説明

可変嵩高作業表面を有するクリーニングワイプ

第2の表面(36)と反対側の作業表面(24)を画定するウェブ(22)を含む、毛、およびダートなどの他のくずなどの多様なくずを捕集するためのウェットクリーニングワイプとして有用なクリーニングワイプ(20)。作業表面(24)は、各々が異なった嵩高度および異なった高さを有する、第1の(30)、第2の(32)、および第3の(34)領域を有する。第1の領域(30)の嵩高度は、第2の(32)および第3の(34)領域の嵩高度より大きく、第2の領域(32)の嵩高度は、第3の領域(34)の嵩高度より大きい。濡れた毛などのより微細なくずが、第1の領域(30)内に捕捉および/または保持され、微粒子(たとえば、ダート、砂)などの他のくずが、第2の領域(32)内に捕捉および/または保持される。一実施形態において、複数の第1の(30)、第2の(32)、および第3の(34)領域が、作業表面(24)上にパターンで画定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面からくずを除去するためのクリーニングワイプに関する。より特定的には、本発明は、特に湿っているとき、硬い表面から、毛、ダート、塵などの多様なくずを除去するためのクリーニングワイプ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
さまざまな形態のクリーニング拭き製品(または「ワイプ」または「シート」)が、居住環境および商業環境内の表面からくずをクリーニングするために長く使用されている。事実上すべての入手可能なクリーニングワイプ製品は、一般に基本形態において同様であり、一例として、使用者取扱いを向上させるために少なくとも幾分柔軟である繊維材料から構成された比較的薄いベース(または「ウェブ」)が挙げられる。この目的のために、多くの異なった材料および製造技術が開発されており(たとえば、天然および/または合成繊維から構成された織、不織、または編ベースの構造)、各々が、特定の最終用途を少なくとも部分的に満たすように適合された特定の特徴を有する。さらに、特定の用途の要求によりよく対処するために、特定の添加剤を繊維ウェブに組入れる努力がなされている。
【0003】
消費者が直面する、1つの特に厄介なクリーニング作業が、毛(たとえば、人毛)が、かす、ダート、乾いた尿、ヘアスプレーなどの、他の除去するのが困難なくずとともに、多量に存在する浴室または他の部屋/表面をクリーニングすることである。これらの環境において、使用者が、通常、同じ表面上でいくつかの別個のクリーニング作業を行うように求められる。たとえば、使用者は、最初、標準的なほうきを使用して、毛および他の緩いくずを掃く。その後、スポンジ、ワイプ、または同様の製品を使用して、浴室床(または他の表面)をこすって、接着されたくず(たとえば、ほとんどの浴室と関連する高湿度によって、水で浸されるようになったダートまたは同様の微粒子くず)を除去する。これら同じ線に沿って、使用者は、しばしば、湿ったワイプおよび/または染み込まされたスポンジを使用して、この作業を行いたいと望む。湿っているとき、ワイプおよび/またはスポンジは、問題の表面をより容易にクリーニングする。しかし、残念ながら、湿ったクリーニング製品の使用の選択は、完全な毛の除去を非常に困難にし、掃き作業が最初に行われなければならないことを必要とする。
【0004】
特に、既に知られているワイプ構造では、ワイプが、不要な毛が蓄積された硬い表面を横切って向けられるとき、毛が、前縁(拭きの方向に対して)に沿って「集まる」か凝集することがわかっている。通常行われるように、使用者が拭き方向を変えると、集められた毛は、ワイプによって物理的に保持されず、したがって、後に残される。この現象は、拭き製品が液体を運ぶか、液体(たとえば、水)が、クリーニングされている表面に与えられるとき、さらに一般的であり、これらの状況下で、液体は、毛が、ダートと混合するかダートとともに集まることを引起し、毛/ダートの集塊が拭き製品の前縁に沿って存在することをさらに起こりやすくし、拭き方向が変えられるとすぐに拭き製品から離れる。頻繁な方向の変更は、通常、浴室をクリーニングするとき、特にトイレの周りをクリーニングするとき、行われる。水は、また、毛が床表面にくっつくことを引起し、それを、除去または捕集するのを困難にする。
【0005】
特定のクリーニングシートが、毛をクリーニングするのに適切であると示唆されている。特に、米国特許出願公開第2003/0049407号明細書(「表面からくずを除去するための複数の突起を含む使い捨てクリーニングシート(Disposable Cleaning Sheets Comprising a Plurality of Protrusions for Removing Debris from Surfaces)」)は、じゅうたんなどの柔らかい表面からペットの毛および人毛を除去するための、クリーニングシートの作業表面から延在する複数の突起、好ましくはポリマーフックを有する使い捨てクリーニングシートを提供すると主張する。残念ながら、湿っており、かつ硬い表面を横切って使用されるとき、説明されたクリーニングワイプは、上で確認された同じ問題を受けやすく、すなわち、濡れた毛がクリーニングワイプの前縁に沿って蓄積する(したがって、フックによって保持されない)。いったん拭きの方向が変えられると、凝集された毛は後に残される。さらに、突出フックは、硬い表面を横切って拭かれるとき、可聴「スクラッチ」ノイズを生じさせることがあり、表面が損傷されているという使用者の懸念をもたらす。あるいは、接着剤が表面に付与されたワイプまたは他のクリーニング製品が知られている。乾いた条件下で、接着剤は、毛を保持するのを容易に助けることができる。しかし、水に曝されると、接着性は、典型的には、大きく低減されるか失われることさえあり、したがって、目的を果たさない。同様に、濡れた毛が接着剤に結合しない。逆に、嵩高い(lofty)不織ウェブが、硬い表面から毛を集めるのに有用であることができる。しかし、これは、嵩高い材料が、毛以外のくずを容易に集めることができない点で、ほうきを使用することと本質的に同然である。さらに、湿っているとき、嵩高い不織材料が、本質的に「平坦」にされ、ワイプが表面を横切って移動するとき、単に、凝集された毛をワイプの前に押す。結果として、消費者が、依然として、2つの異なったクリーニング器具で2つの別個のクリーニング作業を行うように求められる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
毛、尿、および他の微粒子くずを有する浴室床または他の硬い表面のクリーニングは、現在、使用者に、本質的に、少なくとも2つの異なったクリーニング製品で2回床をクリーニングするように求める。したがって、湿っている間毛および他の微粒子くずの捕捉を促進するクリーニングワイプおよび関連製造方法の必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、毛などの多様なくずを捕集するためのウェットクリーニングワイプとして有用なクリーニングワイプに関する。一実施形態において、クリーニングワイプは、尿およびヘアスプレーなどの化学くずを除去しながら、濡れた毛、砂、およびダートを捕集するのに有用である。クリーニングワイプは、第2の表面と反対側の作業表面を画定するウェブを含む。作業表面は、各々が異なった嵩高度(degree of loftiness)および異なった高さを有する、第1の領域、第2の領域、および第3の領域を有する。第1の領域の嵩高度は、第2および第3の領域の嵩高度より大きく、第2の領域の嵩高度は、第3の領域の嵩高度より大きい。同様に、第1の領域の高さは、第2および第3の領域の高さより大きく、第2の領域の高さは、第3の領域の高さより大きい。この構成では、毛または微細な塵などのより微細なくずが、第1の領域内に捕捉および/または保持され、微粒子(たとえば、ダート、砂)などの他のくずが、第2の領域内に捕捉および/または保持される。1つの好ましい実施形態において、複数の第1、第2、および第3の領域が、作業表面上にパターンで画定される。別の代替実施形態において、クリーニングワイプは、水を保持する、および/または別個のクリーニング工具への連結を促進するための1つ以上の付加的な層をさらに含む。
