説明

反射防止用のレンズコーティングの効果をデモンストレーションするための装置及び方法

患者の眼鏡レンズの処方における反射防止(AR)コーティングの効果を、患者にデモンストレーションするための装置、及び方法である。この装置は、屈折体、又は屈折体のための後付キットを備え、少なくとも度の強い球面レンズと度の弱い球面レンズとが、高い屈折率(IR)を有して設けられているとともに、高い光透過(LT)率と低い表面積あたりの反射(RPS)率とを生じる反射防止コーティングを施されていることを特徴とする。さらに、この装置は、屈折体の観察管を有して目視での位置合わせで着脱可能に設置可能な、少なくとも1つのフィルタを含んでいる。フィルタは、度の強い球面レンズと度の弱い球面レンズとのいずれかと組み合わせて観察管と位置合わせされて配置されたときに、ARコーティング処理無しの患者の眼鏡レンズに使用されるレンズに対応する正味のLT値及び正味のPRS値を実現する、IR値、LT値、及びPRS値を有するように選択されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、反射防止用のレンズコーティングの効果をデモンストレーションするための装置及び方法に関する。本出願は、2004年9月21日に出願された米国仮特許出願第60/611638号の利益及び優先権を主張している。
【背景技術】
【0002】
図7の図表は、眼鏡レンズに一般的に使用される様々なタイプの材料のいくつかを特定している。図表に特定されているように、これら材料のそれぞれは、所定の波長の光に対する既知の、又は確定可能な屈折率、及び既知の、又は限定可能な光透過率(LT)及び表面あたりの光反射率(PRS)を有している。図7において特定されているIR、LT、及びPRSの値は、550nmの波長の光を基準としている。
【0003】
レンズのLT率が高ければ高いほど、また、レンズのPRS率が低ければ低いほど、より多くの光がレンズを通じて着用者の目へと通過し、着用者はより少ない反射を経験するということは理解されなければならない。よって、低いLT率及び高いPRS率を有するレンズによって、着用者はより少ない可視光しか受け取ることができず、より多くの内部及び外部の反射光を、レンズを通じて受け取り、これら反射光はミラー効果、ゴーストイメージ効果、及びぎらつきを生じる場合がある。このような効果はネオンライトで著しい場合が多く、コンピュータ画面若しくはテレビの画面を見るとき、又は夜間の車のライトによって、心地悪さ及び目の疲れを眼鏡の着用者に生じさせてしまう。
【0004】
よって、高いLT率及び低いPRS率を有するレンズが眼鏡のためにはより望ましいということが理解されなければならない。図7の図表中に特定されたレンズ材料において、ガラス及びCR39(登録商標)は最も高いLT率と、最も低いPRS率を有している。これら材料はレンズに対する良好な光学的品質を有してはいるが、ガラスは比較的重く、脆い材料である。CR39(登録商標)は重量においてガラスより軽く、脆くは無いが、望ましい矯正的なレンズの処方を達成するためにはより厚いレンズ厚みを通常必要とする。眼鏡用の薄く、かつ軽いレンズに対する消費者の要求を満足するための努力において、レンズの製造者は、ポリカーボネート、高屈折率プラスティック、高屈折率ガラス、及びごく最近では超高屈折率ガラスからレンズを生産し始めた。残念ながら、これら高屈折率材料のLT率はガラスやCR39(登録商標)のそれより通常低く、PRS率は通常高い。しかし、図7の図表に特定されるように、カールツァイス社によって提供されたSuperET(登録商標)コーティング、又は他の好適なARコーティング処理のような、多層反射防止(AR)コーティングで高屈折率材料をコーティングすることによって、LT率及びPRS率をガラス及びCR39(登録商標)レンズのLT率及びPRS率に匹敵するように、若しくはそれらを超えるように改善することができる。
【0005】
残念なことに、米国においては、ARコーティングで達成される実質的な利益にもかかわらず、処方によって調整された眼鏡レンズ全体のほぼ20%のみがARコーティングを施されているにすぎない。しかし、他の国や地域では、販売されている眼鏡の多くがARコーティングを施されている。例えば、ヨーロッパでは、処方によって調整された眼鏡レンズ全体のほぼ75%がARコーティングを施されている。日本では、処方によって調整された眼鏡レンズ全体のほぼ90%がARコーティングを施されている。
【0006】
他国とは反対に、米国内で販売されたARコーティングされた眼鏡のそのような低い比率の理由は、幾分はARコーティングされたレンズの追加的な価格、及び処理されるレンズにARコーティングを適用するために必要とされる装置及び材料をまかなうためのレンズの処方の注文を処理する研究所によって必要とされる設備投資が無いことによる危険性がある。しかし、多くの個人が眼鏡のためにARコーティングされたレンズを購入しない方を選んだ主な理由は、従前は、販売の時点で個人がARコーティングの有無の間の視力における違いを真に比較するための方法が無かったという事実によるものと考えられる。もしもほとんどの個人がARコーティングされたレンズがARコーティングされていないレンズを凌駕して達成した視力における改善を真に経験する機会を与えられたならば、ほとんどの個人は価格の増加にもかかわらず、眼鏡のレンズにARコーティング処理を施すように選択するであろうと考えられる。
