説明

単一用途のカテーテル

【課題】 腸の失調からくる種々の障害を基本的に除くための新規なアイデアと器具を提供するものである。
【解決手段】 近端部と遠端部を有する管腔20、その管腔を囲む膨張性折り返し部26及び該管腔の近端部には疎水性先端を有することを特徴とする単一用途のカテーテルである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
数百万の人々が、腸自律失調の状態を煩っている。腸の調整に失敗すると、人々は、挙動が妨げられ、衛生的でなくなり、社会的に孤立状態に落ち入る。その状態を治療するには、伝統的な処置法から、手術などの根本的な処置法までの広範囲のものがある。然し乍ら、多くの患者は、伝統的な処置法では、よい結果に得られず、そして、多くの理由により、手術を受けようとするものは少ない。
【背景技術】
【0002】
従来技術は、正常のライルスタイルにするために、状態を制御するにより、腸の失調から被る被害をなくすために用いる装置である。そのような装置の1つは、米国特許第4,831,422号(フィッシャ等)に開示される。この装置は、2重管腔と膨張性カフ部を有するプルーブである。反射されたIR光が伝達され、管理されて、反射IR光の一定量が測定されると、警報信号が発せられるものである。IR光は、糞便に対して反応して反射されるのである。
【0003】
ほとんどの腸の制御のプル−ブは、腸の失調状態を避けるために、糞便の存在を使用者に感知し、警報を与えるためのエレクロニクスを有する。従来技術では、腸の失調状態を予防するために使用できる高価で、単一用途のカテーテルの必要がある。
【0004】
本発明の目的は、高価でない腸カテーテルを提供することである。
【0005】
本発明の他の目的は、カテーテルの周囲のカフ部の一方向バルブの制御膨張性を有する単一用途のカテーテルを提供することである。
【0006】
本発明のもう1つの目的は、単一用途のみを確実にするように、破壊されて除去できるようなカテーテルを提供することである。
【0007】
本発明の他の目的は、疎水性フィルター先端部を有するカテーテルを提供することである。
【0008】
本発明のこのような目的などは、当業者により、本発明の開示が読まれると明白である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の単一用途のカテーテルには、一端に疎水性フィルター先端を有する管腔がある。その管腔は、2つの並行な導管に別れる。第1の導管は、一方向バルブに端部がある。スポイトが一方向バルブに取付けられる。空気、生理的食塩水或いは滅菌水が、その一方向バルブを介して導入でき、管腔の周囲のカフ部を膨張させることができる。第2の平行な導管は、腸ガスを解消するために木炭フィルターが端部にある。その一方向バルブにより、カフ部の萎みが防止され、それらの流体がカフ部から出て、カフ部が萎み、管腔が切断されないようになる。
【0010】
本発明は、上記のような問題点等を克服する新規のカテーテルを意図する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明によると、次のような発明である。
(1)第1端部と第2端部を有する管腔;その管腔を囲む膨張性のカフ部即ち、折り返し部;該管腔は第1及び第2の導管を有し、第1の導管は、該膨張性折り返し部と流体で通じ、該第2の導管は、該管腔の第1端部に流体で通じ、そして、該第1導管の端部に入口があり、その入口には、一方向バルブを有することを特徴とする単一用途のカテーテルを提供する。
(2)それは、更に、該入口にはスポイトが取付けてある。
(3)また、更に、該管腔の第1端部には、疎水性フィルター先端がある。
(4)更に、該第2の導管には木炭フィルターがある。
【0012】
(5)そして第1端部と第2端部を有する管腔;その管腔を囲む膨張性カフ部、即ち、折り返し部;及び該管腔の第1端部には疎水性先端を有することを特徴とする単一用途のカテーテルを提供する。
(6)それは、更に、該管腔には木炭フィルターを有する。
(7)また、第1端部と第2端部を有する第1の導管;第1端部と第2端部を有する、第1の導管と平行な、第2の導管;該第1及び第2の導管を囲む膨張性カフ部(折り返し部);該第1の導管は、該膨張性折り返し部と流体で通じ、該第1の導管の第2端部には、一方向バルブを有することを特徴とする単一用途のカテーテルを提供する。
(8)それは、該第1の導管の第2端部に入口があり、その入口にはスポイトが取付けられているものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1を参照すると、単一用途のカテーテルは、平行な第1導管22及び第2導管24を有する管腔20により形成される。管腔は、疎水性フィルター先端28の遠端部に終端部がある。フィルター先端28から離れて、管腔20を取り囲んでカフ部即ち、折り返し部26が設けられる。カフ部26は管腔にしっかりと結合されている。第1の導管22は、カフ部と円滑に流通するように結合される。導管22は、カフ部から伸びて、一方向バルブ32に終端がある。
