説明

吸収性物品および吸収性物品の製造方法

【課題】粘着剤が着用者の肌に接触せず、ウイング部のめくれが生じない吸収性物品およびその吸収性物品の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、長手方向(Y軸方向)と幅方向(X軸方向)とを有し、肌側に設けられた液体透過性の表面シート、着衣側に設けられた液体不透過性の裏面シートおよび該表面シートと該裏面シートとの間に介在する液保持性の吸収体を備える本体部5と、本体部5の両側縁6から幅方向に延出する一対のウイング部7とを含む吸収性物品1であって、ウイング部7は、ウイング部7の着衣側に、粘着部22と粘着部22を被覆する剥離シート24とを有し、粘着部22は、ウイング部7の幅方向外側の端部7aまで存在し、剥離シート24の幅方向外側の端部は、ウイング部7の幅方向外側の端部7aと一致する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ショーツなどの下着に固定して使用する軽失禁パッド、生理用ナプキン、パンティーライナーなどの吸収性物品および吸収性物品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
吸収性物品が使用中にずれるのを防止するために、吸収性物品には、粘着剤を塗布した粘着剤領域を有するものがある。とくに、ウイング部を有する吸収性物品においては、粘着剤領域は、ウイング部の着衣側に設けられている。このような吸収性物品は、ウイング部を折り曲げて、折り曲げたウイング部を下着のクロッチ部の外側に貼り付けることによって、吸収性物品を下着に安定して固定することができる。これにより、ウイング部を有する吸収性物品は、ウイング部を有しないものに比べて、体液によって下着が汚れるのを防止できる。そして、ウイング部を有する吸収性物品は、下着が汚れないという安心感を着用者に与えることができる。このウイング部の粘着剤領域は、粘着剤領域の外周縁部がウイング部の外周縁部から間隔をおいて内側に存在するようにウイング部に設けられている(たとえば、特許文献1)。これにより、粘着剤が吸収性物品の外周縁部から露出せず、着用者の肌に付着しないようにすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3886451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の吸収性物品では、下着のクロッチ部にウイング部を巻き込んで使用するとき、ウイング部の外周縁部と粘着剤領域の外周縁部との間の粘着剤が設けられていない部分がめくれてしまう場合がある。この場合、めくれた部分が着用者の股間部にあたり、着用者に違和感を与えるという問題が生じる場合がある。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するために、粘着剤が着用者の肌に接触せず、かつウイング部のめくれが生じない吸収性物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の構成を採用した。
すなわち、本発明は、長手方向と幅方向とを有し、肌側に設けられた液体透過性の表面シート、着衣側に設けられた液体不透過性の裏面シートおよび該表面シートと該裏面シートとの間に介在する液保持性の吸収体を備える本体部と、本体部の両側縁から幅方向に延出する一対のウイング部とを含む吸収性物品であって、ウイング部は、ウイング部の着衣側に、粘着部と粘着部を被覆する剥離シートとを有し、粘着部は、ウイング部の幅方向外側の端部まで存在し、剥離シートの幅方向外側の端部は、ウイング部の幅方向外側の端部と一致する。
本発明の他の発明は、長手方向と幅方向とを有し、肌側に設けられた液体透過性の表面シート、着衣側に設けられた液体不透過性の裏面シートおよび該表面シートと該裏面シートとの間に介在する液保持性の吸収体を備える本体部と、本体部の両側縁部から幅方向に延出する一対のウイング部とを含む吸収性物品の製造方法であって、(a)ウイング部を形成するために用いる帯状のウイング部形成用シート上に、粘着剤を塗布した剥離シートを、機械方向に所定間隔で貼り付ける工程と、(b)粘着剤が塗布されている領域が2つに分断されるように、機械方向の所定間隔で、剥離シートを貼り付けたウイング部形成用シートを切断する工程と、(c)切断されたウイング部形成用シートを機械方向に対して略90°回転させる工程と、(d)略90°回転したウイング部形成用シートを、長手方向に移動する本体部に固定する工程とを含む。
