説明

印刷システム

【課題】ユーザーの利便性をさらに向上させた印刷システムを提供する。
【解決手段】印刷ジョブに対して所定の処理を実行する印刷サーバーと、印刷サーバーから印刷ジョブを受信して印刷処理を実行する画像形成装置とを備えた印刷システムであって、画像形成装置は、少なくとも印刷サーバーを含む外部の装置との間でデータの授受を実行する通信手段と、画像形成装置全体を制御する制御手段とを含み、制御手段は、通信手段により印刷サーバー以外から印刷ジョブを受信したかどうかを判断し、通信手段により印刷サーバー以外からの印刷ジョブを受信したと判断した場合に、印刷ジョブを印刷サーバーに送信し、通信手段により印刷サーバーで所定の処理が施された印刷ジョブを受信し、所定の処理が施された印刷ジョブに対して印刷処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷サーバーと画像形成装置とを含む印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、ネットワークに複数のクライアント装置を接続するとともに複数のプリンターを接続し、この複数のプリンターを複数のクライアント装置で共有するようにしたいわゆるネットワーク環境でのプリンターが使用可能なシステムが多く構築されており、種々の提案がなされている(特許文献1および2)。
【0003】
このようなネットワーク環境でプリンターを共有するシステムにおいては、印刷文書のセキュリティの確保や、コスト削減や、利便性の向上、また環境などに配慮したエコ目的に従う機能制限機能等の対応が求められている。
【0004】
これに対応するために、近年、印刷サーバーをシステムの一部に組み込んでプリンターと連携して動作させる方式が採用されている。
【0005】
例えば、印刷サーバーとして、例えば、いわゆるFMP(Follow Me Printing)サーバー等のように印刷ジョブを蓄積することにより電力料金の安い時間に印刷したり、あるいは、認証が成功した場合に印刷サーバーから印刷ジョブを取得して実行するプルプリントシステムを構築することによりセキュリティを確保することが可能である。また、いわゆるRBP(Rule Based Printing)サーバー等のように一定の規則を規定した印刷サーバーに印刷ジョブを送信することにより当該サーバー内において機能制限に従う所定の印刷ジョブに編集されて印刷処理を実行することが可能である。例えば、当該印刷サーバーにおいて、エコ目的等によりカラー印刷をモノクロ印刷等に編集する機能制限の規則が規定されている場合に、カラー印刷を指示する印刷ジョブについては、ジョブ内容が編集されてモノクロ印刷に変更されて、印刷処理等が実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−99288号公報
【特許文献2】特開2006−11834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一方で、当該システムを構築した場合に、クライアント装置から印刷サーバーに通常、印刷ジョブが送信されるように登録されていることが一般的であり、印刷サーバーからプリンターに印刷ジョブが送信されて印刷処理が実行されることになるが、例えば、ユーザーが意図せずに、あるいは、印刷サーバー6が登録されていない場合に、クライアント装置から直接プリンターに印刷ジョブを送信する場合もある。
【0008】
当該場合には、プリンターは、正規のルートではない印刷ジョブを廃棄する処理等を実行することになり、クライアント装置を操作するユーザーは、印刷サーバーに印刷ジョブを送信する操作を実行しなければならず、操作性の面で問題がある。
【0009】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、ユーザーの利便性をさらに向上させた印刷システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のある局面に従う印刷システムは、印刷ジョブに対して所定の処理を実行する印刷サーバーと、印刷サーバーから印刷ジョブを受信して印刷処理を実行する画像形成装置とを備えた印刷システムであって、画像形成装置は、少なくとも印刷サーバーを含む外部の装置との間でデータの授受を実行する通信手段と、画像形成装置全体を制御する制御手段とを含み、制御手段は、通信手段により印刷サーバー以外から印刷ジョブを受信したかどうかを判断し、通信手段により印刷サーバー以外からの印刷ジョブを受信したと判断した場合に、印刷ジョブを印刷サーバーに送信し、通信手段により印刷サーバーで所定の処理が施された印刷ジョブを受信し、所定の処理が施された印刷ジョブに対して印刷処理を実行する。
【0011】
好ましくは、画像形成装置は、記憶手段をさらに含み、制御手段は、印刷サーバーとの間でデータの授受が可能であるかどうかを判断し、印刷サーバーとの間でデータの授受が可能であると判断した場合に、かつ、通信手段により印刷サーバー以外からの印刷ジョブを受信したと判断した場合に、印刷ジョブを印刷サーバーに送信し、通信手段により印刷サーバーで所定の処理が施された印刷ジョブを受信し、所定の処理が施された印刷ジョブに対して印刷処理を実行し、印刷サーバーとの間でデータの授受が可能で無いと判断した場合には、通信手段により印刷サーバー以外からの印刷ジョブを受信したと判断した場合に、印刷ジョブを一時的に記憶手段に格納する。
【0012】
特に、制御手段は、記憶手段に格納した後に、印刷サーバーとの間でデータの授受が可能であると判断した場合に、記憶手段に格納されている印刷ジョブを印刷サーバーに送信する。
【0013】
本発明の別の局面に従う印刷システムは、印刷ジョブを蓄積可能な印刷サーバーと、印刷サーバーから印刷ジョブを受信して印刷処理を実行する第1の画像形成装置とを備えた印刷システムであって、第1の画像形成装置は、少なくとも第1の印刷サーバーを含む外部の装置との間でデータの授受を実行する第1の通信手段と、第1の画像形成装置全体を制御する第1の制御手段と、第1の記憶手段とを含み、第1の制御手段は、第1の通信手段により印刷サーバー以外からの印刷ジョブを受信したかどうかを判断し、第1の通信手段により印刷サーバー以外からの印刷ジョブを受信したと判断した場合に、印刷ジョブを識別する識別情報を発行するとともに当該発行された識別情報と関連付けられた印刷ジョブの少なくとも一部のデータを印刷サーバーに送信し、印刷ジョブの残りのデータと発行された識別情報とを関連付けて第1の記憶手段に格納し、印刷ジョブの送信要求に従って印刷サーバーから送信された識別情報と関連付けられた印刷ジョブの少なくとも一部のデータを第1の通信手段により受信したかどうかを判断し、第1の通信手段により印刷サーバーから識別情報と関連付けられた印刷ジョブの少なくとも一部のデータを受信したと判断した場合に、第1の記憶手段に格納されている一致する識別情報に関連付けられた印刷ジョブの残りのデータとを結合し、結合された印刷ジョブに対して印刷処理を実行する。
【0014】
好ましくは、印刷サーバーは、印刷ジョブの少なくとも一部のデータについて所定の処理を実行する。
【0015】
