説明

周波数変調機能を有するタイミングコントローラ、スキャニングベースバックライトユニットモジュールの周波数変調機能を有するコンバータ、3次元ディスプレイ用コントロールシステム

【課題】バックライトによるクロストークやスキャニングベースBLUモジュールによるBLUのグリッターを抑える3次元ディスプレイ用コントロールシステムを提供する。
【解決手段】周波数変調機能を有するタイミングコントローラは、3次元モード又は2次元モードで3次元ディスプレイにより表示するため、第1のディスプレイ信号の第1のフレームレートのディスプレイ周波数変調を行い、第1のフレームレートより高い又は実質的に等しい第2のフレームレートの第2のディスプレイ信号を選択的に出力する。周波数変調機能を有するコンバータは、3次元ディスプレイのスキャニングベースバックライトユニットモジュールを制御するため、コンバータから生成された第1の制御信号の第1のスキャニング周波数のスキャニング周波数変調を行い、第1のスキャニング周波数より高い又は実質的に等しい第2のスキャニング周波数の第2の制御信号を選択的に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、タイミングコントローラ、コンバータ、3次元ディスプレイ用のコントロールシステムに関し、より具体的には、周波数変調機能を有するタイミングコントローラ(timing controller with frequency modulation)と、スキャニングベースバックライトユニットモジュール(scanning-based backlight unit module)用の周波数変調機能を有するコンバータ(converter with frequency modulation)と、3次元ディスプレイ用のコントロールシステムとに関する。
【背景技術】
【0002】
バックライトユニットをスキャニングするシャトルメガネタイプの3次元技術の場合、3次元ディスプレイにより表される右目と左目の3次元画像に対して、120Hzフレームレートが必要である。例えば、バックライトLCDをスキャンするシステムが特許文献1に記載されている。また、図1を参照して、スキャニングバックライトLCDの従来システムを示す。スケーラボードが3次元画像を受け取り、60Hzの2チャンネルLVDS(Low-Voltage Differential Signaling)信号の形式の画像データを出力する。ME/MC(動き推定/動き補償)ボードが2チャンネルLVDS信号を120Hsの4チャンネルLVDS信号に変換する。120Hzの4チャンネルLVDS信号をTCON(タイミングコントローラ)ボードに入力し、TCONボードが120Hzのデジタル信号を出力する。
【0003】
また、TCONボードがコンバータにPWM制御信号を出力し、BLU(バックライトユニット)モジュールを駆動・スキャンする制御信号の信号レベルをステップアップする。バックライトプレートが8,16,32,64個など複数の領域に分割されている場合、PWM制御信号の信号トレースが複雑であり、クロストーク問題など信号干渉が生じる。また、スキャニングベースBLUモジュールにより、BLUのグリッター(glitter)も生じる。
【0004】
本出願は、2011年5月13日出願の米国仮出願第61/486,188号と、2011年11月16日出願の米国出願第13/298,193号との利益を主張するものであり、これらの文献はここに参照援用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第7,235,934号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、周波数変調機能を有するタイミングコントローラと、スキャニングベースバックライトユニットモジュール用の周波数変調機能を有するコンバータと、3次元ディスプレイ用のコントロールシステムに関する。
【0007】
本開示の一態様により、周波数変調機能を有するタイミングコントローラが提供される。タイミングコントローラは、例えば、3次元ディスプレイの制御システムに含まれる。一実施形態では、第1のフレームレートの第1のディスプレイ信号に応じて、周波数変調機能を有するタイミングコントローラは、第2のフレームレートの第2のディスプレイ信号を選択的に出力する。第2のディスプレイ信号は3次元ディスプレイが表示するデジタル信号を示す。例えば、第2のフレームレートは第1のフレームレートより高い又は等しい。
【0008】
一実施形態では、周波数変調機能を有するタイミングコントローラは、フレームレート検出ユニットとディスプレイ周波数変調ユニットとを含む。フレームレート検出ユニットは、第1のディスプレイ信号に応じて、第1のディスプレイ信号の第1のフレームレートを示す検出信号を出力する。ディスプレイ周波数変調ユニットは、フレームレート検出器と結合され、第1のディスプレイ信号と検出信号とに応じて、第1のフレームレートより高い又は実質的に等しい第2のフレームレートで選択的に、第2のディスプレイ信号を出力する。前記第2のディスプレイ信号は、前記第2のフレームレートが前記第1のフレームレートより高い3次元モードでディスプレイにより表示するためのデジタル信号を示し、前記第2のディスプレイ信号は、前記第2のフレームレートが前記第1のフレームレートと実質的に等しい2次元モードでディスプレイにより表示するためのデジタル信号を示す。
【0009】
