説明

吸収性物品

【課題】吸収性物品を装着する際、フラップを容易に立ち上げることができる吸収性物品を提供する。
【解決手段】幅方向xと長手方向yを有し、トップシート2とバックシート3とこれらの間に設けられた吸収性コア4と吸収性コア4の幅方向xの両側に設けられたフラップ6を有する吸収性物品1であって、バックシート3の外面には補助シート12が設けられ、補助シート12は、一部13がバックシート3に接合され他部14がバックシート3に接合されないことにより、補助シート12とバックシート3との間に指を挿入するためのポケット15が形成されていることを特徴とする吸収性物品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、尿パッド(失禁パッドを含む)、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、トップシートとバックシートとこれらの間に設けられた吸収性コアを有し、吸収性コアの幅方向の両側にフラップが設けられた吸収性物品が知られている。例えば特許文献1には、吸収性物品をバックシート側に突出するように幅方向の中心付近で折り返してつまみ部を形成し、このつまみ部を保持するために、トップシートにシート部材がつまみ部の両側で接合されている吸収性物品が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−98037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示される吸収性物品は、装着する際、つまみ部を持って吸収性物品を着用者の股間に当てることにより、着用者の股間に適切に位置決めできる。その結果、着用者が吸収性物品を着用した状態で、吸収性物品が位置ずれすることによる横漏れを防止できるようになる。しかしそれでもなお、横漏れ防止の点で改善の余地が残されている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
フラップを有する吸収性物品では、横漏れを防止するために、着用者が吸収性物品を着用した状態でフラップがしっかり立ち上がっていることが望ましい。しかし、本発明者らは、吸収性物品を装着する際にフラップがしっかりと立ち上がらない状況が起こり得ることに気付き、フラップが倒れたままで吸収性物品を装着すると、着用者が吸収性物品を着用した際にフラップが着用者の肌に向かって立ち上がらずにフラップが防漏壁として十分機能しないおそれがあることを見出した。
【0006】
前記事情に鑑み、本発明は、吸収性物品を装着する際にフラップを容易に立ち上げることができる吸収性物品を提供するものである。
【0007】
すなわち本発明の吸収性物品とは、幅方向と長手方向を有し、トップシートとバックシートとこれらの間に設けられた吸収性コアと吸収性コアの幅方向の両側に設けられたフラップを有する吸収性物品であって、バックシートの外面には補助シートが設けられ、補助シートは一部がバックシートに接合され他部がバックシートに接合されないことにより、補助シートとバックシートとの間に指を挿入するためのポケットが形成され、前記ポケットが吸収性物品の幅方向の中心線の両側に設けられているところに特徴を有する。本発明の吸収性物品は、バックシートの外側に、吸収性物品の幅方向の中心線の両側にポケットが設けられているため、吸収性物品の装着の際、介護者や着用者等がポケットに指を挿入することにより、吸収性物品の幅方向の中央付近を窪ませた状態で吸収性物品を長手方向に引っ張ることが自然に促され、そのように吸収性物品を引っ張ることによりフラップを簡単に立ち上げることができるようになる。従って、本発明の吸収性物品は尿等の横漏れを効果的に防止できるようになる。
【0008】
ポケットの開口は、吸収性コアの長手方向の端から吸収性コアの長手方向の長さの1/3の領域にあることが好ましい。このような位置にポケットが設けられていれば、使用者(介護者や着用者等)がポケットに指を挿入することにより、吸収性物品を長手方向に容易に引っ張ることできるようになる。
【0009】
ポケットは、吸収性物品の幅方向の中心線の両側にそれぞれ設けられていることが好ましい。吸収性物品の幅方向の中心線の両側にそれぞれ設けられていれば、ポケットに指を挿入して吸収性物品を幅方向の中心線近傍で窪ませやすくなる。従って、ポケットに指を挿入して吸収性物品を長手方向に引っ張った際、吸収性物品を幅方向の中央付近が窪んだ状態に形成しやすくなり、それによりフラップが立ち上がりやすくなる。また、ポケットに指を挿入して吸収性物品を幅方向の中心線近傍で折り曲げた状態で吸収性物品を掴みやすくなる。
【0010】
開口に向かって延びるポケットの幅の中心線は、吸収性物品の幅方向に平行に幅方向の内方に向かう、または吸収性物品の長手方向に平行に長手方向の内方に向かう、または吸収性物品の幅方向の内方かつ長手方向の内方に向かうものであることが好ましい。このようにポケットが形成されていれば、吸収性物品を幅方向に折り曲げた状態でポケットに指を挿入しやすくなったり、ポケットに指を挿入した際に吸収性物品を長手方向に引っ張りやすくなる。
【0011】
