説明

同時に行われる複数のウインドウ操作によって可変である尺度を分析するための装置

本装置は、時間で変化する尺度の分析のために設けられている。それは、選択された尺度の描写を表示するためのディスプレイウインドウ(MA)を管理するためのツールと、尺度についての第1選択ツール(O1)及び時間基準についての第2ツール(O2)であって、管理ツール(MA)に接続されている第1選択ツール(O1)及び第2ツール(O2)に関連するツールと、を備える。装置(D)は、さらに、第3リンクツール(O3a乃至O3c)を備える。その第3リンクツールは、いくつかの尺度を選択するとともに、時間基準を関連付けるユーザが、(i)少なくとも二つのディスプレイウインドウ及び選択されている尺度を選択することを可能にし、そして、(ii)選択されているディスプレイウインドウの第1ツール(O1)を互いに接続すること及び/又は第2ツール(O2)を互いに接続することを可能にし、これにより、マスターとなるウインドウにおいて関連付けされている第1ツール(O1)又はマスターとなるツールの一つを使用するユーザによる尺度の選択が、管理ツール(MA)による同一の尺度の選択を、いわゆるスレーブとなるディスプレイウインドウのそれぞれにもたらす、及び/又は、関連付けされている第2ツール(O2)の一つによる時間基準の選択が、管理ツール(MA)による同一の時間基準の選択を、スレーブとなるディスプレイウインドウのそれぞれにもたらす、ということを可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時間とともに変化する尺度(magnitude)を表すデータファイルを分析するための分析装置に関する。その分析装置は、少なくとも一つのデータ処理マイクロプロセッサを有する情報処理機器にインストールされることを目的とする。その情報処理機器は、コンピュータなどのようなものであり、例としては、ポータブルコンピュータなどが挙げられる。
【背景技術】
【0002】
本発明は、任意のタイプの尺度に関する。その尺度の値は、時間とともに拡大する可能性があるものであり、例えば、オブジェクトの位置、所定の位置における温度や圧力(好ましくは気圧も)、動作の経過、又は、製品の価格などである。
【0003】
さらに、ここで“分析装置”とは、選択されている時間範囲の間において、同一の尺度又は異なる尺度についての一又は二以上の同一の描写(representation)又は異なる描写を表示するよう用いることが可能な装置を意味する。その表示は、異なるディスプレイウインドウにおいて、コンピュータ装置(computer installation)の少なくとも一つのスクリーン上でグラフィックの形態で行われる(任意で、共通の“メインウインドウ”内でグループ化される)。
【0004】
ここで“描写”とは、時間に対する尺度の発展を表すことを意味する。その尺度は、生成されたグラフィック要素と関連する。例えば、一時間毎に報告される各パラメータ(ある位置における温度など)の値及びこの値についての進行中の平均値、又は、毎分報告される動作の経過及びこの経過についての進行中の平均を表すことも可能である。
【0005】
通常、上述のタイプの分析装置は、ソフトウエアモジュール(又はコンピュータモジュール)の形態をとるが、また、電子回路の形態や、回路とソフトウエアとの組み合わせの形態をとってもよい。それは、コンピュータ機器にインストールしてもよい。例えば、サーバを用いたリモートでのダウンロードや、ストレージメディアからのロードによってインストールされる。そのストレージメディアは、光学読み取りディスク(CD−ROMやDVD−ROM)、光磁気ディスク、又は、USBキーなどである。
【0006】
通常、このタイプの分析装置は、ディスプレイウインドウを定義することが可能な管理ツールを有する。そのディスプレイウインドウは、選択した尺度の描写を表示することを目的としており、さらに、そのディスプレイウインドウは、いくつかの中から第1の尺度を選択する第1ツールと、少なくとも一つの時間基準(例えば、ディスプレイウインドウの始動時点及び/又は終了時点など)を選択することを可能にする第2ツールと、任意であるが、いくつかの選択された尺度の中から一つの描写を選択することを可能にする他の(第4)ツールと関連する。
【0007】
これら第1ツール、第2ツール、第4ツールのそれぞれは、例として、メニュー、インプットボックス、移動ボタン、スクロールバー、スクロールボタンなどである。
【0008】
当業者には既知であるように、上述したタイプの分析装置における目的の一つは、いわゆる“理解し易い”(coherent)ウインドウのセット(また、“理解し易い設定”(coherent configurations)としても知られている)を表示するために、異なる尺度の異なる描写をできる限りユーザが照合可能にすることと、さらに、それら第1ツール及び第2ツールを用いて、いわゆる“基本的な”制御操作をユーザが実行可能にすることである。
【0009】
ここで“理解し易い設定”とは、以下に述べる2つの目的のうち、少なくとも一つを達成することが可能な設定を意味する。例としては、発生し得る相互関係及び/又は発生し得る現象又は振る舞いを決定することを目的とする。それらは、
−同じ終了時点までの、及び/又は、同じ始動時点から開始する、異なる尺度における少なくとも二つの同一の描写を互いに比較することと、
−同じ終了時点までの、及び/又は、同じ始動時点から開始する、同じ尺度における少なくとも二つの異なる描写を照合することである。
【0010】
異なるディスプレイウインドウ上で、全く同じ終了時点、及び/又は、全く同じ始動時点を、その後のディスプレイウインドウと関連する第1ツール及び第2ツールを用いて正確に得ることは、扱いにくく、かつ、時間を必要とする操作である。さらに、その動作は、相当な注意を必要とする。それは、これらツールを制御するための操作を何度も繰り返す必要があるからであり、さらに、特にスクロールバー及び/又はスクロールボタンの形態をとるとき、第2ツールの制御が不確実な性質であることに起因する。
【0011】