本開示の他の一態様により、スキャニングベースバックライトユニットモジュールのための周波数変調機能を有するコンバータが提供される。このコンバータは、例えば、3次元ディスプレイの制御システムに含まれる。一実施形態では、第1のスキャニング周波数の第1の制御信号に応じて、スキャニングベースのバックライトユニットモジュール用の周波数変調機能を有するコンバータは、第2のスキャニング周波数の第2の制御信号を選択的に出力する。第2の制御信号はスキャニングベースのバックライトユニットモジュールを制御する信号を示す。例えば、第2のスキャニング周波数は第1のスキャニング周波数より高い又は等しい。
【0010】
本開示の他の一態様では、3次元ディスプレイの制御システムが提供される。一実施形態では、3次元ディスプレイの制御システムは、周波数変調機能を有するタイミングコントローラと、スキャニングベースのバックライトユニットモジュール用の周波数変調機能を有するコンバータとを含む。一実施形態では、第1のフレームレートの第1のディスプレイ信号に応じて、周波数変調機能を有するタイミングコントローラは、第2のフレームレートの第2のディスプレイ信号を選択的に出力する。第2のディスプレイ信号は3次元ディスプレイが表示するデジタル信号を示す。一実施形態では、第1のスキャニング周波数の第1の制御信号に応じて、スキャニングベースのバックライトユニットモジュール用の周波数変調機能を有するコンバータは、第2のスキャニング周波数の第2の制御信号を選択的に出力する。第2の制御信号はスキャニングベースのバックライトユニットモジュールを制御する信号を示す。一例では、制御システムを用いる3次元ディスプレイの3次元モードの場合、第2のフレームレートは第1のスキャニング周波数と等しい又は対応する。第2のスキャニング周波数は第1のスキャニング周波数より大きく又は等しく設定できる。
【0011】
一実施形態では、スキャニングベースバックライトを有する3次元ディスプレイの制御システムは、3次元ディスプレイのディスプレイパネルのための周波数変調機能を有するタイミングコントローラと、スキャニングベースバックライトユニットモジュールのための周波数変調機能を有するコンバータとを含む。タイミングコントローラは、第1のフレームレートの第1の表示信号に応じて、前記第1のフレームレートより大きい又は実質的に等しい第2のフレームレートの第2の表示信号を選択的に出力し、前記3次元ディスプレイのスキャニングベースバックライトユニットモジュールを制御する第1のスキャニング周波数の信号を示す第1の制御信号を出力する。前記第2のディスプレイ信号は、前記第2のフレームレートが前記第1のフレームレートより高い3次元モードで前記3次元ディスプレイのディスプレイパネルにより表示するためのデジタル信号を示し、前記第2のディスプレイ信号は、前記第2のフレームレートが前記第1のフレームレートと実質的に等しい2次元モードで前記3次元ディスプレイのディスプレイパネルにより表示するためのデジタル信号を示す。コンバータは、前記第1の制御信号に応じて、前記第1のスキャニング周波数より高い又は実質的に等しい第2のスキャニング周波数の第2の制御信号を選択的に出力し、前記第2の制御信号はスキャニングベースバックライトユニットモジュールを制御する信号を示し、前記第2のフレームレートは前記第1のスキャニング周波数に対応する。
【0012】
本開示の他の一態様では、3次元ディスプレイモジュールが提供される。一実施形態では、3次元ディスプレイモジュールは、制御システム、3次元ディスプレイパネル、及びスキャニングベースバックライトモジュールを含む。一実施形態では、上記の実施形態で説明したように、3次元ディスプレイの制御システムは、周波数変調機能を有するタイミングコントローラと、スキャニングベースのバックライトユニットモジュール用の周波数変調機能を有するコンバータとを含む。一実施形態では、制御システムは、第1のフレームレートの第1のディスプレイ信号を、3次元ディスプレイパネルにより表示するデジタル信号を示す第2のフレームレートの第2のディスプレイ信号に変換する。一実施形態では、制御システムは、第1のスキャニング周波数の第1の制御信号を生成し、第1のスキャニング周波数の第1の制御信号を第2のスキャニング周波数の第2の制御信号に変換する。
【0013】
本開示の他の一態様により、スキャニングベースバックライトを有する3次元ディスプレイのための表示信号と制御信号を提供する方法が提供される。一実施形態において、本方法は、(a)タイミングコントローラが、第1のフレームレートの第1の表示信号に応じて、前記第1のフレームレートより大きい又は実質的に等しい第2のフレームレートの第2の表示信号を選択的に出力し、前記3次元ディスプレイのスキャニングベースバックライトユニットモジュールを制御する第1のスキャニング周波数の信号を示す第1の制御信号を出力するステップであって、前記第2のディスプレイ信号は、前記第2のフレームレートが前記第1のフレームレートより高い3次元モードで前記3次元ディスプレイのディスプレイパネルにより表示するためのデジタル信号を示し、前記第2のディスプレイ信号は、前記第2のフレームレートが前記第1のフレームレートと実質的に等しい2次元モードで前記3次元ディスプレイのディスプレイパネルにより表示するためのデジタル信号を示すステップを含む。前記方法は、さらに、(b)前記スキャニングベースバックライトユニットモジュールのための周波数変調機能を有するコンバータが、前記第1の制御信号に応じて、前記第1のスキャニング周波数より高い又は実質的に等しい第2のスキャニング周波数の第2の制御信号を選択的に出力するステップであって、前記第2の制御信号はスキャニングベースバックライトユニットモジュールを制御する信号を示し、前記第2のフレームレートは前記第1のスキャニング周波数に対応するステップを含む。
【0014】
本開示の上記の及びその他の態様は、非限定的な実施形態の詳細な説明により、よく理解できるであろう。以下の説明は、添付した図面を参照して行う。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】スキャニングバックライトLCDの従来システムを示す図である。
