説明

周波数ダイバーシティのためのシステム及び方法

【課題】変調ダイバーシティのためのシステム及び方法を提供する。
【解決手段】インターリービングのための方法において、ビット逆転方法でインターレースの副搬送波をインターリーブすることと、ビット逆転方法でインターレースをインターリーブすることと、を備える。ビット逆転方法におけるインターレースの副搬送波をインターリーブすることは、インターレース表を用いて割り当てられたスロットインデックスに従って、コンステレーションシーケンスのシンボルをシーケンシャル線形方法における対応する副搬送波にマッピングすることを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
米国特許法119条に基づく優先権の主張
本特許出願は、2004年7月29日に出願され、これの譲受人へ譲渡され、参照して本明細書に明示的に組み込まれる、特許仮出願第60/592,999号、表題「OFDM無線通信システムにおけるチャネルインターリービング方法(METHOD OF CHANNEL INTERLEAVING IN A OFDM WIRELESS COMMUNICATIONS SYSTEM)」の優先権を主張する。
【0002】
開示される実施形態は、一般的には無線通信に関し、より具体的には無線通信システムにおけるチャネルインターリービングに関する。
【背景技術】
【0003】
直交周波数分割多重(OFDM)は高速デジタル信号をブロードキャストするための技術である。OFDMシステムでは、単一の高速データストリームが数個の並列低速サブストリームへ分割され、各サブストリームはそれぞれの副搬送周波数を変調するために使用される。本発明は直交振幅変調の観点から説明するが、これを位相偏移キー変調システムへ等しく適用できることに留意されたい。
【0004】
OFDMシステムに用いる変調技術は直交振幅変調(QAM)と呼ばれ、ここでは搬送周波数の位相と振幅の両方が変調される。QAM変調では、複数のデータビットから複合QAMシンボルが生成され、各シンボルは実数項と虚数項とを含み、各シンボルは生成元にあたる複数のデータビットを表す。複数のQAMビットは、複素平面によって図式化できるパターンでまとめて送信される。一般的に、そのパターンは「コンステレーション」と呼ばれる。OFDMシステムは、QAM変調を用いることによってその効率性を改善させることができる。
【0005】
ある信号がブロードキャストされる場合には、これが2つ以上の経路によって受信器まで伝搬することがある。例えば、ただ一つの送信器からの信号は、直線に沿って受信器まで伝搬でき、且つこれはまた物体から反射し別の経路に沿って受信器まで伝搬できる。さらに、スペクトル効率を増すためいわゆる「セルラー」ブロードキャスト技術をシステムに使用する場合には、受信器を対象とした信号が2つ以上の送信器によってブロードキャストされることがある。したがって、同じ信号が2つ以上の経路に沿って受信器まで送信される。そのような並列信号伝搬は、人為的であれ(すなわち同じ信号を2つ以上の送信器からブロードキャストすることによって生じる)、自然であれ(すなわちエコーによって生じる)、「マルチパス」と呼ばれる。セルラーデジタル放送はスペクトル的には効率的であるが、マルチパス問題に効果的に取り組むための措置を講じなければならないことは容易に理解できる。
【0006】
幸い、QAM変調を使用するOFDMシステムは、(上で述べたとおり、セルラーブロードキャスト技術を使用する場合に必然である)マルチパス条件の存在下で、単一の搬送周波数だけを使用するQAM変調技術よりも効果的である。より具体的に、単一搬送波QAMシステムでは、主経路ほどに強いエコーを有するチャネルを等化するため複雑なイコライザを使用しなければならず、かかる等化の実行は困難である。対照的に、OFDMシステムでは、適切な長さのガードインターバルを各シンボルの最初に挿入するだけで、複雑なイコライザの必要性を全面的に解消できる。よって、マルチパス条件が見込まれる場合には、QAM変調を使用するOFDMシステムが好まれる。
【0007】
典型的なトレリス符号化スキームでは、データストリームが畳み込み符号器により符号化され、次に続くビットはビットグループにまとめられ、同ビットグループがQAMシンボルとなる。1グループ内には数個のビットがあり、1グループ当たりのビット数は整数「m」によって規定される(よって、各グループは「m−ary」次元を有すると言われる)。典型的に、「m」の値は4、5、6、又は7であるが、これはそれより多くなることも少なくなることもある。
【0008】
