説明

受動冷却を用いた半導体ランプ

半導体ランプは、吸気アパーチャを持つ第1チャンバ、および排気アパーチャを持つ第2チャンバを有する本体を含む。チャンバは1つ以上の通路によって流体連通するように相互接続される。ランプは、少なくとも1つのチャンバ内に位置する放熱表面を有する熱伝導性基板、および熱伝導性基板と熱的に連通するように搭載された1つ以上の半導体発光体、典型的にはLEDをさらに含む。ランプは、動作中、LEDによって生成された熱が、基板によって一方または両方のチャンバへ放射され、チャンバ間の空気圧の差の原因となるように構成され、その結果取り囲む空気が吸気アパーチャの中へ引き込まれ、基板の相互接続する通路を介してチャンバを通って流れ、排気アパーチャを通って出て、それによって基板およびLEDを冷却する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2010年10月5日出願のYi-Qun Liらによる"Solid-State Lamps with Passive Cooling"と題する米国特許出願第12/898,470号、および2009年10月9日出願のYi-Qun Liらによる"Solid-State Lamps with Passive Cooling"と題する米国特許仮出願第61/250,148号の優先権を主張し、その明細書および図面は参照により本明細書に組み入れられる。
【0002】
発明の背景
技術分野
本発明は、受動冷却を用いた半導体ランプ、特にLED(発光ダイオード)に基づくランプに関するものである。より具体的には、排他的ではないが、本発明は、改良された受動冷却機構を持つ半導体リフレクター型ランプに関わる。
【0003】
背景技術
白色光生成LED、「白色LED」は、比較的最近の技術革新であり、エネルギー効率の良い照明システムを全く新しく生成することが出現する潜在性を与える。白色LEDは、その潜在的には数十万時間の長い動作寿命、および低消費電力に関するその高い効率性のため、フィラメント(白熱灯)、蛍光灯、および小型蛍光灯光源に代わるであろうことが予測される。LEDに基づく白色光源を開発することは、電磁スペクトルの青色/紫外部分の色を発するLEDが開発されるまで現実的ではなかった。例えば米国特許第5,998,925号で教示されるように、白色LEDは、フォトルミネッセント材料である1つ以上の蛍光体材料を含み、これはLEDによって発せられた放射線の一部分を吸収し、異なる色(波長)の放射線を再発光する。典型的には、LEDチップまたはダイは青色光を生成し、蛍光体は青色光のある割合を吸収して、黄色光、あるいは、緑色および赤色光、緑色および黄色光、または黄色および赤色光の組み合わせを再発光する。LEDによって生成された青色光の、蛍光体によって吸収されない部分は、蛍光体によって発せられた光と組み合わせられて、人間の目にはほぼ白色の色のように見える光を提供する。
【0004】
これまで、従来の白熱電球、ハロゲンリフレクターランプ、および蛍光ランプに代わって、高輝度白色LEDが用いられている。LEDを利用するほとんどのランプは、複数のLEDが従来の光源部品に代わる機構を含む。例えば、白色LED、あるいは赤色、緑色、および青色発光LED群が、白熱電球のフィラメントアセンブリに代わることが公知である。WO2006/104553は、従来の白熱電球の光出力を踏襲して、その組み合わせられた発光が概略で球状になるように、複数の白色LEDが、概略で長方形の基板(プリント回路基板)の前面、背面、および上縁に搭載されるLED電球を教示する。基板は光透過カバーに囲まれ、電球を電源に連結するためのコネクタベース(例、ねじキャップ)に搭載される。米国特許6,220,722および米国特許6,793,374は、白色LED群が、少なくとも4つの面を有する多面支持体(例、立方体または四面体)の平坦な面に搭載されたLEDランプ(電球)を開示する。多面支持体は、放熱カラムによってコネクタベースに接続される。アセンブリ全体が、従来の白熱電球に似るように、透明電球(エンベロープ)内に囲まれる。
【0005】
半導体ランプ、特に白熱電球およびリフレクターランプの直接の代用品として用いることができる小型ランプの開発において対処が必要な問題は、このようなランプにおいて要求される多数のLEDによって生成された熱を適度に放散し、それによってLEDの過熱を防止することである。さまざまな解決法が提案されてきた。1つの解決法は、ヒートシンクが、ランプを従来の照明ソケットにおいて用いるのを可能にする従来のコネクタキャップに搭載されている、ランプの本体を含むヒートシンク上に、LEDを搭載することである。例えば、米国特許6,982,518において説明されるように、ヒートシンクは、複数の緯線方向のフィンを含んで、放熱表面積を増大させることができる。透明または半透明のドーム型カバーを、その装置が従来の電球との類似点を持つように、LED上で提供することができる。米国特許6,982,518では、ヒートシンクの形状要素は、白熱電球の外表面輪郭に実質的に似せるように形作られる。
【0006】
米国特許6,793,374では、放熱を支援するために、放熱カラムは、ヒートシンクを含むこと;エンベロープ内での空気の流れを支援するための吸気および排気アパーチャを含むこと;キャップと熱的に連通すること;またはランプ中に空気の流れを生成するためのファンを含むこと:ができる。
【0007】