先行技術による分析装置を用いた上述の目的の一つを達成するために、ユーザが実行する必要がある操作について、より深い理解を可能にするよう、図1(ディスプレイウインドウ)及び図2(継続的な設定及び操作)を参照して実施例を説明する。
【0012】
この実施例において、最初に、ユーザ(U)は、4つの異なる尺度の描写を選択し、終了時点tに関する理解し易い設定を得ることを望む。4つのディスプレイウインドウFiの最初の状態(この実施例の場合、これら4つの異なる尺度の描写が表示される)は、Eijで指定される(E11(C11,t1,Y11),E21(C21,t2,Y21),E31(C31,t3,Y31),E41(C41,t4,Y41)、この場合、Cijは、ディスプレイウインドウFiにおける選択された尺度の描写を意味する。tkは、ディスプレイウインドウFiの時間基準(例えば、終了時点)を意味する。Yijは、終了時点tkでの尺度Cijの値を意味する)。さらに、4つの状態のセットEijは、設定Anの構成要素である。したがって、ここでの目的は、設定A1(E11,E21,E31,E41)から理解し易い設定A4(E12,E22,E31,E42)へ移行することである。
【0013】
これを実行するために、ユーザは例として、4つのディスプレイウインドウFiと関連する第1ツール及び第2ツールを用いて以下の監視操作を実行する。

−ウインドウF2及びF4における2つの新しい尺度C22及びC42の選択S2及びS4、それらと関連する第1ツールO1を用いて行う。これにより、第2の設定A2(E11(C11,t1,Y11),E’21(C22,t2,Y22),E31(C31,t3,Y31),E’41(C42,t4,Y42))を得る。

−状態E11であり、尺度C11と関連するウインドウF1における時間基準tの選択D1。これにより、第3の設定A3(E12(C11,t,Y12),E’21(C22,t2,Y22),E31(C31,t3,Y31),E’42(C42,t4,Y42))を得る。

−状態E’21及びE41’にそれぞれ置かれ、さらに、尺度C22及びC42にそれぞれ関連するウインドウF2及びF4における時間基準の継続的な選択D2及びD4。それらの選択は、ウインドウF1についての時間基準tが得られまで行われる。これにより、理解し易い第4の設定A4(E12(C11,t,Y12),E22(C22,t,Y23),E31(C31,t3,Y31),E42(C42,t,Y43))を得る。この理解し易い設定は、図において(O)で示される。
【0014】
最終的な理解し易い設定を得るために、ディスプレイウインドウの数がより多くなればなるほど、ユーザは、より多くの監視操作を実行しなければならない。その監視操作は、これらのディスプレイウインドウと関連する第1ツール及び第2ツールを用いて行われる。
【0015】
したがって、本発明の目的はこの状況を改善することである。
【0016】
この目的を達成するために、データファイル(時間とともに変化する尺度によって予測される値を表す)を分析するための装置を提案する。その装置は、導入部で説明したタイプの装置であり、さらに、その装置は、ディスプレイウインドウ用管理ツールを補完する第3リンクツールと、異なるディスプレイウインドウと関連する尺度用の第1選択ツールと、時間基準用の第2選択ツールと、[また、オプションで、尺度描写用の第4選択ツールと、]を備える。この第3リンクツールは、ユーザが、選択されている尺度のディスプレイウインドウの少なくとも2つを選択することを可能にする。そのユーザは、多くの尺度の描写及び関連する時間基準を選択する。この第3リンクツールには、選択されているディスプレイウインドウの第1ツールを互いに及び/又は第2ツールを互いに関連付けするタスクが割当てられる。これにより、ユーザが関連付けされている第1ツールの一つを用いて尺度を選択するたびに、管理ツールによる同一の尺度の選択が、いわゆるスレーブとなるディスプレイウインドウにおいて行われる。その関連付けされている第1ツールは、マスターとして知られ、マスターとなるディスプレイウインドウと関連している。さらに(又は)、ユーザが関連付けされている第2ツールの一つを用いて時間基準を選択するたびに、管理ツールによる同一の時間基準の選択が、スレーブとなるディスプレイウインドウにおいて行われる。その関連付けされている第2ツールは、マスターとして知られ、マスターとなるディスプレイウインドウと関連している。
【0017】
本発明による分析装置は、他の特徴を有していてもよい。他の特徴は、個別に取り入れられていても、組み合わせて取り入れられていてもよい。他の特徴は、特に以下のものである。
−マスターとなる関連付けされている第1ツールを用いてユーザが尺度を選択したとき、第3リンクツールには、あるタスクが割当てられていてもよい。そのタスクは、管理ツールによる同一の尺度の選択をスレーブとなるディスプレイウインドウのそれぞれにおいて実行し、同様に、選択されているディスプレイウインドウにおける一つの時間基準と同一のものの選択を、管理ツールによってスレーブとなるディスプレイウインドウのそれぞれにおいて実行するタスクである。
−他には、マスターとなる関連付けされている第1ツールを用いてユーザが尺度を選択したとき、第3リンクツールには、あるタスクが割当てられていてもよい。そのタスクは、管理ツールによる同一の尺度の選択を、スレーブとなるディスプレイウインドウのそれぞれにおいて始動し、同様に、選択されている尺度それぞれで最後に知った時点を、選択されているディスプレイウインドウのそれぞれにおける時間基準として管理ツールが使用することを始動するタスクである。
−第3リンクツールには、マスターとなるディスプレイウインドウの時間基準を、スレーブとなるディスプレイウインドウが使用することを始動するタスクが割当てられていてもよい。
−他には、第3リンクツールには、関連付けされている第2ツールによって選択されているディスプレイウインドウのそれらの中で最新の時間基準の使用を始動するタスクが割当てられていてもよい。
−例えば、各時間基準は、ディスプレイウインドウの始動時点及びディスプレイウインドウの終了時点の中から選ばれてもよい。
