説明

可搬式燃料タンクおよび液体燃料燃焼装置

【課題】 液体燃料の補給時だけでなく、石油ファンヒータに装着した使用中でも液体燃料量を視認可能とする。
【解決手段】 筐体10に、燃料タンク12を装着するために上面が開口した収容室13を形成する。上面に補給口3が設けられた燃料タンク12の上面に、液体燃料量を表示するための表示部21を設ける。燃料タンク12の上面は外部に露出し、筐体10の上面の一部を構成する。表示部21は、立体的な形態であり、上方および側方から見える。燃料タンク12を取り出して液体燃料を補給するとき、上方から表示部21を見ながら補給できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、持ち運びができる燃料タンクに関し、特に液体燃料燃焼装置に用いられる燃料タンクに関する。
【背景技術】
【0002】
石油ファンヒータ、石油ストーブ等の液体燃料燃焼装置における燃料タンクとして、灯油等の液体燃料を補給する際に、燃料タンクを上下にひっくり返す必要がなく、簡単に補給作業を行えるものが特許文献1に開示されている。
【0003】
燃料タンクは、図9に示すように、タンク部1とタンク部1の上方を覆う上板2とから構成される。タンク部1の上面に補給口3が設けられ、上板2に、補給口3を塞ぐ外蓋4が開閉自在に取り付けられている。そして、上板2に、持ち運び用の取っ手5が開閉自在に取り付けられている。タンク部1の側面には、燃料表示窓6が設けられ、外部からタンク内の液体燃料量を確認できるようになっている。
【特許文献1】特開2002−372231号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
液体燃料を補給するとき、燃料タンクは液体燃料燃焼装置の筐体から取り出される。このとき、液体燃料が溢れ出さないように、量を確認しながらタンク上面の補給口から液体燃料を補給する。しかし、表示窓がタンク部の側面にあるので、補給しながら表示窓を確認するとき、体を中腰にし、斜めから視認しなければならない困難さがある。また、燃料タンクを液体燃料燃焼装置に装着したとき、燃料タンクは筐体内に収容される。そのため、燃料タンクの表示窓は外部から視認できない。使用中において、電気的な液面検知方式によるランプ表示をしており、タンク内の残量を詳細に視認できる燃料表示の機能を果たしていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑み、液体燃料の補給時だけでなく、使用中でも液体燃料量を視認できる燃料タンクの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上面に補給口が設けられた可搬式燃料タンクであって、前記上面に、タンク内の液体燃料量を表示する表示部が設けられたものである。そして、液体燃料燃焼装置の筐体に着脱可能に装着され、燃料タンクの上面は、前記筐体の上面の一部を構成する。
【0007】
上面から液体燃料を補給する構造の燃料タンクでは、上面に表示部があれば、この表示部を見ながら液体燃料を補給できる。そのため、液体燃料を正確に満杯まで入れることができ、溢れさせてしまうことはない。
【0008】
液体燃料燃焼装置の筐体に燃料タンクを装着したとき、燃料タンクの上面は筐体の上面の一部となるので、表示部は外部に露出する。したがって、タンク内の液体燃料量を表示部によって確認できる。
【0009】
表示部としては、異なる方向から視認できるように立体的な形態を有するものとする。燃料タンクの上面に突出するように表示部を形成すればよい。具体的には、表示部は、互いに相対的に移動する指針と目盛りとを有し、前記指針は、上方および側方から視認できるように立体的に形成され、前記目盛りは、各方向に対応して複数箇所に配置される。この場合、指針が移動する。あるいは、目盛りを立体的な形状にしてもよく、指針あるいは目盛りのいずれか一方が移動する。これによって、指針と目盛りとを上方からでも側方からでも視認でき、タンク内の液体燃料量をどこからでも確認可能となる。
【0010】
そして、指針は、弾性を有する形状とされ、指針の移動範囲が規定される。指針は、液体燃料量に応じて移動し、空状態から満量状態までを指し示す。この指針が移動範囲を超えて移動しようとするとき、指針は弾性変形する。
