説明

印刷設定装置及び印刷設定プログラム

【課題】印刷された背表紙画像が見えなくなる。
【解決手段】背表紙画像を印刷するための画像データを取得する画像取得部111と、印刷用紙の綴じ位置を取得する綴じ位置取得部112と、綴じ位置取得部112により取得された綴じ位置と背表紙画像が印刷される位置とが重なり合わないように、背表紙画像が印刷される位置を決定する位置決定部113と、画像データに基づいて、位置決定部113により決定された位置に背表紙画像を印刷させるように、小冊子印刷処理の設定を行う印刷設定部114とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置に対して簡易に印刷条件を設定する印刷設定装置及び印刷設定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ネットワークを介して印刷装置と接続され、利用者の操作に基づいて各種印刷条件が設定された印刷設定情報を含む印刷ジョブを生成し、生成した印刷ジョブを印刷装置へ送信する印刷設定装置がよく知られている。
【0003】
また、印刷装置には、表裏面にそれぞれ2頁づつ印刷された印刷媒体を重ね合わせて2つ折にして綴じられた小冊子を作製するための小冊子印刷処理を実行するものも良く知られている。
【0004】
特許文献1には、小冊子印刷処理を実行する場合、背表紙に印字し、製本する製本装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−30720号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、ステープルを行う場合、このステープルの位置と背表紙画像の印刷位置が重なってしまい、利用者は、印刷された背表紙画像(文字又は画像)のうち、重なった部分が見えなくなってしまうという課題があった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、印刷された背表紙画像が見えなくなってしまうことを防止して背表紙の印刷を行うように印刷装置を設定する印刷設定装置及び印刷設定プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷設定装置の第1の特徴は、背表紙画像が印刷された印刷媒体を重ね合わせて2つ折にして綴じられた小冊子を作製する小冊子印刷処理の設定を行う印刷設定装置であって、前記背表紙画像を印刷するための画像データを取得する画像取得手段と、前記印刷媒体の綴じ位置を取得する綴じ位置取得手段と、前記綴じ位置取得手段により取得された綴じ位置と前記背表紙画像が印刷される位置とが重なり合わないように、前記背表紙画像が印刷される位置を決定する位置決定手段と、前記位置決定手段により決定された位置に前記背表紙画像を印刷させるように、前記小冊子印刷処理の設定を行う印刷設定手段と、を備えたことにある。
【0009】
本発明に係る印刷設定装置の第2の特徴は、前記位置決定手段は、前記背表紙画像に複数の画像が含まれる場合、前記複数の画像間の距離を同一としたことにある。
【0010】
本発明に係る印刷設定装置の第3の特徴は、前記位置決定手段は、前記背表紙画像が文字列である場合に、前記文字列の大きさ及び文字数に基づいて、前記背表紙画像が印刷される位置を決定することにある。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷設定プログラムの第1の特徴は、背表紙画像が印刷された印刷媒体を重ね合わせて2つ折にして綴じられた小冊子を作製する小冊子印刷処理の設定を印刷設定装置に行わせるための印刷設定プログラムであって、前記背表紙画像を印刷するための画像データを取得する画像取得ステップと、前記印刷媒体の綴じ位置を取得する綴じ位置取得ステップと、前記綴じ位置取得ステップにより取得された綴じ位置と前記背表紙画像が印刷される位置とが重なり合わないように、前記背表紙画像が印刷される位置を決定する位置決定ステップと、前記位置決定ステップにより決定された位置に前記背表紙画像を印刷させるように、前記小冊子印刷処理の設定を行う印刷設定ステップと、を前記印刷設定装置に実行させることにある。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る印刷設定装置の第1の特徴によれば、綴じ位置取得手段により取得された綴じ位置と背表紙画像が印刷される位置とが重なり合わないように、背表紙画像が印刷される位置を決定するので、印刷された背表紙画像が見えなくなってしまうことを防止することができる。
