説明

印刷データ管理システムとその処理方法及びプログラム

【課題】本発明の目的は、印刷指示してデータ変換された印刷データから、印刷指示した元データを復元することで、一度変換された印刷データを再利用することができる仕組みを提供すること。
【解決手段】情報処理装置で、ファイルの種別を示す種別情報(拡張子)を含む印刷データを印刷制御装置へ送信し、復元する印刷データを指定し、指定した印刷データと、当該印刷データを復元するための復元プログラムを印刷制御装置から受信し、前記受信した復元プログラムによって、前記印刷データから抽出されたデータを前記印刷データに対応するファイルの種別のフォーマットに記述して復元ファイルを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷データからファイルを復元するための印刷データ管理システムとその処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザが印刷装置からサーバ上に一時蓄積された印刷データに対して印刷要求を行うことで当該印刷装置から印刷データの出力を可能にする所謂「プルプリント(蓄積印刷)」の印刷システムが提案されている。これにより、ユーザはアプリケーションからの印刷時に特定の印刷装置への出力ではなく、所望の印刷装置からの印刷データ出力を可能としている。
【0003】
例えば、特許文献1には従来のプルプリントシステムが開示されており、一時保存した印刷ジョブを印刷装置側から指定することで印刷する仕組みが開示されている。具体的にはクライアントの端末からジョブサーバに印刷データを蓄積する際にジョブサーバで識別番号を作成し、クライアント端末に通知する。そして、後にユーザは出力したいプリンタに接続されているプリントサーバから該識別番号を入力して該ジョブサーバに印刷要求を行うことで該プリントサーバに接続されたプリンタからの出力を可能とするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−035869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のような仕組みでは、プリントサーバに蓄積された印刷データを再度印刷させることは可能であるが、印刷データを用いてクライアント端末で印刷要求前の文書データに変換することはできなかった。
【0006】
特に、印刷元となった文書データが存在しない場合など、従来の印刷の仕組みではプリンタ記述言語に変換されてしまっているため、印刷データから復元することは困難であった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、印刷指示してデータ変換された印刷データから、印刷指示した元データを復元することで、一度変換された印刷データを再利用することができる仕組みを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
印刷対象のファイル(例えば、Officeデータ)から、プリンタに対応する印刷データ(スプールデータ)を生成する情報処理装置(クライアント端末)と前記印刷データを出力する印刷制御装置(プリントサーバ)を含む印刷データ管理システムであって、前記情報処理装置は、前記ファイルの種別を示す種別情報(拡張子)を含む印刷データを送信し(印刷データ送信)、復元する印刷データを指定し、指定した印刷データと、当該印刷データを復元するための復元プログラムを前記印刷制御装置から受信し(復元情報受信)、前記受信した復元プログラム(逆変換ドライバ)によって、前記印刷データから抽出されたデータを前記印刷データに対応するファイルの種別のフォーマットに記述して復元ファイルを生成し(図11)(復元ファイル生成)、前記印刷制御装置は、前記印刷データを受信し(印刷データ受信)、前記受信した印刷データを格納し、前記印刷データに従って、印刷データに含まれる前記ファイルの種別情報を含む印刷データ管理情報を生成し(印刷データ管理情報生成)、前記ファイルの種別情報と対応付き、前記印刷データから前記復元ファイルにするためのデータを抽出し、抽出したデータから復元ファイルを生成するための復元プログラムを格納し(プログラム格納)、前記情報処理装置で指定された印刷データと、当該印刷データの印刷データ管理情報に含まれるファイルの種別情報から特定された復元プログラムを、前記情報処理装置に送信する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、印刷指示してデータ変換された印刷データから、印刷指示した元データを復元することで、一度変換された印刷データを再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】プリントシステムの構成の一例を示すシステム構成図
【図2】クライアント端末,プリントサーバ、複合機に適用可能なハードウェア構成を示すブロック図
【図3】クライアント端末100とプリントサーバ200の機能を示す機能ブロック図
【図4】印刷処理を示すフローチャート
【図5A】復元処理を示すフローチャート1
【図5B】復元処理を示すフローチャート2
【図6】認証テーブルの一例を示すイメージ図
【図7】スプール履歴情報テーブルの一例を示すイメージ図
【図8】アプリケーション変換テーブルを示すイメージ図
【図9】データ復元アプリケーション画面の一例を示すイメージ図
【図10】印刷処理と復元処理の概略を示すイメージ図
【図11】ファイルの復元例を示すイメージ図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明のプリントシステムの構成の一例を示すシステム構成図である。
