説明

可動台のための位置調整機構

【課題】固定基台上に作業機器を備えて載置されている可動台を同一方向から進退させてその位置を微調整できる可動台のための位置調整機構の提供。
【解決手段】位置基準体14を平坦な表面12a上に突出させて不動配置される固定基台12と、該固定基台12の表面12aに沿わせて配置される可動台22とで構成され、該可動台22が備える第1調整ボルト29を位置基準体14側に圧接させた際に可動台22を圧接方向とは反対方向に移動させ、位置基準体14が備える第2調整ボルト18を第1調整ボルト29の圧接方向と同じ方向から可動台22側に圧接させた際に同じ圧接方向に移動させることで、該可動台22の位置調整を自在とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加工具や測定具などの作業機器を可動台に備え、該可動台の位置を微調整することで被加工物や被測定物に対する作業機器の位置を正確に位置決めできるようにした可動台のための位置調整機構に関する技術である。
【背景技術】
【0002】
例えば被加工物に対し自動加工具を正しく位置決めして配置する必要がある場合などには、該自動加工具自体の位置を微調整して配置する例や、該自動加工具を備える可動台側を不動配置されている固定基台側にその位置を微調整できるようにして配置する例などがある。
【0003】
このうち、自動加工具を備える可動台側を固定基台側にその位置を微調整できるようにして配置する例としては、例えば下記特許文献1に開示されているようなワーク位置決め装置がある。
【特許文献1】特開2001−62662号公報
【0004】
上記特許文献1に開示されているワーク位置決め装置が備える調整機構は、左右に対向配置された各調整ボルトを進退させた際に従動する係合部を介してワークの位置を微調整できるようにして構成されている。
【0005】
一方、図5は、上記特許文献1の調整機構とは異なる従来からある可動台のための位置調整機構の一例を模式的に示す平面図であり、直方体形状を呈する位置基準体2を平坦な表面1a上に突出させて不動配置される固定基台1と、該固定基台1の表面1aに沿わせて配置される可動台5とで構成されている。
【0006】
また、該可動台5は、その(a)に示すように位置基準体2を間に位置させ、かつ、調整ボルト8,9相互を向き合わせて貫通螺着させた一対の支腕部6,7をその一側端面5aに備えている。
【0007】
このため、図5に示す位置調整機構においては、その(b)に示すように、図では右に位置する調整ボルト9を後退させた上で、左に位置する調整ボルト8を位置基準体2の対向垂直面3に圧接させるように進出させることで、可動台5を左方向に移動させることができることになる。
【0008】
また、図5に示す位置調整機構においては、その(c)に示すように、図では左に位置する調整ボルト8を後退させた上で、右に位置する調整ボルト9を位置基準体2の対向垂直面4に圧接させるように進出させることで、可動台5を右方向に移動させることができることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、図5に示す位置調整機構による場合には、例えば左側の調整ボルト8の周囲領域に他の器具等が配置されて操作用の工具を入れる余地がなくなってしまったりした際に、調整ボルト8を回転操作することができなくなってしまうという不都合があった。
【0010】
本発明は、従来技術にみられた上記課題に鑑み、不動配置されている固定基台上に、加工具や測定具などの作業機器を備えて載置されている可動台を同じ方向から進退移動させてその位置を微調整することことができるようにした可動台のための位置調整機構を提供することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記目的を達成すべくなされたものであり、位置基準体を平坦な表面上に突出させて不動配置される固定基台と、該固定基台の前記表面に沿わせて配置される可動台とで構成され、該可動台が備える第1調整ボルトを前記位置基準体側に圧接させた際には、前記可動台を圧接方向とは反対方向に移動させ、前記位置基準体が備える第2調整ボルトを前記第1調整ボルトの圧接方向と同じ方向から前記可動台側に圧接させた際には、同じ圧接方向に移動させることで、該可動台の位置調整を自在としたことを最も主要な特徴とする。