【0008】
本発明の別の態様は、毛などのくずを捕集するためのクリーニングワイプのパッケージに関する。パッケージは、複数の積重ねられたクリーニングワイプと、液体と、容器とを含む。複数の積重ねられたクリーニングワイプは、各々、第1、第2、および第3の領域を有する作業表面を画定するウェブを含み、第1の領域が、第2および第3の領域より高い嵩高度および高さを有し、第2の領域が、第3の領域の嵩高度および高さより大きい嵩高度および高さを有する。液体は、積重ねられたクリーニングワイプの各々を湿らせる。最後に、容器は、ワイプおよび液体を収容する。この構成では、使用者が、表面をクリーニングする際の即時の使用のため、パッケージから予め湿ったクリーニングワイプを容易に選択することができる。
【0009】
本発明のさらに別の態様は、表面から毛および他の微粒子くずをクリーニングする方法に関する。この方法は、第1、第2、および第3の領域を有する作業表面を画定するウェブを含むウェットクリーニングワイプを提供する工程を含む。第1の領域は、第2および第3の領域の嵩高度および高さより大きい嵩高度および高さを有し、第2の領域は、第3の領域の嵩高度および高さより大きい嵩高度および高さを有する。ワイプの湿った作業表面は、クリーニングされるべき表面を横切って案内され、それにより、毛および微粒子くずがクリーニングワイプによって保持される。特に、毛は、主として、第1の領域内に保持され、微粒子くずは、主として、第2の領域内に保持される。1つの代替実施形態において、クリーニングワイプは工具に固定され、工具は、作業表面を、クリーニングされるべき表面を横切って案内するように操作される。
【0010】
本発明のさらに別の態様は、毛などの多様なくずを捕集するためのウェットワイプとして有用なクリーニングワイプに関する。クリーニングワイプは、第2の表面と反対側の作業表面を画定するウェブを含む。作業表面は、均一な材料構造を有し、かつ、複数の横方向に延在する第1の領域、複数の横方向に延在する第2の領域、および複数の横方向に延在する第3の領域を画定する。第1、第2、および第3の領域は、隣接した第1の領域が第2の領域によって隔置され、これらの隣接したものが第3の領域の1つによって分離される繰返しパターンで配列される。第1の領域の各々の幅が、第3の領域の幅より大きい。さらに、第1の領域の嵩高度および高さが、第2および第3の領域の嵩高度および高さより大きく、第2の領域の嵩高度および高さが、第3の領域の嵩高度および高さより大きい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
クリーニングワイプ特徴
本発明によるクリーニングワイプ20の一実施形態が、図1に提供される。一般的に言うと、クリーニングワイプ20は、作業表面24を形成する繊維ウェブ22を含む。「作業表面」という用語は、クリーニングワイプ20の、さもなければクリーニングされるべき表面(図示せず)に与えられる側、およびクリーニングされるべき表面を横切って案内される(または「拭かれる」)側に関している。図1の図において、そこで、作業表面24は、本頁の外方に面しており、クリーニングワイプ20は、作業表面24と反対側の第2の表面(図1において隠れている)を有する。この指定を考慮して、作業表面24は、1つ以上の第1の領域30、1つ以上の第2の領域32、および1つ以上の第3の領域34を画定する。以下で説明されるように、第1、第2、および第3の領域30〜34は、第1の領域30の1つ以上内の、たとえば、毛(たとえば、人毛、ペット毛など)などの、軽量の微細なくず(図示せず)の捕捉または保持、および、第2の領域32の1つ以上内の、たとえばダートなどの微粒子タイプくず(図示せず)の捕捉または保持を促進するように適合された異なる嵩高度および高さを有するように特徴づけられる。一実施形態において、クリーニングワイプ20は、最初に使用者(図示せず)に提供されるときに湿っているか(たとえば、少なくとも25%の含水量)、または、使用の間クリーニングワイプ20を水または他の液体に曝すことによって湿っている(たとえば、少なくとも25%の含水量)。したがって、一実施形態において、本発明のクリーニングワイプ20は、浴室などの、毛(濡れたまたは乾いた)および他のくず(たとえば、濡れたまたは乾いた砂、塵、尿、ヘアスプレーなど)の両方を有する領域内の硬い表面をクリーニングする際の使用によく適している。
【0012】
第1、第2、および第3の領域30〜34と関連する嵩高さ特徴をよりよく示すために、図2および図3を参照する。図2は、クリーニングワイプ20の概略断面図であり(作業表面24と反対側の第2の側36をさらに示す)、図3は、繊維40(一般に参照される)を含むクリーニングワイプ20の一実施形態の拡大図を提供する。これを考慮して、および一実施形態において、ウェブ22は、均一な材料構造を有し(すなわち、ウェブ22は、以下で説明されるように1つの材料/組成物から構成される)、異なる第1、第2、および第3の領域30〜34を生じさせるように処理される。特に、ウェブ22は、第1の領域30が第1の嵩高度および第1の高さを有し、第2の領域32が第2の嵩高度および第2の高さを有し、第3の領域34が第3の嵩高度および第3の高さを有するように構成される。この目的のために、領域30〜34は互いに視覚的に異なり、それらが裸眼には容易に識別できることを意味する。あるいは、ウェブ22は、第1の領域30(および/または第2の領域32)を形成するように一緒にされた2つ以上のウェブからなることができる。たとえば、第2の領域32および第3の領域34を形成する第1のウェブを提供することができ、第2のウェブ(より高い嵩高(loft))を第1のウェブに固定して、第1の領域30を形成することができる。
【0013】
本明細書で使用されるような「嵩高度」という用語は、さもなければ問題の表面/面積/体積を形成する繊維の間隔または「開放性」に関している。たとえば、単位面積または単位体積あたりのより少ない繊維での第1の表面/面積/体積が、同じデニールの繊維から構成された第2の表面/面積/体積と比較して、より高い嵩高度を有すると考えられる。あるいは、嵩高度を、嵩密度の観点で定義することができる。「嵩密度」は、単位体積あたりの所与のウェブの重量である。ウェブ厚さは、多くの方法で測定することができ、1つの正確な方法は、光学走査技術を用いる。
【0014】
本明細書で使用されるような「高さ」という用語は、さもなければウェブ22の平面配向に略平行である(たとえば、第2の側36がさもなければ略平坦であるとき、第2の側36に平行な、第2の側36が必ずしも平坦である必要がないことが理解される)中間平面Mに対して越える(または図2および図3の配向に対して「上の」)、作業表面24の延在に関している。あるいは、高さを、第2の側36から/に対して測定することができる。
【0015】
