説明

印刷機

【課題】 乾燥胴の加過熱を抑制することで印刷品質を確保し得る印刷機の提供。
【解決手段】 印刷用紙を表面に保持させて軸心周りに回転することにより前記印刷用紙を搬送する乾燥胴と、印刷用紙上のインクを熱により乾燥させるための乾燥装置と、前記乾燥胴の表面側を冷却する冷却装置とを備えた印刷機において、乾燥胴を内方から冷却する冷却用気体が通る冷却用流路が前記乾燥胴の内部配設されている印刷機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は印刷機に関し、特に、印刷用紙上のインクを乾燥させる乾燥装置が近傍に配置された乾燥胴等を備えた印刷機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の印刷機として、下記特許文献1に開示された技術が提案されている。これは、乾燥胴(下記特許文献1では「中間胴」と称している)の近傍に印刷用紙上のインクを乾燥させる乾燥装置を配置し、また、該乾燥装置から受けた熱による乾燥胴の温度上昇を抑えるために乾燥胴の外側から冷却風を吹付ける冷却風吹付装置を、乾燥装置とは位置ずれさせて乾燥胴の近傍に配置している。乾燥装置による温度上昇を抑えるのは、乾燥胴の温度が加過熱状態となると、これに接触して下流側に搬送される印刷用紙においてその印刷品質の低下の原因となる可能性がある等の理由からである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−22398号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の印刷機では、乾燥胴の近傍に冷却風吹付装置を配置して乾燥胴をその外側から冷却する。しかしながら、乾燥胴をその外側から冷却するだけでは、場合によっては乾燥胴の加過熱状態を抑えきれなく、そうなると印刷品質の低下等が発生してしまう。
【0005】
そこで本発明は上記課題に鑑み、乾燥胴の加過熱を抑制することで印刷品質を確保し得る印刷機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、印刷用紙を表面に保持させて軸心周りに回転することにより前記印刷用紙を搬送する乾燥胴と、印刷用紙上のインクを熱により乾燥させるための乾燥装置と、前記乾燥胴の表面側を冷却する冷却装置とを備えた印刷機において、乾燥胴を内方から冷却する冷却用気体が通る冷却用流路が前記乾燥胴の内部に配設されていることを特徴としている。
【0007】
上記構成において、乾燥胴が軸心周りに回転することで、乾燥胴の表面に保持した印刷用紙が搬送され、乾燥装置からの熱により印刷用紙上のインクを乾燥する。そして、乾燥胴の表面側は冷却装置によって冷却され、冷却用流路を冷却用気体が通ることで乾燥胴はその内部からも冷却されて、乾燥胴の加過熱が抑制される。
【0008】
本発明の印刷機では、乾燥胴の軸方向両端部のうち少なくとも一方の端部側に、乾燥胴とは別体に設けられて冷却用流路に連通可能な冷却接続路を形成した面板部材が設けられ、冷却用流路に冷却用気体を通すための供給管が前記冷却接続路に接続され、乾燥胴が軸心周りに回転して冷却接続路に冷却用流路が連通すると、前記供給管により、冷却接続路および冷却用流路に冷却用気体が通される構成を採用することができる。
【0009】
上記構成において、乾燥胴が軸心周りに回転して面板部材の冷却接続路と、冷却用流路が連通すると、供給管により、冷却接続路および冷却用流路に冷却用気体が通されて、乾燥胴がその内部からも冷却され、乾燥胴の加過熱が抑制される。
【0010】
本発明の印刷機では、乾燥胴の表面に、該表面に印刷用紙を保持するための表面孔が複数形成され、該表面孔に連通した流路が乾燥胴の内部に軸心方向に沿って配設され、前記流路に連通可能な吸気接続路が面板部材に形成され、乾燥胴が軸心周りに回転して流路と吸気接続路とが連通すると吸気接続路内および流路を吸引する吸引管が前記吸気接続路に接続され、前記流路に連通可能な冷却接続路が面板部材に形成され、乾燥胴が軸心周りに回転して流路と冷却接続路とが連通すると冷却接続路内および流路を吸引する吸引管が前記冷却接続路に接続され、乾燥胴の回転により流路が吸気接続路に連通すると流路は吸着用流路となって、吸引管により、表面孔を介して印刷用紙が吸着され、乾燥胴の回転により流路が冷却接続路に連通すると流路は冷却用流路となって、供給管により、表面孔を介して冷却用流路および冷却接続路に冷却用気体が通される構成を採用することができる。
【0011】
上記構成において、乾燥胴が回転して流路が吸気接続路に連通すると流路は吸着用流路となるから、吸引管により、表面孔から乾燥胴の周囲の気体が吸引されて、印刷用紙が乾燥胴の表面に吸着して保持される。
