説明

収納容器

【課題】キャップの嵌合解除操作を軽い操作力で行うことができるとともに、操作力を付与する部位の突出量を抑制することのできる収納容器を提供すること。
【解決手段】略筒状のケース3に、当該ケース3の開口に対して出没可能な状態で固形糊8が非収容材として収容されている。ケース3の開口側には、キャップ5が嵌合するようになっており、当該キャップ5の嵌合解除は、操作部材6を回転操作することにより行われる。この操作部材6は、外周部材50と、ケース3の上部に装着された外周部材50に連設された操作力付与部51とを含み、この操作力付与部51を下方に押し下げたときに、その反対側に設けられた力点部54がキャップ5に押し上げ力を付与して嵌合を解除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、棒状をなす固形糊を被収容材としてケースの開口より出没可能に設けた収納容器に係り、更に詳しくは、ケースに装着されるキャップの取り外しを容易に行うことのできる収納容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、外観形状が略筒状となるケースに棒状の固形糊を被収容材として収容し、当該固形糊をケースの一端側に設けられた開口に対して出没可能に設けた収納容器が知られている。この収納容器は、ケースの開口を閉塞するためのキャップを備えており、当該キャップは、ケースの外周にパチンと嵌合する構造が採用されている。
この種のキャップは、前述した嵌合構造により、ケースからの不用意な脱落が防止できる一方、収納容器全体の長さに対して相対的に短い筒状をなしているため、嵌合を解除する際に手指が滑り易く、キャップを取り外す際の操作負担を伴う、という不都合がある。
【0003】
そこで、ケースとキャップとの嵌合を解除して当該キャップをケースから取り外し易くした収納容器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。同文献は、筒状のケースの径方向略180度間隔位置を回転中心とする略U字状の支持棒を設け、当該支持棒を回転させたときに、U字の開放側に形成されたカムがキャップの周壁下端に当接し、当該キャップをケースの軸線方向に対して所定角度変位させることで嵌合を解除する、という構成を採っている。
【0004】
【特許文献1】特開平8−258495号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された構成にあっては、支持棒が略U字状であって、カムと前記回転中心との距離が極めて短い構成であるため、つまり、キャップの嵌合状態を解除する力を付与する力点が支点に非常に接近しているため、嵌合解除に要する操作力を軽減できないとともに、キャップ変位量を大きく確保することができない、という不都合がある。また、操作力を軽減する場合には、支点に対応する前記回転中心と操作力を付与する部位である作用点との距離を大きくする必要を生じ、これにより、支持棒の作用点側をケースの径方向に大きく突出させなければならない、という不都合を招来する。しかも、このように、作用点側が大きく突出するため、キャップの嵌合が不用意に解除されてしまう不都合もある。
【0006】
[発明の目的]
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、ケースに嵌合するキャップの嵌合解除操作を軽い操作力で行うことができるとともに、操作力を付与する部位の突出量を抑制することのできる収納容器を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、操作部材の操作を禁止可能としてキャップの不用意な脱落を防止することのできる収納容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明は、一端側を開口するとともに当該開口に対して被収容材を出没可能に収容する略筒状のケースと、当該ケースの開口側に嵌合して当該開口を閉塞するキャップと、このキャップの嵌合を解除するように前記ケースの外周側に装着された操作部材とを備えた収納容器において、
前記操作部材は、前記ケースの軸方向を横切る仮想直線上の二箇所を回転中心として回転可能に支持された外周部材と、この外周部材に連設された操作力付与部とを含み、
前記外周部材は、前記ケースの外周を略囲む形状を備えているとともに、前記キャップを嵌合解除方向に力を付与する力点部を備え、
前記力点部は、前記操作力付与部の反対側であって前記回転中心から離れた対称位置にそれぞれ設けられる、という構成を採っている。
【0008】