好ましくは、第1の画像形成装置と同じ機能を有する印刷サーバーから印刷ジョブを受信して印刷処理を実行する第2の画像形成装置をさらに備え、第2の画像形成装置は、少なくとも印刷サーバーを含む外部の装置との間でデータの授受を実行する第2の通信手段と、第2の画像形成装置全体を制御する第2の制御手段とを含み、第2の画像形成装置の第2の制御手段は、印刷サーバーに蓄積されている印刷ジョブの送信を要求し、印刷サーバーは、印刷ジョブの送信の要求が有った場合に、送信の要求が有った印刷ジョブが、第1の画像形成装置から送信され、かつ、印刷ジョブの少なくとも一部のデータを蓄積しているか否かを判断し、第1の画像形成装置から送信され、かつ、印刷ジョブの少なくとも一部のデータを蓄積していると判断した場合には、第1の画像形成装置に対して第2の画像形成装置に対して一致する識別情報に関連付けられた印刷ジョブの残りのデータを送信するように指示し、第2の画像形成装置に対して蓄積されている印刷ジョブの少なくとも一部のデータを送信し、第2の画像形成装置の第2の制御手段は、第2の通信手段により受信した、第1の画像形成装置から送信された印刷ジョブの残りのデータと、印刷サーバーから送信された印刷ジョブの少なくとも一部のデータとを結合し、結合された印刷ジョブに対して印刷処理を実行する。
【0016】
好ましくは、第1の画像形成装置と同じ機能を有する印刷サーバーから印刷ジョブを受信して印刷処理を実行する第2の画像形成装置をさらに備え、第2の画像形成装置は、少なくとも印刷サーバーを含む外部の装置との間でデータの授受を実行する第2の通信手段と、第2の画像形成装置全体を制御する第2の制御手段とを含み、第2の画像形成装置の第2の制御手段は、印刷サーバーに蓄積されている印刷ジョブの送信を要求し、印刷サーバーは、印刷ジョブの送信の要求が有った場合に、送信の要求が有った印刷ジョブが、第1の画像形成装置から送信され、かつ、印刷ジョブの少なくとも一部のデータを蓄積しているか否かを判断し、第1の画像形成装置から送信され、かつ、印刷ジョブの少なくとも一部のデータを蓄積していると判断した場合には、第1の画像形成装置に対して一致する識別情報に関連付けられた印刷ジョブの残りのデータを印刷サーバーに送信するように指示し、印刷サーバーからの送信指示に従って第1の画像形成装置から送信された、第1の記憶手段に格納されている印刷ジョブの残りのデータと印刷ジョブの少なくとも一部のデータとを結合し、結合された印刷ジョブを第2の画像形成装置に対して送信し、第2の画像形成装置の第2の制御手段は、第2の通信手段により受信した、結合された印刷ジョブに対して印刷処理を実行する。
【発明の効果】
【0017】
ユーザーの利便性をさらに向上させた印刷システムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態1に従う印刷システムを説明する概略図である。
【図2】本発明の実施の形態1に従う画像形成装置1−xの内部構成を説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態1に従う操作パネル130の構成を説明する図である。
【図4】本発明の実施の形態1に従う画像形成装置1−xのモードの切り替えについて説明するフロー図である。
【図5】本発明の実施の形態1に従うサーバー管理印刷モードの詳細について説明するフロー図である。
【図6】本発明の実施の形態1に従う印刷処理の詳細について説明するフロー図である。
【図7】本発明の実施の形態1に従うサーバー管理印刷モードにおける印刷処理の流れについて説明するシーケンス図である。
【図8】本発明の実施の形態1の変形例に従うサーバー管理印刷モードにおける印刷処理の流れについて説明するシーケンス図である。
【図9】本発明の実施の形態2に従うサーバー管理印刷モードの詳細について説明するフロー図である。
【図10】本発明の実施の形態2に従う印刷処理の詳細について説明するフロー図である。
【図11】本発明の実施の形態2に従うサーバー管理印刷モードにおける印刷処理の流れについて説明するシーケンス図である。
【図12】本発明の実施の形態3に従う印刷ジョブ管理リストを説明する図である。
【図13】本発明の実施の形態3に従う印刷サーバー6の処理を説明するフロー図である。
【図14】本発明の実施の形態3に従うサーバー管理印刷モードにおける印刷処理の流れについて説明するシーケンス図である。
【図15】本発明の実施の形態3の変形例に従う印刷サーバー6の処理を説明するフロー図である。
【図16】本発明の実施の形態3の変形例に従うサーバー管理印刷モードにおける印刷処理の流れについて説明するシーケンス図である。
【図17】本発明の実施の形態4に従うサーバー管理印刷モードの詳細について説明するフロー図である。
【図18】本発明の実施の形態4に従うサーバー確認処理について説明するフロー図である。
【図19】本発明の実施の形態4に従う印刷サーバー6の確認処理について説明するシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明においては同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
【0020】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に従う印刷システムを説明する概略図である。
【0021】
図1を参照して、本発明の実施の形態1に従う印刷システムは、画像形成装置1−x(x:1−n)、PC(Personal Computer)3、外部サーバー(印刷サーバー)6から構成されている。
【0022】
情報処理装置の一種である画像形成装置1−x、PC3、印刷サーバー6は、いずれもネットワーク4を介して接続されている。なお、印刷サーバー6は1つ設けられた構成について説明するが、特に当該個数に限られず、さらに複数個設けた構成とすることも当然に可能である。また、画像形成装置1−xは、本例における印刷サーバー6を登録しており、印刷サーバー6からの印刷ジョブを正規のルートとして取り扱うものとする。
【0023】
ここで、ネットワーク4は、LAN(Local Area Network)などの専用回線を用いたネットワーク、一般回線を用いたネットワーク、無線通信によるネットワーク、のいずれであっても構わない。また、ネットワーク4は、外部ネットワーク5を介して、他のネットワークと接続されている。
【0024】
画像形成装置1−xは、走査した原稿画像、およびプリントデータから生成した画像の複写画像を用紙上に形成する装置である。ここで、プリントデータとは、PC3のオペレーテイングシステムやアプリケーシヨンプログラムが発行する描画命令をプリンタードライバによって画像形成装置1−xが処理可能なページ記述言語に変換したページ記述言語による描画命令、もしくは、PDF、TIFF、JPEG、XPS等のファイルフォーマットで記述された文書データである。当該プリントデータは、PC3が生成して出力する印刷ジョブに含まれるものである。なお、当該印刷ジョブには、当該プリントデータを作成したユーザーを識別するためのユーザーID等が含まれているものとする。
【0025】
また、走査した原稿画像は、ネットワーク4を介して、その他の画像形成装置に印刷ジョブとして送信することも可能であるものとする。さらには、外部ネットワーク5を介して、別のネットワークに接続された他の画像形成装置に送信することも可能である。
【0026】
PC3は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、固定記憶装置(ハードディスク装置など)、モニタ、キーボード、マウス等の接続された一般的なコンビュータ装置である。PC3は、ユーザーの指示によりプリントデータを生成し、生成したプリントデータを画像形成装置1−xに送信する。
【0027】
図2は、本発明の実施の形態1に従う画像形成装置1−xの内部構成を説明する図である。
【0028】
図2を参照して、本発明の実施の形態1に従う画像形成装置1−xのCPU101には、制御プログラムが格納されたROM102、作業用のS−RAM(Static Random Access Memory)103、画像形成に関わる各種の設定を記憶するバッテリバックアツプされたNV−RAM(不揮発性メモリ)104、計時することが可能な時計IC105がバスを介して接続され、制御部100を構成している。