【0014】
チューブ54を有するスポイト52は、一方向バルブ32に結合される。スポイトは、バルブ或いはプランジャタイプがよい。スポイトは、20〜25mlの生理的食塩水或いは滅菌水で充填される。チューブが一方向バルブに結合された後に、スポイトは、以下に説明するように、カフ部を膨張させるために用いられる。第2の導管24は、一端の疎水性先端28から他端のフィルター44にまで伸びている。フィルター44は、2つの疎水性フィルターにサンドウッチされた木炭フィルターにより作成されている。フィルターキャップは、第2導管24を閉じるために用いられる。
【0015】
カテーテルを用いるために、使用者は、バルーンの下の管腔を掴む。管腔は、約3インチ、或いは医師の推奨する深さに肛門に挿入される。1度、スポイトが、滅菌水或いは生理的食塩水を第1導管22を通して注入するために用いられ、カフ部26を膨張させる。膨張させた後に、もはや不要なので、一方向バルブから外す。一度膨張させると、カフ部は、括約筋に対して設置される。
【0016】
カテーテルは、腸運動の正常な規律を保持できるようにする患者に特に有用である。使用者により感じられる規律に従う近似の時間に、カテーテルは、腸運動ができるように動かすことができる。一方向バルブは、カフ部を萎ますために、カフ部から液体を放出することができるものである。カフ部を萎ますために、使用者は管腔を切断して、カフ部中の液体が、第1導管22から出るようにしなければならない。萎むと、カテーテルを除去することができる。
【0017】
管腔の先端は、好適には、シリコンにより形成され、疎水性フィルターを含むものである。疎水性フィルターは、液体に対してバリヤーを提供するが、ガスが第2導管24中を通過するようにできる。第2導管24には、木炭フィルター44が設けられ、カテーテルを通過したガスの臭気を解消できる。
【0018】
本発明を、好適な具体例を参照して説明した。その変更例や変化例が、前記の詳細な説明を読み理解すれば、他のものについても可能である。すべてのそのような変更例や変化例を含むものとして、請求項の範囲内にある限り、そしてそれと同等である限り、本発明内のものとして構成されることを意図している。
【産業上の利用可能性】
【0019】
腸の失調からくる種々の障害を低減するための、新規なアイデアと器具を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明のカテーテルの側面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
近端部と遠端部を有する管腔;
その管腔を囲む膨張性カフ部;
該管腔は第1及び第2の導管を有し、第1の導管は、該膨張性カフ部と流体で通じており、
該第2の導管は、該管腔の第1端部と流体で通じており、
該第1導管の端部に入口があり、その入口には、一方向バルブが設けられることを特徴とする単一用途のカテーテル。
【請求項2】
更に、該入口にはスポイトが取付けてある請求項1に記載の単一用途のカテーテル。
【請求項3】
更に、該管腔の近端部には、疎水性フィルター先端があることを特徴とする請求項1に記載の単一用途のカテーテル。
【請求項4】
更に、該第2の導管には木炭フィルターがあることを特徴とする請求項1に記載の単一用途のカテーテル。
【請求項5】
近端部と遠端部を有する管腔;
その管腔を囲む膨張性カフ部;及び
該管腔の近端部には疎水性先端を有することを特徴とする単一用途のカテーテル。
【請求項6】
更に、該管腔には木炭フィルターを有することを特徴とする請求項5に記載の単一用途のカテーテル。
【請求項7】
近端部と遠端部を有する第1の導管;
近端部と遠端部を有する、第1の導管と平行な、第2の導管;
該第1及び第2の導管を囲む膨張性カフ部;
該第1の導管は、該膨張性カフ部と流体で通じており、
該第1の導管の遠端部には、一方向バルブを有することを特徴とする単一用途のカテーテル。
【請求項8】
該第1の導管の遠端部に入口があり、その入口にはスポイトが取付けられていることを特徴とする請求項7に記載の単一用途のカテーテル。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2006−141751(P2006−141751A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−336941(P2004−336941)
【出願日】平成16年11月22日(2004.11.22)
【出願人】(504431061)インコンティネンス コントロール デバイシズ (1)
【Fターム(参考)】