説明

収納装置

【課題】 設けられた仕切板の位置変更が容易で、仕切板下部に突出部を設けることなく、しかも全体的に強度をもたせた収納装置を提供する。
【解決手段】 左右両側壁200,210と床面100で囲まれる空間に設けられ、左右両側壁200,210間に架設される天板3と、天板3と床面100に挟まれる空間内に設けられ、左右方向に間隔をおいて配置される二つの仕切板11,12と、仕切板11,12間に設けられる棚板31,32と、からなる収納装置であって、仕切板11,12は、天板3に着脱可能な結合部材50によって固定されるとともに、仕切板11,12の取付位置を、左右方向の所定位置に変更可能にし、しかも、仕切板11は、少なくとも一枚の、結合部材50によって固定される固定用の棚板31によって、隣接する仕切板12に固定されるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばクローゼットの内部等に設けられる収納装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、収納に関して、従来からの箪笥に代わってクローゼット、特に内部が広いウォークインクローゼット等の収納装置を採用する例が増えている。
これは従来からの納戸あるいは大型の箪笥の融合・発展型ともいえるもので、衣類のみならず鞄、扇風機、ストーブ、スキー、釣竿、寝具、その他雑多な各種家庭用品の保管に使用される場合が多い。従って、収納される物品は様々なサイズである。
【0003】
クローゼットの施工について、大工が施工現場で合板や角材等を切断・加工して取り付ける場合は、固定棚を適当な間隔で完全固定して施工する場合もあったが、近年は各社からクローゼットに使用される各種棚が考案・発売されている。一般的には、箪笥のような通常の収納では左右の側板と上下の板(天板、地板)で箱体を形成し、これに扉と棚等を取り付けるが、ウォークインクローゼットの場合は一般的に棚を作り付けとするので、地板に相当する部材は使用されない場合が大半である。
【0004】
例えば、特許文献1〜3のように、パイプや側板と天板等で枠体を形成し、棚板を設置していくシステム的な収納内部装置が一般化している。また、棚板の幅を可変式とした特許文献4〜7等が提案されている。棚の奥行きが可変式となった特許文献8も開示されている。棚位置が可変式となった棚はこれらの物品のサイズに対応できるようになっていて、棚の高さが簡単に変えられるようになっている。側板(仕切板)の位置が変更可能な例としては、特許文献9,10があげられ、更に、棚の幅と高さが同時に変更可能な特許文献11も開示されている。
【特許文献1】特開平7−275051号公報
【特許文献2】特開平7−327754号公報
【特許文献3】特許第2651000号
【特許文献4】実開平2−45032号公報
【特許文献5】実公平6−20422号公報
【特許文献6】実開昭62−73736号公報
【特許文献7】実開平7−43046号公報
【特許文献8】特開2000−217644号公報
【特許文献9】実開昭60−130730号公報
【特許文献10】特開2001−327339号公報
【特許文献11】実開昭63−33830号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の収納、特にウォークインクローゼット用の棚に関しては次のような問題点があった。
(1)仕切板の位置変更に制約がある。
近年では多くのウォークインクローゼット用の棚に関しては、棚板の上下方向の位置変更が可能であるが(特許文献1,2)、横方向の位置変更に関しては、特許文献10のように仕切板の移動、特許文献9,11のような側板移動が提案されているものの、強度の問題からあまり一般的とは言えず、通常は棚の上下方向の位置変更に留まっているのが現状である。
(2)側板や仕切板の下部に突出部がある。
従来品の多くは強度を確保する点から、側板や仕切板の下部を床に固定するL金具が必要(特許文献1,2)で、可動式側板固定用レールが必要(特許文献11)なタイプもある。側板や仕切板の下部に突出部があると、一般家庭でよく使用されるキャスター付きコンテナ型収納ボックスの出し入れに支障がある。そして、金具が邪魔になって側板の幅一杯までは使用できないので側板付近に無駄な空間ができてしまう。また、これらの金具の使用は床面に傷を付けることになる。
(3)強度が低い。
側板が移動できる特許文献9では側板に大きな切れ込みがあり、強度が低い。また、特許文献10のように、棚板の幅が大の場合は棚に置いた物の重量で棚が撓んでしまう。この、棚の撓みには特許文献9のような中間での支持が効果的だが、この方法では棚板高さの変更の制限がある。
【0006】
そこで、本発明の目的とするところは、設けられた仕切板の位置変更が容易で、仕切板下部に突出部を設けることなく、しかも全体的に強度をもたせた収納装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明の収納装置は、左右両側壁と床面で囲まれる空間に設けられ、前記左右両側壁間に架設される天板と、前記天板と床面に挟まれる空間内に設けられ、左右方向に間隔をおいて配置される二以上の仕切板と、前記仕切板のうち隣接する仕切板間に設けられる棚板と、からなる収納装置であって、
前記仕切板は、前記天板に着脱可能な結合部材によって固定されるとともに、前記仕切板の取付位置を、前記左右方向の所定位置に変更可能にし、しかも、各仕切板は、少なくとも一枚の、結合部材によって固定される固定用の棚板によって、前記隣接する仕切板に固定されるようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の収納装置は、一つの側壁と床面で囲まれる角部に設けられ、板面が前記床面に平行に配置されるように、一端が、前記一つの側壁に支持される天板と、前記天板と床面に挟まれる空間内に設けられ、前記一つの側壁に垂直な左右方向に間隔をおいて配置される二以上の仕切板と、前記仕切板のうち隣接する仕切板間に設けられる棚板と、からなる収納装置であって、