【0029】
制御部100には、原稿画像を読み取るスキャナー120、各種の入力を行うキーや表示部を備えた操作パネル130、ネットワーク4を介して接続されたPC3をはじめとする外部の装置との聞で各種の情報を送受信するためのネットワークI/F160、該ネットワークI/F160により受信したプリントデータから複写画像を生成するためのプリンターコントローラ150、複写画像を用紙上に形成するプリンター140が、それぞれバスを介して接続されている。
【0030】
また、制御部100には、固定記憶装置(HDD)110がバスを介して接続されている。固定記憶装置110とは、例えば、ハードディスク装置である。一例として、例えば、HDD110に当該画像形成装置に対してログイン認証処理を実行するためのユーザー情報等が格納されているものとする。一例として、画像形成装置の管理者等が当該ユーザー情報を予め格納するようにすれば良い。
【0031】
図3は、本発明の実施の形態1に従う操作パネル130の構成を説明する図である。
図3を参照して、本発明の実施の形態1に従う操作パネル130は、表示部312と、10キー302と、スタートボタン310とを含む。なお、その他のキーについては省略している。
【0032】
表示部312上にはタッチパネルが設けられており、表示部312上において所定の操作が可能である。10キー302は、コピー等の枚数を入力するためのボタンである。スタートボタン310は、コピー/スキャン等の処理の実行を指示するボタンである。
【0033】
また、表示部312には、各種モードの表示やその他の表示が行われる。そして、タッチパネルによって、表示内容に従った各種設定を行なうことができる。例えば、表示部312には、通常は、コピー動作やスキャン動作を実行する際に行なう基本的/応用的な設定のためのタブボタン等が配置され、各種詳細設定等が可能である。
【0034】
本例においては、当該画像形成装置における各種操作を実行するためのログイン認証画面が表示されている。
【0035】
当該ログイン認証画面において、ユーザーは、HDD110に登録されているユーザーIDおよびパスワードPWDを入力して「OK」ボタンを押下する。当該操作により、ログイン認証処理が実行されてログイン認証が成功した場合に、当該画像形成装置における各種操作が可能となるものとする。また、本例においては、プルプリントシステムの場合には、当該ログイン認証が成功した場合に、画像形成装置1−xは、印刷サーバー6にアクセスして、ユーザーに関連付けられた印刷ジョブに関するプルプリント処理を実行する。
【0036】
以下においては、本発明の実施の形態1に従う印刷システムにおける具体的な処理について説明する。
【0037】
図4は、本発明の実施の形態1に従う画像形成装置1−xのモードの切り替えについて説明するフロー図である。
【0038】
図4を参照して、まず、印刷サーバー6の登録が有るかどうかを判断する(ステップS2)。
【0039】
印刷サーバー6の登録が有ると判断した場合(ステップS2においてYES)には、サーバー管理印刷モードに移行する(ステップS4)。サーバー管理印刷モードは、登録されている印刷サーバー6からの印刷ジョブに従って印刷処理を実行するモードであり、登録されていない装置からの印刷ジョブが有った場合には、所定の処理を実行する。
【0040】
そして、処理を終了する(エンド)。
一方、ステップS2において、印刷サーバー6の登録が無いと判断した場合(ステップS2においてNO)には、印刷サーバー6と連携しない通常の印刷モードに移行する(ステップS6)。
【0041】
そして、処理を終了する(エンド)。
図5は、本発明の実施の形態1に従うサーバー管理印刷モードの詳細について説明するフロー図である。
【0042】
図5を参照して、まず、印刷サーバー6からの印刷ジョブが有るかどうかを判断する(ステップS10)。
【0043】
ステップS10において、印刷サーバー6からの印刷ジョブが有ると判断した場合(ステップS10においてYES)には、登録された印刷サーバー6からの印刷ジョブであり適式なルートであり、次の印刷処理を実行する(ステップS16)。印刷処理の詳細については後述する。そして、処理を終了する(エンド)。
【0044】
一方、ステップS10において、印刷サーバー6からの印刷ジョブが無いと判断した場合(ステップS10においてNO)には、次に、PCからの印刷ジョブが有るかどうかを判断する(ステップS12)。
【0045】
ステップS12において、PCからの印刷ジョブが有ると判断した場合(ステップS12においてYES)には、登録された印刷サーバー6ではなく、適式でないルートからの印刷ジョブであるため、印刷ジョブを印刷サーバー6に転送する(ステップS14)。
【0046】
そして、処理を終了する(エンド)。
ステップS12において、PCからの印刷ジョブが無いと判断した場合(ステップS12においてNO)には、再び、ステップS10に戻る。
【0047】
当該処理により、登録された印刷サーバー6から印刷ジョブの送信が有った場合は、印刷処理を実行し、登録されていない装置からの印刷ジョブを受信した場合には、印刷サーバー6に転送する。当該処理により適式でないルートからの印刷ジョブを破棄することなく、適式なルートからの印刷ジョブが受信可能なように印刷サーバー6に転送するため、再度の印刷ジョブの送信等の煩雑さを回避することが可能であり、ユーザーの利便性を向上させることが可能である。
【0048】
図6は、本発明の実施の形態1に従う印刷処理の詳細について説明するフロー図である。
【0049】
図6を参照して、認証がOKであるかどうかを判断する(ステップS20)。
具体的には、図3で説明した操作パネルに表示されたログイン認証画面でユーザーの所定のユーザー情報が入力されて、たとえばHDD110に予め格納されているユーザー情報と一致するかどうかが判定される。
【0050】
そして、一致した場合には、認証がOKであると判断される。
ステップS20において、認証がOKであると判断された場合(ステップS20においてYES)には、印刷サーバー6にアクセスして印刷ジョブリストを表示する(ステップS22)。具体的には、認証が成功したユーザー情報を含むデータを印刷サーバー6にアクセスして印刷ジョブリストを要求する。印刷サーバー6は、ユーザー情報に従って、当該ユーザー情報に含まれている例えば、ユーザーID等から印刷サーバー6に格納されている当該ユーザーIDのデータを含む印刷ジョブを検索し、検索結果に従って印刷ジョブリストを生成するものとする。そして、生成した印刷ジョブリストを画像形成装置に対して送信する。
【0051】
次に、表示された印刷ジョブリストの中から所望の印刷ジョブの実行指示が有ったかどうかを判断する(ステップS24)。具体的には、操作パネルを介して印刷ジョブリストの中から実行する印刷ジョブの指示が有ったかどうかを判断する。
【0052】
ステップS24において、印刷ジョブリストの中から印刷ジョブの実行指示が有ったと判断した場合(ステップS24においてYES)には、指定した印刷ジョブを実行する(ステップS26)。具体的には、画像形成装置は、指定した印刷ジョブを印刷サーバー6に要求し、印刷サーバー6は、画像形成装置からの印刷ジョブの要求に従って、当該印刷ジョブを画像形成装置に送信する。
【0053】
そして、画像形成装置は、受信した印刷ジョブに従って印刷処理を実行する。
そして、処理を終了する(エンド)。
【0054】
ステップS20において、認証が失敗であると判断された場合(ステップS20においてNO)、あるいは、ステップS24において、実行指示が無い場合(ステップS24においてNO)には、処理を終了する(エンド)。
【0055】
