説明

原稿搬送装置及び画像形成装置

【課題】
原稿の搬送性の向上を可能にする。
【解決手段】
給紙皿201上に積載された原稿を1枚ずつ分離して搬送し、原稿の両面の読み取りのための反転経路P3を備え、原稿の両面を読取可能である原稿搬送装置DFにおいて、反転経路P3に搬送中の原稿との接触により回動し、原稿の搬送抵抗を軽減するための搬送抵抗軽減コロ460を取り付けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有する複合機や印刷機等の画像形成装置により画像を形成するために、原稿を搬送して画像読み込みを可能とする原稿搬送装置及び画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
このようなデジタル式の画像形成装置に備えられる原稿搬送装置では、給紙皿上に積載された原稿を1枚ずつ分離して搬送し、排紙経路と反転経路への経路を切り換えることで、原稿の両面を読取可能であるものがある(特許文献1)。
【特許文献1】特開平11-30882号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような原稿搬送装置の反転経路では、原稿が反転経路を形成する案内リブに直接に接して搬送され、搬送抵抗が大きく、原稿が曲がり、ジャムが発生しやすい。
この発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、原稿の搬送性の向上を可能にする原稿搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。請求項1に記載の発明は、『給紙皿上に積載された原稿を1枚ずつ分離して搬送し、原稿の両面の読み取りのための反転経路を備え、原稿の両面を読取可能である原稿搬送装置において、
前記反転経路に搬送中の原稿との接触により回動し、原稿の搬送抵抗を軽減するための搬送抵抗軽減コロを取り付けたことを特徴とする原稿搬送装置。』である。
請求項2に記載の発明は、『前記反転経路がS字状に屈曲され、この屈曲部に前記搬送抵抗軽減コロを配置したことを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。』である。
【0005】
請求項3に記載の発明は、『前記搬送抵抗軽減コロは、前記反転経路を形成する案内リブの間に複数設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の原稿搬送装置。』である。
【0006】
請求項4に記載の発明は、『前記搬送抵抗軽減コロは、原稿がコロ中心線より通紙面側に突き当たるように前記案内リブから一部だけ反転経路側に突出して設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の原稿搬送装置。』である。
【0007】
請求項5に記載の発明は、『前記搬送抵抗軽減コロは、前記反転経路の屈曲部における内面側に設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の原稿搬送装置。』である。
請求項6に記載の発明は、『前記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の原稿搬送装置を備え、該原稿搬送装置により搬送した原稿の画像を画像読み取り装置で読み取り、読み取った画像を用紙に記録することを特徴とする画像形成装置。』である。
【発明の効果】
【0008】
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
請求項1に記載の発明では、搬送抵抗軽減コロにより反転経路の原稿の搬送抵抗を軽減することができ原稿の搬送性が向上し、ジャムの発生を軽減することができる。
請求項2に記載の発明では、反転経路がS字状であり、この屈曲部に搬送抵抗軽減コロを配置したから、コンパクトで、しかも屈曲部での原稿の搬送性が向上し、ジャムの発生を軽減することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明では、搬送抵抗軽減コロが反転経路を形成する案内リブの間に複数設けられ、コンパクトで、原稿の搬送性が向上し、ジャムの発生を軽減することができる。
【0010】
請求項4に記載の発明では、搬送抵抗軽減コロが案内リブから一部だけ反転経路側に突出して設けられ、原稿がコロ中心線より通紙面側に突き当たり、コンパクトで、原稿の搬送性が向上る。
【0011】
請求項5に記載の発明では、搬送抵抗軽減コロは、反転経路の屈曲部における内面側に設けられたことで、屈曲部での原稿の搬送性が向上し、ジャムの発生を軽減することができる。
