説明

名刺交換支援装置、名刺交換支援システムおよび名刺交換支援方法

【課題】 名刺情報の交換をスムーズに、かつ、手間なく行うことを可能にする。
【解決手段】 名刺交換支援装置1は名刺交換制御部2を備える。名刺交換制御部2は、互いに異なる識別情報を名刺識別情報として含む複数の名刺情報が格納されているデータ記憶部に接続することができる。この名刺交換制御部2は、そのデータ記憶部の複数の名刺情報のうち、所定の時間範囲内に入力された一群の前記識別情報の各々を前記名刺識別情報として含むものに、前記一群の他の前記識別情報を読み出し許可情報として添付する機能を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、名刺交換支援装置、名刺交換支援システムおよび名刺交換支援方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ビジネス上の習慣として、名刺交換が多く行われている。特許文献1には、その名刺交換に関わるシステムが提案されている。この提案のシステムは、図7に示されるように、電子名刺機100と、親機101と、サーバ102とを備えている。サーバ102は、例えば従業員等の個人の氏名や所属名や電話番号や顔写真等の情報(名刺情報)がユーザID(Identification)に対応させて格納されている。親機101は、サーバ102や電子名刺機100と通信するための機能を備えている。電子名刺機100は、親機101と無線通信するための機能と、電子名刺機100同士で通信するための機能とを備えると共に、表示部(図示せず)と入力部(図示せず)を備えている。この電子名刺機100では、サーバ102から親機101を通して取得したユーザ(所持者)の上記したような名刺情報を表示部に表示することができる。また、次に示すように名刺交換した相手の名刺情報を表示部に表示することができる。その名刺交換は例えば次のように行われる。すなわち、互いに名刺交換するユーザ(来訪者)とユーザ(面会者)は、それぞれ、自機の電子名刺機100に前記入力部によって名刺交換相手のユーザIDを入力する。そして、名刺交換相手の電子名刺機100からの信号を受信するための操作を行い、その名刺交換相手の電子名刺機100から名刺情報を自機の電子名刺機100に取り込む。このように名刺交換した相手の情報が、電子名刺機100から近傍の親機101に送信され、さらに、親機101からサーバ102に送信される。そして、当該サーバ102において名刺交換した相手の情報が自身のユーザIDに対応させて登録される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−127064号公報
【特許文献2】特開2004−240676号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1のシステムでは、氏名や会社名や連絡先電話番号等の名刺情報を、電子データで交換し、名刺を実際には交換しないが、その名刺情報の交換は、昔ながらの名刺交換と同様に、一対一で行われる。このため、特許文献1のシステムでも、名刺交換のときに生じる次のような問題と同様の問題が生じる。
【0005】
その問題とは、大人数で名刺交換を行う場合には、名刺交換に多くの時間が掛かり、これにより、限られた打ち合わせ時間のなかで、実質的に打ち合わせを行う時間が短くなってしまうという問題である。また、名刺交換したい相手がいたのにも拘わらず、時間の制約や、その相手に対面することができなかった等の理由によって、その名刺交換したい相手と名刺交換できなかった(つまり、名刺情報を得ることができなかった)という問題もある。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためになされたものである。すなわち、本発明の目的は、名刺情報の交換をスムーズに、かつ、手間なく行うことを可能にするための名刺交換支援装置、名刺交換支援システムおよび名刺交換支援方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の名刺交換支援装置は、
互いに異なる識別情報を名刺識別情報として含んでデータ記憶部に格納されている複数の名刺情報のうち、所定の時間範囲内に入力された一群の前記識別情報の各々を前記名刺識別情報として含むものに、前記一群の他の前記識別情報を読み出し許可情報として添付する名刺交換制御部を備えている。
【0008】
本発明の名刺交換支援システムは、
所定の識別情報を含む名刺情報が格納されているデータ記憶部と、
本発明の上記名刺交換支援装置と、
前記識別情報が登録されている携帯装置が所定の読み取り部に接触又は向き合って配置された場合に前記携帯装置の前記識別情報を取得して前記名刺交換支援装置に向けて送信するデータ取得部と、
を備えている。
【0009】
本発明の名刺交換支援方法は、
所定の時間範囲内に入力された互いに異なる複数の識別情報を一群として認識し、