当該処理により、認証が成功したユーザーについて、印刷ジョブリストが表示されて、当該印刷ジョブリストの中から指定した印刷ジョブを実行指示することが可能であるためセキュリティの高い印刷処理が可能である。
【0056】
なお、本例においては、印刷ジョブリストの中から印刷ジョブの実行を指示する場合について説明するが、特に当該方式に限られず、例えば、印刷ジョブリストを表示することなく、印刷サーバー6に格納されている一致するユーザーIDのデータを含む印刷ジョブを検索し、検索結果に従って印刷ジョブを画像形成装置に対して順次送信するようにしても良い。
【0057】
図7は、本発明の実施の形態1に従うサーバー管理印刷モードにおける印刷処理の流れについて説明するシーケンス図である。
【0058】
図7を参照して、まず、ユーザーが画像形成装置へ印刷ジョブを送信する(シーケンスsq2)。具体的には、PCから画像形成装置を宛先として印刷ジョブを送信するものとする。
【0059】
画像形成装置は、PCからの印刷ジョブを受信した場合に、登録されている印刷サーバー6から受信した印刷ジョブではないため、当該印刷ジョブ全体を印刷サーバー6に転送する(シーケンスsq4)。
【0060】
印刷サーバー6は、画像形成装置から印刷ジョブを受信して、当該印刷ジョブを保存(格納)する(シーケンスsq6)。
【0061】
次に、画像形成装置において、ユーザーは、認証処理を実行する(シーケンスsq8)。
【0062】
画像形成装置において認証処理が成功した場合に、当該認証処理に従うユーザー情報(例えばユーザーID)に従って印刷ジョブリストを要求する(シーケンスsq10)。
【0063】
印刷サーバー6は、画像形成装置からのユーザー情報に従う印刷ジョブリストの要求に従って印刷ジョブリストを生成して、当該画像形成装置に送信する(シーケンスsq12)。
【0064】
次に、ユーザーは、印刷サーバー6から与えられた印刷ジョブリストの中から印刷ジョブを選択する(シーケンスsq14)。
【0065】
そして、画像形成装置は、ユーザーが選択指示した印刷ジョブの送信を印刷サーバー6に対して要求する(シーケンスsq16)。
【0066】
印刷サーバー6は、選択指示された印刷ジョブを画像形成装置に送信する(シーケンスsq18)。
【0067】
そして、画像形成装置は、送信された印刷ジョブの印刷処理を実行する(シーケンスsq20)。
【0068】
当該処理により、ユーザーが印刷サーバー6ではなく、画像形成装置に直接印刷ジョブを送信した場合であっても画像形成装置が印刷サーバー6に印刷ジョブを転送することにより、当該印刷ジョブを破棄することなく、印刷ジョブの実行が可能となる。
【0069】
(実施の形態1の変形例)
上記の実施の形態1の構成においては、印刷サーバーとして印刷ジョブを蓄積し、画像形成装置の認証処理後に、当該印刷サーバーから印刷ジョブを取得して印刷処理を実行する方式について説明した。本変形例においては、印刷サーバーとして、いわゆるRBP(Rule Based Printing)サーバー等のように一定の規則を規定した印刷サーバーが用いられる構成について説明する。
【0070】
当該印刷サーバーは、印刷ジョブを受信した場合に、印刷ジョブを蓄積する方式ではなく、当該サーバー内において印刷ジョブの内容を編集し、そして、当該処理を実行した印刷ジョブを画像形成装置に送信する。一例として、当該印刷サーバーは、印刷ジョブの内容として指定されたカラー印刷をモノクロ印刷等に編集する機能を有しているものとする。
【0071】
当該構成において、PCから印刷サーバー6に印刷ジョブを送信した場合には、通常の処理となり印刷サーバー6で所定の処理、例えば、カラー印刷をモノクロ印刷に編集する処理を実行して、当該処理が実行された印刷ジョブを画像形成装置に送信する。そして、画像形成装置においてモノクロ印刷で印刷処理が実行される。
【0072】
一方、PCから画像形成装置に印刷ジョブを送信した場合には、当該印刷ジョブは、印刷サーバー6に転送される。そして、印刷サーバー6で所定の処理が実行された後、当該処理が実行された印刷ジョブが画像形成装置に送信される。そして、画像形成装置においてモノクロ印刷で印刷処理が実行される。
【0073】
図8は、本発明の実施の形態1の変形例に従うサーバー管理印刷モードにおける印刷処理の流れについて説明するシーケンス図である。
【0074】
図8を参照して、まず、ユーザーが画像形成装置へ印刷ジョブを送信する(シーケンスsq30)。具体的には、PCから画像形成装置を宛先として印刷ジョブを送信するものとする。
【0075】
画像形成装置は、PCからの印刷ジョブを受信した場合に、印刷ジョブ全体を印刷サーバー6に転送する(シーケンスsq32)。
【0076】
そして、印刷サーバー6は、画像形成装置から印刷ジョブを受信して、当該印刷ジョブに対して所定の機能(例えばカラー印刷をモノクロ印刷に)を実行する(シーケンスsq34)。
【0077】
次に、印刷サーバー6は、当該所定の機能を実行した印刷ジョブを画像形成装置に送信する(シーケンスsq36)。
【0078】
そして、画像形成装置は、送信された印刷ジョブの印刷処理を実行する(シーケンスsq38)。
【0079】
当該処理により、本実施の形態1の変形例に従う構成において、ユーザーが印刷サーバー6ではなく、画像形成装置に直接印刷ジョブを送信した場合であっても画像形成装置が印刷サーバー6に印刷ジョブを転送することにより、当該印刷ジョブを破棄することなく、印刷ジョブの実行が可能となる。
【0080】
なお、本例においては、認証処理を必要としない構成について説明したが、認証処理を要求する構成としても良い。
【0081】
また、以下の実施の形態においてもいわゆるRBP(Rule Based Printing)サーバー等のように一定の規則を規定した印刷サーバーについて同様に適用可能である。
【0082】
(実施の形態2)
実施の形態1においては、印刷ジョブの全部について印刷サーバー6に転送する場合について説明したが全部ではなく、その一部の印刷ジョブのみを送信する方式とすることも可能である。
【0083】
図9は、本発明の実施の形態2に従うサーバー管理印刷モードの詳細について説明するフロー図である。
【0084】
図9を参照して、印刷サーバー6からの印刷ジョブが有るかどうかを判断する(ステップS10)。
【0085】
ステップS10において、印刷サーバー6からの印刷ジョブが有ると判断した場合(ステップS10においてYES)には、登録された印刷サーバー6からの印刷ジョブであり適式なルートであり、次の印刷処理を実行する(ステップS16)。印刷処理の詳細については後述する。そして、処理を終了する(エンド)。
【0086】
一方、ステップS10において、印刷サーバー6からの印刷ジョブが無いと判断した場合(ステップS10においてNO)には、次に、PCからの印刷ジョブが有るかどうかを判断する(ステップS12)。
【0087】
ステップS12において、PCからの印刷ジョブが有ると判断した場合(ステップS12においてYES)には、印刷ジョブを分割する(ステップS30)。例えば、データのヘッダ部分と、データ本体部分とを分割するようにすれば良い。
【0088】
そして、次に、ジョブ識別情報であるジョブIDを発行する(ステップS32)。
そして、分割した印刷ジョブ(分割印刷ジョブとも称する)を印刷サーバー6に転送する(ステップS34)。具体的には、分割した印刷ジョブに発行したジョブIDを含めて転送する。
【0089】
そして、残りの分割印刷ジョブを保存する(ステップS36)。具体的には、分割した残りの印刷ジョブに発行したジョブIDを含めて保存する。
【0090】
そして、印刷処理を実行する(ステップS16)。そして、終了する(エンド)。
印刷処理の詳細については後述する。
【0091】
