説明

同一のコンピュータコードの異なるバージョンを搬送するセキュアリンクされた媒体

ソフトウェア提供手段は、ソフトウェアプログラムの少なくとも2つのバージョンを有する少なくとも2つの記憶媒体を有する。ソフトウェアプログラムの第1バージョンは、プログラムのフルバージョンを有し、第2バージョンは、プログラムの限定されたバージョンを有する。セキュリティタグなどの識別手段の存在により、ソフトウェアプログラムの第1バージョンは、第2記憶媒体に存在する場合に限って、又はその逆の場合にあるが、実行可能とされる。セキュリティタグは、RF−IDドングルであってもよい。また、関連するデータが2つの別のデータキャリアに格納されるデータキャリアに格納されたデータを実行するためのシステム及び方法が提供される。データキャリアの少なくとも1つは、識別手段を有し、この識別手段の存在は、装置の1つにおけるデータキャリアの1つの利用を許可する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、同一のコンピュータコードの異なるバージョンを搬送する媒体をセキュアリンクさせる方法と、コンピュータコードの形式などによる少なくとも2つの異なるバージョンのソフトウェアプログラムを有する少なくとも2つの記憶媒体を有するソフトウェア提供手段とに関する。
【背景技術】
【0002】
ソフトウェアプログラムに対する認証鍵を生成することは、当該分野において知られている。ソフトウェアプログラムには、ドングル(dongle)などの認証鍵が設けられるようにしてもよく、これにより、当該ソフトウェアプログラムは、認証鍵があるときに限って適切に実行することとなる。認証鍵は、USB(Universal Serial Bus)ポートなどのシリアルポートやパラレルポートに接続されるデバイスであってもよいし、又はコンピュータやゲームコンソールに無線接続するものであってもよい。
【0003】
このような認証鍵又はセキュリティタグは、単に認証鍵をチェックし、これに応じて「真」又は「偽」を返す機能を有し、プログラムの1つのポイントにおける1つのビット値に対する保護を行うことによるものであってもよい。より高度な認証鍵は、ビルトイン暗号化機能を有し、リバースエンジニアリングを防ぐよう設計された製造技術を利用するものであってもよい。さらに、認証鍵はまた、ソフトウェアのキー部分が認証鍵の内部に格納されるように、不揮発性メモリを有するようにしてもよい。
【0004】
認証鍵が与えられたソフトウェアプログラムは、鍵がない場合、実行を拒絶するか、又は制限モードにより実行するかもしれない。これらのハードウェアキーは、コピープロテクションなどのデジタル権利の行使手段として設けられる。主として、このようなハードウェア要素は、ソフトウェアコード自体よりコピーすることがはるかに困難であるためである。
【0005】
US2003/0228911では、さらにゲームシステム上でDVD映画の再生を可能にするため、コンソールベースのゲームシステムにドングルを設けることが提案されている。これらのゲームシステムは、最も頻繁には光ディスクドライブからロードされるディスクからのテレビゲームを実行するのに専用のものである。このとき、ドングルは、DVD再生コードがドングルからゲームシステムに転送されると、ゲームシステムがDVD映画を再生可能となるように、DVD再生コードを格納するようにしてもよい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、2つの記憶媒体のそれぞれの上のソフトウェアプログラムに同一プログラムの異なるバージョンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の特徴によると、上記及び他の課題は、ソフトウェアプログラムの第1バージョンと第2バージョンをそれぞれ有する第1記憶媒体と第2記憶媒体とを少なくとも有するソフトウェア提供手段であって、前記第1バージョンは、前記プログラムのフルバージョンを有し、前記第2バージョンは、前記プログラムの限定されたバージョンを有し、前記ソフトウェアプログラムの第1バージョンは、前記第2記憶媒体が存在する場合に限って、又は逆の場合も同様に実行可能とされることを特徴とする手段により実現される。