前記識別情報を名刺識別情報として含んでデータ記憶部に格納されている複数の名刺情報のうち、前記一群の前記識別情報の各々を前記名刺識別情報として含むものに、前記一群の他の識別情報を読み出し許可情報として添付する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、名刺情報の交換をスムーズに、かつ、手間なく行うことを可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1実施形態の名刺交換支援装置、名刺交換支援システムおよび名刺交換支援方法を説明するための図である。
【図2】第2実施形態の名刺交換支援装置および名刺交換支援システムを説明するためのブロック構成図である。
【図3】第2実施形態における携帯装置を説明するためのブロック構成図である。
【図4】第3実施形態を説明するためのブロック構成図である。
【図5】第4実施形態を説明するためのブロック構成図である。
【図6】第5実施形態を説明するためのブロック構成図である。
【図7】特許文献1の技術を利用した名刺交換を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
(第1実施形態)
図1(a)に示されるように、第1実施形態の名刺交換支援装置1は、名刺交換制御部2を備えている。名刺交換制御部2は、互いに異なる識別情報を名刺識別情報として含む複数の名刺情報が格納されているデータ記憶部に接続されるものである。この名刺交換制御部2は、そのデータ記憶部の複数の名刺情報のうち、所定の時間範囲内に入力された一群の前記識別情報の各々を前記名刺識別情報として含むものに、前記一群の他の識別情報を読み出し許可情報として添付する機能を備えている。
【0014】
この名刺交換支援装置1は、図1(c)に示されるような名刺交換支援システム4を構成することができる。その名刺交換支援システム4は、名刺交換支援装置1に加えて、データ記憶部5と、データ取得部6とを備えている。データ記憶部5は、前記識別情報を含む名刺情報を格納している。データ取得部6は、前記識別情報が登録されている携帯装置が所定の読み取り部に接触又は向き合って配置された場合に前記携帯装置の前記識別情報を取得して名刺交換支援装置1に向けて送信する機能を備えている。
【0015】
このような名刺交換支援システム4に組み込まれる名刺交換支援装置1は、次のように動作する。例えば、名刺交換支援装置1は、所定の時間範囲内に入力された互いに異なる複数の前記識別情報を一群として認識する(図1(b)に示すステップS1)。
【0016】
その後、名刺交換支援装置1は、データ記憶部5の複数の名刺情報のうち、前記一群の前記識別情報の各々を前記名刺識別情報として含むものに、前記一群の他の識別情報を読み出し許可情報として添付する(ステップS2)。
【0017】
この第1実施形態では、上述したように、名刺交換支援装置1は、所定の時間範囲内に入力された一群の前記識別情報の各々を前記名刺識別情報として含む名刺情報に、前記一群の他の識別情報を読み出し許可情報として添付する機能を備えている。このため、この名刺交換支援装置1や名刺交換支援システム4を利用することで、次のような名刺情報の交換が可能となる。例えば、名刺交換を要望する会議出席者(他の会議出席者への名刺情報の提供を許容する者)が、所有の携帯装置から、会議室に設置されたデータ取得部6に、自身の識別情報を取得させる。その後、名刺交換支援装置1が、会議時間を含む所定の時間範囲内に、その会議室のデータ取得部6から入力された複数の識別情報を一群として認識する。さらに、名刺交換支援装置1は、データ記憶部5における上記一群の識別情報を名刺識別情報として含む各名刺情報に、それぞれ、上記一群の他の識別情報を読み出し許可情報として添付する。これにより、データ取得部6に識別情報を取得させた会議出席者同士、つまり、名刺交換を要望(許容)する会議出席者同士が自身の識別情報を利用して互いの名刺情報の閲覧等を可能にすることができる。すなわち、名刺交換を要望(許容)する会議出席者は、携帯装置からデータ取得部6に識別情報を取得させるための動作を一度行うだけで、名刺交換を要望(許容)する他の会議出席者との実質的な名刺情報の交換を行うことができる。これにより、名刺交換の手間を軽減でき、かつ、名刺交換に要する時間を短縮できる。また、名刺交換したい特定の会議出席者がいた場合に、その会議出席者がデータ取得部6に自身の識別情報を取得させていれば、その会議出席者と対面できなくとも、その会議出席者の名刺情報を得ることができる。
【0018】
さらに、前述したように、名刺交換支援システム4におけるデータ取得部6は、前記識別情報が格納されている携帯装置が所定の読み取り部に接触又は向き合って配置された場合に前記携帯装置の前記識別情報を取得する機能を備えたものである。このため、名刺交換を要望する者は、携帯装置をデータ取得部6の前記読み取り部に接触又は向き合って配置させる動作だけで、データ取得部6に識別情報を取得させることができる。つまり、名刺交換を要望する者は、キーボードに識別情報をいちいち入力するというような手間無く、データ取得部6に識別情報を簡単かつ迅速に取得させることが可能である。
【0019】
