説明

可食組成物及び包装

内側可食部分(14)及び外側可食部分(12)を備えるペットフードの包装された可食組成物(10)であって;該外側可食部分(12)で少なくとも部分的に該内側部分(14)を収容する封入体を提供し、それにより該可食組成物を1つの連続した全体として包装体から抽出させること、を特徴とするペットフードの包装された可食組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品、特には愛玩動物用に係る食品の可食組成物又は組合せ及び包装に関する。
【背景技術】
【0002】
動物を娯楽、交友、場合によっては役立てるために飼育するのは、多くの社会の特徴である。実際のそうした動物の飼養に関しては、残飯や動物によるゴミ漁りに依存する場合から、特に屋内の猫や犬等の愛玩動物に対して、特別に“グルメ”料理を用意する場合まで多岐に亘る。
【0003】
予め調理した及び包装された食品を、特に猫及び犬用に、提供する産業は、非常に大規模で、極めて競争が激しい。製造業者らは絶えず新たなマーケティングの機会、製品及び包装体裁を模索している。
【0004】
多くのそうした食品調製物では、一貫して包装から取出すのに複雑で不便であり、しばしば無駄な残留物がそのような場合には包装の内面に付着したまま残ってしまう。その上、多くは動物の健康を維持するために望ましいバランス食を提供していない。
【0005】
動物は、頻繁にビタミン、調整及び標準の様々な予防用及び治療用薬効補助食品を必要とする。それらはしばしば投与が難しく、更に面倒な追加の入手、保管及び躾管理体制が、正確で定期的な投薬を維持するのに必要となる。
【0006】
本発明の目的は、上記短所の幾つかを解決する又は少なくとも改善することである。
【発明の開示】
【0007】
本発明の1つの一般的な形態によれば、ペットフードの包装された可食組成物を提供するが、該可食組成物には、内側可食部分及び外側可食部分を備え、該外側可食部分で少なくとも部分的に該内側部分を収容する封入体を提供し、それにより該可食組成物を1つの連続した全体として包装体から抽出させる。
【0008】
好適には、上記外側可食部分を、皮状材料の層から構成し、該層を上記包装体の少なくとも内面の1部分と合致する形状とする。
【0009】
好適には、上記皮状材料を、硬化させたベース部分及び上方に軟化させて延伸させた側面部分で構成する。
【0010】
好適には、上記外側可食部分を、上記形状を上記組成物の保存期間中、及び上記包装体から取出して消費するまでの間、維持するよう構成する。
【0011】
好適には、上記内側可食部分を、屋内愛玩動物の飼養に適する食品成分の任意の組成で構成する。
【0012】
好適には、上記可食組成物には別の食品成分を含む。
【0013】
好適には、上記別の食品成分をグレービーとする。
【0014】
好適には、上記別の食品成分をソースとする。
【0015】
好適には、上記別の食品成分を小袋に封入する。
【0016】
好適には、上記包装体をベース部分及び閉止部分で構成する。
【0017】
好適には、上記ベース部分を、圧縮可能な再生プラスチック又はホイルから形成する。
【0018】
好適には、上記閉止部分を、シート状ホイル又はプラスチック製の剥離蓋で構成し、該蓋部を上記ベース部分のリムに、適当な接着手段によって付着させる。
【0019】
好適には、上記小袋を上記剥離蓋の裏面に付着させる。
【0020】
好適には、上記小袋を緩く備え、上記小袋を上記剥離蓋の下にある凹部に置く。
【0021】
好適には、上記包装体を円筒缶とする。
【0022】
好適には、上記小袋を上記円筒缶の上端部の内面に付着させる。
【0023】
好適には、上記小袋を緩く備え、上記小袋を上記円筒缶の上記上端部の下にある凹部に置く。
【0024】
好適には、上記内側可食部分を、ビスケット状材料で構成する。
【0025】
好適には、上記内側可食部分には、タンパク質源を保持するよう構成した空隙部を設ける。
【0026】