【図2A】周波数変調機能を有するタイミングコントローラの実施形態を示す図である。
【図2B】周波数変調機能を有するタイミングコントローラの実施形態を示す図である。
【図3A】スキャニングベースバックライトユニットモジュール用の周波数変調機能を有するコンバータの一実施形態を示す図である。
【図3B】スキャニングベースバックライトユニットモジュール用の周波数変調機能を有するコンバータの一実施形態を示す図である。
【図4A】スキャニング周波数変調の一実施形態を示すタイミング図である。
【図4B】スキャニング周波数変調の一実施形態を示すタイミング図である。
【図5】一実施形態による3次元ディスプレイモジュールを有する3次元ディスプレイ装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
周波数変調機能を有するタイミングコントローラと、スキャニングベースバックライトユニットモジュール用の周波数変調機能を有するコンバータと、3次元ディスプレイ用のコントロールシステムとの実施形態を説明する。
【0017】
図2Aと図2Bは、周波数変調機能を有するタイミングコントローラの実施形態を示す図である。タイミングコントローラは、例えば、3次元ディスプレイの制御システムに含まれる。図2Aを参照して、一実施形態によるタイミングコントローラTCONを示した。この実施形態では、例えばf1=fで示す第1のフレームレートの第1のディスプレイ信号SD1に応じて、周波数変調機能を有するタイミングコントローラTCONは、例えばf2=n×fで示す第2のフレームレートの第2のディスプレイ信号SD2を選択的に出力する。第2のディスプレイ信号SD2は3次元ディスプレイが表示するデジタル信号を示す。例えば、第2のフレームレートf2は第1のフレームレートf1より高いか、実質的に等しく、n≧1であり、nは実数であり、例えばn=1,1.1,1.2,1.8,2,3などである。図2Aにおいて、タイミングコントローラTCONは、例えば、フレームレート検出、周波数変調、フレームバッファなどの機能ブロックを含む。例えば、タイミングコントローラTCONのフレームレート検出ブロックは、チップやシステムオンチップ(SOC)などの信号源により出力された、第1のディスプレイ信号SD1のフレームレートを検出する。第1のディスプレイ信号SD1により、タイミングコントローラTCONの周波数変調が、変調又は周波数変調後のデータを生成し、フレームバッファに格納する。タイミングコントローラTCONは、例えば、TFT−LCDセルアレイなどのディスプレイパネルに、第2のフレームレートの第2のディスプレイ信号SD2を出力する。例えば、タイミングコントローラTCONは、フレームレート検出ユニット210とディスプレイ周波数変調ユニット220とを含む。フレームレート検出ユニット210は、第1のディスプレイ信号SD1に応じて、第1のディスプレイ信号SD1の第1のフレームレートを示す検出信号を出力する。ディスプレイ周波数変調ユニット220は、フレームレート検出器210と結合され、第1のディスプレイ信号SD1と検出信号とに応じて、第1のフレームレートより高い又は実質的に等しい第2のフレームレートで選択的に、第2のディスプレイ信号SD2を出力する。第2のディスプレイ信号SD2は、第2のフレームレートが第1のフレームレートより高い3次元モードでディスプレイにより表示するためのデジタル信号を示し、第2のディスプレイ信号SD2は、第2のフレームレートが第1のフレームレートと実質的に等しい2次元モードでディスプレイにより表示するためのデジタル信号を示す。また、タイミングコントローラTCONは、周波数変調のためにデータをバッファリングするフレームバッファ230を含み得る。実施形態による実際のアプリケーションでは、第1のディスプレイ信号SD1は3次元画像の50又は60Hzの第1のフレームレートの2チャンネルLVDS(Low Voltage Differential Signaling)信号を示し、第2のディスプレイ信号SD2は100又は120Hzの第2のフレームレートの駆動ICデータ信号を示す。
【0018】
図2Bを参照して、他の一実施形態によるタイミングコントローラTCONを示した。タイミングコントローラTCONは、フレームレート検出ユニット210とディスプレイ周波数変調ユニット220とを含む。図2Bにおいて、タイミングコントローラTCONのフレームレート検出ユニット210は、入力データ(例えば、第1のディスプレイ信号SD1)の周波数fを決定する。例えば、第1のディスプレイ信号SD1の第1のフレームレートを示す検出信号を出力する。ディスプレイ周波数変調ユニット220は、周波数乗算器221と2次元/3次元フォーマット処理ユニット223とを含む。入力データの周波数又は検出信号に応じて、周波数乗算器221は、n×fの周波数を出力する。ここで、nは1より大きい又は実質的に1に等しい。また、入力データは、3次元TFT−LCDモジュールなどの3次元ディスプレイパネルモジュールにより表示する出力データを生成する2次元/3次元フォーマット処理ユニット223に入力される。周波数n×fと第1のディスプレイ信号SD1(又は入力データ)とに応じて、2次元/3次元フォーマット処理ユニット223は、3次元ディスプレイモジュールの2次元又は3次元モードで選択的に、入力データを出力データに変換できる。すなわち、2次元/3次元フォーマット処理ユニット223は、第1のディスプレイ信号SD1とn×fの周波数とに応じて、第2のフレームレートで第2のディスプレイ信号SD2を生成する。