【0011】
すなわち、移動範囲が規定されているということは、指針が移動範囲を越えないようにストッパにより指針の移動が規制される。これを越えて移動させるような力が指針にかかると、指針は弾性変形することによって、加わった力を吸収してしまい、指針の損傷を防ぐ。
【0012】
具体的には、指針は、先端部が表示部に設けられた目盛りに沿って移動するように基端部を中心として回転可能とされ、前記先端部と基端部とを結ぶ中間部が、弾性変形可能なように前記先端部および基端部よりも薄肉とされる。このような中間部を形成することにより、弾性を有する形状となる。そして、中間部が撓むことにより、指針に加わった力や衝撃が吸収される。力が加わらなくなると、指針は、弾性力により元の形状に復元する。
【0013】
タンク内の液体燃料量を検出する液面検出装置が設けられ、該液面検出装置は、液体燃料の液面に応じて上下するフロートと、該フロートの上下に連動して回転する螺旋板とを備えている。螺旋板が、指針の基端部に連結され、前記フロートの上下に応じて前記指針が回転移動する。
【0014】
指針の基端部が、螺旋板に対して位置ずれして取り付けらていると、フロートの上下に伴って指針が移動範囲を越えて移動しようとするが、指針の移動が規制されているので、指針が空または満量位置のいずれかのストッパに当たり、フロートが移動しなくなるといった事態が生じる。しかし、指針が弾性変形することにより、位置ずれに起因するフロートの動きを阻害するといった弊害をなくすことができる。
【0015】
また、指針が弾性変形しにくい場合、指針の移動範囲をストッパ間に納める必要があるが、弾性を持たせることにより、空状態から満量状態までをフルスケールで表示することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、燃料タンクの上面に表示部を設けることにより、持ち運んで液体燃料を補給するとき、補給しながら液体燃料量を確実に確認できる。液体燃料燃焼装置に装着して使用するとき、燃料タンクの上面が外部に露出させることにより、表示部を視認できる。このとき、燃料タンクが筐体の上面の一部となり、筐体に表示部や表示用の窓を設ける必要がなくなり、構造が多方面で複雑になることがなく、部品点数の削減を図れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本実施形態の石油ファンヒータを図1、2に示す。10は前面板10a、上面板10bおよび背面板によって形成された箱形の筐体であり、置台11に載置される。筐体10には、バーナ、ファン、イオン発生装置等が内装されている。筐体10には、可搬式燃料タンク12を収容するための収容室13が形成されている。上面板10bに、収容室13に通じる開口が形成され、収容室13は上面開放となっている。なお、図中、15は操作部、16は温風吹出口、17は正負イオンの吹出口、18は温度センサ、19は燃焼状態の確認窓、20は液体燃料の残量警告灯である。
【0018】
燃料タンク12は、図9に示した従来のものと基本的な構造は同じであり、タンク部1と上板2とから構成され、上部から液体燃料を送出するとともに補給する構造とされる。そして、上板2に、タンク内の液体燃料量を表示するための表示部21が設けられている。
【0019】
表示部21は、図3、4に示すように、液体燃料量に応じて移動する指針22と、指針22を移動可能に支持するホルダと、ホルダに印された目盛り23とからなる。
【0020】
指針22は、上側に向かって突出するように立体的に形成される。具体的には、指針22は、先端部22aが上側に向かって折り曲げられたL字状の棒材とされる。指針22は、基端部22bを中心にして回動する。
【0021】
ホルダは、上板に取り付けられるベース25と、ベース25に被せられるカバー26とからなる。カバー26には複数の爪27が形成され、爪27がベース25の周縁に引っ掛けられることにより、ベース25とカバー26とが一体的に係合され、指針22が回動するための空間が形成される。
【0022】