カナダ特許2 478 001は、LEDが円筒形の熱伝導性コアアセンブリ上に搭載されたLED電球を開示する。コアアセンブリは、セグメント化された構造体であり、ロッド上に搭載された3つの異なるディスクの山を含む。LEDは、絶縁体ディスクと金属ディスクとの間に差し挟まれた回路ディスクに接続される。コアアセンブリは、そのベースに開口部を、ならびにコア上およびキャップの孔からの空気の均質な乱流を作り出すためのインペラを含む光拡散カバー内に囲まれる。
【0008】
WO2007/130359は、LED電球のシェル(エンベロープ)を、熱伝導性流体、たとえば水、鉱物油、またはゲルで、完全にまたは部分的に充填することを提案する。熱伝導性流体は、LEDによって生成された熱を、白熱電球内のように放射および対流を通じて放散されるシェルに伝達する。同様に、WO2007/130358は、熱伝導性可塑性材料、たとえばゲルまたは液体可塑性材料でエンベロープを充填することを提案する。
【0009】
米国特許7,144,135は、従来の白熱PAR(アルミめっきパラボラリフレクター)型ランプと同じ形状要素を有する外側シェルを含むLEDランプを教示する。ランプは、シェル内に配置され、1つ以上のLEDによって発せられた光を方向付ける光学リフレクターを含む。光学リフレクターおよびシェルは、ランプを冷却するために空気を通すのに用いられる空間を画定し、LEDは、シェルとリフレクターとの間の空間内に配置されるヒートシンク上に搭載される。シェルは、吸気および排気アパーチャとして働く1つ以上のアパーチャを含み、ファンが、ヒートシンク上および排気アパーチャからの空気を動かすために、空間内で提供される。このような機構は冷却を改良することができる一方で、ファンの包含は、多くの用途でうるさすぎることまたは高価であることがあり、またファンの電力要件のため、エネルギー効率がより悪いこともある。
【0010】
本実施形態は、公知の機構の限界を少なくとも部分的には克服する半導体リフレクターランプを提供しようとしてなされたものであり、特に、排他的ではないが、改良された冷却を提供する。
【発明の概要】
【0011】
本発明の実施形態は、1つ以上の半導体発光体、典型的にはLEDによって生成された熱が、ランプ本体内で相互接続された空気チャンバ間に空気圧の差を生成するのに用いられ、それによってランプ本体を通る空気の流れを促進し、および半導体発光体の受動冷却を提供する半導体ランプを対象とする。
【0012】
本発明によれば、半導体ランプは、複数の吸気アパーチャを有する第1チャンバ、および、複数の排気アパーチャを有する第2チャンバを含み、前記各チャンバが、少なくとも1つの通路によって流体連通するように相互接続された本体;少なくとも1つのチャンバ内に位置する放熱表面を有する熱伝導性基板;および、熱伝導性基板と熱的に連通するように搭載された少なくとも1つの半導体発光体:を含む。ランプは、動作中、1つ以上の発光体によって生成され、基板の放熱表面によって一方または両方のチャンバへ放射された熱が、一方のチャンバの空気圧が他方のチャンバの空気圧より高くさせるように、構成される。チャンバ間の空気圧の差は、ランプを取り囲む空気が吸気アパーチャの中へ引き込まれ、相互接続する通路を介して第1および第2チャンバを通って流れ、排気アパーチャを通って出る原因となり、それによって基板および発光体の受動冷却を発生させる。
【0013】
各チャンバ内の空気圧は、チャンバの体積に反比例し、空気の温度に比例する。より高い空気圧を持つチャンバは、吸気アパーチャを持つ第1チャンバ、または排気アパーチャを持つ第2チャンバを含むことができる。
【0014】
1つの機構では、熱伝導性基板が、両方のチャンバ内となるように位置する放熱表面を含む。作製を容易にするために、好ましくは、基板が、第1および第2チャンバを分離し、1つ以上の相互接続する通路を含む熱伝導性隔壁の形態である。代替として、チャンバは、基板と熱的に連通するようにしてもよく、またはしなくてもよい隔壁によって分離することができる。熱伝導性基板がチャンバ間で共有されるランプでは、各チャンバ内の空気の温度は同様であり、チャンバ間の空気圧の差は、チャンバを異なる体積を有して構成することによって達成することができる。
【0015】
吸気アパーチャを持つ第1チャンバが、より高い空気圧である機構では、放熱表面が、好ましくは、少なくとも第1チャンバ内に位置する。第2チャンバ内の空気圧に対して、第1チャンバ内の空気圧を増大させ、およびそれによってランプ本体を通る空気の流れを増大させるために、第1チャンバの体積が、好ましくは、第2チャンバの体積より少ない。その上、第1および第2チャンバ間の圧力差を増大させるために、各排気アパーチャの合計面積が、各吸気アパーチャの合計面積より大きいことがある。空気が、各吸気アパーチャから出るよりむしろ、第1チャンバから第2チャンバの中へ流れることを確実にするために、各吸気アパーチャの合計面積が、好ましくは、各チャンバを相互接続する1つ以上の通路の合計面積より少ない。その上、各排気アパーチャの合計面積が、好ましくは、第1および第2チャンバを相互接続する1つ以上の通路の合計面積より大きい。
【0016】
チャンバ間の空気圧の差を最大化するために、基板の実質的にすべての放熱表面は、第1チャンバ内に位置することができる。代替として、熱伝導性基板は、第2チャンバ内に位置する放熱表面をさらに含む。このような機構では、第1チャンバ内における基板の放熱面積が、好ましくは、第2チャンバ内における放熱表面積より大きい。
【0017】