【0013】
図1に示すように、本実施形態のプリントシステムは、1又は複数のクライアント端末100(例えば、ユーザ毎の情報処理装置)、複数の複合機300,プリントサーバ200(印刷制御装置)がローカルエリアネットワーク(LAN)600を介して接続され、情報の送受信を行う構成となっている。
【0014】
クライアント端末100には、プリンタドライバがインストールされており、OSから受け取ったデータをプリントデータに変換してプリントサーバ200へ送信する。また、クライアント端末にはデータ復元アプリケーションがインストールされており、プリントサーバに蓄積されているプリントデータからクライアント端末で編集可能なデータに変換する。
【0015】
プリントサーバ200は、クライアント端末100からプリントデータ(スプールデータ)を受信し、蓄積する。また、プリントサーバ200は複合機300からの印刷要求に従って、印刷要求のあった複合機へプリントデータ(スプールデータ)を送信する。
【0016】
複合機300は、プリントサーバに蓄積されているプリントデータ(スプールデータ)の一覧を表示し、一覧から指定されたプリントデータ(スプールデータ)を印刷させるために、印刷要求をプリントサーバへ出力する。印刷要求の際にはプリントデータ(スプールデータ)のID等を送信することで該当するプリントデータ(スプールデータ)を特定することができる。
【0017】
本実施形態では、プリントサーバ200にスプールデータを記憶する構成としたが、複合機300にプリントサーバ200の処理、機能を実行させる構成とすることも可能である。この場合、複合機300が印刷制御装置と置き換えることができる。
【0018】
以下、図2を用いて、図1に示したクライアント端末,プリントサーバ、複合機に適用可能なハードウェア構成について説明する。
【0019】
図2は、図1に示したクライアント端末,プリントサーバ、複合機に適用可能なハードウェア構成を示すブロック図である。
【0020】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0021】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0022】
また、205は入力コントローラで、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。なお、図2では、CRT210と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0023】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0024】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、図1に示したLAN600)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0025】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0026】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
次に、複合機300のハードウェア構成について説明する。
【0027】
複合機300のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0028】
図3において、3016はコントローラユニットで、画像入力デバイスとして機能するスキャナ3014や、画像出力デバイスとして機能するプリンタ部3012と接続する一方、LAN(例えば、図1に示したLAN600)や公衆回線(WAN)(例えば、PSTNまたはISDN等)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
【0029】
コントローラユニット3016において、3001はCPUで、システム全体を制御するプロセッサである。3002はRAMで、CPU3001が動作するためのシステムワークメモリであり、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリでもある。
【0030】
3003はROMで、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納されている。3004はハードディスクドライブ(HDD)で、システムを制御するための各種プログラム,画像データ等を格納する。
【0031】
3007は操作部インタフェース(操作部I/F)で、操作部(キーボード)3008とのインタフェース部である。また、操作部I/F3007は、操作部3008から入力したキー情報(例えば、スタートボタンの押下)をCPU3001に伝える役割をする。
【0032】
3005はネットワークインタフェース(Network I/F)で、ネットワーク(LAN)600に接続し、データの入出力を行う。3006はモデム(MODEM)で、公衆回線に接続し、FAXの送受信等のデータの入出力を行う。
【0033】
3018は外部インタフェース(外部I/F)で、USB、IEEE1394,プリンタポート,RS−232C等の外部入力を受け付けるI/F部であり、本実施形態においては認証で必要となる携帯端末のICカード(記憶媒体)の読み取り用のカードリーダ3019が外部I/F部3018に接続されている。そして、CPU3001は、この外部I/F3018を介してカードリーダ3019による携帯端末のICカードからの情報読み取りを制御し、該携帯端末のICカードから読み取られた情報を取得可能である。以上のデバイスがシステムバス3009上に配置される。