【0012】
請求項6に記載の発明では、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の原稿搬送装置を備え、原稿の搬送性が向上し、原稿搬送装置により搬送した原稿の画像を画像読み取り装置で読み取り、読み取った画像を用紙に記録することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に、この発明の原稿搬送装置を備えた画像形成装置の実施の形態を図面に基づいて説明するが、この発明は、この実施の形態に限定されない。
【0014】
図1は用紙後処理装置FSと原稿搬送装置DFと画像読み取り装置(スキャナ)SCとを装備した画像形成装置1の全体構成図である。
【0015】
図示の画像形成装置本体1Aは、画像処理部2、画像書き込み部3、画像形成部4、高圧電源部5、カセット給紙部6、定着装置7、排紙部8、自動両面コピーのための再搬送手段(ADU)9を備えている。
【0016】
画像形成装置本体1Aの上部には、画像読み取り装置SCと原稿搬送装置DFが搭載されている。画像形成装置本体1Aの図示の左上部の排紙部8側には、用紙後処理装置FSが連結されている。
【0017】
原稿搬送装置DFの原稿台上に第1面を上向きにして載置された原稿dは、矢印方向に搬送され画像読み取り装置SCの光学系により原稿の片面又は両面の画像が読みとられ、CCDイメージセンサC1に読み込まれる。
【0018】
CCDイメージセンサC1により光電変換されたアナログ信号は、画像処理部2において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書き込み部3に信号を送る。
【0019】
画像書き込み部3においては、半導体レーザからの出力光が画像形成部4の感光体ドラム4Aに照射され、潜像を形成する。画像形成部4においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われ、カセット給紙部6から搬送された用紙Sに画像が転写される。画像を担持した用紙Sは、定着装置7により定着され、排紙部8から用紙後処理装置FSに送り込まれる。或いは排紙路切り替え板8Aにより再搬送手段9に送り込まれた片面画像処理済みの用紙Sは、再び画像形成部4において両面画像処理された後、排紙部8の排紙ローラ8Bにより用紙後処理装置FSに送り込まれる。
【0020】
用紙後処理装置FSは、画像形成装置本体1Aの左上部に着脱可能に装着される。用紙後処理装置FSは、用紙搬送手段10、排紙手段20、後処理手段30、昇降排紙手段40からなり、これらは用紙後処理装置本体100に配置される。
【0021】
図1において、画像形成装置本体1A内の右寄り側には、画像形成部4を中心にして、画像形成装置本体1Aの高さ方向下方にカセット給紙部6が、上方に定着装置7、排紙部8が設けられている。この垂直配列構成により、ほぼ垂直方向の用紙搬送路1)が形成される。カセット給紙部6から送り出された用紙Sは、この垂直上方の用紙搬送路1)に沿って搬送されて画像形成装置本体1A外に排出される。
【0022】
この垂直方向用紙搬送路1)にほぼ平行して、再搬送手段9による用紙搬送路2)が形成されている。
【0023】
上記の垂直方向の用紙搬送路1)、2)を形成することにより、カセット給紙部6から排紙部8に至る最短距離の用紙搬送路が構成される。
画像形成装置本体1Aの図示の上方の空間部に用紙後処理装置FSの用紙搬送手段10が収容される。用紙搬送手段10の用紙入口部11は、画像形成装置本体1Aの排紙部8の排紙ローラ8Bに隣接する。また、この装着状態では、画像形成装置本体1Aの図示の左上方の空間部に、用紙後処理装置FSの排紙手段20及び後処理手段30が収容される。複数の排紙皿(ビンとも称す)41と昇降駆動手段42から成る昇降排紙手段40は、後処理手段30の図示左側に位置する。
【0024】
次に、図2乃至図8に基づいて原稿搬送装置を説明する。図2は原稿搬送装置の断面図、図3は原稿搬送装置の平面図、図4は反転排紙ユニットの正面図、図5は搬送部の拡大断面図、図6は給紙駆動モータ部の背面図、図7は反転駆動モータ部の背面図、図8は反転経路の拡大図、図9は搬送抵抗軽減コロの正面図である。
原稿搬送装置DFには、原稿給紙部200、排紙部300及び搬送部400が配置されている。
【0025】
原稿給紙部200は、原稿を複数枚セット可能な給紙皿201を有し、この給紙皿201に原稿の幅方向に位置決めを行なう一対の規制板202が幅方向に移動可能に設けられている。また、給紙皿201には、各原稿のサイズ後端よりわずかな距離を開けて複数のリブ状凸部201a,201b,201c,201dが設置され、給紙時、原稿が当接して下流に戻されることを防止する。