【0007】
従前には、視力検査医、眼科医、及び眼鏡の小売業者の代表者は、ARコーティングの利益を証明し、視覚検査具及びデモンストレーション用展示品を含む様々なタイプの店頭展示を信頼することによって、患者又は客がレンズへのARコーティングを選ぶように説得しようとしていた。言うまでも無く、眼鏡のレンズのARコーティングの利益をまだ経験したことのないほとんどの個人は、店頭において施術者から、特に小売店販売員からの、ARコーティングの主張された利益をしつこく説明する明らかな“売り口上”を聞かされたときにいくらか冷笑的になる。
【0008】
客の冷笑は、ARコーティングされたレンズの利点をデモンストレーションすることを趣旨とする、現在入手可能な店頭での展示によっては解消されない。店頭での展示の1つのタイプは、並列した一方はARコーティングを有し、他方はARコーティングを有していないレンズの間の視力における違いを示すことを趣旨とする写真を含んでいる。別の趣旨は、一方のレンズがARコーティングされていて、非常に明るく透明であるのに対し、他方のレンズはARコーティングされておらず、ぎらつく屈折を示し、人の目が同様には見えないような眼鏡を着用した人の写真によって、ARコーティングされたレンズの外観上の利益をデモンストレートすることである。店頭におけるARコーティングの販売促進のために業界で採用されてきた、また別のタイプのデモンストレーションのための展示は、レンズの半分がARコーティングされたサンプルレンズを提供するものである。しかし、このタイプのデモンストレーションのための展示の有する問題点は、ARコーティングされていない半分のレンズが通常傷がはいっているか、汚れているか、又は品質の悪いレンズであると客に受け取られてしまうということによって、客の冷笑の程度が強くなってしまうことがよくあり、よって、ARコーティングがその人たちの特定のレンズの処方を有する客に真に利益となるかを正確には表明していないということである。
【特許文献1】米国特許第3498699号明細書
【特許文献2】米国特許第2999065号明細書
【特許文献3】米国特許第2968213号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、個々の見込みのある客に対して、眼鏡のレンズへのARコーティングの利益をデモンストレートすることを趣旨とする、現状の装置及び方法に関する嘲笑及び欠点を克服する、眼鏡レンズにARコーティングを施す利益をデモンストレートするための装置及び方法に対する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
患者の眼鏡レンズの処方における反射防止(AR)コーティングの効果を、患者にデモンストレーションするための装置、及び方法である。この装置は、屈折体、又は屈折体のための後付キットを備え、少なくとも度の強い球面レンズと度の弱い球面レンズとが高い屈折率(IR)を有して設けられているとともに、高い光透過(LT)率と低い表面積あたりの反射(RPS)率とを生じる反射防止コーティングを施されていることを特徴としている。さらに、この装置は、屈折体の観察管に視覚的位置合わせされた状態に着脱可能に設置可能な、少なくとも1つのフィルタを含んでいる。この少なくとも1つのフィルタは、度の強い球面レンズと度の弱い球面レンズとのいずれかと組み合わせて、観察管と位置合わせされて配置されたときに、ARコーティング処理の無い患者の眼鏡レンズに使用されるレンズに対応する正味のLT値及び正味のPRS値を実現する、IR値、LT値、及びPRS値を有するように選択されている。本発明にかかる方法は、患者の眼鏡レンズの処方におけるARコーティングの効果を、患者にデモンストレーションするための複数のステップと、そのようなデモンストレーションを可能にするための屈折体を後付するための方法を備えている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1〜3は、参照符号10によって指定された、Wilkinsonによって発明された特許文献1に開示された屈折体を図示しており、この特許文献1は参照によりその全体が個々に組み込まれている。特許文献1に開示された屈折体10の市販の実施形態は、現在Reichert Ophthalmic Instrumentsから、Phoroptor(登録商標)(以下、“Reichertの屈折体”という)の下で製造され、販売されている。ARレンズコーティングの効果をデモンストレーションするための本発明の装置及び方法は、特にReichertの屈折体について開示されていたが、現在既知であるか、後に開発されるかにかかわらず、別のタイプの屈折体に同等に適用可能であることは理解されなければならない。結果として、本発明の装置及び方法は、特許請求の範囲に別段に特に規定されたものを除いて、特定のタイプの屈折体、若しくは特定のタイプの屈折体の使用に限られると解釈されるべきではない。
【0012】