フラップは、トップシートまたは/およびバックシートに接合する固定部と、固定部から延出する起立部と、固定部と起立部の境界の起立基部を有し、ポケットの開口が起立基部より幅方向の内側に位置することが好ましい。ポケットがフラップの起立基部に対しこのような位置関係で設けられていれば、ポケットに指を挿入して、吸収性物品の幅方向の中央付近を窪ませた状態で吸収性物品を長手方向に引っ張ることにより、フラップの起立部が上方向に立ち上がりやすくなる。
【0012】
ポケットは、挿入した指が貫通可能に形成されていてもよい。このようにポケットが形成されていれば、補助シートをより少ない面積で設けることが可能となり、吸収性物品を低コストで製造可能となる。また、ポケットに挿入した指を比較的自由に動かしやすくなり、吸収性物品の取り扱い性が向上する。
【0013】
補助シートは、バックシートとは異なる色に着色されていることが好ましい。補助シートがバックシートと異なる色で着色されていれば、使用者がポケットを容易に認識できるようになる。
【0014】
吸収性物品は、幅方向の中心線で折り返されて幅方向に2つ折りされ、ポケットは幅方向の中心線に対し対称に設けられていることが好ましい。使用前、吸収性物品がこのような状態に置かれることで、使用者がポケットをすぐに認識することができるとともに、ポケットに簡単に指を挿入できるようになる。そして、ポケットに指を入れながら吸収性物品の折り畳みを展開することで、フラップが自然に立ち上がるようになる。
【0015】
吸収性物品は、幅方向に2つ折りされる場合、長手方向の端部が仮留めされていることが好ましい。吸収性物品が長手方向の端部で仮留めされていれば、吸収性物品を使用するまで、吸収性物品が幅方向に2つ折りされた状態で維持されやすくなる。そして、吸収性物品を使用する際は、使用者がポケットに指を挿入しやすくなる。
【0016】
吸収性コアは、幅方向の中心線上に長手方向に延びる開口を1つ有する、または幅方向の中心線の両側に離間距離が40mm以内となるように長手方向に延びる開口を2つ有することが好ましい。このように吸収性コアに開口が設けられていれば、吸収性物品を幅方向の中心線で折り返して、幅方向に2つ折りしやすくなる。
【0017】
吸収性物品は、幅方向に2つ折りされ、さらにポケットが外側に露出するように長手方向に2つ以上に折られていることが好ましい。このように吸収性物品が折り畳まれていれば、折り畳まれた状態の吸収性物品でも、ポケットを使用者が容易に認識することができるようになる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の吸収性物品は、バックシートの外側にポケットが設けられているため、吸収性物品の装着の際、介護者や着用者等がポケットに指を挿入することにより、吸収性物品の幅方向の中央付近を窪ませた状態で吸収性物品を長手方向に引っ張ることが自然に促され、そのように吸収性物品を引っ張ることによりフラップを簡単に立ち上げることができるようになる。従って、本発明の吸収性物品は尿等の横漏れを効果的に防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の吸収性物品の一実施態様として、吸収性物品(尿パッド)をトップシート側から見た平面図を表す。
【図2】図1に示した吸収性物品をバックシート側から見た平面図を表す。
【図3】図1および図2に示した吸収性物品のA−A断面図を表す。
【図4】図1および図2に示した吸収性物品のB−B断面図を表す。
【図5】図1に示した吸収性物品を、幅方向の中央付近を窪ませた状態で長手方向に引っ張って使用する状態を表す。
【図6】補助シートおよびポケットの構成例を表す。
【図7】幅方向に2つ折りされた吸収性物品を表す。
【図8】幅方向に2つ折りされ、さらに長手方向に3つ折りされた吸収性物品を表す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の吸収性物品は、幅方向と長手方向を有し、トップシートとバックシートとこれらの間に設けられた吸収性コアとを有する。本発明の吸収性物品の態様としては、尿パッド(失禁パッドを含む)、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等が示される。
【0021】
吸収性物品の長手方向とは、吸収性物品を着用者が着用した際、着用者の股間の前後方向に延びる方向を意味する。吸収性物品の幅方向とは、吸収性物品を平面に広げた状態で吸収性物品と同一面上にあり、長手方向と直交する方向を意味する。また、本発明において、上側とは吸収性物品を着用した際の着用者側を意味し、下側とは吸収性物品を着用した際の着用者とは反対側、すなわち外側を意味する。外側に形成される面を外面と称する。上側から下側に延びる方向またはその逆方向を、厚み方向と称する。
【0022】
吸収性物品の形状は特に限定されない。吸収性物品が、例えば尿パッド、生理用ナプキンである場合、吸収性物品の形状としては、略長方形、角の丸まった長方形、砂時計型、ひょうたん型、羽子板型等が示される。吸収性物品が使い捨ておむつである場合は、左右に一対の止着部材が備えられ、当該止着部材により着用時にパンツ型に形成するオープン型使い捨ておむつが、本発明の吸収性物品として好適に適用できる。