−選択されているディスプレイウインドウの第1ツールが関連付けされたとき、第3リンクツールには、関連付けされているスレーブとなる第1ツールの表示の中止を始動するタスクが割当てられていてもよい。後の表示は、関連付けされているマスターとなる第1ツールによって表される。
−選択されているディスプレイウインドウの第2ツールが関連付けされたとき、第3リンクツールには、関連付けされているスレーブとなる第2ツールの表示の中止を始動するタスクが割当てられていてもよい。後の表示は、関連付けされているマスターとなる第1ツールによって表される。
−他には、選択されているディスプレイウインドウの第1ツール及び/又は第2ツールが関連付けされたとき、第3リンクツールには、選択されているディスプレイウインドウそれぞれの外観の変化、及び/又は、関連付けされている第1ツールのそれぞれ及び/又は関連付けされている第2ツールのそれぞれの外観の変化を始動するタスクが割当てられていてもよい。
−さらに他には、選択されているディスプレイウインドウの第1ツール及び/又は第2ツールが関連付けされたとき、第3リンクツールには、スレーブとなるディスプレイウインドウの外観の変化、及び/又は、関連付けされさらにスレーブとなる第1ツールのそれぞれ及び/又は関連付けされスレーブとなる第2ツールのそれぞれの外観の変化及び一時的な不活性化を始動するタスクが割当てられていてもよい。
−マスターとなるディスプレイウインドウ及びスレーブとなるディスプレイウインドウが解除される場合に、第3リンクツールには、第1ツール間の対応する関連及び/又は第2ツール間の対応する関連を破棄するタスクが割当てられていてもよい。それには以下のものがある。
−関連付けされている第1ツール間の対応する関連及び/又は関連付けされている第2ツール間の対応する関連を破棄した後、第3リンクツールには、前に関連付けされていた第2のツールのそれぞれにおいて各尺度の関連を確立する前に選択されていた時間基準の復元を始動するタスクが割当てられていてもよい。
−他には、関連付けされている第1ツール間の対応する関連及び/又は関連付けされている第2ツール間の対応する関連を破棄した後、第3リンクツールには、前に関連付けされていた第2のツールのそれぞれにおける各尺度について最後に知られていた時間基準を選択することを始動するタスクが割当てられていてもよい。
【0018】
また、本発明は、コンピュータ機器に接続することを目的とするストレージメディアであって、プログラムの形態で配置されている上述したタイプの分析装置を記憶するストレージメディアを提案する。
【0019】
本発明のさらなる特徴及び効果は、以下の詳細な説明及び添付の図面の検討から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】分析装置によって生成されるディスプレイウインドウ、第1ツール、第2ツール、及び、関連する第4ツールの例について非常に概略的な形態を示す。
【図2】分析装置が先行技術による場合において、理解し易い設定を得るために必要となる継続的な設定及び一連の操作の例について非常に概略的な形態を示す。
【図3】本発明による分析装置の実施例について非常に概略的で機能的な形態を示す。
【図4】本発明による分析装置を用いた4つのディスプレイウインドウのスクリーン(EC)上に表示を行う第1実施例について非常に概略的な形態を示す。図4では、これらディスプレイのうち3つ(F1、F2、及び、F4)が関連付けされている。
【図5】分析装置が本発明による場合において、理解し易い設定を得るために、必要となる継続的な設定及び一連の操作の第一実施例について非常に概略的な形態を示す。
【図6】本発明による分析装置を用いた4つのディスプレイウインドウの表示をスクリーン(EC)上に行う第2実施例について非常に概略的な形態を示す。図6では、これらディスプレイのうち3つ(F1、F2、及び、F4)が関連付けされている。
【図7】分析装置が本発明による場合において、理解し易い設定を得るために、必要となる継続的な設定及び一連の操作の第二実施例について非常に概略的な形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
添付の図面は、発明を補完するだけではなく、必要に応じて定義を行うのにも役立つよう提供されてもよい。
【0022】
本発明は、尺度を表すデータファイルを分析するための装置によって、ユーザがディスプレイウインドウにおいて理解し易い設定をより簡単に得ることを提示する。その尺度は、時間とともに変化する可能性がある。
【0023】
以下の説明において、非限定的な例によると、表示されている尺度は、動作の経過であると考えることが可能である。しかしながら、本発明は、任意のタイプの尺度に関する。その尺度の値は、時間や、特にオブジェクトの位置、ある場所の温度又は圧力(好ましくは気圧)、製品の価格とともに変化する傾向がある。
【0024】
最初に図3を参照すると、例として、本発明による分析装置Dの実施例を示す。
【0025】
導入部で示したように、分析装置Dは、同一の尺度又は異なる尺度Cijについての一又は二以上の同一の描写又は異なる描写が、選択された同一又は異なる時間範囲の間、グラフィックの形態で表示されることを可能にすることを目的とする。その表示は、異なるディスプレイウインドウ(Fi)(少なくとも2(i>=2)、オプションで共通の“メインウインドウ”の範囲内でグループ化される)におけるコンピュータ装置の少なくとも一つのスクリーン(EC)上で行われる。
【0026】
例示する実施例において、F1からF3までの3つのウインドウのみを示す。しかし、装置Dは、それらの少なくとも二つを管理することを目的とする。
【0027】
このタイプの装置Dは、コンピュータ装置にインストールすることを目的とする。そのコンピュータ装置は、少なくとも一つのデータ処理マイクロプロセッサ、少なくとも一つの表示スクリーン(EC)、ストレージメディア、及び、マン/機械インタフェース(キーボード、マウスなど)を有する。このコンピュータ装置の例としては、(マイクロ)コンピュータであってもよい。そのコンピュータは、任意ではあるが携帯用(又はモバイル)でもよい。
