説明

半導体製造装置及び半導体製造装置の操作画面変更方法

【課題】利用者の利便性を高めることができる半導体製造装置及び半導体製造装置の操作画面変更方法を提供する。
【解決手段】簡易画面設定用パスワードをキーボードから入力し(S1)、パスワード認証されると簡易画面設定モードに切り替わり簡易操作設定変更画面が表示される(S2)。簡易操作画面に操作項目を追加する場合、簡易操作画面に追加したい操作項目のボタンをタッチパネルで押下して(S3)、追加する候補として選択する(S4)。この選択状態において簡易操作画面上の追加したい位置のブランクボタンを押下した後(S5)、追加ボタンを押下することで、選択状態にある操作項目の項目データにブランクボタンの設定位置の情報を関連付けて記録し画面構成データを形成する(S6)。これにより、画面構成データの項目データを自由に変更することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボンディングを行う半導体製造装置及び半導体製造装置の操作画面変更方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ウエハシート上のチップをボンディングヘッドのピックアップツールでピックアップしてリードフレーム等にボンディングし半導体を製造する際には、半導体製造装置が使用されている。
【0003】
この半導体製造装置には、数百に及ぶ入力操作項目を有しており、その中でも使用頻度が高い操作項目に関しては、操作者の要求指示に従って、いくつかの項目が選択され、操作者が理解しやすく、手順が少なくなるように配置されている。
【0004】
図8は、その入力表示装置801を示す図であり、この入力表示装置801に表示された簡易操作画面802では、頻繁に使用する操作項目803,・・・が使用順に配列されている。
【0005】
これにより、操作者においては、表示された操作項目803を、その表示順に操作することによって、当該半導体製造装置の操作を容易に行えるように構成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような従来の半導体製造装置にあっては、前記簡易操作画面802で選択された操作項目803や配置は、利用者固有のものであり、レイアウトの変更、項目内容の変更、追加、削除等、前記簡易操作画面802を変更する際には、ソフトウエアのコーディングを変更し、装置上のソフトウエアを更新する必要がある。
【0007】
このため、利用者の要求に逐次対応することは困難であり、利用者にとっては不便であった。
【0008】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、利用者の利便性を高めることができる半導体製造装置及び半導体製造装置の操作画面変更方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために本発明の請求項1の半導体製造装置にあっては、ピックアップポイントに配置されたチップをツールでピックアップしボンディングポイントへ移送してボンディングを行う装置であって、複数用意された項目から選択された項目を表示する簡易操作画面を備え、該簡易操作画面に表示された項目がタッチパネルで選択された際に選択された項目に従った動作を実行する半導体製造装置において、前記簡易操作画面を構成する為の画面構成データに基づいて前記簡易操作画面を形成する簡易操作画面形成手段と、前記タッチパネルの操作に従って前記画面構成データを構成する項目データを変更し、該項目データに基づいて前記簡易操作画面に表示される項目を任意に変更する設定変更手段と、を備えている。
【0010】
すなわち、簡易操作画面に表示される項目を変更する場合、タッチパネルを操作して前記簡易操作画面を構成する為の画面構成データの項目データを変更し、該項目データに基づいて前記簡易操作画面に表示される項目を変更する。すると、この画面構成データに基づいて前記簡易操作画面が形成される。
【0011】
このため、前記タッチパネルで前記項目データを変更することによって、ソフトウエアのコーディングを変更すること無く、前記簡易操作画面は、利用者によって任意に変更される。
【0012】
また、請求項2の半導体製造装置においては、前記設定変更手段は、前記タッチパネルの操作に従って前記項目データの追加及び削除を可能とするとともに、各項目データに基づいて形成される項目の表示位置を変更可能とする。
【0013】
