説明

可撓操作可能な情報表示端末装置、及び情報表示用インタフェース

【課題】本のページをめくるのと同じ感覚でデジタルコンテンツのブラウジング操作可能なインタフェースを提供する。
【解決手段】可撓操作可能な情報表示端末装置、及び情報表示用インタフェースは、情報を表示するための可撓可能に構成されたフレキシブルな表示部101と、上記表示部に内蔵され、該表示部の曲げに応じた曲げ量を検知する曲げセンサと、上記曲げセンサの検知出力に応じて当該表示部に表示される情報のスクロール速度を制御する画像表示制御部とを有し、表示部の曲げ量に応じたスクロール速度で情報のページめくり表示を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビや携帯型情報端末などの情報表示デバイス、及びそれに用いられる画像表示用インタフェースに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話をはじめとするさまざまな携帯型情報端末が普及している。たとえば、大容量のハードディスクドライブを搭載した小型の携帯型音楽プレーヤーに大量の音楽ファイルをインストールし、場所と時間を選ばず音楽を楽しむことができる。あるいは、音楽だけでなく、大量の静止画像ファイルや動画ファイルも携帯型情報端末にインストールして、同様に楽しむことが可能である。さらに、これらの携帯型情報端末は無線LANなどの通信手段を備えているものが標準になってきている。このような情報端末を用いると、ローカルストレージに保存してある音楽、静止画、動画などのデジタルコンテンツのほかに、インタネットを介してさらに膨大な量のデジタルコンテンツをストリーミングあるいはダウンロードして視聴することができる。また、インタネットを利用したテレビ放送(IP-TV)を受信するための携帯型端末も普及しつつあり、大量のテレビ番組を視聴することも可能になってきている。
【0003】
一方、情報表示デバイスとして、電子ペーパーに関する技術開発がすすんでいる。電子ペーパーは情報表示中の消費電力がなく、情報書き換え中も消費電力は小さくてすむ。紙と同じように反射光を利用して表示を行うため、視野角が広く直射日光に当たっても見やすい。応答速度が遅いことが動画表示に関しては問題であったが、近年の技術開発により速くなってきている。さらに表示面を自在に曲げることができる電子ペーパーであるフレキシブルディスプレイも実現されている。このフレキシブルディスプレイが実用化されれば、携帯性という点で非常に優れた情報表示端末の実現が可能となる。例えば、特許文献1には、表示デバイスを撓ませて表示画像を早送りする技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2006−344217号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
携帯型情報端末の多機能化や高機能化が進み、ユーザがアクセスする情報量が増大するのに伴い、所望のコンテンツを見つけるまでの操作の複雑さが増大している。これらの携帯型情報端末を操作する手段としては、たとえば、複数のボタン操作やタッチパネル操作などが一般的になってきている。たとえば、大量の写真データの中から所望のコンテンツを検索する場合、携帯端末の左右に設置されているボタンを左右の人差し指で押下して一覧をスクロールし、所望のコンテンツを検索する。ボタンを長押ししている間は一定の速度あるいは加速しながらスクロールすることができるものもある。タッチパネル操作では、画面表面を指でなでる操作によりスクロール操作を行う。サムネイル一覧から所望のコンテンツを検索する場合のほかに、スライドショーのように一列に配置された画像をスクロールしながら画像を閲覧する場合も同様の操作を行う。
【0006】
これらの操作方法では、スクロールの移動量がボタンを押した回数や時間、指先で画面なぞった距離や時間に依存する。このため、現在見ている画像から遠い距離にあるコンテンツを探す場合には、ボタンを長押しすることによりおおまかな距離をスクロールして目的のコンテンツ付近まで移動してから、次に長押し操作から1回ずつの押下操作に切り替えて目的のコンテンツを検索する。このため、基本的には長押し操作中の速い速度での移動と1回ずつ押下操作による1コマずつの移動の2種類の移動を切り分けて行う。このため、目的のコンテンツを最終的に探しだすまでに、長押しと1回ずつ押下の操作を何度ずつ行う必要があり、特にコンテンツ数が多い場合には操作が面倒である。タッチパネルでの操作の場合には、指で表示画面をなぞっている場合のみ表示コンテンツのスクロールを実行するものが多い。慣性を利用したスクロール表現も可能であるが、やはり画面を指でなぞる回数がスクロールの移動量に基本的には寄与する。このため、上述のボタン操作の例で述べたように、移動距離の大きいスクロール操作をする場合には何度も指で表示画面をなぞる動作をする必要があり、1つずつのコンテンツ移動ならば問題ないが、大量のコンテンツのスクロール操作には不向きである。
【0007】
また、たとえば大量の写真コンテンツを閲覧している途中で、気に入った写真を見つけた場合、その写真の位置を覚えておいて引き続き他の写真を閲覧したいという状況はよくある。既存の携帯情報端末では、お気に入りのコンテンツをブックマークとして登録する機能はあるが、通常、これらはブックマークリストとして保存され、あるお気に入りコンテンツを表示するために現在閲覧中の写真一覧の画面ではなく、ブックマークリストを表示し、その中の複数のお気に入りコンテンツの中から所望のコンテンツを選択する。このため、実際の本のページをパラパラとめくっている途中で発見した気に入ったページに、たとえば指をはさんだ状態でページめくりを継続し、いつでも指をはさんだページに戻る、という操作性の良さは実現できていない。