本発明のさらに別の発明は、長手方向と幅方向とを有し、肌側に設けられた液体透過性の表面シート、着衣側に設けられた液体不透過性の裏面シートおよび該表面シートと該裏面シートとの間に介在する液保持性の吸収体を備える本体部と、本体部の両側縁部から幅方向に延出する一対のウイング部とを含む吸収性物品の製造方法であって、(a)ウイング部を形成するために用いる帯状のウイング部形成用シートに、幅方向に所定の距離で離隔し粘着剤を塗布した一対の剥離シートを貼り付ける工程と、(b)一対の剥離シートにおける粘着剤部が塗布されているそれぞれの領域が切断されて形成された端部が、ウイング部の幅方向外側の端部になるように、剥離シートを貼り付けたウイング部形成用シートの不要部分を切除して、ウイング部形成用シートの外形を決める工程と、(c)外形を決めたウイング部形成用シートを、長手方向に移動する本体部に固定する工程とを含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、粘着剤が着用者の肌に接触せず、かつウイング部のめくれが生じない吸収性物品およびその吸収性物品の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は本発明の吸収性物品の一実施形態の部分破断平面図である。
【図2】図2は図1のA−A線断面を示す模式断面図である。
【図3】図3は本発明の吸収性物品の一実施形態の部分破断底面図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態の吸収性物品の製造方法を説明するための図である。
【図5】図5は本発明の吸収性物品の一実施形態の変形例を説明するための部分破断底面図である。
【図6】図6は本発明の吸収性物品の一実施形態の変形例を説明するための部分破断底面図である。
【図7】図7は本発明の吸収性物品の一実施形態の変形例を説明するための部分破断底面図である。
【図8】図8は、本発明の一実施形態の製造方法の変形例を説明するための図である。
【図9】図9は、本発明の一実施形態の製造方法の変形例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明を説明するが、本発明は図面に記載されたものに限定されるものではない。
【0010】
図1は本発明の吸収性物品の一実施形態の部分破断平面図であり、図2は図1のA−A線断面を示す模式断面図であり、図3はその吸収性物品の部分破断底面図である。吸収性物品1は、肌側に設けられた液体透過性の表面シート2、着衣側に設けられた液体不透過性の裏面シート3および該表面シート2と該裏面シート3との間に介在する液保持性の吸収体4を備える本体部5と、本体部5の両側縁6から幅方向に延出する一対のウイング部7とを含む。ウイング部7は、ウイング部7の着衣側に粘着部22と、粘着部22を被覆する剥離シート24とを有する。なお、図1および図3において、吸収性物品1の幅方向がX軸方向であり、長手方向がY軸方向である。
【0011】
本体部5の形状は、長方形、楕円型、瓢箪型など、女性の身体およびショーツの形状に適合する形状であれば特に限定されない。外形の延べ寸法は、長手方向100〜500mmが好ましく、150〜350mmがより好ましい。また、短手方向は30〜200mmが好ましく、40〜180mmであることが好ましい。
【0012】
表面シート2は、尿、経血などの体内からの液状排泄物を、その下に設けた吸収体4へ通過させる機能を有するとともに、裏面シート3との間に吸収体4を挟むことにより吸収体4を保持するためのものである。表面シート2は、その全部または一部が液透過性であり、液透過域は、多数の液透過孔が形成された樹脂フィルム、多数の網目を有するネット状シート、液透過性の不織布、または織布などで形成される。前記樹脂フィルムやネット状シートは、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などで形成されたものを使用できる。また不織布としては、レーヨンなどのセルロース繊維、合成樹脂繊維などから形成されたスパンレース不織布、前記合成樹脂繊維で形成されたエアースルー不織布などを用いることができる。また、素材として、ポリ乳酸、キトサン、ポリアルギン酸などの生分解性が可能な天然物を用いることもできる。また、多数の液透過孔を形成すると共に、シリコーン系やフッ素系の撥水性油剤を塗布して、その外面に体液が付着しにくいものとしてもよい。
【0013】
表面シート2の目付は15〜100g/m2が好ましく、20〜50g/m2がより好ましい。目付が15g/m2以下だと表面強度が十分に得られず、使用中に破けるおそれがある。また100g/m2を超える場合、過度のごわつきが発現し、使用中に違和感を生じる。さらには、長時間使用の場合には、50g/m2を超えてしまうと、液体を表面シート2で保持してしまいベタベタした状態で維持され続け、不快に感じるようになってしまう。また、密度は0.12g/cm3以下で液透過性であれば特には限定されない。密度がこれ以上の場合、表面シート2の繊維間をスムーズに透過することが難しい。
【0014】
表面シート2の全部または一部を構成する液透過性域が、多数の液透過性開孔が形成されたフィルムなどである開孔フィルムである場合は、開孔径は0.05mm以上3mm以下の範囲内、ピッチは、0.2mm以上10mm以下の範囲内、開孔面積率は、3%以上30%以下の範囲内であることが好ましい。