さらに、例えば、会議室等の所定のエリア内に入ったときに自動的に携帯装置から識別情報を取得させることが考えられる。しかし、この手法では、会議室に入室した者は、名刺情報を交換したくなくとも、自動的に携帯装置から識別情報が取得されて名刺情報の交換(提供)が行われてしまう虞がある。これに対して、この第1実施形態では、上述したように、データ取得部6の前記読み取り部に、携帯装置を、接触又は向き合って配置させなければ、携帯装置からデータ取得部6に識別情報は取得されない。つまり、データ取得部6に識別情報を取得させる動作によって、名刺情報を提供してもよいという意思の確認を行うことができる。また、上記のような、名刺情報を提供したくない者の名刺情報が提供されてしまうという問題を防止できる。
【0020】
(第2実施形態)
以下に、第2実施形態を説明する。
【0021】
図2には、第2実施形態の名刺交換支援装置を含む名刺交換支援システムがブロック構成図により示されている。この第2実施形態の名刺交換支援システム10は、名刺交換支援装置(サーバ)12と、データ取得部13と、データ記憶部14と、携帯装置15とを備えている。
【0022】
この第2実施形態では、携帯装置15は携帯型電話機であり、図3に示されるように、無線通信部35と、識別情報出力部36と、記憶部37とを備えている。無線通信部35は、無線通信によって電話通信網を含む情報通信網(図2参照)27に接続するための機能を備えている。記憶部37は、例えば、IC(Integrated-Circuit)チップ内に設けられているメモリである。当該記憶部37には、少なくとも次のような識別情報Sが登録されている。この第2実施形態では、識別情報Sは、携帯装置(携帯型電話機)15における電話機能の無線通信のために付与された識別情報(携帯端末の個体識別情報)である。識別情報出力部36は、識別情報Sをデータ取得部13に向けて出力する機能を備えたものである。この第2実施形態では、識別情報出力部36は、パッシブ型RFID(Radio-Frequency-Identification)技術を利用して、記憶部37の識別情報Sを出力する。
【0023】
データ取得部13は、図2に示されるように読み取り部16を備え、当該読み取り部16に携帯装置15が接触又は向き合って配置された場合に、パッシブ型RFID技術を利用して、携帯装置15から識別情報Sを取得する機能を備えている。さらに、データ取得部13は、取得した識別情報Sに、自身の固有の識別情報Rを添付し、当該識別情報S−Rを名刺交換支援装置12に向けて出力する機能を備えている。データ取得部13と名刺交換支援装置12との接続手法は、特に限定されるものではなく、データ取得部13の設置環境等を考慮した適宜な接続手法が採用される。データ取得部13は、識別情報S−Rを、少なくともその採用した接続手法で名刺交換支援装置12に出力できる機能を備えている。なお、図2等では、データ取得部13は1つしか図示されていないが、もちろん、名刺交換支援システム10は、複数のデータ取得部13を備えていてもよいものであり、数は限定されない。
【0024】
データ記憶部14は、識別情報Sを名刺識別情報として含んだ名刺情報が格納される記憶部である。その名刺情報は、識別情報Sに、氏名や、所属の会社名等の組織名や、電話番号やファクシミリ番号や電子メールアドレス等の連絡先等の情報が対応付けられている例えばテキストデータである。この名刺情報は、例えば、パソコン等の端末装置(図示せず)を利用して、データ記憶部14に書き込まれる。なお、この第2実施形態では、データ記憶部14に書き込まれる名刺情報には、書き込まれた日の所定の期間後(例えば1年後)が有効期限として添付される。
【0025】
名刺交換支援装置12は、名刺交換制御部20と、記憶部21と、名刺情報管理部22と、更新部23と、更新通知部24と、データ読み出し制御部25とを備えている。
【0026】
名刺交換制御部20は、所定の時間範囲内に所定のデータ取得部13から送信されてきた(入力された)互いに異なる複数の識別情報Sを同グループ(一群)として認識する機能を備えている。具体的には、例えば、記憶部21には、データ取得部13に対して予め設定された時間範囲のデータがそのデータ取得部13の識別情報Rに対応付けられグループ認識用データとして格納されている。当該データの例としては、例えば、会議Aに対応したYY年MM月DD日ii時ii分−jj時jj分という時間範囲と、会議Bに対応した・・・時間範囲というような時間範囲のデータがデータ取得部13の識別情報Rに対応付けられているデータである。名刺交換制御部20は、例えば、データ取得部13から識別情報S(S−R)を受け取ると、名刺交換支援装置12に内蔵されている時計機構(図示せず)の時間情報に基づいて、その識別情報S(S−R)に、受信時間情報Trを添付する。そして、名刺交換制御部20は、携帯装置15の識別情報Sに添付されたデータ取得部13の識別情報Rおよび受信時間情報Trと、記憶部21の前記グループ認識用データとに基づき、受信した識別情報Sをグループ分け(グループ化)する。
【0027】