すなわち、前記タッチパネルを操作することによって、前記項目データを追加及び削除するとともに、各項目データに基づいて形成される項目の表示位置を変更することができる。
【0014】
さらに、請求項3の半導体製造装置では、入力されたパスワードを認証した際に前記設定変更手段を実行する認証手段を備えている。
【0015】
すなわち、前記タッチパネルによる前記簡易操作画面の変更は、入力したパスワードが認証された際に実行される。
【0016】
これにより、パスワードを知り得る権限者以外による前記簡易操作画面の変更が防止される。
【0017】
加えて、請求項4の半導体製造装置にあっては、設定ファイルに記録された項目データを読み込んで前記画面構成データを形成する画面構成データ形成手段を備えている。
【0018】
すなわち、この半導体製造装置では、設定ファイルに記録された項目データを読み込んで前記画面構成データを形成するように構成されている。
【0019】
このため、この設定ファイルを、他の半導体製造装置に移し、この半導体製造装置において、前記設定ファイルに記録された項目データを読み込んで前記画面構成データを形成することによって、設定した前記簡易操作画面が当該半導体製造装置に表示される。
【0020】
そして、本発明の請求項5の半導体製造装置の操作画面変更方法にあっては、ピックアップポイントに配置されたチップをツールでピックアップしボンディングポイントへ移送してボンディングを行う装置であって、複数用意された項目から選択された項目を表示する簡易操作画面を備え、該簡易操作画面に表示された項目がタッチパネルで選択された際に選択された項目に従った動作を実行する半導体製造装置において、前記簡易操作画面を構成する為の画面構成データに基づいて前記簡易操作画面を形成する簡易操作画面形成工程と、前記タッチパネルの操作に従って前記画面構成データを構成する項目データを変更し、該項目データに基づいて前記簡易操作画面に表示される項目を任意に変更する設定変更工程と、を備えている。
【0021】
すなわち、簡易操作画面に表示される項目を変更する場合、タッチパネルを操作して前記簡易操作画面を構成する為の画面構成データの項目データを変更し、該項目データに基づいて前記簡易操作画面に表示される項目を変更する。すると、この画面構成データに基づいて前記簡易操作画面が形成される。
【0022】
このため、前記タッチパネルで前記項目データを変更することによって、ソフトウエアのコーディングを変更すること無く、前記簡易操作画面は、利用者によって任意に変更される。
【0023】
また、請求項6の半導体製造装置の操作画面変更方法においては、前記設定変更工程は、前記タッチパネルの操作に従って前記項目データの追加及び削除を可能とするとともに、各項目データに基づいて形成される項目の表示位置を変更可能とする。
【0024】
すなわち、前記タッチパネルを操作することによって、前記項目データを追加及び削除するとともに、各項目データに基づいて形成される項目の表示位置を変更することができる。
【0025】
さらに、請求項7の半導体製造装置の操作画面変更方法では、入力されたパスワードを認証した際に前記設定変更工程を実行する認証工程を備えている。
【0026】
すなわち、前記タッチパネルによる前記簡易操作画面の変更は、入力したパスワードが認証された際に実行される。
【0027】
これにより、パスワードを知り得る権限者以外による前記簡易操作画面の変更が防止される。
【0028】
加えて、請求項8の半導体製造装置の操作画面変更方法にあっては、設定ファイルに記録された項目データを読み込んで前記画面構成データを形成する画面構成データ形成工程を備えている。
【0029】
すなわち、この半導体製造装置では、設定ファイルに記録された項目データを読み込んで前記画面構成データを形成するように構成されている。
【0030】
このため、この設定ファイルを、他の半導体製造装置に移し、この半導体製造装置において、前記設定ファイルに記録された項目データを読み込んで前記画面構成データを形成することによって、設定した前記簡易操作画面が当該半導体製造装置に表示される。
【発明の効果】
【0031】
以上説明したように本発明の請求項1及び請求項5の半導体製造装置の操作画面変更方法にあっては、前記タッチパネルで前記項目データを変更することにより、利用者によって前記簡易操作画面を任意に変更することができる。
【0032】
このため、前記簡易操作画面を変更する際に、変更に基づいたコーディングを行い、装置上のソフトウエアを更新しなければならなかった従来と比較して、要求に応じた変更が容易となり、利用者による利便性を高めることができる。