好適には、上記ビスケット状材料を骨に似せて形成する。
【0027】
好適には、上記外側可食部分を、肉調製品でほぼ構成する。
【0028】
好適には、上記外側可食部分を上記包装体の内面と合致する形状とする。
【0029】
好適には、上記包装体を、ソーセージに似せるよう成形したプラスチック製外装体で構成する。
【0030】
好適には、上記プラスチック製外装体には、ほぼ上記外装体長に延伸させたファスナ部分を備え、上記ファスナ部分を、上記外装体から上記可食組成物を連続した全体として放出可能にするよう構成する。
【0031】
好適には、上記包装体を円筒缶とする。
【0032】
好適には、上記包装された可食組成物には別の補助食品を含む。
【0033】
好適には、上記補助食品をビタミン剤とする。
【0034】
好適には、上記補助食品を健康増進用補助食品とする。
【0035】
好適には、上記補助食品を治療用薬効補助食品とする。
【0036】
好適には、上記補助食品を予防用薬効補助食品とする。
【0037】
好適には、上記補助食品を、上記可食組成物の可食部分に形成する空隙部に保持する。
【0038】
好適には、上記補助食品を小袋に保持する。
【0039】
好適には、上記小袋を上記包装体のカバー部分内側に付着させる。
【0040】
従って、本発明の更なる一般的な形態では、食品組成物を屋内の愛玩動物に提示する方法を提供し、該方法には:
(a)該食品組成物を、内側可食部分及び外側可食部分として調製するステップ、
(b)該食品組成物をベース部分及び剥離蓋部分から成る包装体に含むステップ、
(c)該包装体から該食品組成物を取出すステップ、
(d)該食品組成物を該動物が消費するよう置くステップ、を含む。
【0041】
好適には、上記外側可食部分を皮状材料の層とし、該層を上記包装体の内側に合致するよう成形する。
【0042】
好適には、上記内側可食部分を上記屋内愛玩動物の飼養に適する食品成分の任意の組成で構成する。
【0043】
従って、本発明の更に一般的な形態では、包装された食品組成物及び混合可能な別の食品成分を屋内の愛玩動物に提示する方法を提供し、該方法には:
(a)該食品組成物を調製して、ベース部分及び剥離蓋部分から成る包装体に封入するステップ、
(b)該混合可能な別の食品成分を小袋に封入するステップ、
(c)該小袋を上記剥離蓋部分の裏面に付着するステップ、
(d)該食品組成物を該包装体から取出すステップ、
(e)該混合可能な食品成分を該小袋から取出し、該食品組成物上に供給するステップ、を含む。
【0044】
従って、本発明の更に一般的な形態では、動物用栄養組成物を提供するが、該組成物には3つの並置した栄養構成体、タンパク質源を含有する液状担体から成る第1栄養構成体、繊維質源を含有するほぼ固体担体から成る第2栄養構成体、炭水化物源を含有するバルクゲル担体から成る第3栄養的構成体、を備える。
【0045】
好適には、上記タンパク質源を少なくとも部分的に、別のグレービー食品成分に提供する。
【0046】
好適には、上記タンパク質源を少なくとも部分的に、別のソース食品成分に提供する。
【0047】
好適には、上記繊維質源を上記組成物のビスケット状部分に充分に提供する。
【0048】
好適には、上記炭水化物源を上記組成物の上記ビスケット状部分に充分に提供する。
【0049】
好適には、上記ほぼ固体の担体により上記バルクゲル担体用に少なくとも部分的な封入体を形成し、上記部分的封入体にはベース部分及び側面部分を含む。
【0050】
好適には、ほぼ固体の担体で上記バルクゲル担体用の完全な封入体を形成する。
【0051】
好適には、上記組成物を包装内に封入する。
【0052】
好適には、上記液状担体を上記包装内に含む小袋に封入する。
【0053】
好適には、上記包装をベース部分及び閉止部分で構成する。
【0054】
好適には、上記ベース部分及び上記閉止部分をプラスチック又はホイルで形成する。
【0055】
好適には、上記包装を、金属製円筒缶で構成する。
【0056】