屈折体10は、左目用の器具12及び右目用の器具14を含んでいる。2つの器具12、14は、本質的には互いに鏡面対称となっており、よって1つの器具の構成要素のみが以降に詳細に論じられている。図1において屈折体10は、前面、又は装置の施術者の側から図示されている。装置の患者の側は以降において後方と称される。屈折体10の左右の器具12、14は、支持部材16によって並んで保持されている。支持部材16は、患者の眼に対して器具12、14の望ましい操作を可能とし、通常はヨーク17、支持ブリッジ19及び水準器21を含んでいる。
【0013】
それぞれの器具12,14の主な構成要素が図2及び図3に図示されており、球面レンズアセンブリ18、筒状レンズアセンブリ20、及び交差筒状レンズ22を含んでいる。器具12、14のそれぞれは、観察管23をさらに含んでいる。使用の際には、患者の頭は装置の後部に位置し、患者の左右の眼は左右の器具12、14それぞれの左右の観察管23と実質的に位置合わせされて配置されている。
【0014】
球面レンズアセンブリ18は、図2及び図3に最も良く図示されており、1対のレンズ担持円板26、28が同軸に回転可能に取り付けられている球面レンズハウジング24を含んでいる。ハウジング24は、観察管23の後端を形成する観察アパーチャ27を含んでいる。図2及び図3を参照すると、最も前方のレンズ担持円板26は1組の度の弱い球面レンズ30を保持し、よって産業界において“度の弱い球面円板”として通常は参照されている。度の弱い球面担持円板26の分解斜視図である図4に最もよく示されているように、円板は半径方向に離間したセル32の円状の列を含み、それぞれの連続するセル32は、度数が増加する度の弱い球面レンズ30を支持している。通常、セル32の内の1つは空いたままにされ、よってブランクアパーチャ34を形成している。図2及び図3に図示されているように、最も後ろのレンズ担持円板28は1組の度の強い球面レンズ36(図5)を保持し、よって産業界において“度の強い球面ディスク”として通常は参照されている。度の強い球面担持円板28の分解斜視図である図5に最もよく示されているように、円板は半径方向に離間したセル38の円状の列を含み、それぞれの連続するセル38は、度数が増加する度の強い球面レンズ36を支持している。通常セル38の内の1つは空いたままにされ、よってブランクアパーチャ40(図5)を形成している。レンズ担持円板26、28のレンズ30、36及びブランクアパーチャ34、40は、観察管23に視覚的位置合わせされた状態で、選択的及び連続的に回転可能である。
【0015】
球面レンズアセンブリ18は、球面レンズ円板26、28に同軸に配置された予備レンズ担持円板42をさらに含んでいる。また、予備円板42は、予備レンズ担持円板42の分解斜視図である図6に最もよく図示されているように、複数のセル44を含んでいる。Reichertの屈折体の実施形態においては、セル44のうちの2つは通常、レッドレンズ50及び+0.12ディオプトルのレンズ52を含む異なるタイプの予備レンズを支持している。また、球面レンズ円板26、28のように、予備レンズ円板42もまたハウジング24の中で回転可能であり、セル44のそれぞれは、観察管23に視覚的位置合わせされた状態で、選択的及び連続的に回転可能とすることができる。
【0016】
観察管23との視覚的位置合わせのための、度の弱い球面レンズ円板26、度の強い球面レンズ円板28、及び予備レンズ円板42のそれぞれの望ましいセル32、38、44の選択は、それぞれの担持円板の回転によって制御されている。度の弱い球面レンズ円板26は、その露出されたぎざぎざのある端部54への直接接触によって回転される。度の強い球面レンズ担持円板28は、度の強い球面レンズの制御ノブ56を回すことによって回転される。予備のレンズ担持円板は、予備レンズの制御ノブ58を回すことによって回転される。円板26、28、42の回転の効果を生じる内部構造部品は、特許文献2に十分に開示されており、これもまたその全体が参照によってここに組み込まれている。
【0017】
屈折体10のための筒状レンズアセンブリ20及び交差筒状配置22の構造及び操作は、特許文献1及び特許文献3に完全に説明されており、特許文献3もまた参照によってその全体がここに組み込まれている。当然そのようなものとして、筒状レンズアセンブリ20及び交差筒状配置22に関する屈折体10の構造及び操作についてのさらなる説明はここで話されないが、特許文献1及び、前述の特許文献2及び特許文献3に開示されたように、筒状レンズアセンブリ20、交差筒状配置22及び屈折体10のすべての他の特徴及び機能は、はっきりとここに転載するかのようにここに開示されているものと考えられるということが理解されよう。
【0018】
本発明の装置の好ましい実施形態において、度の弱い球面円板26及び度の強い球面円板28のレンズ30、36のため、及び筒状レンズアセンブリ20及び交差筒状配置22を備える他のいずれのレンズのために使用される材料は、好ましくは1.8以上のIR値を有する超高屈折率ガラスである。レンズは、カールツァイス社によって市販されているSuperET(登録商標)の多層ARコーティングのようなARコーティング処理、又は他の好適なARコーティング処理を施されている。したがって、入手可能である最も高い屈折率のうちの1つを有する材料で作られた屈折体10のすべてのレンズ、ARコーティングで処理されたそれぞれのレンズ、患者の視野の欠点を修正するために選択されたレンズの適切な組み合わせで、患者は、患者のレンズの処方において可能な、非常に良好な視力を達成する条件下において、観察管を通じて参照物体を見ることができる、ということが理解されるべきである。