【0026】
排紙部300は、排紙皿301を有し、この排紙皿301は原稿給紙部200の下方位置に配置されている。排紙皿301上に、搬送部400で片面が読み取られるように搬送され、または両面が読み取られるように搬送された原稿が排紙される。
【0027】
搬送部400には、給送経路P1、排紙経路P2及び反転経路P3が設けられ、排紙経路P2と反転経路P3の切り換えは切換ゲート401で行ない、給送経路P1と反転経路P3の切り換えは切換ゲート402で行なうようになっている。原稿の片面の読み取りを行なう場合には、原稿給紙部200から給送される原稿が給送経路P1から排紙経路P2を通り切換ゲート401により切り換えられた排紙部300に排紙される。
【0028】
また、原稿の両面の読み取りを行なう場合には、原稿給紙部200から給送される原稿が給送経路P1から切換ゲート402により切り換えられた反転経路P3へ送られて反転し、再び切換ゲート402により切り換えられた給送経路P1へ送られて読取位置部409で1面目の原稿を読み取り、給送経路P1から切換ゲート401により切り換えられた反転経路P3を通り、再び読取位置部409で2面目の原稿を読み取り、排紙経路P2を通り切換ゲート401により排紙部300に排紙される。
【0029】
給送経路P1には、可動押厚板403、ピックアップローラ499、給紙搬送ローラ404、重送防止ローラ406及びレジスト駆動ローラ405a、レジスト従動ローラ405bが配置されている。可動押厚板403は毎給紙時に上昇して原稿をピックアップローラ499に押し当て給紙搬送ローラ404に原稿を押圧し、給紙搬送ローラ404及び重送防止ローラ406により原稿が1枚ずつ給送される。この原稿は、給紙搬送ローラ404の駆動によりレジスト駆動ローラ405a及びレジスト従動ローラ405bまで送り、レジスト駆動ローラ405a及びレジスト従動ローラ405bで給紙された原稿の曲がりの修正をしてリードローラ407にてタイミングをとり、読取位置部409へ送られる。
【0030】
可動押厚板403及び給紙搬送ローラ404、レジスト駆動ローラ405aは、図6に示すように、給紙駆動モータM1の回転によりベルト410を介してトルクリミッタ411が駆動し、このトルクリミッタ411の昇降駆動軸412が回転して可動押厚板403が上昇し、昇降駆動軸412は可動押厚板403が昇降する回転支点となっている。この給紙駆動モータM1の回転のとき、ベルト413を介して給紙搬送ローラ404、レジスト駆動ローラ405aのプーリ414,415が回転するが、給紙搬送ローラ404、レジスト駆動ローラ405aのローラ軸416,417にワンウェイクラッチ418,419が設けられ、給紙駆動モータM1により可動押厚板403を上昇する方向に回転する時に、給紙搬送ローラ404、レジスト駆動ローラ405aの給送方向に対して逆回転することを規制している。給紙駆動モータM1の逆回転によりベルト413を介して給紙搬送ローラ404、レジスト駆動ローラ405aのプーリ414,415が回転し、給紙搬送ローラ404、レジスト駆動ローラ405aが回転する。
【0031】
下方に原稿の読取位置部409が配置され、上方に原稿の両面の読み取りのための反転経路P3及び反転搬送ローラ420、排紙搬送ローラ430が配置されている。また、読取位置部409の下流側に排紙経路P2及び排紙ローラユニット421を配置し、読取位置部409から排紙経路P2と反転経路P3への経路を切り換える切換ゲート401が配置されている。
【0032】
排紙ローラユニット421は、原稿を読取後に排出する排紙搬送ローラ423と、原稿の排出を案内する排紙案内部材424,424とを有している。排紙搬送ローラ423は駆動側423aと従動側423bを有し、その軸が排紙案内部材424,424の取付部を兼ねており、部品点数が少なく、小型化が可能である。また、排紙搬送ローラ423の駆動側と従動側は、輪状のバネ425により押圧され、排紙搬送ローラ423をコンパクトにユニット化することができる。
【0033】
反転搬送ローラ420は駆動側420aと従動側420bとを有し、排紙搬送ローラ430は駆動側430aと従動側430bとを有している。反転搬送ローラ420の従動側420bと排紙搬送ローラ430の駆動側430aは、同軸431上に配置され、従動側420bは同軸431に回動可能に設けられている。さらに切換ゲート401の支点も同軸431上に設けられ、部品点数が少なくなっている。
【0034】
排紙搬送ローラ430の従動側430bは、図4及び図5に示すように、軸432に回動可能に設けられ、この軸432は、排紙案内部材433に支持され、従動側430bは排紙案内部材433のリブ433aに配置されている。反転搬送ローラ420の駆動側420aは、軸434に設けられている。