前記仕切板は、前記天板に着脱可能な結合部材によって固定されるとともに、前記仕切板の取付位置を、前記左右方向の所定位置に変更可能にし、しかも、各仕切板は、少なくとも一枚の、結合部材によって固定される固定用の棚板によって、前記隣接する仕切板に固定されるようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、前記仕切板のうち、前記一つの側壁から最も離れた仕切板を、前記天板の他端に固定して、側板のようにしてもよい。
さらに、前記天板の、天板と床面に挟まれる空間の背面側を、下側に折り曲げ、その折り曲げ部を前記背面側に設けられた奥壁に取付け、前記仕切板を、前記天板の水平部に加え、前記背面側の折り曲げ部にも固定するようにしてもよい。
さらにまた、前記天板の、天板と床面に挟まれる空間の前面側を、下側に折り曲げ、前記仕切板を、前記天板の水平部に加え、前記前面側の折り曲げ部にも固定するようにしてもよい。
また、前記仕切板を、前記天板と床面に挟まれる空間の背面側に設けられた奥壁に取付けられた取付板に固定するようにしてもよい。
【0010】
また、本発明の収納装置は、奥壁と床面で囲まれる角部に設けられ、左右両側板と、その左右両側板の背面側に設けられ、前記奥壁に取付けられる取付板と、前記左右両側板と床面に挟まれる空間内に設けられ、その空間を左右に分割する一又は二以上の仕切板と、前記仕切板が一の場合には前記仕切板と前記側板の間に設けられ、前記仕切板が二以上の場合には隣接する仕切板間又は隣接する側板間に設けられる棚板と、からなる収納装置であって、
前記仕切板は、前記取付板に着脱可能な結合部材によって固定されるとともに、前記仕切板の取付位置を、前記左右方向の所定位置に変更可能にし、しかも、前記仕切板は、少なくとも一枚の、結合部材によって固定される固定用の棚板によって、前記隣接する側板又は前記隣接する仕切板に固定されるようにしたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の収納装置は、一つの側壁と奥壁と床面で囲まれる角部に設けられ、前記一つの側壁に垂直な左右方向に間隔をおいて配置される一枚の側板と、その一枚の側板の背面側に設けられ、前記奥壁に取付けられる取付板と、前記一つの側壁と一枚の側板と床面に挟まれる空間内に設けられ、その空間を左右に分割する一又は二以上の仕切板と、前記仕切板が一の場合には前記仕切板と前記側板の間に設けられ、前記仕切板が二以上の場合には隣接する仕切板間又は隣接する側板間に設けられる棚板と、からなる収納装置であって、
前記仕切板は、前記取付板に着脱可能な結合部材によって固定されるとともに、前記仕切板の取付位置を、前記左右方向の所定位置に変更可能にし、しかも、前記仕切板は、少なくとも一枚の、結合部材によって固定される固定用の棚板によって、前記隣接する側板又は前記隣接する仕切板に固定されるようにしたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の収納装置は、左右両側壁と奥壁と床面で囲まれる空間に設けられ、前記奥壁に取付けられる取付板と、前記空間内に設けられ、左右方向に間隔をおいて配置される二以上の仕切板と、前記仕切板のうち隣接する仕切板間に設けられる棚板と、からなる収納装置であって、
前記仕切板は、前記取付板に着脱可能な結合部材によって固定されるとともに、前記仕切板の取付位置を、前記左右方向の所定位置に変更可能にし、しかも、前記仕切板は、少なくとも一枚の、結合部材によって固定される固定用の棚板によって、前記隣接する仕切板に固定されるようにしたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の収納装置は、奥壁と床面で囲まれる角部に設けられ、前記奥壁に取付けられる取付板と、前記奥壁と床面と、それらに垂直で前記取付板の左右端部に位置する平面とで挟まれる空間内に設けられ、その空間を左右に分割する二以上の仕切板と、前記仕切板のうち隣接する仕切板間に設けられる棚板と、からなる収納装置であって、
前記仕切板は、前記取付板に着脱可能な結合部材によって固定されるとともに、前記仕切板の取付位置を、前記左右方向の所定位置に変更可能にし、しかも、前記仕切板は、少なくとも一枚の、結合部材によって固定される固定用の棚板によって、前記隣接する仕切板に固定されるようにしたことを特徴とする。
【0014】
なお、前記取付板を、水平に延びる上下2本の板材で構成することが好ましい。
また、前記仕切板に固定部材を使用して、床面に対して固定しないことが好ましい。
また、これにかえて、前記仕切板の下面に、仕切板の前記左右より突出することがないように仕切板の厚みよりも狭く、かつ床面に損傷を与えない固定部材を設け、仕切板を、その固定部材を使用して床面に固定するようにすることもできる。
【0015】
また、前記固定用の棚板にかえて、結合部材によって固定されるパイプを使用することもできる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の収納装置によれば、仕切板は、天板に着脱可能な結合部材によって固定され、さらに隣接する仕切板の間、あるいは仕切板と隣接する側面の間には固定用の棚板が設けられているので、仕切板はその下面を床面に直接固定しなくても強度は十分で安定性がよい。さらに、仕切板を、奥壁に取付けられた取付板や、同じく天板の背面側や前面側を折り曲げた部分にも固定することによってさらに仕切板は安定化する。