【0008】
電子書籍を読むための専用の携帯情報端末(以下、電子ブック)が製品として売られている。電子ブックはディスプレイに書籍コンテンツが表示され、ボタンあるいはスタイラスペンの画面タッチなどの操作でページを次々にめくる。しかしながら、ページめくりをボタンや画面タッチなどで行うため、実際の本を操作している感覚とは大きく異なる。また、電子ブックの中には、読書を中断したときに、そのページを記憶しておくための機能(しおり機能)が装備されているものがある。しかし、この機能は本質的には上述したブックマーク機能と同じであり、ブックマークリストに登録されている複数のページ番号の中から、読書を再開したいページ番号を選択し、読書を再開する。このため、実際の本を操作するときのような、指や紙のしおりを挟んだ箇所をすぐに開いて読書を再開するような手軽さは実現できていない。また、気に入ったページにしおりを挟む場合、すなわち、ブックマークリストに登録する場合には、登録専用の画面を開いて入力操作などを行う必要があることがあり、しおりの挿入とページめくりの継続の動作が迅速に行えないという問題がある。
【0009】
しおり機能と類似した機能として、DVDレコーダなどのチャプタ機能がある。これは、動画ファイルの再生中に、任意の映像フレームに印をつけ、いつでもその箇所まで再生位置を移動することができるものである。この操作を行うには、リモコンの「チャプタ追加」のようなボタンを押すが、印をつける箇所を最終的に決定するまでに、「早送り」「巻き戻し」「コマ送り」など複数のほかのボタンを操作する必要がある。このため、実際の本を扱う場合のように、しおりの挿入とページめくりの継続(動画視聴の継続)、という動作を迅速に行うことが難しい。
【0010】
ソフトウェアとして「本メタファ」を用いているものが市販されている。中には無料で配布されているフリーソフトウェアもある。これらのアプリケーションでは、たとえばパソコン画面に本を模したGUI(グラフィカルユーザインタフェース)を表示し、本のページに静止画像などのコンテンツを表示する。画面内の本のページをめくることで、コンテンツのブラウジングを行う。画面内の本のページをめくるためには、マウスでページをドラッグしたり、画面の右端あるいは左端をクリックしたり、キーボードの左右矢印キーを押下したり、する。しかしながら、コンピュータの操作をするためにデザインされたマウスやキーボードを用いた操作は、実際の本を用いた操作とは異なり、たとえば、ページめくりの速度や枚数を自在にコントロールしながらページをめくる、というような操作を行うことは困難である。
【0011】
上述した既存の携帯型情報端末の情報表示部分はプラスチックやガラス、アクリルなど不可撓性の素材で構成されている。これに対して、実際の本は紙で構成されており、表示媒体である本自体を曲げることにより、ページめくりの速度を自在にコントロールしたり、ページの間に指をはさんでいつでもお気に入りのページを開いたりすることが可能である。
【0012】
電子情報表示デバイスとして表示面自体を曲げることが可能なフレキシブルディスプレイの技術開発がすすんでいる。フレキシブルディスプレイが実用化されるためには、ボタン操作やタッチパネル操作など、従来の表示面がフレキシブルではない、従来の情報端末向けインタフェースとは異なる操作方法やインタフェースが必要になる。
【0013】
本発明の目的は、かかる問題を解消し、あたかも実際の本を扱っているような感覚でデジタルコンテンツのブラウジングを可能にするインタフェースおよび/またはそれを備えた情報表示デバイスを提供することである。
【0014】
また本発明の他の目的は、可撓性のディスプレイであるフレキシブルディスプレイ向けのインタフェースおよび/またはそれを備えた情報表示デバイスを提供することである。
【0015】
また本発明のもう一つの目的は、フレキシブルディスプレイなどの可撓性のディスプレイ向けに、ディスプレイ自体を曲げることでスクロールなどコンテンツブラウジングを行い、その途中で発見した特定のコンテンツを即座に記憶し、コンテンツブラウジング操作を継続中にいつでもそのコンテンツを表示できる機能を備えたインタフェースおよび/またはそれを備えた情報表示デバイスを提供することである
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するために、本発明は、ディスプレイ自体を曲げたときにその曲げ具合を定量的に取得することを可能にし、曲げ具合によりスクロール速度を自在に連続的に調整しながら検索を行うことができるようにするものである。
【0017】
また、曲げ具合に応じた速度でディスプレイに表示されるコンテンツのスクロール速度を調整することが可能とするものである。
【0018】
さらに、ディスプレイを曲げてスクロールなどを行っている場合、あるいは曲げ操作を停止してディスプレイを平坦な状態に保っている場合にボタンあるいはスイッチを押下することで、そのときに表示されているコンテンツを記憶することが可能とするものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明により、スクロールなどコンテンツブラウジングの操作を妨げることなく、任意のコンテンツにブックマークを付与することが可能である。
【0020】
また、本発明のインタフェースを利用すると、ブックマークを付与するページを検索する場合に、曲げ具合によりスクロール速度を自在に連続的に調整しながら検索を行うことができるため、複数の違うボタンを押下するなどの無駄な操作を避けることが可能である。