【0013】
本発明に係る印刷設定装置の第2の特徴によれば、背表紙画像に複数の画像が含まれる場合、複数の画像間の距離を同一としたので、バランス良く背表紙画像を印刷することができる。
【0014】
本発明に係る印刷設定装置の第3の特徴によれば、背表紙画像が文字列である場合に、文字列の大きさ及び文字数に基づいて、背表紙画像が印刷される位置を決定するので、簡易に、背表紙画像が印刷される位置を決定することができる。
【0015】
本発明に係る印刷設定プログラムの第1の特徴は、綴じ位置取得手段により取得された綴じ位置と背表紙画像が印刷される位置とが重なり合わないように、背表紙画像が印刷される位置を決定するので、印刷された背表紙画像が見えなくなってしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態である印刷設定装置が適用された印刷システムの構成を示した構成図である。
【図2】本発明の一実施形態である印刷設定装置が備えるハードディスクの画像間候補テーブル記憶部132に記憶された画像間候補テーブルの一例を示した図である。
【図3】本発明の一実施形態である印刷設定装置における処理手順を示したフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態である印刷設定装置に接続された表示部に表示された背表紙表示画面の一例を示した図である。
【図5】本発明の一実施形態である印刷設定装置が備える制御部の位置決定部により決定された初期位置を説明した図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
本発明の一実施形態では、背表紙画像が印刷された印刷用紙を重ね合わせて2つ折にして綴じられた小冊子を作製するための小冊子印刷処理を実行する印刷装置と接続され、この小冊子印刷処理の設定を行う印刷設定装置を例に挙げて説明する。
【0019】
<印刷システムの構成>
図1は、本発明の一実施形態である印刷設定装置が適用された印刷システムの構成を示した構成図である。
【0020】
図1に示すように、印刷システム10は、印刷設定装置1と、印刷装置2と、表示部4と、入力部5とを備えている。
【0021】
印刷装置2は、印刷設定装置1から供給される印刷ジョブに基づいて、例えば、インクジェットヘッドからシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の合計4色のインクを吐出することにより、所定の寸法に切断された印刷媒体に対してカラー印刷を行うインクジェット方式のプリンタである。
【0022】
表示部4は、有機EL(electroluminescence)ディスプレイや、液晶ディスプレイ等の画像出力装置を備え、印刷設定装置1から供給された出力信号に基づいて、後述する背表紙編集画面等の各種画面を表示する。
【0023】
入力部5は、マウスやキーボード等を備えており、利用者の操作により操作信号を生成して印刷設定装置1へ供給する。
【0024】
印刷設定装置1は、制御部11と、メモリ12と、ハードディスク13と、出力インタフェース14とを備えている。
【0025】
メモリ12は、揮発性半導体等で構成され、制御部11が各種処理を実行する上で必要な各種プログラムや印刷装置2に印刷させるための印刷ショブを一時的に記憶する。
【0026】
ハードディスク13は、ソフトウェアとしてオペレーティングシステム(以下、OSという)やアプリケーションプログラム(以下、APPという)等が記憶されており、これらのソフトウェアは、制御部11により読み出され適宜メモリ12に転送される。また、ハードディスク13は、画像データ記憶部131と、画像間候補テーブル記憶部132とを備えている。
【0027】
画像データ記憶部131は、APPが実行されることにより生成された写真や文字列等の画像データを記憶する。
【0028】
画像間候補テーブル記憶部132は、背表紙画像を印刷する際の各画像間の距離を設定するための画像間候補テーブルを記憶する。
【0029】
図2は、本発明の一実施形態である印刷設定装置が備えるハードディスク13の画像間候補テーブル記憶部132に記憶された画像間候補テーブルの一例を示した図である。
【0030】
図2に示すように、フォント201及びフォントサイズ202毎に、第1文字列間距離203と、第2文字列間距離204と、第3文字列間距離205と、第4文字列間距離206とが関連付けられて記憶されている。
【0031】