nは、選択的に、3次元モードでは1より大きく、2次元モードでは実質的に1と等しい。一例では、2次元/3次元フォーマット処理ユニット223は、例えば、(マイクロコントローラなどのコントロールユニットにより実現される)タイミングコントローラTCON225のソフトウェア制御により、タイミングコントローラTCONにより設定された目標フレームレート(n×f)で出力データ(ディスプレイ信号)を生成するため、動き推定/動き補償(ME/MC)又は補間を行うことができる。一例では、タイミングコントローラTCONは、次のフレームの処理に用いるため、2次元/3次元フォーマット処理中に生成されたデータをバッファリングする、図2Aのフレームバッファ230などのメモリをさらに含む。他の例では、タイミングコントローラTCONは、データをバッファする外部メモリにアクセスする(DDRインタフェースその他のメモリインタフェースなどの)メモリインタフェース255を含み得る。ある実施形態では、2次元/3次元フォーマット処理ユニット223は、(サイド・バイ・サイド、トップ・アンド・ボトム、又はフレームパッキング3次元フォーマット)3次元フォーマットのディスプレイデータを示す第1のディスプレイ信号SD1を、シャトルメガネ3次元ディスプレイ用のフレームシーケンシャル3次元フォーマットなどの第2の3次元フォーマットに準拠した3次元ディスプレイパネルで表示するための第2の3次元フォーマットでディスプレイデータを示す第2のディスプレイ信号SD2に変換する。
【0019】
一例では、入力データ(例えば、LVDS信号)と出力データ(例えば、駆動ICデジタル差動データ信号)の信号フォーマットは異なり、タイミングコントローラTCONは、さらに、変換用にTCON入力インタフェース265とTCON出力インタフェース275とを含む。
【0020】
他の実施形態では、図2A又は図2Bに示したタイミングコントローラTCONは、さらに、スキャニングベースのバックライトモジュール用の制御信号を生成する、図2Bに例示したような8051ベースMCUなどのマイクロコントローラなどのコントロールユニット290を含む。複数の制御信号はバックライトモジュールの異なる領域を制御するものである。一例では、制御信号は、(例えば、4、16、32、又は64個の)異なる領域に対するPWM信号である。一実施形態では、制御シグナリングの複雑性を低減するため、タイミングコントローラTCONは、例えば、シリアル通信インタフェースフォーマットSPI、I2Cなどのインタフェースフォーマットに沿ったフォーマットの制御信号を出力する。こうすることにより、制御信号数とバックライトユニットモジュールを制御するインタフェースの複雑性とを大幅に低減することができる。例えば、SPIやI2Cに準拠した通信インタフェース295を用いて、スキャニングベースのバックライトモジュールを制御する制御信号を出力する。また、制御ユニット290は、TCON225のソフトウェア制御を行える。
【0021】
さらに、図2Aに例示したタイミングコントローラTCONは、入力データ(例えば、3次元ディスプレイ信号)のフレームレートの周波数変調(又は修正)を行えるので、3次元ディスプレイにより3次元効果を生じるために、3次元画像信号を出力する、TCONとインタフェースするSOCの複雑性を低減できる。
【0022】
図3Aと図3Bは、スキャニングベースバックライトユニットモジュール用の周波数変調機能を有するコンバータの一実施形態を示す図である。図3Aを参照して、一実施形態によるスキャニングベースバックライトユニットモジュール用の周波数変調機能を有するコンバータ300Aを示した。この実施形態では、第1のスキャニング周波数fs1(例えば、図2A又は図2Bに例示したように、fs1=n×f)の第1の制御信号SC1に応じて、スキャニングベースバックライトユニットモジュール用の周波数変調機能を有するコンバータ300Aは、第2のスキャニング周波数fs2(例えば、fs2=m×n×f)で第2の制御信号SC2を選択的に出力する。第2の制御信号SC2は、スキャニングベースバックライトユニットモジュール(BLU)モジュール30(例えば、LED又はCCFLベースのバックライトユニットモジュール)を制御する信号を示す。例えば、第2のスキャニング周波数fs2は、第1のスキャニング周波数fs1より高い又は等しい(すなわち、m≧1、mは正の実数であり、例えば、m=1.1,1.9,2.1などである)。図3Aにおいて、周波数変調機能を有するコンバータ300Aは、スキャニング周波数変調ユニット310Aとパワーコンバータ390とを含む。スキャニング周波数変調ユニット310Aは、例えば、(図2A又は図2Bに示した)TCONから出力された第1の制御信号SC1のスキャニング周波数fs1を変調(又は増加)し、第2のスキャニング周波数fs2で中間制御信号SCM(例えば、PWM制御信号)を出力するものである。ブーストコンバータ又はステップアップコンバータなどのパワーコンバータ390は、第2のスキャニング周波数fs2の中間制御信号SCMを、第2のスキャニング周波数fs2の第2の制御信号に変換する。第2の制御信号SC2は、適当な電圧レベルでBLUモジュール30を制御する信号を表す。例えば、スキャニング周波数変調ユニット310Aは、処理ユニット又はコントローラ311A(例えば、MCU)と、パワーコントローラ313A(例えば、ブーストコントローラ)とを含む集積回路により実施できる。
【0023】
