説明

収納装置

【課題】棚の左右方向に並べられた複数の物品の中から所望する物品を容易に取り出すことができるようにする。
【解決手段】物品を収容するための容器13と、複数の容器13を左右方向に並べて収納可能な棚部を有し、棚部の前側に容器の出し入れ口を有する収納棚10とを備えた収納装置であって、容器13は、棚部に収納された際に出し入れ口に位置する面の上縁部近傍または下縁部近傍に回転自在な摘み部を設ける。収納棚10は、棚部に収納された容器のうち少なくとも隣接する容器との間で摘み部の回転量を異ならせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば受取人不在のために郵便局に持ち戻った郵便物のような物品を保管しておくための収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
郵便物の一つに記録扱い郵便物がある。この記録扱い郵便物は、受取人が不在の場合には郵便局に戻されて保管される。このとき、郵便物は所定の容器に収容された状態で収納棚に収納され、保管される。一方、不在であった受取人に対しては、郵便物の代わりに不在配達票が残される。そこで受取人は、後で郵便局に出向いて不在配達票を局員に渡す。局員は、不在配達票に記載されている識別番号(お知らせ番号)をキーにして収納棚から該当する郵便物が収容された容器を手作業により検索し、該当する容器を探し出すと、その容器の中から郵便物を取り出して受取人に渡していた。
【0003】
ところで従来、収納棚の棚板に左右方向に並べて収納されたカルテ等の物品の中から必要とする物品だけを瞬時に検索することができる個別検索管理装置はあった(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平9−175609号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のこの種の収納装置は、棚板に直に物品を左右方向に並べて収納する方式であったので、記録扱い郵便物を収容する容器のように厚みが薄い同一形状の物品を列状に収納した場合には、検索された物品を取り出す際に隣接する物品が邪魔になって取り出すのが容易ではないという問題があった。
【0005】
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、棚の左右方向に並べられた複数の物品の中から所望する物品を容易に取り出すことができる収納装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、物品を収容するための容器と、複数の容器を左右方向に並べて収納可能な棚部を有し、棚部の前側に容器の出し入れ口を有する収納棚とを備えた収納装置であって、容器は、棚部に収納された際に出し入れ口に位置する面の上縁部近傍または下縁部近傍に回転自在な摘み部を設け、収納棚は、棚部に収納された容器のうち少なくとも隣接する容器との間で摘み部の回転量を異ならせる回転量可変手段を設けたものである。
【発明の効果】
【0007】
かかる手段を講じた本発明によれば、棚の左右方向に並べられた複数の物品の中から所望する物品を容易に取り出すことができる収納装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための最良な形態について説明する。
なお、この実施の形態は、受取人不在のために郵便局に持ち戻った郵便物を収納し検索する郵便物検索システムの収納装置に本発明を適用した場合である。
【0009】
図1は本実施の形態における郵便物検索システムの収納装置に係わる構成を示す模式図である。同図において、10は物品としての郵便物を収納する収納棚である。この収納棚10には、受取人が不在の理由により郵便局に戻された郵便物が保管される。この収納棚10にはホストコンピュータ11が接続されている。
【0010】
収納棚10は一面が開口された直方体形状の棚部を有しており、開口を前側に向けて棚部への物品出し入れ口としている。そして、この収納棚10における棚板10aの上面には、その出し入れ口から背板10b方向に向かって複数の仕切り板12が設けられている。隣接する仕切り板12のピッチは、後述する無線タグ付容器13の厚さとほぼ同じに設定されており、仕切り板12の高さは、同無線タグ付容器13を自立させるのに十分な高さに設定されている。このようにして、仕切り板12がn組の場合には、棚部が(n+1)個の収納部(収納領域)14に分割されている。