出力インタフェース14は、接続ケーブルを介して印刷装置2と接続するための接続インタフェースであり、制御部11からの指示により、印刷設定情報と画像データとを含む印刷ジョブを印刷装置2へ供給する。
【0032】
制御部11は、印刷設定装置1の中枢的制御を行う。印刷設定装置1が起動されると、まず、制御部11は、バイオスを実行し、その上層にてOSを実行する。
【0033】
OSにはハードウェアを制御するための各種のドライバ類が組み込まれ、OSが実行されることにより各種ハードウェアの制御が実行される。このドライバ類には、表示部4を制御するためのディスプレイドライバや、印刷装置2を制御するためのプリンタドライバが含まれる。
【0034】
また、制御部11は、その機能上、画像取得部111と、綴じ位置取得部112と、位置決定部113と、印刷設定部114とを備える。
【0035】
画像取得部111は、背表紙画像を印刷するための画像データを取得する。
【0036】
綴じ位置取得部112は、印刷用紙の綴じ位置を取得する。
【0037】
位置決定部113は、綴じ位置取得部112により取得された綴じ位置と背表紙画像が印刷される位置とが重なり合わないように、背表紙画像が印刷される位置を決定する。
【0038】
印刷設定部114は、画像データに基づいて、位置決定部113により決定された位置に背表紙画像を印刷させるように、小冊子印刷処理の設定を行う。
【0039】
<印刷設定装置1の作用>
次に、本発明の一実施形態である印刷設定装置1の作用について説明する。
【0040】
図3は、本発明の一実施形態である印刷設定装置1における処理手順を示したフローチャートである。なお、図3のフローチャートに示す処理は、利用者による入力部5の操作により、印刷が要求された場合に実行され、ここでは、背表紙画像として文字列が印刷される場合について説明する。
【0041】
図3に示すように、制御部11の画像取得部111は、ハードディスク13の画像データ記憶部131に記憶された背表紙画像を印刷するための画像データを取得する(ステップS101)。具体的には、制御部11によりプリンタドライバが実行されることにより、表示部4に背表紙表示画面が表示され、利用者が、表示部4に表示された背表紙表示画面を見ながら、入力部5から背表紙の設定操作を行うと、入力部5から、背表紙設定の操作信号が制御部11に供給される。
【0042】
図4は、本発明の一実施形態である印刷設定装置1に接続された表示部4に表示された背表紙表示画面の一例を示した図である。
【0043】
図4に示すように、背表紙表示画面は、適用ページを設定するための適応ページ設定領域101と、背表紙画像の文字の装飾を設定するための文字装飾設定領域102と、背表紙画像の回転角度やおおまかな印刷位置を設定するためのプリント位置設定領域103と、背表紙画像として印刷する文字列の候補をリスト表示する文字列一覧表示領域104と、この文字列一覧表示領域104に文字列を追加又は削除するための追加削除ボタン105と、背表紙印刷の設定を確定するためのOKボタン108と、キャンセルするためのキャンセルボタン109とを有している。
【0044】
例えば、利用者が、表示部4に表示された背表紙表示画面を見ながら、文字列一覧表示領域104に表示された文字列から「要回覧」の文字列を選択する操作を行った後、OKボタン108を押下操作すると、背表紙画像として「要回覧」の文字列が選択されたことを示す操作信号が制御部11に供給される。
【0045】
次に、制御部11の綴じ位置取得部112は、印刷用紙の綴じ位置を取得する(ステップS103)。ここで、綴じ位置とは、印刷用紙を綴じるために穿孔されるパンチ穴の穿孔位置、又はステープルが施されるステープル位置として予め定められており、プリンタドライバに組み込まれている。
【0046】
次に、位置決定部113は、背表紙画像の基準文字を決定する(ステップS105)。ここで、基準文字とは、背表紙画像を配置する上での基準となる文字である。例えば、文字列の数が奇数の場合、中心となる文字であり、{(文字列の数+1)/2}番目の文字が基準文字となり、文字列の数が偶数の場合、{(文字列の数)/2}番目の文字と、{(文字列の数)/2+1}番目の文字とが基準文字となる。
【0047】