さらに、名刺交換制御部20は、データ記憶部14における同グループの各々の識別情報Sを名刺識別情報として含む各名刺情報に、その同グループの他の識別情報を読み出し許可情報として添付する機能を備えている。具体的には、例えば、名刺交換制御部20が、識別情報Sa,Sb,Scを同グループであると認識したとする。この場合に、名刺交換制御部20は、識別情報Saを名刺識別情報として含む名刺情報Aに、同グループの他の識別情報Sb,Scを読み出し許可情報として添付する。また同様に、名刺交換制御部20は、識別情報Sbを名刺識別情報として含む名刺情報Bに、同グループの他の識別情報Sa,Scを読み出し許可情報として添付する。さらに同様に、名刺交換制御部20は、識別情報Scを名刺識別情報として含む名刺情報Cに、同グループの他の識別情報Sa,Sbを読み出し許可情報として添付する。
【0028】
データ読み出し制御部25は、識別情報Sを含むデータ読み出し要求信号を受け取った場合に、その識別情報Sが読み出し許可情報として添付されている名刺情報の一部又は全部をデータ記憶部14から読み出す機能を備えている。具体的には、例えば、データ読み出し制御部25は、携帯装置15から当該装置の識別情報Saを含むデータ読み出し要求信号を情報通信網27を通して受け取ると、その識別情報Saをデータ記憶部14の各名刺情報の読み出し許可情報に照合する。そして、データ読み出し制御部25は、識別情報Saを読み出し許可情報として持つ名刺情報B,Cの一部(例えば、氏名と会社名)を読み出す。さらに、データ読み出し制御部25は、その読み出した名刺情報をデータ読み出し要求信号の発信元に向けて返信する。その後、さらに、例えば、データ読み出し制御部25が、詳細情報送信要求信号を受信した場合には、詳細情報が要求された例えば名刺情報Bの指定された全情報をデータ記憶部14から読み出して返信する。このようなデータ読み出し制御部25の機能によって、携帯装置15に送信された名刺情報は、例えば、携帯装置15の画面表示部に所定の表示形態でもって表示される。
【0029】
なお、携帯装置15以外のパソコン等の情報端末装置17からも、データ記憶部14の名刺情報の読み出しを可能にしてもよい。この場合には、例えば、その情報端末装置17には、携帯装置15の識別情報Sを、データ取得部13と同様にRFID技術を利用して取得するリーダ18が、一体的に設けられるか、あるいは、接続される。情報端末装置17は、リーダ18によって携帯装置15から取得した識別情報Sを含むデータ読み出し要求信号を、情報通信網27を通して名刺交換支援装置12に向けて送信する機能を備える。データ読み出し制御部25は、情報端末装置17から、識別情報Sを含むデータ読み出し要求信号を受信すると、上記同様に動作して、情報端末装置17に名刺情報を返信する。
【0030】
更新部23は、携帯装置15から、識別情報Sを含む更新要求信号を受け取った場合に、データ記憶部14の名刺情報を次のように更新する機能を備えている。つまり、更新部23は、上記更新要求信号と共に、名刺情報の中の更新したい例えば電話番号等の情報を受け取った場合には、更新要求信号中の識別情報Sを名刺識別情報として含む名刺情報の更新要求対象の情報を、上記受信した情報に更新する機能を備えている。さらに、更新部23は、そのように名刺情報を更新したときには、その更新した名刺情報に添付されている有効期限を所定の期間後(例えば1年後)に書き換える機能を備えている。また、更新部23は、更新要求信号のみを受け取った場合(つまり、データ記憶部14の名刺情報の内容確認を行った場合など)にも、その更新要求信号中の識別情報Sを名刺識別情報として含む名刺情報に添付されている有効期限を上記同様に書き換える機能を備えている。なお、前述した情報端末装置17を利用して、携帯装置15の識別情報Sを含む更新要求信号を名刺交換支援装置12に送信することで、情報端末装置17でも上記同様の名刺情報の更新が可能な構成を備えてもよい。
【0031】
更新通知部24は、例えば更新部23の動作情報に基づき、名刺情報中の次に示すような変更通知要情報が更新されたことを検知する機能を備えている。その変更通知要情報とは、名刺情報に含まれている情報のうち、変更した場合に当該変更の連絡を名刺情報を交換した相手に通知した方が好ましいと考えられる例えば電話番号や所属名等の情報であり、予め適宜に設定される。
【0032】
更新通知部24は、さらに、上記のように更新が検知された名刺情報に添付されている読み出し許可情報(識別情報S)に対応する電子メールアドレス宛に名刺情報更新の通知を自動送信する機能を備えている。具体的には、例えば、名刺情報Cの変更通知要情報が更新されると、更新通知部24は、その更新された名刺情報Cに添付されている読み出し許可情報(例えば識別情報Sa,Sb)をデータ記憶部14から読み出す。そして、更新通知部24は、その識別情報Sa,Sbを名刺識別情報として持つ名刺情報A,B中の予め指定(入力)された通知送信先の電子メールアドレスの情報をデータ記憶部14から読み出す。さらに、更新通知部24は、その読み出した電子メールアドレス宛に、名刺情報Cが更新された旨の通知を自動送信する。
【0033】
名刺情報管理部22は、データ記憶部14の名刺情報を管理する機能を備えている。名刺情報管理部22は、例えば、所定のチェック時間間隔(例えば1日)毎に、データ記憶部14の各名刺情報に添付されている有効期限に基づき、各名刺情報が有効期限に達したか否かを判断する機能を備える。さらに、名刺情報管理部22は、その判断の結果、有効期限に達したと判断した場合には、その有効期限に達した名刺情報をデータ記憶部14から削除する機能を備える。
