説明

単核性洗剤粒子群の製造方法

【課題】式(1):R―CH(SOM)―COOA
(式中、Rは炭素数4〜22のアルキル又はアルケニル基、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカノールアミン又はアンモニウム、Aは炭素数1〜4のアルキル基、H又はMを示す)で表される陰イオン性界面活性剤を配合した洗剤粒子群の製造法において、溶解性の優れた単核性洗剤粒子群の製造法を提供すること。
【解決手段】前記式(1)で表される陰イオン性界面活性剤100重量部に対して、25〜65重量部の水を含有する界面活性剤組成物と、噴霧乾燥により製造された水溶性無機塩を含有した担持能が20mL/100g以上のベース顆粒とを、該ベース顆粒の形態を実質的に維持しつつ混合する工程、工程C) :工程B)で得られた混合物を微粉体で表面改質する工程を含む、平均粒径150μm以上、粒子成長度が1.5以下である単核性洗剤粒子群の製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、陰イオン性界面活性剤として、式(1):
工程A) :a)式(1)
R―CH―COOA (1)

SO
(式中、Rは炭素数4〜22のアルキル又はアルケニル基、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカノールアミン又はアンモニウム、Aは炭素数1〜4のアルキル基、H又はMを示す)
で表される化合物を含有する単核性洗剤粒子郡の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
界面活性剤として前記式(1)で表される陰イオン性界面活性剤を配合した粉末洗剤はこれまで、高い洗浄活性能、再汚染性防止能、環境対応及び活性剤の組み合わせによる溶解力等の向上を目的に種々の開示がある。
【0003】
例えば、前記式(1)で表される陰イオン性界面活性剤を粉粒体としアルカリビルダーと粉体混合すると共に水含有バインダーを添加し造粒する高嵩密度洗剤組成物の製造法(特許文献1)、前記式(1)で表される陰イオン性界面活性剤を濃縮し直接捏和工程に配合したり(特許文献2)する製法が開示されている。
【0004】
しかしながら、特許文献1、2の製法によって洗剤粒子を製造する場合、得られる洗剤粒子はいずれも圧密化処理を経由するために、その溶解性には不満が残る。
【特許文献1】特開平4−359098号公報
【特許文献2】特開平9−143500号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って本発明の課題は、前記式(1)で表される陰イオン性界面活性剤を配合した洗剤粒子群の製造法において、前記式(1)で表される陰イオン性界面活性剤の安定性を確保し、且つ溶解性の優れた単核性洗剤粒子群の製造法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
即ち、本発明の要旨は、
工程A) :a)下式(1)
R―CH―COOA (1)

SO
(式中、Rは炭素数4〜22のアルキル又はアルケニル基、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカノールアミン又はアンモニウム、Aは炭素数1〜4のアルキル基、H又はMを示す)
で表される陰イオン性界面活性剤、
b)上記a)成分100重量部に対して、25〜65重量部の水
を含有する界面活性剤組成物を調製する工程、
工程B):工程A)で得られた界面活性剤組成物と、
噴霧乾燥により製造された水溶性無機塩を含有した担持能が20mL/100g以上のベース顆粒とを、
該ベース顆粒の形態を実質的に維持しつつ混合する工程、
工程C):工程B)で得られた混合物を微粉体で表面改質する工程
を含む、平均粒径150μm以上、粒子成長度が1.5以下
である単核性洗剤粒子群の製造方法、
に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の単核性洗剤粒子群の製造方法を使用することにより、造粒工程後に水分を除去する乾燥工程を必要とせずに、一般に皮膚刺激性の極めて少なく、生分解性の良好な、粒子成長を抑制した、粒径分布がシャープな前記式(1)で表される陰イオン性界面活性剤を含有する単核性洗剤粒子群を収率よく製造することができるという効果が奏される。粒度分布をシャープにすることは、外観の向上だけでなく、流動性が良好であり、溶解性に優れた洗剤を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の単核性洗剤粒子群の製造方法(以下、本発明の製造方法という)は、前記のように、