上記規約を参照して、第1の嵩高度(すなわち、第1の領域30と関連する嵩高度)は第2の嵩高度より大きく、第2の嵩高度は第3の嵩高度より大きい。同様に、第1の高さ(すなわち、第1の領域30と関連する高さ)は第2の高さより大きく、第2の高さは第3の高さより大きい。図3を特に参照して、嵩高度は、繊維40の「開放性」によってよりよく示される。たとえば、第1の領域30は、繊維40aを含むと説明することができ、第2の領域32は、繊維40bを含むと説明することができ、第3の領域34は、繊維40cを含むと説明することができる。繊維40aは、繊維40bと比較して、よりはっきりと隔置され、繊維40bは、繊維40cと比較して、よりはっきりと隔置される。したがって、第1の領域30は、第2の領域32の単位体積あたりの繊維40の数と比較して、単位体積あたりのより少ない繊維40を有すると説明することができる。同様に、第2の領域32は、第3の領域34の単位体積あたりの繊維40の数と比較して、単位体積あたりのより少ない繊維40を有すると説明することができる。以下で説明されるように、一実施形態において、嵩高度または単位体積あたりの繊維のこの差は、ウェブ22を、第3の領域34内で、第2の領域32と比較して、より大きい程度に圧縮することによって、ウェブ22を、第2の領域32内で、第1の領域30と比較して、より大きい程度に圧縮することによって、達成することができる。
【0016】
とにかく、一実施形態において、第1の領域30の嵩密度は、第2の領域32の嵩密度より少なくとも100%小さく、より好ましくは少なくとも200%小さく、さらに好ましくは少なくとも300%小さい。嵩密度が嵩高さと逆の関係を有するので、より小さい嵩密度を有することによって、第1の嵩高度(第1の領域30の)が、したがって、第2の嵩高度(第2の領域32の)より大きいことが理解されるであろう。さらなる実施形態において、第2の領域32の嵩密度は、第3の領域34の嵩密度より少なくとも100%小さく、より好ましくは少なくとも200%小さい。
【0017】
図3によってさらに明示されるように、ウェブ22を構成する繊維40は、一実施形態において、ウェブ22内にランダムにまたは半ランダムに分散される。したがって、ウェブ22は、さもなければ図1および図2の概略図に反映されるように、明確な「端縁」を有さない。代わりに、繊維40のさまざまなものがウェブ22の仮想端縁を越えて「延在する」か突出する(図3に破線で示される)。この構造では、特定の領域の「高さ」は、作業表面24において位置決めされた/延在する大多数の繊維40によって画定された公称高さとより正確に説明することができる。たとえば、繊維40aは組合さって、図3に示された第1の領域30の高さを画定する。そこで、第1の領域30の個別のものが、同一の高さを有する必要がなく、また、第2の領域32および/または第3の領域34の個別のものも、同一の高さを有する必要がないことがさらに理解されるであろう。
【0018】
とにかく、および一実施形態において、第1の領域30の高さは、第2の領域32の高さの少なくとも120%、より好ましくは少なくとも150%、さらに好ましくは少なくとも200%である。さらなる実施形態において、第2の領域32の高さは、第3の領域34の高さの少なくとも110%、より好ましくは少なくとも125%、さらに好ましくは少なくとも135%である。代わりに述べられると、第3の領域34によって画定された作業表面24の略平面に対して、第2の領域32は、第3の領域34を越えて(または図2および図3の配向に対して「上に」)延在し、第1の領域30は、第2の領域32を越えて(または図2および図3の配向に対して「上に」)延在する。
【0019】
図1および図2に戻ると、第1、第2、および第3の領域30〜34は、一実施形態において、パターンを画定するように配列される。たとえば、一実施形態において、第1の領域30は、第1の領域30aおよび30bなどの、一連の対の隣接した第1の領域を含むように画定することができる。隣接した第1の領域30a、30bは、複数の第2の領域32(図1および図2に、第2の領域32a、32b、32c、および32dと示される)および複数の第3の領域34(図1および図2に、第3の領域34a、34b、34c、34d、および34eと示される)によって、互いに隔置される。さらに、隣接した第1の領域30a、30bの間に配置された複数の第2の領域32a〜32dは、各々、第3の領域34b〜34dのそれぞれの1つによって分離される。たとえば、第2の領域32a、32bは、第3の領域34bによって分離される。一実施形態において、このパターンは、作業表面24の全体を横切って繰返され(たとえば、同じ数の第2の領域32および第3の領域34が、第1の領域の隣接した対30の間に配置され、第1の領域30は、各々、同じ寸法を有し、第2の領域32は、各々、同じ寸法を有し、第3の領域34は、各々、同じ寸法を有する)。あるいは、パターンは非繰返しであることができる。とにかく、少なくとも1つの第1の領域の隣接した対30が、形成され、第2の領域32の少なくとも1つおよび第3の領域34の少なくとも1つによって分離される。
【0020】
一実施形態において、第1の領域30内の、微細な軽量くず(たとえば、毛)の捕捉または保持を促進するために、第1の領域30は、第2の領域32および第3の領域34より広い。この目的のために、領域30〜34の各々は、一般に長さおよび幅を画定すると説明することができる(ウェブ22がランダムに分配された繊維40を含む一実施形態によれば、はっきりした端縁(およびしたがって均一な幅)が必ずしも存在しないことが想起される)。ウェブ22の周囲Pに対して、領域30〜34は、各領域30〜34の長さが、周囲Pの寸法の少なくとも大多数、より好ましくは少なくとも75%、一実施形態において全体を横切って延在するように配向される。たとえば、ウェブ22が、長さLおよび幅Wを有する、さもなければ略矩形である周囲Pを有する図1の実施形態では、領域30〜34の各々は、幅Wを横切って延在する。換言すれば、領域30〜34の各々の長さは、ウェブ22の幅Wに近似する。あるいは、および以下で説明されるように、ウェブ22、およびしたがってクリーニングワイプ20は、多種多様な他の形状を呈することができ、周囲Pは矩形である必要はない。とにかく、領域30〜34は、好ましくは、それぞれの長さが、意図された拭き方向(図1に矢印で示される)に略垂直に延在するように配列される。
【0021】
上記規約を考慮して、第1の領域30の各々の幅が、一実施形態において、第2の領域32および第3の領域34の幅より広い。たとえば、一実施形態において、第1の領域30の幅が、第2の領域32および第3の領域34の幅の少なくとも150%、より好ましくは少なくとも225%、さらに好ましくは少なくとも300%である。さらに、一実施形態において、第2の領域32の幅が、第3の領域34より広く、たとえば、200%〜300%程度より広い。あるいは、第2の領域32は、第3の領域34と比較して、さらに広いまたはより広くないことができる。さらに、および一実施形態において、かなりの間隔が、1つ以上の第2の領域32(たとえば、第2の領域32a〜32d)および1つ以上の第3の領域34(たとえば、第3の領域34a〜34e)を介して、第1の領域の隣接した対30(たとえば、第1の領域30a、30b)の間に設けられる。たとえば、一実施形態において、第1の領域の隣接した対30(たとえば、第1の領域30a、30b)の間の間隔が、第1の領域30の幅の75%以上、より好ましくは第1の領域30の幅の少なくとも100%、さらに好ましくは第1の領域30の幅の少なくとも150%である。
【0022】
第1の領域30、第2の領域32、および第3の領域34は、それぞれ、形状およびサイズの点で同一であるように図1に示されているが、領域30、32、および/または34の個別のものが、互いに異なることができる。たとえば、1つの代替実施形態において、第1の領域30の第1のものが、第1の領域30の第2のものより広いことができる。同様に、第2の領域32のものが、第2の領域32の他のものと幅が異なることができ、第3の領域34も同様であることができる。さらに、領域30、32、および/または34の1つ以上が、図1の例示的な実施形態に示された略矩形形状を有する必要はない。たとえば、第1の領域30の1つ以上またはすべてが、三角形、円形、または波形であることができ、第2の領域32および/または第3の領域34の1つ以上またはすべても同様であることができる。本発明は、第1、第2、および第3の領域30〜34の各々の少なくとも1つが設けられ、第1の領域30が、第2の領域32および第3の領域34と比較して、より高い嵩高度および高さを有し、第2の領域32が、第3の領域34と比較して、より高い嵩高度および高さを有する限り、領域30、32、および34の事実上いかなる構成も包含する。とにかく、一実施形態において、驚いたことに、クリーニングワイプ20が、さもなければ5インチ程度の(プラスまたはマイナス1インチ)主寸法をもたらすクリーニング工具ヘッド(以下で説明される)への取付けのために適合される場合、均一な重量支持をもたらすために、最小2つの第1の領域30がクリーニングワイプ20に含まれることがわかっている。これらの同じ最終用途条件下で、さらに、驚いたことに、5を超える第1の領域30を設けることが、性能に悪影響を及ぼすことがわかっている。