【0034】
なお、名刺情報管理部22は、有効期限までの残り期間が所定値(例えば1ヶ月)になった名刺情報を検知した場合に、その有効期限間近の名刺情報の前記したような通知送信先の電子メールアドレス宛に、更新を促す通知を自動送信する機能を備えていてもよい。
【0035】
この第2実施形態の名刺交換支援装置12および名刺交換支援システム10を利用することで、第1実施形態と同様に、実質的な名刺情報の交換を行うことができる。このため、この第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、名刺交換の手間の軽減や、名刺交換に要する時間の短縮を図ることができるという効果が得られる。また、名刺交換したい相手と対面する機会が無かったとしても、名刺情報を得ることが可能となる。
【0036】
さらに、データ取得部13は、読み取り部16が携帯装置15と接触又は向き合うだけで携帯装置15から識別情報を取得できるものであるため、識別情報の提供を簡便にできる。さらに、携帯装置15の識別情報をデータ取得部13に取得させるための動作により、名刺交換の意思の確認を行うことができる。このため、名刺情報を提供したくない者の名刺情報が提供されてしまうことを防止できる。
【0037】
さらに、この第2実施形態では、更新通知部24を備えている。このため、データ記憶部14の名刺情報中の変更通知要情報が更新された場合に、更新通知部24により、名刺交換したとされる相手に向けて、名刺情報更新の通知を自動的に送信できる。これにより、名刺情報が変更された旨をいちいち連絡する手間を無くすことができる。
【0038】
さらにまた、この第2実施形態では、名刺情報管理部22によって、有効期限に達した名刺情報はデータ記憶部14から削除される。このため、電話番号等が変更になっているにも拘わらずデータ記憶部14の名刺情報が更新されていないような、情報の古い名刺情報がデータ記憶部14に格納され続けるという問題を防止することができる。これにより、データ記憶部14の名刺情報に対する信頼性を高めることができる。
【0039】
(第3実施形態)
以下に、第3実施形態を説明する。
【0040】
この第3実施形態の名刺交換支援システム10は、第2実施形態の構成に加えて、さらに、図4に示されるような情報登録装置30と報知部31を備えている。また、第3実施形態の名刺交換支援装置12は、第2実施形態の構成に加えて、データ登録勧誘部28と新規登録部29をさらに備えている。なお、図4では、図2で示した記憶部21と名刺情報管理部22と更新部23と更新通知部24とデータ読み出し制御部25と情報通信網27等の図示が省略されている。
【0041】
この第3実施形態では、名刺交換制御部20は、第2実施形態に示した機能に加えて、次のような機能を備えている。すなわち、名刺交換制御部20は、データ取得部13から送信されてきた識別情報Sを含む名刺情報がデータ記憶部14に格納されているか否かを判断する機能を備えている。さらに、名刺交換制御部20は、その判断の結果、名刺情報が格納されていないことを検知した場合には、その旨を知らせる信号をデータ登録勧誘部28に送信する機能を備えている。
【0042】
データ登録勧誘部28は、名刺交換制御部20から信号を受信した場合には、所定の送付先に向けて、名刺情報登録無しを知らせる信号を送信する機能を備えている。この第3実施形態では、その信号の所定の送付先は、該当する名刺情報が無い識別情報Sを送信してきたデータ取得部13である。
【0043】
報知部31は、データ取得部13と一体的に設けられるか、又は、データ取得部13に近接配置され当該データ取得部13と接続して設けられている。当該報知部31は、名刺交換支援装置12のデータ登録勧誘部28からデータ取得部13に送信されてきた名刺情報無しを知らせる信号に基づいて、所定の報知動作を行う機能を備えている。例えば、報知部31が、液晶ディスプレイ等の画面表示部により構成される場合には、報知部31は、名刺情報の登録を勧めるメッセージ等を画面表示する機能を備える。また、報知部31が報知ランプおよびスピーカにより構成される場合には、報知部31は、報知ランプを点灯させると共に、名刺情報が登録されていない旨を知らせる音声をスピーカから発生する機能を備える。
【0044】
情報登録装置30は、氏名や電話番号等を入力するためのキーボードやタッチパネル等の情報入力部を備えた装置であり、例えばパソコンにより構成されている。当該情報登録装置30は、例えばデータ取得部13の近くに配置される。また、この情報登録装置30は、情報通信網を通して名刺交換支援装置12と通信可能な機能を備えている。さらに、情報登録装置30は、携帯装置15の識別情報Sを、例えばデータ取得部13と同様にRFID技術を利用して取得できる機能を備えている。さらに、情報登録装置30は、名刺情報を新規にデータ記憶部14に登録したいことを知らせる信号(新規登録要求)を名刺交換支援装置12の新規登録部29に向けて送信する機能を備えている。さらに、情報登録装置30は、後述するように、新規登録部29から送られてきたフォーマット情報に基づいて新規登録のための画面を表示させる機能を備えている。さらに、情報登録装置30は、その新規登録のための画面表示に基づき入力・取得された氏名や電話番号等の情報と携帯装置15の識別情報Sとを含む名刺情報を、新規登録部29に返信する機能を備えている。なお、情報登録装置30自身が、前記したような携帯装置15の識別情報Sを取得する機能を持つのではなく、携帯装置15の識別情報Sを取得する機能を備えたリーダが情報登録装置30に接続されていてもよい。
