説明

吸音型緑化パネル及び該パネルによる被施工面の施工法

【課題】金属製ボックス型吸音壁は交通路の片側又は両側に沿って設置したH型支柱の対向する溝にボックスを落とし込んで積み上げるもので、あくまで吸音を意図しており、緑化植物がボックス壁面に沿って這い上がりやすくするような工夫は何らされていない。
【解決手段】本発明にかかる吸音型緑化パネルは、吸音材(21)、遮根シート(22)、登攀助材(23)、網状保護材(24)を備えている。該吸音材(21)は該登攀助材(23)の一面(25)に該遮根シート(22)を介して配設されている。そして、該網状保護材(24)は該登攀助材(23)の他面(26)に、該他面(26)との間に登攀間隙(27)を保って、配設されている。また、該パネルによる被施工面の施工法は固定プレート(42)を採用して簡単に被施工面(P)に施せるようにしたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、のり面や建造物壁面等に施工して吸音や緑化に供するために使用される吸音型緑化パネル及びこのパネルによる被施工面の施工法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
鉄道や道路に沿ってその側面に吸音壁が設置されている。この吸音壁は、実公昭55−1208号公報に示されているように、グラスウール製の吸音材を雨水防止用のポリエチレン製袋に収納し、騒音発生側に吸音窓を開けた金属製のボックスに収容したものである。
【特許文献1】実公昭55−1208号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
金属製ボックス型吸音壁は交通路の片側又は両側に沿って設置したH型支柱の対向する溝にボックスを落とし込んで積み上げるもので、あくまで吸音を意図しており、緑化植物がボックス壁面に沿って這い上がりやすくするような工夫は何らされていない。
【0004】
そこで、本発明は、表面に登攀用の隙間を保って網材を配した登攀助材の背面に吸音材を一体に配置し、この登攀助材と吸音材の間に遮根シートを介装した吸音型緑化パネルを提供することを目的とする。
【0005】
この遮根シートは、登攀助材の表面を登ってきた緑化植物の気根が登攀助材を突き抜けて吸音材に入り込み、ここで根を張って吸音材の吸音機能が低下するのを防ぐためのものである。
【0006】
また、本発明の他の目的は、この吸音型緑化パネルをのり面や構造物のような被施工面に少ない部材でかつ少ない手間で施工できる施工法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかる第一の吸音型緑化パネルは、登攀助材の表面に間隔を置いて網材が配設されている。そして、該登攀助材の裏面に遮根シートを介して吸音材が配設されている。
【0008】
登攀助材の表面には網材が配設されており、被施工面に設置されると緑化植物はこの網材に蔓をからませながら登攀助材表面を成長登攀して行く。この植物の気根は登攀助材に侵入してその裏側へ出ようとするが、遮根シートがあるので、これを突き抜けることはできない。そのため吸音材に侵入して根を張ることはなく、吸音材はその機能を十分に発揮し、車両等の発する騒音を効果的に吸収する。なお、網材は、三次元的な立体格子であってもよい。
【0009】
本発明に係る第二の吸音型緑化パネルは、第一の吸音型パネルの構成に化粧枠が加わったものである。この化粧枠により被施工面に設置された吸音型緑化パネルの少なくとも天端面が覆われるので、雨水が吸音材に浸透するのを防ぎ、例え浸透した場合でも速やかに排出できる。また、この化粧枠は蔓返しを供えているので、つる性植物の蔓が成長して吸音型緑化パネルの上端部から更に上へ延びようとしても、それが阻止される。ここで化粧枠は、必要に応じて横面の、一部または全部に設置してもよい。
【0010】
該吸音材としては多孔質吸音材なら良く、ポリエステル繊維集合体、合成ゴム、ウレタン発泡体、グラスウール(ガラス繊維集合体)等であってもよい。
これらは雨水による吸音機能の劣化を防げ、吸音効果を長期に発揮する。
【0011】
