説明

印刷装置、印刷装置の制御方法および印刷制御プログラム

【課題】自動的にバーコードを縮小印刷して、記録紙の消費量の削減する。
【解決手段】ホストコンピュータ20から送信される印刷要求及び印刷データに応じて連続紙に印刷する印刷装置10であり、印刷要求によりバーコードを印刷する場合に、該バーコードの高さが規定値以上か否かを判定するバーコード高さ判定部13と、バーコードの印刷高さが規定値以上と判定された場合には、バーコードの印刷高さを縮小して、規定値の高さに設定するバーコード高さ設定部14と、を備え、設定された高さのバーコードを連続紙(記録紙)に印刷する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置、印刷装置の制御方法および印刷制御プログラムに関し、特に、ホストコンピュータから送信されたバーコードを、記録紙の印刷領域に応じて規定値または規定値以下のサイズで印刷する印刷装置、印刷の制御方法および印刷制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
POS(Point of sale)システムの印刷装置では、ロール紙等の連続紙(記録紙)に購入品名や価格などの決済情報等を印刷し適宜切断してレシートとして発行する。そして、決済情報や各種付加情報等をコンピュータに簡単に入力できるように、レシートの下端などの所定の領域にこれらの情報や識別番号等をコード化した一次元のバーコード(以下、単にバーコードとも記す)を印刷することがある(例えば、特許文献1の図5)。
【0003】
【特許文献1】特開2005−335125号公報、図5
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のPOSシステムの印刷装置によって発行されるレシートは、バーコードの付加により長くなり、このバーコードの高さ(記録紙の紙送り方向の長さ)分だけ記録紙が余分に消費されるので、記録紙の消費量が増えてしまうという問題がある。また、バーコードの幅(記録紙の紙送り方向に直交する方向の長さ)が大きい場合には、幅狭の記録紙には印刷が困難になるなどの問題もある。
【0005】
本発明は、上記問題を解決することに係り、自動的にバーコードを縮小印刷して、記録紙の消費量の削減や幅狭の記録紙への印刷を実現することができる印刷装置、印刷装置の制御方法および印刷制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る印刷装置は、ホストコンピュータから受信した印刷データに応じて記録紙に印刷する印刷装置であって、
前記印刷データに含まれるバーコードを印刷する場合に、該バーコードの高さが所定の規定値の高さ以上か否かを判定するバーコード高さ判定部と、
前記バーコードの印刷高さが前記規定値の高さ以上と判定された場合には、前記バーコードの印刷高さを縮小して、前記規定値の高さに設定するバーコード高さ設定部と、
を備え、前記設定された高さのバーコードを前記記録紙に印刷することを特徴とする。
上記構成によれば、自動的にバーコードの高さを縮小して印刷できるので、記録紙の消費量の削減を実現することができる。
また、好ましくは、上記構成に加えて更に、前記バーコードの幅が所定の規定値の幅以上か否かを判定するバーコード幅判定部と、
前記バーコードの幅が前記規定値の幅以上と判定された場合に、前記バーコードの幅を縮小して前記規定値の幅に設定するバーコード幅設定部と、
を備え、前記設定された高さ及び/又は幅のバーコードを前記記録紙に印刷することを特徴とする。
これにより、自動的にバーコードの高さ及び/又は幅を縮小して印刷できるので、記録紙の消費量の削減を実現することができるとともに、幅狭の記録紙への印刷を実現することもできるようになる。また、バーコードの縮小により、バーコード周辺には空きスペースが確保できるので、この空きスペースに、各種情報の印刷を行うことも可能である。
また、好ましくは、上記構成に加えて更に、紙送り量をカウントする紙送りカウンタと、
前記バーコードを印刷する場合に、前記紙送りカウンタのカウント値が所定の紙送り規定量以内か否かを判定するカウント値判定部と、
を備え、前記紙送りカウンタのカウント値が前記紙送り規定量を越える場合に、前記設定された高さ及び/又は幅のバーコードを前記記録紙に印刷することを特徴とする。
これにより、バーコードを印刷する際、紙送りカウンタのカウント値が紙送り規定量を超えている場合に、バーコードの高さを縮小して印刷できるので、紙送りカウント値が紙送り規定量を超えるような(印刷した行数の多い)、記録紙として長いレシートを発行するときにレシートの長さを短縮することができる。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る印刷装置の制御方法は、
ホストコンピュータから受信した印刷データに応じて記録紙に印刷する印刷装置の制御方法であって、