【0045】
新規登録部29は、新規登録要求を受け取った場合に、新規登録のための所定のフォーマット情報を記憶部21から読み出し、当該フォーマット情報を新規登録要求元に返信する機能を備えている。さらに、新規登録部29は、そのフォーマット情報に基づいて入力された名刺情報を新規登録要求元(情報登録装置30)から受け取った場合には、その名刺情報をデータ記憶部14に書き込む機能を備えている。なお、この第3実施形態では、新規登録部29は、その新規の名刺情報に、前述したような有効期限の情報を添付する機能をも備えている。
【0046】
この第3実施形態は、第2実施形態の構成を備えているので、第2実施形態の構成から得られる効果を得ることができる。さらに、この第3実施形態では、上記したようなデータ登録勧誘部28と報知部31を備えている。このため、携帯装置15からデータ取得部13に識別情報Sを取得させた(つまり、名刺交換の意思がある)のにも拘わらず名刺情報がデータ記憶部14に登録されていない者に対して、名刺情報の新規登録を促すことができる。さらに、情報登録装置30と新規登録部29を備え、情報登録装置30をデータ取得部13の報知部31の近傍に配置することで、名刺情報がデータ記憶部14に登録されていない旨を報知された者が、その場で名刺情報を新規登録することが可能になる。
【0047】
(第4実施形態)
以下に、第4実施形態を説明する。
【0048】
この第4実施形態では、名刺交換支援装置12は、第2又は第3の実施形態の構成に加えて、さらに、図5に示されるような時間範囲自動設定部33を備えている。なお、図5では、第4実施形態において特徴的な部分が図示されており、第2や第3の実施形態と同様な部分の図示が省略されている。
【0049】
この第4実施形態では、名刺交換支援装置12は、データ取得部13が配置されている例えば会議室等の場所(エリア)の使用スケジュールを管理している装置(スケジュール管理装置)34に接続されている。時間範囲自動設定部33は、そのスケジュール管理装置34からデータ取得部13が配置されている場所の使用スケジュール情報を取得する機能を備えている。さらに、時間範囲自動設定部33は、その取得した情報を利用して、前記グループ認識用データ(データ取得部13に対して設定された時間範囲のデータを含むデータ)を自動的に作成する機能を備えている。さらに、時間範囲自動設定部33は、その作成したグループ認識用データを記憶部21に格納する機能を備えている。
【0050】
この第4実施形態では、名刺交換制御部20は、そのように自動作成された記憶部21のグループ認識用データを利用して、前述したように、送信されてきた複数の識別情報をグループ分けする。
【0051】
この第4実施形態では、時間範囲自動設定部33を備えているので、グループ認識用データを自動的に作成して記憶部21に自動的に格納することができる。これにより、グループ認識用データを作成する手間を省略することができる。また、グループ認識用データの作成忘れを防止することができる。
【0052】
(第5実施形態)
以下に、第5実施形態を説明する。
【0053】
この第5実施形態では、図6に示されるように、例えば会議室等の所定のエリアZ内には、複数のデータ取得部13が設置されている。また、名刺交換支援装置12の記憶部21には、データ取得部13から送信されてきた複数の識別情報Sをグループ分けするためのグループ認識用データとして、次のようなデータが格納されている。そのグループ認識用データは、同じエリアZ内に設置されている全てのデータ取得部13の識別情報Rの組に対して設定された携帯装置15の識別情報のグループ化のための時間範囲のデータである。さらに、名刺交換制御部20は、データ取得部13から送信されてきた複数の携帯装置15の識別情報を、上記のようなグループ認識用データに基づいて、グループ分けし、前記同様に、データ記憶部14の名刺情報に読み出し許可情報を添付する。
【0054】
この第5実施形態では、上記したように、所定のエリアZ内に複数のデータ取得部13を設置し、これら複数のデータ取得部13から送信される携帯装置15の識別情報を同グループとして認識できる構成を備えた。このため、所定のエリアZ内であれば、何れのデータ取得部13で携帯装置15の識別情報Sを取得させても、エリアZ内における前記同様の名刺情報の交換が可能である。
【0055】
(その他の実施形態)
なお、この発明は上述したような第1〜第5の各実施形態に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、第3実施形態では、名刺交換支援装置12は、データ登録勧誘部28と新規登録部29の両方を備えていたが、必要に応じて、データ登録勧誘部28と新規登録部29の一方のみを備えていてもよい。