ステップS12において、PCからの印刷ジョブが無いと判断した場合(ステップS12においてNO)には、ステップS10に戻る。
【0092】
当該処理により、登録された印刷サーバー6から印刷ジョブの送信が有った場合は、印刷処理を実行し、登録されていない装置からの印刷ジョブを受信した場合には、印刷ジョブを分割して、一部を印刷サーバー6に転送し、残りを当該画像形成装置に保存する。当該処理により適式でないルートからの印刷ジョブを破棄することなく、適式なルートからの印刷ジョブが受信可能なように印刷サーバー6に一部を転送するため、再度の印刷ジョブの送信等の煩雑さを回避することが可能であり、ユーザーの利便性を向上させることが可能となる。
【0093】
図10は、本発明の実施の形態2に従う印刷処理の詳細について説明するフロー図である。
【0094】
図10を参照して、認証がOKであるかどうかを判断する(ステップS40)。
具体的には、図3で説明した操作パネルに表示されたログイン認証画面でユーザーの所定のユーザー情報が入力されて、たとえばHDD110に格納されているユーザー情報と一致するかどうかが判定される。
【0095】
そして、一致した場合には、認証がOKであると判断される。
ステップS40において、認証がOKであると判断された場合(ステップS40においてYES)には、印刷サーバー6にアクセスして印刷ジョブリストを表示する(ステップS42)。具体的には、認証が成功したユーザー情報を含むデータを印刷サーバー6にアクセスして印刷ジョブリストを要求する。印刷サーバー6は、ユーザー情報に従って、当該ユーザー情報に含まれている例えば、ユーザーID等から印刷サーバー6に格納されている当該ユーザーIDのデータを含む印刷ジョブを検索し、検索結果に従って印刷ジョブリストを生成するものとする。そして、生成した印刷ジョブリストを画像形成装置に対して送信する。
【0096】
次に、表示された印刷ジョブリストの中から所望の印刷ジョブの実行指示が有ったかどうかを判断する(ステップS44)。具体的には、操作パネルを介して印刷ジョブリストの中から実行する印刷ジョブの指示が有ったかどうかを判断する。
【0097】
ステップS44において、印刷ジョブリストの中から印刷ジョブの実行指示が有ったと判断した場合(ステップS44においてYES)には、指定した分割印刷ジョブを要求する(ステップS46)。具体的には、画像形成装置は、指定した印刷ジョブを印刷サーバー6に要求し、印刷サーバー6は、画像形成装置からの印刷ジョブの要求に従って、当該分割印刷ジョブを画像形成装置に送信する。
【0098】
そして、画像形成装置は、印刷サーバー6から送信されてきた分割印刷ジョブと、保存している残りの分割印刷ジョブとを結合する(ステップS48)。
【0099】
そして、結合した印刷ジョブに従って印刷処理を実行する(ステップS50)。
そして、処理を終了する(エンド)。
【0100】
ステップS40において、認証が失敗であると判断された場合(ステップS40においてNO)、あるいは、ステップS44において、実行指示が無い場合(ステップS44においてNO)には、処理を終了する(エンド)。
【0101】
図11は、本発明の実施の形態2に従うサーバー管理印刷モードにおける印刷処理の流れについて説明するシーケンス図である。
【0102】
図11を参照して、まず、ユーザーが画像形成装置へ印刷ジョブを送信する(シーケンスsq40)。具体的には、PCから画像形成装置を宛先として印刷ジョブを送信するものとする。
【0103】
画像形成装置は、PCからの印刷ジョブを受信した場合に、登録されている印刷サーバー6から受信した印刷ジョブではないため、印刷ジョブを分割する(シーケンスsq42)。すなわち、分割印刷ジョブとする。
【0104】
次に、ジョブ識別情報であるジョブIDを発行する(シーケンスsq44)。
次に、印刷サーバー6へ分割印刷ジョブを転送する(シーケンスsq46)。その際、ジョブIDを含めた状態で転送する。
【0105】
次に、印刷サーバー6は、画像形成装置から分割印刷ジョブを受信して、当該分割印刷ジョブを保存(格納)する(シーケンスsq48)。
【0106】
次に、画像形成装置は、印刷ジョブの残りの分割印刷ジョブを保存(格納)する(シーケンスsq50)。その際、ジョブIDを含めた状態で転送する。
【0107】
次に、画像形成装置において認証処理を実行する(シーケンスsq52)。
認証処理が成功した場合に、当該認証処理に従うユーザー情報(例えばユーザーID)に従って印刷ジョブリストを要求する(シーケンスsq54)。
【0108】
印刷サーバー6は、画像形成装置からのユーザー情報に従う印刷ジョブリストの要求に従って印刷ジョブリストを生成して、当該画像形成装置に送信する(シーケンスsq56)。
【0109】
次に、ユーザーは、印刷サーバー6から与えられた印刷ジョブリストの中から印刷ジョブを選択する(シーケンスsq58)。
【0110】
そして、画像形成装置は、ユーザーが選択指示した印刷ジョブの送信を印刷サーバー6に対して要求する(シーケンスsq60)。
【0111】
印刷サーバー6は、選択指示された分割印刷ジョブを画像形成装置に送信する(シーケンスsq62)。
【0112】
そして、画像形成装置は、分割印刷ジョブを結合する(シーケンスsq64)。その際、ジョブIDに基づいて画像形成装置に格納されているジョブIDに従う分割印刷ジョブと、印刷サーバー6から送信された分割印刷ジョブとを結合する。
【0113】
次に、結合した印刷ジョブに従って印刷処理を実行する(シーケンスsq66)。
当該処理により、ユーザーが印刷サーバー6ではなく、画像形成装置に直接印刷ジョブを送信した場合であっても画像形成装置が印刷サーバー6に印刷ジョブの一部の分割印刷ジョブを転送することにより、当該印刷ジョブを破棄することなく、適式なルートからの印刷ジョブが受信可能なように印刷サーバー6に一部を転送するため、再度の印刷ジョブの送信等の煩雑さを回避することが可能であり、ユーザーの利便性を向上させることが可能となる。そして、印刷サーバー6に全ての印刷ジョブを格納するのではなく、一部の印刷ジョブを格納しておくことにより、例えば、容量の大きいデータ本体部分を画像形成装置に格納しておくことにより、通信のデータ速度を高速にして高速な印刷ジョブの実行が可能となる。また、印刷サーバー6の容量を確保することも可能となる。
【0114】
(実施の形態3)
図12は、本発明の実施の形態3に従う印刷ジョブ管理リストを説明する図である。
【0115】
図12を参照して、ここでは、印刷サーバー6の図示しない記憶領域に格納されている印刷ジョブ管理リストの一例が示されており、ジョブ識別情報(ジョブID)と、ジョブ名および分割印刷ジョブを送信した画像形成装置名がそれぞれ関連付けられて登録されている場合が示されている。当該印刷ジョブ管理リストは、分割印刷ジョブを受信した印刷サーバー6が送信されてきたデータに基づいて作成するものとする。本例においては、ジョブID「001」に関連付けられて「ジョブA」および画像形成装置「A」が関連付けられて登録されている場合が示されている。また、ジョブID「002」に関連付けられて「ジョブB」および画像形成装置「A」が関連付けられて登録されている場合が示されている。なお、特に、ジョブ名、画像形成装置名等でなくてもIPアドレス等の識別可能なデータであればどのようなものでもよい。
【0116】
当該印刷ジョブ管理リストを参照して、送信した画像形成装置名に従って、残りの分割印刷ジョブが格納されている画像形成装置を特定することが可能である。
【0117】
図13は、本発明の実施の形態3に従う印刷サーバー6の処理を説明するフロー図である。
【0118】
図13を参照して、まず、印刷要求が有ったかどうかを判断する(ステップS60)。
ステップS60において、印刷要求が有ったと判断した場合(ステップS60においてYES)には、印刷ジョブ管理リストを参照する(ステップS61)。