【0008】
ソフトウェア提供手段は、ソフトウェアプログラムパッケージを有してもよく、それは、何れかのコンピュータ、又はCD、DVD、BD、ROMカード、スモールフォームファクタ光ディスクなどのゲームコンソール読み出し可能な媒体及びこのような媒体の何れかの組み合わせであってもよい。
【0009】
第1及び第2記憶媒体は、何れかの記憶媒体及び/又は何れかのデータキャリアであってもよい。
【0010】
ここでは、ソフトウェアという用語によって、何れかのコンピュータやゲームコンソールなどの何れかの処理手段によって読み出し又は解釈される何れかのプログラムコード又はコンピュータプログラムコードが意味される。
【0011】
本発明の他の特徴によると、データキャリア上に格納されたデータを実行するためのデータ処理ユニットを有するシステムであって、関連するデータが2つの別のデータキャリア上に格納されるシステムが提供される。データキャリアの少なくとも1つは、識別手段(セキュリティタグなど)を有し、識別手段の存在が装置の1つにおけるデータキャリアの1つの利用を許可する。
【0012】
これら2つの別のデータキャリアは、異なるタイプの装置における再生のため設けられるかもしれない。
【0013】
好ましくは、第1の記憶媒体は、メイン媒体であり、プログラムのブルバージョンを有する。これにより、当該フルバージョンは、その一部が処理パワーなどの相対的に大きなリソースを必要とする要素及び機能を有する。具体例として、アドバンストフルスクリーングラフィックス、マルチチャネルサウンド、ボーナスマテリアルなどがあげられる。第1媒体は、CD−ROM、DVD、ブルーレイディスク(BD)などの何れかのコンピュータ可読媒体であってもよい。第1記憶媒体は、好ましくは、固定された装置、固定されたコンピュータ、PlayStation、Xbox、Gamecubeなどのゲームコンソールなどの第1装置により利用される。
【0014】
第2記憶媒体は、サブ媒体であり、典型的には、プログラム実行時に格納容量と処理パワーの両方を要求するグラフィックス、サウンドなどのリソースを限定的に利用するプログラムの限定されたバージョンを有するかもしれない。第2記憶媒体は、典型的には、上述した固定された装置より少ないハードウェアリソースしか有しない携帯装置などのサブ装置により使用されるよう構成されるかもしれない。好ましくは、第2記憶媒体は、PSP(PlayStation Portable)、Gameboy、携帯電話などのポータブル又は携帯装置などのサブ装置による利用のための着脱可能な媒体であり、第2記憶媒体は、CD、DVDなどの何れかの着脱可能な媒体、又は好ましくは、メモリIC、ROMカード、スモールフォームファクタ光ディスク、フラッシュカードなどのより小さなサイズの媒体を有するかもしれない。
【0015】
好適な実施例では、ソフトウェアプログラムは、ゲームコンソール上でプレイされるゲームプログラムを有する。フルバージョンは、固定されたゲームコンソールでプレイされるときに完全な実行のため提供され、限定されたバージョンは、モバイル又はセルラ電話又はGameboyなどのポータブルゲームコンソール上でプレイされるよう構成され、提供されるかもしれない。
【0016】
第2記憶媒体上に設けられるプログラムバージョンは、限定されたバージョンによるプログラムの実行を可能にするかもしれない。第2プログラムバージョンは、高度なグラフィックス及び/又はサウンドなどの大きな要求が求められる機能を省くよう単に変更されたフルプログラムのすべての機能を有するかもしれず、及び/又は第2プログラムバージョンは、フルバージョンプログラムの一部の機能のみを提供可能であってもよい。
【0017】
同時に両方のプログラムの使用を回避するため、又はフルバージョンのさらなる保護を有するため、プログラムの第1バージョンは、プログラムの第2バージョンの存在なく実行することができなくされてもよい。従って、プログラムの第2バージョンはまた、ドングルとして機能するかもしれない。
【0018】
セキュリティタグ又は認証手段が、これら記憶媒体の何れかに設けられてもよく、好ましくは、セキュリティタグ又は識別手段が、第2記憶媒体に設けられる。