工程A):a)前記式(1)で表される陰イオン性界面活性剤、
b)上記a)成分100重量部に対して、25〜65重量部の水
を含有する界面活性剤組成物を調製する工程、
工程B):工程A)で得られた界面活性剤組成物と、
噴霧乾燥により製造された水溶性無機塩を含有した担持能が20mL/100g以上のベース顆粒とを、
該ベース顆粒の形態を実質的に維持しつつ混合する工程、
工程C):工程B)で得られた混合物を微粉体で表面改質する工程
を含むことを一つの大きな特徴とする。
【0009】
前記のような特徴を有する本発明の製造方法を使用することにより、造粒工程後に水分を除去する乾燥工程を必要とせずに、一般に皮膚刺激性の極めて少なく、生分解性の良好な、粒子成長を抑制した、粒径分布がシャープな式(1)で表される陰イオン性界面活性剤を含有する洗剤粒子群を製造することができるという効果が奏される。
【0010】
本発明の製造方法において、造粒工程後に水分を除去する乾燥工程を必要としない効果が発現される機構については、工程B)において、式(1)で表される陰イオン性界面活性剤及び水を含有する界面活性剤組成物が、水溶性無機塩を含有するベース顆粒と接触する際に、界面活性剤組成物中の水が水溶性無機塩に奪われ、式(1)で表される陰イオン性界面活性剤の組成物が流動性を失うために乾燥工程を追加せずとも粉末化が可能となるためと考えられる。
【0011】
以下、本発明の製造方法についてさらに詳しく説明する。
〔工程A)〕
本発明の製造方法において、工程A)は、a)前記式(1)で表される陰イオン性界面活性剤、b)上記a)成分100重量部に対して、25〜65重量部の水を含有する界面活性剤組成物を調製する工程である。
【0012】
〔界面活性剤組成物中の成分〕
a)成分について、式中、Rは炭素数4〜22のアルキル又はアルケニル基、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカノールアミン又はアンモニウム、Aは炭素数1〜4のアルキル基、H又はMを示す。
【0013】
〔界面活性剤組成物の物性〕
界面活性剤組成物は、製造上のハンドリング性の観点から、該界面活性剤組成物の使用温度域で該界面活性剤組成物の粘度が10Pa・s以下、好ましくは5Pa・s以下となる温度域を有するものであることが好ましい。このような温度域としては、界面活性剤組成物の安定性の観点から、好ましくは70℃まで、より好ましくは60℃までに存在するのが好ましい。ここで、粘度は、共軸二重円筒型の回転粘度計(HAAKE製、センサー:SV-DIN)により剪断速度50 1/sで測定して求める。
【0014】
工程A)において調製される界面活性剤組成物は、その含水率により粘度が大きく変化する。a)成分の酸前駆体をアルカリ化合物で中和して界面活性剤組成物を調製する際に用いるアルカリ化合物の水分量で調節し、所望の含水率をもった、すなわち、所望の粘度を有する界面活性剤組成物を調製することが好ましい。該界面活性剤組成物は、a)成分と、a)成分100重量部に対して25〜65重量部(該界面活性剤組成物の含水率が20〜40%)の水を含有する際に、粘度が低下し、ハンドリングしやすいことが一般的に知られており、本発明ではこの範囲に界面活性剤組成物の水分を調整することが好ましい。
【0015】
また、a)成分の酸前駆体は非常に不安定であり分解しやすいため、その分解を抑制できるように調整することが好ましい。調整法は、特に限定されず、公知の方法を用いることができる。たとえば、ループ反応器を用いて、中和熱を熱交換器などにより除去し、a)成分の酸前駆体及び界面活性剤組成物の温度管理に注意しながら行なえばよい。製造時の温度域としては、30〜60℃、製造後の保存温度域としては60℃以下が挙げられる。また、使用時、必要に応じて昇温し、該界面活性剤組成物を用いればよい。
【0016】
また、得られる界面活性剤組成物は、分解を抑制する観点から、pH4〜9が好ましく、pH5〜8がより好ましい。
【0017】
また、調整した界面活性剤組成物には、a)成分の酸前駆体を製造した際の未反応アルコールや未反応ポリオキシエチレンアルキルエーテル、中和反応時の副生成物である芒硝、中和反応時に添加され得るpH緩衝剤、脱色剤等が含有されていてもよい。
【0018】
更に、本発明に用いられる界面活性剤組成物には、通常洗剤に使用される高知の成分、例えば、衣料用洗剤の分野で公知の界面活性剤;アクリル酸ポリマー、アクリル酸マレイン酸コポリマー及びカルボキシメチルセルロース等の再汚染防止剤;亜硫酸塩等の還元剤;蛍光増白剤等が含有されていてもよい。
【0019】
なお、本発明で得られる単核性洗剤粒子群中におけるa)成分の含有量は、洗浄力の向上の観点から、5〜30重量%の範囲が好ましく、より好ましくは10〜30重量%である。
