記載の医療用ユニット装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−136452(P2006−136452A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−327556(P2004−327556)
【出願日】平成16年11月11日(2004.11.11)
【出願人】(390010342)川重防災工業株式会社 (56)
【出願人】(000125369)学校法人東海大学 (352)
【出願人】(000166432)戸田建設株式会社 (328)
【Fターム(参考)】