【0019】
第1及び第2記憶媒体は、RF−IDタグなどの識別手段を介し互いに関連付けされてもよい。
【0020】
最も頻繁には、コンピュータ又は固定されたゲームコンソールなどの第1装置は、第1記憶媒体及び第2記憶媒体の存在をチェックし、これにより、第1及び第2記憶媒体の両方が、第1装置からアクセス可能である必要がある。
【0021】
第2記憶媒体を識別するため、第2記憶媒体には、第1装置から読み出し可能な何れかの識別手段が設けられるかもしれない。識別手段は、セキュリティタグなどの第2媒体の識別を有する何れかのタグであってもよく、識別手段は、特定の第2記憶媒体を識別する何れかの識別番号又は識別コードであってもよい。
【0022】
さらに、第1媒体上のデータは、それを使用ミスから保護するため暗号化されてもよい。第2媒体の識別手段は、第1媒体上のデータのすべて又は重要部分を解読するためのキーを提供するキー階層に含まれてもよい。識別手段は、ディスクID又はRF−IDタグの形式により提供される識別コードを有するようにしてもよい。あるいは、タグは、例えば、ディスク識別値をタグに含めることによって、ディスク識別値とタグを個別化することによってディスクに結合されてもよい。ディスク識別値は、タイトル毎又はディスク毎に一意的なものであってもよい。これら2つの記憶手段の間のセキュアなリンク又は関連付けを提供するための他の可能性は、スマートカードチップを利用して、暗号処理及びセキュアな格納を可能にすることである。
【0023】
従って、第2記憶手段の識別手段又は第2記憶手段に添付されたRF−IDタグの識別手段が、第1記憶手段上のデータ(の一部)を解読するのに必要とされるかもしれない。第1記憶手段の識別手段は、第2記憶手段に添付されたRF−IDタグ又は第2記憶手段に格納されてもよい。
【0024】
第1媒体と第2媒体との間の通信は、例えば、RF(Radio Frequency)の使用又はNFC(Near Field Communication)により提供されてもよい。通信は、一方向又は双方向であってもよい。
【0025】
第2記憶媒体は、USB(Universal Serial Bus)などのシリアルポート又は第1装置のパラレルポートに接続される、又は第1装置のディスクドライブなどのドライブに挿入される装置の形式により提供されてもよく、あるいは、それは第1装置と無線接続されてもよい。
【0026】
従って、識別手段は、第2記憶媒体上に存在し、第2記憶装置を第1装置のポート又はドライブに挿入すると、第1装置により読み出されてもよい。
【0027】
好適な実施例では、少なくとも識別手段は、第1装置に無線により関連付けされてもよく、これにより、それは、第1装置のポート又はドライブを占有することなく、第1記憶媒体を有する第1装置に設けられるかもしれない。従って、第1装置は、識別コードが第1装置に設けられるように、第2媒体上の識別手段に無線によりアクセスするかもしれない。
【0028】
このように、識別手段は、光手段、Bleutooth、RFなどの電磁気手段、無線LANなどの無線接続を介し第1装置にアクセス可能とされるかもしれない。
【0029】
本発明の一実施例では、識別手段は、第2記憶媒体を有する携帯装置から第1装置にアクセス可能にされてもよい。従って、携帯装置は、第1装置が識別手段にアクセスすることを可能にするBluetoothや無線LAN接続など、第1装置への有線又は無線接続を有するかもしれない。
【0030】
好適な実施例では、例えば、RF−IDタグ、好ましくは、第1装置により照会可能な第2記憶媒体に埋め込まれたRF−IDタグなどを利用して、第1装置と第2記憶媒体との間が直接接続される。
【0031】
さらなる代替は、第1装置と第2媒体との間のケーブル接続である。
【0032】
第2記憶媒体はさらに、ユーザのデジタル権利を有するかもしれない。これにより、ユーザは、第2記憶媒体上に設けられるタグによって規定されるプログラムのある部分へのアクセスが禁止されるように、制限された権利を有するかもしれない。従って、ソフトウェアアプリケーションプログラムベンダーは、好ましくは、すべてのユーザにアプリケーションプログラムパッケージを提供するかもしれず、この場合、ユーザは、ライセンスの取り決めに従って、第2媒体上で規定されるアプリケーションプログラムパッケージの部分しかアクセスできなくなる。これにより、この場合、第2記憶媒体上に規定されるデジタル権利は、第1媒体の使用を制限する。