【0023】
トップシートは、吸収性物品の着用の際に着用者側に位置するシートであり、液透過性であることが好ましい。
【0024】
バックシートは、吸収性物品の着用の際に着用者とは反対側、すなわち外側に位置するシートであり、液透過性であっても液不透過性であってもよい。例えば吸収性物品が他の吸収性物品に重ねて使用される補助的な尿パッドの場合、バックシートは液透過性であってもよい。なお、一般的にはバックシートは液不透過性であることが好ましい。本発明において、液不透過性とは撥水性の意味も含まれる。
【0025】
液透過性のシートとしては、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された不織布や;ポリオレフィン(例えば、プロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布であって、疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等を用いることができる。また、トップシートとして、織布、編布、孔が形成されたプラスチックフィルムを用いてもよい。
【0026】
液不透過性のシートとしては、ポリオレフィン(例えば、プロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布や、プラスチックフィルム等を用いることができる。また、不織布とプラスチックフィルムとの積層体を用いてもよい。
【0027】
前記説明した各シートの材料として不織布を用いる場合、不織布としては、スパンボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法、エアレイド法やそれらの製法の組み合わせ等により製造されるものが好ましい。また、スパンボンド法とメルトブロー法を組み合わせたSMS法により製造された不織布を用いてもよい。
【0028】
吸収性コアは、尿等の排泄物を吸収できる吸収性材料を含むものであれば特に限定されない。吸収性コアとしては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いたり、あるいは吸収性材料を紙シート(例えば、ティッシュペーパーや薄葉紙)や液透過性不織布シート等のシート部材で覆ったものを用いることができる。吸収性コアに含まれる吸収性材料としては、例えば、セルロース繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維)等の親水性繊維や、ポリアクリル酸系、ポリアスパラギン酸系、セルロース系、デンプン・アクリロニトリル系等の吸水性樹脂等が挙げられる。また、吸水性材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維や、PET等のポリエステル繊維、ナイロン等のポリアミド繊維等の熱融着性繊維が含まれてもよい。これらの熱融着性繊維は、尿等の体液との親和性を高めるために、界面活性剤等により親水化処理がされていてもよい。
【0029】
吸収性材料は、尿等の吸収速度を高める点から、親水性繊維を含むことが好ましい。また、吸収容量を高める点からは、吸収性材料は吸水性樹脂を含むことが好ましい。吸収性材料は、例えば、親水性繊維の集合体に吸水性樹脂を混合または散布したものを用いることが好ましい。
【0030】
吸収性コアの形状(平面形状)は特に限定されない。吸収性コアの形状は、用途に応じて適宜決定すればよく、例えば、略長方形、砂時計型、ひょうたん型、羽子板型等が挙げられる。
【0031】
吸収性物品には、吸収性コアの幅方向両側(すなわち左右両側)にフラップが設けられている。吸収性コアは一般に、吸収性物品の幅方向の中心線にまたがって設けられるため、フラップは吸収性物品の幅方向の中心線の両側に設けられることとなる。フラップは、例えば、吸収性コアの上側に吸収性コアの両側縁に沿って設けられてもよく、吸収性コアの幅方向両外側に設けられてもよい。またフラップは、トップシートの幅方向両側に設けられたサイドシートの内方端が立ち上げられて形成されてもよい。フラップを設けることにより吸収性コアの幅方向の両側に防漏壁が形成され、尿等の排泄物の横漏れを防ぐことができる。フラップおよびサイドシートは、液不透過性であることが好ましい。
【0032】
フラップは、トップシートまたは/およびバックシートに接合する固定部と、固定部から延出する起立部を有し、固定部と起立部の境界には起立基部が形成される。フラップは固定部でトップシートまたは/およびバックシートに接合され、固定部より幅方向の内方に起立部が延出している。固定部は、例えば、トップシートや、トップシート上面に折り返されたバックシート、あるいはトップシートとバックシートの両方に接合される。起立部はトップシートとバックシートのいずれにも接合せず、起立基部を起点として起立部が立ち上がることにより防漏壁が形成される。起立部の内方端には起立用弾性部材が設けられることが好ましく、起立用弾性部材の収縮力によりフラップが着用者の肌に向かって立ち上がり、防漏壁が形成されやすくなる。