【0119】
次に、指定された分割印刷ジョブを要求する画像形成装置は、残りの分割印刷ジョブを有する画像形成装置とは異なるかどうかを判断する(ステップS62)。具体的には、印刷ジョブ管理リストを参照して、ユーザーがアクセスしている画像形成装置に、残りの分割印刷ジョブが格納されているかどうかを判断する。例えば、ユーザーがアクセスしている画像形成装置が画像形成装置「B」であれば印刷ジョブ管理リストに登録されている分割印刷ジョブが格納されている画像形成装置は、画像形成装置「A」であるため一致しないと判断することが可能である。
【0120】
ステップS62において、印刷ジョブ管理リストを参照して、指定された分割印刷ジョブを要求する画像形成装置は、残りの分割印刷ジョブを有する画像形成装置とは異なると判断した場合(ステップS62においてYES)には、画像形成装置から残りの分割印刷ジョブを要求する(ステップS64)。例えば、ユーザーがアクセスしている画像形成装置が画像形成装置「B」であり、印刷ジョブ管理リストに登録されている分割印刷ジョブが格納されている画像形成装置が画像形成装置「A」である場合、画像形成装置「A」に残りの分割印刷ジョブを要求する。
【0121】
そして、分割印刷ジョブを結合する(ステップS66)。具体的には、印刷ジョブ管理リストの情報に基づいて印刷サーバー6が保存している分割印刷ジョブと、残りの分割印刷ジョブが格納されている画像形成装置から送信された分割印刷ジョブとを結合する。
【0122】
そして、結合された印刷ジョブを画像形成装置に送信する(ステップS68)。具体的には、ユーザーがアクセスしている画像形成装置に印刷ジョブを送信する。
【0123】
そして、処理を終了する(エンド)。
一方、ステップS62において、指定された分割印刷ジョブを要求する画像形成装置は、残りの分割印刷ジョブを有する画像形成装置と同じであると判断した場合(ステップS62においてNO)には、分割印刷ジョブを送信する(ステップS70)。具体的には、印刷ジョブ管理リストを参照して、ユーザーがアクセスしている画像形成装置に、残りの分割印刷ジョブが格納されていると判断した場合である。例えば、ユーザーがアクセスしている画像形成装置が画像形成装置「A」であり、印刷ジョブ管理リストに登録されている分割印刷ジョブが格納されている画像形成装置が画像形成装置「A」である場合に一致すると判断することが可能であり、その場合には、当該画像形成装置「A」に分割印刷ジョブを送信する。
【0124】
そして、処理を終了する(エンド)。
図14は、本発明の実施の形態3に従うサーバー管理印刷モードにおける印刷処理の流れについて説明するシーケンス図である。
【0125】
図14を参照して、ここでは、分割印刷ジョブの一部が印刷サーバー6に格納されており、残りの分割印刷ジョブが装置Aの画像形成装置に格納されている場合について説明する。
【0126】
当該格納の流れについては、上記の実施の形態2で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0127】
そして、本例においては、装置Bの画像形成装置から印刷サーバー6にアクセスする場合が示されている。
【0128】
まず、ユーザーが印刷サーバー6に印刷を要求する(シーケンスsq70)。具体的には、ユーザーは、印刷サーバー6から与えられた印刷ジョブリストの中から印刷ジョブを選択し、選択指示した印刷ジョブの送信を印刷サーバー6に対して要求する。
【0129】
印刷サーバー6は、印刷ジョブ管理リストを参照して、印刷選択指示された分割印刷ジョブについて、画像形成装置Aに対して残りの分割印刷ジョブを要求する(シーケンスsq72)。
【0130】
そして、画像形成装置Aは、印刷サーバー6からの指示に従って分割印刷ジョブを印刷サーバー6に送信する(シーケンスsq74)。
【0131】
そして、印刷サーバー6は、保存している分割印刷ジョブと、画像形成装置Aから送信された残りの分割印刷ジョブとを結合する(シーケンスsq76)。
【0132】
そして、結合した印刷ジョブを画像形成装置Bに対して送信する(シーケンスsq78)。
【0133】
そして、画像形成装置Bにおいて、印刷処理が実行される。
当該処理により、ユーザーが印刷サーバー6ではなく、PCから画像形成装置Aに印刷ジョブを送信した場合であっても、画像形成装置Aが印刷サーバー6に印刷ジョブの一部の分割印刷ジョブを転送することにより、当該印刷ジョブを破棄することなく、適式なルートからの印刷ジョブが受信可能なように印刷サーバー6に一部を転送する。そして、別の画像形成装置Bからアクセスした場合であっても、印刷サーバー6でどの画像形成装置に分割印刷ジョブが格納されているかが管理されているため、当該格納されている画像形成装置から分割印刷ジョブを要求することにより、印刷サーバー6で分割印刷ジョブを結合することが可能である。そして、結合した印刷ジョブをアクセスした画像形成装置Bに送信することにより当該画像形成装置において印刷ジョブを実行することが可能である。
【0134】
すなわち、ユーザーは、いずれの画像形成装置にアクセスした場合であっても、印刷サーバー6ではなく、PCから画像形成装置に対して送信した印刷ジョブを実行することが可能であり、ユーザーの利便性を向上させることが可能となる。
【0135】
(実施の形態3の変形例)
図15は、本発明の実施の形態3の変形例に従う印刷サーバー6の処理を説明するフロー図である。
【0136】
図15を参照して、まず、印刷要求が有ったかどうかを判断する(ステップS60)。
ステップS60において、印刷要求が有ったと判断した場合(ステップS60においてYES)には、印刷ジョブ管理リストを参照する(ステップS61)。
【0137】
次に、指定された分割印刷ジョブを要求する画像形成装置は、残りの分割印刷ジョブを有する画像形成装置とは異なるかどうかを判断する(ステップS62)。具体的には、印刷ジョブ管理リストを参照して、ユーザーがアクセスしている画像形成装置に、残りの分割印刷ジョブが格納されているかどうかを判断する。例えば、ユーザーがアクセスしている画像形成装置が画像形成装置「B」であれば印刷ジョブ管理リストに登録されている分割印刷ジョブが格納されている画像形成装置は、画像形成装置「A」であるため一致しないと判断することが可能である。
【0138】
ステップS62において、印刷ジョブ管理リストを参照して、指定された分割印刷ジョブを要求する画像形成装置は、残りの分割印刷ジョブを有する画像形成装置とは異なると判断した場合(ステップS62においてYES)には、画像形成装置から残りの分割印刷ジョブを送信指示する(ステップS65)。例えば、ユーザーがアクセスしている画像形成装置が画像形成装置「B」であり、印刷ジョブ管理リストに登録されている分割印刷ジョブが格納されている画像形成装置が画像形成装置「A」である場合、画像形成装置「A」に残りの分割印刷ジョブを画像形成装置「B」に対して送信するように指示する。
【0139】
そして、処理を終了する(エンド)。
一方、ステップS62において、指定された分割印刷ジョブを要求する画像形成装置は、残りの分割印刷ジョブを有する画像形成装置と同じであると判断した場合(ステップS62においてNO)には、分割印刷ジョブを送信する(ステップS70)。具体的には、印刷ジョブ管理リストを参照して、ユーザーがアクセスしている画像形成装置に、残りの分割印刷ジョブが格納されていると判断した場合である。例えば、ユーザーがアクセスしている画像形成装置が画像形成装置「A」であり、印刷ジョブ管理リストに登録されている分割印刷ジョブが格納されている画像形成装置が画像形成装置「A」である場合に一致すると判断することが可能であり、その場合には、当該画像形成装置「A」に分割印刷ジョブを送信する。