【0012】
乾燥胴が回転して流路が冷却接続路に連通すると流路は冷却用流路となるから、供給管により、表面孔から冷却用気体が冷却用流路および冷却接続路に通されて、乾燥胴がその内部からも冷却され、乾燥胴の加過熱が抑制される。
【0013】
本発明の乾燥胴では、冷却用流路には、冷却装置から供給される冷却用気体の一部が供給管により通される構成を採用することができる。該構成によれば、冷却装置から供給される冷却用気体の一部を用いることで、冷却装置からの冷却用気体での冷却効率が向上する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の印刷機によれば、乾燥胴の表面側を冷却装置で冷却し、しかも乾燥胴の内部をも、乾燥胴の軸心方向に沿って配設した冷却用流路に冷却用気体を通して冷却するから、乾燥胴の過加熱を確実に抑えることができ、もって良質の印刷品質を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷機の、全体の概略構成を表した側面図である。
【図2】同印刷機の乾燥胴の円筒状本体を主に表した正面図で、表面の半周分を詳細に表している。
【図3】同印刷機の乾燥胴およびその周囲の構造を現した正面図である。
【図4】同印刷機の吸着手段および冷却手段の一部を表した、図3の一部拡大正面図である。
【図5】同印刷機の吸着手段および冷却手段の一部を表した側面図である。
【図6】同印刷機の乾燥胴における印刷用紙の吸着および乾燥胴の冷却を説明するための側面図である。
【図7】同印刷機の乾燥胴における印刷用紙の吸着および乾燥胴の冷却を説明するための側面図である。
【図8】同印刷機の乾燥胴における印刷用紙の吸着および乾燥胴の冷却を説明するための側面図である。
【図9】同印刷機の乾燥胴における印刷用紙の吸着および乾燥胴の冷却を説明するための側面図である。
【図10】同印刷機の乾燥胴における印刷用紙の吸着および乾燥胴の冷却を説明するための側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態に係る印刷機を、図1ないし図10に基づいて説明する。図1に示すように、この印刷機Pは、刷版を作成して印刷用紙に印刷を行うためのオフセット方式の第一印刷装置1と、印刷用紙毎に印刷内容が異なる印刷を行うためのインクジェット方式の第二印刷装置2と、第二印刷装置2にて印刷した印刷用紙上のインクを乾燥させるための乾燥部3と、乾燥後において印刷用紙の表面にニスを塗布するための処理装置4と、第一印刷装置1にて印刷した印刷用紙上のインクおよび処理装置4にて塗布されたニスを乾燥して排紙するための排紙装置5とを備えている。
【0017】
なお、以下において、印刷機Pの長手方向(印刷用紙の搬送方向)を前後方向とし、印刷機の短手方向(印刷用紙の搬送幅方向)を左右方向として説明する。
【0018】
第一印刷装置1は、紙積み台6からフィーダ装置7により一枚ずつ印刷用紙(枚葉紙)を送り出すための給紙部8と、この給紙部8からの印刷用紙に四色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の印刷を行うための四台の印刷ユニット9,10,11,12とを備えている。
【0019】
印刷ユニット9〜12は、印刷用圧胴9A〜12Aを備え、これら印刷用圧胴9A〜12Aの搬送方向上流側のそれぞれには、各印刷用圧胴へ印刷用紙を渡すための渡し胴9B〜12Bを備えている。そして、渡し胴9Bとフィーダ装置7と紙積み台6とから給紙部8を構成している。また、図示していないが、印刷用圧胴9A〜12Aおよび渡し胴9B〜12Bのそれぞれには、送り出されてきた印刷用紙を爪台と爪とで把持するグリッパを円周部に備えている。
【0020】
第二印刷装置2は、印刷胴13と、印刷胴13の搬送方向上流側に配置されて、印刷ユニット12からの印刷用紙を受け取って印刷胴13に搬送するための渡し胴14と、印刷胴13に受け取った印刷用紙の表面にインクを吐出するためのインクジェットヘッド15とを備えている。印刷胴13および渡し胴14のそれぞれには、送り出されてきた印刷用紙を爪台と爪とで把持するグリッパ(図示せず)を円周方向の二箇所に備えている。インクジェットヘッド15から吐出するインクとして水性インクが多く用いられ、この水性インクは水分を多く含むため印刷用紙に載せられると、後述するIRランプ等により直ちに乾燥させられる。
【0021】