【0020】
b)成分は、界面活性剤組成物中の含有量が、前記a)成分100重量部に対して25〜65重量部、好ましくは30〜50重量部である水である。
【0021】
〔工程B)〕
本発明において、工程B)は、工程A)で得られた界面活性剤組成物と、噴霧乾燥により製造された水溶性無機塩を含有した担持能が20mL/100g以上のベース顆粒とを、該ベース顆粒の形態を実質的に維持しつつ混合する工程である。
【0022】
本発明においては、工程B)を行うことに一つの特徴がある。かかる工程B)で、界面活性剤組成物を、水溶性無機塩を含有するベース顆粒と混合して接触させることで、界面活性剤組成物中の水が水溶性無機塩に奪われることによって発現する界面活性剤組成物の流動性の喪失を利用できる。
【0023】
〔水溶性無機塩を含有するベース顆粒群〕
工程B)で使用されるベース顆粒は、噴霧乾燥により製造された水溶性無機塩を含有した担持能が20mL/100g以上のものである。
【0024】
前記ベース顆粒は、水溶性無機塩を含有するスラリーを噴霧乾燥することによって調製される。水溶性無機塩については、特に限定されないが、一般的に衣料用洗剤に用いられる上記のビルダーの中でも、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、硫酸ナトリウム等が好ましい。
【0025】
例えば、一般的に衣料用洗剤に用いられるビルダー、例えば、ゼオライト、クエン酸塩、トリポリリン酸ナトリウム等の金属イオン封鎖剤や、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ剤、結晶性珪酸塩等の金属イオン封鎖能・アルカリ能をいずれも有する基材等のうち1種以上及び/又は洗剤組成物に一般的に用いられるその他の基剤、例えば、衣料用洗剤の分野で公知の界面活性剤、アクリル酸ポリマー若しくはアクリル酸マレイン酸コポリマーやカルボキシルメチルセルロース等の再汚染防止剤、硫酸ナトリウム、亜硫酸塩等の無機粉末、蛍光増白剤等を適宣配合した水スラリーを噴霧乾燥した粉末が、ベース顆粒として好ましい。また、アルカリに接触して劣化する基剤等が、ベース顆粒に含有される場合又は工程B)にて添加される場合は、その基剤の劣化抑制の観点から、アルカリ剤をベース顆粒から除いてもよい。
【0026】
中でも、ゼオライトを前記水溶性無機塩と併用することが好ましい。ゼオライトを配合する場合、噴霧乾燥後のベース顆粒中の水分は、ゼオライトの水を吸着する作用を大きくする観点から、ベース顆粒中5重量%以下が好ましく、3重量%以下がより好ましい。
【0027】
これらベース顆粒に含有されるのに好ましい、水溶性無機塩とゼオライトが、総量で60重量%以上配合されたベース顆粒が、界面活性剤組成物の水を奪うのに好適である。
【0028】
なお、前記ベース顆粒を調製するためのスラリーを噴霧乾燥する際の条件(温度、噴霧乾燥装置、噴霧方法、乾燥方法等)は、公知の方法であればよく、特に限定はない。本発明に用いられるベース顆粒群の物性を以下に示す。
【0029】
〔ベース顆粒の物性〕
ベース顆粒の担持能は、20mL/100g以上、好ましくは30mL/100g以上である。この範囲において、ベース顆粒同士の凝集が抑制され、洗剤粒子群中の粒子の単核性を維持するのに好適である。
【0030】
担持能の測定法は、下記の通りである。
内部に攪拌翼を備えた内径約5cm×約15cmの円筒型混合槽に試料100gを入れ、350r/minで撹拌しながら25℃で亜麻仁油を約10mL/minの速度で投入する。攪拌動力が最も高くなった時の亜麻仁油の投入量を担持能とする。
【0031】
ベース顆粒の嵩密度は、200〜1000g/Lが好ましく、300〜1000g/Lがより好ましく、400〜1000g/Lが更に好ましく、500〜800g/Lが特に好ましい。嵩密度は、JIS K 3362により規定された方法で測定する。
【0032】
ベース顆粒の平均粒径は、150〜500μmが好ましく、180〜300μmがより好ましい。平均粒径は、JIS Z 8801の標準篩(目開き2000〜125μm)を用いて5分間振動させた後、篩目のサイズによる重量分率からメジアン径を算出する。
【0033】
〔混合方法〕
工程B)で用いる、界面活性剤組成物とベース顆粒を混合するための混合機は例えば、界面活性剤組成物を添加するためのノズルや混合機内の温度を制御するためにジャケットを備えたものが好ましい。
【0034】