【0033】
好適な実施例では、ユーザのデジタル権利は、第1装置に無線により伝送される。デジタル権利は、識別手段に関連付けされてもよく、あるいは、識別手段はデジタル権利を有するようにしてもよい。
【0034】
さらに、デジタル権利は、プログラムが所定の時間使用された後、又はユーザがあるレベルのスキルに到達した後、更新されるようにしてもよい。
【0035】
ソフトウェアプログラムは、例えば、コンピュータ又はゲームコンソールゲームであってもよく、このときタグは、パラメータが他のコンソールにおけるプレイ時などに利用できるように、ゲームパラメータなどのパラメータを格納するようにしてもよい。これにより、ゲームの同一のインスタンスが、携帯装置と固定された装置において交互にプレイ可能となる。あるいは、又は加えて、ユーザがあるレベルに到達するまではオンラインゲーム又はネットワーク装置などが利用可能とならないように、タグがゲームレベルメータを有するようにしてもよい。
【0036】
これにより、RF−IDタグは、モバイルプラットフォーム又は固定プラットフォームにおいてプレイされるゲームを伝送又は継続することを可能にするため、プレイされるゲームの進捗などを格納するのに利用されてもよい。RF−IDタグはまた、あるレベルに到達すると、ゲームのネットワークモードへのエントランスチケット及び識別として利用されるかもしれない。RFタグの所有は、ユーザがゲームに勝った人であることを以降において証明するかもしれない。
【0037】
従って、デジタル権利は、プログラムの第1バージョンから第2記憶媒体の識別手段に更新されるかもしれない。識別手段は、デジタル権利の格納を可能にするストレージを有するようにしてもよい。
【0038】
2つの装置上でのゲームの再生を可能にするのに加えて、RF−IDタグは、通常はドングルによって提供される同一のコピー保護及びデジタル権利管理を適用する。これは、それが認証するソフトウェアをコピーするよりタグをコピーすることがはるかに困難であるため、実現される。ドングルはまた、ハードウェアキー及び/又はセキュリティ装置と呼ばれるかもしれない。
【0039】
さらに、同一のコンピュータコードの異なるバージョンを搬送するセキュアリンクされた媒体を提供する方法が提供される。当該方法は、前記ソフトウェアプログラムの第1のフルバージョンを第1記憶媒体に設けるステップと、前記ソフトウェアプログラムの第2の限定されたバージョンを第2記憶媒体に設けるステップとを有し、前記ソフトウェアプログラムの第1バージョンは、前記第2記憶媒体が存在する場合に限って実行可能とされることを特徴とする。
【0040】
本発明のさらなる特徴によると、請求項1記載のソフトウェア提供手段を読み取るドライバと、コンピュータ/ゲームコンソールとを有するシステムが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
新しいゲームを発売するゲーム提供者は、ユーザがどこでもゲームをプレイすることが可能となることを所望するかもしれない。従って、当該提供者は、ユーザが自宅のDVD又はブルーレイドライブを備えたゲームコンソールにおいて、ポータブルブルー(PB)ドライブを備えた携帯装置又は携帯電話において、また好ましくは友人のPCなどにおいてゲームをプレイすることを可能にすることを所望する。さらに、ゲームはネットワーキング機能を有するが、ユーザがゲームにおいてあるレベルに到達したときに限って、これらを利用することが可能とされる。
【0042】
図1において、ゲームをプレイするための固定されたシステム1、すなわち、ゲームコンソールが示される。好適な実施例では、ゲームコンソールは、コンソール2(これは、コンソール以上のものであり、もう1つの記憶装置であり、実際に、それはハードディスクを有していないかもしれない。それは、第1の記憶手段、すなわち、光ディスクドライブを受け付けるドライブを有する。)、スピーカー3及びモニタ/ディスプレイ4を有するSonyのPlayStation、Game Cube、X−Boxなどである。