前記印刷データに含まれるバーコードを印刷する場合に、該バーコードの高さが所定の規定値の高さ以上か否かをチェックするステップと、
前記バーコードの印刷高さが前記規定値の高さ以上の場合には、前記バーコードの印刷高さを縮小して、前記規定値の高さに設定するステップと、
を含み、前記設定された高さのバーコードを前記記録紙に印刷することを特徴とする。
上記構成によれば、自動的にバーコードの高さを縮小して印刷できるので、記録紙の消費量の削減を実現することができる。
更に、前記バーコードの幅が所定の規定値の幅以上か否かを判定するステップと、
前記バーコードの幅が前記規定値の幅以上と判定された場合に、前記バーコードの幅を縮小して前記規定値の幅に設定するステップと、
を含み、前記設定された高さ及び/又は幅のバーコードを前記記録紙に印刷することを特徴とする。
これにより、自動的にバーコードの高さ及び/又は幅を縮小して印刷できるので、記録紙の消費量の削減を実現することができるとともに、幅狭の記録紙への印刷を実現することもできるようになる。また、バーコードの縮小により、バーコード周辺には空きスペースが確保できるので、この空きスペースに、各種情報の印刷を行うことも可能である。
上記目的を達成するために、本発明に係る印刷装置の制御方法は、ホストコンピュータから受信した印刷データに応じて記録紙に印刷する印刷装置の制御方法であって、
印刷データがバーコードを含む場合は、紙送りカウンタのカウント値をチェックして、カウント値が所定の紙送り規定量以内か否かをチェックするステップと、
前記紙送りカウント値が前記紙送り規定量を超えている場合は、前記バーコードの高さが、所定の規定値の高さ以上か否かを判定するステップと、
前記バーコードの高さが前記規定値の高さ以上と判定された場合は、前記バーコードの高さを規定値の高さまで収縮させて設定するステップと、
を含み、前記設定された高さの前記バーコードを前記記録紙に印刷することを特徴とする。
上記制御方法により、自動的にバーコードの高さを縮小して印刷するので、記録紙の消費量の削減を実現することができる。
また、好ましくは、上記制御方法に加えて更に、前記バーコードの幅が所定の規定値の幅以上か否かを判定するステップと、
前記バーコードの幅が前記規定値の幅以上と判定された場合は、前記バーコードの幅を前記規定値の幅まで収縮させて設定するステップと、
を含み、前記設定された高さ及び/又は幅のバーコードを前記記録紙に印刷することを特徴とする。
これにより、自動的にバーコードの高さ及び/又は幅を縮小して印刷するので、記録紙の消費量の削減を実現することができるとともに、幅狭の記録紙への印刷を実現することもできるようになる。また、バーコードの縮小により、バーコード周辺には空きスペースが確保できるので、この空きスペースに、各種情報の印刷を行うことも可能である。
また、本発明に係る印刷装置の制御プログラムは、上記印刷装置の制御方法の各ステップを、印刷装置に搭載されたCPUなどの制御部に実行させることを特徴とする。
上記印刷装置の制御プログラムを印刷装置に搭載されたCPUに実行させることにより、記録紙の消費量の削減を実現することができるとともに、幅狭の記録紙への印刷を実現することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、本発明に係る印刷装置、印刷装置の制御方法及び印刷装置の制御プログラムの好適な実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る印刷装置の全体構成を示すブロック図である。
【0009】
図1に示すように、本実施の形態に係る印刷装置は、例えばPOSシステム1の印刷装置10であり、POSシステム1のホスト端末であるホストコンピュータ20に接続されている。
【0010】
なお、ホストコンピュータ20と印刷装置10との接続は、有線または無線によるLAN等のネットワークを介した接続でもよく、また1対1の直接接続でもよい。ホストコンピュータ20は、OS(オペレーティング・システム)21と、このOS21上で動作するPOSアプリケーション22、プリンタドライバ23等を有し、印刷データはPOSアプリケーション22によって作成される。プリンタドライバ23は、印刷データをコマンドやイメージに変換して印刷装置10に送信する。
【0011】
一方、印刷装置10はホストコンピュータ20から送信される印刷データを受信して、ロール紙などの連続紙(記録紙)上に印刷するとともに、バーコードデータを自動的に縮小して印刷する機能を有する。そして、印刷装置10は、紙送りカウンタ11と、カウント値判定部12と、バーコード高さ判定部13と、バーコード高さ設定部14と、バーコード幅判定部15と、バーコード幅設定部16と、印刷部17と、紙送り部18と、CPU19と、紙送り規定量記憶部19Bと、規定値記憶部19Cと、を備える。
【0012】