【0056】
さらに、第2〜第5の各実施形態では、携帯装置15からデータ取得部13に取得させる識別情報は、携帯端末の個体識別情報であった。これに代えて、例えば、識別情報は、携帯装置15の電話番号であってもよい。また、識別情報は、名刺交換支援システム専用の番号等の情報であってもよい。さらに、第2〜第5の各実施形態では、名刺情報は、テキストデータである例を示したが、それに代えて、名刺情報は、名刺の画像データを含むものであってもよい。
【0057】
さらに、第2〜第5の各実施形態では、携帯装置15は、携帯型電話機であった。これに代えて、携帯装置15は、例えば、無線通信利用の電話機能を備えた携帯情報端末装置であってもよい。さらにまた、携帯装置15は、主な用途が名刺交換である名刺状のカード型装置であってもよい。その携帯装置15は、識別情報の記憶部と、当該識別情報の出力部とを備えた程度の簡単な構成であってよい。この場合には、携帯装置15で、名刺情報の閲覧や更新等を行うことができないので、名刺情報の閲覧や更新等を行う場合には、携帯装置15に代えて、前述したような情報端末装置17が利用されることになる。
【0058】
さらに、第2〜第5の各実施形態では、データ取得部13が携帯装置15から識別情報を取得する技術して、RFIDを利用した。これに対し、その識別情報取得技術は、携帯装置15がデータ取得部13の読み取り部16に接触又は向き合って配置された場合にデータ取得部13が携帯装置15から識別情報を取得できれば、RFIDに限定されない。例えば、識別情報取得技術として、赤外線通信を利用してもよいし、二次元コードおよびそのコードの読み取り技術を利用してもよい。なお、情報端末装置17のリーダ18や、情報登録装置30は、データ取得部13に利用される識別情報取得技術と同様な技術を利用して携帯装置15の識別情報を読み取る機能を備えることになる。
【0059】
さらに、第2〜第5の各実施形態では、データ読み出し要求信号に含まれる識別情報を読み出し許可情報として持つ名刺情報がデータ記憶部14から読み出されていた。これに加えて、データ読み出し要求信号に含まれる識別情報を名刺識別情報として持つ名刺情報(すなわち、自身の名刺情報)をもデータ記憶部14から読み出されることとしてもよい。
【0060】
(付記1)
互いに異なる識別情報を名刺識別情報として含んでデータ記憶部に格納されている複数の名刺情報のうち、所定の時間範囲内に入力された一群の前記識別情報の各々を前記名刺識別情報として含むものに、前記一群の他の前記識別情報を読み出し許可情報として添付する名刺交換制御部を備えている名刺交換支援装置。
【0061】
(付記2)
入力されたデータ読み出し要求信号に含まれている前記識別情報が添付されている前記名刺情報の一部又は全部を前記データ記憶部から読み出すデータ読み出し制御部を、さらに、備えている付記1記載の名刺交換支援装置。
【0062】
(付記3)
前記データ記憶部の前記名刺情報が更新された場合に、その名刺情報に添付されている前記識別情報に対応する電子メールアドレス宛に名刺情報更新の通知を自動送信する更新通知部を、さらに、備えている付記1又は付記2記載の名刺交換支援装置。
【0063】
(付記4)
前記識別情報が入力されてきたときに当該識別情報を含んだ前記名刺情報が前記データ記憶部に格納されていない場合には、前記名刺情報が格納されていないことを知らせる信号を所定の送付先に向けて送信するデータ登録勧誘部を、さらに、備えている付記1又は付記2又は付記3記載の名刺交換支援装置。
【0064】
(付記5)
前記名刺情報に設定されている有効期限に達しても更新されなかった前記名刺情報を前記データ記憶部から削除する名刺情報管理部を、さらに、備えている付記1乃至付記4の何れか一つに記載の名刺交換支援装置。
【0065】
(付記6)
前記名刺情報を新規登録するためのフォーマット情報を新規登録要求元に送信すると共に、前記フォーマット情報に基づき入力されて前記新規登録要求元から返信されてきた新規登録の前記名刺情報を前記データ記憶部に登録する新規登録部を、さらに、備えている付記1乃至付記5の何れか一つに記載の名刺交換支援装置。
【0066】
(付記7)
前記識別情報を取得して前記名刺交換制御部に送信するデータ取得部が位置している所定のエリアの使用スケジュール情報に基づいて前記時間範囲を自動設定する時間範囲自動設定部を、さらに、備えている付記1乃至付記6の何れか一つに記載の名刺交換支援装置。
【0067】
(付記8)
所定の識別情報を含む名刺情報が格納されているデータ記憶部と、
付記1乃至付記7の何れか一つに記載の名刺交換支援装置と、
前記識別情報が登録されている携帯装置が所定の読み取り部に接触又は向き合って配置された場合に前記携帯装置の前記識別情報を取得して前記名刺交換支援装置に向けて送信するデータ取得部と、
を備えている名刺交換支援システム。
【0068】
(付記9)
無線通信によって電話通信網を含む情報通信網に接続するための無線通信部と、前記識別情報が登録されている記憶部と、前記識別情報を前記データ取得部に向けて出力する識別情報出力部とを含む前記携帯装置を備えている付記8記載の名刺交換支援システム。
【0069】