【0012】
この場合、前記可動台は、前記位置基準体のガイド用垂直面との摺接を自在に配置される垂直壁面と、余裕を残してその内側に前記位置基準体を位置させるべく前記垂直壁面側から対となって直交方向に略平行に突設された低座高腕部と高座高腕部とを備え、前記低座高腕部は、その突出方向と直交する方向に設けられた前記第1調整ボルトが貫通螺着される第1螺孔を備え、前記高座高腕部と略同高の前記位置基準体は、前記第1螺孔の位置よりも上方に位置して該第1螺孔と同方向に設けられた前記第2調整ボルトが貫通螺着される第2螺孔を備え、前記第1螺孔を介して進出させた前記第1調整ボルトを前記位置基準体側に圧接させた際にその圧接方向とは逆方向に前記可動台を移動させ、前記第2螺孔を介して進出させた第2ボルトを前記高座高腕部側に圧接させた際にその圧接方向と同じ方向に前記可動台を移動させることで、該可動台の位置調整を自在とすることができる。
【0013】
また、前記可動台は、前記位置基準体のガイド用垂直面との摺接を自在に配置される垂直壁面と、余裕を残してその内側に前記位置基準体を位置させるべく前記垂直壁面側から対となって直交方向に略平行に突設された短寸腕部と長寸腕部とを備え、前記短寸腕部は、その突出方向と直交する前記位置基準体方向に設けられた第1調整ボルトが貫通螺着される第1螺孔を備え、前記長寸腕部と略同長の前記位置基準体は、前記第1螺孔の位置よりも外方に位置して該第1螺孔と同方向に設けられた第2調整ボルトが貫通螺着される第2螺孔を備え、前記第1螺孔を介して進出させた前記第1調整ボルトを前記位置基準体側に圧接させた際にその圧接方向とは逆方向に前記可動台を移動させ、前記第2螺孔を介して進出させた第2調整ボルトを前記長寸腕部側に圧接させた際にその圧接方向と同じ方向に前記可動台を移動させることで、該可動台の位置調整を自在とするものであってもよい。
【0014】
また、本発明における前記第1調整ボルトおよび/または前記第2調整ボルトには、位置調整後の前記可動台を定置させるためのロック用ナットを具備させるのが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、第1調整ボルトを工具等を用いて回転させることで位置基準体側に圧接させ、その際に受ける反動により可動台を圧接方向とは反対方向に移動させたり、位置基準体が備える第2調整ボルトを第1調整ボルトの圧接方向と同じ方向から可動台側に圧接させ、その際の押圧力により同じ圧接方向に移動させることで、可動台の位置を同じ方向から進退方向に微調整することができる。
【0016】
したがって、第1調整ボルトと第2調整ボルトとは、工具等を入れることができる余裕空間側に配置しさえすれば、その反対側が塞がっていても容易に可動台を位置調整することができることになる。
【0017】
また、第1調整ボルトおよび/または第2調整ボルトにロック用ナットを具備させた場合には、位置調整後の可動台を安定的に定置させておくことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は、本発明の一例を分解して示す要部斜視図であり、図2は、図1に示す例を組み合わせた後の状態を示す要部斜視図であり、位置調整機構11の全体は、位置基準体14を平坦な表面12a上に突出させて配置される固定基台12と、該固定基台12の表面12aに沿わせて配置される可動台22とで構成されている。なお、図1中の符号31は、可動台22を固定基台12に位置調整して定置させた後にその位置を固定するために図示しない止着ねじが導入される長円孔を、符号13は、該導入ねじが螺着される螺孔を示す。
【0019】
このうち、固定基台12は、適宜の固着手段を介した不動状態にして図示しない装置本体側に取り付けられている。また、位置基準体14は、後述する高座高腕部26と略同高の直柱形状を呈して形成されており、例えば通孔14aを介して送り込まれる図示しない止着ねじにより固定基台12の適宜位置に固定配置されている。