図3Bを参照して、他の一実施形態によるスキャニングベースバックライトユニットモジュール用の周波数変調機能を有するコンバータ300Bを示した。図3Bにおいて、周波数変調機能を有するコンバータ300Bは、スキャニング周波数変調ユニット310Bとパワーコンバータ390とを含む。スキャニング周波数変調ユニット310Bは、第1の制御信号SC1に応じて、第1のスキャニング周波数fs1より高い又は実質的に等しい第2のスキャニング周波数fs2の制御信号を示す中間制御信号SCMを選択的に出力する。パワーコンバータ390は、中間制御信号SCMに応じて、第2のスキャニング周波数fs2で第2の制御信号SC2を出力する。一例では、スキャニング周波数変調ユニット310Bは、処理ユニット311Bと、ブーストコントローラなどのパワーコントローラ313Bとを含む。処理ユニット311Bは、第2のスキャニング周波数fs2と第1の制御信号SC1とに応じて、パワーコントローラ313Bを制御して、中間制御信号SCMを出力させる。一例では、スキャニング周波数変調ユニット310Bは、さらに、周波数検出ユニット320と周波数乗算器330とを含む。周波数検出ユニット320は、第1の制御信号SC1に応じて、3次元ディスプレイのスキャニングベースバックライトユニットモジュールを制御する信号の第1のスキャニング周波数を示す検出信号を出力する。周波数乗算器330は、第1のスキャニング周波数fs1を示す検出信号に応じて、fs1にmを乗じた第2のスキャニング周波数を出力する。ここで、mは1より大きい又は実質的に等しい。
【0024】
他の例では、スキャニング周波数変調ユニット310Bは、さらに、第1の制御信号SC1を受け取る通信インタフェースユニット355と、通信インタフェースユニット355と周波数検出ユニット320との間に結合したデコーダ360とを含む。スキャニング周波数変調ユニット310Bでは、周波数変調機能を有するコンバータ300Bのデコーダ360は、インタフェースフォーマット(例えば、SPI、I2C、及び任意のシリアル又はパラレルインタフェース)に準拠した第1の制御信号SC1を復号し、対応する第1の制御信号SC1の生データを出力する。周波数変調機能を有するコンバータ300Bの周波数検出ユニット320は、その生データに示された第1のスキャニング周波数fs1を検出する。周波数変調機能を有するコンバータ300Bの周波数乗算器330は、第1のスキャニング周波数fs1に応じて、m×fs1の第2のスキャニング周波数fs2を出力する。制御信号変換は、処理ユニット311Bなどのコントローラにより実行され、パワーコンバータ(例えば、ブーストコンバータ)に対して、第2のスキャニング周波数fs2(例えば、PWM制御信号)で、中間制御信号SCMを出力する。例えば、制御信号変換は、8051ベースMCUなどのマイクロコントローラなどの処理ユニット311Bと、ブーストコントローラなどのパワーコントローラ313Bとを用いて、行える。処理ユニット311B(例えば、マイクロコントローラ)は、第2のスキャニング周波数fs2と生データとに応じて、(例えば、BLUモジュールの異なる領域を制御する)パワーコントローラ313Bの信号を出力する。ブーストコントローラなどのパワーコントローラ313Bは、パワーコンバータ390(例えば、ブーストコンバータ)に、第2のスキャニング周波数fs2で中間制御信号SCM(例えば、第2のスキャニング周波数fs2のPWM制御信号)を出力する。パワーコンバータ390は、中間制御信号SCMに応じて、例えば、BLUモジュール30の複数の領域をスキャンする複数の制御信号である、第2のスキャニング周波数fs2で第2の制御信号SC2を出力する。一例では、スキャニング周波数変調ユニット310Bは、さらに、スキャニング周波数変調中に使用するために生成されたデータをバッファするメモリ又はデータバッファ333を含む。一例では、乗数mは、(例えば、マイクロコントローラなどの制御ユニット又は処理ユニット311Bにより実施される)周波数変調機能を有するコンバータ300Bのソフトウェア制御340によるソフトウェア制御により、又は3次元ディスプレイのシステム回路からの命令により、設定できる。一例では、スキャニング周波数変調ユニット310Bは、集積回路として実施できる。
【0025】
図4Aと図4Bは、スキャニング周波数変調の一実施形態を示すタイミング図である。図3A又は図3Bの周波数変調機能を有するコンバータに印加される第1のスキャニング周波数fs1の第1の制御信号SC1は、図4Aに示したように、フレームごとにBLUユニットをスキャンする複数の制御信号を示す。ここで、数Nは、BLUモジュールのバックライトプレートがN個の領域に分割され、Nは1より大きい整数である。図4Aでは、スキャン1は第1の領域の制御信号を示し、スキャン2は第2の領域のスキャン信号を示し、以下同様である。図4Bは、図3A又は図3Bに示した、周波数変調機能を有するコンバータにより出力される第2のスキャニング周波数fs2の第2の制御信号SC2の一例を示す。乗数mに関して、図4Aに示したように、フレーム1のN個のスキャニング信号は、図4Bにより示されるスキャン1−1、スキャン2−1、...、スキャンN−1;スキャン1−2、スキャン2−2,...,スキャンN−2;...;スキャン1−m、スキャン2−m、...,スキャンN−mにより示される複数のスキャン信号に変換される。図4Bのフレーム1の時間Tは、図4Aのものと同じであり、t1=T/m、t2=2T/m、t(m−1)=(m−1)×T/m、及びt(m)=Tである。図4Bでは、mが2であるとすると、本実施形態ではNの2倍のスキャニング信号が生成され、最初のN個のスキャニング信号は時間0ないしt1=T/m=T/2から生成され、次のN個のスキャニング信号は時間t1ないしt2=2T/2=Tから生成される。他の例では、mは1.1,1.9,3などの実数に設定できる。
【0026】