【0021】
本発明のインタフェースにより、フレキシブルディスプレイなどのディスプレイ自体が可撓なデバイスにおいて、あたかも実際の本のページをパラパラとめくっているような感覚で、デジタルコンテンツのブラウジング操作ができる。その結果、膨大な情報へのアクセスを誰もが簡単に直感的に行うことが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。
【0023】
図1は本発明の一実施形態を示す概略構成図である。101は表示部、102は入力部、103は通信部、104はセンサ情報読み取り部、105は音声出力部、106は演算部、107はハードディスク等のデータ格納部、108は記憶部、109は情報閲覧プログラム、110はデータフォルダ、111はWebブラウザ、112インタネット網、113はWWWサーバ、114はコンテンツサーバである。本発明を実施するための端末装置の構成要素は、101表示部、102入力部、103通信部、104センサ情報読み取り部、105声出力部、106演算部、107ハードディスク等のデータ格納部、108記憶部、109情報閲覧プログラム、110データフォルダ、111Webブラウザであり、112インタネット網、113WWWサーバ、および114コンテンツサーバは端末装置外にある。
【0024】
同図において本発明のインタフェースは、ハードディスク107のデータフォルダ110内に格納された静止画、動画、音楽などのデジタルコンテンツを情報閲覧プログラム109を用いて閲覧したり、WWWサーバ113やコンテンツ管理サーバ114に格納されている外部のデジタルコンテンツをインタネット112経由で閲覧するものである。コンテンツ管理サーバ114には静止画、動画、音楽などのほかに、IP-TVなどの番組や、テキストなど付加情報を伴う動画データなどが含まれていてもよい。
【0025】
ハードディスク等のデータ格納部107にはデータフォルダ110と共に情報閲覧プログラム109が格納されており、演算部106が情報閲覧プログラム109を起動するとデータフォルダ110に格納したデジタルコンテンツを表示部101に表示する。またWebブラウザ111を起動すると、WWWサーバ113やコンテンツ管理サーバ114が提供するコンテンツがインタネット112を介して表示部101に表示される。
【0026】
情報閲覧プログラム109やWebブラウザ111で静止画、動画、音楽ファイルなどをブラウジングする場合、たとえば静止画をスクロールする操作を行う必要があるが、本実施例のインタフェースでは、表示部(ディスプレイ)101自体の曲げ具合をセンサ情報読み取り部104で検出し、その値を演算部106で処理し、その値に応じてスクロールの速度を決定する。
【0027】
センサ情報読み取り部104で読み取る値は、本発明のインタフェースを備えた携帯型情報端末に搭載した表示部(ディスプレイ)101自体の撓みを検知することができるベンドセンサからの値であり、端末本体すなわち表示部自体を曲げた場合の曲げ具合に関する情報である。
【0028】
本実施例のインタフェースでは、入力部102から、センサ情報読み取り部104で読み取るセンサ情報以外の補助的な入力情報を取得する。センサ情報以外の補助的な入力情報は、たとえばボタンやスイッチによるON/OFFの2値情報などである。
【0029】
音声出力部105は、情報閲覧プログラム109を用いてコンテンツを閲覧しているときの操作に対する音および振動のフィードバックを与えるものである。たとえば、静止画をスクロールしながら閲覧している場合に、スクロールの速度に応じて高さ(ピッチ)の異なる音を出力して、どの程度の速度でスクロールしているかのフィードバックを与える。
【0030】
図2は本発明のインタフェースを利用した携帯型情報端末の一例を示す。
同図において、201は端末本体、202はディスプレイ、203、204はボタンあるいはスイッチ、205、206はベンドセンサ、207、208はスピーカである。同図において、ベンドセンサ205、206とスピーカ206、207はディスプレイ202に重ねて描かれているが、実際には、図3に示すように、本体内部に埋め込まれている。音声出力部としてスピーカ207、208の場合を例示してあるが、ディスプレイ202自体を振動させて音を出力することも可能であり、この方法を用いてもよい。
【0031】
図2において、端末本体201、ディスプレイ202、スピーカ207、208は、電気回路基板やバッテリなども含めてすべて可撓性の素材で構成されている。このことにより、本発明のインタフェースの主な機能である曲げによる操作を可能にする。端末本体201は、たとえばセラミクスを薄くシート状に形成したもの、薄いプラスチックやゴムなどの可撓性の材料で構成される。ディスプレイ202は、たとえば、発光素子をプラスチックなどのフィルムで挟んだ構造をした薄く曲げることが可能なシート状ディスプレイであるフレキシブルディスプレイである。電気回路基板はフィルムなど薄い可撓性のシートの上に導電性のインク(コンダクティブインク)をプリントしたフレキシブルプリント基板(FPC、 Flexible Print Circuits)、薄膜上にプリント配線しその両端に端子を取り付けたフレキシブルケーブル、可撓性のトランジスタなど曲げられる電子部品(通称フレキシブルエレクトロニクス)などで構成され、バッテリは可撓性の太陽電池などで構成される。これらはすでに実現済みの技術である。さらにスピーカとしては、フレキシブルディスプレイ自体をスピーカとして利用する技術もすでに実現されている。