【0020】
また、可動台22は、垂直な一側端面23に沿って該一側端面23の縦幅よりもその座高を高くして固着された取付け部25と、該取付け部25の垂直壁面25aの一端部側からその面方向と直交する方向に突設された低座高腕部26と、他端部側からその面方向と直交する方向に突設された取付け部25の座高と略同高の高座高腕部28とで、平面視略コ字形を呈してなる操作用連結体24を備えている。
【0021】
この場合における固定基台12と可動台22とは、操作用連結体24における取付け部25の垂直壁面25aに対し、位置基準体14がその一側面に備えるガイド用垂直面15が図2に示すように面接触する位置関係のもとで対面配置される位置関係となる。
【0022】
つまり、可動台22は、取付け部25の垂直壁面25aを介して固定基台12ののガイド用垂直面15との摺接を自在に配置されることになる。
【0023】
また、操作用連結体24における低座高腕部26と高座高腕部28との間の内側面26a,28a相互の間隔は、余裕を残してその内側に位置基準体14を位置させることができる程度の長さ、つまり所望する可動台22の移動距離を確保できる長さということになる。
【0024】
さらに、低座高腕部26は、その突出方向と直交する方向に設けられて第1調整ボルト29が貫通螺着される第1螺孔27を備えている。また、位置基準体14は、第1螺孔27の位置よりも上方に位置して該第1螺孔27と同方向に設けられて第2調整ボルト18が貫通螺着される第2螺孔16を備えている。
【0025】
このため、第1調整ボルト29は、低座高腕部26の第1螺孔27を介して進出させることで、位置基準体14の対向垂直面17に圧接させることができる。また、第2調整ボルト16は、位置基準体14の第2螺孔16を介して進出させることで、高座高腕部28の内側面28aに圧接させることができる。
【0026】
しかも、第1螺孔27を介して低座高腕部26側に螺着される第1調整ボルト29は、低座高腕部26との間に配置されたロック用ナット30を、第2螺孔16を介して位置基準体14側に螺着される第2調整ボルト18は、位置基準体14との間にに配置されたロック用ナット19をそれぞれ備えている。
【0027】
一方、図3は、本発明の他例を図2に対応させて示す要部斜視図であり、基本的な構成は図2に示す本発明の一例と略同様なので、同一構成部位の説明を省略して、相違点のみを以下に説明する。
【0028】
すなわち、図3に示す例は、固定基台12が備える位置基準体44と、可動台22が備える操作用連結体54との具体的な構成が図2に示す例とは異なっている。
【0029】
このうち、位置基準体44は、後述する長寸腕部58と略同長・同高の直柱形状を呈して形成されており、例えば通孔44aを介して送り込まれる図示しない止着ねじにより固定基台12の適宜位置に固定配置されている。
【0030】
また、可動台22は、垂直な一側端面23に沿って該一側端面23の縦幅と同幅にして固着された取付け部55と、該取付け部55の垂直壁面55aの一端部側からその面方向と直交する方向に突設された取付け部55と略同高の短寸腕部56と、他端部側からその面方向と直交する方向に突設された取付け部55と略同高の長寸腕部58とで、平面視略コ字形を呈してなる操作用連結体54を備えている。
【0031】
この場合における固定基台12と可動台22とは、操作用連結体54における取付け部55の垂直壁面55aに対し、位置基準体44がその一側面に備えるガイド用垂直面45が図3に示すように面接触する位置関係のもとで対面配置される位置関係となる。
【0032】
つまり、可動台22は、取付け部55の垂直壁面55aを介して固定基台12側のガイド用垂直面45との摺接を自在に配置されることになる。
【0033】
また、操作用連結体54における短寸腕部56と長寸腕部58との間の内側面56a,58a相互の間隔は、余裕を残してその内側に位置基準体44を位置させることができる程度の長さ、つまり所望する可動台22の移動距離を確保できる長さということになる。
【0034】