【0023】
ウェブ構造
ウェブ22は、高嵩高の第1の領域30の形成を促進する多種多様な構造を呈することができる。以下で説明されるように、一実施形態において、作業表面24は、初期ウェブ、または2つ以上のウェブ(さもなければウェブ22をもたらす)の組合せを、さまざまな処理方法、たとえば圧縮にかけることによって画定される。これを考慮して、ウェブ22の次の説明は、初期形成後、およびさもなければ作業表面24を形成するためのその後の処理前の初期ウェブ22aに関している(図4に示される)。
【0024】
ウェブ22aまたはその個別の繊維ウェブ層は、編繊維材料、織繊維材料、または好ましくは不織繊維材料であることができる。ウェブ22aが不織繊維構造である一実施形態では、ウェブ22aは、所望の態様で互いに絡合された(任意に結合された)個別の繊維から構成される。繊維は、好ましくは、合成であるか製造されるが、天然繊維を含むことができる。ここで使用されるように、「繊維」という用語は、不定の長さの繊維(たとえば、フィラメント)および不連続の(discrete)長さの繊維(たとえば、ステープル繊維)を含む。ウェブ22aと関連して使用される繊維は、多成分繊維であることができる。「多成分繊維」という用語は、繊維断面において少なくとも2つの別個の長手方向に同延の構造化ポリマードメインを有する繊維を指し、これは、ドメインが、分散されるか、ランダムであるか、構造化されていない傾向があるブレンドとは対照的である。とにかく、有用な繊維(fiberous)材料としては、たとえば、任意の適切な繊維長さおよびデニールのポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ナイロン、ポリオレフィン(たとえば、ポリプロピレンおよびポリエチレン)など、ならびにそれらの混合物が挙げられる。さらに、繊維のいくつかまたはすべてが、超吸収ゲルポリマーを含む添加剤などの、親水性特性を向上させるための特殊な処理を有することができ、また、液体保持容量を向上させるために、粉末または繊維を加えることができる。
【0025】
小さいデニールサイズのステープル繊維(たとえば、3d〜15d)が、さもなければより大きい細孔径およびより小さい表面積を有するウェブ22aを提供するより大きいデニールの繊維(たとえば、20d〜200d)で製造された繊維ウェブと比較して、より小さい細孔径およびより大きい表面積を有するウェブ22aを提供する。小さいデニールの繊維ウェブは、微細な塵粒子およびダート粒子で汚染された表面をクリーニングするのに最もよく適しており、大きいデニールの繊維ウェブは、砂、食物のかけら、芝生くずなどの、より大きいダート粒子で汚染された表面をクリーニングするのに最もよく適している。上で説明されたように、より大きいデニールのステープル繊維のより大きい細孔径は、より大きい汚染物質粒子が、繊維ウェブのマトリックスに入り、繊維ウェブのマトリックスによって保持されることを可能にする。本発明のウェブ22aは、ステープル繊維であってもなくてもよい、小さいおよび/または大きいデニールの繊維の一方または両方を含むことができる。一実施形態において、繊維ウェブ22aは、捲縮された高熱歪み繊維(crimped, high heat distortion fibers)を含む。しかし、好ましくは、所望の嵩高さを確実にするために、ウェブ22aの繊維の大多数が、より大きいデニール(たとえば、少なくとも20デニール、より好ましくは少なくとも25デニール)である。たとえば、一実施形態において、ウェブ22は、55%の32デニールPET繊維と、15%の1.5デニールレーヨン繊維と、30%の2デニール二成分溶融(melty)繊維とを含む。30gsmの最小ウェブ重量が、驚いたことに、一実施形態において、その後のエンボス加工プロセス(以下で説明される)の間ウェブジオメトリを適切に満たす(fill out)のに必要であることがわかっている。さらに、ウェブ22aは、好ましくは、レーヨン、セルロース、ビスコース、および/または親水性処理繊維などの親水性繊維分を含有し、それにより、クリーニングされている表面を湿らせるために、重力によって、および/または、結果として生じるクリーニングワイプ20上に置かれた力に応じて、液体を移送することができる。
【0026】
厳密な繊維組成物にかかわらず、一実施形態において、繊維40は、好ましくは、ランダムに配向され、圧縮、および端縁における繊維(たとえば、二成分繊維)のポリマー結合によって結合されて、部分的なまたは完全なループを画定し、かつ、形成されたウェブ22aをバッキング(図示せず)に結合する。あるいは、スパンボンドもしくは接着ウェブもしくはスプレー接着剤、または任意の他の既知の技術も、形成されたウェブ22aをバッキングに結合するために用いることができる。
【0027】
図3に示されているように、たとえば、ループ状繊維40のいくつかまたは大多数またはすべてが、閉端42(繊維40のいくつかについて図3に参照される)が作業表面24の外面にあるように配向される。繊維40のこの構成は、作業面がフックを有する他のワイプ構造と対照的である。驚いたことに、繊維40をループとして形成することによって、結果として生じるクリーニングワイプ20が、作業表面24が硬い表面を横切って拭かれるとき可聴「スクラッチ」ノイズを発生せず、しかも、くずの望ましい捕捉/保持が依然として達成されることがわかっている。ポリマーフックが、毛を捕集するために使用される場合、消費者が、スクラッチノイズが発生されると、クリーニングされている表面が損傷されたという懸念を表している。さもなければ作業表面24を画定する繊維40がループ状である本発明の一実施形態が、この懸念を克服する。あるいは、繊維40は、多種多様な他の構成を有することができ、ループまたはループ状である必要はない。
【0028】
上記特性を考慮して、初期ウェブ22aは、たとえば、カーディング、スパンボンド、メルトブローン、エアレイド、ウェットレイドなどを含むさまざまな既知の態様で形成することができる。初期ウェブ22aは、たとえば、水流絡合(hydroentanglement)、熱結合(たとえば、カレンダ、または空気を通して)、化学結合などの任意の既知の技術によって強化することができる。
【0029】
ウェブを処理する方法
いったん初期ウェブ22aが形成されると、ウェブ22aは処理にかけられて、第1の領域30の1つ以上と、第2の領域32の1つ以上と、第3の領域34の1つ以上とからなる作業表面24を生じさせる。一実施形態において、作業表面24は、初期ウェブ22aを圧縮力にかけることによって、たとえば、初期ウェブ22aを、パターニングされたエンボス加工ローラと平坦なローラ(または彫刻されたローラ)との間を通過させることによって、形成される。図4は、初期ウェブ22aを処理して作業表面24を形成することができるカレンダシステム50の一実施形態を示す。システム50は、パターニングされたエンボス加工ローラ52と、平坦なローラ54とを含む。エンボス加工ローラ52は、第1の溝56および第2の溝58ならびに第1のランド60および第2のランド62(第1のランド60は、第2の溝58のベースにおいて画定され、第2のランド62は、ローラ52の最大外径を画定する)を含む、溝およびランドのパターンを画定する。以下で説明されるように、第1の溝56は、第2の溝58より深く、第1の領域30と対応し/を生じさせ、第2の溝58は、第2の領域32と対応する/を生じさせる。換言すれば、第1のランド60は、第2の領域32と対応し/を生じさせ、第2のランド62は、第3の領域34と対応する/を生じさせる。