好適には、上記液状担体を上記ほぼ固体担体に設けた空隙部に封入する。
【0057】
好適には、上記ほぼ固体担体を上記バルクゲル担体で包囲する。
【0058】
好適には、上記組成物を包装内に封入する。
【0059】
好適には、上記包装をプラスチック外装体で構成する。
【0060】
好適には、上記包装を金属製円筒缶で構成する。
【0061】
更に、本発明の別の一般的な形態では、動物用栄養組成物を提供するが、該組成物には、2つの並置した栄養構成体、タンパク質源を含有する液状担体から成る第1栄養構成体、及び繊維質源を含有するほぼ固体担体から成る第2栄養構成体を備える。
【0062】
好適には、上記組成物には炭水化物源を含有するバルクゲル担体から成る更なる栄養構成体を含む。
【0063】
更に、本発明の別の一般的な形態では、動物用栄養組成物を提供するが、該組成物には、2つの並置した栄養構成体、繊維質源を含有するほぼ固体担体から成る第1栄養構成体及び炭水化物源を含有するバルクゲル担体から成る第2栄養的構成体を備える。
【0064】
好適には、上記組成物には、タンパク質源を含有する液状担体から成る更なる栄養構成体を含む。
【0065】
更に、本発明の別の一般的な形態では、動物用栄養組成物を提供するが、該組成物には、2つの並置した栄養構成体、タンパク質源を含有する液状担体から成る第1栄養構成体及び炭水化物源を含有するバルクゲル担体から成る第2栄養的構成体を備える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0066】
次に本発明の実施例について、添付図を参照して記述する。
【0067】
本発明では、ペットフードにおいて望ましい3つの主要素、即ち、味、食感及び栄養の組合せを、多様な組成物及び包装で、提供を図るものである。本発明によるこれら3要素を、以下に詳細に記述する包装に関する何れの好適実施例範囲内での多数の異なる可食構成要素の何れか1つ又は全てに、組込んでよい。
【実施例1】
【0068】
図1を参照すると、ペットフードの包装された可食組成物10は、外側可食部分12及び内側可食部分14から成り、それらをベース部分18及び剥離カバー部分20から成る包装体16に封入している。
【0069】
可食外側部分12を、本発明の少なくとも1好適実施例では、皮状材料の層から構成するが、該層で容器を形成して、該容器を、可食内側部分14を少なくとも部分的に囲み、保持するよう構成し、それにより内側可食部分14を包装体16のベース部分18の内面22に接触させないようにする。皮状材料層を、例えばビスケット組成物としてもよく、包装体16のベース部分18の内面22と合致するよう成形する。少なくとも1つの更なる好適実施例において、可食外側部分12を、ペストリータイプの皮状としてもよい。
【0070】
好適には、必ずしもそうではないが、外側可食部分12のベース部分24を上方に延在する縁部26より厚い又は硬い組成物のものとしてもよい。少なくとも1好適実施例では、外側可食部分12又は少なくともそのベース部分を、動物の食餌中に繊維質を提供するのに適した組成物とする。
【0071】
外側可食部分12の組成物に関係なく、該外側可食部分を、その包装時当初の形状だけでなく、製品の保存期間中内側可食部分に関するその保存特性も維持するよう構成する。また、その特性を、包装体の内面22に貼付かない特性とし、それにより内側及び外側両可食部分を容易に包装体から、使用が必要な時に、取外可能にし、可食組成物の形状を、消費する動物が取付くまで維持する。
【0072】
内側可食部分14を、任意の適当なペットフード、例えばゼリー基材に保持した肉の塊等で構成してもよく、味、食感及び栄養の特性について調製する。或いは、内側可食部分を、乾燥してペレット化した食品成分で構成してもよい。
【0073】
また、図1を参照して、本発明の更なる好適実施例では、包装された可食組成物10には、混合可能な別の食品成分28を含む。食品成分28を小袋30に収容し、図2で最も分かるかも知れないように、内側可食部分14の上面34のほぼ中央にある凹部32に充填するよう配置する。本実施例の少なくとも1好適な形態では、図3で示すように、小袋30を包装体16の剥離カバー部分20の裏面36に付着させる。