【0028】
この分析装置Dは、ソフトウエアモジュール(又はコンピュータモジュール)の形態であることが好ましい。しかしながら、それはまた、電子回路、又は、回路とソフトウエアとの組み合わせの形態をとってもよい。その組み合わせの例としては、いくつかのアウトプットを有する専用のビデオカードなどである。
【0029】
ソフトウエアモジュールの形態であるとき、例としては、コンピュータ機器にインストールすることが可能であり、そのインストールは、サーバを介してリモートでダウンロードすることによって、又は、ストレージメディアからロードすることによってインストールされ、コンピュータ機器に記憶される。そのストレージメディアは、光学読み取りディスク(CD−ROMやDVD−ROM)、光磁気ディスク、又は、USBキーなどである。
【0030】
まず、分析装置Dは、ディスプレイウインドウFiを管理するためのツールMAを備える。この管理ツールMAには、ディスプレイウインドウFiを定義するタスクが割当てられる。ディスプレイウインドウFiのそれぞれは、尺度Cijの描写を表示することを目的としている。その尺度は、インストール済みのコンピュータ機器のユーザによってマン/機械インタフェースを用いて選択される。尺度Cijの描写が、ユーザによっていくつかの中からコンピュータ機器のマン/機械インタフェースを用いて任意で選択可能であることに留意することは重要である。
【0031】
例として、動作の経過などのような尺度について言えば、描写は、可変であるの2つの平均のセットを伴い30分毎に報告される経過である。その2つの平均は、異なる長さの平均又は加重平均である。
【0032】
管理ツールMAにはまた、各ディスプレイウインドウFiに第1ツールO1及び第2ツールO2、そして、任意であるが第4ツールO4を割当てるタスクが割当てられる。その第1ツールO1は、多くの中から一つの尺度Cijをユーザが選択することを可能にする。そして、第2ツールO2は、時間基準tk(例えば、表示ウインドウFiの最終(又は、終了)時点や、始動(又は、初期)時点)の少なくとも一つをユーザが選択することを可能にする。そして、(示すように)第4ツールO4は、多くの中から一つの尺度の描写Cijをユーザが選択することを可能にする。
【0033】
概要として図4に示すように、第1ツールO1、第2ツールO2、第4ツールO4のそれぞれは例として、スクリーン(EC)上に表示される際、メニューフィールド、入力フィールド、移動ボタン、スクロールバー、スクロールボタンの形態をとる。
【0034】
より正確には、図4に示す非制限的な例において、ディスプレイウインドウFiと関連する第1ツールO1それぞれは、ローリング入力フィールドの形態である。ディスプレイウインドウFiと関連する第2ツールO2それぞれは、ローリング入力フィールドの形態である。ディスプレイウインドウFiと関連する第4ツールO4それぞれは、スクロールバーの形態である。
【0035】
例えば、図1に示すように、管理ツールMAは、管理モジュールMG及び管理サブモジュールM1、M2、及び、M4を備える。管理サブモジュールM1、M2、及び、M4は、それぞれ第1ツールO1、第2ツールO2、及び、第4ツールO4から表示の指示を受ける。それら第1ツールO1、第2ツールO2、及び、第4ツールO4は、使用対象の異なるディスプレイウインドウFiと関連する。これらの指示は、各ディスプレイウインドウFiのために、ユーザによってなされた選択を表す。各ディスプレイウインドウFiは、ユーザが使用し、一又は二以上のスクリーンEC上に表示される。
【0036】
管理サブモジュールM1、M2、及び、M4は、受信した指示から、管理モジュールMG用のリクエストを生成する。管理モジュールMGは、ユーザが使用するディスプレイウインドウFiに表示する目的の尺度のグラフを生成する。そのグラフは、管理サブモジュールM1、M2、及び、M4から発せられるリクエストから生成される。
【0037】
各ディスプレイウインドウFiは、(グラフィック)ディスプレイツールAGによって定義される。ディスプレイツールAGは、それのディスプレイウインドウのために、管理モジュールMGが生成したグラフを受ける。
【0038】
本発明によると、分析装置Dはまた、リンクツールとして知られる第3ツールO3を備える。後で第3ツールO3は、第1ツールO1を互いに関連付けする(link)、及び/又は、第2ツールO2を互いに関連付けするために、多くの尺度Cijと、関連する時間基準tkと、そしてオプションとしての関連する描写とを既に選択しているユーザに対して、これら選択されている尺度CijのディスプレイウインドウFiの少なくとも二つを選択することを可能にする。
【0039】
参照番号O3は、図に示されていないことがわかる。それは、文書で用いられる参照番号でしかなく、リンク内で互いに協同する様々な要素(部分)を意味する。以下では、そのO3は、O3a、O3b、O3cとして示される。
【0040】
ツールO1間の関連及び/又はツールO2間の関連は、それらが同じ尺度(O1)又は同じ時間基準tkを同時に選択させることを強制する。より正確には、ユーザが、第3ツールO3によって関連付けされている一つの第1ツールO1(すなわち、マスターとなる第1ツールであって、マスターとなるディスプレイウインドウと関連する第1ツール)を用いて、尺度Cijを選択したとき、第3ツールO3は、指示を管理ツールMAに送る。より正確には、それの管理モジュールMGに送る。これにより、管理モジュールMGは、同じ尺度Cijを、いわゆるスレーブとなる各ディスプレイウインドウそれぞれで同時に使用する。
【0041】
第3ツールO3はまた、(さらにオプションで同一の時間間隔の範囲で)指示を管理ツールMAに送る。より正確には、それの管理モジュールMGに送る。これにより、管理モジュールMGは、選択されている各ディスプレイウインドウにおいて、選択されているディスプレイウインドウFiの一つの時間基準tkを同時に使用する。
【0042】