次に、位置決定部113は、画像間候補テーブル記憶部132に記憶された画像間候補テーブルに基づいて、背表紙画像の初期位置を決定する(ステップS107)。具体的には、位置決定部113は、画像間候補テーブルに基づいて、利用者操作により入力部5から入力されたフォント及びフォントサイズに対応する第1文字列間距離を抽出する。そして、位置決定部113は、ステップS105において決定された基準文字を、基準位置に仮配置し、天地方向に向かってそれぞれ抽出された第1文字列間距離だけ離間された位置に前後の文字を仮配置し、これを文字列数分だけ繰り返すことにより、それぞれの文字列を初期位置に仮配置する。ここで、基準位置とは、基準文字を最初に配置する位置のことであり、例えば、文字列の数が奇数の場合、印刷用紙の天地方向における中心点であり、文字列の数が偶数の場合、印刷用紙の天地方向における中心点から天地方向それぞれ第1文字列間距離/2だけ離れた位置である。
【0048】
図5は、本発明の一実施形態である印刷設定装置1が備える制御部11の位置決定部113により決定された初期位置を説明した図である。なお、図5では、A3サイズの印刷用紙の場合において、背表紙画像の文字列が「要回覧」であった場合における初期位置を示している。
【0049】
図5に示すように、A3サイズの印刷用紙に「要回覧」の3文字を印刷する場合、文字列の数が奇数であるので、基準文字は、中心となる2番目{=(3+1)/2}の文字“回”となる。そこで、位置決定部113は、画像間候補テーブルに基づいて、利用者操作により入力部5から入力されたフォント及びフォントサイズに対応する第1文字列間距離を抽出し、決定された基準文字“回”の中心位置が基準位置と重なるように仮配置し、この配置された“回”の上端又は下端からそれぞれ天地方向に向かって第1文字列間距離だけ離間された位置に、“要”と“覧”の文字を仮配置する。
【0050】
例えば、入力部5から入力されたフォントが“ゴシック”で、フォントサイズが“12”である場合、第1文字列間距離は“4”(mm)であるので、位置決定部113は、天地方向における中心位置に“回”を仮配置し、この配置された“回”の位置から天地方向にそれぞれ“4”(mm)だけ離れた位置に、“要”と“覧”とを仮配置する。
【0051】
なお、文字列の数が3より大きい場合、さらに天地方向に第1文字列間距離だけ離間された位置に文字を仮配置する。
【0052】
次に、位置決定部113は、ステープルの位置と背表紙画像の位置が重なるか否かを判定する(ステップS109)。
【0053】
図5に示すように、ステープルの位置は、固定位置として定められており、例えば、A3サイズの印刷用紙の場合、印刷用紙の天地方向におけるステープルの位置は、印刷用紙の天地方向を99(mm)毎に3等分する位置となるように定められている。
【0054】
そこで、位置決定部113は、この予め定められたステープルの位置と、背表紙画像である「要回覧」のそれぞれの文字の位置が重なるか否かを判定する。
【0055】
ステップS109において、ステープルの位置と背表紙画像の位置が重なると判定された場合(YESの場合)、位置決定部113は、画像間候補テーブルに基づいて、次の候補の背表紙画像の印刷位置を仮決定する(ステップS111)。
【0056】
例えば、図5に示すように、“要”と“覧”とを、第1文字列間距離だけ離れた位置に配置した場合において、ステープルの位置と背表紙画像の位置が重なっている場合、次の候補である第2文字列間距離だけ離れた位置に“要”と“覧”と仮配置する。
【0057】
ステップS109において、ステープルの位置と背表紙画像の位置が重ならないと判定された場合(NOの場合)、位置決定部113は、決定された背表紙画像の位置を決定する(ステップS113)。
【0058】
次に、制御部11の印刷設定部114は、位置決定部113により決定された位置に背表紙画像を印刷させるように、小冊子印刷処理の設定を行う(ステップS115)。具体的には、印刷設定部114は、小冊子印刷処理が設定された印刷設定情報と、背表紙画像データとを含む印刷ジョブを、出力インタフェース14を介して、印刷装置2へ送信する。
【0059】
以上のように、本発明の一実施形態である印刷設定装置1によれば、綴じ位置と背表紙画像が印刷される位置とが重なり合わないように、背表紙画像を印刷する位置を決定し、印刷装置2に印刷させるので、印刷装置2に、綴じ位置と重ならないように背表紙画像の印刷をさせることができる。これにより、背表紙に印刷された文字が見えなくなってしまうことを防止することができる。
【0060】
また、本発明の一実施形態である印刷設定装置1によれば、画像間候補テーブルに基づいて、基準文字から天地方向にそれぞれ文字列間距離だけ離れた位置に前後の文字を配置し、これを文字列数分だけ繰り返すことにより、それぞれの文字列を配置するので、背表紙画像の文字間の距離は同一となる。これにより、バランス良く背表紙画像を印刷することができる。
