説明

取外し可能なミッドソール要素を有する履物

アッパー(20)、アウトソール(30)、およびミッドソール(40)を含む履物(10)が開示される。アッパー(20)は、足を受け入れるように構成され、アウトソール(30)はアッパーに固定される。アウトソールは、アウトソールを全体的に通って延びる複数の孔(33)を規定する。さらに、アウトソール(30)は、第1の高さに位置する地面係合面を有する。ミッドソール(40)はアッパー(20)およびアウトソール(30)から独立している。ミッドソール(40)は、ミッドソール(40)の下面がアウトソールの孔内に延び、孔によって露出されるように、アッパー(20)内に位置させることもできる。下面は第2の高さに位置し、第1の高さは第2の高さよりも低い。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は履物に関する。本発明は特に、取外し可能で交換可能なミッドソール要素を有する履物に関する。
【背景技術】
【0002】
背景技術の説明
従来の履物は一般に、2つの主要要素、アッパーおよびソール構造を含む。アッパーは、ソール構造に固定され、履物の内側に空隙を形成して、足をしっかりと快適に受け入れる。アッパーは一般に、互いに縫い付けられかつ接着剤で接着され、足を受け入れるのに快適な構造を形成する複数の要素から形成される。特に、従来の履物は、たとえば、摩耗に抵抗し履物に特定の美しさを与える皮革および織物材料で形成された外部を含んでよい。アッパーの内側にフォーム材料を配置してアッパーの快適さを向上させることができ、水分を吸上げる織物を足に隣接して位置させてアッパー内の汗の量を制限することができる。
【0003】
ソール構造は、履物が地面に接触したときに地面からの反発力を減衰させてエネルギーを吸収するものであり、従来ミッドソールおよびアウトソールと呼ばれる少なくとも2つの別個の層を組み込むことが多い。ミッドソールは、ソールの中央層を形成し、回内運動などの足の動きの制御、および地面からの実質的な反発力からの足の保護を含む様々な目的を果たす。アウトソールは、履物の地面接触要素を形成し、通常、牽引力を改善する織物を含む耐久性の高い耐摩耗材料で作られる。ソール構造は、アッパー内に足底に隣接して配置され、履物の快適さを向上させる薄い緩衝部材であるインソールを含んでもよい。
【0004】
大部分の従来の履物のアッパーおよびソール構造は、たとえば、接着剤による接着または縫付けによって永久的に固定される。したがって、アッパーまたはソール構造に生じる摩耗または損傷のために、履物全体を廃棄しなければならない場合がある。さらに、ソール構造は一般に、特に運動靴を使用する特定の活動時に使用できるように構成される。たとえば、ソール構造は、走る場合に有効な回内運動制御要素、コート形式の活動用の安定要素、または歩行用の比較的柔らかな緩衝要素を組み込んでよい。長距離走などの1つの競技活動向けに構成されたソール構造は、テニスなどの他の競技活動時の使用には適さない場合がある。したがって、アッパーおよびソール構造が永久的に固定される履物では、それぞれの異なる種類のソール構造が異なるアッパーを必要とする。
【0005】
永久的に固定されたアッパーおよびソール構造を含む従来の履物とは対照的に、アッパーおよび着脱可能なソール構造を具体化する履物構成が提案されている。Vizyらの米国特許第6,023,857号(特許文献1)は、アッパーから取外し可能な独立したミッドソールおよびヒール・カウンタ構造を含む永久的に取り付けられたアッパーおよびアウトソールを有する履物を開示している。Halfordの米国特許第5,083,385号(特許文献2)およびChingの米国特許第4,974,344号(特許文献3)はどちらも、履物の残りの部分から脱着可能なアウトソール構造を開示している。最後に、Burkeらの米国特許第6,023,859号(特許文献4)および第5,799,417号(特許文献5)は、アッパーとソール構造の下部との間に位置する取外し可能で交換可能なインサートを有する履物を開示している。このインサートは、ソール構造の下部から突き出して地面接触面を形成する。
【0006】
【特許文献1】米国特許第6,023,857号
【特許文献2】米国特許第5,083,385号
【特許文献3】米国特許第4,974,344号
【特許文献4】米国特許第6,023,859号
【特許文献5】米国特許第5,799,417号
【発明の開示】
【0007】
発明の概要