異なるウインドウにおいて時間基準を同一とすることができない場合があることに留意することは重要である。例えば、ナスダック(Nasdaq)100指数及びカック(Cac)40指数は、フランス時間15:30から17:30の間のみ同時に表示することが可能である。より一般的には、関連する尺度が同じ時点に定義されているときのみ、表示されている時間基準を同期することが可能である。したがって、時間同期(共通の時間基準tk)は、使用可能な時のみ実行が可能である。同期ができないとき、一つ(又は二以上)の描写は、同期が再度可能となるまで保留状態となる。
【0043】
さらに、ユーザが、第3ツールO3によって関連付けされている第2ツールO2の一つ(すなわち、マスターとなる第2ツールであって、マスターとなるディスプレイウインドウと関連する第2ツール)を用いて、時間基準(終了時点又は始動時点)tkを選択するとき、第3ツールは、指示を管理ツールMAに送る。より正確には、それの管理モジュールMGに送る。これにより、管理モジュールMGは、選択されている各ディスプレイウインドウFiであってスレーブとなる各ウインドウで、同一の時間基準tkを同時に使用する。
【0044】
例であるが、関連付けされている各ウインドウにおいて共通に用いられる時間基準tkは、関連付けされているとともにユーザが選択したマスターであるディスプレイウインドウで用いられているものであることが分かるであろう。ウインドウ/ツールが関連付けされている時(しかし、制御操作の前)、装置Dは、各ウインドウが最後に知った時間基準(例えば、現時点)を使用することを強制することが可能である。その時間基準は、ウインドウに既に存在している尺度に関連している。
【0045】
マスターとなるウインドウは関連付けされているウインドウのインデックスiが最小値となるよう要求可能であることに留意すべきである。しかしながら、これは、必須ではない。実際には、マスターとなるウインドウが関連付けの後に第1の選択操作の対象となることについて、実施例を考えることが可能であり、又は、マスターとなるウインドウがユーザによって意図的に選択されることについて(この場合、ユーザがマスターとなるウインドウを選択できるようにするために、追加の選択手段を提供しなければならない)、実施例を考えることも可能である。
【0046】
概要として図3に示すように、第3ツールO3の例としては、一方において、第1のパーツO3aを備え、他方では、第2のパーツO3bを備える。その第1のパーツO3aは、それぞれのディスプレイウインドウFiに関連しており、ウインドウを互いに関連付けすることを目的として、少なくともいくつかのウインドウをユーザが選択することを可能にする。その第2のパーツO3bは、第1のパーツO3aを用いて選択されたディスプレイウインドウFiにおける第1ツールO1間の関連(リンク)及び/又は第2ツールO2間の関連を生成するタスクが割当てられている。示されているように、第3ツールO3における第2のパーツO3bの例としては、管理ツールMAの一部としてもよい。
【0047】
概要として図4に示すように、第3ツールO3における第1のパーツO3aのそれぞれの例としては、ECスクリーン上に表示されているようにチェックボックスの形態をとってもよい。この場合、ユーザが、マン/機械インタフェースであるマウスを用いてチェックボックスO3a上をクリックしたとき、関連するディスプレイウインドウFiは即座に選択される。例であるが、これは、チェックボックスO3aにおいて×印の出現によって明らかとなる。しかしながら、ディスプレイウインドウFiを選択する他の手段も考えられ得る。とりわけ、制御ボタンが考えられる(例えば、ユーザがボタンをクリックすることで、関連を活性化又は不活性化させる)。また、ディスプレイウインドウFi内をクリックすることによって、それが選択されるようにすることも考えられ得る(例えば、選択されている(及び関連付けされている)それぞれのウインドウ上で継続的にクリックされている間、キーボードの“Ctrl”キーを押下することによって、ウインドウが選択されてもよい)。
【0048】
第2のパーツO3bは、関連付けの指示を受ける。その指示は、ユーザが所定の時点で使用するウインドウFiと関連する第1パーツO3aからそれぞれ生じる。これらの指示は、各ディスプレイウインドウFiのために、ユーザによって実行される関連付けの指示を表す。そのディスプレイウインドウFiは、ユーザが使用し、一又は二以上のスクリーンEC上に表示される。第2のパーツO3bは、管理モジュールMGのための関連(リンク)要求を、受けた指示から生成する。管理モジュールMGは、第2のパーツO3bから生じる要求を考慮しながら、管理サブモジュールM1、M2、及び、M4から生じる要求からユーザが使用するディスプレイウインドウFiに表示するための尺度のグラフを生成する。
【0049】
第3ツールO3の例として、それの第2のパーツO3bに接続され配置される第3のパーツO3cを備えることができることを理解されるであろう。これにより、選択されているディスプレイウインドウFiの第1ツールO1及び/又は第2ツールO2が関連付けされるとき、選択されている各ディスプレイウインドウFiの外観の変化、及び/又は、関連付けされている第1ツールO1のそれぞれの外観の変化及び/又は関連付けされている第2ツールのそれぞれの外観の変化を始動する。これは、図4に示す非制限的な実施例の場合である。この例において、より正確には、選択されていないディスプレイウインドウから(本実施例の場合、F3)選択されているディスプレイウインドウをより明確に区別するために、選択されている各ディスプレイウインドウ、関連付けされている各第1ツール、そして、関連付けされている各第2ツールの枠は、太線内にある(本実施例の場合、F1、F2、F4)。
【0050】
スレーブとなるウインドウの外観の変化は、第3ツールO3における第3のパーツO3cによって、ディスプレイツールAGからと、使用対象の異なるウインドウと関連する第1ツールO1と、第2ツールO2と、及び、第4ツールO4とから要求される、
【0051】