【0033】
そして、利用者においては、多数の項目から必要な操作項目を自由に選択して表示することができるので、手順の少ない操作によって目的の動作を行わせることができる。また、必要である各項目を前記簡易操作画面上に集約するこで、操作範囲を限定でき、各項目の配置を容易に覚えることができる。
【0034】
また、請求項2の半導体製造装置及び請求項6の半導体製造装置の操作画面変更方法においては、前記タッチパネルの操作によって、前記項目データを追加及び削除できるとともに、各項目データに基づいて形成される項目の表示位置を変更することができる。
【0035】
さらに、請求項3の半導体製造装置及び請求項7の半導体製造装置の操作画面変更方法では、入力したパスワードの認証後に、前記タッチパネルによる前記簡易操作画面の変更を実行することができる。
【0036】
このため、パスワードを知り得る権限者以外による前記簡易操作画面の変更を防止することができ、入力ミス等による前記簡易操作画面の不用意な変更を未然に防止することができる。
【0037】
加えて、請求項4の半導体製造装置及び請求項8の半導体製造装置の操作画面変更方法にあっては、設定ファイルに記録された項目データを読み込んで前記画面構成データを形成するように構成されているため、この設定ファイルを記録媒体やネットワーク等を介して他の半導体製造装置に移し、当該半導体製造装置において、前記設定ファイルに記録された項目データを読み込んで前記画面構成データを形成することによって、設定した前記簡易操作画面を当該半導体製造装置においても表示することができる。
【0038】
したがって、一度設定した前記簡易操作画面を複数の半導体製造装置で共用することができ、他の装置への展開、管理が容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。
【0040】
図1は、本実施の形態にかかる半導体製造装置1を示すブロック図であり、該半導体製造装置1は、ウエハシート2に貼着されたピックアップポイント3上のチップ4をボンディングヘッド5のピックアップツールであるコレット6でピックアップし、リードフレーム7に設定されたボンディングポイント8へ移送してボンディングすることで半導体部品を製造する装置である。
【0041】
この半導体製造装置1は、制御部11を中心に構成されており、該制御部11には、キーボード等で構成された入力部12と、データの読み書きを行うハードディスクドライブ13(以下HDD13)と、装着されたフロッピー(登録商標)ディスクからデータを読み書きするフロッピー(登録商標)ディスクドライブ14(以下FDD14)とが接続されており、前記入力部12と前記HDD13と前記FDD14からのデータの入力、及び前記HDD13と前記FDD14へのデータ出力を行えるように構成されている。
【0042】
前記制御部11には、液晶モニター等で構成された表示部21と、該表示部21の表示面に設けられたタッチパネル22とが接続されており、前記表示部21の表示を指やペンで押すことによって入力を行えるように構成されている。
【0043】
また、前記制御部11には、前記ボンディングヘッド5を駆動するヘッド駆動部31と、前記ウエハシート2のウエハリング32を駆動するウエハ駆動部33とが接続されており、該ウエハ駆動部33に制御信号を出力することで、ピックアップ対象となる前記ウエハシート2上のチップ4をピックアップポイント3へ移動できるように構成されている。また、前記ヘッド駆動部31に制御信号を出力して前記ボンディングヘッド5を駆動することで、該ボンディングヘッド5に設けられたコレット6で前記ピックアップポイント3のチップ4をピックアップするとともに、前記リードフレーム7の前記ボンディングポイント8へ移送してボンディングできるように構成されている。
【0044】
この半導体製造装置1には、数百に及ぶ入力操作項目が設定されており、その中でも使用頻度が高い操作項目に関しては、操作者の要求指示に従って、いくつかの項目が選択され、操作者が理解しやすく、手順が少なくなるように配置された簡易操作画面で表示されるように構成されている。
【0045】
この簡易操作画面は、前記表示部21に表示されるように構成されており、当該簡易操作画面に表示された操作項目が前記タッチパネル22への入力操作によって選択された際に、選択された操作項目に従った動作を実行するように構成されている。
【0046】