本発明は、アッパー、アウトソール、およびミッドソールを有する履物である。アッパーは、足の少なくとも一部の周りを延びるように構成され、アウトソールはアッパーに固定される。アウトソールは、全体的にアウトソールを通って延びる複数の孔を規定する。さらに、アウトソールは第1の高さに位置する地面係合面を有する。ミッドソールはアッパーおよびアウトソールから独立している。ミッドソールは、ミッドソールの下面が、アウトソールの孔内に延び、孔によって露出されるようにアッパー内に位置させることもできる。この下面は第2の高さに位置し、第1の高さは第2の高さよりも低い。
【0008】
アウトソールは、アッパーの両側間に延びるウェブを形成し、ウェブは孔を規定する。アウトソールは、履物の周囲を延びるリム部を含んでもよい。ミッドソールをアウトソールに固定するために、ミッドソールは、リム部の下方を延びる少なくとも1つのフランジを含んでよい。いくつかの態様では、ミッドソールは、足支持部および足支持部から下向きに延びる複数の突起を含む。各突起は、アウトソールの孔内に延び、孔によって露出される構成を有する。足支持部の下面は、アウトソールの上面に接触することができる。足支持部の上面を、隆起した周囲を含むように輪郭付けることもでき、インソールをミッドソールの上面に隣接して位置させることができる。
【0009】
本発明の別の局面は、履物を組み立てる方法に関する。この方法は、互いに固定されたアッパーおよびアウトソールの組合せを設ける工程を含む。別個のミッドソールを、その一部がアウトソールによって形成された孔を通って延び、孔によって露出されるようにアッパーに挿入する。次に、ミッドソールを、その下面がアウトソールの下面よりも高くなるように位置させる。
【0010】
本発明を特徴付ける新規の利点および特徴は特に、添付の特許請求の範囲に指摘されている。しかし、新規の利点および特徴の理解を向上させるために、本発明に関する様々な態様および概念を記述し例示した以下の説明および添付の図面を参照することができる。
【0011】
上記の「発明の概要」ならびに以下の「発明の詳細な説明」は、添付の図面とともに読むとよりよく理解されると考えられる。
【0012】
発明の詳細な説明
以下の考察および添付の図1〜6は、本発明によるアッパー20、アウトソール30、ミッドソール40を有する履物10を示している。アッパー20は、アウトソール30に固定され、単一の要素を形成している。しかし、ミッドソール40は、アッパー20およびアウトソール30の組合せから分離可能である。この構造は、従来の分離不能な履物に対して複数の利点をもたらす。たとえば、ミッドソール40またはアッパー20およびアウトソール30の組合せを、各構成要素を形成するそれぞれの材料に最も適した方法で別々に洗浄することができる。ミッドソール40またはアッパー20およびアウトソール30の組合せの一方が摩耗するかまたはその他の点で損傷した場合、損傷していない構成要素を交換する必要なしに損傷した構成要素を交換することができ、損傷した構成要素を容易に再生することができる。さらに、ミッドソール40またはアッパー20およびアウトソール30の組合せを、特定の活動または個人の好みに適した他の構成要素と交換することができる。
【0013】
アッパー20は、縫い付けられるかまたは他の方法で連結され、足を受け入れる快適な構造を形成する、複数の要素を組み込んだ一般に従来の構造を示す。アッパー20の適切な材料には、縫い付けられるかまたは接着剤で接着される様々な織物、フォーム、皮革、およびポリマー材料が含まれる。たとえば、織物材料は、空気透過性および水分吸上げ機能を向上させたメッシュ布を含んでよい。フォーム材料は、足の形状に合い、履物10の快適さを向上させる軽量熱硬化フォームであってよい。最後に、皮革およびポリマー材料は、アッパー20の高摩耗部分、またはアッパー20の、追加的な伸び抵抗もしくは支持を必要とする部分に位置させることができる。いくつかの態様では、各図に示されているように、アッパー20は主として、伸びて足の形状に合う織り構造で補助された合成皮革材料から形状することができる。したがって、アッパー20は、全般的に従来型の材料から製造することができる。
【0014】
アッパー20を形成する様々な要素は、横側面21a、反対側の内側面21b、および踝開口部22を規定している。横側面21aおよび内側面21bは、一般に足の側部、踵、および甲部を全体的に覆っており、アッパー20を足の周りに締め付けて足を履物10内に固定するくつひもまたは他の調整システムを含んでよい。横側面21aおよび内側面21bは、踝開口部22を規定し、踝開口部22から下向きに延びてアウトソール30に接合されている。踝開口部22によって、ミッドソール40および足の両方を収容するアッパー20内の空隙に手を届かせることができる。したがって、横側面21a、内側面21b、および踝開口部22は全般的に従来型の構成を有している。上述のように、ミッドソール40は、アッパー20およびアウトソール30の組合せから分離可能である。踝開口部22によって、アッパー20内の空隙に手を届かせると共に、ミッドソール40を取り外し挿入する領域にも手を届かせることができる。