【0019】
患者の眼鏡レンズ上のARコーティングの有利な効果を患者にデモンストレートするために、ARコーティングの知覚された効果は、観察管23に視覚的位置合わせされたフィルタを設けることによって、観察管23に位置合わせされたレンズから除去される。フィルタは観察管23を通じる透過光の総量を削減するように作用し、患者によって知覚される屈折光の総量を増加させ、処方されたレンズにARコーティングを施すことを選択しない場合に経験されるような視力の違いの正確な再現を提供する。
【0020】
好ましい実施形態において、好ましくは3つのフィルタ100、102、104が施術者の選択のために入手可能であり、ARコーティングされたレンズのIR値及びPRS値に適切な“補正”を提供し、患者のARコーティングの無い眼鏡のレンズを正確に再現する。よって、図7に示すように、第1のフィルタ100は、ガラス及びCR39(登録商標)のレンズ材料のARコーティングの無い状態のIR値、LT値、及びPRS値に対応する、屈折体10のARコーティングされたレンズと組み合わせて、正味のIR値、正味のLT値、及び正味のPRS値を生成するようなIR値、LT値、及びPRS値を、好ましくは有している。第2のフィルタ102は、ポリカーボネート、高屈折率ガラス(1.6)、及び高屈折率プラスティックのレンズ材料のARコーティングの無い状態のIR値、LT値、及びPRS値に対応する、屈折体10のARコーティングされたレンズと組み合わせて正味のIR値、正味のLT値、及び正味のPRS値を生成するようなIR値、LT値、及びPRS値を、好ましくは有している。第3のフィルタ104は、超高屈折率プラスティック及び高屈折率ガラス(1.7)のARコーティングの無い状態のIR値、LT値、及びPRS値に対応する、屈折体10のARコーティングされたレンズと組み合わせて正味のIR値、正味のLT値、及び正味のPRS値を生成するようなIR値、LT値、及びPRS値を、好ましくは有している。
【0021】
上記に規定された3つのフィルタのみが、現在眼鏡のガラスに対して使用されている7つの異なる材料のそれぞれのための補正要素を提供するのに必要と思われることが理解されるべきである。これは、IR値、LT値、及びPRS値が、図7に図示されるようにグループとされたときに非常に密接に位置合わせされているので、どのような違いも患者にとって認知されそうに無いという事実による。
【0022】
好ましい実施形態において、好ましくは3つのフィルタ100、102、104は予備レンズ担持円板上に配置され、これらフィルタを、前述のように施術者が予備レンズ制御ノブ58を回転することによって、選択的に回転して観察管と視覚的位置合わせすることができる。Reicher Refractorの実施形態に関しては、好ましくは3つのフィルタ100、102、104の内の1つがブランクアパーチャ46、48の内の1つに配置され、残りの2つのフィルタ102、104は、施術者によってほとんど使われることが無く、よって施術者によって失われることの無いレッドレンズ及び+0.12ディオプトルレンズをこれまでは支持していたセル44の中に挿入されている。このように、予備レンズ担持円板42の既存のセル44の中にフィルタ100、102、104を挿入することによって、所定の円板の既存のレンズを取り外し、使用可能なセル44の中へフィルタを挿入することを除いて、円板42の切断又は他の物理的な変型は必要とされない。
【0023】
代替的な実施形態として、フィルタ100、102、104は、観察管に亘って、器具の前部若しくは後部、またはその両方に配置されるように設けられた別々の部材とすることはできる。図8に図示するように、そのような代替的な実施形態においては、ソケット70が屈折体に器具の前部若しくは後部、又はその両方に固定され、このソケットの中にフィルタ100、102,104が滑動可能に挿入されている。
【0024】
本発明の装置の前述の好ましい実施形態を使用して、患者にレンズのARコーティングの効果をデモンストレーションする好ましい方法は、患者の適切な矯正レンズが選択された後に、左右の器具12、14の観察管23と視覚的位置合わせされた状態にまだ配置されている、選択されたARコーティングを施されたレンズを有した状態で、施術者によって行われる。患者が観察管を通じて見ると、施術者は予備レンズ担持体42を選択的に回転し、患者の処方の眼鏡のために試用されるレンズのタイプのARコーティングされていないIR値、LT値及びPRS値に対応する正味のIR地、正味のLT値、及び正味のPRS値に結果的になる特性を有するフィルタ100、102、104のうちの1つを観察管23に視覚的に位置合わせされた状態に配置する。患者が引き続いて観察管23を通じてみると、施術者は予備レンズ担持体を選択的に回転し、前に選択されたフィルタ100、102、104を観察管23と視覚的に位置合わせされた状態から取り外し、患者が観察管23を通じてARコーティングされたレンズを通して、レンズのARコーティングされたIR値、ARコーティングされたLT値、及びARコーティングされたPRS値の下で対象物体を再び知覚することができる。前述のステップは連続して必要に応じて何度も繰り返すことができ、患者は、ARコーティングで処理されたレンズの視力及び他の知覚された効果の、ARコーティングで処理されていない同じ処方のレンズで経験される視力及び効果の正確な再現に対する違いを比較することができる。