【0011】
各収納部14の背面を形成する背板10bの内面には、図2に示すように、収納部14と1対1に対応して当該収納部14に収納された無線タグ付容器13に付された無線タグ22との交信が可能な無線タグ用アンテナ21が設けられている。
【0012】
各収納部14の出し入れ口下辺を形成する棚板10aの前面には、各収納部14に1対1で対応して、報知手段としてのランプ15が設けられている。
【0013】
一方、各収納部14の出し入れ口上辺を形成する天板10cの前面は、各収納部14に1段ずつ対応して複数段(本実施の形態では3段)の階段状に切欠されている。すなわち、各収納部14の出し入れ口上辺を、隣接する他の収納部14に対して前後方向にずらしている。なお、各段の高さ、つまりずれ量は一定である。
【0014】
次に、図4〜6を参照して無線タグ付容器13の構成及び作用について説明する。無線タグ付容器13は、図4に示すように、はがき,封筒等の郵便物を収容可能な薄板状の容器であって、一方の側面の下方部に無線タグ22が取り付けられており、他方の側面の上縁角部にL字型レバー23が取り付けられている。L字型レバー23の一端側は摘み部23aとして機能し、他端側は当接部23bとして機能する。
【0015】
L字型レバー23は、図5に示すように、略中央部に回転軸24が取り付けられおり、この回転軸24が無線タグ付容器13の角部に切欠された凹部25の孔26に挿入されて、回転自在に支持されている。回転軸24には、ばね27が巻回されており、L字型レバー23の図5中矢印B方向への回動を付勢している。ただし、当接部23bの付け根に近い外側の面が凹部25の角に当接するため、外力が加わらない状態では、図4に示す如く、摘み部23aと当接部23bが容器13の外周面から略上向きに突出した状態が維持される。
【0016】
かかる構成の無線タグ付容器13を収納棚10に収納する際には、図4中矢印Aに示すように、L字型レバー23の取付部を上にした状態で、無線タグ22が取り付けられている面から収納部14に挿入する。そして、無線タグ22が取り付けられている面とは反対側の面が収納棚10の出し入れ口に面するまで無線タグ付容器13を押し込む。すると、図6に示される無線タグ付容器13A,16B,16Cのように、L字型レバー23における当接部23bの外側の面が天板10cの前面に当接し、さらに無線タグ付容器13A,16B,16Cの挿入方向とは逆方向に押圧する外力が加えられて、L字型レバー23がばね27の付勢力に抗して逆回転する。その回転量は、各収納部14の出し入れ口上辺を形成する天板10c前面の段部後退量に逆比例する。すなわち、天板10c前面が最も大きく後退している収納部14に収納された無線タグ付容器13AのL字型レバー23の回転量が最も小さく、全く後退していない収納部14に収納された無線タグ付容器13CのL字型レバー23の回動量が最も大きい。
【0017】
したがって、前述したように各収納部14の出し入れ口上辺は、隣接する他の収納部14に対して前後方向にずれているので、各収納部14にそれぞれ収納された無線タグ付容器13のL字型レバー23の回転量は、隣接する他の無線タグ付容器13のL字型レバー23の回転量と異なる。その結果、図6に示すように、隣り合う無線タグ付容器13の摘み部23a,23b,23cの位置が必ず上下方向にずれる。
【0018】
ここに収納棚10は、天板10cの前面に形成した段部によって回転量可変手段を構成している。
【0019】
図3は各収納部14にそれぞれ設けられた無線タグ用アンテナ21(211,212,…,21n)と、この無線タグ用アンテナ21を介して無線タグ22に記憶されたデータを読取り処理する無線タグリーダ31の要部構成を示すブロック図である。
【0020】
無線タグリーダ31は上位端末、つまりホストコンピュータ11とのインタフェースを行うインタフェース部32、CPU、ROM、RAM等で構成される制御部33、無線タグ22への送信データを変調する変調部34、変調電波を増幅して各アンテナ211〜21nから放射させる送信アンプ35、各アンテナ211〜21nで受信した電波を増幅する受信アンプ36及び増幅された受信電波を復調する復調部37等で構成されている。
【0021】
各アンテナ211〜21nはそれぞれ切換えスイッチ381〜38nを介して送信アンプ35及び受信アンプ36に接続されている。この切換えスイッチ381〜38nは制御部33からの切換え信号に応じて切換えられる。