【0034】
3020はイメージバスインタフェース(IMAGE BUS I/F)であり、システムバス3009と画像データを高速で転送する画像バス3015とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
【0035】
画像バス3015は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス3015上には以下のデバイスが配置される。
【0036】
3010はラスタイメージプロセッサ(RIP)で、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。3011はプリンタインタフェース(プリンタI/F)で、プリンタ部3012とコントローラユニット3016を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。また、3013はスキャナインタフェース(スキャナI/F)で、スキャナ3014とコントローラユニット3016を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0037】
3017は画像処理部で、入力画像データに対し補正、加工、編集を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。また、これに加えて、画像処理部3017は、画像データの回転や、多値画像データに対してはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、MH等の圧縮伸張処理を行う。
【0038】
スキャナ部3014は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサで走査することで、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットし、装置使用者が操作部3008から読み取り起動指示することにより、CPU3001がスキャナ3014に指示を与え、フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
【0039】
プリンタ部3012は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU3001からの指示によって開始する。なお、プリンタ部3012には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットがある。
【0040】
操作部3008は、LCD表示部を有し、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報を操作部I/F3007を介してCPU3001に伝える。また、操作部3008は、各種操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等を備える。
【0041】
尚、表示部はプリンタによって表示性能が異なり、タッチパネルを介して操作をできるプリンタ、単に液晶画面を備え文字列を表示(印刷状態や印刷している文書名の表示)させるだけのプリンタによって本発明は構成されている。
【0042】
ここで、操作部3008のスタートキーは、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるかどうかを示す。また、操作部3008のストップキーは、稼働中の動作を止める働きをする。また、操作部3008のIDキーは、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。リセットキーは、操作部からの設定を初期化する時に用いる。
【0043】
カードリーダ3019は、CPU3001からの制御により、携帯端末内に備えられたICカードに記憶されている情報を読み取り、該読み取った情報を外部I/F3018を介してCPU3001へ通知する。
【0044】
以上のような構成によって、複合機300は、スキャナ3014から読み込んだ画像データをLAN600上に送信したり、LAN600から受信した印刷データをプリンタ部3012により印刷出力することができる。
【0045】
また、スキャナ3014から読み込んだ画像データをモデム3006により、公衆回線上にFAX送信したり、公衆回線からFAX受信した画像データをプリンタ部3012により出力することできる。
【0046】
次に図3を用いて、本発明の実施形態における基本的な機能について説明する。図3は、クライアント端末100とプリントサーバ200の機能ブロック図である。なお、プリントサーバを用いない構成の場合には、プリントサーバ200の機能を複合機300に備える。
【0047】
印刷情報送信部301は、クライアント端末100からプリンタドライバで生成されたスプールデータをプリントサーバ200に送信する。スプールデータは、印刷情報を保持し、印刷情報には、印刷ユーザ、印刷指示したクライアント端末のIPアドレス、印刷指示クライアント端末のPC名、ファイル名(ドキュメント名)、印刷設定、印刷モード(ビットマップ展開されたスプールデータか否かを識別する情報)を含む。
【0048】
印刷情報受信部302は、クライアント端末100から送信されたスプールデータをプリントサーバ200で受信する。
【0049】