該遮根シートとしては登攀植物の気根が突き抜けないものならよく、ポリエステル不織布、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニール等の各シート、アスファルトシート等が挙げられる。
これらによれば、登攀助材の表面を這い登ってきた植物の気根がポリエステルの不織布や各シートにより遮断され、吸音材に侵入することはなく、従って吸音材の性能を損なうこともない。
【0012】
本発明に係る吸音型緑化パネルによる被施工面の施工法は、被施工面にアンカーを打設して固定プレートを取付ける。そして該固定プレートに請求項1又は2記載の吸音型緑化パネルを取付けて該被施工面を覆う。
吸音型緑化パネルは金属製のボックス型に比較して遙かに軽量で固定プレートに取付けられて被施工面を覆うので、被施工面に対するアンカー削孔本数を、従来の3.5〜4.0本/m2より少ない1.5本/m2程度にできる。
【0013】
該アンカーが打設される対象は壁体、鋼材、胴縁、格子、フェンス、のり面、防音壁等、適当のものを選べる。
これらによれば、吸音型緑化パネルの取付け面が限定されず、壁体を選ぶ必要はない。
【0014】
該固定プレートは基盤部とその幅の方向の中間で該基盤部から突き出た突条を備え、該基盤部を該被施工面に、該突条を該被施工面と反対向きにして、かつ該突条の背面側にボルトの頭部を納め、該ボルトの軸部を該突条に穿ったボルト孔を通して該突条外に突出させた状態で取り付け、該ボルトにより吸音型緑化パネルを該固定プレートに取り付けて該吸音型緑化パネルと該被施工面の間に空間を形成するようにしてもよい。
こうすると、このボルトにより吸音型緑化パネル、遮根シート等の全ての部材が固定されるため、部材が少なく簡便になり、空間により騒音のエネルギーを減少させることができる。
【0015】
該ボルトの軸部に鞘管が介装されていてもよい。
こうすると、吸音型緑化パネルの設置に際し、膨軟な吸音材を押し潰すことなく取付けられるので、吸音効果を損なうことがない。
【0016】
該固定プレートは、その横断方向と角度をなす線上に、その両袖片と突条にボルト孔が穿たれていてもよい。
こうすると、固定プレート取付用のアンカー打設時に壁体内の鉄筋等に当たっても、固定プレートに穿った隣接したボルト孔を用いることで、吸音型緑化パネルの配置を変更することなく施工できる。
【0017】
該固定プレートはアングルで、その基部をアンカーにより被施工面に取り付け、該基部と直角をなす支持部に吸音型緑化パネルを、該支持部に着脱自在の保定アングルと抑えアングルで、支持すると共に該保定アングルにより該吸音材の面と該被施工面の間に該空間を形成してもよい。
こうすると、構成が簡単となり、吸音材の面と被施工面の間に大きな空間が形成できるので、該被施工面に沿って雨水が流下しても吸音材に浸入することがなく、仮に浸入してもこの空間から排出できるので、吸音材の吸音性能が劣化するのを防げる。
【0018】
該空間の寸法は10〜300mmであってもよい。
こうすると、吸音材から抜け出た音波はこの空間で複雑な流れとなってそのエネルギーを次第に失うので、外部へ伝播することがない。また、吸音材を透過した音波は、被施工面が音を反射する性質を持つ場合にはこの空間内で複数回反射を繰返し、効率的、効果的に吸音材に吸収され、外部へ伝播することがない。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る第一の吸音型緑化パネルによれば、吸音材と、遮根シートと、登攀助材と、網状保護材を備え、該吸音材は該登攀助材の一面に該遮根シートを介して配設され、該網状保護材は該登攀助材の他面に、該他面との間に登攀間隙を保って、配設されているので、騒音の発生する場所を囲む壁面等に該吸音材を向けて設置することにより、騒音を吸収して静寂化を果たせ、登攀助材と網状保護材の間をつる性植物が登攀でき、しかもこのつる性植物の気根は遮根シートにより遮断されるので、吸音材に進入して吸音性能を害することはない。
【0020】