【0033】
フラップの長手方向の端部は、幅方向の全体にわたって例えばトップシート上に接合されていてもよく、これによりフラップが着用者の肌に向かって立ち上がりやすくなる。
【0034】
ところでフラップを有する吸収性物品は、着用者の股間に当てて装着する際、フラップがしっかり立ち上がるようにすることが望ましい。フラップが倒れたままで吸収性物品を装着すると、着用者が吸収性物品を着用した際、フラップが着用者の肌に向かって立ち上がらずにフラップが防漏壁として十分機能しないおそれがあるためである。従って、吸収性物品を例えば包装容器から取り出して吸収性物品を着用者の股間に当てるのに先立って、介護者や着用者自身が吸収性物品を長手方向に引っ張って、フラップを立ち上がらせるようにすることが好ましい。
【0035】
そこで、本発明の吸収性物品はバックシートの外面に補助シートが設けられ、補助シートとバックシートとの間に指を挿入するためのポケットが形成されている。ポケットは、補助シートの一部がバックシートに接合され、他部がバックシートに接合されないことにより形成され、吸収性物品の幅方向の中心線の両側に設けられている。ポケットは、吸収性物品の幅方向の中心線の両側にそれぞれ(別個に)設けられてもよく、吸収性物品の幅方向の中心線の両側に当該中心線をまたぐように設けられてもよい。本発明の吸収性物品は、バックシートの外側に、吸収性物品の幅方向の中心線の両側にポケットが設けられているため、使用者(介護者や着用者等)がポケットに指を挿入することにより、吸収性物品の幅方向の中央付近を窪ませた状態で吸収性物品を長手方向に引っ張ることが自然に促され、そのように吸収性物品を引っ張ることによりフラップを簡単に立ち上げることができるようになる。また、ポケットに指を挿入しながら着用者の股間に吸収性物品を当てることで、吸収性物品がずれることなく、着用者の股間に正確に位置決めできるようになる。
【0036】
ポケットは、吸収性物品の長手方向の端部近辺に設けられることが好ましい。具体的には、ポケットの開口は、吸収性コアの長手方向の端から吸収性コアの長手方向の長さの1/3の領域(より好ましくは、吸収性コアの長手方向の長さの1/4の領域)にあることが好ましい。このような位置にポケットが設けられていれば、使用者がポケットに指を挿入することにより、吸収性物品を長手方向に容易に引っ張ることできるようになる。
【0037】
ポケットは、吸収性物品の長手方向の少なくとも一方側に設けられればよい。例えば、吸収性物品の一方側にポケットが設けられ、他方側にポケットが設けられない場合は、一方側に設けられたポケットに指を挿入し吸収性物品の他方側を手で掴むことにより、吸収性物品を長手方向に引っ張ればよい。また、ポケットは、吸収性物品の長手方向の一方側と他方側の両方に設けられていることも好ましい。このようにポケットが設けられていれば、一方側に設けられたポケットと他方側に設けられたポケットの両方に指を挿入することで、吸収性物品の幅方向の中央付近を窪ませた状態で吸収性物品を長手方向に容易に引っ張ることができるようになる。
【0038】
吸収性物品に設けられるポケットの数は特に限定されない。吸収性物品の長手方向の一方側(または他方側)に設けられるポケットの数は特に限定されないが、1つまたは2つが好ましい。吸収性物品の長手方向の一方側(または他方側)にポケットが1つ設けられる場合、ポケットは吸収性物品の幅方向の中心線にまたがるように設けられることが好ましい。吸収性物品の長手方向の一方側(または他方側)にポケットが2つ設けられる場合、ポケットは吸収性物品の幅方向の中心線の両側にそれぞれ設けられていることが好ましい。すなわち、ポケットは幅方向の中心線を挟んだ一方側と他方側に1つずつ設けられていることが好ましい。なお、吸収性物品の幅方向の中心線とは、吸収性物品を幅方向に2等分する線であり、吸収性物品の長手方向に延びている。ポケットが吸収性物品の幅方向の中心線にまたがるように1つ設けられたり、吸収性物品の幅方向の中心線の両側にそれぞれ設けられていれば、ポケットに指を挿入して吸収性物品を幅方向の中心線近傍で窪ませやすくなる。従って、ポケットに指を挿入して吸収性物品を長手方向に引っ張った際、吸収性物品を幅方向の中央付近が窪んだ状態に形成しやすくなり、それによりフラップが立ち上がりやすくなる。ポケットに指を挿入して吸収性物品を幅方向の中心線近傍で折り曲げ、この状態で吸収性物品を掴みやすくする点からは、ポケットは吸収性物品の幅方向の中心線の両側にそれぞれ設けられていることがより好ましい。
【0039】
ポケットは、吸収性物品の幅方向の中心線に対し対称に設けられていることが好ましい。このようにポケットが設けられていれば、ポケットに指を挿入して、吸収性物品の幅方向の中央付近を窪ませた状態で吸収性物品を長手方向に安定して引っ張ることができる。また、ポケットに指を挿入することで、吸収性物品の幅方向の中心線の位置を目視しなくても容易に認識できるようになり、吸収性物品を着用者の股間に正確に位置決めできるようになる。なお、本発明においては、ポケットが幅方向の中心線に対し5mm以内のずれで対称関係にある場合も、ポケットが吸収性物品の幅方向の中心線に対し対称に設けられているものとする。