スキャニング周波数変調機能を有する、図4A又は図4Bに示した周波数変調機能を有するコンバータの実施形態により、3次元ディスプレイの副作用(例えば、グリッター(glitter))を低減できる。また、ある実施形態では、図4A又は図4Bに示した周波数変調機能を有するコンバータは、(SPI、I2Cなどの)インタフェースフォーマットに準拠した第1の制御信号SC1を受け取るように構成でき、周波数変調機能を有するコンバータとTCONとの間の通信は、簡単な通信経路で行える。さらに、ある実施形態では、周波数変調機能を有するコンバータのスキャニング周波数変調ユニットを集積回路として実施でき、これにより複数の制御信号の信号トレースの複雑性と問題を低減できる。
【0027】
図5は、一実施形態による3次元ディスプレイモジュール500を有する3次元ディスプレイ装置を示すブロック図である。この実施形態では、3次元ディスプレイ装置5000は、制御システム500、3次元ディスプレイパネル20(例えば、TFT−LCDパネル)、及びスキャニングベースのバックライトユニットモジュール30を含む。一実施形態では、3次元ディスプレイ5000の制御システム500は、周波数変調機能を有するタイミングコントローラ(TCON)200と、スキャニングベースのバックライトユニットモジュール用の周波数変調機能を有するコンバータ300とを含む。一実施形態では、例えば、スケーラ10から出力された、第1のフレームレートf1の第1のディスプレイ信号SD1に応じて、周波数変調機能を有するタイミングコントローラ200は、第2のフレームレートf2(例えばf2=n×f1;n≧1)の第2のディスプレイ信号SD2を選択的に出力する。第2のディスプレイ信号SD2は3次元ディスプレイが表示するデジタル信号を示す。一実施形態では、第1のスキャニング周波数fs1の第1の制御信号SC1に応じて、スキャニングベースのバックライトユニットモジュール用の周波数変調機能を有するコンバータ300は、第2のスキャニング周波数fs2(例えば、fs2=m×fs1)の第2の制御信号SC2を選択的に出力する。第2の制御信号SC2はスキャニングベースのバックライトユニットモジュールを制御する信号を示す。一例では、制御システムを用いる3次元ディスプレイの3次元モードの場合、第2のフレームレートf2は第1のスキャニング周波数fs1と等しい又は対応する。第2のスキャニング周波数fs2は第1のスキャニング周波数fs1より大きく又は等しく設定できる(すなわち、m≧1)。一例では、TCONは、3次元ディスプレイにより表示する2次元データ又は3次元データを選択的に出力できる。
【0028】
さらに、他の実施形態では、スキャニングベースバックライトを有する3次元ディスプレイのための表示信号と制御信号を提供する方法を提供する。該方法は、タイミングコントローラが、第1のフレームレートの第1の表示信号に応じて、前記第1のフレームレートより大きい又は実質的に等しい第2のフレームレートの第2の表示信号を選択的に出力し、前記3次元ディスプレイのスキャニングベースバックライトユニットモジュールを制御する第1のスキャニング周波数の信号を示す第1の制御信号を出力するステップ(ステップa)を有する。前記第2のディスプレイ信号は、前記第2のフレームレートが前記第1のフレームレートより高い3次元モードで前記3次元ディスプレイのディスプレイパネルにより表示するためのデジタル信号を示し、前記第2のディスプレイ信号は、前記第2のフレームレートが前記第1のフレームレートと実質的に等しい2次元モードで前記3次元ディスプレイのディスプレイパネルにより表示するためのデジタル信号を示す。前記方法は、さらに、前記スキャニングベースバックライトユニットモジュールのための周波数変調機能を有するコンバータが、前記第1の制御信号に応じて、前記第1のスキャニング周波数より高い又は実質的に等しい第2のスキャニング周波数の第2の制御信号を選択的に出力するステップ(ステップb)を有する。前記第2の制御信号はスキャニングベースバックライトユニットモジュールを制御する信号を示し、前記第2のフレームレートは前記第1のスキャニング周波数に対応する。留意点として、ステップaとステップbは、同時に実行してもいかなる順序で実行してもよい。
【0029】
一例として、ステップaは次のステップを含む。周波数検出ユニットが、前記第1のディスプレイ信号に応じて、前記第1のディスプレイ信号の前記第1のフレームレートを示す検出信号を出力するステップ(ステップa1)が実行される。周波数乗算器が、前記第1のフレームレートの周波数fを示す検出信号に応じて、fをn倍した周波数を出力する、nは1より大きい又は1に実質的に等しいステップ(ステップa2)を実行する。第1のディスプレイ信号とfにnを乗じた周波数とに応じて、第2のフレームレートの第2のディスプレイ信号を生成する、3次元モードではnが1より大きく、2次元モードではnが1に実質的に等しいステップを実行する。タイミングコントローラが、スキャニングベースバックライトユニットモジュールを制御する第1の制御信号を出力するステップ(ステップa4)を実行する。
【0030】
一例として、ステップbは次のステップを含む。第1の制御信号に応じて、第1のスキャニング周波数より高い又は実質的に等しい第2のスキャニング周波数の制御信号を示す中間制御信号を選択的に出力するステップ(ステップb1)を実行する。パワーコンバータが、中間制御信号に応じて、第2のスキャニング周波数の第2の制御信号を出力するステップ(ステップb2)を実行する。
【0031】
一例では、中間制御信号を出力するステップは次のステップを含む。第1の制御信号に応じて、3次元ディスプレイのスキャニングベースバックライトユニットモジュールを制御する信号の第1のスキャニング周波数を示す検出信号を出力するステップを実行する。第1のスキャニング周波数fs1を示す検出信号に応じて、fs1にmを乗じた第2のスキャニング周波数を出力する、mは1より大きい又は1に実質的に等しいステップを実行する。