【0025】
ARコーティングされたレンズの効果をデモンストレーションする代替的な方法として、代替的な実施形態に関して、施術者がその中にフィルタが配置された予備レンズ担持体を回転する代わりに、施術者は単にソケットの中に対応するフィルタを挿入することができる。
【0026】
本発明の装置及び方法の所定の最良の実施形態のみが詳細に上述されてきたが、当業者は、多くの変型がこの発明の新規な教唆及び利点から実質的に離れることなく可能であるということを簡単に理解できるであろう。したがって、そのようなすべての変型は、特許請求の範囲に規定されるこの発明の技術的範囲に含まれるように意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の装置の好ましい実施形態が組み込まれている従来の屈折体の正面図であり、右目用の器具は部分的に切り取られて内部の伝動装置と器具を相互に連結する支持部材が示された図である。
【図2】図1の2−2線に沿った右目用の器具の断面図であり、右目用の球面レンズアセンブリが組立図の形で示され、交差筒状配置が断面図の形で示された図である。
【図3】図1の3−3線に沿った右目用の器具の断面図であり、右目用の球面アセンブリが部分断面図の形で示され、筒状レンズアセンブリが断面図で示され、交差筒状配置が部分的に断面図で示された図である。
【図4】図1の屈折体の度の弱い球面レンズの担持円板の分解斜視図である。
【図5】図1の屈折体の度の強い球面レンズの担持円板の分解斜視図である。
【図6】図1の屈折体の予備レンズ担持円板の分解斜視図であり、1つの空のアパーチャ−への挿入と、レッドレンズ及び+.12Dレンズの代わりのセルへの挿入とのために配置された、本発明の装置及び方法において使用されるフィルタを図示した図である。
【図7】レンズの材料を特定する図表であって、ARコーティング有するレンズ材料及びARコーティングを有しないレンズ材料対応するIR値、LT値、PRS値が示された図である。
【図8】観察管に視覚的位置合わせされた状態に配置されたフィルタの代替的な実施形態を図示した図である。
【符号の説明】
【0028】
10・・・屈折体
36・・・度の強い球面レンズ
30・・・度の弱い球面レンズ
23・・・観察管
100、102、104・・・フィルタ
12・・・左目用の器具
14・・・右目用の器具
26、28・・・レンズ担持円板
42・・・予備レンズ担持円板
32、38、44・・・セル
34、40・・・アパーチャ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)左目用の器具及び右目用の器具であって、それぞれの目用の器具が、
(i)ハウジングと、
(ii)前記ハウジングを貫通する観察管と、
(iii)第1及び第2のレンズ担持円板と、
を含み、
前記第1のレンズ担持円板は1組の度の弱い球面レンズを支持し、前記第2のレンズ担持円板は1組の度の強い球面レンズを支持し、前記第1及び第2のレンズ担持体によって支持された前記レンズのそれぞれは、反射防止〈AR〉コーティングを施されたレンズ材料からなり、前記ARコートされたレンズ材料はARコートされた状態の光透過値及びARコートされた状態の屈折〈PRS〉値を生成し、前記第1及び第2のレンズ担持円板は軸の周りに回転可能であり、前記ARコートされたレンズは、前記観察管と同軸に視覚的位置合わせされた状態でそれぞれ選択的に連続して回転可能である、左目用の器具及び右目用の器具と、
(b)前記チューブと視覚的位置合わせされた状態で着脱可能に設置可能な少なくとも1つのフィルタであって、前記フィルタは、視覚的位置合わせされた前記レンズのいずれかの組み合わせを有する前記観察管に視覚的位置合わせされた状態に配置されたときに、ARコーティング処理の無い前記レンズ材料に対応する既知のLT値及び既知のPRS値に実質的に対応する、正味のLT値及び正味のPRS値を生成するように選択された、フィルタIR値、フィルタLT値、及びフィルタPRS値を有するフィルタと、
を備える屈折体。
【請求項2】
前記それぞれの目用の器具は、予備レンズ担持円板をさらに備え、前記少なくとも1つのフィルタは、前記予備レンズ担持円板のセルの中に配置され、前記予備レンズ担持円板は軸の周りに回転可能であり、前記第1のフィルタは、前記観察管と同軸に視覚的位置合わせされた状態へ回転可能であることを特徴とする請求項1に記載の屈折体。
【請求項3】
前記第1及び第2のレンズ担持円板の前記ARコートされたレンズは、約550nmの光の波長で、約98%〜約99%の範囲のLT値、及び約0.3%〜約0.9%の範囲のPRS値を有することを特徴とする請求項2に記載の屈折体。
【請求項4】