【0015】
本発明の吸収性物品1は、表面シート2と吸収体4の間に、さらに第二の液透過性シートを有していてもよい。第二の液透過性シートは、表面シート2と類似の素材(たとえば不織布)のものであって、表面シート2よりも若干密度の高いものが用いられ、液はけ性を改善したり、液戻りしにくくしたりするために、設けることができる。
【0016】
裏面シート3は、吸収体4に吸収された尿、経血などの液体が外へ漏れ出すのを防止する機能を有するものであり、そのような液体が外へ漏れ出すのを防止できる材料が使用される。また、液体は通さないが通気性のある素材とすることにより、着用時のムレを低減させることができ、着用時における不快感を低減させることが可能となる。このような材料としては、たとえば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などを主体とした液不透過性フィルム、通気性フィルム、スパンボンドなどの不織布の片面に液不透過性フィルムをラミネートした複合シートなどが挙げられる。好ましくは、疎水性の不織布、不透水性のプラスチックフィルム、不織布と不透水性プラスチックフィルムとのラミネートシートなどを用いることができる。また、耐水性の高いメルトブローン不織布を強度の強いスパンボンド不織布で挟んだSMS不織布でもよい。
【0017】
吸収体4は、尿、経血などの液体を吸収して保持する機能を有するもので、嵩高であり、型崩れし難く、化学的刺激が少ないものであることが好ましい。たとえば、フラッフ状パルプもしくはエアレイド不織布と高吸収性ポリマー(SAP)とからなる吸収体を例示できる。フラッフ状パルプの代わりに、たとえば、化学パルプ、セルロース繊維、レーヨン、アセテートなどの人工セルロース繊維を例示できる。パルプなどの吸収性繊維は目付100〜800g/m2、高吸収性ポリマーの質量比は吸収性繊維を100%として30〜65%が好ましい。吸収性繊維と高吸収性ポリマーが全体に均一に分布した混合体を覆うティッシュなど液透過性の素材の目付は12〜30g/m2が好ましい。エアレイド不織布としては、たとえば、パルプと合成繊維とを熱融着させまたはバインダーで固着させた不織布を例示できる。高吸収性ポリマーは、水溶性高分子が適度に架橋した三次元網目構造を有するもので、30〜60倍の水を吸収するが本質的に水不溶性であり、一旦吸収された水は多少の圧力を加えても離水しないものであり、たとえば、デンプン系、アクリル酸系、アミノ酸系の粒子状または繊維状のポリマーを例示できる。吸収体の形状および構造は必要に応じて変えることができるが、吸収体の全吸収量は、吸収性物品としての設計挿入量および所望の用途に対応させる必要がある。また、吸収体のサイズや吸収能力などは用途に対応して変動される。
【0018】
吸収体4は、上層吸収体層と下層吸収体層の2層で構成し、上層吸収体層を親水性シートと高吸収性ポリマーから形成していてもよい。親水性シートは、不織布、多孔性プラスチックスシートなどからなる親水性を有するシートである。不織布、多孔性プラスチックスシートなどの場合には、必要に応じて、親水処理が施される。また、不織布としては、例えば、スパンレース、スパンボンド、サーマルボンド、メルトブローン、ニードルパンチ、エアースルーなどの不織布が用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系などの合成繊維の他、レーヨンやキュプラなどの再生繊維、綿などの天然繊維を例示できる。上層吸収体層は、親水性シートの片側に高吸収性ポリマーが所定のパターンで散布され、別の親水性シートが高吸収性ポリマーを挟むように積層され、高吸収性ポリマーが散布されていない箇所で接合手段(例えば、ホットメルト接着剤を用いたヒートシール)によって接合されて、シート状に形成されている。高吸収性ポリマーは、ホットメルトなどの接着剤で親水性シートに固定されることが好ましいが、粉砕物のまま固定されずに親水性シートで覆われて存在してもよい。高吸収性ポリマーを挟む親水性シートは、1枚の親水性シートを折り返したものを接合してもよいし、上下で同じまたは異なる親水性シートを2枚用いて高吸収性樹脂を挟んで接合してもよい。上層吸収体層の形態として、親水性シートの端部および縁部は、中央部に向かって折り返して形成されていてもよい。折り返されることによって、吸収後過度に体圧が加わっても、膨潤した高吸収性ポリマーが上層吸収体層から飛び出る恐れをなくし、端部が折り返されることによって、シート材の目付が増えてより圧縮回復性が増す効果がある。下層吸収体層は、失禁パッド、生理用ナプキン、使い捨ておむつなどの吸収性物品において吸収体本体として使用される、従来から公知の吸収体材料で構成することができる。代表的な吸収性材料としては、吸収性繊維と高吸収性ポリマーを混合して含むものである。
【0019】