紙送りカウンタ11は、紙送り部18による紙送りに伴い、紙送り量をカウントするように機能する。
【0013】
カウント値判定部12は、バーコードの印刷要求があった場合に、紙送りカウンタのカウント値が紙送り規定量記憶部19Bに記憶された紙送り規定量以内か否かを判定するように機能する。
【0014】
バーコード高さ判定部13は、バーコードの高さが規定値記憶部19Cに記憶された規定値の高さ以上か否かを判定するように機能する。
【0015】
バーコード高さ設定部14は、バーコードの印刷高さが規定値の高さ以上と判定された場合には、そのバーコードの印刷高さを縮小して、規定値記憶部19Cに記憶された前記規定値の高さに設定するように機能する。
【0016】
バーコード幅判定部15は、バーコードの幅が規定値記憶部19Cに記憶された規定値の幅以上か否かを判定するように機能する。
【0017】
バーコード幅設定部16は、バーコードの幅が規定値記憶部19Cに記憶された規定値の幅以上と判定された場合に、バーコードの幅を縮小して前記規定値の幅に設定するように機能する。
【0018】
印刷部17は、印刷要求のあった印刷データの印刷を実行する。また、印刷部17は、例えば、紙送り方向に直交する方向に複数の発熱体を配列したサーマルヘッドを備えて、ライン単位で一括して印刷を行う。
【0019】
紙送り部18は、連続紙(ロール紙等)を印刷部17による印刷のタイミングに協調しながら紙送りする。連続紙としては、例えば5.8mm幅、72m長のロール紙などが用いられる。
【0020】
CPU19Aは、印刷装置10の各部を制御するように機能する。紙送り規定量記憶部19Bは、RAMやROM等で構成され、バーコードを縮小するか否かの判断の基準となるカンウント値の紙送り規定量を記憶する。規定値記憶部19Cは、RAMやROM等で構成され、バーコードの高さ及び幅の規定値を記憶する。
【0021】
次に、本実施の形態における印刷装置10の制御方法の手順を、図2および図3に示すフローチャートを参照して説明する。
【0022】
電源が投入されて、印刷装置10が稼動状態にある場合に、ホストコンピュータ20におけるプリンタドライバ23はPOSシステムアプリケーション22によって作成された商店のロゴ、購入日時、決済情報(購入した商品名、数量、商品価格、小計等)、その他付加情報などの各種の文字や画像の印刷データ、印刷装置10を制御する制御コマンド、バーコードデータなどを印刷装置10に送信する。
【0023】
図2において、ホストコンピュータ20からの制御コマンドにより印刷要求がなされる(ステップS1:Yes)と、印刷装置10は、紙送りカウンタ11の初期化のための条件を確認する(ステップS2)。この初期化条件は、レシートのカットなど印刷以外の動作を実施した場合、ロゴ印刷などの特定の内容の印刷を実行した場合、一定時間経過した場合(省電力モード移行等)のいずれかを満たす場合である。
【0024】
ステップS1にて初期化条件が満たされた場合(ステップS2:Yes)は、紙送りカウンタ11の初期化を行い(ステップS3)、印刷要求による印刷対象がバーコードか否かを判定する(ステップS4)。一方、初期化条件が満たされない場合(ステップS2:No)は、紙送りカウンタ11の初期化を行わずにステップS4を実行する。
【0025】
ステップS4にて、印刷対象がバーコード以外の場合(ステップS4:No)は、その印刷対象を印刷し、ロール紙の紙送りを行う(ステップS5)。この紙送りに伴い、紙送りカウンタ11のカウント値がカウントアップされる。
【0026】
また、ステップS4にて、印刷対象がバーコードの場合(ステップS4:Yes)は、紙送りカウンタ11のカウント値をチェックして、カウント値が紙送り規定量記憶部19Bに記憶された紙送り規定量以内か否かをチェックする(ステップS6)。
【0027】
このチェックの結果、紙送りカウント値が紙送り規定量以内である場合(ステップS6:Yes)は、印刷対象のバーコードをそのままのサイズで印刷し(ステップS7)、紙送り部18が紙送りを行う。この紙送りに伴い、紙送りカウンタ11のカウント値がカウントアップされる。
【0028】
なお、上記紙送り規定量は、印刷装置10に初期値として予め紙送り規定量記憶部19Bに設定されているもののほか、紙送り規定量記憶部19Bの紙送り規定量をユーザが任意に書き換えるようにしてもよい。
【0029】
一方、紙送りカウント値が紙送り規定量を超えている場合(ステップS6:No)は、印刷対象のバーコードのサイズを縮小して印刷し(ステップS8)、紙送り部18はロール紙の紙送りを行う。この紙送りに伴い、紙送りカウンタ11のカウント値がカウントアップされる。
【0030】
印刷実行(ステップS5、S7、S8)後はステップS1に戻る。
【0031】
以上の手順により、紙送りカウント値が紙送り規定量を超えるような(印刷した行数の多い)、長いレシートを発行するときに、バーコードのサイズを縮小して印刷することができ、レシートの長さを短縮することができる。