【0030】
初期ウェブ22aは、エンボス加工ローラ52と平坦なローラ54との間を通過される。ローラ52、54の中心点の間の一定の距離が維持され、それによって、ローラ52、54間の最小距離が、第2のランド62において達成される。ローラ52、54は、圧縮力を初期ウェブ22a上に与え、最大圧縮が第2のランド62において達成され、中間圧縮が第1のランド60において達成され、第1の溝56において、最小圧縮が生じるか圧縮が生じない。したがって、結果として生じるウェブ22は、第3の領域34が第2の領域32より圧縮され、第2の領域32が第1の領域30より圧縮されることによって特徴づけられる。第2の側36が、システム50による処理後、比較的平坦であるように示されているが、システム50は、代わりに、第2の側36を、所望の不連続形状を有するようにするように構成することができる。
【0031】
いくつかの他の製造技術を用いて、所望の作業表面24を生じさせる態様で初期ウェブ22aを処理することができる。たとえば、パターニングされたエンボス加工ローラ52は、示されたものと異なったパターンを組入れることができる。別の実施形態において、重いカーディングされたウェブ(たとえば、150gsm)を、図4を参照して上で説明されたようにエンボス加工することができ、結果として生じるウェブは、作業層およびバッキング吸収層の両方として役立つ(以下で説明される図5の実施形態に類似した)。あるいは、ウェブ22を、高嵩高材料がベースウェブに取付けられて第1の領域30および/または第2の領域32を生じさせる多構成要素ウェブとして(たとえば、基材として)形成することができる。
【0032】
付加的なクリーニングワイプ構成要素
クリーニングワイプ20を、1つのウェブ22を含むと説明したが、1つの好ましい実施形態において、付加的なウェブ/基材が設けられる。たとえば、図5は、ウェブ22と、中間層72と、外層74とを含む、1つの好ましい代替実施形態クリーニングワイプ70を示す。中間層72は、ウェブ22の第2の側36に取付けられ、外層74は、中間層72に、ウェブ22と反対側に取付けられる。以下で説明されるように、中間層72および外層74は、付加的な有益な特徴をクリーニングワイプ70に与える。
【0033】
一実施形態において、中間層72は、水を容易に吸収する/保持するように構成される。たとえば、中間層72はセルロース材料から構成されるが、レーヨン、セルロース、ビスコース、または親水性繊維の繊維ブレンドなどの任意の他の同様の材料が、等しく受入れられる。この1つの構成では、そこで、中間層72は、さもなければ表面クリーニング作業を行うのを助けることができる水を保持する。
【0034】
一実施形態において、外層74は、クリーニングワイプ70の、クリーニング器具または工具(図6に示されていないが、以下で説明される)への取付け/装着を促進するように構成される。たとえば、外層74は、クリーニングワイプ70の裏面80から延在する複数のループ(たとえば、ループ繊維またはループ状繊維)または同様の構造(たとえば、フック)を含むか、これらからなることができる。あるいは、外層74は、機械的ファスナ、自動接着ポリマー、極性ポリマーなどの、固着構成要素の任意の他の形態を含むか、それに、固着構成要素の任意の他の形態が取付けられることができる。固着構成要素は、裏面80の全体を横切って設けることができるか、不連続的に配置することができる(たとえば、パターンコーティングされた接着剤)。逆に、工具を、クリーニングワイプ70で取付け/装着構成要素を設けることなく、クリーニングワイプ70を保持するように適合させることができる(たとえば、工具は、クリーニングワイプ10を保持するための機械的グリッパを含むことができる)。
【0035】
使用およびパッケージングの方法
図6を参照すると、一実施形態において、クリーニングワイプ70は、適切なクリーニング器具または工具と関連して使用され、これの一部が100で示されている。工具100は、一実施形態において、ネック102と、ジョイント104と、ヘッド106と、支持パッド108とを含む。一般的に言うと、ネック102は、ジョイント104を介してヘッド106に取付けられる。さらに、示されていないが、ネック102は、別個のハンドルを形成するか、別個のハンドルに組立てることができる。支持パッド108は、適切な装着機構(たとえば、機械的ファスナ、接着剤など)を介してヘッド106に固定される。あるいは、工具100は、過多の異なった構成を呈することができ、たとえば、ジョイント104および/または支持パッド108を含む必要はない。とにかく、ヘッド106は、さもなければ以下で説明されるようにクリーニングワイプ70とインタフェースする(interface)取付けデバイス110(これの1つが、図6にヘッド106から離れて示されている)を含む。一実施形態において、取付けデバイスは、先に説明されたように、クリーニングワイプ70で設けられたループとインタフェースするように適合されたマイクロフックである。
【0036】
図6に示されているように、クリーニングワイプ70は、ヘッド106と釣り合った全体的な形状およびサイズを有する。たとえば、ヘッド106が形状が略三角形である図6の一実施形態では、クリーニングワイプ70も略三角形形状を呈する。しかし、好ましくは、クリーニングワイプ70は、ヘッド106と比較して、より大きいサイズまたは表面積を有する。この一実施形態では、そこで、クリーニングワイプ70は、裏面80が取付けデバイス110と接触するように、クリーニングワイプ70の端縁をヘッド106の周囲に巻付けることによって、ヘッド106(およびしたがって支持パッド108)に組立てられる。特に、および一実施形態において、先に述べられたクリーニングワイプ70で設けられたループは、取付けデバイス110のフック(図6に特に示されていない)と連結し、したがって、クリーニングワイプ70をヘッド106に固定する。一実施形態において、クリーニングワイプ70は、さもなければ、使用後、使用者がヘッド106からクリーニングワイプ70を取外すことを促進する、その側120から延在するタブ(図示せず)をさらに含む。あるいは、クリーニングワイプ70は、多種多様な他の態様で工具100に装着するか工具100から取外すことができる。
【0037】
いったん工具100に装着されると、工具100は、クリーニング作業(浴室床のクリーニングなど)の一部として、クリーニングワイプ70の作業表面24(図6)を、クリーニングされるべき表面(図示せず)を横切って案内するように操作される。この点に関して、クリーニングワイプ70は、好ましくは、クリーニング作業の前および/または間、湿らされる。使用者(図示せず)は、工具100への組立て後、およびクリーニング作業を行う直前、クリーニングワイプを水または同様の液体中に浸漬することができる。あるいは、クリーニングワイプ70を湿った状態で使用者に提供することができる。たとえば、一実施形態において、クリーニングワイプ70(たとえば、10、25、50など)のスタックおよび水ベースの溶液(たとえば、99.5%の水および界面活性剤および芳香剤)の体積を収容する容器からなるクリーニングワイプ70のパッケージ(図示せず)が使用者に提供される。この構成では、クリーニングワイプ70は、使用者に提供されるとき、予め湿った状態であり、使用者は、単に、容器からクリーニングワイプ70の1つを取出し、それを工具100に装着する。別の代替実施形態において、予め湿った形態または乾いた形態のクリーニングワイプ70は、使用者の手によって直接取扱われ、別個のクリーニング工具または器具が必要でない。