乾燥部3については後に詳述することとし、処理装置4と排紙装置5の概略を説明する。図1に示すように、処理装置4は、ニスを塗布する二台のニスユニット54,55から構成され、前側に位置する第一ニスユニット54は、ニス胴56と、ニス胴56の搬送方向上流側に配置されて、乾燥部3からの印刷用紙を受け取ってニス胴56に受け渡すための渡し胴57とを備えている。また、後側に位置する第二ニスユニット55は、ニス胴58と、ニス胴58の搬送方向上流側に配置されて、第一ニスユニット54からの印刷用紙を受け取ってニス胴58に受け渡すための渡し胴59とを備えている。ニス胴56,58および渡し胴57,59のそれぞれには、送り出されてきた印刷用紙を爪台と爪とで把持するグリッパ(図示せず)を円周方向の二箇所に備えている。また、排紙装置5は、無端状に構成されたチェーンに複数のグリッパを備えたチェーン搬送装置から構成している。
【0022】
乾燥部3は、乾燥胴16と、乾燥胴16の搬送方向上流側に配置されて、第二印刷装置2からの印刷用紙を受け取って乾燥胴16に搬送するための渡し胴17と、図2ないし図5に示すように、乾燥胴16が受け取った印刷用紙を、乾燥胴16の円筒状本体部18の表面に吸着するための吸着手段と、乾燥胴16に受け取った印刷用紙の表面のインクを熱により乾燥させるための乾燥装置20(図1参照)と、乾燥胴16を冷却するための冷却手段とを備えている。
【0023】
乾燥胴16は、送り出されてきた印刷用紙を爪台22,23と爪24,25とで把持するグリッパを、円筒状本体部18の円周方向に離間した二箇所に備えている、倍胴タイプのものである。さらにこの乾燥胴16は、グリッパで把持した印刷用紙を、吸着手段によって、表面(胴表面)に吸着して搬送することができる吸着胴である。
【0024】
円筒状本体部18には、内部の一部を周方向の所定間隔置きに且つ軸方向に亘って穿って形成した空間部26が形成されている。また、円筒状本体部18は、その両側端部に、軸方向に突出するよう延長して一体的に形成された支軸部27,28を備え、支軸部27,28の中心である軸心周りに回転自在に構成されている。
【0025】
吸着手段は、吸気孔(表面孔に相当する)29と、吸着用流路30と、連通板31と、継手部材32と、滑り部材33と、面板部材34と、吸引管35A,35Bと、吸着用吸引ポンプ36とから構成されている。
【0026】
図2に示すように、吸気孔29は、円筒状本体部18の表面に、軸方向に複数個、周方向に所定間隔ごとに複数列形成されている。具体的には、吸気孔29は円筒状本体部18の表面に八列形成されている。吸気孔29の配列は、扱う印刷用紙のサイズに対応して、各サイズの印刷用紙の吸引が可能なように配置されている。各吸着用流路30は、列毎の吸気孔29に連通しており、円筒状本体部18の内部の厚肉部(空間部26の間の厚肉部分)を軸方向に亘って穿って形成されている。
【0027】
さらに具体的に説明すると、吸着用流路30は、図6に示すように、第一流路30A,第二流路30B,第三流路30C,第四流路30D,第五流路30E,第六流路30F,第七流路30G,第八流路30Hの八つの流路から構成されている。これら流路は軸方向に沿う直線状に形成され、それぞれ一端部は開放され、他端部は閉じられている。そして、第一流路30Aないし第四流路30Dが、爪台22と爪24で咥えられる印刷用紙を吸着するのに用いられ、第五流路30Eないし第八流路30Hが爪台23と爪25で咥えられる印刷用紙を吸着するのに用いられる。
【0028】
図4に戻って、連通板31は、一方の支軸部27に円筒状本体部18の端面に当接するよう外嵌され、円筒状本体部18の端面から軸方向に突出した複数個の凸起(符号省略)が嵌合することで、円筒状本体部18と軸心周りに一体的に回転するよう構成されている。
【0029】
連通板31には、複数の連通路37が形成されている。すなわち、これら連通路37は、グリッパを回避する位置で連通板31に、その周方向所定間隔置きに配置されている。各連通路37は、連通板31の環状の外形面31aから連通板31の径方向内方に向かって穿たれた径方向連通部38と、径方向連通部38の径方向内方端部から連通板31の面板部材34側端面に最短距離で至って開放される軸方向連通部39とから形成されている。なお、各連通路37は断面が丸孔となるよう形成されている。
【0030】
さらに、複数の連通路37のうちの一部と、残りの連通路37とで、径方向連通部38の径方向内方端部位置が異なる。具体的には、周方向に隣り合う三つの連通路37の径方向内方端部位置が同一で、周方向に隣り合う三つの連通路37の間にそれぞれ配置された二つの連通路37の径方向内方端部位置が同一である。換言すれば、周方向に隣り合う三つの連通路37の径方向内方端部位置は、二つの連通路37の径方向内方端部位置に比べて浅い位置(連通板31の中心から遠い位置)にある。よって、軸方向連通部39の開放部もまた、周方向に隣り合う三つの連通路37では、二つの連通路37の径方向内方端部位置に比べて連通板31の中心から遠い位置にある。