ウイング部7は、ウイング部7の着衣側に、粘着部22と粘着部22を被覆する剥離シート24とを有する。
【0020】
ウイング部7は、吸収性物品1を下着に安定して固定するために吸収性物品1に設けられている。ウイング部7を下着の外面側に折り曲げた後、粘着部22を介して下着のクロッチ部に貼り付けることによって、吸収性物品1を下着に安定して固定できる。ウイング部7の形状は略矩形形状である。なお、吸収性物品1を下着に安定して固定することができる形状であれば、ウイング部7の形状は、略矩形形状に限定されない。ウイング部7が下着に固定される下着のクロッチ部の通気性を良好にするために、ウイング部7には、不織布または通気不透液性プラスチックフィルムが使用されることが好ましい。また、ウイング部7を形成する材料として、上述の裏面シート3または表面シート2を形成する材料として好ましいものを使用することができる。ウイング部7を折り曲げやすくするため、およびウイング部7を下着に固定したときの装着感を良好にするため、ウイング部の材料には、低目付の材料を使用することが好ましい。
【0021】
ウイング部7は、本体部5と別の部材である。ホットメルト型接着剤などの接着剤、熱シールなどを使用して、ウイング部7を形成するために用いるウイング部形成部材12を本体部5の着衣側に固定することによって、ウイング部7は形成される。なお、ウイング形成部材を表面シートおよび裏面シート、表面シートおよび吸収体、裏面シートおよび吸収体、または表面シート、裏面シートおよび吸収体で挟むことによって、ウイング部形成部材を本体部に固定するようにしてもよい。また、ウイング部は、本体部で用いている表面シートと裏面シートとを幅方向に延長して形成してもよいし、本体部を構成する部材と一体の部材で形成してもよい。たとえば、1枚のシートから裏面シートとウイング部の両方を含む形状を切り取って、裏面シートとウイング部とが一体につながった1枚の部材を形成してもよい。また、1枚のシートから表面シートとウイング部の両方を含む形状を切り取って、表面シートとウイング部とが一体につながった1枚の部材を形成してもよい。表面シートとウイング部と、および/または裏面シートとウイング部とが、一体のものである場合、ウイング部が本体部とつながった部分における本体部の側縁は、ウイング部が本体部とつながっていない本体部の上の側縁(図1の符号6aに相当する)と本体部の下の側縁(図1の部号6bに相当する)とを結んだ直線を、本体部の側縁とみなす。
【0022】
ウイング部7が不織布からできている場合、ウイング部7の繊維配向は、吸収性物品1の長手方向(Y軸方向)に直交していることが好ましい。これにより、ウイング部7における吸収性物品1の幅方向の強度を増加させることができ、ウイング部7が吸収性物品1からちぎれにくくできる。ここで、繊維配向とは、不織布の表面を見た場合に、繊維の流れ方向が繊維配向である。不織布について「繊維配向が長手方向である」とは、その不織布を構成する総繊維重量のうち、100%が長手方向Yに繊維配向されているものから、50%以上が長手方向Yに対して−45°〜+45°の範囲で繊維配向性を有するようにされているものまでのことをいう。不織布の繊維配向性の測定方法は、一般に用いられている測定方法を使用することができる。例えば、TAPPI標準法T481の零距離引張強さによる繊維配向性試験法に準じた測定方法とすることができる。また、簡易的な方法として、不織布の製造ライン方向(MD)とその直交方向(CD)との引張強度比(MD/CD)から繊維配向性を測定してもよい。簡易的測定方法の具体的な手順としては、SHIMADZU社製オートグラフ(AGS−G100N)の試験機を使用して、長さ200mm、幅50mmの試験片を、クロスヘッドスピード500mm/min、チャック間距離150mmの条件下で試験を行い、引張り時の最大荷重から引張強度を求めるとともに、最大荷重時の伸びから伸度を算出する。引張強度の比(MD/CD)が1より大きければ、不織布がMD方向に繊維配向性を持つ、ということがいえる。
【0023】
ウイング部7の資材の配向方向は、本体部5を構成する表面シート2、裏面シート3または吸収体4の資材(以下、本体部5の資材と呼ぶ)の配向方向と直交していることが好ましい。ここで、資材の配向方向とは、たとえば、資材が不織布などの繊維からなる場合は繊維配向であり、資材がフィルムからなる場合は、フィルムが延伸されている方向、たとえば機械方向である。これにより、ウイング部7の幅方向の強度を高めることができる。そして、ウイング部7の幅方向の強度を高めることができた分、ウイング部7の資材を薄くすることができ、吸収性物品1の装着感を改善できる。
【0024】