他の実施例において(図示せず)、第3リンクツールO3(より正確には、それの第3のパーツ3c)の例としては、選択されているディスプレイウインドウFiの第1ツールO1及び/又は第2ツールO2の関連付けがされるときに、選択されている各ディスプレイウインドウFiの外観の変化と、及び/又は、スレーブとなる第1ツールO1のそれぞれの外観の変化及び/又はスレーブとなる第2ツールO2のそれぞれの外観の変化と、さらに同様に、スレーブとなる第1ツールO1のそれぞれの一時的な不活性化及び/又はスレーブとなる第2ツールO2のそれぞれの一時的な不活性化と、を始動させるために配置されてもよい。
【0052】
ここで“スレーブとなるツール”は、ユーザが行った同一の選択を同時に使用することを強制されるツールを意味する。その同一の選択は、対応するマスターとなるツールを用いて行われる。例えば、ユーザが第3ツールの関連する第1のパーツO3aを用いてウインドウF1、F2、及び、F4を関連付けし、さらに、ユーザが第1ウインドウF1の第1ツールを用いて尺度C1jを選択すると、ウインドウF1は、マスターとなるウインドウとなり、さらに、このウインドウF1と関連する第1ツールO1は、マスターである第1ツールとなる。したがって、他の2つのウインドウF2及びF4は、スレーブとなるウインドウである。そして、それらの第1ツールO1は、スレーブとなる第1ツールであり、マスターとなるウインドウF1におけるマスターとなる第1ツールを用いてユーザが行った選択に同時に従うよう強制される。
【0053】
さらに、用語“一時的な不活性化”は、一時的にスレーブかつ不活性である第1ツールO1又は第2ツールO2の状態にする事実を意味する。これにより、ユーザは、それを選択することができない(関連付けされているマスターとなる第1ツールO1又は関連付けされている第2ツールO2のみが、選択するために使用され得る。関連付けされているスレーブとなる第1ツールO1又は第2ツールO2は、同一の方式でその選択に従う)。
【0054】
スレーブとなる第1ツールO1のそれぞれの一時的な不活性化及び/又はスレーブとなる第2ツールO2のそれぞれの一時的な不活性化は、例えば、第3ツールO3における第3のパーツO3cによって管理されてもよい。
【0055】
図6に示す他の改良において、第3リンクツールO3(より正確には、第3のパーツO3c)の例としては、選択されているディスプレイウインドウFiの第1ツールO1及び/又は第2ツールO2が関連付けされるとき、関連付けされているスレーブとなる第1ツールO1及び/又は関連付けされているスレーブとなる第2ツールO2における表示の中止を始動するために、配置されてもよい。この場合において、マスターとなる第1ツールO1及び/又はマスターとなる第2ツールO2のみが、ユーザによる使用のために表示が維持され、さらに、利用可能な状態が維持される。そして、スレーブとなる第1ツールO1及び/又は第2ツールO2は、それぞれ、マスターとなる第1ツールO1及び/又は第2ツールO2によって表される。
【0056】
図6に示す非制限的な実施例において、選択されているディスプレイウインドウそれぞれの枠(本実施例の場合、F1、F2、及びF4)は、選択されていないディスプレイウインドウから(本実施例の場合、F3)より明確に区別するために太線内にある。そして、マスターとなる第1のウインドウF1におけるマスターとなる第1ツールO1及び第2ツールのみが表示される(スレーブとなるウインドウF2及びF4におけるスレーブとなる第1ツールO1及び第2ツールO2が、第3ツールO3における第3のパーツO3cの命令でキャンセルされる)
【0057】
ユーザが関連付けされているウインドウの全て又はいくつかを非選択にすることを決定(例えば、これらウインドウの第1のパーツO3aを繰り返してクリックすることによって)するとき、第3ツールO3(より正確には、それの第2のパーツO3b)は、第1ツールO1間の対応する関連(リンク)及び/又は第2ツール間の対応する関連を破棄する(取り除く)。チェックボックスを設けない場合、関連付けされているウインドウの解除は、解除対象の各ウインドウ上で継続的にクリックしている間、キーボード上の“Ctrl”キーが押下されることによって実行されてもよい。一度、解除が実行されると、第3ツールO3(より正確には、それの第2パーツO3b)の例としては、以前に関連付けされた第1ツールO1及び/又は第2ツールO2を現在の状況のままにしてもよく、さらに、前に関連付けされていた第1ツールO1を現在の状況のままにし、そして、前に関連付けされていた第2ツールO2のそれぞれにおいて、各尺度に関連する最後に知った時点に時間基準を復元してもよい。さらに、スレーブとなる第1ツールO1及び/又は第2ツールO2の表示を中止した場合、第3ツールO3(より正確には、それの第3のパーツO3c)は、それらの個別のウインドウFiとともに再度表示が行われるようにする。ウインドウがもはや関連付けされていないとき、それらは、それぞれで再度独立した状態となる。
【0058】
本発明による分析装置Dの第1の使用例を、図5を参照して説明する。
【0059】
この第1実施例において、導入部で言及した第1の目的を説明する。最初に、ユーザ(U)は、4つの異なる尺度の描写を選択し、終了時点(時間基準)tに関して、理解し易い設定(O)を得ようと望む。4つのディスプレイウインドウFiの初期状態は、(その状態では、4つの異なる尺度の描写が表示されている)Eijで指定される(E11(C11,t1,Y11),E21(C21,t2,Y21),E31(C31,t3,Y31),E41(C41,t4,Y41)、その場合、Cijは、ディスプレイウインドウFiにおける選択されている尺度の描写を表す。tkは、ディスプレイウインドウFiの時間基準(例えば、終了時点)を意味する。Yijは、終了時点tkにおける尺度Cijの値を意味する。)。したがって、ここでは、設定A1(E11,E21,E31,E41)から理解し易い設定(O)へ移行することが目的である。
【0060】
これを実行するために、例として、ユーザ(U)は、4つのディスプレイウインドウFiと関連する第1ツールO1及び第2ツールO2を用いながら、以下の監視動作を実行する必要がある。