【0022】
なお、391〜39nは各収納部14に対応して設けられた前述したランプ15を示している。これらランプ391〜39nの点灯制御は制御部33により行われる。
【0023】
図7は無線タグ22の内部構成を示すブロック図である。無線タグ22は、送受信可能なタグアンテナ41とLSIチップ42とを基板と一体成形した独立の部品である。タグアンテナ41は、矩形状に成形されたループコイル等からなる。LSIチップ42は、タグアンテナ41で受信した変調電波の整流と安定化を行うことによりLSIチップ42の各部に電源を供給する電源生成部43、上記変調電波を復調して制御部46へ送信する復調部44、制御部46から送信されたデータを変調してタグアンテナ41に送信する変調部45、復調部44で復調されたデータのメモリ47への書き込みや、メモリ47から送信データを読み出して変調部45へ送出する制御部46及びメモリ47等で構成されている。メモリ47には、当該無線タグ22の製造段階で製造業者により割当て設定された固有のID(RFID)を記憶する無線IDエリアと、ユーザで任意のデータを書き込むことができるユーザエリアとが形成されている。
【0024】
図8はホストコンピュータ11の要部構成を示すブロック図である。このホストコンピュータ11はCPU51を中心に構成されている。CPU51のシステムバスには、ROM52、RAM53、入力部54、表示部55、バーコードリーダ56、インタフェース57、無線タグリーダ58が接続される。インタフェース57は、前述した無線タグリーダ31のインタフェース32に接続される。
【0025】
さて、上記の如く構成された本実施の形態の郵便物検索システムが導入された郵便局では、受取人が不在のため郵便局に持ち戻された郵便物は、無線タグ付容器13に収容された後、収納棚10に収納されて保管される。この際、局員は以下に示す手順により郵便物を収納棚10に収納させている。
【0026】
先ず、持ち戻った郵便物をどの無線タグ付容器13に収納したかをホストコンピュータ11に登録する作業を行う。受取人が不在の場合には、郵便局員は不在配達票を受取人の所に置いて来る。その不在配達票には、郵便物を特定するためのお知らせ番号が記載されている。また郵便局員は、お知らせ番号が記載された用紙を郵便物に貼り付けて郵便局に持ち戻る。そして、ホストコンピュータ11に備えられているバーコードリーダ56によりその用紙に記載されているお知らせ番号をバーコードリーダで読取るとともに、郵便物を収容した無線タグ付容器13に取り付けられている無線タグ22の固有IDであるRFIDを無線タグリーダ58で読取り、RFIDとお知らせ番号とを図9に示すように対応付けてRAM53に記憶させる処理を行う。
【0027】
しかる後、郵便局員は、郵便物を収納した無線タグ付容器13を、L字型レバー23を手前上向きにして収納棚10の空いている収納部14に挿入する。このように、無線タグ付容器13を収納部14に収納すると、無線タグ22は、図2に示すように、無線タグ用アンテナ21と対向するように位置する。また、L字型レバー23の当接部23bが当該収納部14の出し入れ口上辺に当接し、挿入方向とは逆方向に押圧されて、L字型レバー23がばね27の付勢方向とは逆方向に所定量回転する。
【0028】
以下、同様にして、郵便局員が持ち戻った郵便物は同様の処理を経て収納棚10に収納される。
【0029】
次に、受取人が不在配達票を持参して郵便局に郵便物を受け取りに来たときの処理について説明する。
【0030】
先ず、郵便局員は不在配達票に記載されているお知らせ番号を入力部54から入力する。すると、ホストコンピュータ11は入力部54から入力されたお知らせ番号に対応する郵便物が収納された無線タグ付容器13に取り付けられている無線タグ22のRFIDをRAM53に記憶されている図9のテーブルを検索することにより求める。
【0031】
こうして、検索すべき郵便物を収納した無線タグ付容器13に取り付けられた無線タグ22のRFIDが判明すると、このRFIDを検索用IDとして該当する無線タグ付容器13を検索する処理を行う。
【0032】
つまり、無線タグリーダ31の制御部33は、切換えスイッチ381〜38nを順番に1つずつオンする処理を行う。これにより、各収納部14の背面に設けられた無線タグ用アンテナ21から順番に電波が放射される。この無線タグ用アンテナ21から放射される電波は指向性が強いので、収納部14内に放射される。
【0033】