【0038】
どのようにクリーニングワイプ20、70が配備されるかにかかわらず、ワイプ20、70は、独自に、異なったタイプのくずを捕捉し保持することができる。特に、および図2を参照すると、クリーニングワイプ20、70が湿っているときでさえ、特に人毛またはペット毛を含む、軽量の微細なくずが、上で説明された第1の領域の隣接した対30の間の間隔と組合されて、高嵩高によって、第1の領域30内に捕捉され、第1の領域30によって保持される。逆に、ダートおよび他の微粒子タイプくず、ならびに、フィルムまたはかすなどの、より接着性のくずが、第3の領域34によって設けられた間隔と組合されて、嵩高によって、第2の領域32内に容易に捕捉され保持される。
【実施例】
【0039】
次の実施例および比較例は、本発明のクリーニングワイプ、クリーニングワイプを形成する方法、およびさまざまな性能特徴を定めるために行われたテストをさらに説明する。実施例は、本発明の理解を促進するために例示のために提供され、本発明を実施例に限定するように解釈されるべきではない。
【0040】
実施例1
ノースカロライナ州シャーロットのコサ(KoSa, Charlotte, NC)からの25デニールT−295 PET繊維55%、レンチング(Lenzing)からの1.5デニール8648レーヨン(Rayon)繊維15%、およびコサからのT−254二成分繊維30%のブレンドから構成された嵩高い100gsmのウェブを、ブレンドし、ハーゲス(Hergeth)カーディング機を使用してカーディングして、緩い繊維の均一なウェブにした。次に、カーディングされたウェブを、今後の処理のため、オーブンを通して処理して、二成分繊維のシースを溶融して、ウェブをともに結合した。あるいは、カーディングされたウェブをエンボス加工ローラ(以下で説明される)に直接供給することができ、したがって、オーブンプロセスを回避する。次に、結合されたウェブを、パターニングされた波形ローラと、平坦なローラとを含むカレンダシステムを通して処理した。特に、波形ローラは、機械方向に1線インチあたり7の波形を有した。両方のローラを約295°Fに加熱して、形成および結合のためのエネルギーを与えた。また、100PLIの圧力を閉じられたローラに与えた。100gsmのブレンドされたウェブをエンボス加工ロール内に供給し、そこで、それを圧縮し結合して、最終的な機械方向波形ジオメトリにし、異なる密度(または嵩高さ)の複数の第1および第2の領域を有する作業表面をもたらした。形成されたウェブを、セージ・プロダクツ・インコーポレイテッド(Sage Products, Inc.)(CS120−0825)からの3.5oz/yd2の吸収層に接着し、600重量%のクリーニング溶液を充填した。
【0041】
実施例2
ノースカロライナ州シャーロットのコサからの25デニールT−295 PET繊維55%、レンチングからの1.5デニール8648レーヨン繊維15%、およびコサからのT−254二成分繊維30%のブレンドから構成された嵩高い100gsmのウェブを、ブレンドし、ハーゲスカーディング機を使用してカーディングして、緩い繊維の均一なウェブにした。次に、カーディングされたウェブを、今後の処理のため、オーブンを通して処理して、二成分繊維のシースを溶融して、ウェブをともに結合した。あるいは、カーディングされたウェブをエンボス加工ローラ(以下で説明される)に直接供給することができ、したがって、オーブンプロセスを回避する。次に、結合されたウェブを、パターニングされたエンボス加工ローラと、平坦なローラとを含むカレンダシステムを通して処理した。実施例2では、パターニングされたエンボス加工ローラは、3レベルエンボス加工ローラであり、これのパターンは図7に示されており、パターンはウェブに機械方向に付与された。両方のローラを約295°Fに加熱して、形成および結合のためのエネルギーを与えた。また、100PLIの圧力を閉じられたローラに与えた。100gsmのブレンドされたウェブをエンボス加工ローラ内に供給し、そこで、それを圧縮し結合して、最終的な機械方向3レベルジオメトリにした。より特定的には、エンボス加工ローラパターン(図7)は、隣接したランドの間の増加された横方向の間隔のセグメント(A)と、隣接したランドの間の減少された横方向の間隔(セグメントAと比較して)のセグメント(B)とを含んだ。このローラ構成を通して処理されると、結果として生じるウェブの作業表面は、セグメントAと対応する高嵩高の領域(図1〜3の第1の領域30に類似した)と、セグメントBと対応する中嵩高の領域(図1〜3の第2の領域32に類似した)とを有した。ランドとの直接接触が、より低い嵩高の領域(図1〜3の第3の領域34に類似した)をもたらした。形成されたウェブを、セージ・プロダクツ・インコーポレイテッド(CS120−0825)からの3.5oz/yd2の吸収層に接着し、600重量%のクリーニング溶液を充填した。
【0042】
実施例3
ノースカロライナ州シャーロットのコサからの25デニールT−295 PET繊維55%、レンチングからの1.5デニール8648レーヨン繊維15%、およびコサからのT−254二成分繊維30%のブレンドから構成された嵩高い100gsmのウェブを、ブレンドし、ハーゲスカーディング機を使用してカーディングして、緩い繊維の均一なウェブにした。次に、カーディングされたウェブを、今後の処理のため、オーブンを通して処理して、二成分繊維のシースを溶融して、ウェブをともに結合した。あるいは、カーディングされたウェブをエンボス加工ローラ(以下で説明される)に直接供給することができ、したがって、オーブンプロセスを回避する。次に、結合されたウェブを、パターニングされたエンボス加工ローラと、平坦なローラとを含むカレンダシステムを通して処理した。実施例3では、パターニングされたエンボス加工ローラは、3レベルエンボス加工ローラであり、これのパターンは図8に示されており、パターンはウェブに機械方向に付与された。両方のローラを約295°Fに加熱して、形成および結合のためのエネルギーを与えた。また、100PLIの圧力を閉じられたローラに与えた。100gsmのブレンドされたウェブをエンボス加工ローラ内に供給し、そこで、それを圧縮し結合して、最終的な機械方向3レベルジオメトリにした。より特定的には、エンボス加工ローラパターン(図8)は、隣接したランドの間の増加された横方向の間隔のセグメント(A)と、隣接したランドの間の減少された横方向の間隔(セグメントAと比較して)のセグメント(B)とを含んだ。このローラ構成を通して処理されると、結果として生じるウェブの作業表面は、セグメントAと対応する高嵩高の領域(図1〜3の第1の領域30に類似した)と、セグメントBと対応する中嵩高の領域(図1〜3の第2の領域32に類似した)とを有した。ランドとの直接接触が、より低い嵩高の領域(図1〜3の第3の領域34に類似した)をもたらした。形成されたウェブを、セージ・プロダクツ・インコーポレイテッド(CS120−0825)からの3.5oz/yd2の吸収層に接着し、600重量%のクリーニング溶液を充填した。
【0043】
実施例4