【0035】
軸434は、図3及び図5に示すように、支持部材435により軸436に支持され、軸436は、図7に示す反転駆動モータM2により正逆転される。軸436と軸434は駆動ベルト437とで連結され、軸436の回転力が駆動ベルト437を介して軸434に伝達されて正逆転する。
反転搬送ローラ420と排紙搬送ローラ430が上下方向に配置され、高さ方向が小型化され、さらに切換ゲート401の支点も同軸431上に設けられることで幅方向が小型化されている。
【0036】
また、軸436には、ステー450を介して上方に配置した重送防止ローラ406が支持され、駆動側の支点は重送防止ローラ406の支点も兼ねており、2つのローラの支点の軸436を2つ用意することなく小型化ができる。
反転搬送ローラ420及び切換ゲート402は、図7に示すように、反転駆動モータM2を回転すると、ベルト451を介してプーリ452を回転し、軸436を回転する。これと連動して切換ゲート402のカム軸453が回転し、カム454により切換ゲート402を作動し、反転経路P3へ切り換える。反転駆動モータM2を逆回転すると、ベルト451を介して逆方向へ軸436を回転し、これに連動して切換ゲート402のカム軸453が逆回転し、カム454により切換ゲート402を作動し、給送経路P1へ切り換える。
【0037】
排紙時には、図5に二点鎖線で示す読取モータM3の駆動により排紙搬送ローラ430の駆動側430aが回転し、駆動側430aと従動側430bとの排紙方向の回転により原稿を排紙する。
反転時には、軸436の回転により駆動ベルト437を介して軸434に伝達され、反転搬送ローラ420の駆動側420aから従動側420bに伝達されて駆動側420aと従動側420bとにより原稿を送り出し、次に軸436を逆回転することにより駆動ベルト437を介して軸434に伝達され、反転搬送ローラ420の駆動側420aから従動側420bに逆方向の回転が伝達されて駆動側420aと従動側420bとにより原稿を戻して反転させる。
【0038】
反転経路P3には、原稿の搬送抵抗を軽減するための搬送抵抗軽減コロ460が取り付けられ、この実施の形態では反転経路P3がS字状に屈曲され、この2箇所の屈曲部に搬送抵抗軽減コロ460が配置されている。この搬送抵抗軽減コロ460は、反転経路P3を形成する案内リブ461の間に、図9に示すように、軸462上に複数回動自在に設けられる。
【0039】
搬送抵抗軽減コロ460は、図8に示すように、原稿dがコロ中心線Oより通紙面側に突き当たるように案内リブ461の凹部461aに軸462が配置され、搬送抵抗軽減コロ460の一部だけが案内リブ461から反転経路側に突出して設けられている。このように搬送抵抗軽減コロ460が案内リブ461から一部だけ反転経路側に突出しており、原稿dがコロ中心線Oより通紙面側に突き当たり、コンパクトで、原稿の搬送性が向上し、ジャムの発生を軽減することができる。また、反転経路P3がS字状であり、この屈曲部に搬送抵抗軽減コロ460を配置したから、コンパクトで、しかも屈曲部での原稿の搬送性が向上する。
【0040】
また、この実施の形態の原稿搬送装置DFには、図3に示すように、奥側にヒンジ470が設けられ、原稿搬送装置本体471の手前を持ちあげて画像形成装置本体1Aに対して上方に開く方式である。原稿搬送装置本体471を閉じた時、読取位置部409の手前側前段に点で画像形成装置本体1Aに当接する突き当て部材472が設けられ、突き当て部材472による接点以外の原稿搬送装置本体471を浮かせるために自重落下方向をネジリ回転にて上に上げる機構480が設けられている。
【0041】
上に上げる機構480は、原稿搬送装置本体471の奥側から手前に配置された偶力軸481と、原稿搬送装置本体471の奥側に配置され偶力軸481に原稿搬送装置本体471を上に上げるネジリ回転力を与える弾撥部材482とからなる。弾撥部材482はコイルスプリングで構成され、一端482aを原稿搬送装置本体471に固定され、他端482bは偶力軸481にビス483により固定され、上に上げるネジリ回転力を偶力軸481に与えている。
【0042】
このように力の伝達を偶力軸481により行い、偶力軸481と上に上げるネジリ回転力を与える弾撥部材482とからなる簡単な上に上げる機構480により、突き当て部材472による接点以外の原稿搬送装置本体471を浮かせて自重落下を抑える。
【0043】
このように原稿搬送装置本体471を閉じた時、突き当て部材472が読取位置部409の手前側前段の点で画像形成装置本体1Aに当接し、突き当て部材472による接点以外の原稿搬送装置本体471を浮かせて自重落下を抑えることで、調整なしで確実に読取位置部409の手前側前段で当接が可能で、原稿搬送装置本体471の設置作業が容易で、読取誤差が防止でき、原稿の搬送性も向上する。