粘着部22は、ウイング部7を下着のクロッチ部の外側に固定する。粘着部22を形成する粘着剤としては、たとえばスチレン系ポリマー、粘着付与剤、可塑剤のいずれかが主成分であるものが好適に使用される。前記スチレン系ポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体などが挙げられるが、これらのうち1種のみを使用しても、二種以上のポリマーブレンドであってもよい。この中でも熱安定性が良好であるという点で、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体が好ましい。また、前記粘着付与剤および可塑剤としては、常温で固体のものを好ましく用いることができ、粘着付与剤ではたとえばC5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂などが挙げられ、前記可塑剤では例えば、リン酸トリフレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチルなどのモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステルのようなポリマー可塑剤が挙げられる。
【0025】
粘着部22は、ウイング部7の幅方向外側の全面に設けられている。また、粘着部22は、ウイング部7の幅方向外側の端部7aまで存在していることが好ましい。これにより、下着のクロッチ部にウイング部7を巻き込んで使用したとき、ウイング部7が端部7aからめくれるのを防止することができる。
【0026】
粘着部22は、本体部5の側縁6と接するウイング部7の付け根8側には存在しないことが好ましい。粘着部22が設けられている領域におけるウイング部7の剛性は高く、粘着部22が設けられていない領域におけるウイング部7の剛性は低いので、ウイング部7の付け根8近傍でウイング部7は折り曲げやすくなる。
【0027】
なお、粘着部22は、ウイング部7の着衣側の他に、ウイング部形成部材12の本体部5と重なっている領域の着衣側に設けてもよい。これにより、吸収性物品は、下着のクロッチ部の内側でも固定されることになり、吸収性物品を下着のクロッチ部に、より安定的に固定することができる。
【0028】
剥離シート24は、粘着部22を被覆して、吸収性物品1の使用前の粘着部22を保護する。剥離シート24は、粘着部22の粘着剤に対して剥離可能であるシートであればとくに限定されない。剥離シート24には、たとえば、剥離剤を基材に塗布したものを使用することができる。剥離剤を塗布する基材には、ポリプロピレン、低密度ポリエチレン、ポリビニルアルコールなどのフィルム、不織布、紙などがあり、剥離剤には、シリコーン系、フッ素系、イソシアネートなどの剥離剤がある。
【0029】
剥離シート24の幅方向外側の端部は、ウイング部7の幅方向外側の端部7aと一致することが好ましい。これにより、吸収性物品1を製造するとき、ウイング部7を形成するために用いる帯状のウイング部形成用シートに、幅方向に所定の距離で離隔し粘着剤を塗布した一対の剥離シートを貼り付け、この一対の剥離シートにおける粘着剤部が塗布されているそれぞれの領域が切断されて形成された端部が、ウイング部7の幅方向外側の端部7aになるように、剥離シートを貼り付けたウイング部形成用シートの不要部分を切除して、ウイング部形成用シートの外形を決めることができる。その結果、粘着部22がウイング部7の幅方向外側の端部7aまで存在しているにもかかわらず、粘着部22がウイング部7の幅方向外側の端部7aからはみ出ないようにすることができ、剥離シート24を粘着部22から剥がす前に粘着剤が着用者の肌に接触するのを防止することができる。
【0030】
剥離シート24の幅方向(X軸方向)内側の端部24aは、粘着部22の幅方向(X軸方向)内側の端部22aよりも幅方向内側に存在することが好ましい。これにより、剥離シート24における剥離シート24の幅方向内側の端部24aと粘着部22の幅方向内側の端部22aとの間の粘着部22が設けられていない部分から剥離シート24を吸収性物品1から剥がすことができるので、剥離シート24を吸収性物品1から容易に剥がすことができる。
【0031】
次に、図4を参照して本発明の一実施形態の吸収性物品1の製造方法を説明する。図4(a)に示すように、ウイング部7を形成するために用いる帯状のウイング部形成用シート31を供給する。帯状のウイング部形成用シート31は、機械方向(MD)に移動する。図4(b)に示すように、ウイング部形成用シート31の機械方向と直交する幅方向に所定の距離で離間し粘着剤を塗布した一対の剥離シート32を、ウイング部形成用シート31に貼り付ける。このとき、粘着剤を塗布した複数の一対の剥離シート32は、機械方向の所定間隔で帯状のウイング部形成用シート31上に貼り付けられる。なお、ウイング部形成用シート31と同じように帯状の連続した一対の剥離シートをウイング部形成用シート31に貼り付けてもよい。図4(c)に示すように、一対の剥離シート32における粘着剤部が塗布されているそれぞれの領域33が切断されて形成された端部が、ウイング部7の幅方向外側の端部7aになるように、剥離シート32を貼り付けたウイング部形成用シート31の点線34を切断して不要部分を切除して、ウイング部形成用シート31の外形を決め、図4(d)に示すように、外形を決めたウイング部形成用シート35を作製する。