本発明に係る第二の吸音型緑化パネルによれば、第一の吸音型緑化パネルに加えて化粧枠を備えたので、この化粧枠により被施工面に設置された吸音型緑化パネルの少なくとも天端面が覆われ、雨水が吸音材に浸透するのを防ぎ、例え浸透した場合でも速やかに排出できる。また、この化粧枠は蔓返しを供えているので、つる性植物の蔓が成長して吸音型緑化パネルの上端部から更に上へ延びようとしても、それが阻止される。
【0021】
請求項3による施工法によれば、吸音型緑化パネルは金属製のボックス型に比較して遙かに軽量で固定プレートに取付けられて被施工面を覆うので、被施工面に対するアンカー削孔本数を、従来の3.5〜4.0本/m2より少ない1.5本/m2程度にできる。
【0022】
請求項4によれば、ボルトにより吸音型緑化パネル、遮根シート等の全ての部材が固定されるため、部材が少なく簡便になる。
【0023】
請求項5によれば、吸音型緑化パネルの設置に際し、膨軟な吸音材を押し潰すことなく取付けられるので、吸音効果を損なうことがない。
【0024】
請求項6によれば、固定プレート取付用のアンカー打設時に壁体内の鉄筋等に当たっても、固定プレートに穿った隣接したボルト孔を用いることで、吸音型緑化パネルの配置を変更することなく施工できる。
【0025】
請求項7によれば、該固定プレートはアングルで、その基部をアンカーにより被施工面に取り付け、該基部と直角をなす支持部に吸音型緑化パネルを、該支持部に着脱自在の保定アングルと抑えアングルで、支持すると共に該保定アングルにより該吸音材の面と該被施工面の間に該空間を形成したので、構成が簡単となり、吸音材の面と被施工面の間に大きな空間が形成できるので、該被施工面に沿って雨水が流下しても吸音材に浸入することがなく、仮に浸入してもこの空間から排出できるので、吸音材の吸音性能が劣化するのを防げる。
【0026】
請求項8によれば、該空間の垂直寸法は10〜300mmなので、吸音材から抜け出た音波はこの空間で複雑な流れとなってそのエネルギーを次第に失うので、外部へ伝播することがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
図1は本発明にかかる第一の吸音型緑化パネルの具体例を上から見た斜視図、図2は被施工面に取り付けられた状態を示す斜視図である。図3は吸音型緑化パネルを被施工面に施工する際に使用される固定プレートを被施工面に取付けた状態の正面図、図4は固定プレート取付部分の切断面図、図5は化粧枠付きの吸音型緑化パネルを固定プレートに取付けた最上層部分の断面図である。図6は別態様の固定プレートを使用した吸音型緑化パネルの取付例である。
【0028】
吸音型緑化パネル1は、吸音材21,遮根シート22,登攀助材23,網状保護材24を備えている。吸音材21は登攀助材23の一面25に遮根シート22を介して配設される。配設にはクリップ、ピン、紐等が採用され得る。網状保護材24は登坂助材23の他面26に、この他面26との間に登攀間隙27を保って、配設されている。
【0029】
この吸音型緑化パネル1は、網状保護材24を音源に向け、吸音材21を被施工面Pに向けて配置される。登攀助材23の表面に網状保護材24がクリップやピン等、適当な間隔材Sを介して隔設されており、被施工面Pに設置されると緑化植物はこの網状材保護材24に蔓をからませながら登攀助材23の表面を成長登攀して行く。この植物の気根は登攀助材23に侵入してその裏側へ出ようとするが、遮根シート22があるので、これを突き抜けることはできず、吸音材21に侵入して根を張ることはない。く、吸音材21はその機能を十分に発揮し、車両等の発する騒音を効果的に吸収する。
【0030】
遮根シート22を透過した音波は吸音材21に入り、ここでエネルギーを吸収され、音としての機能を失わせる。従って、車両等から発せられた騒音がこのパネル1で反射して周辺域に拡散する恐れはない。
【0031】
図5は、本発明にかかる第二の吸音型緑化パネル11の具体例を、被施工面Pに設置した状態の断面図である。化粧枠31を外せば第一の吸音型緑化パネル1となるので、この設置の説明は第一の吸音型緑化パネルについても適用できる。
【0032】
吸音作用は登攀助材23の一面25に配設した遮根シート22を介して配設された吸音材21によって果たされる。この配設にはクリップ、ピン、紐等が採用され得る。