そして、前記制御部11は、マイコンを中心に構成されており、当該制御部11が前記HDD13に記憶されたプログラムに従って動作することにより、当該半導体製造装置1が作動するように構成されている。
【0047】
以上の構成にかかる本実施の形態の動作を、図2に示すフローチャートに従って説明する。
【0048】
すなわち、前記半導体製造装置1において、簡易操作画面を変更する際には、予め設定された簡易画面設定用パスワードを入力部12を構成するキーボードから入力し(S1)、入力した簡易画面設定用パスワードが認証されると簡易画面設定モードに切り替わり、前記表示部21には、図3に示すように、簡易操作設定変更画面51が表示される(S2)。
【0049】
この簡易設定変更画面51において、簡易操作画面61に操作項目62,・・・を追加する際には、図4に示すように、簡易操作画面61に追加したい操作項目62のボタン、例えば「(235)LF認識設定」のボタンを前記タッチパネル22で押下して(S3)、簡易操作画面61に追加する候補として選択する(S4)。この選択状態において、簡易操作画面61上の追加したい位置、例えば上から三段目の設定位置63のブランクボタン64を押下した後(S5)、追加ボタン65を押下することで、図5に示すように、前記選択状態にある前記操作項目62aの(235)の項目データ66に前記ブランクボタン64の前記設定位置63の情報を関連付けて追加記録し画面構成データ67(図4参照)を形成する(S6)。
【0050】
同様に、図3及び図4に示したように、前記簡易設定変更画面51にて簡易操作画面61の操作項目62を削除する際には、簡易操作画面61から削除したい設定位置63の簡易操作ボタン71を前記タッチパネル22で押下して、簡易操作画面61から削除する候補として選択する。この選択状態において、当該簡易設定変更画面51の削除ボタン72を押下することで、前記選択状態にある前記操作項目62の項目データ66を前記画面構成データ67から削除する。
【0051】
そして、この削除操作と前記追加操作とを所定の設定位置63で行うことによって、当該設定位置63に設定された操作項目62の項目データ66を前記画面構成データ67にて変更する。
【0052】
このとき、所定の設定位置63に配置された操作項目62を削除して他の設定位置63に追加したり、前記簡易設定変更画面51の移動ボタン81を押下することで、前記各項目データ66に基づいて形成される操作項目62の表示位置を変更することもできる。
【0053】
これにより、前記タッチパネル22の操作に従って前記画面構成データ67を構成する項目データ66の変更、具体的には前記項目データ66の追加及び削除と、各項目データ66,・・・に基づいて形成される操作項目62,・・・の表示位置を自由に変更することができる。
【0054】
次に、前記制御部11は、図5に示したように、選択された(235)の項目データ66に対応するメニュー構造データ91を前記HDD13から抽出して、抽出したメニュー構造データ91に前記設定位置63を示す設定位置データ92を付加して、前記簡易操作画面61のダミー構造データ93に追加コピーする(S7)。
【0055】
このとき、このダミー構造データ93に追加された前記メニュー構造データ91には、aに(235)を示した項目データ66に相当するメニュー項目データ101、bに動作モード名102、cに表示する簡易操作ボタン71の色や形状を記憶した先頭アドレス103、dに前記設定位置63を示す前記設定位置データ92、eに当該簡易操作ボタン71が押下された際に実行する処理が記載された先頭アドレス104等が記憶されており、このダミー構造データ93に基づいて前記簡易操作画面61では、前記各メニュー構造データ91が示す色及び形状の前記簡易操作ボタン71が前記設定位置データ92が示す位置に表示されるように構成されている。
【0056】
これにより、前記簡易操作画面61を構成する為の前記画面構成データ67に基づいて詳細に設定された前記ダミー構造データ93によって前記簡易操作画面61が形成されるように構成されている。
【0057】
また、この簡易操作画面61に表示された前記操作項目62を示す前記簡易操作ボタン71が押下された際には、当該簡易操作ボタン71に関連付けられた前記メニュー構造データ91のeに記憶された先頭アドレス104に記述された処理が実行され、当該処理に従った動作を行えるように構成されている。
【0058】