本発明において、前記外周部材は、前記ケースの外周面を囲む閉ループ形状に設けられる、という構成を採るとよい。
【0009】
また、前記キャップは、頂壁と、当該頂壁の外周に連設された周壁とを備えた一端開放形状とされ、
前記操作力付与部に操作力を付与して前記外周部材が回転変位したときに、前記周壁の前記開放側端部に前記力点部のみが接して前記キャップの嵌合を解除するように設けることができる。
【0010】
更に、前記外周部材における前記操作力付与部の反対側は、前記力点部のみの接触を維持する非接触領域を備える、という構成を採ることが好ましい。
【0011】
また、前記外周部材は略C字状の平面形状を備え、当該C字の開放端側に前記力点部が形成される、という構成を採ることもできる。
【0012】
更に、前記キャップを前記嵌合解除方向に移動させるときの回転中心を形成する凸状部が前記ケースに設けられる、という構成を採ることが好ましい。
【0013】
また、前記ケースと外周部材との間には、前記操作部材の操作を禁止するストッパ機構が設けられる、という構成を採ることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、外周部材がケースの外周を略囲む形状を備えており、力点部が回転中心から離れた対称位置に設けられる構成としたことで、キャップの嵌合を解除すべく操作部材に操作力を付与する際の力を軽減することができるとともに、キャップを嵌合解除方向に移動させる力を均等に分散させることができる。また、操作部材を構成する外周部材が閉ループ形状であれば、力点部をできるだけ回転中心から離れた位置に設定して操作力の最小化を実現することが可能となる。また、操作力付与部を外周部材から大きく突出させることを必要としないので、操作部材が収納容器の外観形態に融合したようなデザインとなり、不用意な操作力が作用する場合を低減することもできる。
【0015】
また、外周部材が回転変位したときに力点部のみがキャップ周壁の開放側端部に接する構成であるから、つまり、力点部間を非接触な状態に保つことで、操作部材の回転角度を大きく確保することができ、これにより、キャップを摘み取る程度の力でケースから取り外すことができる。
【0016】
なお、外周部材を略C字状の平面形状とし、当該C字の開放端側に前記力点部を形成する構成では、操作部材をケースに取り付ける作業を容易に行うことができるとともに、U字の平面形状に比べ、力点部を前記回転中心から相対的に離れて設定することができ、操作力が過大になるような不都合は生じない。
【0017】
更に、前記キャップの回転中心を形成する回転中心形成部をケースに設けた構成では、当該キャップの安定した回転により前記嵌合を解除することができる。
【0018】
また、ケースと外周部材との間にストッパ機構を設けた場合には、操作部材が不用意に回転してしまうようなことはなく、キャップ取り付け状態を安定して維持することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明が棒状の固形糊を被収容材とした収納容器に適用された実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0020】
図1には、本実施形態に係る収納容器の概略斜視図が示され、図2には、その分解斜視図が示されている。また、図3には、キャップを取り外した状態における収納容器の概略斜視図が示されている。これらの図において、収納容器100は、ケース本体1と、このケース本体1内に収容されたカートリッジ2(図2参照)とを含むケース3と、ケース本体1の図中下端部に回転可能に取り付けられた操作摘み4と、カートリッジ2の図中上端部に嵌合するキャップ5と、当該キャップ5とカートリッジ2との嵌合を解除する操作部材6とを備えて構成されている。
【0021】
前記ケース本体1は、図2に示されるように、その上端側の軸方向(上下方向)に沿う一定領域の外径寸法が僅かに小さくされて前記操作部材6の取付領域9として形成され、当該取付領域9の外周略180度間隔位置、すなわち、ケース3の軸方向を横切る仮想直線上の二箇所には、操作部材6の回転中心を形成する突軸9A,9Aが形成されている。これら突軸9A、9Aは、それらの先端一部領域が突軸9Aの軸線に対して傾いた傾斜面9aとされ、操作部材6を前記取付領域9回りに位置させて平面内で回転させたときに、前記傾斜面9aから操作部材6の後述する軸受穴に容易に嵌合できるようになっている。ケース本体1の上部側において、前記取付領域9に形成された切欠部9Bの直下領域に、前記カートリッジ2を保持する保持部10と、カートリッジ2の保持を解除する押圧部材11が設けられている。また、前記突軸9Aが形成されている部位を含む前記取付領域9の下端(境界)は段部1Aとして形成されている。この段部1Aは、前記保持部10の上端をなす上段部1Bと、この上段部1Bに連なる傾斜段部1Cと、当該傾斜段部1Cに連なる下段部1Dとからなり、前記上段部1Bに操作部材6の力点側の下部が非操作時に接するようになっている一方、前記下段部1Dに、操作部材6の後述する操作力付与部側が操作時に接して当該操作部材6の回転位置を規制するようになっている。