【0031】
このような各連通路37は、前述の第一流路30A,第二流路30B,第三流路30C,第四流路30D,第五流路30E,第六流路30F,第七流路30G,第八流路30Hに対応している。すなわち、径方向内方端部位置が浅い位置にある三つの連通路37が、第一流路30A,第二流路30B,第三流路30C、あるいは第五流路30E,第六流路30F,第七流路30Gに対応している。そして、径方向内方端部位置が深い位置にある連通路37が第四流路30D、あるいは第八流路30Hに対応している(図6参照)。
【0032】
図4に示すように、継手部材32は、連通板31に形成された各連通路37の径方向連通部38の開放部と吸着用流路30の開放部どうしを連通接続可能に構成されており、各継手部材32は、その内部に径方向連通部38の開放部から径方向外方に延長された径方向孔40と、吸着用流路30の開放部からさらに軸方向に延長されて径方向孔40にその端部で連通する軸方向孔41を備えている。この継手部材32は、ボルト(符号省略)によって円筒状本体部18に固定されて、円筒状本体部18および連通板31とともに軸心周りに回転するよう構成されている。
【0033】
滑り部材33は、扁平な環状に形成され、連通板31の端面に重ねられるものである。滑り部材33の周方向に所定間隔置きに複数の固定用孔33aが穿設され、連通板31において、固定用孔33aに対応する位置に固定用孔31bが形成され、両固定用孔33a,31bにピン(符号省略)を装着して、滑り部材33と連通板31とが一体に回転するよう構成されている。
【0034】
面板部材34は、中心に支軸部27を嵌合する嵌合穴42が形成されており、嵌合穴42の周面と支軸部27の外周面とは、ころ軸受43を介して嵌合され、また、面板部材34は、滑り部材33の端面に軸方向で重ねられている。さらに面板部材34は、その外周面を側壁44に固定されている(非回転に支持されている)。すなわち、滑り部材33の面板部材34側の端面を滑り面とし、滑り部材33が軸心周りに回転して面板部材34と滑り部材33とが摺動する構成である。なお、図3に示すように、他方の支軸部28に駆動伝達機構69が連結されており、不図示の回転駆動部からの回転駆動力が駆動伝達機構69を介して乾燥胴16に付与され、乾燥胴16は軸心周りに回転する。
【0035】
滑り部材33には、各連通路37の軸方向連通部39の開放部と相対する同じ位置に、相対孔46が形成されている。また、面板部材34の嵌合穴42は、被覆部材47を面板部材34にボルト止め等されることで塞がれている。
【0036】
面板部材34には、吸気接続路48,49が形成されている。吸気接続路48,49は、面板部材34と同心に、互いに面板部材34の径方向内外位置に離間して並べられた、溝状(二条の溝)に形成されている。以下、径方向外側のものを第一吸気接続路48と称し、第一吸気接続路48に対して径方向内方のものを第二吸気接続路49と称する。
【0037】
図4および図6に示すように、第一吸気接続路48および第二吸気接続路49の周方向端部は、略同位置にある。第一吸気接続路48および第二吸気接続路49は、面板部材34の滑り部材33側の端面の上部(乾燥装置20寄り)に、軸方向に所定の深さ(同じ深さ)で形成されている。第一吸気接続路48における面板部材34の中心からの位置は、周方向に隣り合う三つの連通路37の軸方向連通部39と、同じ位置に形成されている。第二吸気接続路49における面板部材34の中心からの位置は、周方向に隣り合う三つの連通路37の間に配置された二つの連通路37の軸方向連通部39と、同じ位置に形成されている。また、両吸気接続路48,49の径方向幅は、各軸方向連通部39の径に等しく設定されている。
【0038】
図5に示すように、面板部材34において、第一吸気接続路48の周方向端部側(乾燥胴16の回転方向端部側)に対応する部分に、第一吸気接続路48に連通する第一吸気連通孔50が形成されている。この第一吸気連通孔50は面板部材34において、その軸方向に沿ってこれを貫通するよう形成されている(端部が開放されている)。面板部材34において、第二吸気接続路49の周方向端部側(乾燥胴16の回転方向端部反対側)に対応する部分に、第二吸気接続路49に連通する第二吸気連通孔51が形成されている。この第二吸気連通孔51は面板部材34において、その軸方向に沿ってこれを貫通するよう形成されている(端部が開放されている)。