このとき、前記各アドレス103,104は、当該半導体製造装置1を立ち上げる度に動的に割り当てられるアドレスであり、前記cの先頭アドレス103は、前記簡易操作ボタン71の色や形状を示すアドレスが割り当てられた時点で、その先頭アドレス103が設定されるとともに、前記eの先頭アドレス104は、実行処理が記述されたアドレスが割り当てられた時点で、その先頭アドレス104が設定されるように構成されている。
【0059】
そして、前記項目データ66が割り付けられた前記画面構成データ67を前記HDD13上の設定ファイルSに書き込んで保存した後(S8)、ログアウトする(S9)。
【0060】
このとき、前記設定ファイルSをFDD14によってフロッピー(登録商標)ディスクに記録して管理することもできる。
【0061】
次に、この半導体製造装置1起動時に簡易操作画面61を読み込む動作を説明する。
【0062】
すなわち、前記設定ファイルSを記憶したフロッピー(登録商標)ディスクをFDD14にセットし、前記フロッピー(登録商標)ディスクに記録された前記設定ファイルSを前記HDD13のSGフォルダにコピーペーストする(SB1)。このとき、この装置で設定された前記簡易操作画面61を他の装置へ移動する際には、前記HDD13に記憶された前記設定ファイルSをFDD14にセットされたフロッピー(登録商標)ディスクにコピーしておく(SB2)。
【0063】
この状態で、当該半導体製造装置1の起動処理を開始すると(SB3)、前記SGフォルダから前記設定ファイルSを読み込んで前記画面構成データ67を形成する(SB4)。そして、図6に示すように、この画面構成データ67、つまり読み込んだ前記設定ファイルS内の前記項目データ66と、前記HDD13に記憶されたメニュー構造データ91のメニュー項目データ101とが一致するもののサーチを開始し(SB5)、前記項目データ66との一致の有無を判断する(SB6)。
【0064】
該項目データ66と前記メニュー項目データ101とが一致する前記メニュー構造データ91がサーチできた場合には、そのメニュー構造データ91を前記ダミー構造データ93にコピーし(SB7)、前記設定ファイルS内の全ての項目データ66のサーチが完了したか否かを判断する(SB8)。この判断においてサーチが完了していなければ、前記ステップSB5へ分岐する一方、サーチが完了していた場合には、形成された前記ダミー構造データ93に基づいて各簡易操作ボタン71,・・・及びその内部データ作成して前記簡易操作画面61の形成を完了する(SB9)。
【0065】
以上のように、前記タッチパネル22で前記項目データ66を変更することにより、前記簡易操作画面61を利用者によって自由に変更することができる。
【0066】
このため、前記簡易操作画面61を変更する際に、変更に基づいたコーディングを行い、装置上のソフトウエアを更新しなければならなかった従来と比較して、要求に応じた変更が容易となり、利用者による利便性を高めることができる。
【0067】
そして、利用者においては、多数の項目から必要な操作項目62を自由に選択して表示させることができるので、手順の少ない操作によって目的の動作を行わせることができる。また、必要である操作項目62を前記簡易操作画面61上に集約するこで、操作範囲を限定でき、各操作項目62の配置を容易に覚えることができる。
【0068】
図7は、ボンディングヘッド5のコレット6を交換する際の手順を示す図であり、通常画面操作での手順201及び画面遷移202と、簡易操作画面61を使用した場合の手順203とが示されている。
【0069】
このように、前記簡易操作画面61を使用することによって、少ない画面操作によってボンディングヘッド5のコレット6の交換を行うことができる。
【0070】
また、前記タッチパネル22の操作によって、前記項目データ66を追加及び削除できるとともに、各項目データ66,・・・に基づいて形成される操作項目62,・・・の表示位置を変更することができ、利便性が向上する。
【0071】
さらに、入力した簡易画面設定用パスワードの認証後に、前記タッチパネル22による前記簡易操作画面61の変更を実行することができる。
【0072】
このため、簡易画面設定用パスワードを知り得る権限者以外による前記簡易操作画面61の変更を防止することができ、入力ミス等による前記簡易操作画面61の不用意な変更を未然に防止することができる。
【0073】