【0032】
次に、上記各ステップS8のバーコードサイズの縮小について、その詳細な手順を図3を参照して説明する。図3は、バーコードサイズの縮小手順を示すフローチャートである。
図3において、バーコード高さ判定部13は印刷要求があったバーコードの高さが規定値記憶部19Cに記憶されたバーコードの高さの規定値以上か否かを判定する(ステップS11)。
【0033】
バーコードの高さが規定値以上と判定された場合(ステップS11:Yes)は、バーコード高さ設定部14は、バーコードを規定値の高さまで収縮させ、印刷するバーコードの高さを規定値に設定する(ステップS12)。
【0034】
一方、バーコードが規定値未満の高さであると判定された場合(ステップS11:Yes)は、高さの収縮はせずに、印刷要求があったバーコードの高さを維持するように設定する(ステップS13)。
【0035】
上記ステップS12またはステップS13の実行後、続いてバーコード幅判定部15はバーコードの幅が規定値記憶部19Cに記憶されたバーコードの幅の規定値以上か否かを判定する(ステップS14)。
【0036】
バーコードの幅が規定値以上と判定された場合(ステップS14:Yes)は、バーコード幅設定部16は、バーコードの幅を規定値の幅まで収縮させ、印刷するバーコードの幅を規定値に設定する(ステップS15)。
【0037】
一方、バーコードの幅が規定値未満であると判定された場合は、幅の収縮はせずに、印刷要求があったバーコードの幅を維持するように設定する(ステップS16)。
【0038】
上記ステップS15またはステップS16の実行後、設定された高さ,幅のバーコードを印刷(ステップS17)し、紙送り部18はロール紙を紙送りする。この紙送りに伴い、紙送りカウンタ11のカウント値がカウントアップされる。
【0039】
なお、バーコードの高さおよびバーコードの幅の規定値としては、印刷装置10に初期値として予め設定されているもののほか、ユーザが任意に設定変更した値を用いることもできる。
【0040】
以上の本実施の形態における印刷装置10の制御方法の手順によって連続紙に印刷し、連続紙を適宜切断して発行されたレシートの一例について、図4を用いて説明する。図4は、(a)バーコードが印刷された従来のレシートの一例、(b)縮小されたバーコードが印刷された本実施の形態によるレシートの一例である。
【0041】
図4(a)に示すロール紙30a(連続紙)のレシートには、商店のロゴ31、購入日時32、決済情報33(購入した商品名、数量、商品価格、小計等)に加えて、決済情報や各種付加情報等の情報を含むバーコード34が決済情報33の下方(紙送り方向)に印刷されている。
【0042】
ここでは、図4(b)に示すロール紙30bの幅D2は、図4(b)のロール紙30aの幅D1よりも狭いものとする。この幅狭のロール紙30bのレシートも同様に、商店のロゴ31、購入日時32、決済情報33(購入した商品名、数量、商品価格、小計等)に加えて、決済情報や各種付加情報等の情報を含む縮小されたバーコード35が決済情報33の下方(紙送り方向)に印刷されている。
【0043】
図4(a)に示すように、ロール紙30a上において、高さ(紙送り方向)および幅(紙送り方向に直交する方向)にサイズが大きいバーコード34を印刷していたのに対し、図4(b)に示すように、例えば決済情報33を印刷する行が多く、紙送りカウント値が紙送り規定量を越える場合に、印刷サイズが縮小されたバーコード35が印刷される。
【0044】
使用するロール紙をロール紙30bのように幅狭のものとした場合には、サイズが大きいバーコード34を印刷できない可能性があるが、小さいサイズに縮小されたバーコード35であれば、幅狭のロール紙30b上にも同一の情報を持つバーコードの印刷が可能になる。
【0045】
また、ロール紙30aにおいてバーコード34の印刷領域の高さA(紙送り方向)に対し、ロール紙30bにおいて規定値の幅に縮小したバーコード35の印刷領域の高さB(紙送り方向)に短縮できるので、ロール紙の削減量(長さ)はレシート1枚当たりCとなる。
また、バーコード35の周辺には空きスペースが確保できるので、この空きスペースに、各種情報の印刷を行うことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施の形態に係る印刷装置の概要を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるバーコードの印刷手順を示すフローチャートである。
【図3】図2におけるバーコードサイズ調整ステップの詳細を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態によるレシート使用量の削減効果を示す説明図である。
【符号の説明】
【0047】