工程B)における混合条件はベース顆粒の形態を実質的に維持する、即ち、崩壊せしめない混合条件を選択する。例えば、攪拌翼を具備する混合機を用いる場合、水溶性無機塩の崩壊を抑制させる観点及び混合効率の観点から、機内に具備された攪拌翼の混合羽根の形状がパドル型の場合は該攪拌翼のフルード数が好ましくは0.5〜8、より好ましくは0.8〜4、更に好ましくは0.5〜2である。また、混合羽根の形状がスクリュー型の場合は、該攪拌翼のフルード数が好ましくは0.1〜4、より好ましくは0.15〜2である。また、混合羽根の形状がリボン型の場合は、該攪拌翼のフルード数が好ましくは0.05〜4、より好ましくは0.1〜2である。
【0035】
さらに、攪拌翼及び解砕翼を具備する混合機を用いてもよい。かかる混合機を用いてベース顆粒と界面活性剤を混合する場合、従来では混合を促進する点から該解砕翼を高速回転させることが慣例であった。しかしながら、本発明の場合、ベース顆粒の崩壊を抑制する観点から、解砕翼を実質的に回転させないことが好ましい。解砕翼を実質的に回転させないとは、該解砕翼を全く回転させないこと、又は該解砕翼の形状、大きさ等を鑑みて、ベース顆粒を崩壊させない範囲内で、該解砕翼近傍の各種原料の滞留を防止する目的で該解砕翼を回転させることをいう。具体的には連続的に該解砕翼を回転させる場合はフルード数として200以下が好ましく、より好ましくは100以下、間欠的に回転させる場合、フルード数は特に制限されない。このような条件で混合することにより、ベース顆粒を実質的に崩壊させることなく混合物を得ることができる。
【0036】
なお、本明細書において、ベース顆粒の形態を実質的に維持する又は崩壊せしめないとは、混合物中でベース顆粒の70個数%以上がその形態を維持していることであり、その確認方法として、例えば得られた混合物を有機溶媒を用いて可溶分を抽出した後の粒子を観察する方法が挙げられる。
【0037】
また、本明細書で定義されるフルード数は以下の式で算出する。
フルード数=V/(R×g)
ここで、V:攪拌翼又は解砕翼の先端の周速 [m/s]
R:攪拌翼又は解砕翼の回転半径 [m]
g:重力加速度 [m/s]
【0038】
工程B)においては、所望により、ベース顆粒以外の粉体原料も配合することができる。その配合量は、溶解性の点から、ベース顆粒100重量部に対して好ましくは30重量部以下である。
【0039】
本明細書で言う、ベース顆粒以外の粉体原料とは、常温で粉末の洗浄力強化剤又は吸油剤を意味する。具体的には、ゼオライト、クエン酸塩等の金属イオン封鎖能を示す基剤、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ能を示す基剤、結晶性ケイ酸塩等の金属イオン封鎖能・アルカリ能のいずれも有する基剤等や、金属イオン封鎖能は低いが高い吸油能を有する非晶質シリカや非晶質アルミノケイ酸塩等が挙げられる。かかる粉体原料を所望によりベース顆粒群と併用することで、界面活性剤組成物の高配合化及び混合機内への混合物の付着の低減が達成され、また、洗浄力の向上を図ることもできる。
【0040】
本発明により製造される洗剤粒子群は、c)30℃以下に融点を有する非イオン性界面活性剤を含有してもよい。その場合、c)成分は工程B)においてベース顆粒に添加する。c)成分は、工程A)にて調製される界面活性剤組成物より先に添加することで、界面活性剤中の液晶及び/又は結晶の構造をコントロールし、c)成分のシミ出しを抑制する効果が大きくなるため好ましい。
【0041】
c)成分の融点は、30℃以下、好ましくは25℃以下、より好ましくは22℃以下である。c)成分としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、アルキル(ポリオキシアルキレン)ポリグリコシド、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオキシエチレンアルキルエーテル(以下、EPEノニオンと略記する。)等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシアルキレンアルキロール(脂肪酸)アミドが好ましい。
【0042】
中でも、炭素数10〜14のアルコールにアルキレンオキシドを4〜12モル(好ましくは6〜10モル)付加したポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好ましい。ここで、アルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド等が挙げられ、好ましくはエチレンオキシドである。
【0043】
また、溶解性、特に低温における溶解性の点から、かかるアルコールにエチレンオキシド、プロピレンオキシド、更に要すればエチレンオキシドがブロック重合又はランダム重合されてなる化合物も好ましい。その中でもEPEノニオンが好ましい。
【0044】