そして、前記設定ファイルSに記録されたメニュー項目データ101を読み込んで、前記画面構成データ67を形成するように構成されているため、この設定ファイルSをフロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体やネットワークなどを介して他の半導体製造装置1に移し、当該半導体製造装置1において、前記設定ファイルSに記録された前記メニュー項目データ101を読み込んで前記画面構成データ67を形成することによって、設定した前記簡易操作画面61を当該半導体製造装置1においても表示することができる。
【0074】
したがって、一度設定した前記簡易操作画面61を複数の半導体製造装置1で共用することができ、他の装置への展開、管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】同実施の形態の動作を示す説明図である。
【図4】図3に続く動作を示す説明図である。
【図5】図4に続く動作を示す説明図である。
【図6】装置起動時の動作を示す説明図である。
【図7】同実施の形態の操作手順を示す説明図である。
【図8】従来の半導体製造装置の表示画面を示す説明図である。
【符号の説明】
【0076】
1 半導体製造装置
3 ピックアップポイント
4 チップ
6 コレット
8 ボンディングポイント
11 制御部
22 タッチパネル
14 FDD
61 簡易操作画面
62 操作項目
66 項目データ
67 画面構成データ
S 設定ファイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピックアップポイントに配置されたチップをツールでピックアップしボンディングポイントへ移送してボンディングを行う装置であって、複数用意された項目から選択された項目を表示する簡易操作画面を備え、該簡易操作画面に表示された項目がタッチパネルで選択された際に選択された項目に従った動作を実行する半導体製造装置において、
前記簡易操作画面を構成する為の画面構成データに基づいて前記簡易操作画面を形成する簡易操作画面形成手段と、
前記タッチパネルの操作に従って前記画面構成データを構成する項目データを変更し、該項目データに基づいて前記簡易操作画面に表示される項目を任意に変更する設定変更手段と、
を備えたことを特徴とする半導体製造装置。
【請求項2】
前記設定変更手段は、前記タッチパネルの操作に従って前記項目データの追加及び削除を可能とするとともに、各項目データに基づいて形成される項目の表示位置を変更可能とすることを特徴とした請求項1記載の半導体製造装置。
【請求項3】
入力されたパスワードを認証した際に前記設定変更手段を実行する認証手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体製造装置。
【請求項4】
設定ファイルに記録された項目データを読み込んで前記画面構成データを形成する画面構成データ形成手段を備えたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の半導体製造装置。
【請求項5】
ピックアップポイントに配置されたチップをツールでピックアップしボンディングポイントへ移送してボンディングを行う装置であって、複数用意された項目から選択された項目を表示する簡易操作画面を備え、該簡易操作画面に表示された項目がタッチパネルで選択された際に選択された項目に従った動作を実行する半導体製造装置において、
前記簡易操作画面を構成する為の画面構成データに基づいて前記簡易操作画面を形成する簡易操作画面形成工程と、
前記タッチパネルの操作に従って前記画面構成データを構成する項目データを変更し、該項目データに基づいて前記簡易操作画面に表示される項目を任意に変更する設定変更工程と、
を備えたことを特徴とする半導体製造装置の操作画面変更方法。
【請求項6】
前記設定変更工程は、前記タッチパネルの操作に従って前記項目データの追加及び削除を可能とするとともに、各項目データに基づいて形成される項目の表示位置を変更可能とすることを特徴とした請求項5記載の半導体製造装置の操作画面変更方法。
【請求項7】
入力されたパスワードを認証した際に前記設定変更工程を実行する認証工程を備えたことを特徴とする請求項5又は6記載の半導体製造装置の操作画面変更方法。
【請求項8】
設定ファイルに記録された項目データを読み込んで前記画面構成データを形成する画面構成データ形成工程を備えたことを特徴とする請求項5、6又は7記載の半導体製造装置の操作画面変更方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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