【0032】
上記の通り、図2A乃至図3Bに示したタイミングコントローラとコンバータと、図5に示した制御システムとは、例示を目的としたものであり、適宜他の実施形態も考え得る。例えば、上記の方法及び関連実施例により、図5に示したようなタイミングコントローラとコンバータとを含む制御システムを、スキャニングベースバックライトを有する3次元ディスプレイに対してディスプレイ信号と制御信号とを提供するために、実施することができる。
【0033】
上記方法のステップaを実施するタイミングコントローラは、入力データ(例えば、3次元ディスプレイ信号)のフレームレートのディスプレイ周波数変調(又は修正)を行えるので、3次元ディスプレイにより3次元効果を生じるために、3次元画像信号を出力する、TCONとインタフェースするSOCの複雑性を低減できる。スキャニング周波数変調機能を有する、上記方法のステップbを実施するコンバータにより、3次元ディスプレイの副作用(例えば、グリッター)を低減できる。
【0034】
さらに、タイミングコントローラ又はコンバータは、集積回路として、又はマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、又はロジック回路などの処理ユニットを用いて実施でき、又は特定用途集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はシステムオンチップ(SOC)により又はこれらを用いて実施できる。
【0035】
本開示は、例により実施形態について説明したが、言うまでもなく本開示はこれら実施形態に限定されない。それどころか、様々な修正や類似の構成及び手順をカバーすることを意図しており、それゆえ、実施形態の範囲はかかる修正や類似の構成及び手順をすべて含むように、最も広く解釈しなければならない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3次元ディスプレイの制御システムであって、
周波数変調機能を有するタイミングコントローラを有し、前記タイミングコントローラは、
第1のディスプレイ信号に応じて、第1のディスプレイ信号の第1のフレームレートを示す検出信号を出力するフレームレート検出ユニットと、
前記フレームレート検出器と結合され、前記第1のディスプレイ信号と前記検出信号とに応じて、前記第1のフレームレートより高い又は実質的に等しい第2のフレームレートの第2のディスプレイ信号を選択的に出力するディスプレイ周波数変調ユニットとを含み、
前記第2のディスプレイ信号は、前記第2のフレームレートが前記第1のフレームレートより高い3次元モードでディスプレイにより表示するためのデジタル信号を示し、前記第2のディスプレイ信号は、前記第2のフレームレートが前記第1のフレームレートと実質的に等しい2次元モードでディスプレイにより表示するためのデジタル信号を示す、制御システム。
【請求項2】
前記ディスプレイ周波数変調ユニットは、
前記第1のフレームレートの周波数fを示す前記検出信号に応じて、fにnを乗じた周波数を出力する、nは1より大きい又は1に実質的に等しい、周波数乗算器と、
前記第1のディスプレイ信号とfにnを乗じた周波数とに応じて、前記第2のフレームレートの第2のディスプレイ信号を生成する、nは選択的に前記3次元モードでは1より大きく、前記2次元モードでは実質的に1と等しい、2次元/3次元フォーマット処理ユニットとを有する、請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記2次元/3次元フォーマット処理ユニットに結合した、前記2次元/3次元フォーマット処理ユニットにより生成されたデータをバッファするメモリをさらに有する、請求項2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記ディスプレイ周波数変調ユニットは、さらに、スキャニングベースバックライトモジュールにバックライトモジュールの異なる領域を制御させる複数の制御信号をさらに生成する、請求項1に記載の制御システム。
【請求項5】
前記ディスプレイ周波数変調ユニットがシリアル通信インタフェースを介して前記制御信号を出力する、請求項4に記載の制御システム。
【請求項6】
前記タイミングコントローラは、前記第1のフレームレートの前記第1のディスプレイ信号に応じて、前記第2のディスプレイ信号を出力し、さらに、前記3次元ディスプレイのスキャニングベースバックライトユニットモジュールを制御する第1のスキャニング周波数の信号を示す第1の制御信号を出力し、
前記制御システムは、さらに、
前記第1の制御信号に応じて、前記第1のスキャニング周波数より高い又は実質的に等しい第2のスキャニング周波数の第2の制御信号を選択的に出力する、前記第2の制御信号はスキャニングベースバックライトユニットモジュールを制御する信号を示し、前記第2のフレームレートは前記第1のスキャニング周波数に対応する、前記スキャニングベースバックライトユニットモジュールのための周波数変調機能を有するコンバータを有する、請求項1ないし5いずれか一項に記載の制御システム。
【請求項7】
前記コンバータは、
前記第1の制御信号に応じて、前記第1のスキャニング周波数より高い又は実質的に等しい第2のスキャニング周波数の制御信号を示す中間制御信号を選択的に出力するスキャニング周波数変調ユニットと、
前記中間制御信号に応じて、前記第2のスキャニング周波数の第2の制御信号を出力するパワーコンバータとを有する、請求項6に記載の制御システム。
【請求項8】
前記スキャニング周波数変調ユニットは、
パワーコントローラと、