さらに、短寸腕部56は、その突出方向と直交する方向に設けられて第1調整ボルト59が貫通螺着される第1螺孔57を備えている。また、位置基準体44は、第1螺孔57の位置よりも横並びでの外方に位置して該第1螺孔57と同方向に設けられて第2調整ボルト48が貫通螺着される第2螺孔46を備えている。
【0035】
このため、第1調整ボルト59は、短寸腕部56の第1螺孔57を介して進出させることで、位置基準体44の対向垂直面47に圧接させることができる。また、第2調整ボルト48は、位置基準体44の第2螺孔46を介して進出させることで、長寸腕部58の内側面58aに圧接させることができる。
【0036】
しかも、第1螺孔57を介して短寸部56側に螺着される第1調整ボルト59は、短寸腕部56との間に配置されたロック用ナット60を、第2螺孔46を介して位置基準体44側に螺着される第2調整ボルト48は、位置基準体44との間に配置されたロック用ナット49をそれぞれ備えている。
【0037】
次に、上記構成からなる本発明における図2に示す例についての作用・効果を図4を参酌して以下に説明すれば、位置調整前の可動台22は、例えば(a)に示されているように、第1調整ボルト29と第2調整ボルト18とのいずれもが緩められたフリーの状態となって固定基台12上に載置されている。なお、図4(a)中では、第1調整ボルト29が第2調整ボルト18の下方に位置するため隠れている。
【0038】
また、可動台22を位置調整のために固定基台12上を(b)に示すように左方へと移動したい場合には、低座高腕部26に螺着させてある第1調整ボルト29を進出させて位置基準体14の対向垂直面17に当接させ、さらに進出させて圧接させる。この際の圧接力は、反動となって可動台22を左方へと強制的に動かすに至る。
【0039】
そして、可動台22が固定基台12上の所定位置にまで達した際には、ロック用ナット19が低座高腕部26に圧接するに至るまで緊締することで、可動台22を安定的に定置させることができる。
【0040】
一方、可動台22を位置調整のために固定基台12上を(c)に示すように右方へと移動したい場合には、位置基準体14に螺着させてある第2調整ボルト18を進出させて高座高腕部28の内側面28aに当接させ、さらに進出させて圧接させる。この際の圧接力は、押圧力となって可動台22を右方へと強制的に動かすに至る。
【0041】
そして、可動台22が固定基台12上の所定位置にまで達した際には、ロック用ナット19が位置基準体14に圧接するに至るまで緊締することで、可動台22を安定的に定置させることができる。
【0042】
このような本発明の一連の作用・効果は、図3に示す他例においても同様にして得ることができるので、その説明は省略する。
【0043】
つまり、本発明によれば、第1調整ボルト29,59を工具等を用いて回転させることで位置基準体14,44側に圧接させ、その際に受ける反動により可動台22を圧接方向とは反対方向に移動させたり、位置基準体14,44が備える第2調整ボルト18,48を第1調整ボルト29,59の圧接方向と同じ方向から可動台22側に圧接させ、その際の押圧力により同じ圧接方向に移動させることで、可動台22を同一方向側から進退移動させてその位置を微調整することができることになる。
【0044】
したがって、第1調整ボルト29,59と第2調整ボルト18,48とは、工具等を入れることができる余裕空間側に配置しておきさえすれば、その反対側が塞がっていても容易に可動台22を位置調整することができることになる。
【0045】
以上は、本発明を図示例に基づいて説明したものであり、その具体的な内容は、本発明の要旨を逸脱しない限り、種々の変形を加えることができる。例えば、第1調整ボルトと第2調整ボルトとは、ロック用ナットを用いることなく使用することもできる。
【0046】
また、可動台には、別部材としての操作用連結体を取り付けることなく、直に低座高腕部と低座高腕部とを突設したり、短寸腕部と長寸腕部とを突設することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一例を分解して示す要部斜視図。
【図2】図1に示す例を組み合わせた後の状態を示す要部斜視図。
【図3】本発明の他例を図2に対応させて示す要部斜視図。