−ウインドウF2及びF4における2つの新しい尺度C22及びC42の選択S2及びS4、それらウインドウF2及びF4と関連する第1ツールO1を用いて行う。そして、ウインドウF1、F2、及び、F4の関連付けを行う(L124)。これにより、第2の設定A2(E11(C11,t1,Y11),E’21(C22,t2,Y22),E31(C31,t3,Y31),E’41(C42,t4,Y42))を得る。
−状態E11であり、尺度C11と関連するウインドウF1における時間基準(終了時点)tの選択D1。ウインドウF1、F2、及び、F4は関連付けされており、この選択D1は、ウインドウF2及びF4と関連する第2ツールO2において、同一の時間基準(終了時点)tの選択が同時に起こる。これにより、(O)で示されている理解し易い第3の設定A3(E12(C11,t,Y12),E22(C22,t,Y23),E31(C31,t3,Y31),E42(C42,t,Y43))を得る。
図2(先行技術)と図5(本発明)とに示されている一連の動作を比較することによって分かるように、同じ初期設定設定A1から開始して、同じ理解し易い設定(O)をもたらす。本発明は、ウインドウF2及びF4において時間基準を選択する継続した操作D2及びD4を取り除くことを可能にする。
【0061】
本発明による分析装置Dの第2の使用例を、図7を参照して説明する。
【0062】
この第2実施例において、導入部で言及される第2の目的を説明する。最初に、ユーザは、4つの異なる尺度の描写を選択し、終了時点tに関して、理解し易い設定(O)を得ようと望む。4つのディスプレイウインドウFiの初期状態は、上述した第1の例のものと同じである。(A1(E11(C11,t1,Y11),E21(C21,t2,Y21),E31(C31,t3,Y31),E41(C41,t4,Y41))
【0063】
例として、ユーザは、4つのディスプレイウインドウFiと関連する第1ツールO1及び第2ツールO2を用いながら、以下の監視動作を実行する。
−ウインドウF1、F2、及び、F3を関連付けする(L123)。そして、ウインドウF1において、それと関連する第1ツールO1を用いて、新しい尺度C12を選択するS1。ウインドウF1、F2、及び、F3が関連付けされていることから、この選択S1は、ウインドウF2及びF3と関連する第1ツールO1において、尺度C12と同じ尺度の選択を同時にもたらす。これにより、第2の設定A2(E’11(C12,t1,Y12),E’21(C12,t2,Y13),E’31(C12,t3,Y14),E41(C41,t4,Y41))を得る。
−状態E’11であり、尺度C12と関連するウインドウF1における時間基準(終了時点)tを選択するD1。ウインドウF1、F2、及び、F3の関連付けが行われていることから、この選択D1は、ウインドウF2及びF3と関連する第2ツールO2において、同一の時間基準(終了時点)tの選択を同時にもたらす。これにより、(O)で示されている理解し易い第3の設定A3(E12(C12,t,Y15),E22(C12,t,Y15),E32(C12,t,Y15),E41(C41,t4,Y41))。3つ全ての状態E12、E22、及び、E32は、先験的に最初の尺度と異なる描写に対応することから、それらは、同一かつ共通の終了時点tを有するように、尺度C12についての終了の値と同じであるY15に対応する。
【0064】
選択動作D1がウインドウF1、F2、又は、F3のいずれかで実行可能であることは理解されるであろう。さらに、選択動作S1及びD1はいずれの順序でも実行が可能である。
【0065】
本発明は、ほんの一例である上述した分析装置及びストレージメディアに限定しないが、全ての代替手段を網羅する。その代替手段は、当業者においては、以下の特許請求の範囲内で予測し得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
時間とともに変化する尺度によって想定される値を表すデータファイルを分析するための装置(D)であって、
ディスプレイウインドウ用管理ツール(MA)と、
選択されている尺度の描写を表示することを目的とする各ディスプレイウインドウであって、前記管理ツール(MA)に接続されている尺度を選択する第1ツール(O1)及び時間基準を選択する第2ツール(O2)と関連している各ディスプレイウインドウと、
を備え、
さらに、前記装置(D)は、
多くの尺度及び関連する前記時間基準の選択を行うユーザが、選択対象の尺度からなるディスプレイウインドウの少なくとも二つを選択可能にするとともに、選択されたそのディスプレイウインドウの前記第1ツールを互いに関連付ける及び/又は選択されたそのディスプレイウインドウの第2ツールを互いに関連付けることを可能にするために、配置されているリンク用第3ツール(O3)を備え、これにより、
マスターであり、かつ、マスターとなるディスプレイウインドウに関する前記第1ツールであって関連付けされている前記第1ツールの一つを用いたユーザによる尺度の選択は、前記管理ツール(MA)による同一の尺度の選択をいわゆるスレーブとなるディスプレイウインドウのそれぞれにもたらす、及び/又は、マスターであり、かつ、マスターとなるディスプレイウインドウに関する前記第2ツールであって関連付けされている前記第2ツールの一つを用いたユーザによる時間基準の選択は、前記管理ツール(MA)による同一の時間基準の選択をスレーブとなるディスプレイウインドウのそれぞれにもたらすことを特徴とする装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置において、関連付けされているマスターとなる第1ツール(O1)を用いたユーザによる尺度の選択が、前記管理ツール(MA)による同一の尺度についての選択をスレーブとなる各ディスプレイウインドウにおいて始動させるとともに、選択されている一つの前記ディスプレイウインドウの前記時間基準についての前記管理ツール(MA)による選択をスレーブとなる各ディスプレイウインドウにおいて始動させるように、前記リンク用第3ツール(O3)が配置されていることを特徴とする装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置において