【0015】
アウトソール30は、アッパー20の下部に永久的に固定され、履物10の下部地面係合面を形成している。たとえば縫付け、接着剤による接着、熱結合、または縫付けおよび結合の組合せを含む様々な取付け技術を使用して、横側面21aおよび内側面21bにアウトソール30を永久的に固定することができる。アウトソール30は、単一の要素または互いに接合された複数の要素であってよい。アウトソール30に適切な材料には、吹込み成形ゴム、炭素ゴム、または吹込み成形ゴムおよび炭素ゴムの組合せを含む、従来履物のアウトソール30に使用されている任意の様々な耐摩耗ゴム材料が含まれる。本明細書に使用されているように、語「永久的に固定された」は、消費者が修正することを予定していない様々な固定技術(たとえば、縫付け、接着剤、および熱結合)を包含する。
【0016】
アウトソール30は、リム部31および複数の孔33を規定する複数の要素32を含んでいる。リム部31は、アウトソール30の周囲を延び、アッパー20に接合され、それによってアッパー20およびアウトソール30を永久的に接合している。要素32は、履物10の下面を横切って延び、アウトソール30の地面に係合する部分をもたらす比較的薄い部材である。特に、要素32は、全体的にたとえば、横側面21aから内側面21bまで延び、様々な孔33を規定してミッドソール40の下面を露出させるように間隔を置いて配置されている。すなわち、要素32は一般に、アウトソール30内のウェブ構造を形成している。各図に示されている孔33は、概ね矩形、三角形、およびダイヤモンド形の構成を示している。しかし、本発明のさらなる態様では、孔33は、たとえば円形、楕円形、六角形、八角形、方形、または他の幾何学的もしくは非幾何学的形状を含む、様々な他の形状または形状の組合せを示してよい。したがって、孔33の特定の形状は、本発明の範囲内でかなり変更することができる。
【0017】
ミッドソール40は、ミッドソール40をアウトソール30から外してミッドソール40を踝開口部22から引き出し、それによってアッパー20内に形成された空隙からミッドソール40を取り外すことによってアッパー20およびアウトソール30の組合せから分離可能である。ミッドソール40の主要要素は、足支持部41および複数の突起42である。足支持部41は、履物10の踵部から前足部まで延び、足に接触して支持する上面を提供する。足支持部41の上面は、足の自然な形状に合うように輪郭付けることができる。足支持部41の周囲領域を、ミッドソール40の上面の全体的なくぼみを形成するように隆起させ、それによって足をしっかりと受け入れる領域を提供することもできる。ミッドソール40の快適さを向上させるために、図7に示されているように、全般的に従来型のインソール50が足支持部41の上面上を延びることができる。すなわち、インソール50は、ミッドソール40と足との間を延びるように位置させることができ、ミッドソール40と同じ一般的な方法で取外し可能であってよい。
【0018】
足支持部41の下面は、ミッドソール40がアッパー20およびアウトソール30の組合せによって受け入れられたときに様々な要素32に接触する。さらに、突起42は下向きに孔33内に延びている。突起42は孔33の概略的な形状を示している。しかし、ミッドソール40の周囲領域に配置された突起42は、リム部31の下方を延びてミッドソール40をアウトソール30に対して所定の位置に固定するフランジ43を含んでよい。ミッドソール40の周囲領域に配置された突起42は、下向きに延びるだけでなく、横方向に延びてフランジ43を形成している。フランジ43は、アウトソール30と一緒に、リム部31の下方を延びてミッドソール40の位置を固定している。
【0019】
ミッドソール40は、履物10が地面に接触するときに緩衝となるポリマー・フォーム材料で形成されている。具体的には、ミッドソール40は、足と地面との間で圧縮されたときに地面の反発力を減衰させてエネルギーを吸収するように動作する。これが起こるのはたとえば、歩くことまたは走ることを含む様々な移動活動時である。したがって、ミッドソール40に適切な材料は、エチルビニルアセテートおよびポリウレタンフォームなど、運動靴のミッドソールに利用されている任意の従来のポリマー・フォームのいずれかである。ミッドソール40は、たとえばMarion F. Rudyの米国特許第4,183,156号、第4,219,945号、第4,906,502号、および第5,083,361号、ならびにDavid A. Goodwinらの米国特許第5,993,585号および第6,119,371号に開示されているように、追加的な緩衝作用を提供するために流体が充填されたブラダを、踵部内にまたは足支持部41の全長に沿って組み込んでもよい。