ビットをマルチビットシンボルにグループ分けした後には、シンボルがインターリーブされる。「インターリーブ」することによって、シンボルストリームは順次に再配置され、これによりチャネル劣化によって生じるおそれのあるエラーをランダム化する。例証するため、5つのワードを送信すると仮定する。非インターリーブ信号の送信中に一時的なチャネル妨害が発生するとする。このような状況下では、チャネル妨害が減少する前に1ワード全体が失われることがあり、失われたワードによってどのような情報が伝達されていたのかを知ることは、不可能ではないにしろ、困難である。
【0009】
対照的に、もしも5ワードの文字が送信の前に順次に再配置され(すなわち「インターリーブされ」)、チャネル妨害が発生するなら、数文字は、場合によっては1ワード当たり1文字は、失われる可能性がある。しかし、再配置された文字を復号化すると、ワードのうち数ワードは文字を欠いてはいるが、全5ワードが出現するであろう。このような状況下で、データを概ね元どおりに復元することがデジタル復号器にとって比較的容易なことは、容易に理解されよう。m−aryシンボルをインターリーブした後、シンボルは上で指摘したQAM原理を用いて複合記号へマップされ、それぞれの副搬送波チャネルへ多重化され、送信される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1a】一実施形態によるチャネルインターリーバーを示す図である。
【図1b】別の実施形態によるチャネルインターリーバーを示す図である。
【図2a】一実施形態に従いインターリービングバッファの中に入れられるターボパケットのコードビットを示す図である。
【図2b】一実施形態に従いN/m行×m列のマトリックスに配列されたインターリーバーバッファを示す図である。
【図3】一実施形態によるインターリーブ化インターレース表を示す図である。
【図4】一実施形態によるチャネライゼーション図を示す図である。
【図5】一実施形態に従い、ある特定のスロットで全1のシフトシーケンスが長くつらなる良好/不良チャネル推定をもたらすチャネライゼーション図を示す図である。
【図6】全2のシフトシーケンスが均等に散在する良好/不良チャネル推定インターレースをもたらすチャネライゼーション図を示す図である。
【図7】一実施形態に従いインターリービングを実施するべく構成された無線装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
一実施形態において、チャネルインターリーバーはビットインターリーバーとシンボルインターリーバーとを備える。図1は2種類のチャネルインターリービングスキームを示す。両スキームとも、最大のチャネルダイバーシティを達成するため、ビットインターリービング及びインターレースを使用する。
【0012】
図1aは一実施形態によるチャネルインターリーバーを示す。図1bは別の実施形態によるチャネルインターリーバーを示す。図1bのインターリーバーは、専らm−ary変調ダイバーシティを達成するためにビットインターリーバーを使用し、さらに明示的シンボルインターリービングを必要とせずにより優れたインターリービング性能を提供する周波数ダイバーシティを達成するため、2次元インターリーブ化インターレース表とランタイムスロット対インターレースマッピングとを使用する。
【0013】
図1aは、ビットインターリービングブロック104へ入力されるターボ符号化ビット102を示す。ビットインターリービングブロック104はインターリーブ化ビットを出力し、同インターリーブ化ビットはコンステレーションシンボルマッピングブロック106へ入力される。コンステレーションシンボルマッピングブロック106はコンステレーションシンボルマップ化ビットを出力し、同コンステレーションシンボルマップ化ビットはコンステレーションシンボルインターリービングブロック108へ入力される。コンステレーションシンボルインターリービングブロック108は、コンステレーションシンボルインターリーブ化ビットをチャネライゼーションブロック110へ出力する。チャネライゼーションブロック110はインターレース表112を用いてコンステレーションシンボルインターリーブ化ビットをインターレースし、OFDMシンボル114を出力する。
【0014】
図1bは、ビットインターリービングブロック154へ入力されるターボ符号化ビット152を示す。ビットインターリービングブロック154はインターリーブ化ビットを出力し、同インターリーブ化ビットはコンステレーションシンボルマッピングブロック156へ入力される。コンステレーションシンボルマッピングブロック156はコンステレーションシンボルマップ化ビットを出力し、同コンステレーションシンボルマップ化ビットはチャネライゼーションブロック158へ入力される。チャネライゼーションブロック158は、インターリーブ化インターレース表と動的スロット対インターレースマッピング160とを用いてコンステレーションシンボルインターリーブ化ビットをチャネル化し、OFDMシンボル162を出力する。