、関連付けされているマスターとなる第1ツール(O1)を用いたユーザによる尺度の選択が、前記管理ツール(MA)による同一の尺度についての選択をスレーブとなるディスプレイウインドウそれぞれにおいて始動させるとともに、選択されているそれぞれの各尺度について最後に知られていた時点を時間基準として、選択されているディスプレイウインドウそれぞれにおいて前記管理ツール(MA)により使用することを始動させるように、前記リンク用第3ツール(O3)が配置されていることを特徴とする装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一つに記載の装置において、前記リンク用第3ツール(O3)は、スレーブとなる前記ディプレイウインドウのそれぞれがマスターとなる前記ディスプレイウインドウにおける前記時間基準を使用することを、始動させるように配置されていることを特徴とする装置。
【請求項5】
請求項1乃至2のいずれか一つに記載の装置において、前記リンク用第3ツール(O3)は、関連付けされている前記第2ツール(O2)を用いて選択された前記ディスプレイウインドウの前記時間基準の中で最新の時間基準の使用を始動させるよう配置されていることを特徴とする装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一つに記載の装置において、各時間基準は、前記ディスプレイウインドウの始動時点と前記ディスプレイウインドウの終了時点とからなる群から選択されることを特徴とする装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一つに記載の装置において、選択されているディスプレイウインドウの第1ツール(O1)の関連付けを行う場合に、前記リンク用第3ツール(O3)は、関連付けされているスレーブとなる第1ツール(O1)の表示の中止を始動するように配置され、後の表示は、関連付けされているマスターとなる第1ツールによって表されることを特徴とする装置。
【請求項8】
請求項1乃至6のいずれか一つに記載の装置において、選択されているディスプレイウインドウの第2ツール(O2)の関連付けを行う場合に、前記リンク用第3ツール(O3)は、関連付けされているスレーブとなる前記第2ツール(O2)の表示の中止を始動するように配置され、後の表示は、関連付けされているマスターとなる前記第2ツールによって表されることを特徴とする装置。
【請求項9】
請求項1乃至6のいずれか一つに記載の装置において、選択されているディスプレイウインドウの第1ツール(O1)の関連付け、及び/又は、選択されているディスプレイウインドウの第2ツール(O2)の関連付けを行う場合に、前記リンク用第3ツール(O3)は、選択されているディスプレイウインドウのそれぞれの外観の変更、及び/又は、関連付けされている第1ツールのそれぞれの外観の変更及び/又は関連付けされている第2ツールのそれぞれの外観の変更を始動するように配置されていることを特徴とする装置。
【請求項10】
請求項1乃至6のいずれか一つに記載の装置において、選択されているディスプレイウインドウの第1ツール(O1)の関連付け、及び/又は、選択されているディスプレイウインドウの第2ツール(O2)の関連付けを行う場合に、前記リンク用第3ツール(O3)は、スレーブとなるディスプレイウインドウの外観の変更、及び/又は、スレーブとなる第1ツール(O1)のそれぞれの外観の変更及び一時的な不活性化、及び/又は、関連付けされているスレーブとなる第2ツール(O2)のそれぞれの外観の変更及び一時的な不活性化を始動するように配置されていることを特徴とする装置。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか一つに記載の装置において、マスターとなる前記ディスプレイウインドウ及びスレーブとなる前記ディスプレイウインドウを解除する場合に、前記リンク用第3ツール(O3)は、関連付けされている第1ツール(O1)間の対応する関連、及び/又は、関連付けされている第2ツール(O2)間の対応する関連を破棄するように配置されていることを特徴とする装置。
【請求項12】
請求項11に記載の装置において、関連付けされている第1ツール(O1)間の対応する関連、及び/又は、関連付けされている第2ツール(O2)間の対応する関連を破棄した後、前記リンク用第3ツール(O3)は、関連付けが以前なされていた前記第2ツール(O2)のそれぞれにおいて前記時間基準の復元を始動するように配置されており、その時間基準は、各尺度の関連が確立される前に選択されていたものであることを特徴とする装置。
【請求項13】
請求項11に記載の装置において、関連付けされている第1ツール(O1)間の対応する関連、及び/又は、関連付けされている第2ツール(O2)間の対応する関連を破棄した後に、前記リンク用第3ツール(O3)は、各尺度のための最後に知られていた前記時間基準を、関連付けが以前なされていた前記第2ツール(O2)のそれぞれにおいて選択することを始動するように配置されていることを特徴とする装置。
【請求項14】
コンピュータ機器用プログラムを定義するためのデータファイルに適したストレージメディアであって、請求項1乃至13のいずれか一つに記載されており、プログラムの形態で配置されている分析装置(D)、を記憶することを特徴とするストレージメディア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−515140(P2010−515140A)
【公表日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−543496(P2009−543496)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際出願番号】PCT/FR2007/002133
【国際公開番号】WO2008/096063
【国際公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【出願人】(509183486)
【Fターム(参考)】