前記予備レンズ担持円板の前記少なくとも1つの第1のフィルタは、約550nmの光の波長で、約89%のフィルタLT値及び約5%のフィルタPRS値を有することを特徴とする請求項3に記載の屈折体。
【請求項5】
前記予備レンズ担持円板の前記少なくとも1つの第1のフィルタは、約550nmの光の波長で、約87%のフィルタLT値及び約6%のフィルタPRS値を有することを特徴とする請求項3に記載の屈折体。
【請求項6】
前記予備レンズ担持円板の前記少なくとも1つの第1のフィルタは、約550nmの光の波長で約92%のフィルタLT値及び約4%のフィルタPRS値を有することを特徴とする請求項3に記載の屈折体。
【請求項7】
前記予備レンズ担持円板は、第2及び第3のフィルタをさらに含み、前記第2のフィルタは約550nmの光の波長で、約87%のフィルタLT値及び約6%のフィルタPRS値を有し、前記第3のフィルタは約550nmの光の波長で、約92%のフィルタLT値及び約4%のフィルタPRS値を有することを特徴とする請求項4に記載の屈折体。
【請求項8】
左目用の器具及び右目用の器具とを有するタイプの屈折体用の後付キットであって、それぞれの前記器具は、ハウジング、該ハウジングを貫通する観察管、度の弱い球面レンズ担持円板、及び度の強いレンズ担持円板を含み、前記度の弱い球面レンズ担持円板、度の強いレンズ担持円板、及び予備レンズ担持円板は、前記観察管と同軸に視覚的位置合わせされた状態に選択的に、連続して回転可能なセルを有し、
前記後付キットは、
前記屈折体の度の弱い球面レンズ担持円板と実質的に同一の第1のレンズ担持円板であって、該第1のレンズ担持円板は複数の度の弱い球面レンズ及びアパーチャを支持するセルを有する、第1のレンズ担持円板と、
前記屈折体の度の強い球面レンズ担持円板と実質的に同一の第2のレンズ担持円板であって、該第2のレンズ担持円板は複数の度の強い球面レンズ及びアパーチャを支持するセルを有する、第2のレンズ担持円板と、
前記観察管と視覚的位置合わせされた状態に着脱可能に配置可能な第1のフィルタと、を備え、
前記度の弱い球面レンズ及び前記度の強い球面レンズはARコーティングを有するレンズ材料で作られており、このARコーティングによって前記ARコートされたレンズ材料はARコートされた状態のLT値及びARコートされた状態のPRS値を生成し、
フィルタ材料から作られた前記第1のフィルタは、前記第1及び第2のレンズ担持円板のいずれかのセルと同軸に視覚的位置合わせされるとともに、組み合わされた状態で配置されたときに、前記ARコーティングの無い前記レンズ材料の既知のLT値及びPRS値に実質的に対応する正味のLT値及び正味のPRS値を、前記観察管を通じて生成するように選択されたフィルタIR値、フィルタLT値、及びフィルタPRS値を有していることを特徴とする後付キット。
【請求項9】
前記屈折体は、予備レンズ担持円板をさらに含み、前記後付キットは、前記屈折体の予備レンズ担持円板と実質的に同一な第3のレンズ担持円板を備え、該第3のレンズ担持円板は、前記第1のフィルタを支持する少なくとも1つのセルを有していることを特徴とする請求項8に記載の後付キット。
【請求項10】
前記ARコートされたレンズ材料は、約550nmの光の波長で、約98%〜約99%の範囲のARコートされたLT値、及び約0.3%〜約0.9%の範囲のARコートされたPRS値を生成することを特徴とする請求項9に記載の後付キット。
【請求項11】
前記第3のレンズ担持円板の前記第1のフィルタは、約550nmの光の波長で、約89%のフィルタLT値、及び約5%のフィルタPRS値を有することを特徴とする請求項10に記載の後付キット。
【請求項12】
前記第3のレンズ担持円板の前記第1のフィルタは、約550nmの光の波長で、約87%のフィルタLT値、及び約6%のフィルタPRS値を有することを特徴とする請求項10に記載の後付キット。
【請求項13】
前記第3のレンズ担持円板の前記第1のフィルタは、約550nmの光の波長で、約92%のフィルタLT値、及び約4%のフィルタPRS値を有することを特徴とする請求項10に記載の後付キット。
【請求項14】
前記第3のレンズ担持円板は、少なくとも第2のフィルタと第3のフィルタとを支持する別のセルをさらに含み、
前記第2のフィルタは、約550nmの光の波長で、約87%のフィルタLT値、及び約6%のフィルタPRS値を有し、
前記第3のフィルタは、約550nmの光の波長で、約92%のフィルタLT値、及び約4%のフィルタPRS値を有することを特徴とする請求項11に記載の後付キット。
【請求項15】
レンズ上のARコーティングの効果を患者にデモンストレーションする方法であって、
(a)左目用の器具及び右目用の器具を有するタイプの屈折体であって、それぞれの目用の器具が、
(i)ハウジングと、
(ii)前記ハウジングを貫通する観察管と、
(iii)前記ハウジングの中に回転可能に配置された度の弱い球面レンズ担持円板と、
(iv)前記ハウジングの中に回転可能に配置された度の強い球面レンズ担持円板と、を含み、
前記度の弱いレンズ担持円板及び度の強いレンズ担持円板のそれぞれは、前記観察管と同軸に視覚的位置合わせされた状態へ選択的に連続して回転可能であるセルを含み、前記度の弱いレンズ担持円板及び度の強いレンズ担持円板の所定の前記セルは、その中に配置されたレンズを有し、該レンズはレンズ材料で作られ、該レンズ材料はARコーティングを有し、前記ARコートされたレンズ材料は、ARコートされた状態のLT値及びARコートされた状態のPRS値を生成する、屈折体を提供するステップと、