【0022】
保持部10と押圧部11は、ケース本体1の外面位置を若干外側にシフトさせた隆起領域12内に設けられている。押圧部11は、隆起領域12の領域内に、反転略U字状のスリット13を形成することによって当該スリット13の内側領域に形成され、そのスリット13の上部領域が保持部10として形成されている。保持部10は、図4に示されるように、下端内面側に内周爪10Aを備えた形状に設けられている。また、押圧部11は、外面側に滑り防止溝11Aを備えた形状とされている。この押圧部11は、ケース本体1の内外に撓み変形可能な弾性を備え、滑り防止部11Aに指先を当てて内方に押圧力を付与したときに、内方に撓み変形して後述する被保持片を内方に変位させる一方、その押圧力を解除したときに、初期位置に復帰するようになっている。
【0023】
カートリッジ2は、図2に示されるように、前記ケース本体1内に位置する内筒14と、この内筒14の内側に回転可能に支持された軸部材15(図4,図5参照)と、この軸部材15回りにねじ係合して前記固形糊8の下端を支持する皿状の図示しない受け部材とを備えて構成されている。内筒14は、下部周壁14Aと、これの上部側に連なって当該下部周壁14Aより大径となる中間周壁14Bと、この中間周壁14Bの上端に連なり、当該中間周壁14Bよりも大径に設けられて前記ケース本体1の上端よりも上方に位置する上部周壁14Cとを含む。上部周壁14Cは、固形糊8が出没する開口を形成する部位であり、当該上部周壁14Cの外周面には、図4及び図5に示されるように、前記キャップ5の嵌合深さを規制するとともに、操作部材6によって嵌合解除方向に移動する際のキャップ回転中心を形成する凸状部としてのリブ17と、このリブ17の上部全周に設けられた突条部18が形成されている。また、中間周壁14Bは、周方向に沿う一部の領域において、略平坦な面となる平面部19を上下方向に沿って備えた形状に設けられ、この平面部19の上部に、前記保持部10によって保持される被保持片20が設けられている。この被保持片20は、平面部19との間に隙間を形成する状態で下方に延びる鉛直面部20Aと、この鉛直面部20Aの下端外面側に形成された外周爪20Bとを含む。この外周爪20Bは、カートリッジ2をケース本体1内に挿入したときに、保持部10の内周爪10Aに下方から係り合うようになり、これにより、上方への抜け出しが防止されるようになっている。この際、鉛直面部20は、前記隆起領域12内に収まることとなり、これにより、カートリッジ2をケース本体1内に収容した状態で、カートリッジ2の周方向への回転が規制されることとなる。なお、カートリッジ2の抜き取りは、前記押圧部11を押圧して鉛直面部20の下端を内方に変位させて前記係り合いを解除することで行うことができる。
【0024】
前記軸部材15は、ここでは詳細構造を省略しているが、下端側に、前記操作摘み4の回転を伝達するためのギヤが周方向に沿って設けられている。また、軸部材15にねじ係合する図示しない受け部材は、回転することなく内筒14内で上下方向に昇降可能に支持されるようになっており、これにより、図示しない受け部材に支持される固形糊8が内筒14の上端開口から出没するように設けられている。なお、ケース本体1とカートリッジ2の前記構成は、本出願人によって既に出願された特開2005−271942号公報に開示された構成と略同様であり、ここでは、更に詳細な説明は省略する。
【0025】
前記キャップ5は、頂壁40と、当該頂壁40の外周に連設された周壁41とを備え、その一端すなわち図中下端が開放する形状とされている。周壁41の外周には、環状に延びる複数の滑り止め凸部42が形成されている。また、周壁41の内周には、前記カートリッジ14の一部を構成する上部周壁14Cの外周に形成された突条部18を下方に乗り越える環状凸部43(図5参照)が形成されている。このキャップ5は前記突条部18の下方に環状凸部43が乗り越えて嵌合したときに、周壁41の下端部分が前記リブ17,17に略突き当たる寸法設定となっている。
【0026】