【0140】
そして、処理を終了する(エンド)。
図16は、本発明の実施の形態3の変形例に従うサーバー管理印刷モードにおける印刷処理の流れについて説明するシーケンス図である。
【0141】
図16を参照して、ここでは、分割印刷ジョブの一部が印刷サーバー6に格納されており、残りの分割印刷ジョブが装置Aの画像形成装置に格納されている場合について説明する。
【0142】
当該格納の流れについては、上記の実施の形態2で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0143】
そして、本例においては、装置Bの画像形成装置から印刷サーバー6にアクセスする場合が示されている。
【0144】
まず、ユーザーが印刷サーバー6に印刷を要求する(シーケンスsq80)。具体的には、ユーザーは、印刷サーバー6から与えられた印刷ジョブリストの中から印刷ジョブを選択し、選択指示した印刷ジョブの送信を印刷サーバー6に対して要求する。
【0145】
印刷サーバー6は、印刷ジョブ管理リストを参照して、印刷選択指示された分割印刷ジョブについて、画像形成装置Aに対して残りの分割印刷ジョブを画像形成装置Bに対して送信要求する(シーケンスsq82)。
【0146】
そして、画像形成装置Aは、印刷サーバー6からの指示に従って分割印刷ジョブを画像形成装置Bに対して送信する(シーケンスsq84)。
【0147】
また、印刷サーバー6は、印刷ジョブの要求に従って、印刷ジョブ管理リストを参照して、保存されている分割印刷ジョブを画像形成装置Aに対して送信する(シーケンスsq86)。
【0148】
そして、画像形成装置Bは、画像形成装置Aから送信された分割印刷ジョブと、印刷サーバー6から送信された残りの分割印刷ジョブとを結合する(シーケンスsq88)。
【0149】
そして、画像形成装置Bにおいて、結合した印刷ジョブに従う印刷処理が実行される。
当該処理により、ユーザーが印刷サーバー6ではなく、PCから画像形成装置Aに印刷ジョブを送信した場合であっても、画像形成装置Aが印刷サーバー6に印刷ジョブの一部の分割印刷ジョブを転送することにより、当該印刷ジョブを破棄することなく、適式なルートからの印刷ジョブが受信可能なように印刷サーバー6に一部を転送する。そして、別の画像形成装置Bからアクセスした場合であっても、印刷サーバー6でどの画像形成装置に分割印刷ジョブが格納されているかが管理されているため、当該格納されている画像形成装置Aから画像形成装置Bに分割印刷ジョブを送信するように画像形成装置Aに対して送信要求し、そして、印刷サーバー6からも分割印刷ジョブを画像形成装置Bに送信することにより、画像形成装置Bで分割印刷ジョブを結合して、印刷ジョブを実行することが可能である。
【0150】
すなわち、ユーザーは、いずれの画像形成装置にアクセスした場合であっても、印刷サーバー6ではなく、PCから画像形成装置に対して送信した印刷ジョブを実行することが可能であり、ユーザーの利便性を向上させることが可能となる。
【0151】
(実施の形態4)
上記の実施の形態においては、画像形成装置と印刷サーバーとの間の通信状況が正常である場合について説明したが、一時的に通信状況が異常となっている場合も想定される。当該場合の処理について説明する。
【0152】
図17は、本発明の実施の形態4に従うサーバー管理印刷モードの詳細について説明するフロー図である。
【0153】
図17を参照して、実施の形態1に従うサーバー管理印刷モードと比較して、ステップS13をさらに設けた点が異なる。その他の点については、図5で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0154】
図18は、本発明の実施の形態4に従うサーバー確認処理について説明するフロー図である。
【0155】
図18を参照して、ます、印刷サーバー6への転送が不能であるかどうかを判断する(ステップS80)。
【0156】
ステップS80において、印刷サーバー6への転送が不能であると判断した場合(ステップS80においてYES)には、印刷ジョブを保存する(ステップS82)。具体的には、例えば、HDD110に当該印刷ジョブを保存する。
【0157】
次に、印刷サーバー6への転送が不能であるかどうかを判断する(ステップS84)。
そして、不能である場合には、当該状態を維持し、不能で無いと判断された場合には、処理を終了する(リターン)。
【0158】
一方、ステップS80において、印刷サーバー6への転送が不能で無いと判断された場合(ステップS80においてNO)には、処理を終了する(リターン)。
【0159】
すなわち、当該サーバー確認処理においては、印刷サーバー6との通信状態を確認し、印刷ジョブの転送が可能であれば、転送を許可し、転送が不可能であれば保存する。
【0160】
図19は、本発明の実施の形態4に従う印刷サーバー6の確認処理について説明するシーケンス図である。
【0161】
図19を参照して、まず、ユーザーが画像形成装置へ印刷ジョブを送信する(シーケンスsq90)。具体的には、PCから画像形成装置を宛先として印刷ジョブを送信するものとする。
【0162】
画像形成装置は、PCからの印刷ジョブを受信した場合に、登録されている印刷サーバー6から受信した印刷ジョブではないため、当該印刷ジョブ全体を印刷サーバー6に転送しようとするが、その前に、転送が可能であるかどうかを確認する(シーケンスsq92)。
【0163】
印刷サーバー6から転送が可能であることを示す通知があれば、転送が可能であるものとする。当該場合には、通信状態が一時的に異常であり、当該確認通知が印刷サーバー6から送信されない場合であるものとする。
【0164】
画像形成装置は、転送が可能であることを示す通知を受信できないため、通信状態が一時的に異常であると判断し、印刷ジョブを格納領域に保存する(シーケンスsq93)。
【0165】
次に、画像形成装置は、再び、印刷サーバー6に対して転送が可能であるかどうかを確認する(シーケンスsq94)。この場合、通常状態が印刷サーバー6と画像形成装置との間で正常であるものとする。
【0166】
印刷サーバー6は、当該転送が可能であるかどうかの確認の要求を受けて、転送が可能であることを示す通知をする(シーケンスsq96)。
【0167】
これにより、画像形成装置は、保存していた印刷ジョブを印刷サーバー6に対して送信する(シーケンスsq98)。
【0168】
以降の処理については、実施の形態1等で説明したのと同様の流れとなる。
当該処理により、画像形成装置と印刷サーバーとの間の通信状況が一時的に異常となっている場合であっても印刷ジョブを保存し、正常となった場合に転送することにより印刷ジョブを廃棄することなく、適式なルートからの印刷ジョブが受信可能なように印刷サーバー6に転送するため、再度の印刷ジョブの送信等の煩雑さを回避することが可能であり、ユーザーの利便性を向上させることが可能である。
【0169】
なお、本発明にかかる画像形成装置は、MFPに限られず、プリンター装置あるいはファクシミリ装置等であってもよい。
【0170】
なお、コンピュータを機能させて上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することも可能である。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。
【0171】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0172】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0173】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0174】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0175】