一方または両方のチャンバへの放熱をさらに増大させるために、放熱表面が、複数の放熱フィンをさらに含むことができる。代替として、および/または加えて、放熱表面は、表面からの放熱を促進するための表面加工を含む。
【0018】
排気アパーチャを持つ第2チャンバが、より高い空気圧である機構では、放熱表面は、好ましくは、少なくとも第2チャンバ内に位置する。第2チャンバ内の空気圧を増大させるために、第2チャンバの体積は、好ましくは、第1チャンバの体積より少ない。
【0019】
熱伝導性基板が、できるだけ高い、好ましくは、少なくとも150Wm−1−1、および、より好ましくは、少なくとも200Wm−1−1である熱伝導率を有する。それは、例えば銅、銅の合金、アルミニウム、陽極酸化アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金、金属装荷可塑性材料、または熱伝導性セラミクス、たとえばアルミニウム炭化ケイ素(AlSiC)を含むことができる。
【0020】
本体が、概略で、円錐形;概略で円筒形;概略で半球状;または、概略で球状である形態を有することができる。1つの機構では、本体が外側シェルを含み、その外側シェルとともに少なくとも部分的に第1および第2チャンバを画定する内部光反射表面をさらに含む。ランプを既存の照明器具(筐体)に直接用いるのを可能にするために、本体が、標準的な形態、たとえばPAR64;PAR56;PAR38;PAR36、PAR30、または、PAR20を含むパラボラアルミめっきリフレクター(PAR)に類似した形状要素を有することができる。代替として、本体は、MR16またはMR−11または白熱電球のエンベロープを含む多面リフレクター(MR)ランプに似ることができる。
【0021】
その他の機構では、ランプが、一連の3つ以上の相互接続されたチャンバを含むことが検討されている。
【0022】
本発明はリフレクターランプに関してなされ、本発明のさらなる局面によれば、半導体リフレクターランプは、外側シェルおよび内部光反射表面を含み、それらがともに複数の吸気アパーチャおよび複数の排気アパーチャを有するチャンバを少なくとも部分的に画定する本体;チャンバを、複数の吸気アパーチャを含む第1チャンバ、および、複数の排気アパーチャを含む第2チャンバに分割し、第1チャンバおよび第2チャンバを相互接続する少なくとも1つの通路をさらに含むように構成される熱伝導性隔壁;および、前記熱伝導性隔壁と熱的に連通するように搭載された少なくとも1つの半導体発光体:を含む。リフレクターランプは、動作中、1つ以上の発光体によって生成され、隔壁によってチャンバの中へ放射された熱が、チャンバ間の空気圧の差を発生させ、本体を通る空気の流れという結果となり、それによって隔壁および発光体を冷却するように、構成される。
【0023】
2つのチャンバ内の空気の温度が同様である構成では、チャンバ間の空気圧の差を促進するために、第1チャンバが、第2チャンバの体積より小さい体積を有することができる。その上、圧力の差および空気の流れを増大させるために、各排気アパーチャの合計面積が、各吸気アパーチャの合計面積より大きいことができる。放熱表面積を増大させるために、隔壁の放熱表面は、放熱フィンまたは葉脈状の凹凸をさらに含むことができる。好ましくは、熱伝導性隔壁が、少なくとも150Wm−1−1、より好ましくは、少なくとも200Wm−1−1である熱伝導率を有する。
【0024】
好ましい機構では、外側シェルおよび内部光反射表面が、概略で円錐鼓筒(例、その頂点または頂上が、ベースと平行な平面によって切頂された円錐−円錐鼓筒形)を含み、光反射表面が、外側シェル内で実質的に同軸上に配置される。このような機構では、隔壁が、概略でディスク状であること、および、光反射表面の切頂された頂点における外側シェル内に位置することができる。好ましくは、内部光反射表面が、概略でパラボラ面の形態であり、多面体の表面を含む。代替として、光反射表面は、連続(平滑)表面を含むことができる。ランプを既存の照明器具に直接用いるのを可能にするために、および/または審美性を考慮して、外側シェルが、PAR64;PAR56;PAR38;PAR36、PAR30;およびPAR20を含む標準的な形態に類似した形状要素を有する。
【0025】
本発明をよりよく理解するために、ここで、本発明に係る半導体ランプは、例としてのみ、添付の図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施形態に係る半導体ランプの部分断面概略側面図である。
【図2a】図1のランプの前面平面図である。
【図2b】図1のランプの後面平面図である。
【図3】ランプを通る空気の流れを表示する、図1の半導体ランプの部分断面概略側面図である。
【図4】本発明の別の実施形態に係る半導体ランプの部分断面概略側面図である。
【図5】本発明のさらなる実施形態に係る半導体ランプの断面概略図である。
【図6】図5のLEDランプの分解斜視図である。
【0027】
発明の詳細な説明
本明細書全体を通して、同様の部分を示すために同様の参照番号が用いられる。
【0028】
本発明の実施形態に係る半導体リフレクターランプ10は、ここで、添付図面の図1、2a、2b、および3を参照して説明される。ランプ10は、北米で見られるような110V(r.m.s.)AC(60Hz)主電源で動作するために構成され、白熱PAR(パラボラアルミめっきリフレクター)ランプの直接の代用品としての使用を意図する。
【0029】