【0074】
別の食品成分28を、例えばグレービー、又は、風味、水分及び栄養を可食組成物の内側可食及び外側可食両部分に添加するよう構成したソースとしてもよい。別の食品成分28を更に、追加のタンパク質源として、調製してもよい。
【0075】
包装体16のベース部分18を、好適には圧縮可能な再生プラスチック又はホイルから形成する。剥離カバー部分20を、適当なホイル又はプラスチックシート材料製とし、ベース部分18のリム38に、例えば熱又は超音波圧接等により、付着させてもよい。便宜上、包装体16には外方に延伸するタブ部分40をベース部分18に(図2において破線で示す)及び対応するタブ部分42を、図3で最も分かるように、剥離カバー部分20に設けてもよい。ベース部分のタブ40には、タブ40が十分な力を印加すると折れて取れるように構成するミシン目44を設け、該タブを剥離カバータブ部分42に付着させたまま残存させることにより、便利な把持要素を提供し、カバー20を剥離可能にしてもよい。
【0076】
包装体16を任意の便利な形状、例えば図1〜3で示すような、円形としてもよく、又は卵形、四角形、矩形、ダイヤモンド型、円筒形としてもよい。
【0077】
使用時には、剥離カバー部分20を、ベース部18から取除く。これにより、小袋30を備えた場合は、該小袋も内側可食部分14内の凹部32から引上げる。可食外側部分12及び可食内側部分14をその後包装体16のベース部分18から容易に、連続した全体として滑出させ、例えば対象とする動物消費者の給餌ボウル中に、完全に挿入する。小袋30を設けた場合は、その後それに穴を開け、その中身を内側及び外側可食部分上に広げる。
【実施例2】
【0078】
更なる好適実施例では、外側可食部分を、内側可食部分を完全に封入するものとして設けることが可能だが、その結果これにはベース部分及び側面を、同じ可食組成物の蓋部分と共に、備える。
【0079】
上述した組成物の特別な利点は、その向上した保存期間である。
【実施例3】
【0080】
更に本発明の別の好適実施例では、図4に示すように、可食組成物100を提供するが、該可食組成物にはビスケット状調製品の形態をした内側可食部分110及びほぼ肉調整品の形態をした外側可食部分112を備える。
【0081】
内側可食部分110を例えば骨のように成形してもよく、本実施例の少なくとも1つの好適な形態では、該内側可食部分には可食性ゲルを充填した中心空隙部114を含んでもよい。可食性ゲルは、堅さの範囲を、粘性スラリーからほぼ固体までにしてもよい。
【0082】
内側可食部分110を、更に好適には、動物に炭水化物及び繊維質の源を提供し、同様に動物の歯科衛生に資する咀嚼可能な要素を提供するように、調製する。
【0083】
可食組成物100を本実施例では、好適にはプラスチック製の外装体又は外皮116から成る包装内に封入して、引裂き用ファスナ(図示せず)を設けたソーセージ形の包装体120を提供する。使用時に、ほぼ包装体長に延在させた該ファスナを、可食組成物100全体を包装体から放出可能にして例えば対象となる動物消費者の給餌ボウルに置けるよう構成する。
【0084】
可食組成物を更に調製して、販売前及び使用前に冷凍又は冷蔵で保存してもよい。
【実施例4】
【0085】
更なる本発明の別の好適実施例では、図5及び図6を参照すると、ペットフード200の包装された可食組成物を、円筒形の密封缶206に封入した内側可食部分202及び外側可食部分204で構成する。本実施例の少なくとも1つの好適な形態では、外側可食部分204を、少なくとも缶206の側面及び底面の内面と合致するビスケット状層で構成するだけでなく、図6で示すように内側可食部分202を完全に包囲してもよい。内側可食部分を、その結果、任意の適当なペットフード、例えば肉の塊の入ったゼリー基材等で構成してもよい。本実施例でも、内側可食部分を乾燥してペレット化した食品成分の形態にすることが可能である。