また、図4(e)に示すように、表面シート2を形成するために用いる表面シート形成用シートと裏面シート3を形成するために用いる裏面シート形成用シートとで吸収体を挟んで作製した帯状の本体部形成用シート41を供給する。本体部形成用シートは機械方向(MD)に移動する。図4(f)に示すように、本体部形成用シート41の点線42を切断して不要部分を切除し、機械方向が長手方向になるように本体部素材41の外形を決め、図4(g)に示すように、本体部5を作製する。そして、図4(h)に示すように、外形を決めたウイング部形成用シート35を、長手方向に移動する本体部5に固定することによって、吸収性物品1を製造する。なお、外形を決めたウイング部形成用シート35の幅方向の略真ん中を機械方向に切断してウイング部形成用シート35を二分した後、本体部5に固定することによって、吸収性物品を製造するようにしてもよい。
【0032】
以上の吸収性物品1の製造方法により、ウイング部7の幅方向外側の端部7aまで存在する粘着部22をウイング部7に容易に形成することができる。また、粘着部22がウイング部7の幅方向外側の端部7aまで存在しているにもかかわらず、粘着部22がウイング部7の幅方向外側の端部7aからはみ出ないようにすることができ、剥離シート24を粘着部22から剥がす前に粘着剤が着用者の肌に接触するのを防止することができる。
【0033】
以上の本発明の一実施形態による吸収性物品1を次のように変形することができる。なお、本発明の一実施形態による吸収性物品1と同じ構成要素には同じ符号を付し、本発明の一実施形態による吸収性物品1と異なる部分を主に説明する。
【0034】
(1)以上の一実施形態における吸収性物品1では、粘着部22は、ウイング部7の幅方向(X軸方向)外側の全面に設けられている。しかし、図5に示す吸収性物品1Aのように、接着部22Aは、間欠的に形成されるようにしてもよい。吸収性物品1Aでは、たとえば、接着部22Aは、幅方向に延びる矩形形状の複数の接着部構成要素26Aからなる。これにより、ウイング部7の幅方向外側の端部7aに粘着部22Aが存在しない部分7bが形成される。そして、吸収性物品1Aを下着から取り外すとき、ウイング部7の幅方向外側の端部7aの粘着部22Aが存在しない部分7bを起点としてウイング部7を下着のクロッチ部から容易に剥がすことができる。
【0035】
接着部構成要素26Aの長手方向(Y軸方向)の幅は、好ましくは1〜20mmであり、より好ましくは3〜10mmである。接着部構成要素26Aの長手方向の幅が1mmよりも小さいと、剥離シートに粘着剤を均一に塗布することが難しくなり、接着部構成要素26Aの長手方向の幅が20mmよりも大きいと、ウイング部7の幅方向外側の端部7aの粘着部22Aが存在しない部分7bが小さくなり、ウイング部7を下着のクロッチ部から容易に剥がすことができない場合がある。隣接する接着部構成要素26A同士の長手方向(Y軸方向)の間隔は、好ましくは2〜10mmであり、より好ましくは3〜8mmである。隣接する接着部構成要素26A同士の長手方向の間隔が2mmよりも小さいと、ウイング部7の幅方向外側の端部7aの粘着部22Aが存在しない部分7bが小さくなり、ウイング部7を下着のクロッチ部から容易に剥がすことができない場合があり、隣接する接着部構成要素26A同士の長手方向の間隔が10mmよりも大きいと、ウイング部7を下着のクロッチ部に貼り付けたとき、ウイング部7の幅方向外側の端部7aにめくれが生じる場合がある。
【0036】
図5に示すように、接着部22Aは、幅方向(X軸方向)に延びる形状の複数の接着部構成要素26Aを含む場合、一方のウイング部7の粘着部構成要素26Aは、他方のウイング部7の粘着部構成要素26Aから幅方向に延ばした延長線28A上に存在することが好ましい。これにより、吸収性物品1Aにおける長手方向の中心線BBに対して、粘着部22Aを略左右対称に形成することができ、吸収性物品1を安定して着用者に装着できる。
【0037】
また、図6に示す吸収性物品1Bのように、ウイング部7の幅方向外側の端部7aの略中央部分7cでは、粘着部22Bは、ウイング部7の幅方向外側の端部7aまで達しないようにして、粘着部22Bは、ウイング部7の幅方向外側の端部7aの略中央部分7cには存在しないようにしてもよい。これにより、吸収性物品1Bを使用するとき、ウイング部7の幅方向外側の端部7aの粘着部22Bが存在しない部分7cを起点としてウイング部7を下着のクロッチ部から容易に剥がすことができる。
【0038】