【0039】
吸引管35A,35Bは、第一吸気接続路48および第二吸気接続路49に、それぞれ一本ずつ接続されている。第一吸気接続路48に接続されるものを第一吸引管35Aと称し、第二吸気接続路49に接続されるものを第二吸引管35Bと称する。第一吸引管35A、第二吸引管35Bは、それぞれ直線状の本体管52A,52Bの先端部が屈曲しており、該先端部がそれぞれ第一吸気連通孔50、第二吸気連通孔51に対応する部位において被覆部材47に貫通されて、第一吸気連通孔50、第二吸気連通孔51に連通接続されている。
【0040】
第一吸引管35Aおよび第二吸引管35Bのそれぞれの本体管52A,52Bは、管継手53を介して吸着用吸引ポンプ36に接続されている。
【0041】
乾燥装置20は、乾燥胴16の上方に配置され、乾燥装置20の乾燥用面20aから印刷用紙の表面との距離は所定距離に設定されている。この乾燥装置20は、図示しないが、前後方向に延びる3本の細長い円管状の前記IRランプが左右方向に所定間隔を置いて内部に配設された直方体状のケースを備え、ケースの下面に、IRランプからの照射光を乾燥胴16に向けて放出するための乾燥用面20aが形成されている。なお、本実施形態では、乾燥装置20は、左右横並びに3台設けられている。
【0042】
次に、冷却手段を説明する。冷却手段は、吸気孔29と、吸着用流路30と、連通板31と、継手部材32と、滑り部材33と、面板部材34と、面板部材34に形成された冷却接続路60,61と、供給管62A,62Bと、冷却用吸引ポンプ63と、冷却装置C(図1参照)とから構成されている。すなわち、吸気孔29、吸着用流路30、連通板31、継手部材32、滑り部材33、および面板部材34は、吸着手段と兼用される構成である。よって、これらの詳細は省略する。
【0043】
但し、面板部材34には、吸気接続路48,49とは別の冷却接続路60,61が形成され、さらに面板部材34には、前記吸気連通孔50,51とは別に、供給管62A,62Bと冷却接続路60,61とを接続するための冷却連通孔64,65が形成されている。
【0044】
ここで、冷却手段の構成として、まず、冷却接続路60,61について説明する。図4および図5に示すように、冷却接続路60,61は、面板部材34と同心に、互いに面板部材34の径方向内外位置に離間して並べられた、溝状(二条の溝)に形成されている。なお、冷却接続路60,61は、前記吸気接続路48,49とは周方向で離間している。以下、径方向外側のものを第一冷却接続路60と称し、第一冷却接続路60に対して径方向内方のものを第二冷却接続路61と称する。
【0045】
第一冷却接続路60および第二冷却接続路61の一方の周方向端部は、略同位置にある。第一冷却接続路60および第二冷却接続路61の他方の周方向端部は、異なる位置に位置付けられている。すなわち、乾燥胴16の回転により、連通路37(軸方向連通部39)が移動してくると、第一冷却接続路60よりも先に第二冷却接続路61が対向(連通)するように位置付けられている。具体的には、第二冷却接続路61の他方の周方向端部は、第一冷却接続路60の他方の周方向端部に比べて乾燥胴16の回転方向端部反対側に位置付けられている。
【0046】
第一冷却接続路60および第二冷却接続路61は、面板部材34の滑り部材33側の端面の下部(冷却装置C寄り)に、軸方向に所定の深さ(同じ深さ)で形成されている。第一冷却接続路60における面板部材34の中心からの位置は、周方向に隣り合う三つの連通路37の軸方向連通部39と、同じ位置に形成されている。第二冷却接続路61における面板部材34の中心からの位置は、周方向に隣り合う三つの連通路37の間に配置された二つの連通路37の軸方向連通部39と、同じ位置に形成されている。また、両冷却接続路60,61の径方向幅は、各軸方向連通部39の径に等しく設定されている。
【0047】
面板部材34において、第一冷却接続路60の周方向端部側(乾燥胴16の回転方向端部反対側)に対応する部分に、第一冷却接続路60に連通する第一冷却連通孔64が形成されている。この第一冷却連通孔64は面板部材34においてその軸方向に沿ってこれを貫通するよう形成されている(端部が開放されている)。
【0048】
面板部材34において、第二冷却接続路61の周方向端部側(乾燥胴16の回転方向端部側)に対応する部分に、第二冷却接続路61に連通する第二冷却連通孔65が形成されている。第二冷却連通孔65は面板部材34においてその軸方向に沿ってこれを貫通するよう形成されている(端部が開放されている)。
【0049】
第一吸気接続路48と第一冷却接続路60は、面板部材34において同心位置にあり、第二吸気接続路49と第二冷却接続路61は、面板部材34において同心位置にある。