スプール履歴作成・記憶部303は、受信したスプールデータから印刷情報を取得し、スプール情報(スプール日時、ユーザ名、クライアント端末IP、クライアントPC名、ファイル名、拡張子(拡張子はファイル名から取得)、印刷カラー、印刷モード)を抽出し、スプール履歴テーブル(図7)に記憶させる。(プリンタサーバには、スプール情報とスプールデータ(実際印刷する情報)を保持する。)
【0050】
印刷処理実行部304は、複合機300から記憶したスプールデータに対して印刷指示があった場合に、指示のあったスプールデータを複合機300に送信するためにLPR印刷を実行する。
【0051】
出力部305は、LPR印刷に従って、指示のあった複合機300に出力する。
【0052】
認証部306は、ユーザの操作によって入力されたユーザ名、パスワードをもとにクライアント端末に管理されている認証テーブル(図6)を検索し、入力されたユーザ名とパスワードが存在するか否かを判定する。
【0053】
スプール履歴情報要求部307は、ユーザ名、クライアント端末100のIPアドレスもしくはクライアント端末100のPC名をプリントサーバ200に送信する。
【0054】
スプール履歴情報取得部308は、受信したユーザ名、IPアドレスもしくはPC名をもとにスプール履歴情報テーブルを検索し、関連するスプール情報(スプール管理No、スプール日時、ファイル名、拡張子)を取得する。
【0055】
スプール履歴情報送信部309は、取得したスプール情報をクライアント端末100に送信する。
【0056】
スプール履歴情報受信部310は、プリンタサーバから送信されたスプール情報を受信する。
【0057】
スプール履歴情報表示部311は、受信したスプール情報をデータ復元アプリケーション画面(図9)に表示する。
【0058】
スプールデータ要求部312は、データ復元アプリケーション画面(図9)に表示されたスプール情報一覧にて選択されたスプール情報のスプールデータをプリントサーバ200に要求する。
【0059】
復元アプリケーション判定部313は、クライアント端末100からのスプールデータ要求(スプール管理No)を受けて、該当スプール情報の拡張子からアプリケーション変換テーブル(図8)を検索して、復元時のアプリケーションおよび逆変換ドライバの判定を行う。
【0060】
スプールデータ送信部314は、上記判定結果の復元アプリケーション情報、逆変換ドライバ情報、及びスプールデータをクライアント端末100に送信する。
【0061】
スプールデータ受信部315は、プリントサーバ200から送信されたスプールデータを受信する。
【0062】
復元データ判定部316は、受信したスプールデータをもとに印刷カラー(モノクロ/カラー)や印刷モード(ビットマップ展開で印刷されたか)を判定し、確認ダイアログをデータ復元アプリケーション画面(図9)に表示する。
【0063】
変換ドライバ要求部317は、データを復元する際に使用する逆変換ドライバがクライアント端末100に存在しない場合は、プリントサーバ200に逆変換ドライバを要求する。
【0064】
変換ドライバ送信部318は、クライアント端末100から要求された逆変換ドライバを取得してクライアント端末100に送信する。但し、逆変換ドライバは、プリントサーバ200に存在していることを前提とする。
【0065】
変換ドライバ受信部319は、プリンタサーバから送信された逆変換ドライバを受信する。
【0066】
変換処理実行部320は、スプールデータをもとに逆変換ドライバを使用してデータを復元する。
【0067】
復元データ保存部321は、復元したデータをユーザ指定の任意のディレクトリに保存する。
【0068】
次に、本発明の実施形態における詳細な処理について、図4、図5A、図5Bを用いて説明する。
図4は、本発明の実施形態における印刷処理フローである。
【0069】
ステップS401では、クライアント端末のCPU201がプリンタドライバの印刷指示画面からのユーザ操作に従って、印刷指示を検知する。
【0070】
ステップS402では、クライアント端末のCPU201が印刷指示を検知した場合、ステップS403でクライアント端末のCPU201がプリントサーバ200にスプールデータを送信する。
【0071】
ステップS404では、クライアント端末100からスプールデータを受信する。
【0072】
ステップS405では、プリントサーバ200のCPU201が受信したスプールデータからスプール情報を抽出し、スプール履歴テーブル(図7)に書き込む。
【0073】
ステップS406では、プリントサーバ200のCPU201が、複合機300からの指示に従って、スプールデータを複合機に送信する。ステップS407では、複合機300でスプールデータを印刷する。
【0074】
なお、本実施形態では、複合機300からの指示に従って印刷するように構成したが、複合機からの印刷指示がなくても印刷を実行する構成とすることも可能である。
【0075】
次に、スプールファイルから元電子ファイルを復元する復元処理フローについて、図5Aと図5Bを用いて説明する。
【0076】
図5Aと図5Bは、本発明の実施形態における復元処理フローである。
【0077】
ステップS501では、クライアント端末100のCPU201が、ユーザ操作によりデータ復元アプリケーションを起動する。
【0078】
ステップS502では、クライアント端末100のCPU201が、データ復元アプリケーション起動時にユーザ認証ダイアログが立ち上げる。
【0079】
ステップS503では、クライアント端末100のCPU201が、ユーザ操作によりユーザ名とパスワードが入力され、OKボタンを押下された場合、クライアント端末で管理している認証テーブル(図6)を入力されたユーザ名とパスワードで検索する。合致するデータが存在する場合は、ステップS504にて、クライアント端末100のCPU201が、データ復元アプリケーション画面を表示する。合致するデータが存在しない場合は、クライアント端末100のCPU201が、認証エラーのダイアログを表示して終了する。