図1、2a、および2bを参照すると、ランプ10は、円錐鼓筒;つまり、その頂点または頂上が、ベースと平行な平面によって切頂された円錐(実質的に円錐鼓筒形)を一般的に含む、中空の本体(シェル)12を含む。ランプは従来の白熱リフレクターランプに代わることを意図するので、本体は、ランプ10が従来の照明器具、たとえば例として埋め込み式ライト筐体に直接収まることを確実にするように、寸法取りされる。図示のように、本体12の外表面は、標準リフレクターランプ、たとえばPAR38ランプに類似した形状要素を有するように構成することができる。放熱を支援するために、本体12は、熱伝導性材料、たとえばアルミニウム、陽極酸化アルミニウム、アルミニウムの合金、マグネシウム合金、金属装荷可塑性材料、例えばエポキシ材料またはポリカーボネートなどのポリマー、あるいは熱伝導性セラミクス材料で作ることができる。作製を容易にするために、本体12は、金属合金を含むときにはプレス、圧断、またはダイカストすることが、あるいは金属装荷ポリマーまたは熱伝導性セラミクスを含むときには金型成形することができる。
【0030】
ランプ10は、標準的な電灯照明ねじ込みソケットを用いて、ランプが主電源に直接接続されるのを可能にする本体12の切頂された頂点に搭載されたE26コネクタキャップ(エジソンねじ込みランプ口金)14をさらに含む。意図する用途によって、その他のコネクタキャップ、たとえば例として、英国、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、および英連邦の各地で通常用いられているようなダブルコンタクトバヨネットコネクタ(例、B22dまたはBC)、ヨーロッパで用いられるようなE27ねじ込み口金(エジソンねじ込みランプ口金)、「ターン&ロック」のGU10、または当該技術分野において公知のその他のコネクタを用いることができることが認識されるだろう。
【0031】
ランプ10は、本体12内で同軸上に搭載されたパラボラ光リフレクター(光反射表面)16をさらに含む。図示のように、リフレクター16は、多面状の表面を含むことができる。その他の実施形態では、平滑(連続)表面を含むことができる。ランプの発光を最大化するために、光リフレクター16は、できるだけ高い反射率を有し、典型的には90%より大きい。光反射表面は、アルミニウム、銀、またはクロムの金属化層、白色塗装表面、あるいはその他の当業者にとって明らかであろう光反射表面を含むことができる。
【0032】
熱伝導性ディスク状隔壁18が、本体12内で、リフレクター16の切頂された頂点上に搭載される。隔壁は、本体12およびリフレクター16と併せて、第1および第2チャンバ20a、20bを画定する。第1チャンバ20aは体積Vであり、本体12とリフレクター16との間に位置する概略で円錐鼓筒状のシェルを含む。第2チャンバ20bは体積Vであり、コネクタ14と隔壁18との間(例、図示されるような本体12の上部)に位置する概略で円錐鼓筒状の体積を含む。図示された実施形態では、第1チャンバの体積Vは、第2チャンバの体積Vより小さい(V<V)。熱伝導性隔壁18は、高い熱伝導性(典型的には≧150Wm−1−1、好ましくは≧200Wm−1−1)を持つ材料、たとえば例として銅、銅の合金、アルミニウム、陽極酸化アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金、金属装荷可塑性材料、または熱伝導性セラミクス、たとえばアルミニウム炭化ケイ素(AlSiC)から作製される。一連の円形貫通孔(通路)22は、隔壁18の周辺縁部のまわりに円周方向に間隔があけられ、第1および第2チャンバ20a、20bを相互接続してチャンバ間の流体の連通を提供する。その他の実施形態では、通路22は、円周方向に間隔があけられた切り欠き(スロット)を含むことができる。
【0033】
複数の円形吸気アパーチャ(貫通孔またはポート)24は、パラボラリフレクター16の前面周辺リップ16aに提供され、第1チャンバ20aに流体の連通を提供する。図示されるように、吸気アパーチャ24は、リップ16aのまわりに円周方向に間隔があけられる。通路22のように、吸気アパーチャ24は、円周方向に間隔があけられた一連の切り欠き(スロット)を含むことができる。
【0034】
複数の円形排気アパーチャ(貫通孔またはポート)26は、本体12の頂点に向かって位置する。図示されるように、排気アパーチャ26は3セットにグループ化され、本体のまわりに円周方向に間隔があけられる。各排気アパーチャは、本体12の厚み全体にわたって伸び、第2チャンバ20bに流体の連通を提供する。吸気24および排気26アパーチャの数、大きさ、形状、およびグループ分けは、例示のみであって、所与の用途のために当業者によって容易に調整することができることが認識されるだろう。さらに説明されるように、吸気24および排気26アパーチャ、ならびに通路22は、ランプの受動冷却を提供するために、空気が本体を通って流れるのを可能にする。
【0035】
複数(図示された例では13個)の白色光発光LED装置28は、円形アレイとして、円形MCPCB(金属コアプリント回路基板)30上に搭載される。公知のように、MCPCBは、所望の回路構成で電気部品を電気的に接続するために、金属コアベース、典型的にはアルミニウム、熱伝導性/電気絶縁性誘電層、および銅回路層からなる層構造を含む。MCPCB30の金属コアベースは、熱伝導性化合物、たとえば例として酸化ベリリウムまたは窒化アルミニウムを含有する標準的なヒートシンク化合物を含有する接着剤の支援で、隔壁18と熱的に連通するように搭載される。AC主電源から直接ランプ10を動作させるための整流器またはその他の駆動回路(図示せず)は、コネクタキャップ14内または第2チャンバ20b内に収容することができる。