(付記10)
前記識別情報は、前記電話機能の無線通信のために付与された識別情報である付記9記載の名刺交換支援システム。
【0070】
(付記11)
前記データ取得部と一体的に又は接続して配設され前記名刺交換支援装置から送信されてくる情報に基づいた報知動作を行う報知部をさらに備えている付記8又は付記9又は付記10記載の名刺交換支援システム。
【0071】
(付記12)
前記名刺交換支援装置に向けて新規登録の前記名刺情報を送信する情報登録装置を、さらに、備えている付記8乃至付記11記載の名刺交換支援システム。
【0072】
(付記13)
前記名刺交換支援装置は、所定のエリア内に設置された複数の前記データ取得部から前記時間範囲内に送信されてきた前記識別情報を一群として認識する付記8乃至付記12記載の名刺交換支援システム。
【0073】
(付記14)
所定の時間範囲内に入力された互いに異なる複数の識別情報を一群として認識し、
前記識別情報を名刺識別情報として含んでデータ記憶部に格納されている複数の名刺情報のうち、前記一群の前記識別情報の各々を前記名刺識別情報として含むものに、前記一群の他の識別情報を読み出し許可情報として添付する
名刺交換支援方法。
【符号の説明】
【0074】
1,12 名刺交換支援装置
2,20 名刺交換制御部
4,10 名刺交換支援システム
5,14 データ記憶部
6,13 データ取得部
15 携帯装置
22 名刺情報管理部
24 更新通知部
25 データ読み出し制御部
28 データ登録勧誘部
29 新規登録部
31 報知部
33 時間範囲自動設定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに異なる識別情報を名刺識別情報として含んでデータ記憶部に格納されている複数の名刺情報のうち、所定の時間範囲内に入力された一群の前記識別情報の各々を前記名刺識別情報として含むものに、前記一群の他の前記識別情報を読み出し許可情報として添付する名刺交換制御部を備えている名刺交換支援装置。
【請求項2】
入力されたデータ読み出し要求信号に含まれている前記識別情報が添付されている前記名刺情報の一部又は全部を前記データ記憶部から読み出すデータ読み出し制御部を、さらに、備えている請求項1記載の名刺交換支援装置。
【請求項3】
前記データ記憶部の前記名刺情報が更新された場合に、その名刺情報に添付されている前記識別情報に対応する電子メールアドレス宛に名刺情報更新の通知を自動送信する更新通知部を、さらに、備えている請求項1又は請求項2記載の名刺交換支援装置。
【請求項4】
前記識別情報が入力されてきたときに当該識別情報を含んだ前記名刺情報が前記データ記憶部に格納されていない場合には、前記名刺情報が格納されていないことを知らせる信号を所定の送付先に向けて送信するデータ登録勧誘部を、さらに、備えている請求項1又は請求項2又は請求項3記載の名刺交換支援装置。
【請求項5】
前記名刺情報に設定されている有効期限に達しても更新されなかった前記名刺情報を前記データ記憶部から削除する名刺情報管理部を、さらに、備えている請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載の名刺交換支援装置。
【請求項6】
所定の識別情報を含む名刺情報が格納されているデータ記憶部と、
付記1乃至付記7の何れか一つに記載の名刺交換支援装置と、
前記識別情報が登録されている携帯装置が所定の読み取り部に接触又は向き合って配置された場合に前記携帯装置の前記識別情報を取得して前記名刺交換支援装置に向けて送信するデータ取得部と、
を備えている名刺交換支援システム。
【請求項7】
無線通信によって電話通信網を含む情報通信網に接続するための無線通信部と、前記識別情報が登録されている記憶部と、前記識別情報を前記データ取得部に向けて出力する識別情報出力部とを含む前記携帯装置を備えている請求項6記載の名刺交換支援システム。
【請求項8】
前記名刺交換支援装置に向けて新規登録の前記名刺情報を送信する情報登録装置を、さらに、備えている請求項6又は請求項7記載の名刺交換支援システム。
【請求項9】
前記名刺交換支援装置は、所定のエリア内に設置された複数の前記データ取得部から前記時間範囲内に送信されてきた前記識別情報を一群として認識する請求項6又は請求項7又は請求項8記載の名刺交換支援システム。
【請求項10】
所定の時間範囲内に入力された互いに異なる複数の識別情報を一群として認識し、
前記識別情報を名刺識別情報として含んでデータ記憶部に格納されている複数の名刺情報のうち、前記一群の前記識別情報の各々を前記名刺識別情報として含むものに、前記一群の他の識別情報を読み出し許可情報として添付する
名刺交換支援方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−186711(P2011−186711A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−50307(P2010−50307)
【出願日】平成22年3月8日(2010.3.8)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】