よって、仕切板の下面からは突出部がないのでキャスター付きコンテナ型収納ボックスの出し入れに支障が無く、スムースに出し入れ可能である。すなわち仕切板と側壁間の幅一杯までキャスター付きコンテナ型収納ボックスを入れる事が可能である。
また、仕切板の取付位置は、左右方向の所定位置に変更可能であるので、引出しや棚板の位置を様々にすることができる。
【0017】
また本発明の収納装置によれば、仕切板は、奥壁に取付けられた取付板に着脱可能な結合部材によって固定され、さらに仕切板は、隣接する仕切板か、あるいは、隣接する側板に固定用の棚板を介して固定されるので、仕切板はその下面を床面に直接固定しなくても強度は十分で安定性がよい。
よって、仕切板の下面からは突出部がないのでキャスター付きコンテナ型収納ボックスの出し入れに支障が無く、スムースに出し入れ可能である。すなわち仕切板と側壁間の幅一杯、あるいは、仕切板と側板間の幅一杯までキャスター付きコンテナ型収納ボックスを入れる事が可能である。
また、仕切板の取付位置は、左右方向の所定位置に変更可能であるので、引出しや棚板の位置を様々にすることができる。
【0018】
また、固定用の棚板にかえて、パイプを使用することによってパイプにハンガー等を掛けることができる等汎用性が広がる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図面を参照して、本発明の実施形態に係る収納装置について説明する。この収納装置は、これに限定されるものではないが、ウォークインクローゼットとして使用される場合の例を示した。ここでは、側板を使用しないタイプの収納装置を第1実施形態に、天板を使用しないタイプの収納装置を第2実施形態として示す。
【0020】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る収納装置は、図1乃至図3に示すように、左右両側壁200,210と背面側に位置する奥壁220と床面100で囲まれる空間に設けられ、天板3と、左右二枚の仕切板11,12と、その仕切板11,12の間に設けられた棚板31,32とからなる。ここで、図1は斜視図,図2は正面図,図3は図2のA−A断面図を示している。
【0021】
天板3は、床面100に対して平行な状態で、左右両側壁200,210間に天板保持具Pを介して架設されている。天板保持具Pには、ハンガーパイプHを受ける金具を取付けるためのダボ穴が設けられている。
仕切板11,12は、天板3と床面100に挟まれる空間内に設けられ、左右方向に間隔をおいて平行に配置されている。そして、仕切板11,12は、天板3に対して着脱可能な結合部材50によって強固に固定されている。なお、仕切板11,12の天板3に対する取付位置は、左右方向の所定位置に変更可能になっている。
仕切板11,12は、床面100に対しては特に固定部材を使用して固定しないようにしてある。なお、ここでは二つの仕切板11,12を使用したが、三つ以上使用することもできる。
【0022】
棚板32は仕切板11,12に設けられたダボ穴に挿入されたダボTの上に載置されている。これに対して、棚板31(図1,図2では正面の部分を,図3では側面の部分を黒塗して示した)は固定用の棚板であり、棚板31の左側の前側と後側、そして右側の前側と後側には、仕切板11,12に設けられたと同様な結合部材50が設けられ、結合部材50を介して、棚板31は隣接する仕切板11,12間に強固に取付けられている。
【0023】
より具体的に説明すると、天板3には、左右水平方向に複数のダボ穴3aが前後2列にあけられている。ダボ穴3aは、左側端部から右側端部にかけて共通した等間隔で設けられていて(本実施例ではnは1〜13)、その位置であれば、左右方向において仕切板11,12の取付位置を容易に変更できるようになっている。例えば、図2に示す場合は、仕切板11を左から4番目のダボ穴3aにそして仕切板12を左から9番目のダボ穴3aに取付けるようにしたが、これを、図4に示したように、仕切板11を左から2番目のダボ穴3aにそして仕切板12を左から7番目のダボ穴3aに取付けるようにすることができるといったように、自由に移動可能としてレイアウトを変化させることができる。
【0024】
また仕切板11,12には、図5に示すように、ダボ穴11a,12aが前側(天板3に取付けた場合には正面側(図2では紙面の表面側))と後側(天板3に取付けた場合には背面側(図2では紙面の裏面側))にそれぞれ上下方向に等間隔に設けられている。ダボ穴は、予め工場にて一定間隔に穿孔され、ダボ穴は棚板の設置間隔に合わせて決定され、一般には30〜50mm間隔程度で穿孔される場合が多い。
【0025】
また、仕切板11,12の上面側の前側と後側の2箇所には、結合部材50が設けられていて、天板3に着脱可能に固定されている。同様に固定用の棚板31にもその左右端前後に結合部材50が設けられている
この結合部材50に関しては特に限定されるわけではないが、着脱可能な市販の収納部材組立て用金具を用いた。ピン状のオス金具と回転すると引き寄せの働くメス金具とからなり、ピン状のオス金具は、片方がネジ状もう片方が窪みのある形状となっていて、ドライバー等でダボ穴にねじ込む事が出来る。また、メス金具はオス金具の窪み部分を引き寄せるようになっている(例えば、オス金具をラフィックスボルトとし、メス金具をラフィックス本体とする場合等)。基本的には外部から見て傷を付ける事無く、取付けと撤去が可能なものであればよい。
【0026】