(2)以上の一実施形態における吸収性物品1では、ウイング部7の形状は略矩形形状であった。しかし、図7に示す吸収性物品1Cのように、ウイング部7Cは、長手方向(Y軸方向)の寸法が小さい、付け根8C側の領域52と、吸収性物品1Cの長手方向の寸法が大きい幅方向外側の領域54とを有するようにしてもよい。吸収性物品1Cの長手方向の寸法が小さい付け根8C側の領域52は、長手方向の寸法が大きい幅方向外側の領域54に比べてウイング部7Cを容易に折り曲げることができるので、ウイング部7cの付け根8C近傍でウイング部7Cを折り曲げやすくなる。このとき、粘着部22Cは、ウイング部7の長手方向の寸法が大きい領域54に設けられ、長手方向の寸法が小さい領域52には設けられていないようにしてもよい。これにより、粘着部22Cが設けられている領域54におけるウイング部7Cの剛性は高く、粘着部22Cが設けられていない領域52におけるウイング部7Cの剛性は低くなるので、ウイング部7Cの付け根8C近傍でウイング部7Cをさらに折り曲げやすくなる。
【0039】
以上の本発明の一実施形態による吸収性物品1の製造方法を次のように変形することができる。
【0040】
(1)吸収性物品を以下のように製造するようにしてもよい。図8(a)に示すように、ウイング部7を形成するために用いる帯状のウイング部形成用シート31Dを供給する。帯状のウイング部形成用シート31Dは、機械方向(MD)に移動する。図8(b)に示すように、粘着剤を塗布した剥離シート32Dを、帯状のウイング部形成用シート31Dに機械方向の所定間隔で貼り付ける。図8(c)に示すように、粘着剤が塗布されている領域33Dが2つに分断されるように、剥離シート32Dを貼り付けたウイング部形成用シート31Dを所定間隔の点線34Dで切断し、図8(d)に示すように、切断したウイング部形成用シート35Dを作製する。そして、図8(e)に示すように、切断したウイング部形成用シート35Dを機械方向に対して略90°回転させる。また、図8(f)に示すように、表面シート2を形成するために用いる表面シート形成用シートと裏面シート3を形成するために用いる裏面シート形成用シートとで吸収体を挟んで作製した帯状の本体部形成用シート41を供給する。本体部形成用シート41は機械方向(MD)に移動する。図8(g)に示すように、本体部形成用シート41の点線42を切断して不要部分を切除し、機械方向が長手方向になるように本体部形成用シート41の外形を決め、図8(h)に示すように、本体部5を作製する。そして、図8(i)に示すように、略90°回転したウイング部形成用シート35Dを、長手方向に移動する本体部5に固定することによって、吸収性物品1Dを製造する。なお、略90°回転したウイング部形成用シート35Dの幅方向の略真ん中を機械方向に切断してウイング部形成用シート35Dを二分した後、本体部5に固定することによって、吸収性物品を製造するようにしてもよい。
【0041】
上記吸収性物品の製造方法の変形例によれば、剥離シート32Dを貼り付けたウイング部形成用シート31Dを点線34Dで切断したとき、取り除く不要部分が少ないので、本発明の一実施形態の吸収性物品1の製造方法に比べて、吸収性物品1Dの製造コストを減少させることができる。
【0042】
(2)1枚のシートから裏面シートとウイング部の両方を含む形状を切り取って、裏面シートとウイング部が一体につながった1枚の部材を形成して吸収性物品を製造する場合、吸収性物品を以下のように製造するようにしてもよい。図9(a)に示すように、表面シートを形成するために用いる表面シート形成用シートと裏面シートを形成するために用いる裏面シート形成用シートとで吸収体を挟んで作製した帯状の本体部形成用シート41Eを供給する。帯状の本体部形成用シート41Eは、機械方向(MD)に移動する。図9(b)に示すように、本体部形成用シート41Eの機械方向と直交する幅方向に所定の距離で離隔し粘着剤を塗布した一対の剥離シート32Eを、本体部形成用シート41Eに貼り付ける。このとき、粘着剤を塗布した一対の剥離シート32Eは、機械方向の所定間隔で本体部素材41Eに貼り付けられる。なお、本体部形成用シート41Eと同じように帯状の連続した一対の剥離シートを本体部形成用シート41Eに貼り付けてもよい。図9(c)に示すように、一対の剥離シート32Eにおける粘着剤部が塗布されているそれぞれの領域33Eが切断されて形成された端部が、ウイング部の幅方向外側の端部になるように、剥離シート32Eを貼り付けた本体部形成用シート41Eの点線34Eを切断して不要部分を切除し、吸収性物品1Eを製造する。
【0043】
実施形態と変形例の一つ、もしくは複数を組み合わせることも可能である。変形例同士をどのように組み合わせることも可能である。
【0044】
以上の説明はあくまで一例であり、本発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【符号の説明】
【0045】
1,1A,1B,1C,1D,1E 吸収性物品
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 本体部
6 本体部の側縁
7,7C ウイング部
8 ウイング部の付け根
12 ウイング部形成部材
22,22A,22B,22C 粘着部
24,32,32D,32E 剥離シート