このとき、収納部14内に無線タグ付容器13が収納されていた場合には、この容器13に付された無線タグ22が、無線タグ用アンテナ21から放射された電波の問いかけに応答して自己のRFIDを無線タグリーダ31に返信する。そして、制御部33は無線タグ22から返送されたRFIDが検索用IDと一致しているかを検索する(検索手段)。そして、一致していると判断した場合には、当該RFIDを受信した無線タグ用アンテナ21が設けられている収納部14を、検索用IDが記憶されている無線タグが付された容器13の収納位置として特定する(容器特定手段)。そして、この収納部14に対応するランプ15を点灯あるいは点滅させる処理を行う(駆動手段)。
【0034】
このように、無線タグ機能を利用して検索された無線タグ付容器13が収納されている収納部14のランプ15を点灯あるいは点滅させることにより郵便局員に知らせることができるので、郵便局員は容易に所望する郵便物が収容された無線タグ付容器13を検索することができる。
【0035】
そこで郵便局員は、ランプ15が点灯あるいは点滅している部位の収納部14に収納されている無線タグ付容器13を、その摘み部23aを摘んで引出して、収納棚10から取り出す。そして、この無線タグ付容器13から郵便物を取り出して、受取人に渡す。
【0036】
この場合において、本実施の形態では、隣り合う無線タグ付容器13の摘み部23aの位置が必ず上下方向にずれている。そして、水平方向に同一高さで隣り合う摘み部23aの間隔は、収納部14の幅に仕切り板12の厚みを加えた長さの略3倍である。したがって、たとえ無線タグ付容器13の厚みが薄く、隣接する容器の摘み部23が接近していたとしても、郵便局員はランプ15が点灯または点滅している収納部14に収納されている無線タグ付容器13だけを容易に選択して取り出すことができ、作業性が良好である。
【0037】
なお、この発明は前記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるものである。
【0038】
例えば、前記実施の形態では、各収納部14の出し入れ口上辺を形成する天板10cの前面を3段階に切欠したが2段階や4段階以上であってもよい。また、各段の高さ(ずれ量)を一定としたが、段毎に高さを異ならせてもよい。
【0039】
また、前記実施の形態では、L字型レバー23の摘み部23aを手前上方に向けた状態で無線タグ付容器13を収納部14に収納する場合を示したが、収納棚10の天板10c側にランプ15を設けるとともに、棚板10aに回転量可変手段としての段部を形成することによって、摘み部23aを手前下方に向けた状態で無線タグ付容器13を収納部14に収納するように構成することも可能である。
【0040】
また、前記実施の形態では、無線タグリーダ31の切換えスイッチ381〜38nを順番に1つずつオンさせたが、無線タグ付容器13が収納されている収納部14に対応した切換えスイッチ381〜38nを選択して可変に1つずつオンさせるようにしてもよい。収納部14に無線タグ付容器13が収納されているか否かの判断は、例えば各無線タグ用アンテナ21から周期的に無線タグ問合せ電波を発信させ、無線タグ22からの応答有無情報を随時記憶することによって可能となる。つまり検索時には、無線タグ22からの応答有り情報が記憶された収納部14に対応した切換えスイッチ381〜38nを選択して可変に1つずつオンさせる。こうすることにより、検索対象とする無線タグ付容器13を迅速に検索できる効果を奏する。
【0041】
また、保管する郵便物が多い場合には、図10に示すように、ホストコンピュータ11に複数の収納棚101〜10nを接続するようにシステム構成すればよい。この場合、郵便物を収納棚101〜10nに収納させる際に、どの収納棚に収納させたかの収納棚識別情報を図9のテーブルに記憶させるとよい。例えば郵便物を地域毎に区分して収納棚101〜10nに分配収納させる場合には、地域コード等を収納棚識別情報として記憶させる。あるいは、郵便物を日付毎に区分して収納棚101〜10nに分配収納させる場合には、日付情報を収納棚識別情報として記憶させる。こうすることにより、ホストコンピュータ11に複数の収納棚が接続されている場合でも迅速に郵便物を検索することができる。
【0042】
また本発明は、無線タグ付容器13を収納する収納棚10に限定されるものではなく、無線タグを備えていない容器あるいはファイル等の物品を左右方向に並べて収納する収納装置全般に適用できるものである。
【0043】