なお、仕切板間に設けられる固定用の棚板に設けられる結合部材も、着脱可能な結合部材の方が好ましいが、着脱不可能なものを用いても、仕切板11,12と固定用の棚板31を一体化したままで移動できるので、着脱可能なものに限定されない。
また、天板3,仕切板11,12,棚板31,32の材質は特に限定されるものではなく、木材でも金属でもあるいはプラスチック等であってもよい。
【0027】
本発明の第1実施形態に係る収納装置の施工方法の一例について説明する。なお、左右両側壁200,210及び奥壁220と床面100で囲まれた空間は、間仕切りパネル等を使用して形成された空間であってもよい。
【0028】
(1)まず、施工現場において、左右両側壁200,210に仕切板11あるいは12を仮設する。それら仕切板11,12を定規として、天板保持具Pの取り付け位置を左右両側壁200,210に印し、仕切板を取り除いて、天板保持具Pの上面を前記印に合わせて壁面に固定する。そして、天板3を天板保持具Pを介して左右両側壁200,210に固定する。なお、天板3に設けられるダボ穴3aは、予め工場にて一定間隔に穿孔され、このダボ穴4a,5aは仕切板11,12の設置間隔に合わせて決定される。また、棚板31,32の幅と連動するので、概ね100〜300mmの適当な設置間隔とするのが好ましい。
(2)次に、上述した結合金具50を構成する、オス金具(例えば、ラフィックスボルト)を仕切板11,12の取付位置に合わせて、天板3にドライバーを使用して締め付け固定する。
(3)次に、仕切板11,12をそれぞれ左右両側壁200,210と天板3で囲まれた空間内に挿入し、天板3から突出したオス金具まで仕切板11,12をスライドさせ、オス金具を、仕切板11,12に設けられた結合金具50を構成する、メス金具(例えば、ラフィックス本体)に結合し、メス金具をドライバーで締め付けることにより仕切板11,12を天板3に強固に固定する。
【0029】
(4)次に、上述した結合金具50を構成する、オス金具(例えば、ラフィックスボルト)を固定用の棚板31の取付位置に合わせて、左側の仕切板11と右側の仕切板12にドライバーを使用して締め付け固定する。このとき、オス金具は、仕切板11,12に形成されたダボ穴に取付ける。
(5)次に、固定用の棚板31を仕切板11,12間に挿入し、仕切板11,12から突出したオス金具に載せるようにして、オス金具を、固定用の棚板31に設けられた結合金具50を構成する、メス金具(例えば、ラフィックス本体)に結合し、メス金具をドライバーで締め付けることにより固定用の棚板31を仕切板11,12間に強固に固定する。
なお、固定用の棚板31の固定位置は、仕切板11,12の高さの半分以下、より具体的には3分の1程度であることが安定的に仕切板11,12を固定する点において好ましい。
また、天板3,仕切板11,12に設けられたダボ穴は、気になるようであれば、取り外し可能なピン状の穴塞ぎを使用して隠蔽しても良い。
【0030】
そして、その他の棚板32をダボTを介して仕切板11,12間に取付ける。棚板32はダボT上に載置されるものであり、仕切板11,12に直接固定されるものではないが、棚板31が仕切板11,12に固定されているので、仕切板11,12は安定的であり、問題はない。ただし、棚板32に替えて複数枚の固定用の棚板31を仕切板11,12に固定すれば、更に安定性,強度は向上する。なお、上下棚板間に引出等を取付けることも可能であるが、この場合は、引出等の上下に位置する棚板は、ともに固定用の棚板31であることが好ましい。また、特にキャスター付きのコンテナ型の収納ボックス(図示を省略した)を床面100から、形成された収納装置の開口部から内側に出し入れすることができる。このとき、仕切板11,12の下面には仕切板11,12の厚さよりはみ出した固定部材は特に設けられていないので、キャスター付きのコンテナ型の収納ボックスのスムースな出し入れが可能になる。つまり、左側壁200と仕切板11の間の幅一杯、仕切板11,12間の幅一杯、仕切板12と右側壁210の間の幅一杯までキャスター付きのコンテナ型の収納ボックスを入れることができる。
【0031】
このように施工された収納装置では、仕切板11,12は、その上面側の前後2個所が結合部材50を介して天板3に固定されるとともに、仕切板11,12間には固定用の棚板31が結合部材50を介して固定されているので、仕切板11,12の下面を直接床面100に固定しなくても仕切板11,12は安定性がよく、ぐらつくことはない。
そして、もし、施工完成後、仕切板11,12の位置を変更したい場合、例えば、図2に示した状態から図4に示した状態に変更したい場合は、これまで示した手順を逆に辿り、固定用の棚板も含めた棚板31,32を撤去し、仕板板11,12の固定を順次解除してから、新たな位置に仕切板11,12を移設し、再び一旦撤去した棚板31,32を取付ければ良い。ちなみに、移設後の棚板31の幅と上下位置が移設前と変更のない前述のような場合は、棚板31を外さずとも、仕切板11,12と棚板31を一体化したまま移動しても良い。仕切板11,12の位置変更に関しては天板3に設けられたダボ穴3aの位置内ならば自由に変更が可能である。なお、仕切板11,12の位置を変更する場合等に仕切板11,12の下面が床面100に当接し、床面100を傷付ける場合が考えられるので、この防止策として、仕切板11,12の下面に傷防止用のフェルトやゴム等の緩衝材を装着するようにしてもよい。フェルトを装着すると施工性が向上し、ゴム等を装着すると安定性が増すという効果もある。
【0032】
なお、図1乃至図3に示す収納装置は、左右両側壁200,210と背面側に位置する奥壁220と床面100で囲まれる空間に設けられるものについて説明したが、特に奥壁220がない場合であっても適用可能である。