【0043】
図2において、コンソール2は(上記を参照されたい)がより詳細に示される。コンソールは、プロセッサ又はデータ処理ユニット6、メモリ9、オーディオアダプタ7及びディスプレイアダプタ8を有する。コンソールはさらに、光ディスクドライブ10とRF−IDリーダ11を有する。
【0044】
ディスクドライブ10は、ゲームのメイン又は第1バージョンを格納するブルーレイディスクなどのディスク12を読み取るよう構成される。
【0045】
RF−IDリーダ11は、第2記憶媒体27上のチップ28を読み取る。第2記憶媒体は、一体化されたチップ28を備えるスモールフォームファクタ光ディスク27である。チップは、ディスク12上のゲームに係るRF−IDタグを有する。
【0046】
従って、固定されたシステムがディスク12に格納されているゲームを処理するため、ディスク12上のゲームがメモリ9に読み出され、RF−IDリーダ11が第2記憶媒体27のRF−IDタグを読み取り、プロセッサ6がこの読み出されたRF−IDタグのIDと格納されているゲームのデータとを対比し、ユーザは固定されたシステムにおいてゲームをプレイすることが可能となる。この比較ステップは、解読ステップを有し、ディスク12上のデータを解読するのに必要な鍵は、一体化されたチップ28のタグIDとディスク12のディスクIDの組み合わせであるかもしれず、あるいは、暗号鍵である一体化されたチップ28のタグIDと共に、ディスク12上に暗号化された形式により格納されてもよい。
【0047】
ユーザが携帯装置でもまたゲームをプレイすることが可能となるように、スモールフォームファクタ光ディスク27は、典型的には、固定された装置と比較して利用可能な処理パワーがより少ない携帯装置でプレイするよう構成されるゲームの限定バージョンを有する。
【0048】
図3において、このような携帯装置21が示される。携帯装置21は、ポータブルPlayStation(PSP)、ゲームボーイアドバンス(GBA)などのポータブルゲーム装置である。あるいは、それはゲーム機能を備えた携帯電話である。PSPは、情報又はゲーム機能を表示するディスプレイ22と、ユーザがゲームの音声を聞くことを可能にするスピーカー23とを有する。さらに、内部メモリ24が設けられる。さらに、プロセッサ25とディスクドライブ26が設けられる。これらの要素はすべて、ディスクドライブ26に挿入されるディスク27上に格納されたゲームの再生を可能にするよう相互接続される。ディスク27は、第2の記憶媒体であり、携帯装置上でプレイするよう構成されるゲームの第2バージョンを有する。ディスク26は、チップ28(CiD(Chip in Disc))を有する。チップは、RF−IDタグを有する。
【0049】
ここでは、同時に異なる場所でゲームをプレイすることはできないことが理解される。RF−IDタグとCiDを所持する人は、自分のモバイルで又は自宅でゲームをプレイすることは可能であるが、同時に双方の場所でプレイすることはできない。従って、CiDは、固定されたゲームに対するドングル、セキュリティタグ又は認証鍵として機能し、レベル情報などのゲームパラメータを格納するのに利用可能である。
【0050】
当業者は、本発明の他の実施例においては、他のデータキャリアが利用可能であると容易に理解するであろう。効果的には、ROM、EEPROM又はフラッシュメモリなどのソリッドステートメモリが、ゲームの限定されたバージョンを格納するのに利用可能である。
【0051】
上記説明から、本発明が、コンピュータゲームプログラムを搬送するデータキャリアによってのみ使用されることを意図したものでなく、他のタイプのコンピュータプログラムデータもまたデータキャリア上に格納可能であるということが明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】図1は、本発明の実施例による固定されたシステムを示す。
【図2】図2は、図1に示されるゲームコンソールの簡単化された図を示す。
【図3】図3は、対応する携帯装置を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトウェアプログラムの第1バージョンと第2バージョンをそれぞれ有する第1記憶媒体と第2記憶媒体とを少なくとも有するソフトウェア提供手段であって、