【0040】
ポケットの開口はフラップの起立基部より幅方向の内側に位置していることが好ましい。ポケットの開口とフラップがこのような位置関係にあれば、ポケットに指を挿入して、吸収性物品の幅方向の中央付近を窪ませた状態で吸収性物品を長手方向に引っ張ることにより、フラップが横方向ではなく上方向に立ち上がりやすくなる。なお、ポケットの開口は、少なくとも一部がフラップの起立基部より幅方向の内側に位置していればよく、好ましくはフラップの起立基部全体に対し幅方向の内方に位置する。
【0041】
ポケットは、指が挿入可能である限り、その形状は特に限定されない。ポケットは、挿入した指が貫通可能に形成されていてもよく、挿入した指が貫通不能に形成されていてもよい。前者の場合、ポケットはバックシートと補助シートとから構成されるリング状(トンネル状)に形成され、指を挿入するための開口と挿入した指が外に出るための開口とを有する。ポケットがリング状に形成されていれば、補助シートをより少ない面積で設けることが可能となり、吸収性物品を低コストで製造可能となる。また、ポケットに挿入した指を比較的自由に動かしやすくなり、吸収性物品の取り扱い性が向上する。後者の場合(挿入した指が貫通不能にポケットが形成される場合)、ポケットはバックシートと補助シートとから構成される袋状に形成され、指を挿入するための開口を1つのみ有することとなる。ポケットが袋状に形成されていれば、ポケットに挿入した指が補助シートで押さえつけられやすくなるため、幅方向に折り曲げた吸収性物品を確実に掴みやすくなる。
【0042】
ポケットを形成する補助シートとしては、不織布、織布、編布、プラスチックフィルム等を用いることができるが、低コストで高強度の補助シートが得やすい点から、補助シートとしては不織布を用いることが好ましい。なかでも、補助シートとして、スパンボンド不織布、SMS不織布(メルトブロー不織布層がスパンボンド不織布層の間に挟まれた不織布でありSMMS不織布等も含む)、またはエアスルー不織布を用いることが好ましい。なお、エアスルー不織布を用いる場合は、補助シートの強度を確保するよりも補助シートの手触りが良好となる点でメリットを有する。
【0043】
補助シートとして不織布を用いる場合、補助シートの不織布の目付は15g/m2以上が好ましく、30g/m2以上がより好ましい。補助シートの不織布の目付が15g/m2以上であれば、補助シートの強度が十分確保されやすくなる。一方、補助シートの不織布の目付が大きすぎても吸収性物品の製造コストが高くなり好ましくないことから、補助シートの不織布の目付は120g/m2以下であることが好ましく、100g/m2以下であることがより好ましい。
【0044】
補助シートは、バックシートとは異なる色に着色されていることが好ましい。補助シートがバックシートと異なる色で着色されていれば、補助シートが部分的にバックシートに接合されることにより形成されるポケットを使用者が容易に認識できるようになる。好ましくは、補助シートは、バックシートに接合されない部分とバックシートに接合される部分のいずれか一方が、バックシートと異なる色に着色されることが好ましい。
【0045】
次に、本発明の吸収性物品の構成例について、図1〜図4を参照して説明する。なお、本発明は、図面に示された実施態様に限定されるものではない。
【0046】
図1は、吸収性物品として尿パッドをトップシート側から見た平面図を表す。図2は図1の吸収性物品をバックシート側から見た平面図を表す。図3は図1および図2の吸収性物品のA−A断面図を表し、図4は図1および図2の吸収性物品のB−B断面図を表す。なお、本願の図では、矢印xが幅方向、矢印yが長手方向を表し、矢印x,yにより形成される面に対して垂直方向が厚み方向zを表す。図1および図2では、図の上側が吸収性物品の前側に相当し、図の下側が吸収性物品の後側に相当する。
【0047】
吸収性物品1は、幅方向xと長手方向yを有し、トップシート2とバックシート3とこれらの間に設けられた吸収性コア4とを有する。トップシート2は、着用者の肌に面するように配置され、尿等の排泄物を透過する。トップシート2を透過した排泄物は、吸収性コア4により収容される。
【0048】
図1および図3に示されるように、トップシート2の幅方向xの両側端には長手方向yに延在するサイドシート5が接合しており、サイドシート5によりフラップ6が形成されている。フラップ6は吸収性コア4の幅方向xの両側に設けられ、トップシート2に接合する固定部7と、固定部7から延出する起立部8と、固定部7と起立部8の境界の起立基部9を有する。なお図1では、フラップ6(サイドシート5)がトップシート2に接合している部分をハッチングで示している。フラップ6の幅方向xの内方端には起立用弾性部材11が設けられ、起立用弾性部材11の収縮力によりフラップ6の起立部8が着用者の肌に向かって立ち上がる。起立部8が立ち上がることにより、尿等の幅方向xへの漏れが防止される。また図1および図4に示されるように、フラップ6は長手方向yの端部10が幅方向xの全体にわたってトップシート2に接合されており、これによりフラップが着用者の肌に向かって立ち上がりやすくなる。
【0049】