また、図6に示すように、一つの側壁、例えば左側壁200と床面100で囲まれる角部に設けることもできる。この場合には、収納装置を、板面が床面100に平行に配置されるように、一端が、一つの側壁(左側壁200)に天板保持具Pを介して支持される天板3と、天板3と床面100に挟まれる空間内に設けられ、一つの側壁(左側壁200)に垂直な左右方向に間隔をおいて配置される二以上の仕切板、ここでは三つの仕切板11,12,13と、隣接する仕切板11,12間に設けられる棚板31,32と、同じく隣接する仕切板11,13間に設けられる棚板33から構成し、仕切板11,12,13を、天板3に着脱可能な結合部材50によって固定するとともに、仕切板11,12,13の取付位置を、左右方向の所定位置に変更可能にし、しかも、各仕切板を、少なくとも一枚の、着脱可能な結合部材50によって固定される固定用の棚板31,33によって、隣接する仕切板に固定することによって適用可能である。
【0033】
なお、ここでは、仕切板11,12,13のうち、一つの側壁(左側壁200)から最も離れた仕切板、すなわち最も右側に位置する仕切板12を、天板3の他端である右端に固定した例を示したが、特にこれに限定されることはなく、天板3の右端から内側(左側)に入った部位に最も右側に位置する仕切板12を取付けることもできる。
【0034】
また、図7乃至図9に示すように、図1乃至図3に示す収納装置が有する仕切板11,12を、天板3と床面100に挟まれる空間の背面側に設けられた奥壁220に取付けられた上下の取付板4,5にも固定させて、仕切板11,12をより一層強固に固定することができる。
図7は、この場合の収納装置を示す正面図であり、図8は図7のB−B断面図である。この場合、図9に示したように、切り欠き11b,12bを設けた仕切板11,12を使用し、上下の取付板4,5をその切り欠き11b,12bに嵌め込んでいる。そして、仕切板11,12の上面前側及び上面後側と、後側(背面側)上部と後側下部(図示を省略した)の4箇所には、結合部材50が設けられていて、天板3と上下取付板4,5に着脱可能に固定されている。なお、切り欠き11b,12bを設けることなく、仕切板11,12の背面側に取付板4,5が直接接するようにしてもよい。
上側の取付板4には、水平方向に複数のダボ穴4aが、同じく下側の取付板5にも水平方向に複数のダボ穴5aがあけられている。ダボ穴4a,5aは、天板3に設けられたダボ穴3aに対応する位置にあけられている。
【0035】
この仕様の場合、仕切板11,12の上部は天板3と上側取付板4に固定されているのに対し、仕切板11,12の下部は下側取付板5にのみに固定されることになるので、固定用の棚板31の固定位置は、仕切板11,12の高さの半分より若干下辺りであることが好ましい。具体的には、高さが1963mmの仕切板を用いる場合、床面より900mm前後の位置に固定すると、仕切板の撓み防止、下端の安全性を両立できる。
【0036】
ここでは、取付板4,5を、水平に延びる上下2本の板材で構成したが、その上下の間隔は特に限定されるものではなく、仕切板11,12を安定して固定しうる間隔であればよい。例えば、図8では、取付板4の上側に天板3を載置するようにしたが、図10に示すように、取付板4を天板3から下げて離してもよい。また、取付板を、収納装置の背面全体を覆うような1枚の背板とすることもできる。なお、図8に示すように、取付板4の上側に天板3を載置するような場合には、仕切板11,12の上面後側については結合部材50を省くこともできる。
【0037】
また、図11に示すように、天板3の後側(背面側)を下側に向けて折り曲げ、その背面側の折り曲げ部3bを、上側の取付板4にかえて奥壁220に取付け、仕切板11,12を結合部材50を介して、上側では、天板3の水平部と背面側の折り曲げ部3bに取付け、下側では下側の取付板5に取付るようにすることもできる。これによれば、上側の取付板4を天板3で兼用することができる。
【0038】
また、図12に示すように、逆に、天板3の前側(前面側)を下側に向けて折り曲げ、その前面側の折り曲げ部3cで、取り付けられた仕切板11,12の上側を覆うようにし、結合部材50を介して仕切板11,12に固定することもできる。折り曲げ部3cに、例えば、Vカット加工を施すこともでき、これによれば、非常に加工が困難なコバ貼りをしなくてもよくなる。前面側の折り曲げ部3cを設け、上側取付板4とともに下から天板3を支持することにより、仕切板の間隔が広い場合であっても、天板3の歪みを防止することができる。また、天板3の水平部にダボ穴を多数設ける必要もなくなることになるので、天板3の撓みを防止できる。また、図13,図14に示すように、天板3の前側の折り曲げ部3cを、仕切板11,12の前側で上側に設けた切り欠き11c,12cに嵌め込むようにしてもよい。なお、図13では、天板3の前側の折り曲げ部3cに対して、結合部材50を水平状態として仕切板11,12を取付け、図14では、結合部材50を垂直状態として仕切板11,12を取付けた場合を示している。
【0039】
(第2実施形態)
次に、天板を使用しないタイプの収納装置を第2実施形態に示す。
本発明の第2実施形態に係る収納装置は、図15,図16に示すように、左右両側壁200,210と背面側に位置する奥壁220と床面100で囲まれる空間に設けられたものであり、第1実施形態の図7で示したものから天板3とそれを支持する天板保持具P,ハンガーパイプHを取除いたものと同一である。なお、図15は正面図であり、図16は図15のC−C断面図である。
【0040】
この収納装置は、奥壁220に取付けられる上下二つの取付板4,5と、左右両側壁200,210と背面側に位置する奥壁220と床面100で囲まれる空間内に設けられ、左右方向に間隔をおいて配置される二つの仕切板11,12(三以上設けてもよい)と、隣接する仕切板11,12間に設けられる固定用の棚板31と載置式の棚板32とからなる。