ノースカロライナ州シャーロットのコサからの25デニールT−295 PET繊維55%、レンチングからの1.5デニール8648レーヨン繊維15%、およびコサからのT−254二成分繊維30%のブレンドから構成された嵩高い50gsmのウェブを、ブレンドし、ハーゲスカーディング機を使用してカーディングして、緩い繊維の均一なウェブにした。次に、カーディングされたウェブを、今後の処理のため、オーブンを通して処理して、二成分繊維のシースを溶融して、ウェブをともに結合した。あるいは、カーディングされたウェブをエンボス加工ローラ(以下で説明される)に直接供給することができ、したがって、オーブンプロセスを回避する。次に、結合されたウェブを、セージ・プロダクツ・インコーポレイテッドからの3.5oz/yd2のセルロース吸収ウェブ(CS120−0825)とともに、パターニングされたエンボス加工ローラと、平坦なローラとを含むカレンダシステムを通して処理した。実施例4では、パターニングされたローラは、図7のパターンを有する3レベルエンボス加工ローラであり、パターンはウェブ/バッキングに機械方向に付与された。両方のロールを約295°Fに加熱して、形成および結合のためのエネルギーを与えた。また、100PLIの圧力を閉じられたローラに与えた。50gsmのブレンドされたウェブを、吸収ウェブとともに、エンボス加工ローラ内に供給し、そこで、嵩高いウェブを、圧縮し、吸収ウェブに結合し、上で説明されたような最終的な機械方向3レベルジオメトリに形成した。形成されたウェブに、600重量%のクリーニング溶液を充填した。
【0044】
実施例5
コサからの25デニールT−295 PET繊維55%、レンチングからの1.5デニール8648レーヨン繊維15%、およびコサからのT−254二成分繊維30%のブレンドから構成された嵩高い50gsmのウェブを、ブレンドし、ハーゲスカーディング機を使用してカーディングして、緩い繊維の均一なウェブにした。次に、カーディングされたウェブを、今後の処理のため、オーブンを通して処理して、二成分繊維のシースを溶融して、ウェブをともに結合した。あるいは、カーディングされたウェブをエンボス加工ローラ(以下で説明される)に直接供給することができ、したがって、オーブンプロセスを回避する。次に、結合されたウェブを、セージ・プロダクツ・インコーポレイテッドからの3.5oz/yd2のセルロース吸収ウェブ(CS120−0825)とともに、パターニングされたエンボス加工ローラと、平坦なローラとを含むカレンダシステムを通して処理した。実施例5では、パターニングされたエンボス加工ローラは、図8のパターンを有する3レベルエンボス加工ローラであり、パターンはウェブ/バッキングに機械方向に付与された。両方のローラを約295°Fに加熱して、形成および結合のためのエネルギーを与えた。また、100PLIの圧力を閉じられたローラに与えた。50gsmのブレンドされたウェブを、吸収ウェブとともに、エンボス加工ローラ内に供給し、そこで、嵩高いウェブを、圧縮し、吸収ウェブに結合し、上で説明されたような最終的な機械方向3レベルジオメトリに形成した。形成されたウェブに、600重量%のクリーニング溶液を充填した。
【0045】
実施例6
3レベル作業領域を、使用の方向に平行に(たとえば、機械方向に垂直に)配向した以外は、実施例2と同じ。
【0046】
実施例7
3レベル作業領域を、使用の方向に平行に(たとえば、機械方向に垂直に)配向した以外は、実施例3と同じ。
【0047】
テスト方法
毛、砂、および綿リンター捕集を、20の毛を40ft2のビニル床の上に一様に分配することによって測定する。1.0gの砂(77ミクロンから125ミクロンにふるわれた)および0.1gの綿リンターを、ともに混合し、また、床の上にまき散らした。湿ったクリーニングワイプサンプルをモップに取付ける。モップを使用して、取付けられたクリーニングワイプサンプルを、最初、床上に、その1つのコーナに置き、床の反対側の方に押し、180°回転させ、開始位置に引き戻す。次に、モップを、取付けられたクリーニングワイプを床から持ち上げるように操作し、次に、床上に、前の移動線に隣接して戻す。拭きプロセスを、40ft2の床全体がクリーニングワイプで1回拭かれるまで繰返す。床を乾かす。いったん乾くと、スコス−ブライト(Scoth−Brite)(登録商標)スーパー−クリング(Super−Cling)ドライクロス(3Mカンパニー(3M Company)から入手可能)を、最初、重量測定し(初期重量として記録し)、次に、使用して、床全体を3回掃いて/拭いて、残っているくずを捕集する。スーパー−クリングドライクロスを再び重量測定し、数字を最終重量として記録する。
【0048】
パーセント毛捕集は、湿ったクリーニングワイプサンプルによって保持された毛の数を数えることによって定める。この数を20で除し、100を乗じ(multipled)、パーセント毛捕集をもたらす。
【0049】
パーセント砂/綿捕集(または「パーセント砂捕集」)は、最初、スーパー−クリングドライクロスの初期重量を最終重量から減じて、クリーニングワイプサンプルが捕集しなかった砂/綿の重量を得ることによって定める。この値を1.1グラムから減じて、クリーニングワイプサンプルが捕集した砂/綿の重量を定める。捕集した砂/綿の重量を1.1グラムで除し、100を乗じ、パーセント砂捕集をもたらす。
【0050】
結果
実施例1、2、3、6、および7の各々の3つのサンプルを、各々、上で説明されたテスト方法を用いて評価した。パーセント毛捕集およびパーセント砂捕集は、表1に与えられる。さらに、比較の目的のため、スウィッファー・ウェット(Swiffer Wet)(登録商標)(オハイオ州シンシナティのプロクター・アンド・ギャンブル(Procter & Gamble, Cincinnati, OH, product)、製品#95185478)およびスコッチ−ブライト(Scotch−Brite)(登録商標)ウェット・クロス(Wet Cloths)(3Mカンパニー、#34−8509−1185−9)の市販の湿ったクリーニングワイプを同様にテストした。
【0051】
【表1】

【0052】
表1の実施例1を実施例2および3と比較すると、どのくらい、第1の高嵩高作業領域の追加(実施例2および3)が、2つだけの作業領域を有する基本ジオメトリ(実施例1)に対して、毛捕集を著しく向上させるかを示す。表1は、また2つの作業領域を有するだけである市販の湿ったクリーニングワイプ製品に対する性能利点をさらに示す。砂/綿捕集も、基本ジオメトリ(実施例1)への第1の嵩高い領域の追加(実施例2および3)によって向上される。
【0053】
表2は、実施例2および3対実施例6および7についてのテスト結果の比較を反映する。特に、表2は、どのくらい、使用の方向または拭き方向に対する作業表面領域の配向が、毛捕集に影響を及ぼすかを示す。実施例2および3の作業表面領域は、使用または拭きの方向に垂直に配向し、実施例6および7の作業表面領域は、使用または拭きの方向に平行に配向した。平行な配向は、毛捕集に悪影響を及ぼした。
【0054】
【表2】

【0055】
特定の実施形態をここで示し説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく、示され説明された特定の実施形態の代わりに、さまざまな代替のおよび/または等価な実現例を用いてもよいことが、当業者によって理解されるであろう。本出願は、ここで説明された特定の実施形態のいかなる適応または変更も網羅することが意図される。したがって、本発明はクレームおよびその均等物によってのみ限定されることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明によるクリーニングワイプの一実施形態の上面概略図である。
【図2】線2−2に沿った図1のクリーニングワイプの一部の概略断面図である。
【図3】ワイプ内の繊維を示す、図1のクリーニングワイプの一部の拡大断面図である。
【図4】本発明による図1のクリーニングワイプを形成するためのシステムの概略図である。
【図5】本発明による代替実施形態クリーニングワイプの概略断面図である。
【図6】本発明によるクリーニングワイプで有用なクリーニング工具の斜視分解図である。
【図7】特定の説明された実施例の製造と関連するエンボス加工ローラパターンの上面図である。
【図8】特定の他の説明された実施例の製造と関連する別のエンボス加工ローラパターンの上面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛などの多様なくずを捕集するためのウェットワイプとして有用なクリーニングワイプであって、
