説明

哺乳瓶のための通気弁アセンブリ

小さい開口通気孔を有する通気円板を適用した液体計量コンテナのための、通気弁及び通気弁アセンブリである。通気孔は上にある薄いフレキシブルフラップと協働し、コンテナが直立状態の際、孔上での液圧を制限するためにフラップは通気孔を覆い、閉じる。一方、液体を取り出す、又は、孔を通して通気するために、吸引圧力はほとんど必要としない。通気弁は、コンテナの底部開口端に着脱可能な底部キャップ内で用いることができる。通気弁アセンブリは、このような底部キャップと、底部キャップをコンテナにシーリングした状態で取り付けるためのシーリング部材と、通気弁とを備える。通気弁及び/又は底部キャップは、高くなっている通気円板と、薄いフレキシブルフラップを有する頂上部とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば幼児に含有物を与える容器及びカップ等の、通気を必要とし、飲物用及び授乳用(feeding)コンテナを含む液体計量コンテナ(liquid dispensing container)に関する。特に、本発明は、授乳の間にコンテナ内に生じる真空を緩和するために、このようなコンテナの底部に配置される通気弁、通気口等を備える通気システムに関する。また、本発明は、コンテナからの液体の漏れを防止するこのような通気システムに関する。
【背景技術】
【0002】
乳児に液体食を与える容器(baby liquid feeding bottle)は、授乳の間に容器内で真空状態が生じることを緩和するために、容器内に空気が流れるように設計される通気システム又は手段を有する。一般にこのような哺乳瓶はニップルを使用し、ニップルのフランジで通気が行われている。これは真空を緩和し、液体を出すことにおいては有効であるが、空気が液体に入り、乳児によって飲み込まれる。飲み込まれた空気はガス及び腹痛を引き起こす可能性がある。授乳の際に空気を液体の外で保ち、乳児によって空気が飲み込まれることを防止するために、乳児用授乳容器には、ニップルから離れた位置で、容器の底部又はその周辺に配置される通気口を備えるように設計されているものがある。このような通気システムはエラストマー又はシリコン製の隔膜を適用し、隔膜は隔膜を貫通する複数のスリットを備える。通常スリットは閉じている。乳児がニップルを吸って、容器の内部に負圧が印加された際に、スリットは空気を容器内へ通気させるために開く。乳児がニップルを吸うことをやめて、負圧がもはや印加されなくなると、スリットは閉じる。このような通気システムは、真空を緩和する一方で、漏れを防止することにおいて有効である。
【0003】
しかし、隔膜のようなフレキシブル部材にスリットを適用した前述及びその他の底部通気システムは、真空状態での通気のためスリット通気口を開き、例えばミルク、ベビーフード等の液体の流れを作動するために、授乳される乳児がニップルに十分な吸引圧を印加する必要がある点において、さらに改善可能である。底部通気システムを適用した哺乳瓶が略5〜略6インチ(約12.7cm〜13.2cm)の液体を含むとすると、通気システムを作動するために乳児が吸引圧力を印加する必要性により、敏感な、発達中の又は感染した耳を有する乳児にストレスを与えるといった問題が認知されている。改善すべき別の問題点は、スリットフレキシブル部材及びそれを形成するシリコン材料に関連する。このような材料は切り開かれると、時間をかけて修復(heal)され始める。スリットシリコンで結合を再形成し始めることにより、最初に形成した際に比べスリットが簡単に開かなくなる。これにより、スリットを開くための作動吸引圧力が、スリット通気を作動する最初の要求より高いレベルに増加する。場合によっては、全く開かない程度にスリットが修復され、乳児が容器から授乳することが不可能となる。改善可能なさらなる問題点は、フレキシブル通気又は弁部材としてシリコン部材自体を使用することに関連する。一般にシリコンは、例えばシリコンフレキシブル部材に形成されるスリットが容器洗い及び沸騰熱によって開かない点で、好適な材料である一方、この材料は非常に高価である。フレキシブル構造の通気ではなく、弁部材がシリコン材料で形成される必要性のない通気システムを発案することが望ましい。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、前述した及びその他の課題を解決する通気弁システム及びアセンブリを提供する。