そして、仕切板11,12は、取付板4,5に着脱可能な結合部材50によって固定されるとともに、仕切板11,12の取付位置を、左右方向の所定位置に変更可能にし、しかも、仕切板11は、少なくとも一枚の、着脱可能あるいは着脱不可能な結合部材によって固定される固定用の棚板31によって、隣接する仕切板12に固定されている。
【0041】
なお、取付板4,5は、仕切板11,12の後側上下部に設けられた切り欠き11b,12bに嵌め込まれているが、切り欠き11b,12bを設けることなく仕切板11,12の後側に取付けるようにしてもよい。
【0042】
これによれば、仕切板11,12は、結合部材50を介して取付板4,5に強固に固定されるとともに、隣接する仕切板11,12の間には固定用の棚板31が同じく結合部材50を介して設けられているので、仕切板11,12は歪むこともなく安定的である。
【0043】
なお、図15,図16に示す収納装置は、左右両側壁200,210と背面側に位置する奥壁220と床面100で囲まれる空間に設けられるものについて説明したが、図17に示すように、特に左右両側壁200,210がない場合、あるいは、図18に示すように、一つの側壁だけ、例えば左側壁200だけで右側壁210がない場合であっても適用可能である。
【0044】
図17で示す収納装置は、奥壁220と床面100で囲まれる角部に設けられる場合であり、左右両側板1,2と、その左右両側板1,2の背面側に設けられ、奥壁220に取付けられる取付板4,5と、左右両側板1,2と床面100に挟まれる空間内に設けられ、その空間を左右に分割する二つの仕切板11,12(三以上であってもよい)と、側板1と仕切板11の間、仕切板12と側板2の間、及び、仕切板が二以上の場合には隣接する仕切板11,12間に設けられる棚板31,32,33とからなる。
そして、仕切板11,12は、取付板4,5に着脱可能な結合部材50によって固定されるとともに、仕切板11,12の取付位置を、左右方向の所定位置に変更可能にし、しかも、各仕切板は、少なくとも一枚の、着脱可能な結合部材50によって固定される固定用の棚板によって、隣接する側板に固定されるか、あるいは、少なくとも一枚の、着脱可能あるいは着脱不可能な結合部材50によって固定される固定用の棚板によって、隣接する仕切板に固定されている。ここでは、仕切板11を固定用の棚板31によって、左側板1に固定した例を示したが、着脱可能あるいは着脱不可能な結合部材50によって固定される固定用の棚板31によって、隣接する仕切板、すなわち右側の仕切板12に固定するようにしてもよい。また、仕切板12については固定用の棚板33によって、右側板2に固定した例を示したが、着脱可能あるいは着脱不可能な結合部材50によって固定される固定用の棚板33によって、隣接する仕切板、すなわち左側の仕切板11に固定するようにしてもよい。
【0045】
また、図18で示す収納装置は、一つの側壁(左側壁200)と奥壁220と床面100で囲まれる角部に設けられる場合であり、左側壁200に垂直な左右方向に間隔をおいて配置される一枚の側板(図17の右側板2と同一のもの)と、その側板2の背面側に設けられ、奥壁220に取付けられる取付板4,5と、左側壁200と側板2と床面100に挟まれる空間内に設けられ、その空間を左右に分割する二つの仕切板11,12(三以上であってもよい)と、仕切板12と側板2の間、及び、仕切板が二以上の場合には隣接する仕切板11,12間に設けられる棚板31,32,33とからなる。
そして、仕切板11,12は、取付板4,5に着脱可能な結合部材50によって固定されるとともに、仕切板11,12の取付位置を、左右方向の所定位置に変更可能にし、しかも、各仕切板は、少なくとも一枚の、着脱可能な結合部材50によって固定される固定用の棚板によって、隣接する側板に固定されるか、あるいは、少なくとも一枚の、着脱可能あるいは着脱不可能な結合部材50によって固定される固定用の棚板によって、隣接する仕切板に固定されている。ここでは、仕切板12については固定用の棚板33によって、右側板2に固定した例を示したが、着脱可能あるいは着脱不可能な結合部材50によって固定される固定用の棚板33によって、隣接する仕切板、すなわち左側の仕切板11に固定するようにしてもよい。
【0046】
また、図19に示すように、図17に示した収納装置において、左右両側板1,2を天井300まで延長して側板保持具Qを介して天井300に固定するようにしてもよい。それに加えて、左右両側板1,2間に天板3を架設し、仕切板11,12の上面と結合部材50を介して固定することもできる。
また、側板保持具Qにかえて、レール状のガイドを取付け、左右両側板1,2をガイドに案内させて左右両側板1,2を左右方向に移動自在にすることもできる。
【0047】
なお、本発明の第1実施形態及び第2実施形態では、仕切板11,12を板状のものとしたが、図20に示すように、外観形状が矩形状の仕切板111(a),コ字状の仕切板112(b),H字状の仕切板113(c)といったスケルトンタイプのものを使用することもできる。
【0048】
また、本実施形態では、仕切板11,12の下面には、特に固定部材を設けないようにしたが、これにかえて、床面100に損傷を与えない固定部材、例えば、図21に示すような、ゴムやフェルト付きのアジャスター金具600を設け、その固定部材600を使用して床面100に固定するようにしてもよい。なお、アジャスター金具600は、仕切板11,12の左右より突出することがないように仕切板11,12の厚みよりも幅の狭いものが使用されている。