【0032】
図3は、図2に示した情報携帯端末の詳細な一構成例を示す図である。301は端末本体の上部のカバー、302はディスプレイ、303は下部のカバー、203、204はボタンあるいはスイッチであり、下部のカバー303上にベンドセンサ205、206とスピーカ207、208が配置されている。
【0033】
同図において、上部カバー301、ディスプレイ302、下部カバー303およびその上に配置する電気回路やセンサなどは薄く、可撓性の素材で構成されている。たとえば、上部カバー301および下部カバーは、薄いプラスチックやゴムなどで構成できる。それ以外の可撓性の素材であってもよい。ディスプレイ302は、たとえば、発光素子をプラスチックなどのフィルムで挟んだ構造をした薄く曲げることが可能なシート状ディスプレイであるフレキシブルディスプレイである。下部カバーに搭載する電気回路は、フィルムなど薄い可撓性のシートの上に導電性のインク(コンダクティブインク)をプリントしたフレキシブルプリント基板(FPC、 Flexible Print Circuits)、薄膜上にプリント配線しその両端に端子を取り付けたフレキシブルケーブル、可撓性のトランジスタなど曲げられる電子部品(通称フレキシブルエレクトロニクス)、可撓性の太陽電池などによって構成される。
【0034】
図2および図3において、ベンドセンサ205、206は情報端末本体に対して水平方向に2つ設置してある。これは、情報端末の左右どちら側を曲げたかを検出するためである。ベンドセンサ自体に曲げ位置の検出機能がある場合には1個のベンドセンサであってもよい。
【0035】
図4は図2および図3に示す情報端末を曲げて保持している様子をしめす。201は携帯端末本体、202はディスプレイ、403は端末201を保持している手である。
以下、本発明のインタフェースを利用した携帯情報端末におけるコンテンツブラウジング方法に関して、一具体例を示す。ここでは、写真や動画サムネイルや音楽CDのジャケット写真などを画面水平方向にスクロールする場合を例に挙げて説明する。
【0036】
図5は、図2及び図3で示したような可撓性のディスプレイと本体で構成される携帯型情報端末を、ディスプレイ面に対して横方向から見た断面図と、ディスプレイ面に対して正対する方向から見た画面例である。図5の(a)(b)(c)が断面図を、(d)(e)(f)が画面例をそれぞれ示す。
【0037】
同図において、501、502、503はディスプレイや本体など、ベンドセンサ以外のすべての部分を示す。また同図において、504、505、506、507、508、509は、ベンドセンサを示す。
【0038】
また、510は端末のディスプレイを、511、512、513はディスプレイに表示される静止画や動画あるいは音楽ファイルのCDジャケット写真などを示す。
【0039】
同図において、(a)(d)は端末が曲げられていない場合の状態を、(b)(e)は端末の右側が曲げられている状態を、(c)(f)は端末の左側が曲げられている状態を、それぞれ表す。ベンドセンサ504、505、506、507、508、509は電気抵抗値として曲げ具合を取得し、曲げの大きさが小さい場合には小さな抵抗値を、曲げの大きさが大きい場合には大きい抵抗値をそれぞれ取得し、マイクロコントローラやパソコンなどの演算部106(図1)へ送信する。演算部で送信されてきた抵抗値の大きさに応じた処理を行うことにより、曲げ具合をディスプレイに表示されるグラフィカルユーザインタフェースの操作に反映させることができる。例えば端末本体501が曲げられておらず平坦な状態の場合、ベンドセンサ504および505も曲げられておらず、ベンドセンサが取得する抵抗値は定められた閾値以下である。この場合、ディスプレイ510に表示されている画像511、512、513は左右どちらの方向にもスクロールされず、目的の画像、たとえば画像512を閲覧することができる。端末本体502の右側が曲げられている場合(図5(b))には、左側のベンドセンサ506の抵抗値は小さいままであるが、右側のベンドセンサ507の抵抗値は上昇し、予め設定した閾値を超える値を演算部へ送信する。この場合、ディスプレイ510に表示されている画像511、512、513は右スクロール(左方向へ移動)し、同図(d)の状態では中央に表示されていた画像512が左へ移動し、画像513が中央へ移動してくる。一方、端末本体503の左側が曲げられている場合(図5(c))には、右側のベンドセンサ509の抵抗値は小さいままであるが、左側のベンドセンサ508の抵抗値は上昇し、予め設定した閾値を超える値を演算部へ送信する。この場合、ディスプレイ510に表示されている画像511、512、513は左スクロール(右方向へ移動)し、同図(d)の状態では中央に表示されていた画像512が右へ移動し、画像511が中央へ移動してくる。
【0040】
図6は、図2、図3、および図5で説明した可撓性ディスプレイを備えた端末を用いて、静止画、動画サムネイル、音楽ファイルのCDジャケット写真などをスクロールする場合のフロー図である。センサ情報読み取り部106は端末201の左右の曲げを検知するためのベンドセンサ(たとえば図2の205、206)からの入力を常時受信し、演算部106でその大きさに関する判定を行った結果を情報閲覧プログラム109に渡す。情報閲覧プログラム109では、まず、右ベンドセンサからの入力値が閾値を越えているかを判定し(ステップ601)、もし超えていれば画像を左方向に移動(右スクロール)する(ステップ602)。次に、右ベンドセンサからの入力が閾値を越えていても超えていなくても、左ベンドセンサからの入力が閾値を超えているかどうかを判定する(ステップ603)。もし超えていれば画像を右方向に移動(左スクロール)する(ステップ604)。もし超えていなければ、スクロールを行わない(ステップ605)。このフローから分かるように、もしも左右どちらのベンドセンサからの入力値も閾値を超えていない場合には、ディスプレイに表示される画像はどちらの方向にもスクロールされない。このようにベンドセンサの検出値を閾値で管理することにより、意識的に表示部を曲げてスクロールを行う場合と、ただ単に端末装置を保持している場合とを区別することができる。