26A 接着部構成要素
31,31D,35,35D ウイング部形成用シート
41,41E 本体部形成用シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向と幅方向とを有し、肌側に設けられた液体透過性の表面シート、着衣側に設けられた液体不透過性の裏面シートおよび該表面シートと該裏面シートとの間に介在する液保持性の吸収体を備える本体部と、前記本体部の両側縁から幅方向に延出する一対のウイング部とを含む吸収性物品であって、
前記ウイング部は、前記ウイング部の着衣側に、粘着部と前記粘着部を被覆する剥離シートとを有し、
前記粘着部は、前記ウイング部の幅方向外側の端部まで存在し、
前記剥離シートの幅方向外側の端部は、前記ウイング部の幅方向外側の端部と一致する吸収性物品。
【請求項2】
前記粘着部は、前記本体部の側縁と接する前記ウイング部の付け根側に存在しない請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記ウイング部は、長手方向の寸法が小さい領域を前記付け根側に有し、および長手方向の寸法が大きい領域を幅方向外側に有し、
前記粘着部は、前記長手方向の寸法が大きい領域に設けられ、および前記長手方向の寸法が小さい領域に設けられていない請求項2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記粘着部は、前記ウイング部の幅方向外側の端部の略中央部分に存在しない請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記剥離シートの幅方向内側の端部は、前記粘着部の幅方向内側の端部よりも幅方向内側に存在する請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記接着部は、幅方向に延びる形状の複数の接着部構成要素を含み、
前記一対のウイング部のうちの一方のウイング部の前記粘着部構成要素は、他方のウイング部の前記粘着部構成要素から幅方向に延ばした延長線上に存在する請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記ウイング部は、前記本体部と別の部材で形成される請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記ウイング部の資材の配向方向は、前記本体部の資材の配向方向と直交している請求項7に記載の吸収性物品。
【請求項9】
長手方向と幅方向とを有し、肌側に設けられた液体透過性の表面シート、着衣側に設けられた液体不透過性の裏面シートおよび該表面シートと該裏面シートとの間に介在する液保持性の吸収体を備える本体部と、前記本体部の両側縁部から幅方向に延出する一対のウイング部とを含む吸収性物品の製造方法であって、
(a)前記ウイング部を形成するために用いる帯状のウイング部形成用シート上に、粘着剤を塗布した剥離シートを、機械方向に所定間隔で貼り付ける工程と、
(b)前記粘着剤が塗布されている領域が2つに分断されるように、機械方向の所定間隔で、前記剥離シートを貼り付けた前記ウイング部形成用シートを切断する工程と、
(c)前記切断された前記ウイング部形成用シートを前記機械方向に対して略90°回転させる工程と、
(d)前記略90°回転したウイング部形成用シートを、長手方向に移動する前記本体部に固定する工程とを含む吸収性物品の製造方法。
【請求項10】
長手方向と幅方向とを有し、肌側に設けられた液体透過性の表面シート、着衣側に設けられた液体不透過性の裏面シートおよび該表面シートと該裏面シートとの間に介在する液保持性の吸収体を備える本体部と、前記本体部の両側縁部から幅方向に延出する一対のウイング部とを含む吸収性物品の製造方法であって、
(a)前記ウイング部を形成するために用いる帯状のウイング部形成用シートに、幅方向に所定の距離で離隔し粘着剤を塗布した一対の剥離シートを貼り付ける工程と、
(b)前記一対の剥離シートにおける前記粘着剤部が塗布されているそれぞれの領域が切断されて形成された端部が、前記ウイング部の幅方向外側の端部になるように、前記剥離シートを貼り付けたウイング部形成用シートの不要部分を切除して、前記ウイング部形成用シートの外形を決める工程と、
(c)外形を決めた前記ウイング部形成用シートを、長手方向に移動する前記本体部に固定する工程とを含む吸収性物品の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−213420(P2012−213420A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−78840(P2011−78840)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000115108)ユニ・チャーム株式会社 (1,219)
【Fターム(参考)】