【0061】
なお、本発明の一実施形態では、背表紙画像として文字列が印刷される例について説明したが、背表紙画像は文字列に限らず、写真画像等でもよい。即ち、背表紙画像の天地方向の長さが分かれば、この長さに応じて、綴じ位置と背表紙画像が印刷される位置とが重なり合わないように、背表紙画像の印刷をさせることができる。
【0062】
また、本発明の一実施形態では、綴じ位置として、ステープルが施されるステープル位置を取得し、ステープルが施されるステープル位置と背表紙画像が印刷される位置とが重なり合わないように、背表紙画像の印刷をさせたが、綴じ位置は、これに限らず印刷用紙を綴じるために穿孔されるパンチ穴の穿孔位置であってもよい。
【0063】
また、本発明の一実施形態では、小冊子印刷処理を実行する印刷装置2と接続され、この小冊子印刷処理の設定を行う印刷設定装置1を例に挙げて説明したが、これに限らず、印刷装置2に適用される構成、即ち、印刷設定装置1が印刷装置2に含まれる構成としてもよい。
【0064】
例えば、印刷装置2は、画像データを読み取る画像読み取り部を備え、画像読み取り部により背表紙画像が読み取られた場合に、綴じ位置と背表紙画像が印刷される位置とが重なり合わないように、背表紙画像を印刷する位置を決定して印刷する構成としてもよい。
【0065】
また、本発明の一実施形態である印刷設定装置1に接続された印刷装置2は、インクジェット方式のプリンタを例に挙げて説明したが、これに限らず、レーザ方式、又は孔版印刷方式等の印刷装置であってもよい。
【符号の説明】
【0066】
1…印刷設定装置
2…印刷装置
4…表示部
5…入力部
10…印刷システム
11…制御部
12…メモリ
13…ハードディスク
14…出力インタフェース
111…画像取得部
112…位置取得部
113…位置決定部
114…印刷設定部
131…画像データ記憶部
132…画像間候補テーブル記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
背表紙画像が印刷された印刷媒体を重ね合わせて2つ折にして綴じられた小冊子を作製する小冊子印刷処理の設定を行う印刷設定装置であって、
前記背表紙画像を印刷するための画像データを取得する画像取得手段と、
前記印刷媒体の綴じ位置を取得する綴じ位置取得手段と、
前記綴じ位置取得手段により取得された綴じ位置と前記背表紙画像が印刷される位置とが重なり合わないように、前記背表紙画像が印刷される位置を決定する位置決定手段と、
前記位置決定手段により決定された位置に前記背表紙画像を印刷させるように、前記小冊子印刷処理の設定を行う印刷設定手段と、
を備えたことを特徴とする印刷設定装置。
【請求項2】
前記位置決定手段は、
前記背表紙画像に複数の画像が含まれる場合、前記複数の画像間の距離を同一とした
ことを特徴とする請求項1記載の印刷設定装置。
【請求項3】
前記位置決定手段は、
前記背表紙画像が文字列である場合に、前記文字列の大きさ及び文字数に基づいて、前記背表紙画像が印刷される位置を決定する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の印刷設定装置。
【請求項4】
背表紙画像が印刷された印刷媒体を重ね合わせて2つ折にして綴じられた小冊子を作製する小冊子印刷処理の設定を印刷設定装置に行わせるための印刷設定プログラムであって、
前記背表紙画像を印刷するための画像データを取得する画像取得ステップと、
前記印刷媒体の綴じ位置を取得する綴じ位置取得ステップと、
前記綴じ位置取得ステップにより取得された綴じ位置と前記背表紙画像が印刷される位置とが重なり合わないように、前記背表紙画像が印刷される位置を決定する位置決定ステップと、
前記位置決定ステップにより決定された位置に前記背表紙画像を印刷させるように、前記小冊子印刷処理の設定を行う印刷設定ステップと、
を前記印刷設定装置に実行させるための印刷設定プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−118862(P2012−118862A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−269359(P2010−269359)
【出願日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(000250502)理想科学工業株式会社 (1,191)
【Fターム(参考)】