1 画像形成装置、6 印刷サーバー、100 制御部、101 CPU、102 ROM、110 固定記憶装置、120 スキャナー、130 操作パネル、140 プリンター、150 プリンターコントローラ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷ジョブに対して所定の処理を実行する印刷サーバーと、
前記印刷サーバーから印刷ジョブを受信して印刷処理を実行する画像形成装置とを備えた印刷システムであって、
前記画像形成装置は、
少なくとも前記印刷サーバーを含む外部の装置との間でデータの授受を実行する通信手段と、
前記画像形成装置全体を制御する制御手段とを含み、
前記制御手段は、
前記通信手段により前記印刷サーバー以外から印刷ジョブを受信したかどうかを判断し、
前記通信手段により前記印刷サーバー以外からの印刷ジョブを受信したと判断した場合に、前記印刷ジョブを前記印刷サーバーに送信し、
前記通信手段により前記印刷サーバーで所定の処理が施された前記印刷ジョブを受信し、
前記所定の処理が施された前記印刷ジョブに対して印刷処理を実行する、印刷システム。
【請求項2】
前記画像形成装置は、記憶手段をさらに含み、
前記制御手段は、
前記印刷サーバーとの間でデータの授受が可能であるかどうかを判断し、
前記印刷サーバーとの間でデータの授受が可能であると判断した場合に、かつ、前記通信手段により前記印刷サーバー以外からの印刷ジョブを受信したと判断した場合に、前記印刷ジョブを前記印刷サーバーに送信し、
前記通信手段により前記印刷サーバーで所定の処理が施された前記印刷ジョブを受信し、
前記所定の処理が施された前記印刷ジョブに対して印刷処理を実行し、
前記印刷サーバーとの間でデータの授受が可能で無いと判断した場合には、前記通信手段により前記印刷サーバー以外からの印刷ジョブを受信したと判断した場合に、前記印刷ジョブを一時的に前記記憶手段に格納する、請求項1記載の印刷システム。
【請求項3】
前記制御手段は、前記記憶手段に格納した後に、前記印刷サーバーとの間でデータの授受が可能であると判断した場合に、前記記憶手段に格納されている前記印刷ジョブを前記印刷サーバーに送信する、請求項2記載の印刷システム。
【請求項4】
印刷ジョブを蓄積可能な印刷サーバーと、
前記印刷サーバーから印刷ジョブを受信して印刷処理を実行する第1の画像形成装置とを備えた印刷システムであって、
前記第1の画像形成装置は、
少なくとも前記第1の印刷サーバーを含む外部の装置との間でデータの授受を実行する第1の通信手段と、
前記第1の画像形成装置全体を制御する第1の制御手段と、
第1の記憶手段とを含み、
前記第1の制御手段は、
前記第1の通信手段により前記印刷サーバー以外からの印刷ジョブを受信したかどうかを判断し、
前記第1の通信手段により前記印刷サーバー以外からの印刷ジョブを受信したと判断した場合に、前記印刷ジョブを識別する識別情報を発行するとともに当該発行された識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブの少なくとも一部のデータを前記印刷サーバーに送信し、
前記印刷ジョブの残りのデータと前記発行された識別情報とを関連付けて前記第1の記憶手段に格納し、
前記印刷ジョブの送信要求に従って前記印刷サーバーから送信された前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブの少なくとも一部のデータを前記第1の通信手段により受信したかどうかを判断し、
前記第1の通信手段により前記印刷サーバーから前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブの少なくとも一部のデータを受信したと判断した場合に、前記第1の記憶手段に格納されている一致する識別情報に関連付けられた前記印刷ジョブの残りのデータとを結合し、
結合された印刷ジョブに対して印刷処理を実行する、印刷システム。
【請求項5】
前記印刷サーバーは、前記印刷ジョブの少なくとも一部のデータについて所定の処理を実行する、請求項4記載の印刷システム。
【請求項6】
前記第1の画像形成装置と同じ機能を有する前記印刷サーバーから印刷ジョブを受信して印刷処理を実行する第2の画像形成装置をさらに備え、
前記第2の画像形成装置は、
少なくとも前記印刷サーバーを含む外部の装置との間でデータの授受を実行する第2の通信手段と、
前記第2の画像形成装置全体を制御する第2の制御手段とを含み、
前記第2の画像形成装置の前記第2の制御手段は、前記印刷サーバーに蓄積されている前記印刷ジョブの送信を要求し、
前記印刷サーバーは、
前記印刷ジョブの送信の要求が有った場合に、送信の要求が有った前記印刷ジョブが、前記第1の画像形成装置から送信され、かつ、前記印刷ジョブの少なくとも一部のデータを蓄積しているか否かを判断し、
前記第1の画像形成装置から送信され、かつ、前記印刷ジョブの少なくとも一部のデータを蓄積していると判断した場合には、前記第1の画像形成装置に対して前記第2の画像形成装置に対して一致する識別情報に関連付けられた前記印刷ジョブの残りのデータを送信するように指示し、
前記第2の画像形成装置に対して蓄積されている前記印刷ジョブの少なくとも一部のデータを送信し、
前記第2の画像形成装置の前記第2の制御手段は、
前記第2の通信手段により受信した、前記第1の画像形成装置から送信された前記印刷ジョブの残りのデータと、前記印刷サーバーから送信された前記印刷ジョブの少なくとも一部のデータとを結合し、
結合された印刷ジョブに対して印刷処理を実行する、請求項4記載の印刷システム。
【請求項7】
前記第1の画像形成装置と同じ機能を有する前記印刷サーバーから印刷ジョブを受信して印刷処理を実行する第2の画像形成装置をさらに備え、
前記第2の画像形成装置は、
少なくとも前記印刷サーバーを含む外部の装置との間でデータの授受を実行する第2の通信手段と、
前記第2の画像形成装置全体を制御する第2の制御手段とを含み、
前記第2の画像形成装置の前記第2の制御手段は、前記印刷サーバーに蓄積されている前記印刷ジョブの送信を要求し、
前記印刷サーバーは、
前記印刷ジョブの送信の要求が有った場合に、送信の要求が有った前記印刷ジョブが、前記第1の画像形成装置から送信され、かつ、前記印刷ジョブの少なくとも一部のデータを蓄積しているか否かを判断し、
前記第1の画像形成装置から送信され、かつ、前記印刷ジョブの少なくとも一部のデータを蓄積していると判断した場合には、前記第1の画像形成装置に対して一致する識別情報に関連付けられた前記印刷ジョブの残りのデータを前記印刷サーバーに送信するように指示し、
前記印刷サーバーからの送信指示に従って前記第1の画像形成装置から送信された、前記第1の記憶手段に格納されている前記印刷ジョブの残りのデータと前記印刷ジョブの少なくとも一部のデータとを結合し、
結合された印刷ジョブを前記第2の画像形成装置に対して送信し、
前記第2の画像形成装置の前記第2の制御手段は、
前記第2の通信手段により受信した、前記結合された印刷ジョブに対して印刷処理を実行する、請求項4記載の印刷システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−109579(P2013−109579A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−254080(P2011−254080)
【出願日】平成23年11月21日(2011.11.21)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】