すなわち、図22(a)に示すような、L金具701を仕切板11,12の下面に固定した場合には、床面100に損傷を与えるとともに、キャスター付きのコンテナ型の収納ボックスの出し入れに邪魔になり、また、図22(b)に示すような、金属性の突起が下部に形成された金具702を仕切板11,12の下面に固定した場合には、床面100に損傷を与えることになるから使用することができない。また、仕切板11,12の下面に床面100との固定用に接着剤を使用した場合には、床面100が汚れるので使用を避けた方がよい。
図21では、アジャスター金具600が仕切板11,12の下面より露出した状態となっているが、仕切板11,12の下面に堀り込みを形成し、そこにアジャスターが納まるようにすることにより、アジャスターの露出を少なくした仕様にすることもできる。
【0049】
また、本実施形態で設けるようにした固定用の棚板31にかえてパイプ(図示を省略した)を使用し、そのパイプを着脱可能な結合部材によって側板又は隣接する仕切板に固定するようにしてもよい。
さらには、固定用の棚板31を伸縮自在で固定時(伸縮調整後)にはその伸縮を不可とするロック機構を有する棚板や、同じく伸縮自在で固定時(伸縮調整後)にはその伸縮を不可とするロック機構を有するパイプで構成することもできる。これによれば、棚板やパイプの幅を気にせずとも自在に設置することができ、伸縮しない固定用の棚板、パイプを使用した場合と同様に、仕切板11,12の下部を床面100に固定しなくても十分な強度を付与することができる。
【0050】
また、本実施形態では、結合部材50を介して仕切板11,12を天板3に取付けたり(第1実施形態)、同じく結合部材50を介して取付板3,4に取付けたりしたが(第2実施形態)、レール状のガイドを天板3の下面に取付けたり、取付板3,4の前側に取付ることにより、仕切板11,12を左右方向に移動自在にすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の第1実施形態に係る収納装置の外観を示す斜視図である。
【図2】図1の収納装置を示す正面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図1の収納装置を構成する仕切板の取付位置を変更した場合を示す正面図である。
【図5】図1の収納装置を構成する仕切板の固定状態を示す拡大斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る別の収納装置を示す正面図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る別の収納装置を示す正面図である。
【図8】図7のB−B断面図である。
【図9】図7の収納装置を構成する仕切板の固定状態を示す拡大斜視図である。
【図10】本発明の第1実施形態に係る別の収納装置を示す断面図である。
【図11】本発明の第1実施形態に係る別の収納装置を示す断面図である。
【図12】本発明の第1実施形態に係る別の収納装置を示す断面図である。
【図13】本発明の第1実施形態に係る別の収納装置を示す断面図である。
【図14】本発明の第1実施形態に係る別の収納装置を示す断面図である。
【図15】本発明の第2実施形態に係る収納装置を示す正面図である。
【図16】図15のC−C断面図である。
【図17】本発明の第2実施形態に係る別の収納装置を示す正面図である。
【図18】本発明の第2実施形態に係る別の収納装置を示す正面図である。
【図19】本発明の第2実施形態に係る別の収納装置を示す正面図である。
【図20】本実施形態に係る収納装置を構成する仕切板の別の態様を示す斜視図である。
【図21】本実施形態に係る収納装置を構成する仕切板の下面に、床面に損傷を与えない固定部材を設けた状態を示す斜視図である。
【図22】仕切板の下面に床面に損傷を与える固定部材を設けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0052】
1 側板(左側板)
2 側板(右側板)
3 天板
3a ダボ穴
3b 折り曲げ部
3c 折り曲げ部
4 上側取付板
4a ダボ穴
5 下側取付板
5a ダボ穴
11 仕切板
11a ダボ穴
11b 切り欠き
11c 切り欠き
12 仕切板
12a ダボ穴
12b 切り欠き
12c 切り欠き
31,33 固定用の棚板
32 棚板
50 結合部材
100 床面
111,112,113 仕切板
200 左側壁
210 右側壁
220 奥壁
300 天井
600 アジャスター金具
701 L金具
702 金具
H ハンガーパイプ
T ダボ
P 天板保持具
Q 側板保持具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右両側壁と床面で囲まれる空間に設けられ、
前記左右両側壁間に架設される天板と、
前記天板と床面に挟まれる空間内に設けられ、左右方向に間隔をおいて配置される二以上の仕切板と、
前記仕切板のうち隣接する仕切板間に設けられる棚板と、からなる収納装置であって、
前記仕切板は、前記天板に着脱可能な結合部材によって固定されるとともに、前記仕切板の取付位置を、前記左右方向の所定位置に変更可能にし、しかも、各仕切板は、少なくとも一枚の、結合部材によって固定される固定用の棚板によって、前記隣接する仕切板に固定されるようにしたことを特徴とする収納装置。
【請求項2】
一つの側壁と床面で囲まれる角部に設けられ、
板面が前記床面に平行に配置されるように、一端が、前記一つの側壁に支持される天板と、
前記天板と床面に挟まれる空間内に設けられ、前記一つの側壁に垂直な左右方向に間隔をおいて配置される二以上の仕切板と、
前記仕切板のうち隣接する仕切板間に設けられる棚板と、からなる収納装置であって、