【0005】
また本発明は、供給の間に、例えば幼児用授乳容器等の液体計量コンテナ内に生じる真空を緩和する改善された通気弁及び通気弁アセンブリを提供する。
【0006】
さらに本発明は、漏れがない改善された通気弁及び通気弁アセンブリを提供する。
【0007】
さらに本発明は、時間が経っても修復又は閉口しない貫通する小さい開口通気孔を有する通気円盤を適用した、改善された通気弁及び通気弁アセンブリを提供する。
【0008】
また本発明は、弁を開くための吸引圧力を僅かしか又はほとんど必要としない改善された通気弁及び通気弁アセンブリを提供する。これにより、授乳の間に生じる真空を緩和するために、空気が通気孔を通ってコンテナ内に入る。
【0009】
さらに本発明は、複数の小さい開口通気孔を備える通気円板を使用した改善された通気弁及び通気弁アセンブリを提供する。これにより、従来の閉じたスリットを開くために必要とされる吸引圧力に比べ、授乳の間に生じる真空を緩和するために通気孔を通してコンテナ内に空気が入る際に、弁を開くために必要な吸引圧力は小さくなる。したがって、授乳される乳児の敏感な耳及びシステムに与えるストレスが小さくなる。
【0010】
さらに本発明は、貫通する複数の小さい開口通気孔を有する通気円板を適用した改善された通気弁及び通気弁アセンブリを提供する。この通気弁は、通気孔を閉じ又は覆う薄いフレキシブルフラップ又はバッフルを有し、授乳容器が直立した状態の際に、孔上での液圧を制限する。一方、授乳の間に生じる真空を緩和するために孔を通して通気する際に、弁を開くために僅かな吸引圧しか必要としない。
【0011】
さらに本発明は、例えば乳児用授乳コンテナ等の、液体計量コンテナの底部端のための改善された通気弁及び通気弁アセンブリを提供する。通気弁アセンブリは、コンテナの開口底部端に取り付け又は連結するための底部端キャップを有する。底部端キャップは、少なくとも1つの貫通した開口を備える底壁と、底壁の上方に配置され、少なくとも1つの貫通する孔を有する硬い通気円板と、通気円板の少なくとも1つの孔を覆い及び閉じるフレキシブルフラップ又はバッフルを有する通気弁とを有する。授乳の間にコンテナの内部に生じる真空を緩和するために、フラップ又はバッフルは孔を開くように移動する。
【0012】
また本発明は、組立て及び分解が容易な前述の通気弁アセンブリを提供する。
【0013】
さらに本発明は、清掃が容易な前述の通気弁を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の通気弁アセンブリの第1の実施形態の上斜視図。
【図2】図1に示す通気弁アセンブリの分解した状態の上斜視図。
【図3】図1に示す通気弁アセンブリの底部キャップの上斜視図。
【図4】図3に示す底部キャップの下斜視図。
【図5】図2の底部キャップの側部立面図。
【図6】図5の底部キャップの平面図。
【図7】図6の7−7線に沿った垂直断面図。
【図8】図6の8−8線に沿った垂直断面図。
【図9】図5の底部キャップの底面図。
【図10】図7の底部キャップにおいて、通気孔の1つを含む範囲の垂直断面の拡大図。
【図11】図7の底部キャップにおいて、左側部分を含む範囲の垂直断面の拡大図。
【図12】図2に示す通気弁の上斜視図。
【図13】図12に示す通気弁の下斜視図。
【図14】図12に示す通気弁の側部立面図。
【図15】図14に示す通気弁の平面図。
【図16】図14に示す通気弁の底面図。
【図17】図15の17−17線に沿った垂直断面図。
【図18】図15の18−18線に沿った垂直断面図。
【図19】図18に示すフラップの取り囲んだ部分の拡大図。
【図19A】図1に示す通気弁アセンブリの19A−19A線に沿った、容器から取り離された状態の拡大された垂直断面図。
【図20】底部端が、図1〜図19に示す本発明の通気弁アセンブリの第1の実施形態に取り付け又は連結された哺乳瓶を概略的に示す垂直断面図。