第2の表面と反対側の作業表面を画定するウェブであって、前記作業表面が、少なくとも、第1の嵩高度および第1の高さを有する第1の領域、第2の嵩高度および第2の高さを有する第2の領域、ならびに第3の嵩高度および第3の高さを有する第3の領域を画定する、ウェブを含み、
第1の嵩高度>第2の嵩高度>第3の嵩高度、および
第1の高さ>第2の高さ>第3の高さである、
クリーニングワイプ。
【請求項2】
前記ウェブが、前記第1、第2、および第3の領域の材料組成物が同一であるような、均一な構造を有する、請求項1に記載のクリーニングワイプ。
【請求項3】
前記作業表面が、複数の前記第1の領域と、複数の前記第2の領域と、複数の前記第3の領域とを含み、さらに、第1の領域の隣接した対が、前記第2の領域の少なくとも1つおよび前記第3の領域の少なくとも1つによって分離される、請求項1に記載のクリーニングワイプ。
【請求項4】
前記第1の領域の隣接した対が、多数の前記第2の領域によって分離され、これらの隣接したものが、前記第3の領域の1つによって分離される、請求項3に記載のクリーニングワイプ。
【請求項5】
前記第1の領域の隣接した対の間の横方向の距離が、前記第1の領域の対のいずれの幅以上である、請求項4に記載のクリーニングワイプ。
【請求項6】
前記複数の第1、第2、および第3の領域が組合さって、前記作業表面を横切るパターンを画定し、前記パターンが、多数の第2の領域によって分離された第1の領域の隣接した対を含み、前記第1の領域の隣接した対の各々の間に別の方法で形成された前記多数の第2の領域が、前記第3の領域の1つによって分離される、請求項3に記載のクリーニングワイプ。
【請求項7】
前記領域の各々が、幅より大きい長さを有し、さらに、前記第1の領域の幅が、前記第2の領域および前記第3の領域の幅より大きい、請求項6に記載のクリーニングワイプ。
【請求項8】
前記第1の領域の少なくとも1つ、前記第2の領域の少なくとも1つ、および前記第3の領域の少なくとも1つが、前記作業表面の対応する寸法の少なくとも75%を横切って延在する、請求項7に記載のクリーニングワイプ。
【請求項9】
前記第1の領域が、第1のくずを保持するように適合され、前記第2の領域が、第2のくずを保持するように適合され、前記第1のくずが、一般に、前記第2のくずより微細である、請求項1に記載のクリーニングワイプ。
【請求項10】
前記第1の嵩高度が、前記第2の嵩高度と関連する嵩密度より少なくとも100%低い嵩密度を有することで特徴づけられる、請求項1に記載のクリーニングワイプ。
【請求項11】
前記ウェブが、前記作業表面が不織繊維からなるような不織基材であり、さらに、前記第1の領域が、前記第2の領域および前記第3の領域より少ない単位体積あたりの繊維を有することで特徴づけられる、請求項1に記載のクリーニングワイプ。
【請求項12】
前記第2の領域が、前記第3の領域より少ない単位体積あたりの繊維を有することで特徴づけられる、請求項11に記載のクリーニングワイプ。
【請求項13】
前記作業表面が、少なくとも部分的にループ状繊維を含む、請求項1に記載のクリーニングワイプ。
【請求項14】
前記作業表面を画定する前記ウェブが第1のウェブであり、前記クリーニングワイプが、
前記第1のウェブの第2の表面に連結された第2のウェブであって、前記第2のウェブが、前記クリーニングワイプの裏面を画定し、前記裏面が、工具への取付けのために適合される、第2のウェブをさらに含む、請求項1に記載のクリーニングワイプ。
【請求項15】
前記第1のウェブと前記第2のウェブとの間に配置された第3のウェブであって、液体を保持するように構成される第3のウェブをさらに含む、請求項14に記載のクリーニングワイプ。
【請求項16】
毛などの多様なくずを捕集するためのクリーニングワイプのパッケージであって、
少なくとも、第1の領域、第2の領域、および第3の領域を有する作業表面を各々が含む、複数の積重ねられたクリーニングワイプであって、前記第1の領域の嵩高度が、前記第2の領域の嵩高度より大きく、前記第2の領域の嵩高度が、前記第3の領域の嵩高度より大きい、複数の積重ねられたクリーニングワイプと、
前記ワイプの各々を湿らせる液体と、
前記ワイプおよび前記液体を収容する容器と、
を含むパッケージ。
【請求項17】
表面から毛および微粒子くずをクリーニングする方法であって、
少なくとも、第1の領域、第2の領域、および第3の領域を有する作業表面を画定するウェブを含むウェットクリーニングワイプを提供する工程であって、前記第1の領域が、前記第2の領域の嵩高度および高さより大きい嵩高度および高さを有し、前記第2の領域が、前記第3の領域の嵩高度および高さより大きい嵩高度および高さを有する工程と、
前記ワイプの湿った作業表面を、クリーニングされる前記表面を横切って案内し、それにより、毛および微粒子くずが前記クリーニングワイプによって保持される工程とを含み、
前記保持された毛が、主として、前記第1の領域内に保持され、前記保持された微粒子くずが、主として、前記第2の領域内に保持される、方法。
【請求項18】
ウェットクリーニングワイプを提供する工程が、クリーニングワイプを乾いた形態で使用者に提供し、次いで、前記使用者が、前記乾いたクリーニングワイプを液体に曝す工程を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記クリーニングワイプを工具に固定する工程をさらに含み、それにより、前記作業表面を案内する工程が、工具を操作することを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記作業表面が、多数の第1の領域を含み、これらの隣接したものが、多数の第2の領域によって分離され、これらの隣接したものが、前記第3の領域のそれぞれの領域によって分離され、前記方法が、前記作業表面が案内される前記表面上に最初に存在する毛の少なくとも50%が、前記多数の第1の領域内に保持され、前記作業表面が案内される前記表面上に最初に存在する前記微粒子くずの少なくとも50%が、前記多数の第2の領域内に保持されることによって、さらに特徴づけられる、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
毛などの多様なくずを捕集するためのウェットワイプとして有用なクリーニングワイプであって、
第2の表面と反対側の作業表面を画定するウェブであって、前記作業表面が、均一な材料構造を有し、かつ、
複数の横方向に延在する第1の領域、
複数の横方向に延在する第2の領域、および
複数の横方向に延在する第3の領域を画定する、
ウェブを含み、
前記第1、第2、および第3の領域が、隣接した第1の領域が第2の領域によって分離され、これらの隣接したものが前記第3の領域の1つによって分離される繰返しパターンで配列され、各第1の領域の幅が、各第3の領域の幅より大きく、
さらに、前記第1の領域の嵩高度および高さが、前記第2の領域の嵩高度および高さより大きく、前記第2の領域の嵩高度および高さが、前記第3の領域の嵩高度および高さより大きい、
クリーニングワイプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−528182(P2008−528182A)
【公表日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−553137(P2007−553137)
【出願日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際出願番号】PCT/US2006/001773
【国際公開番号】WO2006/083561
【国際公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(599056437)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (1,802)
【Fターム(参考)】