【0036】
各LED装置28は、好ましくは、例えば2008年5月27日に出願され、その内容全体が参照により本明細書に組み入れられる、同時係属中の米国特許出願第12/127,749号において説明されるように、複数の共にパッケージされたLEDチップを含む。図示された実施形態では、各LED装置28は、それぞれが各LEDチップを収容することができる4つ(2行×2列)の円形凹部(止まり穴)の正方形のアレイを有する、正方形の多層セラミクスパッケージを含む。白色光を生成することが要求されるので、各凹部は、蛍光体(フォトルミネッセント)材料を入れることができる。
【0037】
典型的には粉体状である、蛍光体材料は、透明なバインダ材料、たとえばポリマー材料(例えば熱またはUV硬化性シリコーン、あるいはエポキシ材料)と混合されて、ポリマー/蛍光体混合物は、各LEDチップの発光面に塗布される。
【0038】
任意で、ランプ10は、それに加えて、ランプによって発せられた光を所望のパターン/角度分布で集束、拡散、またあるいは方向付けるための、光透過前面カバーまたはレンズ(図示せず)を含む。
【0039】
ここで、標準的な埋め込み式ライト筐体32に設置されたランプを示す図3を参照して、ランプ10の動作を説明する。図示されるように、埋め込み式ライト筐体32は、天井または壁面34に搭載される。動作中、LED装置28によって生成された熱は、熱伝導性隔壁18の中へ伝達され、そして隔壁全体にわたって伝達され、そして第1および第2チャンバ20a、20bの中へ隔壁の放熱表面から放射される。放射された熱は、第1および第2チャンバ内の空気の加熱の原因となり、それはチャンバ内の空気圧増大をもたらす。熱伝導性隔壁18が第1および第2チャンバ内に位置する放熱表面を有するので、チャンバ内の空気の温度T、Tは同様または実質的に等しい。しかしながら、第1チャンバの体積Vが第2チャンバの体積Vより少ないので、第1チャンバ内の空気圧Pは、第2チャンバ20bの空気圧Pより高くなり、空気圧の比率は、一般的に以下の関係によって与えられる。
【0040】
/P=V/V
【0041】
図3の実線矢印36で表示されるように、この空気圧の差は、空気が第1チャンバ20aから通路22を介して第2チャンバ20bの中へ流れて、やがて排気アパーチャ26を通ってランプから出る原因となる。吸気アパーチャ24からよりむしろ、第1チャンバから第2チャンバの中へ空気が流れることを確実にするために、チャンバを相互接続する通路22の合計面積は、吸気アパーチャ24の合計面積より大きくなるように構成される。その上、排気アパーチャ26の合計表面積は、好ましくは、通路22の合計面積より大きい。
【0042】
定常状態では、ランプ10を取り囲む空気は、吸気アパーチャ24を通って第1チャンバ20aの中へ引き込まれ、隔壁18によって放射された熱を吸収し、チャンバ間の圧力差(P>P)のため、通路22を通って第2チャンバ20bの中へ入れられ、そして、排気アパーチャ26を通って放出される。この空気の流れが、隔壁18の冷却、故にLED装置28の冷却を提供する。
【0043】
隔壁18の放熱能力、つまりヒートシンク機能は、本体材料、本体形状、および全体的な表面熱伝達効率に依存するだろう。一般に、強制対流ヒートシンク機構のためのヒートシンク機能は、(i)ヒートシンク材料の熱伝導性を増大させること、(ii)ヒートシンクの表面積を増大させること、および(iii)全体的な面積熱伝達効率を増大させること、例えばヒートシンクの表面上の空気の流れを増大させることによって改良することができる。本発明のランプ10では、第1および第2チャンバ20a、20b間の圧力差は、隔壁上の空気の流れを(隔壁内の通路を通って)増大させることによって、全体的な熱伝達効率を増大させる。
【0044】
試算では、本発明のランプ10が10%から20%の間のヒートシンク機能の増大を達成するであろうことを示した。
【0045】
その他の実施形態では、および図4に図示されるように、LED装置28は、熱伝導性基板(ヒートシンク)38上に搭載することができ、別体の隔壁18が、第1および第2チャンバ20a、20bを分離するために用いられる。図4の機構では、熱伝導性基板38は、基板38の床面(切頂された頂点)と熱的に連通するように搭載されたLED装置28を持つ円錐鼓筒状のシェルの形態である。図示のように、基板38は、第1チャンバ20a内でリフレクター16の内表面に沿って伸びる円錐部分40を含むことができる。図4に示すように、基板38は、第2チャンバ20b内に位置する放熱表面を有さない。結果として、第1チャンバ20a内の空気の温度Tは、第2チャンバ20b内の空気の温度Tより高くなるだろう(T>T)。この空気の温度の差は、第2チャンバ20b内の圧力Pと比べて第1チャンバ20a内の空気圧Pを増大させるのに役立つこと、したがって本体を通る空気の流れを増大させることができる。空気圧比率は、一般的に、以下の関係によって与えられる。
【0046】
/P=(V.T)/(V.T
【0047】
熱伝導性基板は、高い熱伝導性(典型的には≧150Wm−1−1、好ましくは≧200Wm−1−1)、たとえば例として銅、銅の合金、アルミニウム、陽極酸化アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金、金属装荷可塑性材料、または熱伝導性セラミクス、たとえばアルミニウム炭化ケイ素(AlSiC)を持つ材料から作製される。隔壁18は、熱絶縁性または熱伝導性材料から作製することができ、基板と熱的に連通することができる。