【0080】
ステップS505では、クライアント端末100のCPU201が、ユーザ操作によるスプール要求ボタンの押下を判別する。押下された場合は、ステップS506にて、クライアント端末100のCPU201が、ユーザ名、クライアント端末のIPアドレスもしくはクライアント端末のPC名をプリントサーバ200にスプール情報の要求を発信する。
【0081】
ステップS507では、プリントサーバ200のCPU201が、クライアント端末100からのスプール情報の要求(ユーザ名、クライアント端末IPアドレス、クライアント端末PC名)をもとにスプール履歴情報テーブル(図7)を検索して、要求に紐付くスプール情報を取得する。取得したスプール情報をクライアント端末100に送信する。
【0082】
ステップS508では、クライアント端末100のCPU201が、プリントサーバ200から送信されたスプール情報(スプール管理No、スプール日時、ファイル名)を受信し、データ復元アプリケーション画面に一覧表示(図10)する。
【0083】
ステップS509では、クライアント端末100のCPU201が、ユーザ操作により一覧表示されたスプール情報から復元したいスプール情報を選択し復元ボタンが押されたかを判断し、復元ボタンが押下された場合、ステップS510にて、クライアント端末100のCPU201が、プリントサーバ200に選択されたスプール情報の復元情報(復元するアプリケーション、逆変換ドライバ情報及び、スプールデータ)の要求を発信する。プリントサーバ200への要求には、スプール情報を特定するための情報、例えばスプール管理Noを含んでいる。
【0084】
ステップS511では、プリントサーバ200のCPU201が、スプール管理Noに従って、要求されたスプール情報を特定し、スプール情報のファイル拡張子よりアプリケーション変換テーブル(図8)を検索して復元するアプリケーションと逆変換ドライバを決定する。
【0085】
ステップS512では、プリントサーバ200のCPU201が、ステップS511で決定した復元するアプリケーション、逆変換ドライバ情報、及び、スプール情報に対応するスプールデータを復元情報としてクライアント端末100に送信する。スプールデータにはスプール情報が含まれている。
【0086】
ステップS513では、クライアント端末100のCPU201が、プリントサーバ200から送信された復元情報を受信する。
【0087】
ステップS514では、クライアント端末100のCPU201が、スプール情報の印刷カラーが、モノクロかカラーかチェックする。
【0088】
ステップS515では、クライアント端末100のCPU201が、復元データがモノクロ印刷かを判定し、復元データがモノクロ印刷の場合、ステップS516にて、クライアント端末100のCPU201が、確認ダイアログを画面に表示し、ユーザに復元データがモノクロ状態になる旨の表示を行う。
【0089】
ステップS517では、クライアント端末100のCPU201が、ユーザ操作によりOKボタンが押下されたか否かを判定する。OKボタンが押下された場合は、ステップS518に進む。キャンセルボタンが押下された場合は処理を終了する。
【0090】
ステップS518では、クライアント端末100のCPU201が、スプール情報の印刷モード(ビットマップ展開で印刷されたか)を判別する。
【0091】
ステップS519では、クライアント端末100のCPU201が、復元データがビットマップ転換されているか否かを判定する。ビットマップ転換されていると判定される場合、ステップS520にて、クライアント端末100のCPU201が確認ダイアログを画面に表示し、ユーザに復元データがビットマップを張り付けた状態になる旨を通知する。
【0092】
ステップS521では、クライアント端末100のCPU201が、ユーザ操作によりOKボタンが押下されたか否かを判定する。OKボタンが押下されたと判定される場合には、ステップS522に進む。キャンセルボタンが押下された場合は処理を終了する。
【0093】
ステップS522では、クライアント端末100のCPU201が、プリントサーバ200から送信された逆変換ドライバ情報(逆変換ドライバ名とバージョンを含む逆変換ドライバの識別情報)をもとにクライアント端末100に同じ逆変換ドライバが存在するかチェックする。
【0094】
ステップS523では、クライアント端末100のCPU201が、クライアント端末100に一致する逆変換ドライバが存在するか否かを判定する。逆変換ドライバが存在すると判定した場合は、ステップS526に進む。クライアント端末100に一致する逆変換ドライバが存在しないと判定した場合は、ステップS524にて、クライアント端末100のCPU201が、プリントサーバ200に逆変換ドライバの送信要求を発信する。送信要求には、逆変換ドライバ情報(逆変換ドライバ名とバージョンを含む逆変換ドライバの識別情報)が含まれる。
【0095】
ステップS525では、プリントサーバ200のCPU201では、逆変換ドライバ情報(逆変換ドライバ名とバージョンを含む逆変換ドライバの識別情報)に従って、要求された逆変換ドライバを取得し、クライアント端末100に送信する。クライアント端末100では、逆変換ドライバを受信して、クライアント端末100で実行可能な状態にする(例えば、インストールする)。
【0096】
ステップS526では、受信した復元対象となるスプールデータ(バイナリ形式)と逆変換ドライバを使用してファイルを復元し、復元したファイルをクライアント端末100の外部メモリ211へ保存する。