これらのc)成分は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、非イオン性界面活性剤は水溶液として用いてもよい。
【0045】
なお、c)成分の融点は、FP800サーモシステムのメトラーFP81(Mettler Instrumente AG製)を用い、昇温速度0.2℃/minで測定される。
【0046】
c)成分の含有量は、洗浄力の向上、耐ケーキング性の向上、及び粉立ち時のムセの抑制の観点から、単核性洗剤粒子群中において1〜20重量%の範囲が好ましく、より好ましくは5〜15重量%である。
【0047】
また、本発明により製造される単核性洗剤粒子群がc)成分を含有する場合、c)成分のシミ出しの発生と、耐ケーキング性の劣化を防ぐため、例えば、特許第3161710号公報に開示されているように、c)成分に脂肪酸塩、ポリエチレングリコール等(分子量3000〜30000)を含有させてもよい。これらの配合量は、c)成分100重量部に対して、好ましくは2〜40重量部、より好ましくは2〜30重量部である。
【0048】
一方、本発明では、c)成分が前記脂肪酸塩、ポリエチレングリコール等を含有しなくても、界面活性剤組成物中に含まれる水が水溶性無機塩に奪われ、該界面活性剤組成物の流動性を喪失させることでc)成分のシミ出し抑制と耐ケーキング性向上を可能としているが、c)成分のシミ出し抑制と耐ケーキング性向上を、より効果的にするために前記脂肪酸塩、ポリエチレングリコール等を含有してもよい。
【0049】
また、その他の界面活性剤として、衣料用洗剤の分野で公知の界面活性剤を添加してもよい。直鎖アルキルベンゼンスルホン酸などの酸前駆体を添加する場合は、該界面活性剤組成物の分解を抑制するため、該界面活性剤組成物より先に直鎖アルキルベンゼンスルホン酸などの酸前駆体を添加する方法が好ましい。
【0050】
界面活性剤組成物やその他の界面活性剤とベース顆粒とを混合後、ポリエチレングリコール(PEG)及び/ 又は脂肪酸及び/ 又は石鹸水をベース顆粒100重量部に対して1〜10重量部加えて、ベース顆粒の表面をコーティングすることは、耐ケーキング性が向上するため好ましい。更に、PEG及び/ 又は脂肪酸及び/ 又は石鹸水の添加は、洗剤粒子群を溶解させる際に、凝集を抑制し分散性を高めることが可能となり溶解性が向上するため好ましい。
【0051】
また、混合時の機内温度は、ベース顆粒の崩壊を実質的に抑制しながら界面活性剤組成物とベース顆粒を効率的に混合できる温度が好ましい。例えば、混合する界面活性剤組成物の流動点以上が好ましく、流動点の10℃以上がより好ましく、流動点の20℃以上が特に好ましい。また、混合時間は2〜10分程度が好ましい。機内温度の調整はジャケット等に冷水や温水を流すことにより行うことができる。そのため、混合に用いる装置はジャケットを備えた構造のものが好ましい。
【0052】
界面活性剤組成物とベース顆粒の混合方法としては、回分式でも連続式でもよい。回分式で混合する場合、予めベース顆粒を混合機に仕込んだ後、界面活性剤組成物を添加することが好ましい。供給する界面活性剤組成物の温度は、界面活性剤組成物の安定性の観点から、好ましくは70℃以下、より好ましくは60℃以下である。
【0053】
回分式で混合を行う場合、一般に回分式の混合に使用される混合機を用いれば、特に限定されないが、例えば混合羽根の形状がパドル型の混合機として、(1)混合槽で内部に攪拌軸を有し、この軸に攪拌翼を取り付けて粉末の混合を行う形式のミキサー:例えばヘンシェルミキサー(三井三池化工機(株)製)、ハイスピードミキサー(深江工業(株)製)、バーチカルグラニュレーター((株)パウレック製)、レディゲミキサー((株)マツボー製)、プロシェアミキサー(太平洋機工(株)製)、TSK-MTIミキサー(月島機械(株)製)、特開平10-296064 号公報、特開平10-296065 号公報記載の混合装置等、混合羽根の形状がリボン型の混合機として、(2)円筒型、半円筒型又は円錐型の固定された容器内でスパイラルを形成したリボン状の羽根が回転することにより混合を行う形式のミキサー:リボンミキサー(日和機械工業(株)製)、バッチニーダー(佐竹化学機械工業(株)製)、リボコーン((株)大順製作所製)、ジュリアミキサー((株)徳寿工作所製)等、混合羽根の形状がスクリュー型の混合機として、(3)コニカル状の容器に沿ってスクリューが容器の壁と平行の軸を中心として自転しながら公転することにより混合を行う形式のミキサー:例えばナウターミキサー(ホソカワミクロン(株)製)、SVミキサー(神鋼パンテック(株)製)等がある。
【0054】
また、連続式で混合を行う場合、一般に連続式混合に使用されている連続式混合機を用いれば、特に限定されないが、例えば上記の混合機のうちで連続型の装置を用いてベース顆粒と界面活性剤組成物を混合させてもよい。