【0050】
供給管62A,62Bは、第一冷却接続路60および第二冷却接続路61に、それぞれ一本ずつ接続されている。第一冷却接続路60に接続されるものを第一供給管62Aと称し、第二冷却接続路61に接続されるものを第二供給管62Bと称する。第一供給管62A、第二供給管62Bは直線状の本体管66A,66Bの先端部が屈曲しており、該先端部がそれぞれ第一冷却連通孔64、第二冷却連通孔65に対応する部位において被覆部材47に貫通されて、第一冷却連通孔64、第二冷却連通孔65に連通接続されている。
【0051】
第一供給管62Aおよび第二供給管62Bのそれぞれの本体管66A,66Bは、管継手67を介して冷却用吸引ポンプ63に接続されている。なお、冷却用吸引ポンプ63の容量は、吸着用吸引ポンプ36の容量に比べて小さいものでよい。冷却用吸引ポンプ63は、印刷用紙の吸着には用いられず、冷却風68の吸引のみに用いられるからである。
【0052】
そして、第一流路30A,第二流路30B,第三流路30Cに連通する軸方向連通部39、すなわち図6に示す第一軸方向連通部39A,第二軸方向連通部39B,第三軸方向連通部39Cが、面板部材34において第一冷却接続路60に対応する位置にあり、第四流路30Dに連通する軸方向連通部39、すなわち第四軸方向連通部39Dが第二冷却接続路61に対応する位置にある。
【0053】
また、第五流路30E,第六流路30F,第七流路30Gに連通する軸方向連通部39、すなわち第五軸方向連通部39E,第六軸方向連通部39F,第七軸方向連通部39Gが、面板部材34において第一冷却接続路60に対応する位置にあり、第八流路30Hに連通する軸方向連通部39、すなわち第八軸方向連通部39Hが第二冷却接続路61に対応する位置にある。
【0054】
冷却装置C(図1参照)は、乾燥胴16の下側に配置されている。さらに具体的には、渡し胴17と渡し胴57の間で、乾燥胴16の下方近傍に配置され、乾燥胴16の温度上昇を抑えるために乾燥胴16の外側から冷却風(冷風であって、冷却用気体に相当する)68を、乾燥胴16の表面(胴表面)に向けて吹付けるよう構成されている。
【0055】
なお、図中の符号Rは、渡し胴17から受け取った印刷用紙を、確実に乾燥胴16の表面に沿わせるための押付け用ローラである。
【0056】
上記構成の印刷機Pにおいて、渡し胴17がその軸心周りに回転して、印刷された印刷用紙が乾燥胴16に向けて搬送され、乾燥胴16では爪24および爪台22(あるいは爪25および爪台23)によって印刷用紙の先端辺部が咥えられて、乾燥胴16に保持される。そして、駆動伝達機構69からの回転駆動力によって乾燥胴16が軸心周りに回転し、吸着手段によって、印刷用紙が乾燥胴16の円筒状本体部18の表面に吸着される。
【0057】
次に、図6ないし図10に基づいて、吸着手段による印刷用紙の吸着、および冷却手段による乾燥胴16の冷却について、説明する。なお、これらの図において、便宜上、冷却装置Cは図示していない。
【0058】
ここで、吸着用吸引ポンプ36および冷却用吸引ポンプ63、乾燥装置20および冷却装置Cは常時的駆動として、第一吸気連通孔50、第二吸気連通孔51をそれぞれ第一吸引管35A、第二吸引管35Bが吸引し、第一冷却連通孔64、第二冷却連通孔65を第一供給管62A、第二供給管62Bが吸引している。これによって、各列の吸気孔29から、乾燥胴16周りの空気が乾燥胴16の内部に吸引されている。
【0059】
図6の状態は、爪24および爪台22で印刷用紙の先端辺部が咥えられており、また、第一軸方向連通部39A(第七軸方向連通部39G、第六軸方向連通部39F)が第一吸気接続路48に連通している。このため、第一流路30Aに連通した吸気孔29で印刷用紙の吸引が行われる。また、第二流路30B,第三流路30C,第四流路30Dは、渡し胴17と渡し胴57の間にあって、連通する吸気孔29がまだ印刷用紙を吸引していない。
【0060】
一方、乾燥装置20は搬送されてくる印刷用紙に載せられたインクを乾燥させるために駆動しており、IRランプからの照射光が乾燥用面20aから乾燥胴16の表面に向けて放出されている。このため、乾燥用面20aに対向している乾燥胴16の表面領域は、加熱される。また、冷却風68が冷却装置Cから乾燥胴16に吹き付けられ、乾燥胴16の表面が冷却される。そして、例えば第二流路30B,第三流路30C,第四流路30Dに連通する吸気孔29から冷却風68の一部が、冷却用吸引ポンプ63の駆動により第二流路30B、第三流路30C、第四流路30Dに吸引される。吸引された冷却風68の一部は、第二流路30B,第三流路30C,第四流路30D内に供給され、冷却風68が軸方向に沿って移動することで、乾燥胴16の外殻部を冷却(乾燥胴16を内部からも冷却)し得る。