【0041】
以上の説明からも明らかなように、本実施例のインタフェースは端末本体の左右に取り付けた2つのベンドセンサからの入力値を利用して、端末の左右どちら側が曲げられているかを判定し、その結果に応じてディスプレイに表示される画像のスクロール方向を決定する。また、ベンドセンサからの入力値は曲げの大きさ応じて連続的に変化するので、端末を大きく曲げれば速い速度でスクロールし、端末を少しだけ曲げれば遅い速度でスクロールする、という操作が可能である。さらに、このような操作を行う場合には、ディスプレイを含む端末本体を曲げるため、手に端末を曲げて保持するときの弾力を曲げの大きさに応じて感じることができる。この結果、既存のボタン操作やタッチパネル操作では得ることのできないスクロール時の体感的なフィードバックを、得ることができる。
【0042】
さらに図2を用いて説明すると、本実施例のインタフェースでは、スクロール操作時に、ひとつの画像が移動するたびに、ディスプレイ202にとりつけたスピーカ207、208から短い破裂音あるいはパルス波を発生することにより、音によるフィードバックと同時に振動によるフィードバックを指先や手に与えることが可能である。
【0043】
このように、弾力や振動あるいは音によるフィードバックを与え、端末を曲げるという操作により画面で画像のスクロール操作を行うことができ、あたかも実世界の本のページを自在にめくっているような効果を得ることが可能である。すなわち、実世界で本を操作するときには、ページをめくるためには本をある程度曲げて保持し、指先でページを押さえる力を加減したり、曲げの大きさを調整したりしながら、ページめくりの速度を自在にコントロールする。これと同様のことが、本実施例のインタフェースを用いることにより、デジタルコンテンツの閲覧にもできるようになる。
【0044】
次に、本発明のインタフェースを用いてデジタルコンテンツの閲覧を行う場合に、気に入ったコンテンツを記憶しておき、いつでもそのコンテンツを表示するための方法に関して説明する。
【0045】
図7は、本発明のインタフェースを利用した「しおり機能」に関する一実施例の説明図である。701、702、705、706、709、710、713、714、はディスプレイ背面の下部カバー(図3の303)に設置されたボタンあるいはスイッチ、703、704、707、708、711、712、715、716、はディスプレイ背面の下部カバー(図3の303)に設置されたベンドセンサ、717、718、719、720はディスプレイ(図3の302)に表示される画面の一例である。「しおり機能」のために設けられるボタンやスイッチ等の操作手段は、表示情報のスクロール操作に影響しないように、表示部の領域外に設け、表示部の曲げ操作とは独立に曲げ操作に寄与しない指、例えば人差し指で操作できるような領域に設けると良い。初期状態では、ボタンあるいはスイッチ701、702、705、706、709、710、713、714は押下されておらずOFFの状態である。また、同図においては、端末の右側を曲げて右方向にスクロールしているものとする。このため、端末の右側に設置したベンドセンサ704、708はある閾値以上の大きさの抵抗値を取得している。画像をスクロールして閲覧の最中に、たとえば24番目の画像を発見し、すべての画像を閲覧した後で再び24番目の写真を表示する、という操作を行うとする。このような操作を行う場合、スクロール中に24番目の画像を発見したときに端末左側のボタンあるいはスイッチを押下してONする(ステップ701)。この操作により、24番目の画像が記憶部(図1の108)に記憶される。
【0046】
次に、他の画像を閲覧するために、引き続き右方向にスクロールして端末の右側を曲げ続ける。このため右ベンドセンサ708は閾値以上の抵抗値を取得する。このとき、端末の左側のボタンあるいはスイッチ705は押下したままスクロール操作を行う。ディスプレイには24番目の画像の右側に配置されている25番目の画像が表示され(ステップ718)、次々に26番目、27番目というように右側の画像がスクロールされて左方向に移動する。
【0047】
ここで端末を曲げる操作をやめると(図7(c))、それまで閾値以上の抵抗値を取得していた右ベンドセンサ712が取得する抵抗値が、閾値を超えなくなり、その結果、ディスプレイに表示される画像のスクロールが停止する。同図の例では、112番目の画像を中央に表示した段階でスクロールが停止している。このとき、左ボタンあるいはスイッチ709は押下したままでONの状態のままである。
【0048】
最後に、左ボタンあるいはスイッチ713から指を離してスイッチをOFFにすると(図7(d))、ディスプレイには記憶しておいた24番目の写真が表示される。
【0049】
図8には、図7で説明した「しおり機能」の操作の様子を示す。801は端末本体、802は可撓性のディスプレイ、803は右手、804は左手、805は端末左に設置されたボタンあるいはスイッチ、806は端末右に設置されたボタンあるいはスイッチ、807は左側のベンドセンサ、808は右側のベンドセンサ、である。同図は、端末の右側を曲げ、左ボタンあるいはスイッチを押下して、お気に入りの画像のしおりをはさんだ状態で右スクロールを行う操作をしている様子を表している。すなわち、805の左ボタンあるいはスイッチがON、808の右側ベンドセンサがある閾値以上の抵抗値を取得している状態である。