【0015】
周波数ダイバーシティのためのビットインターリービング
図1bのインターリーバーは、変調ダイバーシティを達成するためビットインターリービング154を使用する。ターボパケットのコードビット152は、隣接するコードビットが異なるコンステレーションシンボルへマップされるパターンにてインターリーブされる。例えば2m−Ary変調の場合、NビットインターリーバーバッファはN/mブロックへ分割される。隣接するコードビットは隣接するブロックへ順次に書き込まれ、図2a(上)に示すとおり、その後バッファの先頭から末尾にかけて順次に1つずつ読み取られる。これは、隣接するコードビットが異なるコンステレーション記号へマップされることを保証する。同等に、図2b(下)に示すとおり、インターリーバーバッファはN/m行×m列のマトリックスに配列される。コードビットは列ごとにバッファへ書き込まれ、行ごとに読み取られる。マッピングに依存する16QAMの場合、コンステレーション記号のあるビットは他のビットより信頼性が高いため、例えば、第1及び第3のビットは第2及び第4のビットより信頼性が高いため、隣接するコードビットがコンステレーション記号の同じビット位置へマップされるのを防ぐには、行は左から右へ、そして右から左へ、交互に読み取られるべきである。
【0016】
図2aは、一実施形態に従いインターリービングバッファ204の中に入れられたターボパケット202のコードビットを示す。図2bは、一実施形態によるビットインターリービング操作の図解である。図2bに示すとおり、ターボパケット250のコードビットはインターリービングバッファ252の中へ入れられる。インターリービングバッファ252は、第2及び第3の列を入れ替えることによって変換され、これにより、一実施形態による、m=4の、インターリービングバッファ254を作る。ターボパケット256のインターリーブ化コードビットは、インターリービングバッファ254から読み取られる。
【0017】
簡素化のため、もしも最高変調レベルが16で、さらにもしもコードビット長が常に4で割れるなら、固定m=4を使用してよい。この場合に、QPSKのため分離を改善するには、中間の2列が読み取りの前に入れ替えられる。この手順は図2b(下)に描かれている。どの2列でも入れ替えてよいことは当業者にとって明白であろう。列がいかなる順序で配置されてもよいこともまた、当業者にとって明白であろう。行がいかなる順序で配置されてもよいこともまた、当業者にとって明白であろう。
【0018】
別の実施形態においては、第1のステップとして、ターボパケット202のコードビットがグループへ分配される。図2a及び図2bの両方の実施形態もまたコードビットをグループへ分配する点に留意されたい。ただし、ただ単に行又は列を入れ替えるのではなく、各グループの中のコードビットは、各々の与えられたグループのグループビット順序に従ってシャッフルされる。よって、グループへ分配された後の16個のコードビットからなる4つのグループの順序は、グループの単純な線形順序を用いて{1、5、9、13}{2、6、10、14}{3、7、11、15}{4、8、12、16}となる可能性があるが、シャッフル後の16個のコードビットからなる4つのグループの順序は{13、9、5、1}{2、10、6、14}{11、7、15、3}{12、8、4、16}となる可能性がある。行又は列を入れ替えることは、このグループ内シャッフルの回帰的ケースにあたることに留意されたい。
【0019】
インターリーブ化インターレース
一実施形態によると、チャネルインターリーバーは、コンステレーションシンボルインターリービングのためインターリーブ化インターレースを用いることにより、周波数ダイバーシティを達成する。これは、明示的なコンステレーションシンボルインターリービングの必要性を解消する。インターリービングは2つのレベルで実行される。
【0020】
・インターレース内またはイントラインターレースインターリービング:一実施形態においては、1個のインターレースの500副搬送波がビット反転方法でインターリーブされる。
【0021】
・インターレース間またはインターレース内インターリービング:一実施形態においては、8個のインターレースがビット反転方法でインターリーブされる。
【0022】
副搬送波数が500以外になりうることは当業者にとって明白であろう。インターレース数が8以外になりうることもまた、当業者にとって明白であろう。
【0023】
500は2の累乗ではないから、一実施形態に従い縮小セットビット反転動作を使用するべきである。以下のコードはその操作を示す。
【数1】