前記第2のスキャニング周波数と前記第1の制御信号とに応じて、前記パワーコントローラを制御して、前記中間制御信号を出力させる処理ユニットとを有する、
請求項7に記載の制御システム。
【請求項9】
前記スキャニング周波数変調ユニットは、さらに、
前記第1の制御信号に応じて、前記3次元ディスプレイのスキャニングベースバックライトユニットモジュールを制御する信号の前記第1のスキャニング周波数を示す検出信号を出力する周波数検出ユニットと、
前記第1のスキャニング周波数fs1を示す前記検出信号に応じて、fs1にmを乗じた第2のスキャニング周波数を出力する、mは1より大きい又は実質的に等しい、周波数乗算器とを有する、請求項8に記載の制御システム。
【請求項10】
前記スキャニング周波数変調ユニットは、さらに、
前記第1の制御信号を受け取る通信インタフェースユニットと、
前記通信インタフェースと前記周波数検出ユニットとの間に結合された、インタフェースフォーマットに準拠した前記第1の制御信号を復号し、対応する前記第1の制御信号の生データを出力するデコーダとを有する、請求項9に記載の制御システム。
【請求項11】
スキャニングベースバックライトを有する3次元ディスプレイのためのディスプレイ信号と制御信号を提供する方法であって、
(a)タイミングコントローラが、第1のフレームレートの第1の表示信号に応じて、前記第1のフレームレートより大きい又は実質的に等しい第2のフレームレートの第2の表示信号を選択的に出力し、前記3次元ディスプレイのスキャニングベースバックライトユニットモジュールを制御する第1のスキャニング周波数の信号を示す第1の制御信号を出力するステップであって、
前記第2のディスプレイ信号は、前記第2のフレームレートが前記第1のフレームレートより高い3次元モードで前記3次元ディスプレイのディスプレイパネルにより表示するためのデジタル信号を示し、前記第2のディスプレイ信号は、前記第2のフレームレートが前記第1のフレームレートと実質的に等しい2次元モードで前記3次元ディスプレイのディスプレイパネルにより表示するためのデジタル信号を示すステップと、
(b)前記スキャニングベースバックライトユニットモジュールのための周波数変調機能を有するコンバータが、前記第1の制御信号に応じて、前記第1のスキャニング周波数より高い又は実質的に等しい第2のスキャニング周波数の第2の制御信号を選択的に出力するステップであって、前記第2の制御信号はスキャニングベースバックライトユニットモジュールを制御する信号を示し、前記第2のフレームレートは前記第1のスキャニング周波数に対応するステップを含む、方法。
【請求項12】
前記ステップ(a)は、
周波数検出ユニットが、前記第1のディスプレイ信号に応じて、前記第1のディスプレイ信号の前記第1のフレームレートを示す検出信号を出力するステップと、
周波数乗算器が、前記第1のフレームレートの周波数fを示す前記検出信号に応じて、fにnを乗じた周波数を出力する、nは1より大きい又は1に実質的に等しい、ステップと、
第1のディスプレイ信号とfにnを乗じた周波数とに応じて、第2のフレームレートの第2のディスプレイ信号を生成する、3次元モードではnが1より大きく、2次元モードではnが1に実質的に等しいステップと、
前記タイミングコントローラが、前記スキャニングベースバックライトユニットモジュールを制御する第1の制御信号を出力するステップとを有する、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ステップ(b)は、
第1の制御信号に応じて、第1のスキャニング周波数より高い又は実質的に等しい第2のスキャニング周波数の制御信号を示す中間制御信号を選択的に出力するステップと、
パワーコンバータが、前記中間制御信号に応じて、前記第2のスキャニング周波数の第2の制御信号を出力するステップとを有する、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記中間制御信号を出力するステップは、
第1の制御信号に応じて、3次元ディスプレイのスキャニングベースバックライトユニットモジュールを制御する信号の第1のスキャニング周波数を示す検出信号を出力するステップと、
第1のスキャニング周波数fs1を示す検出信号に応じて、fs1にmを乗じた第2のスキャニング周波数を出力する、mは1より大きい又は1に実質的に等しいステップとを有する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記だ1の制御信号はシリアル通信インタフェースを介して出力される、請求項11に記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−242822(P2012−242822A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−96669(P2012−96669)
【出願日】平成24年4月20日(2012.4.20)
【出願人】(512104786)インコム テクノロジー(シェンジェン) カンパニー リミテッド (7)
【氏名又は名称原語表記】INNOCOM TECHNOLOGY(SHENZHEN) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1F, E4 Building, E Block, Foxconn Science Park, Longhua Town, Bao’an District, Shenzhen City, Guangdong Province 518109, China
【出願人】(510223302)チーメイ イノラックス コーポレーション (8)
【氏名又は名称原語表記】Chimei InnoLux Corporation
【Fターム(参考)】