【0086】
この好適実施例でも、混合可能な別の食品成分208を、缶206の円形上端部212と凹部214との間に保持する別の小袋210に供給してもよいが、該小袋210は内側可食部分202の上面又は外側可食部分204の上面216にある適当な凹部のどちらにも存在させてよく、後者では、外側可食部分204で内側可食部分202を完全に封入している。
【0087】
本実施例の少なくとも1つの好適な形態では、混合可能な別の食品成分を、円形上端部212の内側に着脱可能に付着させた小袋に供給し、それにより蓋を缶から外すと小袋をその保持用凹部214から引出せるようにしてもよい。
【実施例5】
【0088】
図7を参照すると、包装された可食食品組成物300を円筒缶306内に設けており、可食食品組成物300には外側可食部分304及び内側可食部分302を備える。この実施例では、ビスケット状材料から成るのを内側可食部分302とし、これを例えば骨の形に形成してもよい。外側可食部分304を、その結果、任意の適当なペットフード、例えばゼリー基材に保持した肉の塊等で構成してもよいが、乾燥してペレット化した食品成分でも構成可能である。
【0089】
本実施例の少なくとも1つの好適な形態では、混合可能な別の食品成分308を、小袋310に入れ、缶306の円形上端部312と外側可食部分304の上面にある凹部314との間に保持してもよい。この形態でも小袋310を円形上端部312の内側に付着させてもよい。
【0090】
本実施例の少なくとも1つの他の好適な形態では、内側可食部分302に内部空隙部316を設け、該内部空隙部を好適な食品補助製品、例えばタンパク質を豊富に含む組成物等、を収容するよう構成してもよい。
【0091】
栄養的構成
上述した実施例での食品成分の様々な要素の組成については、栄養的構成体のバランスの取れた並置に基づいて決定する。概して、これらについては、3つの主要供給源から成り、該源にはタンパク質源含有担体、繊維質源含有担体、炭水化物源含有担体を備えると、考えてもよい。
【0092】
繊維質源及び炭水化物源を、主に上述した実施例の包装された可食食品組成物のビスケット状部分に提供してもよい。他の可食部分でも、繊維質及び/又は炭水化物を、適当なペットフードの選択した組成物に合わせて提供してもよい。同様に、この部分で、少なくとも一部のタンパク質を担持させる。
【0093】
補助食品の組成
添加するタンパク質を、別の小袋の食品成分、例えばグレービー又はソース中に提供してもよい。
【0094】
或いは、小袋を、何れか1つの上記実施例において、添加するビタミン剤又は調整、治療又は予防医薬化合物用担体として、使用してもよい。
【0095】
上記では、本発明の幾つかの実施例のみを記述したが、当業者には明らかな変更については、それに対して本発明の範囲及び精神から逸脱することなく実施されうる。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明による可食組成物及び包装の好適実施例の横断立面図である。
【図2】図1の可食組成物及び包装の透視図であり、剥離カバー部分を除去して、これを示す。
【図3】図1及び図2の可食組成物及び包装の側面図であり、剥離カバー部分を部分的に包装から取り、カバーの裏面に付着させた別の食品成分の小袋を表わしている。
【図4】本発明による可食組成物及び包装の更なる実施例の断面図である。
【図5】本発明による可食組成物及び包装の更なる実施例の断面図である。
【図6】本発明による可食組成物及び包装の更なる実施例の断面図である。
【図7】本発明による可食組成物及び包装の別の更なる実施例の断面図である。
【符号の説明】
【0097】
10、100 可食組成物
12、112、204、304 外側可食部分
14、110、202、302 内側可食部分
16 包装体
18 ベース部分
20 剥離カバー部分
28、208、308 食物成分
30、210、310 小袋