【0020】
ミッドソール40がアッパー20内に適切に位置しアウトソール30に接合されているとき、突起42が下向きに孔33内に延びている。突起42の形状は、概ね孔33の形状に対応しており、アウトソール30とミッドソール40との間にしっかりとした連結部を与える。このしっかりとした連結部によってたとえば、ミッドソール40は、歩くこと、走ること、またはその他の移動活動時にアッパー20に対して適切に位置決めされたままになる。しっかりとした連結部によって、ごみ(たとえば、ほこり、石、小枝)が孔33を通してアッパー20に入ることもなくなる。しっかりとした連結を向上させるために、上述のようにフランジ43がリム部31の下方を延びている。上述のフランジ43およびリム部31の組合せは、履物10に適切な機械的ロック・システムの一例を提供する。いくつかの態様では、ソール構造30とアッパー20との間にしっかりとした連結部を形成するうえでロック・システムは必要とされない。他の態様では、アウトソール30とミッドソール40との間の摩擦ばめ、アウトソール30を通ってミッドソール40内に延びる様々なピン、または仮接着剤を利用することができる。したがって、孔縁部およびフランジ(すなわち、リム部31およびフランジ43)の使用は、ソール構造30とアッパー20との間にしっかりとした連結部を形成するのに利用できる機械的ロック・システムの種類のみではない。
【0021】
突起42は下向きに孔33内に延びており、かつ突起42は孔33によって露出されている。突起42は下向きに孔33内に延び、露出されているが、様々な突起42の下面は、要素32の下面よりも高い位置にある。この構成によって、アウトソール30は、履物10の、地面に接触するかまたはその他の方法で係合する主要要素となる。たとえば、様々な突起42の下面が要素32の下面よりも低い位置にある場合、ミッドソール40は、履物10の主要地面係合要素を提供し、かなりの摩擦力を受ける。しかし、上述のように、アウトソール30は耐摩擦ゴム材料で形成され、一方、ミッドソール40はポリマー・フォームで形成されている。したがって、アウトソール30は、歩くこと、走ること、またはその他の移動活動に関連する摩擦力に耐えることのできる材料で形成されていている。しかし、本発明のいくつかの態様では、突起42の下面を耐摩擦材料で覆ってミッドソール40の耐久性を向上させることができる。
【0022】
様々な突起42の下面は、要素32の下面よりも高い位置にあるが、それにもかかわらず様々な突起42の下面は、アウトソール30およびミッドソール40が足と地面との間で圧縮されるときに地面に接触することができる。しかし、それにもかかわらず、歩くこと、走ること、またはその他の移動活動に関連する摩擦力の大部分をアウトソール30によって吸収することができる。したがって、アウトソール30と様々な突起42の下面との高さの違いは、ミッドソール40が地面に接触するのを妨げることを意図するものではない。むしろ、高さの違いは、摩擦力がミッドソール40を摩耗させるかまたはその他の点で劣化させる程度を制限する働きをする。
【0023】
上述の履物10の構造は、ソールがアッパーに永久的に取り付けられる従来の履物に対して様々な利点をもたらす。しかし、たとえば歩くときに足が地面に接触して回内運動する程度を制限するソール構造を好む人もいる。しかし、同じ人が、バスケットボールまたはテニスなどのコート形式の活動時に高い安定度を示すソール構造を好む場合もある。永久的に固定された複数対のアッパー-ソール構造の組合せを購入するのではなく、各々が異なる活動に適した複数のミッドソール40を得ることができる。次に、個人は複数のミッドソール40のうちで、アッパー20およびアウトソール30の組合せと一緒に使用できる1つのミッドソール40を選択することができる。同様に、個人は単一のミッドソール40と一緒に使用できるアッパー20およびアウトソール30の複数の組合せを得ることができる。
【0024】
アッパー20およびアウトソール30の組合せは、ミッドソール40とは異なる材料を含んでいる。ミッドソール40は主としてポリマー・フォーム材料で形成されているが、アッパー20およびアウトソール30の組合せは異なる材料で形成されている。したがって、履物10のそれぞれの部分には、そのそれぞれの材料に特に適した洗浄技術が有効である。したがって、アッパー20およびアウトソール30の組合せをミッドソール40から分離して、そのそれぞれを適切な方法で洗浄することができる。