【0048】
その上、第1チャンバ20a内の放熱表面積を増大させるために、熱伝導性基板38は、複数の円周方向または半径方向に間隔があけられた放熱フィン(葉脈状の凹凸)をさらに含むことができる。
【0049】
図4のランプ10の動作は、図1〜3のランプのそれに類似しており、さらなる説明はしない。
【0050】
改良された受動冷却を提供することのほかに、本発明のランプは、LED装置が典型的にはソリッドな円錐鼓筒状の本体のベースの同一面上に搭載された公知のランプよりも美的により許容できる。
【0051】
説明された各例示LEDランプは、LEDダイによって生成された青色光の一部分を異なる色、しばしば黄色または緑色の光にダウンコンバートするために、各LEDが、蛍光体材料、フォトルミネッセンス材料を含む白色光発光LED(白色LED)に基づくものである。公知のように、LEDダイからの青色光と組み合わせられるフォトルミネッセンスで生成された光は、白色の色に見える発光結果を与える。典型的には、白色LEDでは、蛍光体材料は、LEDパッケージ内の各LEDダイ上で封入されたものとして提供される。その他の実施形態では、LEDダイから蛍光体材料への熱の伝達を低減するために、LEDダイに対して遠隔、およびそれから物理的に分離して蛍光体材料を提供することが検討されている。蛍光体材料は、光透過部品の面(ウィンドウまたは前面カバー)、好ましくはLEDに対向する面上の1つ以上の層として提供することができる。代替として、蛍光体材料は、部品の体積全体を通して均一に分布するように、光透過部品内に組み込むことができる。LEDと分離して蛍光体を提供することは、LEDダイが蛍光体材料で封入された白色LEDと比べて数々の利点を与える、すなわち:
【0052】
i)蛍光体材料がLEDに対して遠隔、つまりそれから分離して位置するので、蛍光体材料の熱劣化が低減される;
【0053】
ii)適切な蛍光体材料を含む部品を提供することによって、要求されるCCTおよび/または光の色調を生成するために、単一種のLEDを用いることができるので、製造コストが低減される;および
【0054】
iii)光の生成(変換)がはるかに大きいエリアで起きるので、CCTおよび/または色調がより一貫する。
【0055】
粉体の形態である蛍光体材料は、予め選択された割合で、光透過ポリマー材料、たとえば例としてポリカーボネート材料、エポキシ材料、アクリル材料、あるいは熱硬化性またはUV硬化性光透過シリコーンと混合される。シリコーンに対する蛍光体混合物を装荷する重量比率は、典型的には、装置の目標相関色温度(CCT)または色調によって、正確な装荷で100分の35〜65の範囲であることができる。そして、蛍光体/ポリマー混合物は、その体積全体を通して均質な蛍光体分布で、均一な蛍光体/ポリマーシートを形成するように押し出すことができる。代替として、蛍光体/ポリマー混合物は、例えばスピンコーティングまたは印刷によって、光透過基板上に1つ以上の層として蒸着することができる。ポリマー材料に対する蛍光体の重量装荷のように、蛍光体層および/または蛍光体/ポリマーシートの厚みは、ランプの目標CCTおよび/または色調に依存するだろう。
【0056】
ここで、遠隔に位置する蛍光体材料を利用する本発明のさらなる実施形態に係る半導体ランプ10を、それぞれランプの断面概略図および分解斜視図を示す図5および6を参照して説明する。ランプ10は、CCT≒3000°K、およそ500ルーメンの発光強度、およびθ≒50°の選択された発光角(中心軸42から測定された発散角)を持つ白色光を生成するように構成される。ランプは、6インチダウンライトのエネルギー効率の良い代用品として用いられることを意図する。
【0057】
この実施形態では、本体12は概略で円筒形の形状であり、ダイカストアルミニウム、アルミニウム合金、またはマグネシウム合金から作製することができる。本体12は、一連の、本体のベースに向かって緯線方向のらせん状に伸びる放熱フィン44、および本体の長さの約3分の2の深さで本体の前面から伸びる、概略で円錐鼓筒状の軸方向チャンバ46を有する。熱伝導性隔壁18は概略でディスク状であり、LEDアレイを収容するために構成される1つの面から伸びる、中空の軸方向円筒形チャンバ48を有する。隔壁18は、チャンバ46のベースから(軸方向に)約3分の1の長さで搭載され、概略で円筒形の形状である第2チャンバ20bを画定する。第2チャンバ20bは、隔壁18の全厚みを通過する、複数の円周方向に間隔があけられた貫通孔(通路)22によって、円錐鼓筒状チャンバ46と流体連通するように相互接続される。排気アパーチャ26は、第2チャンバ20bをランプの外側と相互接続し、図示のように放熱フィン44間を通過するように構成することができる。代替実施形態では、隔壁18および円筒形チャンバ48は、本体と一体の部分として形成することができる。
【0058】
本体12の形状要素は、ランプ10が、米国で通常用いられるような標準的な6インチダウンライト器具に直接改造可能になる(かもしれない)ことを可能にするように構成される。
【0059】