【0055】
〔工程C)〕
工程C)は、工程B)で得られた混合物を微粉体で表面改質する工程である。この工程C)を行うことにより、流動性と耐ケーキング性が向上した洗剤粒子群を得ることができる。
【0056】
該微粉体は、粉末粒子の被覆率の向上、粉末粒子の流動性と耐ケーキング性の向上の点から、その1次粒子の平均粒径が20μm以下のものが好ましい。平均粒径は、光散乱を利用した方法、例えばパーティクルアナライザー(堀場製作所(株)製)、又は顕微鏡観察により測定される。
【0057】
該微粉体は、アルミノ珪酸塩が望ましく、珪酸カルシウム、二酸化ケイ素、ベントナイト、トリポリリン酸ナトリウム、タルク、クレイ、非晶質シリカ誘導体、結晶性シリケート化合物等のシリケート化合物のような無機微粉体や、1次粒子が20μm以下の金属石鹸も用いることができる。
【0058】
また、該微粉体が高いイオン交換能やアルカリ能を有することが洗浄力の点で好ましい。
【0059】
微粉体の使用量としては、流動性及び使用感の点で工程B)で得られた混合物100重量部に対して好ましくは0.5〜40重量部、より好ましくは1〜30重量部である。
【0060】
工程C)における混合条件は、界面活性剤組成物を含有するベース顆粒の形態を実質的に維持する混合条件を選択すればよい。好ましい混合条件としては、攪拌翼と解砕翼を両方具備した混合機を用いることであり、かかる混合機を用いる場合、ベース顆粒の崩壊を抑制する観点から、機内に具備された攪拌翼のフルード数を好ましくは10以下、より好ましくは7以下とする。微粉体との混合、微粉体との分散の効率性の観点から、該フルード数を、好ましくは2以上、更に好ましくは3以上とする。さらに、微粉体との混合、微粉体の分散の効率性の観点から、解砕翼のフルード数としては8000以下が好ましく、5000以下がより好ましい。フルード数がこの範囲であれば、流動性に優れた単核性洗剤粒子群を得ることができる。
【0061】
好ましい混合機としては、工程B)で使用される混合機のうち、攪拌翼と解砕翼を両方具備したものが挙げられる。また、工程B)と工程C)を別の装置を用いることにより、混合物の温度調整が容易となる。例えば、工程C)の途中又は終了後に香料、酵素等の非耐熱性成分を添加する場合、工程C)で混合物の温度調整を行うことが好ましい。ジャケット温度の設定や通気によって、温度を調整できる。工程B)で得られた混合物を効率よく工程C)の装置へ移送するために、工程B)終了時に微粉体の一部を添加することも好ましい形態である。
【0062】
〔単核性洗剤粒子群〕
以上のようにして単核性洗剤粒子群が得られる。
中でも、該単核性洗剤粒子群としては、ベース顆粒群を20〜80重量%、a)成分を5〜30重量%、改質剤微粉体ならびに別途添加された洗剤成分(例えば、蛍光染料、酵素、香料、消泡剤、漂白剤、漂白活性化剤等)を含有するものが好ましい。
【0063】
〔単核性洗剤粒子群の物性〕
本発明において、単核性洗剤粒子とは、ベース顆粒を核として製造された洗剤組成物であって、実質的に1個の洗剤粒子の中に1個のベース顆粒を核として有する洗剤粒子をいう。
【0064】
なお、洗剤粒子の単核性を表す指標として、下式で定義される粒子成長度を用いることができる。ここで言う単核性洗剤粒子は、粒子成長度が、1.5以下、好ましくは1.4以下、より好ましくは1.3以下である。下限については特に拘らないが、1.0以上がこの好ましい。
粒子成長度=(工程C)にて得られる洗剤粒子の平均粒径)/(ベース顆粒の平均粒径)
【0065】
かかる単核性洗剤粒子は粒子間の凝集が抑制されているため、所望の粒径範囲外の粒子(凝集粒子)が生成することなく、粒径分布がシャープであるという利点を有する。
【0066】
単核性洗剤粒子群の平均粒径は、150μm以上であり、150〜500μmが好ましく、180〜350μmがより好ましい。
【0067】
単核性洗剤粒子群の嵩密度は、300〜1000g/Lが好ましく、500〜1000g/Lがより好ましく、600〜1000g/Lが更に好ましく、650〜850g/Lが特に好ましい。
尚、本発明において所望により嵩密度を低くする場合は、例えば、噴霧乾燥スラリーに界面活性剤等を添加しベース顆粒の嵩密度を低くする、工程B)においてベース顆粒以外の粉体原料としてベース顆粒より嵩密度の低い粉体原料を配合する、或いはベース顆粒と混合する界面活性剤組成物量を低減する等の方法を用いることができる。
【0068】
また、単核性洗剤粒子群の流動性は、流動時間として10秒以下が好ましく、8秒以下がより好ましい。流動時間は、JIS K 3362により規定された嵩密度測定用のホッパーから、100mLの粉末が流出するのに要する時間である。