カバー26は、平面視扇形に形成され、その前側が盛り上がり、窓部28とされる。窓部28は、前面から上面にわたって形成され、立体的な形態とされる。カバー26の窓部28より後側は、上板2に覆われ、外部に露出していない。カバー26は、透光性樹脂によって成形され、窓部28を通じてホルダの内部が外から見えるようになっている。なお、窓部28だけを透光性樹脂によって形成してもよい。
【0023】
カバー26の内側には、目盛り用の縦壁30が形成される。縦壁30は、窓部28に下側に向かって垂直に形成され、側方から視認できる。縦壁30には、図3に示すような文字等が印刷されたフィルムが貼り付けられる。これが側方用の目盛り23となる。また、窓部28の上面にも、同様に文字等が印刷されたフィルムが貼り付けられ、これが上方用の目盛り23となる。なお、目盛り23は、縦壁30や窓部28に直接描いてもよい。
【0024】
指針22の基端部22bは、支軸31に嵌め込まれている。支軸31は、ベース25に形成された貫通孔32に挿入され、回転自在に支持される。縦壁30と窓部28の前面との間に、指針22の先端部22aが位置しており、指針22は縦壁30に沿って回動する。外部から窓部28を見たとき、指針22と目盛り23とが一緒に見える。なお、33は指針22の回動を規制するストッパであり、目盛り23の空側および満量側にそれぞれ設けられ、指針22の移動範囲を規定している。
【0025】
燃料タンク12は、図5、6に示すように、タンク内の液体燃料量を検出する液面検出装置と、液体燃料の残量が少なくなったことを検出する燃料残量検知装置と、タンク内の水の有無を検知する水検知装置とを備えている。
【0026】
タンク部1の上面に形成された開口40に、口金41が固定され、口金41にベース25の下部がシール材を介して嵌め込まれる。タンク部1の底面に開口42が形成され、開口42を塞ぐように水受け皿43が設けられている。水受け皿43は、タンク部1の底面の外側にゴム製のパッキン44を介して取り付けられる。水受け皿43は、ステンレス鋼板からなり、パッキン44によりタンク部1とは電気的に絶縁されている。
【0027】
液面検出装置は、液体燃料の液面に応じて上下するフロート45と、フロート45を上下方向に案内するガイドロッド46と、フロート45の上下に連動して表示部21に液面位置を伝えるための螺旋板47とからなる。ガイドロッド46は、フロート45を貫通しており、ガイドロッド46の上端は、ベース25に形成された保持筒48に挿入されて、保持される。ガイドロッド46の下端は、L字形に折り曲げられて、支持台49に係合され、回転しないように支持される。支持台49は、水受け皿43内に取り付けられている。
【0028】
螺旋板47は、螺旋状にねじられた細長い平板からなり、フロート45の縦溝50に挿通される。螺旋板47の上端が支軸31の溝に嵌め込まれ、螺旋板47と指針22とが機械的に連結される。螺旋板47の下端は、針状に形成され、支持台49に載置されている。これにより、螺旋板47はタンク内において回転自在に支持され、螺旋板47の回転に伴って支軸31が回転し、指針22が目盛り23に沿って回動することになる。
【0029】
フロート45は、燃料タンク12内の液体燃料中に浮かんでおり、液面の高さが変化すると、フロート45も上下する。フロート45の上下に伴って、螺旋板47が回転する。すると、支軸31を介して指針22が回動し、液面位置に応じた目盛り23を指し示す。
【0030】
燃料タンク12が筐体10に収容されているとき、上板2は外部に露出しており、筐体10の上面の一部を構成する。上板2に設けられた表示部21も外部に露出し、その表示を視認できる。しかも、表示部21は上板2から突出しているので、上方からだけでなく、前面や横からといった側方からも指針22と目盛り23を見ることができる。したがって、タンク内の液体燃料量をどの方向からでも容易に確認できる。
【0031】
そして、液体燃料が少なくなると、燃料タンク12を筐体10から取り出し、液体燃料を補給する。燃料タンク12の上面の補給口3から補給するとき、人の視点は燃料タンク12の上方にあるが、表示部21が燃料タンク12の上面にあるので、上方から視認できる。そのため、補給量を確認でき、液体燃料の入れすぎを防止でき、液体燃料が溢れ出すことはない。
【0032】