4つの青色光発光LED28は、円形形状のMCPCB30上にアレイとして搭載される。熱伝導性化合物の支援で、MCPCB30の金属コアベースは、チャンバ48の床面と熱的に連通するように(例、隔壁18と熱的に連通するように)チャンバ48内に搭載される。各LED28は、好ましくは、窒化ガリウム系青色LEDダイ(チップ)の3Wセラミクスパッケージされたアレイを含む。光の発光を最大化するために、ランプは、MCPCBをカバーして各LED28に対応するそれぞれの開口部を含む、光反射回路マスク50をさらに含むことができる。回路マスク50は、白色または白色仕上げを有する光反射ポリマー材料の薄いシートを含むことができる。MCPCB30および回路マスク50は、1つ以上のねじ52、ボルト、またはその他の締結具によってキャビティ48のベースに機械的に固定することができる。
【0060】
ランプ10は、LED28のアレイを取り囲むように、およびチャンバ48の内壁面に光反射表面を提供するように構成された、中空の、概略で円筒形のチャンバ壁面マスク54をさらに含む。チャンバ壁面マスク54は可塑性材料で作ることができ、好ましくは、白色またはその他の光反射仕上げを有する。代替機構では、チャンバ48の内壁面は、それに光反射性をもたせるため、およびチャンバ壁面マスク無しで済ますために、研磨またあるいは被覆することができる。
【0061】
光透過ウィンドウ56は、チャンバ48の外壁面内の対応するアパーチャまたは溝に係止する弾性的に変形可能な係合爪60を有する環状鉄クリップ58を用いて、円筒形チャンバ48の前面に搭載される。ウィンドウ56は、1つ以上の蛍光体材料を含む。蛍光体材料は、ウィンドウ内に組み込まれることができ、およびウィンドウの体積全体を通して均一に分布、またはウィンドウの少なくとも1つの面上に1つ以上の層として提供される。ウィンドウ56は、任意の光透過材料、たとえば例としてポリカーボネート、アクリル、シリコーン材料、またはガラスから作製することができる。図5から分かることができるように、光透過ウィンドウ56、より具体的には蛍光体材料は、長さLの空隙によってLED28から物理的に分離している。典型的には、蛍光体材料は、長さL=5mm〜25mmでLEDから分離することができる。
【0062】
リフレクター16は、4つの切れ目のない(結合した)円錐鼓筒状の光反射表面を持つ概略で円錐鼓筒状のシェルを含む。リフレクター16は、好ましくは、金属化層を持つアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)で作られる。リフレクター16は、チャンバ48の外壁面と併せて、第1チャンバ20aの内壁面を画定する。リフレクター16の最も外側の円錐鼓筒状の光反射表面は、第1チャンバ20aに流体の連通を提供する複数の円形吸気アパーチャ(貫通孔またはポート)24を含む。図示されるように、吸気アパーチャ24は、リフレクターの外縁に向かって円周方向に間隔があけられる。
【0063】
最終的に、ランプ10は、ABSから作製することもできる装飾環状トリム(ベゼル)62を含むことができる。
【0064】
図5および6のランプの動作は、図1〜3のランプのそれと同様であり、さらなる説明はしない。
【0065】
本発明は、説明された具体的な実施形態に規制されないこと、および本発明の範囲内で変形例をなすことができることが認識されるだろう。例えば、本発明のランプがリフレクター型ランプに関してなされた一方で、その他の実施形態では、ランプはその他の形態を含むこと、および、例えば多面リフレクター(MR)ランプまたは白熱電球に似ることができる。このような機構では、本体は、概略で円錐形;概略で円筒形;概略で半球状;または概略で球状の形態を有することができる。ランプが既存の照明器具に直接用いられるのを可能にするために、本体は、標準的な形態、たとえばPAR64、PAR56、PAR38、PAR36、PAR30、またはPAR20を含むパラボラアルミめっきリフレクター(PAR);MR16またはMR−11を含む多面リフレクター(MR)ランプ、あるいは白熱電球のエンベロープに似る形状要素を有することができる。
【0066】
説明された各実施形態では、吸気アパーチャ24を持つチャンバ内の空気圧Pは、排気アパーチャ26を持つチャンバ内の空気圧Pより高い。その他の機構では、ランプが、その反対が真となるように構成されること、および排気アパーチャを持つチャンバ内の空気圧を、吸気アパーチャ持つチャンバ内の空気圧より高くすることが検討されている。このようなランプでは、吸気アパーチャ、排気アパーチャ、および1つ以上の相互接続通路の合計表面積の比率は、ランプを通る空気の流れの正しい方向を確実にするように、それに応じて構成されることが認識されるだろう。その上、ランプが、一連の3つ以上の相互接続されたチャンバを含むことが検討されている。
【0067】
光リフレクターは、熱伝導性基板を含むことができることがさらに検討されている。
【0068】
その他の実施形態では、蛍光体材料を含有する透過シートを作製すること、およびこれを適切な大きさの小片に切断して、これらを、例えば光透過(透明)接着剤、たとえば光学品質エポキシまたはシリコーンで、LED装置パッケージの面に接着することが検討されている。このような機構では、LED装置の各凹部は、透明材料で充填されること、たとえば各LEDダイをカバーおよび封入することが好ましい。光透過封入は、LEDダイの不動態コーティングを構成し、それによってLEDダイおよびボンドワイヤの環境保護を提供する。その上、光透過材料は、熱的バリアとして作用し、重なっている蛍光体材料層への熱の伝達を低減する。
【0069】