【0069】
単核性洗剤粒子群の収率は、目開きが1180μmの篩を通過した試料の重量を全体の試料の重量で除すことによって計算される。かかる収率は90%以上が好ましく、95%以上がより好ましい。
【0070】
以上のような構成を有する本発明の製造方法により得られる単核性洗剤粒子群は、前記のように、粒子成長が抑制され、粒径分布がシャープなものであり、外観の向上だけでなく、流動性が良好であり、溶解性に優れた洗剤粒子群を収率よく得ることができる。
【0071】
本発明における溶解性の指標としては、洗剤粒子群の60秒間溶解率を用いることができる。溶解率は80%以上が好ましく、90%以上がより好ましい。
洗剤粒子群の60秒間溶解率は、以下の方法で算出する。
5℃に冷却した71.2mgCaCO/リットルに相当する1リットルの硬水(Ca/Mgモル比7/3)を1リットルビーカー(内径105mm、高さ150mmの円筒型、例えば、岩城硝子社製1リットルビーカー)の中に満たし、5℃の水温をウォーターバスにて一定に保った状態で、攪拌子(長さ35mm、直径8mm、例えば、型式:ADVANTEC社製、商品名:テフロンSA(丸型細型))にて水深に対する渦巻きの深さが概ね1/3となる回転数(800r/m)で攪拌する。1.0000±0.0010gとなるように縮分・秤量した洗剤粒子群を攪拌下に水中に投入・分散させ攪拌を続ける。投入から60秒後にビーカー中の洗剤粒子群分散液を、重量既知のJIS Z 8801に規定の目開き74μmの標準篩(直径100mm)で濾過し、篩上に残留した含水状態の洗剤粒子群を篩と共に重量既知の開放容器に回収する。尚、濾過開始から篩を回収するまでの操作時間を10±2秒とする。回収した洗剤粒子群の溶残物を105℃に加熱した電気乾燥機にて1時間乾燥し、その後、シリカゲルを入れたデシケーター(25℃)内で30分間保持して冷却する。冷却後、乾燥した洗剤の溶残物と篩と回収容器の合計の重量を測定し、式(2)によって洗剤粒子群の溶解率(%)を算出する。
【0072】
溶解率(%)={1-(T/S)}×100 (2)
S:洗剤粒子群の投入重量(g)
T:上記攪拌条件にて得られた水溶液を上記篩に供したときに、篩上の残存する洗剤粒子群の溶残物の乾燥重量(乾燥条件:105℃の温度下に1時間保持した後、シリカゲルを入れたデシケーター(25℃)内で30分間保持する)(g)
【0073】
非イオン性界面活性剤のシミ出し性については、以下のように評価する。
濾紙(ADVANTEC社製、No.2)で長さ10.2cm×幅6.2cm×高さ4cmの天部のない箱を作り、四隅をステープラーでとめた。予め、底面部となる部分の対角線上に油性マジックで2本のラインを引いて交差させた。この箱に、試料200mLを入れ、アクリルのケースに封入し、温度30の恒温器中に7日間放置し、非イオン性界面活性剤のシミ出し性について判定した。
判定は、試料を排出後、底面に引かれた油性マジックのにじみ具合を目視して行なった。評価は、1〜5ランクとし、各ランクの状態は、下記の通りである。
ランク1:にじみが全くない。
ランク2:ラインの一部ににじみが生じ、繊毛が生えたような状態
ランク3:ラインのほぼ全体ににじみが生じ、マジックの平均的な太さが2.0倍未満
ランク4:ラインの全体ににじみが生じ、マジックの平均的な太さが2.0倍以上3.0倍未満
ランク5:ラインの全体ににじみが生じ、マジックの平均的な太さが3.0倍以上
【実施例】
【0074】
以下の実施例に基づいて本発明を更に説明する。
【0075】
なお、実施例1、2で使用したベース顆粒は、以下の手順により製造した。
水495kgを攪拌翼を有した1mの混合槽に加え、水温が55℃に達した後に、硫酸ナトリウム218kg添加した。10分間攪拌した後に、40重量%のポリアクリル酸ナトリウム水溶液を168kg添加した。更に、10分間攪拌した後に、塩化ナトリウムを45kg、ゼオライトを220kg添加し、30分間攪拌して均質なスラリーを得た。このスラリーの最終温度は58℃であった。
【0076】
このスラリーを噴霧乾燥塔の塔頂付近に設置した圧力噴霧ノズルから噴霧圧力25kg/ cmで噴霧を行った。噴霧乾燥塔に供給する高温ガスは塔下部より温度が225℃で供給され、塔頂より105℃で排出された。ベース顆粒中の水分は2.5%であった。
【0077】
得られたベース顆粒の物性は、平均粒径が192μm、嵩密度が536g/L、流動性が5.2秒であり、担持能は、45mL/100gであった。
【0078】
また、実施例1、2で使用した界面活性剤組成物の組成は表1記載のものとする。
【0079】
実施例1