さらに、上記実施の形態において、隣接する仕切り板12の内側に遮蔽板を設けるようにしても良い。このようにすることにより、無線タグ用アンテナ21から放射された電波が他の収納部14に漏れることを確実に防止することができる。さらには、無線タグ22から放射される電波が他の収納部14に漏れることを確実に防止することができる。
【0044】
なお、上記実施の形態ではRFIDを検索用IDとして使用したが、RFIDに限らず無線タグ22に別のIDを書き込んでおくことにより、この別のIDを検索用IDとして使用しても良い。
【0045】
また、報知手段はランプ15に限るものではなく、ブザーなどの音声を利用してもよいし、ブザーとランプ15とを併用してもよい。
【0046】
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施の形態である郵便物検索システムのシステム構成を示す模式図。
【図2】同実施の形態に係わる収納棚の要部構成を示す模式図。
【図3】同実施の形態に係わる無線タグリーダの要部構成を示すブロック図。
【図4】同実施の形態に係わる無線タグ付容器の構成を示す斜視図。
【図5】同実施の形態に係わる無線タグ付容器の要部構成を示す斜視図。
【図6】同実施の形態に係わる無線タグ付容器の作用説明に用いる斜視図。
【図7】同実施の形態に係わる無線タグの要部構成を示すブロック図。
【図8】同実施の形態に係わるホストコンピュータの要部構成を示すブロック図。
【図9】同実施の形態に係わるRFIDとお知らせ番号との関係を示すテーブルを示す模式図。
【図10】本発明の他の実施の形態である郵便物検索システムのシステム構成を示す図。
【符号の説明】
【0048】
10…収納棚、11…ホストコンピュータ、12…仕切り板、13…無線タグ付容器、14…収納部、15…ランプ、21,211〜21n…無線タグ用アンテナ、22…無線タグ、23…L字型レバー、23a…摘み部、23b…当接部、381〜38n…切換えスイッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を収容するための容器と、
複数の前記容器を左右方向に並べて収納可能な棚部を有し、前記棚部の前側に前記容器の出し入れ口を有する収納棚とを備え、
前記容器は、前記棚部に収納された際に前記出し入れ口に位置する面の上縁部近傍または下縁部近傍に回転自在な摘み部を具備し、
前記収納棚は、前記棚部に収納された前記容器のうち少なくとも隣接する容器との間で前記摘み部の回転量を異ならせる回転量可変手段を具備したことを特徴とする収納装置。
【請求項2】
物品を収容するための容器と、
複数の前記容器を左右方向に並べて収納可能な棚部を有し、前記棚部の前側に前記容器の出し入れ口を有する収納棚とを備え、
前記容器は、前記棚部に収納された際に前記出し入れ口に位置する面の上縁部近傍または下縁部近傍に、前記出し入れ口の上辺または下辺に当接する当接面を有しこの当接面の押圧により回動する摘み部を具備し、
前記収納棚は、前記棚部に前記容器が個々に収納される収納領域を形成し、かつ各収納領域における前記出し入れ口の前記当接面と当接する上辺または下辺を、隣接する他の収納領域に対して前記棚部の前後方向にずらしたものであることを特徴とする収納装置。
【請求項3】
前記容器に無線タグを設けるとともに、前記収納棚に前記無線タグと交信可能な無線タグ用アンテナを設け、
前記収納棚に収納された前記容器に付された前記無線タグと前記無線タグ用アンテナを介して交信することにより検索用IDが記憶された無線タグを検索する検索手段と、
この検索手段により検索された無線タグが付されている前記容器を特定する容器特定手段と、
をさらに具備したことを特徴とする請求項2記載の収納装置。
【請求項4】
前記収納棚の各収納領域に対応して設けられた報知手段と、
前記容器特定手段により特定された容器が収納されている前記収納領域に対応した前記報知手段を駆動する駆動手段と、
をさらに具備したことを特徴とする請求項3記載の収納装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−16116(P2006−16116A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−193868(P2004−193868)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】