【0024】
n=500の場合、mは2>n、すなわち8である最小の整数であり、bitRevは正規ビット逆転操作である。
【0025】
データチャネルのコンステレーションシンボルシーケンスのシンボルは、一実施形態による、図3に描かれたインターレース表を用いてチャネライザによって決定される割り当てスロットインデックスに従い順次線形方式で対応する副搬送波へマップされる。
【0026】
図3は、一実施形態によるインターリーブ化インターレース表を図解する。ターボパケット302と、コンステレーションシンボル304と、インターリーブ化インターレース表306とが示されている。また、インターレース0(308)と、インターレース4(310)と、インターレース2(312)と、インターレース6(314)と、インターレース1(316)と、インターレース5(318)と、インターレース3(320)と、インターレース7(322)とが示されている。
【0027】
一実施形態においては、8つのインターレースのうち1つがパイロットとして使われる、すなわちインターレース2とインターレース6とがパイロットとして交互に使われる。その結果、チャネライザはスケジューリングのため7つのインターレースを使用できる。便宜上、チャネライザはスケジューリングユニットとしてスロットを使用する。スロットは、OFDM記号の1インターレースとして規定される。インターレース表は、スロットをある特定のインターレースへマップするために使用される。8つのインターレースを使用するため、8つのスロットがある。7つのスロットはチャネライゼーションのため取っておき、1つのスロットはパイロットのため取っておく。一般性を損なうことなく、図4に示すとおり、スロット0はパイロットのために使用され、スロット1から7はチャネライゼーションのために使用され、垂直軸はスロットインデックス402であり、水平軸はOFDM記号インデックス404であり、太字の項目はOFDM記号時にて対応するスロットへ割り当てられるインターレースインデックスである。
【0028】
図4は一実施形態によるチャネライゼーション図を示す。図4は、スケジューラ406のために予約されるスロットインデックス406と、パイロット408のために予約されるスロットインデックス408とを示す。太字の項目はインターレースインデックス番号である。四角をともなう数字はパイロットに隣接するインターレースであって、結果的にチャネル推定が良好なインターレースである。
【0029】
四角で囲まれた数字はパイロットに隣接するインターレースであって、結果的にチャネル推定が良好なインターレースである。スケジューラはひとまとまりの連続するスロットとOFDM記号とをデータチャネルへ割り当てるから、インターレース間インターリービングにより、データチャネルへ割り当てられる連続するスロットが不連続のインターレースへマップされることは明白である。よって、より一層の周波数ダイバーシティ利得を達成できる。
【0030】
ただし、この静的な割り当て(つまり、スロットから物理的インターレースへのマッピング表1(スケジューラスロット表はパイロットスロットを含まない)は時間の経過にともない変化しない)は1つの問題を被る。つまり、もしもデータチャネル割り当てブロック(長方形を仮定する)が複数のOFDMシンボルを占めるなら、データチャネルへ割り当てられるインターレースは時間の経過にともない変化せず、周波数ダイバーシティの損失を招く。解決するには、OFDMシンボルからOFDMシンボルにかけてスケジューラインターレース表を周期的にシフトするだけでよい(つまり、パイロットインターレースを除外する)。
【0031】
図5は、1OFDMシンボルにつき1回スケジューラインターレース表をシフトする操作を描く。この方式は、静的インターレース割り当ての問題を首尾よく打開する、すなわち、ある特定のスロットは異なるOFDMシンボル時に異なるインターレースへマップされる。
【0032】
図5は、一実施形態に従い、ある特定のスロット502で全て1のシフトシーケンスが長くつらなる良好/不良チャネル推定をもたらすチャネライゼーション図を示す。図5は、スケジューラ506のために予約されるスロットインデックス506と、パイロット508のために予約されるスロットインデックスとを示す。スロットシンボルインデックス504は水平軸上に示されている。
【0033】
ただし、短くつらなる良好チャネル推定インターレースと短くつらなる不良チャネル推定のインターレースとからなる好適なパターンとは対照的に、スロットには、良好チャネル推定の4つの連続するインターレースが割り当てられ、その後ろに長くつらなる不良チャネル推定のインターレースが続く。図の中で、パイロットインターレースに隣接するインターレースは四角で印されている。長くつらなる良好/不良チャネル推定の問題を解決するには、全て1のシーケンスとは別のシフトシーケンスを使用する。この課題を果たすため、使用できるシーケンスは数多くある。最も簡素なシーケンスは全て2のシーケンスである、すなわちスケジューラインターレース表は、1OFDMシンボルにつき1回の代わりに2回シフトされる。図6に示す結果は、チャネライザのインターレースパターンを大幅に改善する。このパターンが2×7=14OFDMシンボルごとに繰り返されることに留意されたい(ここで、2はパイロットインターレーススタガー周期であり、7はチャネライザインターレースシフト周期である)。
【0034】
送信器と受信器の両方で操作を簡素化するには、与えられたOFDMシンボル時にてスロットからインターレースへのマッピングを決定するため簡素な式を使用できる。
【数2】