【0050】
図9は図7および図8で説明した「しおり機能」を説明するためのフロー図である。ここでは端末を曲げて画像のスクロール操作を行っている場合(ステップ901)を示す。スクロール途中で気に入った画像を発見した場合(ステップ902)、スクロール方向と反対側のボタンあるいはスイッチを押下する(ステップ903)。たとえば、端末の右側をまげて右方向にスクロールしている途中で気に入った写真を見つけた場合には、左側のボタンあるいはスイッチを押下する。これにより、その画像を記憶する。端末を曲げたまま保持すると、引き続きスクロールを継続する(ステップ904)。端末を曲げるのをやめ、スクロールを停止し(ステップ905)、押下していたボタンをリリース(ステップ906)すると、記憶していた画像を表示する(ステップ907)。ボタンを押下した状態では記憶していた写真は表示されず、スクロールを停止した時点での画像が表示される。
【0051】
図7、図8および図9の説明から明らかなように、本実施例のインタフェースを利用すると、スクロールの操作を阻害することなく、いつでも気に入った画像を発見したときにしおりをはさみ、スクロール操作が終了したときに、しおりで特定される画像を表示することが可能である。気に入った画像の記憶(しおり機能)と、スクロール(手めくり機能)とを同時に行うことができるため、従来の方法のように、複数のボタンを押したり、ブックマークリストからお気に入りのコンテンツを検索したり、するような複雑な操作が不要になる。
【0052】
また、図7、図8、図9の説明では、お気に入り画像の記憶は左右どちらかのボタンのON/OFFで行うため、1画像のみの記憶が可能であったが、ボタンあるいはスイッチの数を左右2つずつ、あるいは3つずつのように複数個設置すれば、両手で端末を保持した状態で複数のコンテンツに対して「しおり機能」を働かせることが可能である。
図7、図8、図9で説明した「しおり機能」は、実世界の本をパラパラと読んでいる途中で気に入ったページに指をはさむことにより、しおりとして利用し、いつでもそのページを開くことができる、という操作方法を、可撓性のディスプレイと本体を備えた携帯型情報端末におけるデジタルコンテンツの閲覧操作に応用したものである。
【0053】
本発明のインタフェースを用いてデジタルコンテンツの閲覧を行う場合に、スクロールの実行と停止をするためのもっとも簡単な方法は、情報端末本体およびディスプレイ自体を曲げたり、曲げるために加える手の力を緩めてディスプレイを平坦したりする操作を行うことである。スクロールの停止と再開を行うための別の方法を図10を用いて説明する。
【0054】
図10は、本発明のインタフェースを用いて、画像コンテンツのスクロールを行う場合の他の例を示す説明図である。同図を用いて、端末本体を曲げたまま、スクロールの停止と再開を行う方法を説明する。この方法により、スクロール途中で気になった画像のところでスクロールを一時停止し、画像を確認した後、再び同じ方向にスクロールを再開することができるようになる。図7、図8及び図9では気に入った画像を記憶するしおり機能を説明したが、図10では気に入った画像を確認するだけで、コンテンツのスクロール操作を継続実行する場合の説明をする。
【0055】
図10において、1001、1002、1003、1004、1005、1006はボタンあるいはスイッチ、1007、1008、1009、1010、1011、1012はベンドセンサ、1013、1014、1015はディスプレイに表示される画面例を、それぞれ示している。同図において、端末の右側を曲げ、右方向に画像をスクロールしているものとする。したがって、左ベンドセンサ1007は閾値以下の抵抗値を取得し、右ベンドセンサ1008は閾値以上の抵抗値を取得している。右方向のスクロール最中に、気になる画像を発見したとする(ステップ(a)の1013)。同図ではたとえば24番目の画像が気に入ったものとする。この場合、曲げの大きさは変えずに、端末の右に設置されたスイッチ1002を押下すると、右ベンドセンサ1008が閾値以上の抵抗値を取得していても、スクロールは停止するように実装することができる。そして、24番目の画像を確認したあと、端末右側のスイッチ1004をOFFにすると(ステップ(b)の1014)、右ベンドセンサ1010は閾値以上の抵抗値を取得しているため、スクロールを再開し、たとえば25番目の画像が中央付近に移動してくる。
【0056】
本実施例のインタフェースは、先に説明したように曲げの大きさによってスクロール速度を変えることができる。スイッチ1002を押下しスクロールを停止した状態からリリースしてOFFにしたとき(ステップ(b)の1004)に、曲げの大きさが大きくはないが閾値以上の抵抗値を取得している場合(ステップ(b)の1010)には、画像はゆっくりとしたスピードでスクロールし、一定時間後(たとえば1秒後)にひとつ右側の25番目が中央に移動してくる(ステップ(b)の1014)。一方、スイッチ1002を押下しスクロールを停止した状態からリリースしてOFFにしたとき(ステップ(c)の1006)に、曲げの大きさが大きく閾値以上の抵抗値を取得している場合(ステップ(c)の1012)には、画像は速いスピードでスクロールし、一定時間後(たとえば1秒後)に10個右側の34番目が中央に移動してくる(ステップ(c)の1015)。
【0057】