【0097】
ステップS527の逆変換ドライバを用いたファイルの復元方法について、図11を参照し説明する。
【0098】
復元対象となるスプールデータ(バイナリ形式)から、復元対象ファイルのドキュメントを構成するドキュメントのデータ(ドキュメント文字列)、スタイル情報、フォント、サイズなどの構成要素を抽出する。ドキュメント文字列は、バイナリデータから所定の手順(例えば、82A082A2なら、「あ」「い」など)に従って文字変換し、テキストの描画コマンドから抽出された文字列である。また、スタイル情報は、データの位置情報、図形の形、箇条書きのレイアウトなどのレイアウトを構成する情報である。また、フォント、サイズは、例えば、明朝、10ポイントの情報である。なお、ビットマップ展開されたスプールデータの場合には、スプールデータが画像データであるので、画像データを所定のファイルフォーマット(例えばJPEG)に変換して、後述するファイルフォーマットに画像ファイル名を記述する。
【0099】
この抽出した情報を、例えば、Microsoft(登録商標) Officeの各アプリケーション固有のドキュメント構成ファイル(※Office (2007)Open XMLファイル)の形式に従って反映し、元ファイルを復元する。
【0100】
図11はMicrosoft(登録商標)Wordの例を示しており、フォント情報、ドキュメント文字列、図の座標を反映した例である。
【0101】
この反映したXMLファイルをWordアプリケーションで開くことで、編集可能となる。
【0102】
図6は、本発明の実施形態における認証に用いる認証テーブルの一例を示すイメージ図である。認証テーブルには、ユーザ名とパスワードが対応付いて記憶されており、復元するアプリケーションが参照するテーブルとして、外部メモリ211に格納されている。なお、認証テーブルはディレクトリサーバ(不図示)内に保持する情報とすることも可能である。
【0103】
図7は、本発明の実施形態におけるスプール履歴情報テーブルの一例を示すイメージ図である。
【0104】
プリントサーバ200にて、クライアント端末100からスプールデータを受信すると、スプールデータからスプール情報を抽出し、スプール履歴テーブルに登録する。復元時には本テーブルより復元する対象データのスプール情報が取得される。スプール履歴テーブルには、スプールデータに対応して、スプール管理No、スプール日時、印刷ユーザ名、印刷指示したクライアント端末のIPアドレス、PC名、ファイル名、ファイル拡張子、印刷カラー情報、印刷モードが記憶されている。
【0105】
図8は、本発明の実施形態におけるアプリケーション変換テーブルを示すイメージ図である。
【0106】
拡張子と復元時のアプリケーションおよび逆変換ドライバを管理するテーブルである。アプリケーション変換テーブルは、プリントサーバ200内で管理する。
【0107】
図9は、本発明の実施形態におけるデータ復元アプリケーション画面の一例を示すイメージ図である。
【0108】
スプール履歴情報をプリントサーバ200から取得する要求ボタンと復元処理を実行する復元ボタンが画面に配置される。また、プリントサーバ200から取得したスプール情報を一覧表示し、復元対象を選択できる。
【0109】
図10は、本発明の実施形態における印刷処理と復元処理の概略を示すイメージ図である。
【0110】
以上、本実施形態では、すなわち、印刷対象のファイル(例えば、Officeデータ)から、プリンタに対応する印刷データ(スプールデータ)を生成する情報処理装置(クライアント端末)と前記印刷データを出力する印刷制御装置(プリントサーバ)を含む印刷データ管理システムであって、前記情報処理装置は、前記ファイルの種別を示す種別情報(拡張子)を含む印刷データを送信し(印刷データ送信)、復元する印刷データを指定し、指定した印刷データと、当該印刷データを復元するための復元プログラムを前記印刷制御装置から受信し(復元情報受信)、前記受信した復元プログラム(逆変換ドライバ)によって、前記印刷データから抽出されたデータを前記印刷データに対応するファイルの種別のフォーマットに記述して復元ファイルを生成し(図11)(復元ファイル生成)、前記印刷制御装置は、前記印刷データを受信し(印刷データ受信)、前記受信した印刷データを格納し、前記印刷データに従って、印刷データに含まれる前記ファイルの種別情報を含む印刷データ管理情報を生成し(印刷データ管理情報生成)、前記ファイルの種別情報と対応付き、前記印刷データから前記復元ファイルにするためのデータを抽出し、抽出したデータから復元ファイルを生成するための復元プログラムを格納し(プログラム格納)、前記情報処理装置で指定された印刷データと、当該印刷データの印刷データ管理情報に含まれるファイルの種別情報から特定された復元プログラムを、前記情報処理装置に送信する(復元情報送信)。
【0111】
また、情報処理装置は、ユーザ情報を入力し、前記ユーザ情報と復元する印刷データの一覧要求を送信し(要求送信)、前記印刷制御装置から、前記ユーザ情報に対応する印刷データの一覧を受信し(一覧受信)、前記印刷制御装置の前記印刷データ管理情報は、前記ユーザ情報を含み、前記ユーザ情報と復元する印刷データの一覧要求を受信し(要求受信)、前記受信したユーザ情報に対応する印刷データ管理情報を取得し(印刷データ管理情報取得)、前記印刷データ管理情報を一覧として前記情報処理装置に送信する(一覧送信)。
【0112】