【図21】本発明の通気弁アセンブリの第2の実施形態の上斜視図。
【図22】図21に示す通気弁アセンブリの分解した状態の上斜視図。
【図23】図21に示す通気弁アセンブリの底部キャップの上斜視図。
【図24】図23に示す底部キャップの下斜視図。
【図25】図22の底部キャップの側部立面図。
【図26】図25の底部キャップの平面図。
【図27】図26の27−27線に沿った垂直線断面図。
【図28】図26の28−28線に沿った垂直線断面図。
【図29】図28に示す底部キャップにおいて、通気弁を取り囲んだ範囲の垂直断面の拡大図。
【図30】図27の底部キャップの左側部分の範囲の垂直断面の拡大図。
【図31】図21に示す通気弁の上斜視図。
【図32】図21に示す通気弁の下斜視図。
【図33】図31に示す通気弁の側部立面図。
【図34】図33に示す通気弁の平面図。
【図35】図33に示す通気弁の底面図。
【図36】図34の36−36線に沿った垂直線断面図。
【図37】図36に示すフラップの取り囲んだ部分の拡大図。
【図38】本発明の第2の実施形態の弁アセンブリを含む範囲の垂直断面の拡大図。
【図39】図21の通気弁アセンブリの39−39線に沿った垂直断面図。
【図40】通気円板を変形した、本発明の通気弁アセンブリの別の実施形態の下斜視図。
【図41】図40の通気弁の平面図。
【図42】図41の42−42線に沿った垂直断面図。
【図43】図42の通気孔を含む範囲を取り囲んだ垂直断面の拡大図。
【図44】図41に示す通気円板の下斜視図。
【図45】図40の通気弁アセンブリの底面図。
【図46】通気円板を変形した、本発明の通気弁アセンブリの第3の実施形態の上斜視図。
【図47】図46の通気弁アセンブリの分解した状態の上斜視図。
【図48】図46の通気弁アセンブリの下斜視図。
【図49】図47の変形した通気円板の平面図。
【図50】図49の50−50線に沿った垂直断面図。
【図51】図50の通気円板において、通気孔を含む取り囲んだ範囲の垂直断面の拡大図。
【図52】本発明の第2の実施形態に適用可能な変形した底部キャップの下斜視図。
【発明の詳細な説明】
【0015】
図1は、本発明の好ましい通気弁アセンブリの上斜視図であり、符号10でしめされている。図面、特に図1、図19A、図20に示すように、通気弁アセンブリ10は、例えば哺乳瓶14(図20)等の液体計量コンテナの底部開口端12に取り付け又は連結される。一般に底部開口端12は、円筒状のネック部16と、下方向に向かうシーリング表面18と、キャップ22を容器14に取り付けるための例えば雄ねじ20等の構造部とを有する。
【0016】
図2は、図1の通気弁アセンブリの分解上斜視図である。図1〜図4に示すように、通気弁アセンブリ10は、底部キャップ22と、通気弁28と、通気円板30と、シーリング部材32とを備える。図5〜図11に示すように、底部キャップ22は、中央部分36と中央部分を囲む周縁部分38とを有する底壁34と、周縁部分38から上方向に延設される側壁40とを備える。側壁40の内周面には、哺乳瓶14の底部開口端12に底部キャップ22を取り付け又は連結するための例えば雌ねじ等の構造部が設けられている。中央部分36は、上方向に向かう内壁を備える。内壁は、ここでは円筒状の壁37として例示的に示され、周縁部分38の径方向について内側部分から上方向に通気円板30の径方向について外側部分まで延設され、通気円板30と一体化する。周縁部分38は、底部キャップ22と哺乳瓶14とを一体に取り付けた際に、底部キャップ22と哺乳瓶14の底部開口端12との間をシールするようにシーリング部材32を受けるためのシート42(図6、図7、図8)が形成された内面を有する。シーリング部材32は、例えばゴム、エラストマー、シリコン又はその他の好適なシーリングリング等(図示しない)の慣用なシーリング構造を用いることが可能である。後述するように、シーリング部材32は通気弁28の一部であることが好ましい。
【0017】