ちらつきを低減するために、別体の整流器回路を用いてLED装置を駆動することが好ましいが、その他の実装では、複数のLED装置を、自己整流構成で、たとえば例として同時係属中の2008年5月27日出願の米国特許出願第US2009/0294780 A1号において説明されるように接続することができることが認識されるだろう。その上、ランプは、DC電源から駆動することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の吸気アパーチャを有する第1チャンバ、および、複数の排気アパーチャを有する第2チャンバを含み、前記各チャンバが、少なくとも1つの通路によって流体連通するように相互接続された本体;
少なくとも1つのチャンバ内に位置する放熱表面を有する熱伝導性基板;および、
前記熱伝導性基板と熱的に連通するように搭載された少なくとも1つの半導体発光体:
を含む半導体ランプ。
【請求項2】
前記熱伝導性基板が、両方のチャンバ内となるように位置する放熱表面を含む、
請求項1記載のランプ。
【請求項3】
前記基板が、第1および第2チャンバを分離する、
請求項2記載のランプ。
【請求項4】
前記放熱表面が、少なくとも第1チャンバ内に位置する、
請求項1記載のランプ。
【請求項5】
前記第1チャンバが、前記第2チャンバの体積より少ない体積を有する、
請求項4記載のランプ。
【請求項6】
前記各排気アパーチャの合計面積が、前記各吸気アパーチャの合計面積より大きい、
請求項5記載のランプ。
【請求項7】
前記各排気アパーチャの合計面積が、前記各チャンバを相互接続する前記各通路の合計面積より大きい、
請求項5記載のランプ。
【請求項8】
前記各吸気アパーチャの合計面積が、前記各チャンバを相互接続する前記各通路の合計面積より少ない、
請求項5記載のランプ。
【請求項9】
前記第1チャンバ内における前記基板の放熱面積が、前記第2チャンバ内における放熱表面積より大きい、
請求項4記載のランプ。
【請求項10】
前記基板の前記放熱表面が、複数の放熱フィンをさらに含む、
請求項9記載のランプ。
【請求項11】
前記熱伝導性基板が、少なくとも150Wm−1−1、および、少なくとも200Wm−1−1:からなる群から選択される熱伝導率を有する、請求項1記載のランプ。
【請求項12】
前記本体が、概略で、円錐形;円筒形;半球状;球状:からなる群から選択される形態を有する、
請求項1記載のランプ。
【請求項13】
前記本体が、外側シェルを含み、該シェルとともに少なくとも部分的に前記第1チャンバおよび前記第2チャンバを画定する内部光反射表面をさらに含む、
請求項1記載のランプ。
【請求項14】
前記本体が、PAR64;PAR56;PAR38;PAR36、PAR30;PAR20;MR16;MR−11;および白熱電球のエンベロープ:からなる群から選択される標準的な形態に類似した形状要素を有する、
請求項1記載のランプ。
【請求項15】
外側シェルおよび内部光反射表面を含み、それらがともに複数の吸気アパーチャおよび複数の排気アパーチャを有するチャンバを少なくとも部分的に画定する本体;
前記チャンバを、複数の吸気アパーチャを含む第1チャンバ、および、複数の排気アパーチャを含む第2チャンバに分割し、前記第1チャンバおよび第2チャンバを相互接続する少なくとも1つの通路をさらに含むように構成される熱伝導性隔壁;および、
前記熱伝導性隔壁と熱的に連通するように搭載された少なくとも1つの半導体発光体:
を含む半導体リフレクターランプ。
【請求項16】
前記第1チャンバが、前記第2チャンバの体積より少ない体積を有する、
請求項15記載のリフレクターランプ。
【請求項17】
前記各排気アパーチャの合計面積が、前記各吸気アパーチャの合計面積より大きい、
請求項16記載のリフレクターランプ。
【請求項18】
前記熱伝導性隔壁が、少なくとも150Wm−1−1、および、少なくとも200Wm−1−1:からなる群から選択される熱伝導率を有する、
請求項15記載のリフレクターランプ。
【請求項19】
前記外側シェルおよび前記内部光反射表面が、概略で円錐鼓筒を含み、前記光反射表面が、前記外側シェル内で実質的に同軸上に配置される、
請求項15記載のリフレクターランプ。
【請求項20】
前記熱伝導性隔壁が、概略でディスク状であり、前記光反射表面の切頂された頂点における前記外側シェル内に位置する、
請求項19記載のリフレクターランプ。
【請求項21】
前記光反射表面が、概略でパラボラ面の形態である、
請求項19記載のリフレクターランプ。
【請求項22】
前記光反射表面が、多面体、および、実質的に連続表面:からなる群から選択される、
請求項21記載のリフレクターランプ。
【請求項23】
前記外側シェルが、PAR64;PAR56;PAR38;PAR36、PAR30;およびPAR20:からなる群から選択される標準的な形態に類似した形状要素を有する、
請求項19記載のリフレクターランプ。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2013−507737(P2013−507737A)
【公表日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533290(P2012−533290)
【出願日】平成22年10月6日(2010.10.6)
【国際出願番号】PCT/US2010/051680
【国際公開番号】WO2011/044274
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(506358764)インテマティックス・コーポレーション (40)
【氏名又は名称原語表記】INTEMATIX CORPORATION
【Fターム(参考)】