32、214、314 凹部
40、42 タブ部分
44 ミシン目
116 外装体又は外皮
200 ペットフード
212、312 円形上端部
300 可食食品組成物
306 円筒缶
316 内部空隙部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側可食部分及び外側可食部分を備えるペットフードの包装された可食組成物であって、前記外側可食部分で少なくとも部分的に前記内側部分を収容する封入体を提供し、それにより前記可食組成物を1つの連続した全体として包装体から抽出させること、を特徴とするペットフードの包装された可食組成物。
【請求項2】
前記外側可食部分を、皮状材料の層から構成し、該層を前記包装体の少なくとも内面の1部分と合致する形状とすること、を特徴とする請求項1に記載の包装された可食組成物。
【請求項3】
前記皮状材料を、硬化させたベース部分及び上方に軟化させて延伸させた側面部分で構成すること、を特徴とする請求項1に記載の包装された可食組成物。
【請求項4】
前記外側可食部分を、前記形状を前記組成物の保存期間中、及び前記包装体から取出して消費するまでの間、維持するよう構成すること、を特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の包装された可食組成物。
【請求項5】
前記内側可食部分を、屋内愛玩動物の飼養に適する食品成分の任意の組成で構成すること、を特徴とする請求項1に記載の包装された可食組成物。
【請求項6】
前記可食組成物には別の食品成分を含むこと、を特徴とする請求項1に記載の包装された可食組成物。
【請求項7】
前記別の食品成分をグレービーとすること、を特徴とする請求項6に記載の包装された可食組成物。
【請求項8】
前記別の食品成分をソースとすること、を特徴とする請求項6に記載の包装された可食組成物。
【請求項9】
前記別の食品成分を小袋に封入すること、を特徴とする請求項6〜8の何れか1項に記載の包装された可食組成物。
【請求項10】
前記包装体をベース部分及び閉止部分で構成すること、を特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の包装された可食組成物。
【請求項11】
前記ベース部分を、圧縮可能な再生プラスチック又はホイルから形成すること、を特徴とする請求項10に記載の包装された可食組成物。
【請求項12】
前記閉止部分を、シート状ホイル又はプラスチック製の剥離蓋で構成し、該蓋を前記ベース部分のリムに、適当な接着手段によって付着させること、を特徴とする請求項10に記載の包装された可食組成物。
【請求項13】
前記小袋を前記剥離蓋の裏面に付着させること、を特徴とする請求項12に記載の包装された可食組成物。
【請求項14】
前記小袋を緩く備え、前記小袋を前記剥離蓋の下にある凹部に置くこと、を特徴とする請求項12に記載の包装された可食組成物。
【請求項15】
前記包装体を円筒缶とすること、を特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の包装された可食組成物。
【請求項16】
前記小袋を前記円筒缶の上端部の内面に付着させること、を特徴とする請求項15に記載の包装された可食組成物。
【請求項17】
前記小袋を緩く備え、前記小袋を前記円筒缶の前記上端部の下にある凹部に置くこと、を特徴とする請求項15に記載の包装された可食組成物。
【請求項18】
前記内側可食部分を、ビスケット状材料で構成すること、を特徴とする請求項1に記載の包装された可食組成物。
【請求項19】
前記内側可食部分には、タンパク質源を保持するよう構成した空隙部を設けること、を特徴とする請求項18に記載の包装された可食組成物。
【請求項20】
前記ビスケット状材料を骨に似せて形成すること、を特徴とする請求項18又は19に記載の包装された可食組成物。
【請求項21】
前記外側可食部分を、肉調製品でほぼ構成すること、を特徴とする請求項18〜20の何れか1項に記載の包装された可食組成物。