【0061】
図7ないし図10は、図6の状態から乾燥胴16が軸心周りに所定角度だけ回転した状態を示しており、順次、第二軸方向連通部39B、第三軸方向連通部39Cが第一吸気接続路48に連通して、吸気孔29から乾燥胴16の周囲の空気が吸引されて、この吸引に応じて印刷用紙が乾燥胴16の表面に確実に吸着される。そして、乾燥胴16が軸心周りに回転して、図8に示すように第四軸方向連通部39Dが第二吸気接続路49に連通すると、第四流路30Dが連通している吸気孔29により一枚の印刷用紙が全面的に、且つ確実に乾燥胴16の表面に吸着される。
【0062】
一方で、第五軸方向連通部39Eおよび第六軸方向連通部39Fが、第一冷却接続路60に連通しており、乾燥胴16の反対側の表面では、印刷用紙がない(印刷用紙を吸引していない)から、第五流路30E,第六流路30Fが連通している吸気孔29から冷却風68の一部が、第五流路30E,第六流路30F内に吸引供給される。そして、冷却風68が軸方向に沿って移動することで、乾燥胴16をその内部から冷却し得る。すなわち、乾燥装置20により加熱された、乾燥胴16の上部が、乾燥胴16が軸心周りに回転することで下部側に移動してくると、冷却風68が吹き付けられる領域にある何れかの吸着用流路30が冷却用流路となって、冷却風68の一部が吸引供給されて、冷却風68の一部が軸方向に沿って移動する。これによって、乾燥胴16をその内部から冷却し得る。
【0063】
図9の状態では、第一軸方向連通部39Aが第一吸気接続路48から外れている(連通していない)。したがって、第一流路30Aが連通している吸気孔29では印刷用紙の吸着が解除され、印刷用紙を渡し胴57側へ渡す準備がされる。また、図9の状態では、第五軸方向連通部39Eが第一冷却接続路60と連通していない。しかしながら、第八流路30Hが連通している吸気孔29が渡し胴57の表面から乾燥胴16の回転方向側に離れて開放され、しかも、第八軸方向連通部39Hは第二冷却接続路61に連通している。このため、第五軸方向連通部39Eが第一冷却接続路60と連通しなくなっても、冷却風68のトータルの吸引量に大きな変化がない。すなわち、第二冷却接続路61の他方の周方向端部を、第一冷却接続路60の他方の周方向端部に比べて乾燥胴16の回転方向端部反対側に位置付けている構成とすることで、冷却風68の吸引量のトータルに大きな変化がないようにすることができる。
【0064】
図10では、次に搬送されてきた印刷用紙を、爪台23と爪25とで咥えて、乾燥胴16が所定角度だけ軸心周りに回転した状態を示している。このように、順次印刷用紙を咥えて乾燥胴16が軸心周りに回転した場合であっても、乾燥装置20で加熱された乾燥胴16の上部が、乾燥胴16が軸心周りに回転することで下部側に移動してくると、冷却風68が吹き付けられる領域にある何れかの吸着用流路30が冷却用流路となって、冷却風68の一部が吸引供給される。したがって、乾燥胴16の表面を冷却風68が冷却するとともに、冷却風68の一部が冷却用流路を軸方向に沿って移動することで、乾燥胴16をその内部からも冷却し得る。
【0065】
このように、乾燥胴16が軸心周りに回転して吸着用流路30が吸気接続路48,49に合致する位置にくると、吸気接続路48,49内を吸引する吸引管35A,35Bが吸気接続路48,49(吸着用流路30)に連通接続され、また、乾燥胴16が軸心周りに回転して吸着用流路30が冷却接続路60,61に合致する位置にくると、冷却接続路60,61(吸着用流路30)内を吸引する吸引管62A,62Bが冷却接続路60,61に連通接続される。つまり、印刷用紙の吸着と、乾燥胴16の円筒状本体部18を内部から冷却(特に外殻を内部で冷却)する冷却とが、回転移動してくる吸着用流路30を用いて交互に行われる。
【0066】
したがって、冷却装置Cを乾燥胴16の下方に配置し、加熱された状態で回転してくる乾燥胴16の加熱された領域に対して冷却風68を乾燥胴16の外側から吹き付けて冷却するとともに、吸着用流路30に冷却風68の一部を供給して乾燥胴16をその内部で冷却するから、冷却風68を効率よく用いることができて、乾燥胴16の過加熱を確実に抑えることができる。これによって、印刷用紙の印刷品質の低下を抑制することができる。