10…印刷装置、11…紙送りカウンタ、12…カウント値判定部、13…バーコード高さ判定部、14…バーコード高さ設定部、15…印刷部、16…紙送り部、17バーコード幅判定部、18…バーコード幅設定部、19A…CPU、19B…紙送り規定量記憶部、19C…規定値記憶部、20…ホストコンピュータ、21…OS、22…POSアプリケーション、23…プリンタドライバ、30a,30b…ロール紙(連続紙(記録紙))、31…商店のロゴ、32…購入日時、33…決済情報、34…バーコード、35…(縮小された)バーコード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホストコンピュータから受信した印刷データに応じて記録紙に印刷する印刷装置であって、
前記印刷データに含まれるバーコードを印刷する場合に、該バーコードの高さが所定の規定値の高さ以上か否かを判定するバーコード高さ判定部と、
前記バーコードの印刷高さが前記規定値の高さ以上と判定された場合には、前記バーコードの印刷高さを縮小して、前記規定値の高さに設定するバーコード高さ設定部と、
を備え、前記設定された高さのバーコードを前記記録紙に印刷することを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
更に、前記バーコードの幅が所定の規定値の幅以上か否かを判定するバーコード幅判定部と、
前記バーコードの幅が前記規定値の幅以上と判定された場合に、前記バーコードの幅を縮小して前記規定値の幅に設定するバーコード幅設定部と、
を備え、前記設定された高さ及び/又は幅のバーコードを前記記録紙に印刷することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
更に、紙送り量をカウントする紙送りカウンタと、
前記バーコードを印刷する場合に、前記紙送りカウンタのカウント値が所定の紙送り規定量以内か否かを判定するカウント値判定部と、
を備え、前記紙送りカウンタのカウント値が前記紙送り規定量を越える場合に、前記設定された高さ及び/又は幅のバーコードを前記記録紙に印刷することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項4】
ホストコンピュータから受信した印刷データに応じて記録紙に印刷する印刷装置の制御方法であって、
前記印刷データに含まれるバーコードを印刷する場合に、該バーコードの高さが所定の規定値の高さ以上か否かをチェックするステップと、
前記バーコードの印刷高さが前記規定値の高さ以上の場合には、前記バーコードの印刷高さを縮小して、前記規定値の高さに設定するステップと、
を含み、前記設定された高さのバーコードを前記記録紙に印刷することを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項5】
更に、前記バーコードの幅が所定の規定値の幅以上か否かを判定するステップと、
前記バーコードの幅が前記規定値の幅以上と判定された場合に、前記バーコードの幅を縮小して前記規定値の幅に設定するステップと、
を含み、前記設定された高さ及び/又は幅のバーコードを前記記録紙に印刷することを特徴とする請求項4に記載の印刷装置の制御方法。
【請求項6】
ホストコンピュータから受信した印刷データに応じて記録紙に印刷する印刷装置の制御方法であって、
印刷データがバーコードを含む場合は、紙送りカウンタのカウント値をチェックして、カウント値が所定の紙送り規定量以内か否かをチェックするステップと、
前記紙送りカウント値が前記紙送り規定量を超えている場合は、前記バーコードの高さが、所定の規定値の高さ以上か否かを判定するステップと、
前記バーコードの高さが所定の規定値の高さ以上と判定された場合は、前記バーコードの高さを前記規定値の高さまで収縮させて設定するステップと、
を含み、前記設定された高さの前記バーコードを前記記録紙に印刷することを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項7】
更に、前記バーコードの幅が所定の規定値の幅以上か否かを判定するステップと、
前記バーコードの幅が前記規定値の幅以上と判定された場合は、前記バーコードの幅を前記規定値の幅まで収縮させて設定するステップと、
を含み、前記設定された高さ及び/又は幅の前記バーコードを前記記録紙に印刷することを特徴とする請求項6に記載の印刷装置の制御方法。
【請求項8】
請求項4から7のいずれかに記載された印刷装置の制御方法の各ステップを、前記印刷装置に搭載された制御部に実行させることを特徴とする印刷装置の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−12667(P2010−12667A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−173680(P2008−173680)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】