【0044】
なお、本発明の実施の形態では、複写機に接続した原稿搬送装置を示したが、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置や、これらの複数の機能を有する複合機及び軽印刷機等と接続して使用する原稿搬送装置にも適用可能である。
【0045】
前記したように、この発明の原稿搬送装置により部材の共通化を図り部品点数を軽減し、装置の小型化を可能にし、また原稿の搬送性を向上することができる。また、画像形成装置は上記の原稿搬送装置により、部材の共通化を図り部品点数を軽減し、装置の小型化を可能にし、また原稿の搬送性の向上を可能にすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
この発明は、電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有する複合機や印刷機等の画像形成装置により画像を形成するために、原稿を搬送して画像読み込みを可能とする原稿搬送装置及び画像形成装置に適用でき、原稿の搬送性の向上を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】用紙後処理装置と原稿搬送装置と画像読み取り装置を装備した画像形成装置の全体構成図である。
【図2】原稿搬送装置の断面図である。
【図3】原稿搬送装置の平面図である。
【図4】反転排紙ユニットの正面図である。
【図5】搬送部の拡大断面図である。
【図6】給紙駆動モータ部の背面図である。
【図7】反転駆動モータ部の背面図である。
【図8】反転経路の拡大図である。
【図9】搬送抵抗軽減コロの正面図である。
【符号の説明】
【0048】
DF 原稿搬送装置
1 画像形成装置
1A 画像形成装置本体
201 給紙皿
401 切換ゲート
409 読取位置部
420 反転搬送ローラ
420b 反転搬送ローラ420の従動側
430 排紙搬送ローラ
430a 排紙搬送ローラ430の駆動側
431 軸
460 搬送抵抗軽減コロ
P2 排紙経路
P3 反転経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給紙皿上に積載された原稿を1枚ずつ分離して搬送し、原稿の両面の読み取りのための反転経路を備え、原稿の両面を読取可能である原稿搬送装置において、
前記反転経路に搬送中の原稿との接触により回動し、原稿の搬送抵抗を軽減するための搬送抵抗軽減コロを取り付けたことを特徴とする原稿搬送装置。
【請求項2】
前記反転経路がS字状に屈曲され、この屈曲部に前記搬送抵抗軽減コロを配置したことを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
【請求項3】
前記搬送抵抗軽減コロは、前記反転経路を形成する案内リブの間に複数設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の原稿搬送装置。
【請求項4】
前記搬送抵抗軽減コロは、原稿がコロ中心線より通紙面側に突き当たるように前記案内リブから一部だけ反転経路側に突出して設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の原稿搬送装置。
【請求項5】
前記搬送抵抗軽減コロは、前記反転経路の屈曲部における内面側に設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の原稿搬送装置。
【請求項6】
前記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の原稿搬送装置を備え、該原稿搬送装置により搬送した原稿の画像を画像読み取り装置で読み取り、読み取った画像を用紙に記録することを特徴とする画像形成装置。








【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−335574(P2006−335574A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−207878(P2006−207878)
【出願日】平成18年7月31日(2006.7.31)
【分割の表示】特願2000−16291(P2000−16291)の分割
【原出願日】平成12年1月25日(2000.1.25)
【出願人】(000001270)コニカミノルタホールディングス株式会社 (4,463)
【Fターム(参考)】