燃料残量検知装置は、磁石51とこの磁石51に反応するリードスイッチ52とからなる非接触式のセンサが用いられる。磁石51は、フロート45の下部に取り付けられたフック53に保持されて、フロート45の下方に吊り下げられている。リードスイッチ52は、燃料タンク12を載置するタンク台54にタンク部1と対向するように設置される。
【0033】
燃料タンク12内の液体燃料が減ってきて、フロート45が下降してくると、磁石51は水受け皿43内に位置して、リードスイッチ52に近接する。すると、リードスイッチ52がオンし、液体燃料の残量が少なくなったことを検知でき、残量警告灯20が点灯する。ここで、リードスイッチ52のオンするタイミングは、磁石51とフロート45との距離によって決定できる。報知すべき液体燃料の残量に合わせて、フック53の長さを調整すればよい。
【0034】
このように、燃料残量検知装置の構成部材として液面検出装置のフロート45を利用することにより、各装置の構成部材を共用でき、部品点数を減らすことができる。
【0035】
水検知装置は、液体燃料と水との電気伝導度の差を利用して、水の有無を電気的に検知する。液体燃料よりも比重の重い水は水受け皿43に溜まるので、水受け皿43に接触する第1電極60と、タンク部1に接触する第2電極61とが設けられる。第1電極60は、タンク台54に水受け皿43に向かって突設され、第2電極61は、タンク台54にタンク部1の底面に向かって突設される。
【0036】
両電極60、61が電源に接続され、第1電極60、水受け皿43、タンク部1内の水および液体燃料、タンク部1の底面、第2電極61による閉回路が形成され、この閉回路に流れる微電流から水の有無を検知する。燃料タンク12内に水があると、比重の重い水は水受け皿43に溜まる。すると、閉回路の抵抗が変化し、この回路を流れる電流も変化して、水の存在を検知できる。
【0037】
燃料タンク12は上部から液体燃料を送出する構造であるので、水が混入しても燃料タンク12の底に溜まり、液体燃料を送出するとき水が一緒に供給されることはない。したがって、運転中に水の存在が検知されても、そのまま運転を続行しても差し支えない。液体燃料が少なくなってから水抜きを行うことができ、水抜きのために液体燃料を無用に廃棄する必要がなくなる。
【0038】
ここで、液面検出装置において、正確にタンク内の液体燃料量を検出するために、フロート45に対して螺旋板47がほぼ平行な状態を保たれている。すなわち、螺旋板47はフロート45の縦溝50に設けられたスリットに挿通され、螺旋板47はがたつかないように保持される。したがって、フロート45の上下動に対して螺旋板47はがたつくことなく回転するので、指針22がぶれることを防止でき、正確に目盛り23を指し示すことができる。
【0039】
指針22は、螺旋板47に支軸31を介して連結されており、フロート45の位置に応じて回転する螺旋板47に連動して、指針22も支軸31を中心にして回動する。このとき、図7に示すように、指針22の移動は両側のストッパ33によって規制される。指針22がストッパ33に当接したとき、指針22の先端部22aは、これ以上移動しない。しかし、螺旋板47がさらに回転したとき、指針22の基端部22bは回転する。
【0040】
そこで、図8に示すように、指針22は弾性を有する形状とされ、弾性変形可能とされる。指針22の基端部22bは、円筒状に形成され、先端部22aは厚みのある平板状に形成され、基端部22bに対して垂直に立ち上がっている。基端部22bと先端部22aとを結ぶ中間部22cは、直線状に形成され、基端部22bおよび先端部22aよりも薄肉の平板とされる。中間部22cの中央に、円柱部22dが形成され、ここだけ厚肉になっている。
【0041】
指針22の先端部22aがストッパ33に当接したとき、さらにフロート45の上下動により螺旋板47が回転すると、基端部22bは回転する。指針22の先端部22aは移動しないが、指針22の基端部22bと円柱部22dとの間の部分が曲がる。円柱部22dと先端部22aとの間の部分では、ほとんど曲がらない。そして、螺旋板47が逆方向に回転すると、指針22の弾性力により、中間部22cは元の直線状に復元する。このように、指針22が弾性変形することにより、指針22に無理な力がかかっても折れることはなく、指針22の損傷を防げる。