底部キャップ22の底壁34の中央部分36は、必ずしも必要ではないが、底壁34の周縁部分38より高くなっていることが好ましい。中央部分36は、少なくとも1つの小孔31を有する硬い(rigid)通気円板30を備えることが好ましく、通気円板30を貫通する小孔31は複数であることがより好ましい。通気円板30は、必ずしも必要ではないが、本実施形態で示すように、底部キャップ22の底壁34の高くなっていることがより好ましい中央部分と一体的又は一体部材になっていることが好ましい。本実施形態では6つである複数の通気孔31は、通気円板30の周縁部分に周りに延設される環状パターンに配置されることが好ましく、通気円板30の周縁部分の範囲内に配置されることがより好ましい。適用可能の範囲で通気孔の数、パターン又は配置を変更してもよい。単数又は複数の通気孔は、本発明の1つ以上のフレキシブルフラップ(flaps)によって覆われるように所定の位置に調整され、配置される。
【0018】
通気円板30は、必ずしも必要ではないが、単数又は複数の通気孔31の径方向についてすぐ外側又は周縁に粗面化された又は凹凸加工された(textured)単数又は複数の領域を有し、薄いフレキシブルフラップ46が吸引カップのように作用し、下にある通気円板30の上面に強固に固定されるのを防止するために、追加の表面領域を提供することが好ましい。例えば図2及び図3に示すように、通気孔31を円状又は環状パターンに配置した際、ここでは環状部分又はパターンである通気孔31のアレイ又はパターンのすぐ外側に配置される通気円板の周縁部分の一部又は全部が、符号60で示すように凹凸加工されていることが好ましい。凹凸加工は適宜の方法によって行われ、底部キャップ又は通気円板の成形過程の間に凹凸加工が行われることが好ましい。本発明の実施形態で採用される通気円板の上面は周縁部分を有することが好ましく、それは略平坦であることがより好ましい。部分、例えば通気孔31が配置される通気円板30の上面の周縁部、及び/又は、凹凸加工が行われている又はフラップ46と接触する表面領域は、略平坦であることが好ましい。本段落で記述した通気円板30に関連する事項は、本発明のその他の実施形態の通気円板にも適用される。
【0019】
底部キャップ22の内側に向かう内壁37は円筒状で示され軸方向に延設されているが、内壁37はドーム状、円錐台状、角度を有する形状又は傾いた形状等の適用可能な形状でもよい。
【0020】
図5は底部キャップ22の側部立面図であり、図6は底部キャップ22の平面図である。図6に示すように、通気円板30は、複数の通気孔31の環状配置又はパターンと、径方向についてパターンのすぐ外側の表面を凹凸加工された環状集縁部60とを有する高くなっている中央部分36と一体となっている。また、図6に示すように、底壁34の周縁部分38(図示しない)の内面上には、シート42が設けられている。シート42は慣用のシーリング部材(図示しない)又は通気弁28の周縁部シーリングフランジ32を受けて、これらをシート42内に装着する。シート42は、高くなっているシーリング隆起部(ridge)33を備え、シーリング表面18によってシーリング部材又は周縁部シーリングフランジ32が隆起部33に押圧されている。シーリング表面18は、哺乳瓶14の円筒状のネック部16の底部開口の一部を構成している。
【0021】
図7は図6の底部キャップ22の通気孔31を通る7−7線に沿う垂直断面図であり、図8は図6の底部キャップ22の8−8線に沿う垂直断面図である。図7及び図8に示すように、底部キャップ22は、高くなっている中央部分36と周縁部分38とを備える底壁34と、側壁40とを有する。上方向に向かう内部の円筒状の壁37は、周縁部分38の径方向について内側部分から通気円板30の径方向について外側部分まで延設され、通気円板30に連続している。図7及び図8に示すように、通気孔31の環状パターンの径方向についてすぐ外側に位置する通気円板30の周縁部分の上面は、凹凸加工された環状部分60を有する。
【0022】
図9に示すように、底部キャップ22は、一体となった通気円板30が設けられる中央部分36と中央部分36を囲む周縁部分38とを有する底壁34と、周縁部分38から上方向に延設される側壁40とを備える。
【0023】