前記仕切板は、前記天板に着脱可能な結合部材によって固定されるとともに、前記仕切板の取付位置を、前記左右方向の所定位置に変更可能にし、しかも、各仕切板は、少なくとも一枚の、結合部材によって固定される固定用の棚板によって、前記隣接する仕切板に固定されるようにしたことを特徴とする収納装置。
【請求項3】
前記仕切板のうち、前記一つの側壁から最も離れた仕切板は、前記天板の他端に固定されることを特徴とする請求項2に記載の収納装置。
【請求項4】
前記天板の、天板と床面に挟まれる空間の背面側は、下側に折り曲げられ、その折り曲げ部は前記背面側に設けられた奥壁に取付けられ、前記仕切板は、前記天板の水平部に加え、前記背面側の折り曲げ部にも固定されることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の収納装置。
【請求項5】
前記天板の、天板と床面に挟まれる空間の前面側は、下側に折り曲げられ、前記仕切板は、前記天板の水平部に加え、前記前面側の折り曲げ部にも固定されることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の収納装置。
【請求項6】
前記仕切板は、前記天板と床面に挟まれる空間の背面側に設けられた奥壁に取付けられた取付板にも固定されることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載の収納装置。
【請求項7】
奥壁と床面で囲まれる角部に設けられ、
左右両側板と、
その左右両側板の背面側に設けられ、前記奥壁に取付けられる取付板と、
前記左右両側板と床面に挟まれる空間内に設けられ、その空間を左右に分割する一又は二以上の仕切板と、
前記仕切板が一の場合には前記仕切板と前記側板の間に設けられ、前記仕切板が二以上の場合には隣接する仕切板間又は隣接する側板間に設けられる棚板と、からなる収納装置であって、
前記仕切板は、前記取付板に着脱可能な結合部材によって固定されるとともに、前記仕切板の取付位置を、前記左右方向の所定位置に変更可能にし、しかも、前記仕切板は、少なくとも一枚の、結合部材によって固定される固定用の棚板によって、前記隣接する側板又は前記隣接する仕切板に固定されるようにしたことを特徴とする収納装置。
【請求項8】
一つの側壁と奥壁と床面で囲まれる角部に設けられ、
前記一つの側壁に垂直な左右方向に間隔をおいて配置される一枚の側板と、
その一枚の側板の背面側に設けられ、前記奥壁に取付けられる取付板と、
前記一つの側壁と一枚の側板と床面に挟まれる空間内に設けられ、その空間を左右に分割する一又は二以上の仕切板と、
前記仕切板が一の場合には前記仕切板と前記側板の間に設けられ、前記仕切板が二以上の場合には隣接する仕切板間又は隣接する側板間に設けられる棚板と、からなる収納装置であって、
前記仕切板は、前記取付板に着脱可能な結合部材によって固定されるとともに、前記仕切板の取付位置を、前記左右方向の所定位置に変更可能にし、しかも、前記仕切板は、少なくとも一枚の、結合部材によって固定される固定用の棚板によって、前記隣接する側板又は前記隣接する仕切板に固定されるようにしたことを特徴とする収納装置。
【請求項9】
左右両側壁と奥壁と床面で囲まれる空間に設けられ、
前記奥壁に取付けられる取付板と、
前記空間内に設けられ、左右方向に間隔をおいて配置される二以上の仕切板と、
前記仕切板のうち隣接する仕切板間に設けられる棚板と、からなる収納装置であって、
前記仕切板は、前記取付板に着脱可能な結合部材によって固定されるとともに、前記仕切板の取付位置を、前記左右方向の所定位置に変更可能にし、しかも、前記仕切板は、少なくとも一枚の、結合部材によって固定される固定用の棚板によって、前記隣接する仕切板に固定されるようにしたことを特徴とする収納装置。
【請求項10】
奥壁と床面で囲まれる角部に設けられ、
前記奥壁に取付けられる取付板と、
前記奥壁と床面と、それらに垂直で前記取付板の左右端部に位置する平面とで挟まれる空間内に設けられ、その空間を左右に分割する二以上の仕切板と、
前記仕切板のうち隣接する仕切板間に設けられる棚板と、からなる収納装置であって、
前記仕切板は、前記取付板に着脱可能な結合部材によって固定されるとともに、前記仕切板の取付位置を、前記左右方向の所定位置に変更可能にし、しかも、前記仕切板は、少なくとも一枚の、結合部材によって固定される固定用の棚板によって、前記隣接する仕切板に固定されるようにしたことを特徴とする収納装置。
【請求項11】
前記取付板は、水平に延びる上下2本の板材であることを特徴とする請求項6乃至10のうちいずれか一つに記載の収納装置。
【請求項12】
前記仕切板は、床面に固定部材を使用しての固定はされていないことを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか一つに記載の収納装置。
【請求項13】
前記仕切板の下面には、仕切板の前記左右より突出することがないように仕切板の厚みよりも狭く、かつ床面に損傷を与えない固定部材が設けられ、仕切板は、その固定部材を使用して床面に固定されていることを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか一つに記載の収納装置。
【請求項14】
前記固定用の棚板にかえて、結合部材によって固定されるパイプを使用したことを特徴とする請求項1乃至13のうちいずれか一つに記載の収納装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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