【0067】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、冷却接続路は第一冷却接続路60および第二冷却接続路61から二条の溝に形成した。しかしながら、一条の溝状とすることも可能である。この場合、該冷却接続路の面板部材34における径方向幅は、上記実施形態の各冷却接続路よりも大きくして、冷却連通孔を冷却接続路に接続するよう一本の供給管を設ける。また、冷却接続路の周方向端部位置は、上記実施形態と同様に、冷却風の吸引量のトータルに大きな変化がないような位置とすることが好ましい。
【0068】
上記実施形態では、冷却風68の一部を吸引することで乾燥胴16を内部から冷却する構成としたがこれに限定されず、乾燥胴16を内部から冷却する冷却用気体(専用の冷却用気体でもいいし、冷却装置からの冷却風であってもよい)を、吐出ポンプを用いて冷却用流路に直接供給する構成としてもよい。この場合では、冷却用気体は冷却用流路に吐出されて通るから、表面孔は吸引孔とはならず、冷却用流路からの冷却用気体を乾燥胴16の外方へ吐出する吐出孔として機能する。
【0069】
上記実施形態では、第一流路30A等の冷却用流路となる各吸着用流路30は、乾燥胴16の内部にその軸心方向に沿って配置した。しかしながら本発明では、乾燥胴16を内部においても冷却することができる構成であれば、冷却用流路は、乾燥胴16の内部にその軸心方向に沿うものに限定されない。例えば、乾燥胴16の表面から乾燥胴16の内部に向かって、乾燥胴16の外殻を貫通するよう径方向に沿うものであってもよい。この場合の冷却用流路は、表面孔(吸気孔29)とは別に形成する構成が好ましい。そして、各冷却用流路の乾燥胴16の内側端を管路で連通接続し、乾燥胴16の外部に設けた吸引ポンプで管路内を吸引して冷却風68を吸引したり、特別に設けた冷却装置から管路に冷却風を供給したりすることで、乾燥胴16を内部でも冷却することができる。
【符号の説明】
【0070】
1…第一印刷装置、2…第二印刷装置、3…乾燥部、16…乾燥胴、17…渡し胴、18…円筒状本体部、20…乾燥装置、26…空間部、29…吸気孔、30…吸着用流路、31…連通板、32…継手部材、33…滑り部材、34…面板部材、37…連通路、38…径方向連通部、39…軸方向連通部、40…径方向孔、41…軸方向孔、46…相対孔、48…第一吸気接続路、49…第二吸気接続路、50…第一吸気連通孔、51…第二吸気連通孔、60…第一冷却接続路、61…第二冷却接続路、62A…第一供給管、62B…第二供給管、63…冷却用吸引ポンプ、64…第一冷却連通孔、65…第二冷却連通孔、68…冷却風、C…冷却装置、P…印刷機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷用紙を表面に保持させて軸心周りに回転することにより前記印刷用紙を搬送する乾燥胴と、印刷用紙上のインクを熱により乾燥させるための乾燥装置と、前記乾燥胴の表面側を冷却する冷却装置とを備えた印刷機において、乾燥胴を内方から冷却する冷却用気体が通る冷却用流路が前記乾燥胴の内部に配設されていることを特徴とする印刷機。
【請求項2】
乾燥胴の軸方向両端部のうち少なくとも一方の端部側に、乾燥胴とは別体に設けられて冷却用流路に連通可能な冷却接続路を形成した面板部材が設けられ、冷却用流路に冷却用気体を通すための供給管が前記冷却接続路に接続され、
乾燥胴が軸心周りに回転して冷却接続路に冷却用流路が連通すると、前記供給管により、冷却接続路および冷却用流路に冷却用気体が通されることを特徴とする請求項1記載の印刷機。
【請求項3】
乾燥胴の表面に、該表面に印刷用紙を保持するための表面孔が複数形成され、該表面孔に連通した流路が乾燥胴の内部に軸心方向に沿って配設され、
前記流路に連通可能な吸気接続路が面板部材に形成され、乾燥胴が軸心周りに回転して流路と吸気接続路とが連通すると吸気接続路内および流路を吸引する吸引管が前記吸気接続路に接続され、
前記流路に連通可能な冷却接続路が面板部材に形成され、乾燥胴が軸心周りに回転して流路と冷却接続路とが連通すると冷却接続路内および流路を吸引する吸引管が前記冷却接続路に接続され、
乾燥胴の回転により流路が吸気接続路に連通すると流路は吸着用流路となって、吸引管により、表面孔を介して印刷用紙が吸着され、
乾燥胴の回転により流路が冷却接続路に連通すると流路は冷却用流路となって、供給管により、表面孔を介して冷却用流路および冷却接続路に冷却用気体が通されることを特徴とする請求項2記載の印刷機。
【請求項4】
冷却用流路には、冷却装置から供給される冷却用気体の一部が供給管により通されることを特徴とする請求項2または請求項3記載の印刷機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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