また、前記印刷制御装置は、前記印刷データが画像に展開された印刷データか否かを判定し(印刷データ判定)、前記印刷データ管理情報生成において、前記印刷データ判定手段で画像に展開された印刷データであると判定された場合に、画像展開された印刷データであることを示す情報を含む印刷データ管理情報を生成し、前記印刷データ判定手段で画像に展開された印刷データでないと判定された場合に、画像展開された印刷データでないことを示す情報を含む印刷データ管理情報を生成する。
【0113】
また、前記情報処理装置は、前記画像展開された印刷データであるか否かを示す情報に従って、前記指定手段で指定した印刷データが、画像展開された印刷データか否かを判定し(画像判定)、前記復元ファイル生成において、画像展開された印刷データであると判定された場合、前記画像展開された印刷データから取得できる画像ファイルを用いて、復元ファイルを生成する。
【0114】
また、前記情報処理装置は、前記印刷データを復元するための復元プログラムが当該情報処理装置に記憶されているか否かを判定し(記憶判定)、復元プログラムが記憶されていないと判定された場合に、前記印刷制御装置に前記指定された印刷データを復元可能な復元プログラムの取得要求をする(取得要求)。さらに、前記印刷制御装置は、プリンタ(複合機)に備える。
【0115】
以上、説明したように、本実施形態によれば、印刷指示してデータ変換された印刷データから、印刷指示した元データを復元することで、一度変換された印刷データを再利用することができる。
【0116】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0117】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0118】
また、本発明におけるプログラムは、図4、図5A、図5Bに示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図4、図5A、図5Bの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図4、図5A、図5Bの各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0119】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0120】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0121】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0122】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0123】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0124】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0125】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0126】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0127】
100 ・・・・・
200 ・・・・・
300 ・・・・・

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷対象のファイルから、プリンタに対応する印刷データを生成する情報処理装置と前記印刷データを出力する印刷制御装置を含む印刷データ管理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記ファイルの種別を示す種別情報を含む印刷データを送信する印刷データ送信手段と、
復元する印刷データを指定する指定手段と、
前記指定手段で指定した印刷データと、当該印刷データを復元するための復元プログラムを前記印刷制御装置から受信する復元情報受信手段と、
前記受信した復元プログラムによって、前記印刷データから抽出されたデータを前記印刷データに対応するファイルの種別のフォーマットに記述して復元ファイルを生成する復元ファイル生成手段とを備え、
前記印刷制御装置は、
前記印刷データを受信する印刷データ受信手段と、
前記受信した印刷データを格納する格納手段と、
前記印刷データに従って、印刷データに含まれる前記ファイルの種別情報を含む印刷データ管理情報を生成する印刷データ管理情報生成手段と、
前記ファイルの種別情報と対応付き、前記印刷データから前記復元ファイルにするためのデータを抽出し、抽出したデータから復元ファイルを生成するための復元プログラムを格納するプログラム格納手段と、
前記情報処理装置で指定された印刷データと、当該印刷データの印刷データ管理情報に含まれるファイルの種別情報から特定された復元プログラムを、前記情報処理装置に送信する復元情報送信手段と
を備えることを特徴とする印刷データ管理システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、
ユーザ情報を入力する入力手段と、
前記ユーザ情報と復元する印刷データの一覧要求を送信する要求送信手段と、
前記印刷制御装置から、前記ユーザ情報に対応する印刷データの一覧を受信する一覧受信手段とを更に備え、
前記印刷制御装置は、
前記印刷データ管理情報は、前記ユーザ情報を含み、
前記ユーザ情報と復元する印刷データの一覧要求を受信する要求受信手段と、
前記受信したユーザ情報に対応する印刷データ管理情報を取得する印刷データ管理情報取得手段と、
前記印刷データ管理情報を一覧として前記情報処理装置に送信する一覧送信手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷データ管理システム。
【請求項3】
前記印刷制御装置は、
前記印刷データが画像に展開された印刷データか否かを判定する印刷データ判定手段を備え
前記印刷データ管理情報生成手段は、前記印刷データ判定手段で画像に展開された印刷データであると判定された場合に、画像展開された印刷データであることを示す情報を含む印刷データ管理情報を生成し、前記印刷データ判定手段で画像に展開された印刷データでないと判定された場合に、画像展開された印刷データでないことを示す情報を含む印刷データ管理情報を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷データ管理システム。
【請求項4】
前記情報処理装置は、
前記画像展開された印刷データであるか否かを示す情報に従って、前記指定手段で指定した印刷データが、画像展開された印刷データか否かを判定する画像判定手段を更に備え、
前記復元ファイル生成手段は、
前記画像判定手段で画像展開された印刷データであると判定された場合、前記画像展開された印刷データから取得できる画像ファイルを用いて、復元ファイルを生成することを特徴とする請求項3に記載の印刷データ管理システム。
【請求項5】
前記情報処理装置は、
前記印刷データを復元するための復元プログラムが当該情報処理装置に記憶されているか否かを判定する記憶判定手段と、
前記記憶判定手段で復元プログラムが記憶されていないと判定された場合に、前記印刷制御装置に前記指定された印刷データを復元可能な復元プログラムの取得要求をする取得要求手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷データ管理システム。
【請求項6】
前記印刷制御装置は、プリンタに備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の印刷データ管理システム。
【請求項7】
印刷対象のファイルから、プリンタに対応する印刷データを生成する情報処理装置と前記印刷データを出力する印刷制御装置を含む印刷データ管理システムの処理方法であって、
前記情報処理装置の
印刷データ送信手段が、前記ファイルの種別を示す種別情報を含む印刷データを送信する印刷データ送信ステップと、
指定手段が、復元する印刷データを指定する指定ステップと、
復元情報受信手段が、前記指定ステップで指定した印刷データと、当該印刷データを復元するための復元プログラムを前記印刷制御装置から受信する復元情報受信ステップと、
復元ファイル生成手段が、前記受信した復元プログラムによって、前記印刷データから抽出されたデータを前記印刷データに対応するファイルの種別のフォーマットに記述して復元ファイルを生成する復元ファイル生成ステップとを有し、
前記印刷制御装置の
印刷データ受信手段が、前記印刷データを受信する印刷データ受信ステップと、
格納手段が、前記受信した印刷データを格納する格納ステップと、
印刷データ管理情報生成手段が、前記印刷データに従って、印刷データに含まれる前記ファイルの種別情報を含む印刷データ管理情報を生成する印刷データ管理情報生成ステップと、
プログラム格納手段が、前記ファイルの種別情報と対応付き、前記印刷データから前記復元ファイルにするためのデータを抽出し、抽出したデータから復元ファイルを生成するための復元プログラムを格納するプログラム格納ステップと、
復元情報送信手段が、前記情報処理装置で指定された印刷データと、当該印刷データの印刷データ管理情報に含まれるファイルの種別情報から特定された復元プログラムを、前記情報処理装置に送信する復元情報送信ステップと
を有することを特徴とする処理方法。
【請求項8】
印刷対象のファイルから、プリンタに対応する印刷データを生成する情報処理装置と前記印刷データを出力する印刷制御装置を含む印刷データ管理システムのプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記ファイルの種別を示す種別情報を含む印刷データを送信する印刷データ送信手段と、
復元する印刷データを指定する指定手段と、
前記指定手段で指定した印刷データと、当該印刷データを復元するための復元プログラムを前記印刷制御装置から受信する復元情報受信手段と、
前記受信した復元プログラムによって、前記印刷データから抽出されたデータを前記印刷データに対応するファイルの種別のフォーマットに記述して復元ファイルを生成する復元ファイル生成手段として機能させ、
前記印刷制御装置を、
前記印刷データを受信する印刷データ受信手段と、
前記受信した印刷データを格納する格納手段と、
前記印刷データに従って、印刷データに含まれる前記ファイルの種別情報を含む印刷データ管理情報を生成する印刷データ管理情報生成手段と、
前記ファイルの種別情報と対応付き、前記印刷データから前記復元ファイルにするためのデータを抽出し、抽出したデータから復元ファイルを生成するための復元プログラムを格納するプログラム格納手段と、
前記情報処理装置で指定された印刷データと、当該印刷データの印刷データ管理情報に含まれるファイルの種別情報から特定された復元プログラムを、前記情報処理装置に送信する復元情報送信手段として
機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−113372(P2012−113372A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−259585(P2010−259585)
【出願日】平成22年11月19日(2010.11.19)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】