図2および図4に示されるように、バックシート3の外面には補助シート12が設けられ、補助シート12は、接合部13で接合手段17によりバックシート3に接合され、非接合部14ではバックシート3に接合されていない。つまり、補助シート12は一部がバックシート3に接合され他部がバックシート3に接合されず、その結果、補助シート12とバックシート3との間に指を挿入するためのポケット15が形成されている。そして、ポケット15は吸収性物品1の幅方向xの中心線Sの両側にそれぞれ形成されている。
【0050】
図5には吸収性物品1を長手方向yに引っ張って使用する状態を表したが、吸収性物品1はポケット15が設けられているため、ポケット15に指を挿入することにより、吸収性物品1の幅方向xの中央付近を窪ませた状態で吸収性物品1を長手方向yに引っ張ることが自然に促され、そのように吸収性物品を引っ張ることで、フラップ6の起立部8が自然に立ち上がるようになる。そしてこの状態で吸収性物品1を着用者に装着することで、フラップ6が着用者の肌に向かって確実に立ち上がるようになる。また、ポケット15に指を挿入しながら着用者の股間に吸収性物品1を当てることで、吸収性物品1を着用者の股間に正確に位置決めできるようになる。
【0051】
図1〜図4に示した吸収性物品では、ポケット15の開口が起立基部9より幅方向xの内側に位置している。ポケット15がフラップ6の起立基部9に対しこのような位置関係で設けられていれば、ポケット15に指を挿入して、吸収性物品1の幅方向xの中央付近を窪ませた状態で吸収性物品1を長手方向yに引っ張ることにより、フラップ6の起立部8が上方向(z方向)に立ち上がりやすくなる。また、ポケット15は吸収性物品1の幅方向xの中心線Sの両側にそれぞれ設けられているため、ポケット15に指を挿入した際、吸収性物品1を幅方向xの中心線Sの近傍で窪ませやすくなり、さらに吸収性物品1をこのように窪ませた状態で掴みやすくなる。
【0052】
図2に示した実施態様以外の補助シート12とポケット15の構成例を、図6(a)〜(d)を参照して説明する。図6(a)〜(d)には、ポケットが形成された吸収性物品の前側部分が示されている。なお図6(a)〜(d)および図2では、開口に向かって延びるポケット15の幅の中心線16(ポケットの幅に対する中心線)が2点鎖線の矢印で示されている。
【0053】
図6(a)には、ポケット15が吸収性物品1の幅方向xの中心線Sにまたがるように1つ形成された実施態様が示されている。吸収性物品1の長手方向yの一方側に設けられるポケット15の数は、図2に示されるように2つに限らず、図6(a)に示されるように1つであってもよい。
【0054】
図6(b)には、ポケット15が吸収性物品1の幅方向xの中心線Sの両側にそれぞれ形成され、ポケット15が、挿入した指が貫通可能に形成されている実施態様が示されている。図6(b)では、ポケット15が、バックシート3と補助シート12とから構成されるリング状に形成されている。図2および図6(a)では、ポケット15が袋状に形成され、挿入した指が貫通不能に形成されていたが、ポケット15はリング状であっても袋状であってもよい。
【0055】
図2、図6(a)および図6(b)に示した実施態様では、開口に向かって延びるポケット15の幅の中心線16が、吸収性物品1の長手方向yに平行に長手方向yの内方に向かうように、ポケット15が形成されている。このようにポケット15が形成されていれば、ポケット15に指を挿入した際に吸収性物品1を長手方向yに引っ張りやすくなる。
【0056】
開口に向かって延びるポケット15の幅の中心線16は、図6(c)に示すように、吸収性物品1の幅方向xに平行に幅方向xの内方に向かうように延びていてもよい。このようにポケット15が形成されていれば、吸収性物品1を幅方向xに折り曲げた状態でポケット15に指を挿入しやすくなる。なお、図6(c)ではポケット15がリング状に形成されているが、ポケット15の幅の中心線16が幅方向xに延びる場合でもポケット15が袋状に形成されていてもよい。
【0057】
開口に向かって延びるポケット15の幅の中心線16は、図6(d)に示すように、吸収性物品1の幅方向xの内方かつ長手方向yの内方に向かうように延びていてもよい。このようにポケット15が形成されていれば、吸収性物品1を幅方向xに折り曲げた状態でポケット15に指を挿入しやすくなるとともに、吸収性物品1を長手方向yに引っ張りやすくなる。なお、図6(d)ではポケット15が袋状に形成されているが、ポケット15の幅の中心線16が幅方向xの内方かつ長手方向yの内方に延びる場合でもポケット15がリング状に形成されていてもよい。
【0058】
吸収性物品1は、使用者(介護者や着用者等)がポケット15に指を挿入しやすくするために、使用前は、幅方向xの中心線Sで折り返されて幅方向xに2つ折りされ、ポケット15が幅方向xの中心線Sに対し対称に設けられていることが好ましい。図7には、このように幅方向xに2つ折りされた吸収性物品1を示した。図7では、吸収性物品1はトップシート2を内側にして幅方向xに2つ折りされている。使用前、吸収性物品1がこのような状態に置かれることで、使用者がポケット15をすぐに認識することができるとともに、ポケット15に簡単に指を挿入できるようになる。そして、ポケット15に指を入れながら吸収性物品1の折り畳みを展開することで、フラップ6が自然に立ち上がるようになる。