【図4】図2に示す例についての可動台の位置調整状況を平面視方向から(a)〜(c)として示す説明図。
【図5】従来からある可動台のための位置調整機構の一例を(a)〜(c)として模式的に示す平面図。
【符号の説明】
【0048】
11 位置調整機構
12 固定基台
12a 表面
13 螺孔
14,44 位置基準体
14a,44a 通孔
15,45 ガイド用垂直面
16,46 第2螺孔
17,47 対向垂直面
18,48 第2調整ボルト
19,49 ロック用ナット
22 可動台
23 一側端面
24,54 操作用連結体
25,55 取付け部
25a,55a垂直壁面
26 低座高腕部
26a 内側面
27,57 第1螺孔
28 高座高腕部
28a 内側面
29,59 第1調整ボルト
30,60 ロック用ナット
31 長円孔
56 短寸腕部
56a 内側面
58 長寸腕部
58a 内側面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置基準体を平坦な表面上に突出させて不動配置される固定基台と、該固定基台の前記表面に沿わせて配置される可動台とで構成され、
該可動台が備える第1調整ボルトを前記位置基準体側に圧接させた際には、前記可動台を圧接方向とは反対方向に移動させ、
前記位置基準体が備える第2調整ボルトを前記第1調整ボルトの圧接方向と同じ方向から前記可動台側に圧接させた際には、同じ圧接方向に移動させることで、該可動台の位置調整を自在としたことを特徴とする可動台のための位置調整機構。
【請求項2】
前記可動台は、前記位置基準体のガイド用垂直面との摺接を自在に配置される垂直壁面と、余裕を残してその内側に前記位置基準体を位置させるべく前記垂直壁面側から対となって直交方向に略平行に突設された低座高腕部と高座高腕部とを備え、
前記低座高腕部は、その突出方向と直交する方向に設けられた前記第1調整ボルトが貫通螺着される第1螺孔を備え、
前記高座高腕部と略同高の前記位置基準体は、前記第1螺孔の位置よりも上方に位置して該第1螺孔と同方向に設けられた前記第2調整ボルトが貫通螺着される第2螺孔を備え、
前記第1螺孔を介して進出させた前記第1調整ボルトを前記位置基準体側に圧接させた際にその圧接方向とは逆方向に前記可動台を移動させ、前記第2螺孔を介して進出させた第2ボルトを前記高座高腕部側に圧接させた際にその圧接方向と同じ方向に前記可動台を移動させることで、該可動台の位置調整を自在とした請求項1に記載の可動台のための位置調整機構。
【請求項3】
前記可動台は、前記位置基準体のガイド用垂直面との摺接を自在に配置される垂直壁面と、余裕を残してその内側に前記位置基準体を位置させるべく前記垂直壁面側から対となって直交方向に略平行に突設された短寸腕部と長寸腕部とを備え、
前記短寸腕部は、その突出方向と直交する前記位置基準体方向に設けられた第1調整ボルトが貫通螺着される第1螺孔を備え、
前記長寸腕部と略同長の前記位置基準体は、前記第1螺孔の位置よりも外方に位置して該第1螺孔と同方向に設けられた第2調整ボルトが貫通螺着される第2螺孔を備え、
前記第1螺孔を介して進出させた前記第1調整ボルトを前記位置基準体側に圧接させた際にその圧接方向とは逆方向に前記可動台を移動させ、前記第2螺孔を介して進出させた第2調整ボルトを前記長寸腕部側に圧接させた際にその圧接方向と同じ方向に前記可動台を移動させることで、該可動台の位置調整を自在とした請求項1に記載の可動台のための位置調整機構。
【請求項4】
前記第1調整ボルトおよび/または前記第2調整ボルトは、位置調整後の前記可動台を定置させるためのロック用ナットを備える請求項1ないし3のいずれかに記載の可動台のための位置調整機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−113155(P2009−113155A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−289336(P2007−289336)
【出願日】平成19年11月7日(2007.11.7)
【出願人】(000227180)日置電機株式会社 (982)
【Fターム(参考)】