【0025】
ミッドソール40はポリマー・フォーム材料で形成されている。履物をかなり使用した後、ポリマー・フォーム材料内の様々なセルが、圧縮永久ひずみを受けるかまたは他の原因で劣化するか、もしくはミッドソール40が著しく摩耗することがある。履物10を廃棄する代わりに、ミッドソール40を適切に再生して代わりのミッドソール40と交換し、したがって、履物10の寿命を延ばすことができる。同様のことがアッパー20およびアウトソール30の組合せにも当てはまる。
【0026】
再生に関して、履物10および多数の従来の履物の大部分はミッドソールである。上述のように、従来の履物のミッドソールは、アッパーおよびアウトソールに永久的に固定される。この構成では、ミッドソールまたは他の履物構成要素を再生するのはより困難である。しかし、履物10では、ミッドソール40がアッパー20およびアウトソール30の組合せから分離可能である。したがって、従来の履物と比べて、ミッドソール40は著しく効率的に再生することができる。
【0027】
審美的な点からは、ミッドソール40ならびにアッパー20およびアウトソール30の組合せを交換可能であるため、個人は履物10の外観をカスタマイズすることもできる。たとえば、履物10を第1の色の組合せで購入することができる。たとえば、ミッドソール40を代わりのミッドソール40と交換することによって、履物10の色組合せを個人の好みに合わせてカスタマイズすることができる。たとえば、競技チームの色を反映するミッドソール40ならびにアッパー20およびアウトソール30の組合せを選択することによって、特定の競技チームのサポートを示すこともできる。
【0028】
本発明を様々な態様を参照して上記および添付の図面に示した。しかし、本開示によって実現される目的は、本発明に関する様々な特徴および概念の例を示すことであり、本発明の範囲を限定することではない。当業者には、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲から逸脱せずに上述の態様に多数の様々な変形および修正を加えられることが認識されると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明による履物の側面図である。
【図2】履物の底面図である。
【図3】履物の斜視図である。
【図4】履物の分解斜視図である。
【図5】図2の断面線5-5によって規定される、履物の第1の断面図である。
【図6】図2の断面線6-6によって規定される、履物の第2の断面図である。
【図7】履物の他の態様の分解斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
足の少なくとも一部の周りを延びるアッパーと、
アッパーに固定され、アウトソールを全体的に通って延びる複数の孔を規定し、第1の高さに位置する地面係合面を有するアウトソールと、
アッパーおよびアウトソールから分離可能なミッドソールであって、ミッドソールの下面がアウトソールの孔内に延びて孔によって露出されるようにアッパー内に位置決め可能であり、下面が第2の高さに位置し、第1の高さが第2の高さよりも低いミッドソールとを含む履物。
【請求項2】
アウトソールが、アッパーの両側面間を延びるウェブを形成し、ウェブが孔を規定する、請求項1記載の履物。
【請求項3】
アウトソールが、履物の周囲を延びるリム部を含む、請求項1記載の履物。
【請求項4】
ミッドソールが、リム部の下方を延びてミッドソールをアウトソールに固定する少なくとも1つのフランジを含む、請求項3記載の履物。
【請求項5】
ミッドソールが、足支持部、および足支持部から下向きに延びる複数の突起を含み、突起が、アウトソールの孔内へ延びて孔によって露出される構成を有する、請求項1記載の履物。
【請求項6】
足支持部の下面がアウトソールの上面に接触する、請求項5記載の履物。
【請求項7】
足支持部の上面が、隆起した周囲を含むように輪郭付けされる、請求項5記載の履物。
【請求項8】
ミッドソールの一部がアウトソールの一部の下方を延びてミッドソールをアウトソールに固定する、請求項1記載の履物。
【請求項9】
ミッドソールの上面に隣接して位置するインソールをさらに含む、請求項1記載の履物。
【請求項10】
足の少なくとも一部の周りを延びるアッパーと、
アッパーに固定され、アウトソールを全体的に通って延びる複数の孔を規定し、第1の高さに位置する地面係合面を有するアウトソールと、