前記操作部材6は、図6ないし図8にも示されるように、前記上部周壁14Cを囲むように平面視閉ループ状をなす外周部材50と、この外周部材50に連設された操作力付与部51とを含む。外周部材50には、前記ケース本体1に設けられた突軸9Aを受容する軸受穴52が周方向略180度間隔位置に設けられている。ここにおいて、突軸9A及び軸受穴52により、操作部材6の回転中心Cが形成されることとなる。外周部材50は、図8(A)に示されるように、上平面部50Aと、当該上平面部50Aに連なるとともに前記操作力付与部51の反対側に位置する傾斜面部50Bとを含み、これら上平面部50Aと傾斜面部50Bとの境界部分が、キャップ5を嵌合解除方向に力を付与する力点部54,54として形成されている。これら力点部54は、図8に示されるように、前記回転中心Cから離れた対称位置にそれぞれ設けられ、力点部54,54間の上面は図8(C)に示されるように側面視で凹状に設けられ、キャップ5の嵌合解除を行う際の非接触領域56として形成され、これにより、前記操作力付与部51に操作力を付与して前記外周部材50が回転変位したときに、キャップ5における周壁41の開放側端部をなす下端部に力点部54,54のみが接してキャップ5の嵌合を解除するようになっている。また、外周部材50において、前記操作力付与部51側の下面形状は、当該操作力付与部51側の上下寸法が次第に小さくなるような緩やかな曲面部50Cとされている。この曲面部50は、操作部材6を回転操作したときに、前記ケース本体1の上部に形成された下段部1Dに接して回転限界を形成するようになっているとともに、曲面部50の存在によって、ケース本体1側に操作力付与部51の移動代を確保するための切れ込み若しくは凹部等を形成する必要がないようになっている。
【0027】
次に、本実施形態におけるキャップ5の取り外し要領について図9をも参照しながら説明する。
【0028】
キャップ5がケース本体1に取り付けられた状態では、キャップ5の周壁41内面に形成された環状凸部43が内筒15の上部に設けられた突条部18に嵌合した状態となる(図4、図9(A)参照)。この状態で、キャップ5を取り外すときは、操作部材6における操作力付与部51の上面に指先を当接させて下方に力を付与すればよい。これにより、操作部材6は、前記回転中心Cを支点として図9中時計方向に回転しようとする力を受けることとなる。この回転力を受けた状態におけるキャップ5と操作部材6との接触部位は、力点部54と周壁41の下端部分のみとなる。キャップ5は、周壁41の図9中右端下端がリブ17に接して当該接触部位を支点として左側が上方に変位し、これにより、キャップ5の嵌合が解除されることとなる。このようにしてキャップ5の嵌合が解除された状態で、当該キャップ5を指先で摘み、上方に引き上げることで完全に取り外すことができ、固形糊8を使用することができる。
【0029】
本発明を実施するための最良の構成、方法、被収容材などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施の形態に対し、形状、位置、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、位置などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状などの限定の一部若しくは全部の限定を外した物品の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0030】
すなわち、前記実施形態では、操作部材6の外周部材50が閉ループ形状である場合を図示、説明したが、例えば、図10ないし図12に示される変形例を採用することもできる。この変形例は、図10に示されるように、操作部材6の操作を禁止することのできるストッパ機構60を設けるとともに、図11,12に示されるように、外周部材50が平面視略C字状となる形状に設けたものであり、力点部54,54間の領域を欠落させて当該欠落した領域を非接触領域としたところに特徴を有するものである。
【0031】
前記ストッパ機構60は、外周部材50の軸受穴52が第1の穴52Aとこれに連なる第2の穴52Bとにより構成され、第2の穴52Bの内側に突起61を設ける一方、当該突起61に嵌合可能な凹部63を回転軸9Aに設けることによって構成されている。なお、これらの構成は、図10中紙面直交方向に沿う対称位置のそれぞれ設けられているが、軸受穴52を構成する第1及び第2の位置が周方向において反対側となるように設けられている。但し、ストッパ機構60は、少なくとも一箇所にあれば足りる。また、外周部材50は、その上端面が全体的に略同一平面内に位置する形状に設けられている。