【0035】
ここで
・N=I−1はトラフィックデータスケジューリングのために使用されるインターレースの数であり、ここでIは総インターレース数である。
【0036】
・i∈{0,1,...,I−1}は、パイロットインターレースを除き、スロットsがOFDM記号tにてマップする先のインターレースインデックスである、
・t=0,1,...,T−1は、スーパーフレームにおけるOFDM記号インデックスであり、ここでTはフレーム2における総OFDM記号数である。現在の設計でフレームOFDM記号インデックスはさらなるダイバーシティをフレームに与える。
【0037】
・s=1,2,...,S−1sはスロットインデックスであり、ここでSは総スロット数である。
【0038】
・Rは1OFDM記号当たりのシフト回数である、
【数3】

【0039】
は縮小セットビット反転演算子である。つまり、パイロットによって使用されるインターレースはビット逆転操作から除外されることになる。
【0040】
例:一実施形態において、I=8、R=2。対応するスロット−インターレースマッピング式は、
【数4】

【0041】
となり、
ここで、
【数5】

【0042】
は以下の表に対応する。
【数6】

【0043】
この表は以下のコードによって生成できる。
【数7】

【0044】
ここでm=3であり、bitRevは正規ビット反転動作である。
【0045】
OFDMシンボルt=11の場合、パイロットはインターレース6を使用する。スロットとインターレースとの間のマッピングは、
・スロット1は
【数8】