(b)少なくとも1つのフィルタであって、前記少なくとも1つのフィルタは、前記度の弱いレンズ担持円板及び度の強いレンズ担持円板の前記レンズのいずれかの組み合わせと同軸に視覚的位置合わせされた状態で配置されたときに、前記観察管を通じて、前記ARコーティングのない前記レンズ材料に対する既知のLT値及びPRS値に実質的に対応する正味のLT値及び正味のPRS値を生成するように選択されたフィルタIR値、フィルタLT値、及びフィルタPRS値を有するフィルタ材料から作られている少なくとも1つのフィルタを提供するステップと、
(c)前記左及び右の器具の前記観察管が、前記患者の視線に実質的に位置合わせされた状態にあるように屈折体を患者に対して位置合わせするステップと、
(d)少なくとも1つのARコートされたレンズを前記観察管に視覚的位置合わせされた位置へ前記度の弱いレンズ担持円板と度の強いレンズ担持円板とのうちの少なくとも1つを選択的に回転し、よって前記患者の視線にある対象物が、前記ARコートされたLT値及びARコートされたPRS値の下で前記ARコートされたレンズを通して前記患者によって知覚されるようにするステップと、
(e)前記少なくとも1つのフィルタを観察管に視覚的位置合わせされた状態に配置し、よって前記患者の視線にある対象物が前記少なくとも1つのフィルタを通して前記患者に知覚され、患者に前記正味のLT値及び前記正味のPRS値を生成するステップと、
(f)前記少なくとも1つのフィルタを前記観察管と視覚的位置合わせされた状態から取り外し、よって前記患者の視野にある対象物が、前記患者によって前記ARコートされた状態のLT値及び前記ARコートされた状態のPRS値の下で再度知覚されるステップと、
(g)ステップ〈e〉及び〈f〉を連続して繰り返し、患者が、前記ARコーティングを有するレンズ材料を通して知覚された場合とARコーティングの無いレンズ材料を通して知覚された場合との対象物の間を比較できるようにするステップと、
を備える方法。
【請求項16】
前記屈折体のそれぞれの器具は、前記ハウジング内に配置された回転可能な予備レンズ担持円板をさらに含み、前記予備レンズ担持円板は複数のセルを有し、前記セルのうちの少なくとも1つは、前記少なくとも1つのフィルタを支持していることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ステップ〈e〉は、前記予備レンズ担持円板を、前記少なくとも1つのフィルタが支持された位置に回転し、よって前記観察管と視覚的位置合わせされた状態にするステップを含み、前記ステップ〈f〉は、前記少なくとも1つのフィルタを前記観察管と目視で位置合わせされた状態から取り外すために前記予備レンズ担持円板を回転するステップを含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記度の弱いレンズ担持円板及び度の強いレンズ担持円板の前記ARコートされたレンズは、約550nmの光の波長で、約98%〜約99%の範囲のLT値、及び約0.3%〜約0.9%の範囲のPRS値を有することを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記度の弱いレンズ担持円板及び度の強いレンズ担持円板の前記ARコートされたレンズは、約550nmの光の波長で、約98%〜約99%の範囲のLT値、及び約0.3%〜約0.9%の範囲のPRS値を有することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つのフィルタは、約550nmの光の波長で、約89%のフィルタLT値、及び約5%のフィルタPRS値を有することを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記少なくとも1つのフィルタは、約550nmの光の波長で、約87%のフィルタLT値、及び約6%のフィルタPRS値を有することを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項22】

前記少なくとも1つのフィルタは、約550nmの光の波長で、約92%のフィルタLT値、及び約4%のフィルタPRS値を有することを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記予備レンズ担持円板は、第2のフィルタと第3のフィルタとが配置されている少なくとも2つの別のセルを含み、
前記第2のフィルタは、約550nmの光の波長で、約87%のフィルタLT値、及び約6%のフィルタPRS値を有し、
前記第3のフィルタは、約550nmの光の波長で、約92%のフィルタLT値、及び約4%のフィルタPRS値を有することを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項24】