レディゲミキサー((株)マツボー製、容量20L、ジャケット付き)に、50℃に予熱したベース顆粒群100重量部の粉体原料を投入し主軸(主軸の回転数:80r/min、攪拌翼のフルード数:1.07)の回転を開始した。なお、チョッパー(解砕翼付き)は回転させず、ジャケットに80℃の温水を10L/ 分で流した。主軸の回転による攪拌を1分間行った後、60℃のポリオキシエチレンアルキルエーテル22重量部を1分かけて投入し、続いて、60℃の界面活性剤組成物31重量部を1分かけて投入し、その後6分間混合を行った。いったん回転を停止し、この混合装置内に微粉体(ゼオライト)を20重量部投入し、主軸(回転数:150r/min、攪拌翼のフルード数:3.8)及びチョッパー(チョッパーの回転数:3600r/min、解砕翼のフルード数:1010)の回転を15秒間行った。15秒の後、チョッパーの回転を停止し、主軸のみの回転を更に30秒行った後、排出した。得られた洗剤粒子群の物性は表2記載の通りであった。
なお、表2には洗剤粒子群の平均粒径(全粒)に加えて、収率の算出にも用いた目開き1180μmの篩を通過した洗剤粒子群の平均粒径も併せて記した。洗剤粒子群の流動性、嵩密度、溶解率、c)成分のシミ出し性については、前記篩を通過させて凝集/粗大化粒子を除いた洗剤粒子群により測定/評価を行なった。
【0080】
表1、2中、ゼオライト:ゼオビルダー製、商品名:ゼオビルダー(ゼオライト4A型、平均粒径3.5μm)
ポリオキシエチレンアルキルエーテル:花王(株)製、商品名:エマルゲン108KM(エチレンオキサイド平均付加モル数;8.5、アルキル鎖の炭素数;12〜14)、融点;18℃)
【0081】
実施例2
レディゲミキサー((株)マツボー製、容量20L、ジャケット付き)に、50℃に予熱したベース顆粒群100重量部の粉体原料を投入し主軸(主軸の回転数:80r/min、攪拌翼のフルード数:1.07)の回転を開始した。なお、チョッパー(解砕翼付き)は回転させず、ジャケットに80℃の温水を10L/ 分で流した。主軸の回転による攪拌を1分間行った後、60℃の界面活性剤組成物34重量部を1分かけて投入し、その後6分間混合を行った。いったん回転を停止し、この混合装置内に微粉体(ゼオライト)を34重量部投入し、主軸(回転数:150r/min、攪拌翼のフルード数:3.8)及びチョッパー(チョッパーの回転数:3600r/min、解砕翼のフルード数:1010)の回転を15秒間行った。15秒の後、チョッパーの回転を停止し、主軸のみの回転を更に30秒行った後、排出した。得られた洗剤粒子群の物性は表2記載の通りであった。
なお、実施例2で用いた界面活性剤組成物は、実施例1で用いたものと同じものを使用した。その組成及び粘度は表1の通りである。
【0082】
【表1】

【0083】
【表2】

【産業上の利用可能性】
【0084】
本発明の単核性洗剤粒子群は、例えば、衣料用洗剤、食器洗い器用洗剤等の製造に好適に使用することができる。








【特許請求の範囲】
【請求項1】
工程A) :a)下記式(1)
R―CH―COOA (1)

SO
(式中、Rは炭素数4〜22のアルキル又はアルケニル基、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカノールアミン又はアンモニウム、Aは炭素数1〜4のアルキル基、H又はMを示す)
で表される陰イオン性界面活性剤、
b)上記a)成分100重量部に対して、25〜65重量部の水
を含有する界面活性剤組成物を調製する工程、
工程B) :工程A) で得られた界面活性剤組成物と、
噴霧乾燥により製造された水溶性無機塩を含有した担持能が20mL/100g以上のベース顆粒とを、
該ベース顆粒の形態を実質的に維持しつつ混合する工程、
工程C) :工程B)で得られた混合物を微粉体で表面改質する工程
を含む、平均粒径150μm以上、粒子成長度が1.5以下
である単核性洗剤粒子群の製造方法。
【請求項2】
a)成分の含有量が、洗剤粒子群中の5〜30重量%である請求項1記載の単核性洗剤粒子群の製造方法。
【請求項3】
さらに、c) 30℃以下に融点を有する非イオン性界面活性剤を洗剤粒子群中において1〜20重量%の範囲で含有する請求項1又は2記載の単核性洗剤粒子群の製造方法。
【請求項4】
c)成分を工程A)にて調製される界面活性剤組成物よりも先にベース顆粒と混合させる請求項3記載の単核性洗剤粒子群の製造方法。


【公開番号】特開2007−45865(P2007−45865A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−228947(P2005−228947)
【出願日】平成17年8月5日(2005.8.5)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】