【0032】
このような変形例では、図10に示されるように、操作部材6をケース1の外周方向に所定角度回転させることで前記突起61と凹部63とを嵌合させたり、当該嵌合を解除したりすることができる。従って、突起61及び凹部63の嵌合状態で操作部材6の操作が禁止される一方、嵌合を解除することで操作部材6の操作が許容されてキャップ5の取り外しを行うことができる。
【0033】
また、力点部54,54間は、外周部材50を部分的に欠落させた構成であるため、操作部材6の取り付けが極めて容易となるとともに、操作部材6の回転角度を大きく確保しても、常に力点部54がキャップ5を押し上げる部位として作用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本実施形態に係る収納容器の全体構成を示す概略斜視図。
【図2】図1の一部分解斜視図。
【図3】図1の収納容器からキャップが取り外された状態を示す概略斜視図。
【図4】図1のA−A線に沿う矢視断面図。
【図5】図4の一部拡大断面図。
【図6】操作部材の平面図。
【図7】操作部材の底面図。
【図8】(A)は操作部材の正面図、(B)は図6のB−B線断面図、(C)は(A)の左側面図、(D)は図6のC−C線断面図。
【図9】(A)及び(B)は、本実施形態の作用説明図。
【図10】(A)、(B)、(C)は、他の実施形態を示す収納容器の作用説明正面図。
【図11】前記他の実施形態に用いられる操作部材の平面図。
【図12】図11の正面図。
【符号の説明】
【0035】
1 ケース本体
2 カートリッジ
3 ケース
5 キャップ
6 操作部材
8 固形糊(被収容材)
17 リブ(凸状部)
40 頂壁
41 周壁
50 外周部材
51 操作力付与部
54 力点部
56 非接触領域
60 ストッパ機構
100 収納容器
C 回転中心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端側を開口するとともに当該開口に対して被収容材を出没可能に収容する略筒状のケースと、当該ケースの開口側に嵌合して当該開口を閉塞するキャップと、このキャップの嵌合を解除するように前記ケースの外周側に装着された操作部材とを備えた収納容器において、
前記操作部材は、前記ケースの軸方向を横切る仮想直線上の二箇所を回転中心として回転可能に支持された外周部材と、この外周部材に連設された操作力付与部とを含み、
前記外周部材は、前記ケースの外周を略囲む形状を備えているとともに、前記キャップを嵌合解除方向に力を付与する力点部を備え、
前記力点部は、前記操作力付与部の反対側であって前記回転中心から離れた対称位置にそれぞれ設けられていることを特徴とする収納容器。
【請求項2】
前記外周部材は、前記ケースの外周面を囲む閉ループ形状に設けられていることを特徴とする請求項1記載の収納容器。
【請求項3】
前記キャップは、頂壁と、当該頂壁の外周に連設された周壁とを備えた一端開放形状とされ、
前記操作力付与部に操作力を付与して前記外周部材が回転変位したときに、前記周壁の前記開放側端部に前記力点部のみが接して前記キャップの嵌合を解除することを特徴とする請求項1又は2記載の収納容器。
【請求項4】
前記外周部材における前記操作力付与部の反対側は、前記力点部のみの接触を維持する非接触領域を備えていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の収納容器。
【請求項5】
前記外周部材は略C字状の平面形状を備え、当該C字の開放端側に前記力点部が形成されていることを特徴とする請求項1,3又は4記載の収納容器。
【請求項6】
前記キャップを前記嵌合解除方向に移動させるときの回転中心を形成する凸状部が前記ケースに設けられていることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の収納容器。
【請求項7】
前記ケースと外周部材との間には、前記操作部材の操作を禁止するストッパ機構が設けられていることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の収納容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−261592(P2007−261592A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−85442(P2006−85442)
【出願日】平成18年3月27日(2006.3.27)
【出願人】(000001351)コクヨ株式会社 (961)
【Fターム(参考)】