【0046】
のインターレースへマップし、
・スロット2は
【数9】

【0047】
のインターレースへマップし、
・スロット3は
【数10】

【0048】
のインターレースへマップし、
・スロット4は
【数11】

【0049】
のインターレースへマップし、
・スロット5は
【数12】

【0050】
のインターレースへマップし、
・スロット6は
【数13】

【0051】
のインターレースへマップし、
・スロット7は
【数14】

【0052】
のインターレースへマップすることになる。
【0053】
結果として得られるマッピングは図6のマッピングに合致する。図6は、全て2のシフトシーケンスが均等に散在する良好/不良チャネル推定インターレースをもたらす、チャネライゼーション図を示す。
【0054】
一実施形態によると、インターリーバーは以下の特徴を有する、
ビットインターリーバーは、コードビットを異なる変調シンボルへインターリーブすることによりm−Ary変調ダイバーシティの利点を活かすべく設計される、
インターレース内インターリービングとインターレース間インターリービングとにより周波数ダイバーシティを達成するべく設計される「シンボルインターリービング」。
【0055】
OFDM記号からOFDM記号にかけてスロット−インターレースマッピング表を変更することにより、さらなる周波数ダイバーシティ利得とチャネル推定利得とが達成される。この目標を達成するため、簡素なローテーションシーケンスが提案される。
【0056】
図7は、一実施形態に従いインターリービングを実施するべく構成された無線装置を示す。無線装置702は、アンテナ704と、デュプレクサ706と、受信器708と、送信器710と、プロセッサ712と、メモリ714とを備える。プロセッサ712は、一実施形態に従いインターリービングを実行できる。プロセッサ712は、これの操作を実行するためバッファ又はデータ構造としてメモリ714を使用する。
【0057】
当業者なら、様々な技術及び技法のいずれかを用いて情報と信号とを表現できることを理解するであろう。例えば、上の説明を通じて言及されるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、記号、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場又は磁性粒子、光場又は光粒子、又はこれらの任意の組み合わせによって表現してよい。
【0058】
当業者ならさらに、本明細書にて開示される実施形態との関係で述べた種々の例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップを、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又は双方の組み合わせとして実施できることを認めるであろう。このハードウェアとソフトウェアとの互換性を明確に例証するため、種々の例示的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、及びステップは、概してそれらの機能性の観点から上に説明してきた。かかる機能性がハードウェアとして、又はソフトウェアとして実施されるか否かは、特定の応用と、システム全体に課せられる設計上の制約とによって決まる。当業者なら、説明した機能性を特定の応用ごとに異なる方法で実施できるであろうが、かかる実施の決定は、本発明の範囲から逸脱を生じさせるものとして解釈すべきではない。
【0059】
本明細書にて開示される実施形態との関係で述べた種々の例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、ここで説明した機能を実行するべく設計された汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はその他のプログラム可能論理素子、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、個別ハードウェアコンポーネント、又はこれらの任意の組み合わせにより実施又は実行してよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、ただし代案において、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機械であってよい。プロセッサはまた、計算装置の組み合わせとして、例えばDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つ以上のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成として実施してよい。
【0060】
本明細書にて開示される実施形態との関係で述べた方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアにて直に、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにて、又は2つの組み合わせにて、具現化してよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、又は当技術分野で公知の任意の他の記憶媒体形態に常駐してよい。例示的記憶媒体はプロセッサへ結合され、かくしてプロセッサは記憶媒体から情報を読み取ることができ、且つ同記憶媒体へ情報を書き込むことができる。代案において、記憶媒体はプロセッサへ一体化してよい。プロセッサと記憶媒体とはASICに常駐してよい。ASICは利用者端末に常駐してよい。代案において、プロセッサと記憶媒体とは利用者端末にてディスクリートコンポーネントとして常駐してよい。
【0061】
開示された実施形態のこれまでの説明は、当業者による本発明の製作を、又は使用を、可能にするために提供されている。これらの実施形態に対する様々な変更は当業者にとって直ちに明白となるであろうし、本明細書で定めた一般原理は、本発明の精神又は範囲から逸脱することなく他の実施形態へ適用できる。よって、本発明は本明細書で示された実施形態に限定されることを意図せず、本明細書で開示される原理と新規な特徴とに合致する最も広い範囲が与えられるべきものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターリービングのための方法において、
ビット逆転方法でインターレースの副搬送波をインターリーブすることと、
前記ビット逆転方法で前記インターレースをインターリーブすることと、を備えた方法。
【請求項2】
前記副搬送波の数が2のべき乗でないなら、前記ビット逆転方法は、低減されたセットのビット逆転動作である、請求項1の方法。
【請求項3】
前記副搬送波の数は500である、請求項2の方法。
【請求項4】
前記インターレースの数は8である、請求項3の方法。
【請求項5】
前記ビット逆転方法におけるインターレースの副搬送波をインターリーブすることは、インターレース表を用いて割り当てられたスロットインデックスに従って、コンステレーションシーケンスのシンボルをシーケンシャル線形方法における対応する副搬送波にマッピングすることを含む、請求項1の方法。
【請求項6】
ビット逆転方法でインターレースの副搬送波をインターリーブし、前記ビット逆転方法で前記インターレースをインターリーブするように構成されたプロセッサ。
【請求項7】
ビット逆転方法でインターレースの副搬送波をインターリーブする手段と、
前記ビット逆転方法で前記インターレースをインターリーブする手段と、を備えたプロセッサ。
【請求項8】
インターリービングのための方法を具現化する読み取り可能媒体において、
ビット逆転方法でインターレースの副搬送波をインターリーブすることと、
前記ビット逆転方法で前記インターレースをインターリーブすることと、を含む、読み取り可能媒体。

【図1a】
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【図1b】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−66198(P2013−66198A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−242807(P2012−242807)
【出願日】平成24年11月2日(2012.11.2)
【分割の表示】特願2011−1268(P2011−1268)の分割
【原出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】