【0042】
指針22の円柱部22dは応力集中点となり、指針22の先端部22aの移動が規制されたとき、螺旋板47からの応力が基端部22bの先端と円柱部22dに分散してかかるようになる。したがって、この円柱部22dの存在により、指針22が折れ曲ってしまうことを防げる。また、指針22が大きく撓むと、先端部22aが基端部側に近づく。すると、先端部22aが縦壁30に当たって、弾性変形できなくなり、指針22に過大な負荷がかかるが、円柱部22dが存在すると、円柱部22dより先端側の撓みがほとんどないので、先端部22aは縦壁30に近づいて当たることはなく、先端部22aにおける損傷を防げる。
【0043】
指針22は、その基端部22bを支軸31に嵌め込んでベース25に取り付けられる。この取り付け時に指針22の基端部22bと支軸31との位置ずれがあると、フロート45が上限位置あるいは下限位置に達する前に、上記のように指針22の先端部22aはストッパ33に当接して、指針22の移動が規制される事態が発生する。指針22の移動が規制されてしまうと、螺旋板47の回転も規制され、フロート45が上下できなくなる。しかし、指針22が弾性変形可能であるので、螺旋板47の回転は規制されず、フロート45がスムーズに上下し、フロート45が上下しなくなるといった現象を防止できる。
【0044】
このように、指針22の取り付け時に位置ずれがあると、フロート45の動きが悪くなることがあり、この位置ずれによる指針22の動きとフロート45の動きとにずれが生じる。指針22が弾性変形することにより、指針22の先端部22aと基端部22bとのずれを吸収でき、フロート45の動きを妨げない。
【0045】
また、燃料タンク12が空のとき、燃料タンク12を上下逆にすると、フロート45が急速に移動する。すると、指針22も急速に移動し、ストッパ33に衝突することがある。このとき、指針22が弾性変形することにより、この衝突時の衝撃を緩和でき、指針22の損傷を防止できる。
【0046】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。表示部を半球状に形成して、その球面上に、最頂点を中心にして経線のように目盛りを印す。指針は半円状に形成され、最頂点を中心に回転するようにする。指針は、支軸を介して螺旋板に連結される。このような形態にすれば、上方のみならず、前方や後方からも視認できる。また、指針と目盛りとは相対的に移動する関係にあればよく、指針を固定して、目盛り側を回動させる構造としてもよい。
【0047】
燃料タンクを石油ファンヒータ等の液体燃料燃焼装置に使用したが、携帯用の燃料タンクや液体用容器として使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の石油ファンヒータの斜視図
【図2】燃料タンクを取り外したときの石油ファンヒータの斜視図
【図3】表示部における表示例を示す図
【図4】表示部の断面図
【図5】燃料タンクの断面図
【図6】燃料タンクの底面付近の断面図
【図7】指針を回転自在に支持するベースの平面図
【図8】指針を示し、(a)は正面図、(b)は断面図、(c)は平面図
【図9】従来の燃料タンクの斜視図
【符号の説明】
【0049】
1 タンク部
2 上板
3 補給口
10 筐体
12 燃料タンク
13 収容室
21 表示部
22 指針
23 目盛り
43 水受け皿
45 フロート
46 ガイドロッド
47 螺旋板
51 磁石
52 リードスイッチ
60 第1電極
61 第2電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面に補給口が設けられた可搬式燃料タンクであって、前記上面に、タンク内の液体燃料量を表示する表示部が設けられたことを特徴とする燃料タンク。
【請求項2】
液体燃料燃焼装置の筐体に着脱可能に装着され、上面に補給口が設けられた可搬式燃料タンクであって、前記上面に、タンク内の液体燃料量を表示する表示部が設けられ、前記上面は、前記筐体の上面の一部を構成することを特徴とする燃料タンク。
【請求項3】
表示部は、異なる方向から視認できるように立体的な形態を有することを特徴とする請求項1または2記載の燃料タンク。
【請求項4】