【請求項22】
前記外側可食部分を前記包装体の内面と合致する形状とすること、を特徴とする請求項21に記載の包装された可食組成物。
【請求項23】
前記包装体を、ソーセージに似せるよう成形したプラスチック製外装体で構成すること、を特徴とする請求項18〜22の何れか1項に記載の包装された可食組成物。
【請求項24】
前記プラスチック製外装体には、ほぼ前記外装体長に延伸させたファスナ部分を備え、前記ファスナ部分を、前記外装体から前記可食組成物を連続した全体として放出可能にするよう構成すること、を特徴とする請求項23に記載の包装された可食組成物。
【請求項25】
前記包装体を円筒缶とすること、を特徴とする請求項18〜22の何れか1項に記載の包装された可食組成物。
【請求項26】
前記包装された可食組成物には別の補助食品を含むこと、を特徴とする請求項1に記載の包装された可食組成物。
【請求項27】
前記補助食品をビタミン剤とすること、を特徴とする請求項26に記載の包装された可食組成物。
【請求項28】
前記補助食品を健康増進用補助食品とすること、を特徴とする請求項26に記載の包装された可食組成物。
【請求項29】
前記補助食品を治療用薬効補助食品とすること、を特徴とする請求項26に記載の包装された可食組成物。
【請求項30】
前記補助食品を予防用薬効補助食品とすること、を特徴とする請求項26に記載の包装された可食組成物。
【請求項31】
前記補助食品を、前記可食組成物の可食部分に形成する空隙部に保持すること、を特徴とする請求項26〜30の何れか1項に記載の包装された可食組成物。
【請求項32】
前記補助食品を小袋に保持すること、を特徴とする請求項26〜30の何れか1項に記載の包装された可食組成物。
【請求項33】
前記小袋を前記包装体のカバー部分内側に付着させること、を特徴とする請求項32に記載の包装された可食組成物。
【請求項34】
食品組成物を屋内の愛玩動物に提示する方法であって、前記方法には、
(a)前記食品組成物を、内側可食部分及び外側可食部分として調製するステップ、
(b)前記食品組成物をベース部分及び剥離蓋部分から成る包装体に含むステップ、
(c)前記包装体から前記食品組成物を取出すステップ、
(d)前記食品組成物を前記動物が消費するよう置くステップ、
を含むこと、を特徴とする方法。
【請求項35】
前記外側可食部分を皮状材料の層とし、該層を前記包装体の内側に合致するよう成形すること、を特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項36】
前記内側可食部分を前記屋内愛玩動物の飼養に適する食品成分の任意の組成で構成すること、を特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項37】
包装された食品組成物及び混合可能な別の食品成分を屋内の愛玩動物に提示する方法であって、前記方法には、
(a)前記食品組成物を調製して、ベース部分及び剥離蓋部分から成る包装体に封入するステップ、
(b)前記混合可能な別の食品成分を小袋に封入するステップ、
(c)前記小袋を前記剥離蓋部分の裏面に付着するステップ、
(d)前記食品組成物を前記包装体から取出すステップ、
(e)前記混合可能な食品成分を前記小袋から取出し、前記食品組成物上に供給するステップ、
を含むこと、を特徴とする方法。
【請求項38】
3つの並置した栄養構成体、タンパク質源を含有する液状担体から成る第1栄養構成体、繊維質源を含有するほぼ固体担体から成る第2栄養構成体、炭水化物源を含有するバルクゲル担体から成る第3栄養的構成体、を備えること、を特徴とする動物用栄養組成物。
【請求項39】
前記タンパク質源を少なくとも部分的に、別のグレービーソース食品成分に提供すること、を特徴とする請求項38に記載の動物用栄養組成物。
【請求項40】
前記タンパク質源を少なくとも部分的に、別のソース食品成分に提供すること、を特徴とする請求項38に記載の動物用栄養組成物。