前記第1バージョンは、前記プログラムのフルバージョンを有し、
前記第2バージョンは、前記プログラムの限定されたバージョンを有し、
前記ソフトウェアプログラムの第1バージョンは、前記第2記憶媒体が存在する場合に限って実行可能とされる、
ことを特徴とする手段。
【請求項2】
請求項1記載のソフトウェア提供手段であって、
前記第2記憶媒体は、着脱可能な媒体であることを特徴とする手段。
【請求項3】
請求項1又は2記載のソフトウェア提供手段であって、
前記着脱可能な媒体は、ROMカード及び/又はスモールフォームファクタ光ディスクを有することを特徴とする手段。
【請求項4】
請求項1乃至3何れか一項記載のソフトウェア提供手段であって、
前記フルバージョンは、多くのリソースを必要とすることを特徴とする手段。
【請求項5】
請求項1乃至4何れか一項記載のソフトウェア提供手段であって、
前記第1及び第2記憶媒体は、識別手段を介し関連付けされることを特徴とする手段。
【請求項6】
請求項5記載のソフトウェア提供手段であって、
前記識別手段は、RF−IDタグを有することを特徴とする手段。
【請求項7】
請求項6記載のソフトウェア提供手段であって、
前記RF−IDタグは、前記第2記憶媒体上に設けられることを特徴とする手段。
【請求項8】
請求項1乃至7何れか一項記載のソフトウェア提供手段であって、
前記ソフトウェアプログラムは、ゲームプログラムを有することを特徴とする手段。
【請求項9】
請求項1乃至8何れか一項記載のソフトウェア提供手段であって、
前記第2記憶媒体はさらに、ユーザのデジタル権利を有することを特徴とする手段。
【請求項10】
請求項9記載のソフトウェア提供手段であって、
前記デジタル権利は、前記プログラムの第1バージョンから更新可能であることを特徴とする手段。
【請求項11】
請求項10記載のソフトウェア提供手段であって、
前記デジタル権利は、ユーザのレベルを有することを特徴とする手段。
【請求項12】
同一のソフトウェアプログラムの異なるバージョンを搬送するセキュアリンクされた媒体を提供する方法であって、
前記ソフトウェアプログラムの第1のフルバージョンを第1記憶媒体に設けるステップと、
前記ソフトウェアプログラムの第2の限定されたバージョンを第2記憶媒体に設けるステップと、
を有し、
前記ソフトウェアプログラムの第1バージョンは、前記第2記憶媒体が存在する場合に限って実行可能とされることを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項1記載のソフトウェア提供手段上に設けられたソフトウェアプログラムであって、
当該ソフトウェアプログラムは、コンソールゲームプログラムを有することを特徴とするプログラム。
【請求項14】
請求項1記載のソフトウェア提供手段を読み取るためのドライバと、コンピュータ及び/又はゲームコンソールとを有するシステム。
【請求項15】
データキャリ上に格納されたデータを実行するためのデータ処理ユニットを有するシステムであって、
関連するデータが2つの別のデータキャリア上に格納され、
前記データキャリアの少なくとも1つは、識別手段を有し、
前記識別手段の存在は、前記装置の1つにおける前記データキャリの使用を許可する、
ことを特徴とするシステム。
【請求項16】
請求項15記載のシステムであって、
前記2つの別のデータキャリアは、異なるタイプの装置における再生のためのものであることを特徴とするシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2008−504626(P2008−504626A)
【公表日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−518750(P2007−518750)
【出願日】平成17年6月21日(2005.6.21)
【国際出願番号】PCT/IB2005/052033
【国際公開番号】WO2006/003546
【国際公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】