レンズ上のARコーティングの効果を患者にデモンストレーションするための屈折体を後付けする方法であって、後付けされる前記屈折体は、左目用の器具及び右目用の器具を有するタイプであり、それぞれの前記器具はハウジングと、前記ハウジングを貫通する観察管と、度の弱い球面レンズ担持円板及び度の強い球面レンズ担持円板と、を含み、度の弱い球面レンズ担持円板及び度の強い球面レンズ担持円板のそれぞれは、前記観察管と同軸に視覚的位置合わせされた状態に、選択的に連続して回転可能なセルを有し、
(a) 後付けされている前記屈折体から、前記度の弱い球面レンズ担持円板と、前記度の強い球面レンズ担持円板と、前記予備レンズ担持円板とを取り外すステップと、
(b) 後付けされている前記屈折体の度の前記弱い球面レンズ担持円板と実質的に同一の第1のレンズ担持円板を提供するステップであって、前記第1のレンズ担持円板は複数の度の弱い球面レンズ及びアパーチャを支持するセルを有する、第1のレンズ担持円板を提供するステップと、
(c) 後付けされている前記屈折体の前記度の弱い球面レンズ担持円板と実質的に同一の第2のレンズ担持円板を提供するステップであって、前記第2のレンズ担持円板は複数の度の強い球面レンズ及びアパーチャを支持するセルを有し、前記度の弱い球面レンズと度の強い球面レンズとはレンズ材料から作られ、前記レンズ材料はARコーティングを有し、前記ARコートされたレンズ材料はARコートされた状態のLT値及びARコートされた状態のPRS値を生成する、第2のレンズ担持円板を提供するステップと、
(d) 前記第1及び第2のレンズ担持円板の前記セルのいずれかの組み合わせと同軸に視覚的位置合わせされた状態で配置されたときに、前記ARコーティングの無い前記レンズ材料の既知のLT値及びPRS値に実質的に対応する正味のLT値及び正味のPRS値を生成するように選択されたフィルタIR値、フィルタLT値、及びフィルタPRS値を有する少なくとも1つのフィルタを提供するステップと、
(e) 取り外された前記度の弱い球面レンズ及び度の強い球面レンズを、後付けされる前記屈折体中の対応する前記第1及び第2のレンズ担持円板に置き換えるステップと、
を備える方法。
【請求項25】
前記ARコートされたレンズ材料は、約550nmの光の波長で、約98%〜約99%の範囲のARコートされたLT値、及び約0.3%〜約0.9%の範囲のARコートされたPRS値を生成することを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記後付けされる屈折体のそれぞれの器具は、予備レンズ担持円板をさらに含み、
(f)前記後付けされる屈折体の前記予備レンズ担持円板と実質的に同一な第3のレンズ担持円板であって、前記第3のレンズ担持円板は前記少なくとも1つのフィルタを支持する1つのセルを有する、第3のレンズ担持円板を提供するステップと、
(g)前記予備レンズ担持円板を前記第3のレンズ担持円板と置き換えるステップと、
をさらに備えることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記ARコートされたレンズ材料は、約550nmの光の波長で、約98%〜約99%の範囲のARコートされたLT値、及び約0.3%〜約0.9%の範囲のARコートされたPRS値を生成することを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記第3のレンズ担持円板の前記少なくとも1つのフィルタは、約550nmの光の波長で、約89%のフィルタLT値、及び約5%のフィルタPRS値を有することを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記第3のレンズ担持円板の前記少なくとも1つのフィルタは、約550nmの光の波長で、約87%のフィルタLT値、及び約6%のフィルタPRS値を有することを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記第3のレンズ担持円板の前記少なくとも1つのフィルタは、約550nmの光の波長で、約92%のフィルタLT値、及び約4%のフィルタPRS値を有することを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記第3のレンズ担持円板は、第2のフィルタを支持する第2のセルと第3のフィルタを支持する第3のセルとをさらに含み、
前記第2のフィルタは、約550nmの光の波長で、約87%のフィルタLT値、及び約6%のフィルタPRS値を有し、
前記第3のフィルタは、約550nmの光の波長で、約92%のフィルタLT値、及び約4%のフィルタPRS値を有することを特徴とする請求項28に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−513843(P2008−513843A)
【公表日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−532652(P2007−532652)
【出願日】平成17年9月21日(2005.9.21)
【国際出願番号】PCT/US2005/033866
【国際公開番号】WO2006/034362
【国際公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(507090443)
【Fターム(参考)】