【請求項41】
前記繊維質源を前記組成物のビスケット状部分に充分に提供すること、を特徴とする請求項38に記載の動物用栄養組成物。
【請求項42】
前記炭水化物源を前記組成物の前記ビスケット状部分に充分に提供すること、を特徴とする請求項38に記載の動物用栄養組成物。
【請求項43】
前記ほぼ固体の担体により前記バルクゲル担体用に少なくとも部分的な封入体を形成し、前記部分的封入体にはベース部分及び側面部分を含むこと、を特徴とする請求項38に記載の栄養組成物。
【請求項44】
ほぼ固体の担体で前記バルクゲル担体用の完全な封入体を形成すること、を特徴とする請求項38に記載の栄養組成物。
【請求項45】
前記組成物を包装内に封入すること、を特徴とする請求項33又は34に記載の栄養組成物。
【請求項46】
前記液状担体を前記包装内に含む小袋に封入すること、を特徴とする請求項33又は34に記載の栄養組成物。
【請求項47】
前記包装をベース部分及び閉止部分で構成すること、を特徴とする請求項34又は35に記載の栄養組成物。
【請求項48】
前記ベース部分及び前記閉止部分をプラスチック又はホイルで形成すること、を特徴とする請求項37に記載の栄養組成物。
【請求項49】
前記包装を、金属製円筒缶で構成すること、を特徴とする請求項34又は35に記載の栄養組成物。
【請求項50】
前記液状担体を前記ほぼ固体の担体に設けた空隙部に封入すること、を特徴とする請求項38に記載の栄養組成物。
【請求項51】
前記ほぼ固体の担体を前記バルクゲル担体で包囲すること、を特徴とする請求項40に記載の栄養組成物。
【請求項52】
前記組成物を包装内に封入すること、を特徴とする請求項41に記載の栄養組成物。
【請求項53】
前記包装をプラスチック外装体で構成すること、を特徴とする請求項42に記載の栄養組成物。
【請求項54】
前記包装を金属製円筒缶で構成すること、を特徴とする請求項42に記載の栄養組成物。
【請求項55】
本質的に本明細書で記述したような、及び添付図を参照した、包装された可食組成物。
【請求項56】
2つの並置した栄養構成体、タンパク質源を含有する液状担体から成る第1栄養構成体、及び繊維質源を含有する略固体担体から成る第2栄養構成体を備えること、を特徴とする動物用栄養組成物。
【請求項57】
前記組成物には炭水化物源を含有するバルクゲル担体から成る更なる栄養構成体を含むこと、を特徴とする請求項46に記載の栄養組成物。
【請求項58】
2つの並置した栄養構成体、繊維質源を含有するほぼ固体の担体から成る第1栄養構成体及び炭水化物源を含有するバルクゲル担体から成る第2栄養的構成体を備えること、を特徴とする動物用栄養組成物。
【請求項59】
前記組成物には、タンパク質源を含有する液状担体から成る更なる栄養構成体を含むこと、を特徴とする請求項48に記載の栄養組成物。
【請求項60】
2つの並置した栄養構成体、タンパク質源を含有する液状担体から成る第1栄養構成体及び炭水化物源を含有するバルクゲル担体から成る第2栄養的構成体を備えること、を特徴とする動物用栄養組成物。
【請求項61】
前記組成物には、繊維質源を含有するほぼ固体の担体から成る更なる栄養構成体を含むこと、を特徴とする請求項50に記載の栄養組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−530056(P2007−530056A)
【公表日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−505328(P2007−505328)
【出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【国際出願番号】PCT/AU2005/000440
【国際公開番号】WO2005/094609
【国際公開日】平成17年10月13日(2005.10.13)
【出願人】(506329993)
【出願人】(506330014)
【Fターム(参考)】