【0059】
吸収性物品1は、幅方向xの中心線Sで折り返しやすくするために、図1〜図3や図7に示されるように、吸収性コア4が幅方向xの中心線Sの両側に長手方向yに延びる開口18を2つ有することが好ましい。このとき、2つの開口18の離間距離が40mm以内(より好ましくは35mm以内)となることが好ましい。このように吸収性コア4に開口18が設けられていれば、吸収性コア4の2つの開口18の間の部分を支点に、吸収性物品1を幅方向xに2つ折りしやすくなる。なおこの場合、吸収性コア4の2つの開口18の間の部分には明確な折り目が形成されないことが想定されるが、中心線Sに明確な折り目が形成される必要はない。すなわち、吸収性物品1が幅方向xに2つ折りされる場合、吸収性物品1は幅方向xの中心線Sに明確な折り目は形成されなくてもよく、折り目は丸まっていてもよい。
【0060】
あるいは、吸収性物品1は、幅方向xの中心線Sで折り返しやすくするために、吸収性コア4が幅方向xの中心線S上に長手方向yに延びる開口を1つ有していてもよい(図示せず)。このように開口が吸収性コア4に設けられていれば、開口が設けられた部分で吸収性物品1を折り返しやすくなり、吸収性物品1を幅方向xの中心線Sで折り返して幅方向xに2つ折りしやすくなる。
【0061】
また、吸収性コア4に長手方向yに延びる開口が設けられていれば、尿等が長手方向yへ拡散しやすくなって吸収性コア4に速やかに吸収されるようになる。開口の形状としては、吸収性物品1の幅方向xより長手方向yに長い形状であることが好ましく、例えば、長方形、楕円形、多角形、角の丸い長方形等が挙げられる。また、開口の幅(幅方向xの長さ)は、5mm以上が好ましく、10mm以上がより好ましく、35mm以下が好ましく、30mm以下がより好ましい。
【0062】
吸収性物品1が幅方向xに2つ折りされる場合、吸収性物品1は長手方向yの端部19が仮留めされていることが好ましい。詳細には、幅方向xに2つ折りされた端部19どうしが仮留めされていることが好ましい。吸収性物品1が長手方向yの端部19で仮留めされていれば、吸収性物品1を使用するまで、吸収性物品1が幅方向xに2つ折りされた状態で維持されやすくなる。そして、吸収性物品1を使用する際は、使用者がポケット15に指を挿入しやすくなる。
【0063】
端部19を仮留めする方法は特に限定されず、例えば、ヒートシールや接着剤の塗布等により行えばよい。このとき、仮留めを容易に解除できるようにするために、端部19を断続的にヒートシールしたり、端部19に接着剤を断続的に塗布することが好ましい。
【0064】
端部19は、幅方向xに2つ折りされた端部19どうしが圧着されることにより仮留めされていてもよい。端部19が圧着により仮留めされていれば、仮留めが容易に解除できるようになるとともに、仮留めを解除した際、仮留めされたトップシート等が破損しにくくなる。従って、仮留めを解除して吸収性物品1を着用した場合、着用者が、仮留めされていた部分の表面が粗くなることによる不快感を覚えにくくなる。
【0065】
幅方向に2つ折りされ、長手方向の端部が仮留めされた吸収性物品を製造する方法としては、次の方法を採用することが好ましい。すなわち、吸収性物品の製造方法は、トップシートとバックシートとこれらの間に設けられた吸収性コアと前記吸収性コアの両側に設けられたフラップと前記バックシートの外側に部分的に接合された補助シートを有する吸収性物品ユニットが複数連なった積層連続シートを得る工程(連続シート製造工程)と、前記積層連続シートを幅方向に2つ折りする工程(2つ折り工程)と、前記2つ折りされた積層連続シートを個別(吸収性物品ユニットごと)に切断する工程(個別切断工程)とをこの順番で有することが好ましい。この際、吸収性物品を長手方向の端部で仮留めする工程は、仮留めの方法に応じて、次のように設けることが好ましい。
【0066】
吸収性物品の長手方向の端部がヒートシールにより仮留めされる場合は、2つ折り工程と個別切断工程の間に、2つ折りされた積層連続シートどうしを、幅方向に延びる連続的または断続的な線状でヒートシールする工程(ヒートシール工程)を設け、個別切断工程ではヒートシールされた部分で積層連続シートを個別切断することが好ましい。
【0067】
吸収性物品の長手方向の端部が接着剤により仮留めされる場合は、2つ折り工程の前に積層連続シートに接着剤を塗布する工程(接着剤塗布工程)を設け、接着剤塗布工程の後に2つ折り工程を行い、個別切断工程では接着剤が塗布された部分で積層連続シートを個別切断することが好ましい。
【0068】
吸収性物品の長手方向の端部が圧着により仮留めされる場合は、個別切断工程で2つ折りされた積層連続シートを切断する際、積層連続シートを切断する箇所で押圧しながら切断することが好ましい。例えば、2つ折りされた積層連続シートを、切断刃を表面に備えた切断ロールとフラットロールとで挟み込むことで、長手方向の端部が仮留めされて個別に切断された吸収性物品を得ることができる。このような方法で吸収性物品の長手方向の端部を仮留めすれば、簡便に仮留めできるため好ましい。