図10は、図7の底部キャップ22の左側の通気孔31を含む取り囲んだ範囲の垂直断面の拡大図である。図10に示すように、少なくとも1つの通気孔31又は複数の通気孔31のそれぞれが、下側部分64と、上側部分66とを有することが好ましい。下側部分64は1つ以上のテーパ部又は円錐台形状部を有することが好ましく、ここではテーパ部又は円錐台形状部は第1の円錐台形状部68及び第2の中間円錐台形状部70として示されている。上側部分66は、垂直断面形状において円柱状であることが好ましい。両方の円錐台形状部68,70が上側部分66より直径が大きいことが望ましい。
【0024】
図11は、図7の底部キャップ22の左側部分の拡大図である。図11に示すように、底部キャップ22の底壁34の周縁部分38の内面は、直立した環状シーリング隆起部33を備えるシート42を有する。隆起部33上に、慣用シーリングリング(図示しない)又は例えば図1及び図2で示す通気弁28の周縁部シーリングフランジ32が装着される。
【0025】
本発明によると、小さい通気孔は本発明の通気弁アセンブリの通気円板に適用される。適用される通気孔のサイズは、通気弁アセンブリの使用によって吸引圧力のレベルを低下させるために、液体の表面張力及び孔を通る液体の毛管作用の特性を利用でき、同時に孔からの漏れを防止できる程度に小さい。略5.1インチ(約12.95cm)の液体(水)が満杯容量で充填される哺乳瓶では、これらの特性を利用し、漏れを防止するための孔のサイズ(直径)は、0.11mmより小さい。容器構成要素に成形することが非常に困難であるため、小さいサイズの孔は実用的ではない。略0.55mm(0.022インチ)の直径を有する孔は成形可能であるが、このような孔のサイズに関連する特性は略1インチ(約2.54cm)の液体の漏れを防止するだけである。本発明の原理は、少量の液体の通気孔を通しての漏れを防止する小孔の特性を有効に利用しながら、上に存在する液体が直接の接触すること及び直接孔を通ることを防止することにより、例えば本実施例では略5.1インチの液体である上に存在する液体からの静水圧を低下させるために、硬い円板に1つ以上の小さな通気孔を用い、孔を薄いフレキシブルバッフル又はフラップで覆うことにある。液体の直接の接触を防止することにより、小さい通気孔を通して液体が漏れることを許容する孔の力に勝る程度の十分な液圧が存在しなくなる。容器が直立した状態では、漏れを防止するため、液体の質量により通気孔の上方のフレキシブル膜(membrane)、バッフル又はフラップが下方向に押圧される。例えば液体がバッフル又はフラップの端部周辺からしみ出る場合は、通気孔が小さいため、水の通気孔の通過が防止される。授乳の間の容器が直立している状態では、バッフル又はフラップは十分に薄いため、通気孔に空気流路を提供するための通路外へ容易に屈曲する。通気孔は適用可能ないかなる形状でもよいが、孔はテーパ状又は円錐台形状であり、第1に孔を有する部分又は構成要素の製造の際に孔を簡単に成形できることが好ましい。小さい直径サイズの成形が困難であるため、円柱状の通気孔は好ましくない一方で、例えば裏表使用可能な(reversible)通気円板を提供する等、特定の用途にはこの円柱状の孔を適用することが望ましい。
【0026】
液体計量コンテナ又は容器14が液体(水)で略5.1インチの容量であるとすると、本発明の通気円板、すなわち底部キャップ22の(ための)又は本発明の通気弁に取り付ける(取り付けるための)通気円板、の通気孔について適用可能な孔の形状及びサイズは、例えば底壁34の通気円板30の中央部分36の、上面での通気孔の円柱状の上側部分の直径が略0.010インチ〜略0.020インチ(約0.254mm〜0.508mm)で、通気円板の下面64での通気孔のテーパ状又は円錐台形状の下側部分64の直径が略0.030インチ〜略0.040インチ(約0.762mm〜1.016mm)である。
【0027】
上述した本発明の原理が与えられた場合、コンテナ又は容器が保持するように設計されている液体容量のインチ、使用者の年齢及び使用者の吸引能力、吸引状態に応じた所望のフラップ又は通気起動圧力が与えられると、当業者は、周知の数学公式を用いて、通気アプリケーションに適用可能で適切な小さい通気孔のサイズを決定できる。