【0033】
第一の吸音型緑化パネル1の場合と同様に、音源から伝搬して登攀助材23及び遮根シート22を透過してきた音波は吸音材21に入り、ここでエネルギーの大部分を吸収されて音の機能を失う。従って、車両等から発せられた騒音がこのパネルで反射して拡散することはない。
【0034】
この化粧枠31は、被施工面Pに設置された吸音型緑化パネルの少なくとも天端部分を覆っており、雨水が吸音材21に浸透するのを防ぐ。例え浸透した場合でも、速やかに排出できる。また、この化粧枠31は蔓返し部34を備えているので、つる性植物の蔓が成長して吸音型緑化パネルの上端部から更に上へ延びようとしても、それを阻止できる。
【0035】
吸音材21としては多孔質吸音材なら良く、ポリエステル繊維集合体、合成ゴム、ウレタン発泡体、グラスウール(ガラス繊維集合体)等である。
これらは、従来のグラスウールなどに比べ透水性に優れ、雨水による吸音機能の劣化を防げ、吸音効果を長期に発揮する。
【0036】
遮根シート22としては登攀植物の気根が突き抜けないものならよく、ポリエステル不繊布、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニール等の各シート、アスファルトシート等が挙げられる。
これらによれば、登攀助材23の表面を這い登ってきた植物の気根がポリエステルの不織布や各シートにより遮断され、吸音材21に侵入することはなく、従って吸音材21の性能を損なうこともない。
【0037】
吸音型緑化パネルによる被施工面の施工法は、被施工面Pにアンカー41を打設して固定プレート42を取付ける。この固定プレート42に本発明に係る第一又は第二の吸音型緑化パネル1又は11を取付けてこの被施工面Pを覆う。
【0038】
アンカー41が打設される対象は壁体、鋼材、胴縁、格子、フェンス、のり面、防音壁等、適当のものを選べる。
この場合、吸音型緑化パネルの取付け面が限定されず、壁体を選ぶ必要はない。
【0039】
固定プレート42は基盤部43とその幅の方向の中間で基盤部43から突き出た突条44を備え、基盤部43を被施工面Pに、突条44を被施工面Pと反対向きにして、かつ突条44の背面側にボルト45の頭部46を納め、ボルト45の軸部47を突条44に穿ったボルト孔48を通して突条44外に突出させた状態でボルト45に吸音型緑化パネル1を取付ける。
この場合、ボルト45により吸音型緑化パネル1の全ての部材が固定されるため、固定用部材が少なく簡便になる。
【0040】
ボルト45の軸部47に鞘管50が介装されている。
この場合、吸音型緑化パネルの設置に際し、膨軟な吸音材21を押し潰すことなく取付けられるので、吸音効果を損なうことがない。
【0041】
固定プレート42はその横断方向と角度をなす線上にボルト孔51が穿たれている。
この場合、固定プレート取付用のアンカー41が打設時に被施工面Pの壁体内の鉄筋等に当たっても、固定プレート42に穿った隣接したボルト孔51を用いることで、吸音型緑化パネルの配置を変更することなく施工できる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明にかかる第一の吸音型緑化パネルの具体例を上から見た斜視図である。
【図2】同供用状態を示す斜視図である。
【図3】吸音型緑化パネルを被施工面に施工する際に使用される固定プレートの配置図である。
【図4】固定プレート取付部分の断面図である。
【図5】本発明に係る第二の吸音型緑化パネルの取り付け状態の断面図である。
【図6】別の態様の固定プレートによる取付部分の断面図である。
【符号の説明】
【0043】
1、11 吸音型緑化パネル
P 被施工面
21 吸音材
22 遮根シート
23 登攀助材
24 網状保護材
25 一面
26 他面
27 登攀間隙
31 化粧枠
32 コ字状断面部
33 一側部
34 蔓返し部
35 他側部
36 外周面
37 天端部分
39 袖片
41 アンカー
42 固定プレート
43 基盤部
44 突条
45 ボルト
46 頭部
47 軸部
48 ボルト孔
49 空間