図11は、本発明のインタフェースを用いて、図10で説明したような画像コンテンツのスクロールを行う場合に端末を保持する様子を説明する図である。1101は端末本体、1102は可撓性のディスプレイ、1103は右手、1104は左手、1105は端末左に設置されたボタンあるいはスイッチ、1106は端末右に設置されたボタンあるいはスイッチ、1107は左側のベンドセンサ、1108は右側のベンドセンサ、である。
【0058】
同図では、端末の右側を曲げ、右ボタンあるいはスイッチを押下して、お気に入りの画像を表示した状態で右スクロールの停止を行う操作をしている様子を表している。すなわち、1106の右ボタンあるいはスイッチがON、1108の右側ベンドセンサがある閾値以上の抵抗値を取得している状態である。この状態から、1106の右ボタンをOFFにすると、右ベンドセンサ1108が閾値以上の抵抗値を取得しているため、右方向のスクロールを再開する。
【0059】
図12は図10および図11で説明したスクロールの停止と再開を説明するためのフロー図である。ここでは端末を曲げて画像のスクロール操作を行っている場合(ステップ1201)を例に説明する。スクロール途中で気に入った画像を発見した場合(ステップ1202)、スクロール方向と同じ側のボタンあるいはスイッチを押下する(ステップ1203)。たとえば、端末の右側をまげて右方向にスクロールしている途中で気に入った写真を見つけた場合には、右側のボタンあるいはスイッチを押下する。これにより、その画像を表示した状態でスクロールを停止する(ステップ1204)。押下したボタンをリリースすると(ステップ1205)、引き続き右方向へのスクロールを再開する(ステップ1206)。なお、スクロール実行中にお気に入りの画像を発見した(ステップ1202)が、スクロール方向と同じ側のボタンを押さずに次の画像が移動してきた場合には、反対側を曲げてもう一度その画像までスクロールすれば良い。
【0060】
図10、図11および図12の説明から明らかなように、本実施例のインタフェースを利用すると、スクロールの操作を阻害することなく、いつでも気に入った画像を発見したときにスクロールを停止することができる。スクロールを行うための端末の曲げ操作をしたままスクロールを停止させることができるため、スクロールの停止と再開の切り替えをスムースに行うことができる。
【0061】
従来の方法でも、たとえばボタンの長押し操作でスクロールを実行し、気に入った画像を発見したときにボタンをリリースする操作により同様のことができる。ボタン長押し方式の場合は、長押し始めはゆっくりとしたスピードで、長押し継続時間が長くなれば加速し、初期速度よりも速い一定速度で吸うクロールする。しかしながら、この方法では、一度スクロールを停止したあと再開する場合に、再び遅い初期速度からスクロールを開始するため、一定量のデジタルコンテンツの全体を一気に閲覧する場合には、操作が滞る場合がある。
【0062】
これに対し、図10、図11、図12で説明した本実施例の方法を用いると、スクロール停止したあと再開する場合の初期速度を、端末の曲げの大きさで決めることができる。すなわち、本実施例の方法を用いれば、ある一定量のコンテンツを一気に閲覧する途中で気に入った画像で一時停止し、そのあと再び全体を閲覧する、というコンテンツ閲覧が可能でなる。
【0063】
図10、図11、図12で説明したスクロールの停止と再開をスムースに行う機能は、実世界の本をパラパラと読んでいる途中で気に入ったページを発見した場合に、ページを保持する指に力を加えてページめくりを押さえ、気に入ったページを確認したあと、指先の力を緩めてページめくりを再開する、という操作方法を、可撓性のディスプレイと本体を備えた携帯型情報端末におけるデジタルコンテンツの閲覧操作に具現化したものである。
【0064】
また実世界の本の場合には、ページめくりを停止している間もページをある程度曲げて保持している。指先の力を弱めてページめくりを再開した場合にめくられるページの速度あるいはページ数は、曲げの大きさに依存する。図10、図11、図12で説明したスクロールの停止と再開をスムースに行う機能は、実世界の本を扱う操作におけるこの感覚を、可撓性のディスプレイと本体を備えた携帯型情報端末におけるデジタルコンテンツの閲覧操作に具現化したものである。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の、システムの概要を示す一実施例の全体構成の説明図である。
【図2】本発明の、携帯型情報端末の一構成例を示す説明図である。
【図3】本発明の、携帯型情報端末の一構成例を示す分解説明図である。
【図4】本発明の、携帯型情報端末を曲げて保持している状態を示す説明図である。
【図5】本発明の、携帯型情報端末を曲げる操作による画面スクロールの一例を示す説明図である。
【図6】本発明の、携帯型情報端末の本体を曲げる操作による画面スクロールを説明するフロー図である。
【図7】本発明の、しおり機能の一例を示す説明図である。
【図8】本発明の、携帯型情報端末を用いたしおり機能を示す説明図である。
【図9】本発明の、携帯型情報端末を用いてしおり機能を実行する場合のフロー図である。
【図10】本発明の、スクロールの停止と再開を行う例を示す説明図である。
【図11】本発明の、スクロールの停止と再開を行う場合の端末を保持する様子を示す説明図である。
【図12】本発明の、スクロールの停止と再開を行う場合のフロー図である。
【符号の説明】
【0066】
101 表示部
102 入力部
103 通信部
104 センサ情報読み取り部
105 音声出力部
106 演算部
107 ハードディスク等のデータ格納部
108 記憶部
109 情報閲覧プログラム