【0069】
吸収性物品1は、図8に示すように、幅方向xに2つ折りされ、さらに長手方向yに2つ以上に折られて、折り畳まれた吸収性物品21を形成してもよい。図8では、吸収性物品1が長手方向yに3つ折りされて、折り畳まれた吸収性物品21を形成している。吸収性物品1がさらに長手方向yに2つ以上に折られることにより、吸収性物品1がコンパクトに折り畳まれ、吸収性物品1を携帯して持ち運びやすくなったり、容器に収容しやすくなる。
【0070】
吸収性物品1を長手方向yに折り畳む数は、折り畳まれた吸収性物品21の厚みが厚くなりすぎない点で2つ〜4つが好ましい。また、折り畳まれた吸収性物品21の厚みが厚くなりすぎず、幅方向xと長手方向yとから規定される平面上の大きさもコンパクトにする点から、長手方向yに折り畳む数は3つが特に好ましい。
【0071】
吸収性物品1は、図8に示すように、ポケット15が外側に露出するように長手方向yに折られて、折り畳まれた吸収性物品21が形成されていることが好ましい。このように吸収性物品1が折り畳まれていれば、折り畳まれた状態の吸収性物品21でも、ポケット15を使用者が容易に認識することができるようになる。
【符号の説明】
【0072】
1,21: 吸収性物品(尿パッド)
2: トップシート
3: バックシート
4: 吸収性コア
6: フラップ
7: 固定部
8: 起立部
9: 起立基部
12: 補助シート
15: ポケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
幅方向と長手方向を有し、トップシートと、バックシートと、これらの間に設けられた吸収性コアと、前記吸収性コアの幅方向の両側に設けられたフラップを有する吸収性物品であって、
前記バックシートの外面には補助シートが設けられ、
前記補助シートは、一部が前記バックシートに接合され、他部が前記バックシートに接合されないことにより、前記補助シートと前記バックシートとの間に指を挿入するためのポケットが形成され、
前記ポケットが吸収性物品の幅方向の中心線の両側に設けられていることを特徴とする吸収性物品。
【請求項2】
前記ポケットの開口は、前記吸収性コアの長手方向の端から前記吸収性コアの長手方向の長さの1/3の領域にある請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記ポケットは、吸収性物品の幅方向の中心線の両側にそれぞれ設けられている請求項1または2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記開口に向かって延びる前記ポケットの幅の中心線が、前記吸収性物品の幅方向に平行に幅方向の内方に向かう、または吸収性物品の長手方向に平行に長手方向の内方に向かう、または吸収性物品の幅方向の内方かつ長手方向の内方に向かうものである請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記フラップは、前記トップシートまたは/および前記バックシートに接合する固定部と、前記固定部から延出する起立部と、前記固定部と前記起立部の境界の起立基部を有し、
前記ポケットの開口は、前記起立基部より幅方向の内側に位置する請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記ポケットは、挿入した指が貫通可能に形成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記補助シートは、前記バックシートとは異なる色に着色されている請求項1〜6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記吸収性物品は、幅方向の中心線で折り返されて、幅方向に2つ折りされ、
前記ポケットは、前記幅方向の中心線に対し対称に設けられている請求項1〜7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項9】
前記吸収性物品は、長手方向の端部が仮留めされている請求項8に記載の吸収性物品。
【請求項10】
前記吸収性コアは、幅方向の中心線上に長手方向に延びる開口を1つ有する、または幅方向の中心線の両側に離間距離が40mm以内となるように長手方向に延びる開口を2つ有する請求項8または9に記載の吸収性物品。
【請求項11】
前記吸収性物品は、前記ポケットが外側に露出するように、さらに長手方向に2つ以上に折られている請求項8〜10のいずれか一項に記載の吸収性物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−139353(P2012−139353A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−293789(P2010−293789)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(000110044)株式会社リブドゥコーポレーション (390)
【Fターム(参考)】