表示部は、指針と目盛りを有し、前記指針は、上方および側方から視認できるように立体的に形成され、前記目盛りは、各方向に対応して複数箇所に配置されたことを特徴とする請求項1または2記載の燃料タンク。
【請求項5】
表示部は、液体燃料量に応じて移動する指針を有し、該指針は、弾性を有する形状とされ、該指針の移動範囲が規定され、指針が前記移動範囲を超えて移動しようとするとき、前記指針は弾性変形することを特徴とする請求項1、2または3記載の燃料タンク。
【請求項6】
指針は、先端部が表示部に設けられた目盛りに沿って移動するように基端部を中心として回転可能とされ、前記先端部と基端部とを結ぶ中間部が、弾性変形可能なように前記先端部および基端部よりも薄肉とされたことを特徴とする請求項5記載の燃料タンク。
【請求項7】
タンク内の液体燃料量を検出する液面検出装置が設けられ、該液面検出装置は、液体燃料の液面に応じて上下するフロートと、該フロートの上下に連動して回転する螺旋板とを備え、該螺旋板が、指針の基端部に連結され、前記フロートの上下に応じて前記指針が回転移動することを特徴とする請求項6記載の燃料タンク。
【請求項8】
筐体に、上面が開口した収容室が形成され、該収容室に、上面に補給口が設けられた可搬式燃料タンクが着脱可能に装着され、該燃料タンクの上面に、上方および側方から視認できるように燃料タンク内の液体燃料量を表示する表示部が設けられ、前記燃料タンクの上面は、前記筐体の上面の一部を構成することを特徴とする液体燃料燃焼装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体燃料燃焼装置の筐体に着脱可能に装着され、装着状態において上面が前記液体燃料燃焼装置の上面の一部を構成する可搬式燃料タンクであって、
当該可搬式燃料タンクの上面に、液体燃料を補給するための補給口と、タンク内の液体燃料量を表示する表示部とが設けられている、可搬式燃料タンク。
【請求項2】
前記表示部は、上方および側方からの視認が可能となるように、液体燃料量に応じて移動する折り曲げられた形状の指針と、前記折り曲げられた形状の指針に対応して複数箇所に配置された目盛りとを有する、請求項1に記載の可搬式燃料タンク。
【請求項3】
前記表示部は、液体燃料量に応じて移動する指針を有し、
前記指針は、弾性を有する形状とされるとともに、前記指針の両側に設けられたストッパによってその移動範囲が規定され、
規定された前記移動範囲を超えて前記指針が移動しようとするとき、前記指針が前記ストッパに当接することによって弾性変形する、請求項1に記載の可搬式燃料タンク。
【請求項4】
前記指針は、先端部が前記表示部に設けられた目盛りに沿って移動するように基端部を中心として回転可能に構成され、
前記先端部と前記基端部とを結ぶ中間部が弾性変形可能となるように、前期中間部が前記先端部および前記基端部よりも薄肉とされている、請求項3に記載の可搬式燃料タンク。
【請求項5】
前記タンク内の液体燃料量を検出する液面検出装置が設けられ、
前記液面検出装置は、液体燃料の液面に応じて上下動するフロートと、前記フロートの上下動に連動して回転する螺旋板とを備え、
前記螺旋板が、前記指針の基端部に連結されることにより、前記フロートの上下動に応じて前記指針が回転移動する、請求項4に記載の可搬式燃料タンク。
【請求項6】
上面が開口した収容室が形成された筐体と、
前記収容室に着脱可能に装着される可搬式燃料タンクとを備え、
前記収容室に前記可搬式燃料タンクが装着された状態において、前記可搬式燃料タンクの上面は前記筐体の上面の一部を構成し、
前記可搬式燃料タンクの上面に、液体燃料を補給するための補給口と、タンク内の液体燃料量を表示する表示部とが設けられている、液体燃料燃焼装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2006−64352(P2006−64352A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−270573(P2004−270573)
【出願日】平成16年9月16日(2004.9.16)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】