110 データフォルダ
111 Webブラウザ
112 インタネット網
113 WWWサーバ
114 コンテンツ管理サーバ
201 携帯型情報端末本体
202 可撓性ディスプレイ
203 スイッチ
204 スイッチ
205 ベンドセンサ
206 ベンドセンサ
207 スピーカ
208 スピーカ
301 携帯型情報端末の上部カバー
302 可撓性ディスプレイ
303 携帯型情報端末の下部カバー
401 携帯型情報端末本体
402 可撓性ディスプレイ
403 手
501 携帯型情報端末本体
502 携帯型情報端末本体
503 携帯型情報端末本体
504 ベンドセンサ
505 ベンドセンサ
506 ベンドセンサ
507 ベンドセンサ
508 ベンドセンサ
509 ベンドセンサ
510 ディスプレイ
511 画像
512 画像
513 画像
601 右のベンドセンサが取得する値が閾値を超えているかどうかの判定
602 画像スクロールの実行
603 左のベンドセンサが取得する値が閾値を超えているかどうかの判定
604 画像スクロールの実行
605 画像スクロール停止
701 スイッチ
702 スイッチ
703 ベンドセンサ
704 ベンドセンサ
705 スイッチ
706 スイッチ
707 ベンドセンサ
708 ベンドセンサ
709 スイッチ
710 スイッチ
711 ベンドセンサ
712 ベンドセンサ
713 スイッチ
714 スイッチ
715 ベンドセンサ
716 ベンドセンサ
717 ディスプレイ表示例
718 ディスプレイ表示例
719 ディスプレイ表示例
720 ディスプレイ表示例
801 携帯型情報端末本体
802 可撓性ディスプレイ
803 右手
804 左手
805 スイッチ
806 スイッチ
807 ベンドセンサ
808 ベンドセンサ
901 スクロール操作開始
902 スクロール途中でお気に入りの画像を発見したか否か
903 スクロール方向と反対側のスイッチを押下し画像を記憶
904 スクロール実行
905 スクロール停止
906 スイッチをOFFか否か
907 記憶していた画像を表示
1001 スイッチ
1002 スイッチ
1003 スイッチ
1004 スイッチ
1005 スイッチ
1006 スイッチ
1007 ベンドセンサ
1008 ベンドセンサ
1009 ベンドセンサ
1010 ベンドセンサ
1011 ベンドセンサ
1012 ベンドセンサ
1013 画面表示例
1014 画面表示例
1015 画面表示例
1101 携帯型情報端末本体
1102 可撓性ディスプレイ
1103 右手
1104 左手
1105 スイッチ
1106 スイッチ
1107 ベンドセンサ
1108 ベンドセンサ
1201 スクロールの実行
1202 気に入った画像を発見
1203 スクロール方向と同じ側のボタンを押下
1204 スクロール停止
1205 押下していたボタンをリリース
1206 スクロール再開。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を表示する表示部であって、可撓可能に構成されたフレキシブルな表示部と、
上記表示部に内蔵され、該表示部の曲げに応じた曲げ量を検知する曲げセンサと、
上記曲げセンサの検知出力に応じて当該表示部に表示される情報のスクロール速度を制御する画像表示制御部とを有し、
表示部の曲げ量に応じたスクロール速度で情報のページめくり表示を行うことを特徴とする情報表示端末装置。
【請求項2】
インタネットを介して外部の情報を入手する通信部を有することを特徴とする請求項1に記載の情報表示端末装置。
【請求項3】
操作のタイミングで前記表示部に表示されている情報を記憶するための操作手段を前記表示部の領域外に設けたことを特徴とする請求項1に記載の情報表示端末装置。
【請求項4】
前記スクロール速度に応じて高さ(ピッチ)の異なる音を出力する音声出力部を有することを特徴とする請求項1に記載の情報表示端末装置。
【請求項5】
端末装置の左右どちら側を曲げたか検出できるように前記曲げセンサを並列設置したことを特徴とする請求項1に記載の情報表示端末装置。
【請求項6】
前記操作手段による一操作の継続中は前記曲げ量に応じたスクロール速度での表示を継続し、前記一操作の終了により当該操作のタイミングで記憶した情報を前記表示部に表示することを特徴とする請求項3に記載の情報表示端末装置。
【請求項7】
前記操作手段による一操作により前記曲げ量に応じたスクロール速度での表示を停止して当該一操作で指定した情報を前記表示部に表示することを特徴とする請求項3に記載の情報表示端末装置。
【請求項8】
前記一操作の終了により前記曲げ量に応じたスクロール速度での表示を再開することを特徴とする請求項7に記載の情報表示端末装置。
【請求項9】
情報を表示する表示部であって可撓可能に構成されたフレキシブルな表示部と、上記表示部に内蔵され、該表示部の曲げに応じた曲げ量を検知する曲げセンサと、上記曲げセンサの検知出力に応じて当該表示部に表示される情報のスクロール速度を制御する画像表示制御部とを有する情報表示端末装置に用いられ、表示部の曲げ量に応じたスクロール速度で情報のページめくり表示を行うことを特徴とする情報表示用インタフェース。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2009−205565(P2009−205565A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−49017(P2008−49017)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】