50 鞘管
51 ボルト孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸音材(21)と、遮根シート(22)と、登攀助材(23)と、網状保護材(24)を備え、
該吸音材(21)は該登攀助材(23)の一面(25)に該遮根シート(22)を介して配設され、
該網状保護材(24)は該登攀助材(23)の他面(26)に、該他面(26)との間に登攀間隙(27)を保って、配設されていることを特徴とする吸音型緑化パネル(1)。
【請求項2】
吸音材(21)と、遮根シート(22)と、登攀助材(23)と、網状保護材(24)と、化粧枠(31)を備え、
該吸音材(21)は該登攀助材(23)の一面(25)に該遮根シート(22)を介して配設され、
該網状保護材(24)は該登攀助材(23)の他面(26)に、該他面(26)との間に登攀間隙(27)を保って、配設され、
該化粧枠(31)はコ字状断面部(32)と該コ字状断面部(32)の一側部(33)に続いて外方へ延びる蔓返し部(34)を備え、該コ字状断面部(32)の他側部(35)で被施工面(P)に取付けられて、該コ字状断面部(32)で該吸音材(21)、該遮根シート(22)、該登攀助材(23)、該網状保護材(24)の集合した外周面(36)の、設置状態での天端部分(37)及び側面部を覆うものであることを特徴とする吸音型緑化パネル(11)。
【請求項3】
被施工面(P)にアンカー(41)を打設して固定プレート(42)を取り付け、該固定プレート(42)に請求項1又は2記載の吸音型緑化パネル(1,11)を取り付けて該被施工面(P)を覆うことを特徴とする吸音型緑化パネルによる被施工面の施工法。
【請求項4】
該固定プレート(42)は基盤部(43)とその幅の方向の中間で該基盤部(43)から突き出た突条(44)を備え、該基盤部(43)を該被施工面(P)に、該突条(44)を該被施工面(P)と反対向きにして、かつ該突条(44)の背面側にボルト(45)の頭部(46)を収め、該ボルト(45)の軸部(47)を該突条(44)に穿ったボルト孔(48)を通して該突条(44)外に突出させた状態で、取り付け、該ボルト(45)により請求項1又は2に記載の吸音型緑化パネル(1,11)を該固定プレート(42)に取り付けて該吸音型緑化パネル(1,11)と該被施工面(P)の間に空間(49)を形成するようにした請求項3に記載の吸音型緑化パネルによる被施工面の施工法。
【請求項5】
該ボルト(45)の軸部(47)に鞘管(50)が介装されている請求項4に記載の吸音型緑化パネルによる被施工面の施工法。
【請求項6】
該固定プレート(42)は、その横断方向と角度をなす線上に、その両袖片(51)と該突条(44)にボルト孔(52)が穿たれている請求項4に記載の吸音型緑化パネルによる被施工面の施工法。
【請求項7】
該固定プレート(42)はアングルで、その基部(52)をアンカー(41)により被施工面(P)に取り付け、該基部(52)と直角をなす支持部(53)に請求項1又は2に記載の吸音型緑化パネル(1,11)を、該支持部(53)に着脱自在の保定アングル(54)と抑えアングル(55)で、支持すると共に該保定アングル(54)により該吸音材(21)の面と該被施工面(P)の間に該空間(49)を形成している請求項4に記載の吸音型緑化パネルによる被施工面の施工法。
【請求項8】
該空間(49)の寸法(D)は10〜300mmである請求項4又は7に記載の吸音型緑化パネルによる被施工面の施工法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−144414(P2009−144414A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−322815(P2007−322815)
【出願日】平成19年12月14日(2007.12.14)
【出願人】(303056368)東急建設株式会社 (225)
【出願人】(500146484)ダイトウテクノグリーン株式会社 (12)
【出願人】(595055405)東急グリーンシステム株式会社 (1)
【Fターム(参考)】