アッパーおよびアウトソールから分離可能なミッドソールであって、足支持部および足支持部から下向きに延びる複数の突起を含み、突起がアウトソールの孔内に延びて突起の下面が孔によって露出されるようにアッパー内に位置決め可能であり、下面が第2の高さに位置し、第1の高さが第2の高さよりも低く、少なくとも1つの突起がアウトソールの一部の下方を延びてミッドソールをアウトソールに固定するフランジを含むミッドソールとを含む履物。
【請求項11】
アウトソールが、アッパーの両側面間を延びるウェブを形成し、ウェブが孔を規定する、請求項10記載の履物。
【請求項12】
アウトソールが、履物の周囲を延びるリム部を含む、請求項10記載の履物。
【請求項13】
フランジが、リム部の下方を延びてミッドソールをアウトソールに固定する、請求項12記載の履物。
【請求項14】
足支持部の下面がアウトソールの上面に接触する、請求項10記載の履物。
【請求項15】
足支持部の上面が、隆起した周囲を含むように輪郭付けされる、請求項10記載の履物。
【請求項16】
ミッドソールの上面に隣接して位置するインソールをさらに含む、請求項10記載の履物。
【請求項17】
踝開口部、踝開口部から下向きに延びる一対の側部を有するアッパーと、
アッパーに固定されたアウトソールであって、踝開口部の反対側に配置され、側部の間を延び、履物の地面係合要素を形成し、アウトソールを全体的に通って延びる孔を規定するアウトソールと、
足支持部および足支持部から延びる突起を有し、足支持部がアウトソールの上面に隣接して位置しかつ突起が孔を通って延びるように踝開口部を通して挿入可能であり、突起の下面がアウトソールの下面より高い位置に位置するミッドソールとを含む履物。
【請求項18】
アウトソールが、履物の周囲を延びるリム部を含む、請求項17記載の履物。
【請求項19】
突起が、リム部の下方を延びてミッドソールをアウトソールに固定するフランジを含む、請求項18記載の履物。
【請求項20】
突起の一部が、アウトソールの一部の下方を延びてミッドソールをアウトソールに固定する、請求項17記載の履物。
【請求項21】
足支持部の上面に隣接して位置するインソールをさらに含む、請求項17記載の履物。
【請求項22】
アッパーおよびアウトソールの組合せと、
組合せから分離可能なミッドソールとを含み、
組合せが、履物の内部に配置された空隙を規定し、空隙が、ミッドソールおよび足の両方を収容する形状およびサイズを有し、組合せが、組合せの底部を通して延びる複数の孔を規定し、ミッドソールが組合せの内部に位置する足支持部を有し、ミッドソールが、足支持部に固定された複数の突起を有し、突起が、突起の下面が組合せの下面よりも高い位置に位置するように孔内に延び、組合せが、履物の地面係合部を形成する履物。
【請求項23】
組合せが、履物の周囲を延びるリム部を含む、請求項22記載の履物。
【請求項24】
ミッドソールが、リム部の下方を延びてミッドソールを組合せに固定する少なくとも1つのフランジを含む、請求項23記載の履物。
【請求項25】
ミッドソールの一部が、組合せの一部の下方を延びてミッドソールを組合せに固定する、請求項22記載の履物。
【請求項26】
履物を組み立てる方法であって、以下の工程を含む方法:
互いに固定されたアッパーおよびアウトソールの組合せを設ける工程;
別個のミッドソールを、その一部が、アウトソールによって形成され孔によって露出される孔を通って延びるようにアッパーに挿入する工程;
ミッドソールを、その下面がアウトソールの下面より高い位置に位置するように位置決めする工程。
【請求項27】
挿入する工程が、ミッドソールをアッパーの踝開口部を通してアッパー内に配置する工程を含む、請求項26記載の方法。
【請求項28】
位置決めする工程が、ミッドソールの一部をアウトソールの一部の下方に延ばしてミッドソールをアウトソールに固定する工程を含む、請求項26記載の方法。
【請求項29】
位置決めする工程が、ミッドソールのフランジをアウトソールのリム部の下方に配置してミッドソールをアウトソールに固定する工程を含み、リム部が、アウトソールの周囲の少なくとも一部を形成する、請求項26記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2008−501443(P2008−501443A)
【公表日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−515681(P2007−515681)
【出願日】平成17年6月6日(2005.6.6)
【国際出願番号】PCT/US2005/019897
【国際公開番号】WO2005/117629
【国際公開日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(505087849)ナイキ インコーポレーティッド (123)
【Fターム(参考)】