【0028】
制限がなければ、一般により小さい通気孔が大きい孔より好ましいが、本発明の通気円板の通気孔は略0.005インチ〜略0.125インチ(約0.127mm〜3.175mm)であればよく、略0.005インチ〜略0.035インチ(約0.127mm〜0.889mm)であることが好ましい。
【0029】
図1に示すように、通気弁28は底部キャップ22の底壁34の高くなっている中央パネル36上に取り付けられ、フレキシブルフラップ46が下にある通気円板30の複数の通気孔31を上から覆うように延設されている。図2、図12〜図19A及び図20に示すように、通気弁28は、符号44で示す頂上部と、頂上部44まで上方向に延設され、頂上部44に合流する円筒状の壁48のような直立部材とを有する。頂上部44は径方向について内側に延設される薄いフレキシブルフラップ46を有し、フラップ46は適用された通気円板の複数の通気孔31のうち少なくとも1つの通気孔31と接触し、通気孔31を覆っている。このため、液体計量コンテナ又は哺乳瓶14が直立した状態にある際に、フラップ46の上のコンテナ内の液体の質量によりフラップが下方向に押圧され、上に存在する液体の直接の接触及び通気孔を通っての漏れを防止するために、複数の通気孔31のうち少なくとも1つの通気孔が閉じられる。コンテナ又は哺乳瓶14が傾いた授乳又は分配状態の際には、授乳又は分配の間の負圧によりフレキシブルフラップ46は容易に引っ張られるとともに屈曲し、少なくとも1つ又は複数の通気孔31から離れる。そして、哺乳瓶14内への流れ、授乳又は分配の間にコンテナ内に生じる真空を緩和するための通気空気の通路を提供する。
【0030】
通気弁28の頂上部44は、周縁部に径方向について内側に延設される外側リム52を有することが好ましく、外側リム52は、上面54と、下面56と、径方向について内側に垂れ下がり、上面54と下面56とをつなぐ内壁58とを有する。フラップ46は頂上リム44のいずれかの部分、又は、垂れ下がっている内壁58のいずれかの部分から径方向について内側に延設されていればよいが、フラップ46は垂れ下がっている内壁58の下側部分から径方向について内側に延設されていることが好ましい(図17〜図19)。通気弁28は、1つ以上の便利で利用可能な位置に配置される1つ以上の突出部を有し、突出部を握った状態で、容易に底部キャップ22の高くなっている中央部分36から通気弁28を離し、又は、中央部分36上に通気弁28を配置でき、及び/又は、必要ならば通気弁28を直立した円筒状の壁48から離し、壁48上に配置できるようになっている。例えば、図1、図2、図12、図14及び図15に示すように、通気弁28の外側リム52の上面54は2つの上方向に延設される握りつまみ62を有してもよく、つまみ62は互いから180°離れて配置され、容易に通気弁28を離し、又は、配置できるようになっている。
【0031】
図12は、通気弁28の上斜視図であり、図2の通気アセンブリ10の展開図との関連で説明する。図12に示すように、直立部材48は壁等であることが好ましく、円筒状の壁であることがより好ましい。直立部材48はシーリング部材32と一体化する底部50を有する。シーリング部材32は、直立部材48の底部50から径方向について外側に一体に延設され、底部キャップ22の周縁部分38の内面によって形成されるシート42に装着される周縁部のシーリングフランジを備えることが好ましい。
【0032】
図13は、図12の通気弁28の下斜視図である。図13に示すように、頂上部44の外側リム52の下面56は、径方向について内側に延設される薄いフレキシブル環状フラップ46まで径方向について内側に延設され、フラップ46は径方向について内側のエッジ47を有する。また図13は、周縁部のシーリングフランジ32の下面及び真円筒状の壁48の内面を示し、壁48の内面は図でも示されるように2つの雌ねじ部を有する。円筒状の壁48の接合部及び外側リム52の下面56には、径方向について外側に延設される環状の溝90が形成されている。
【0033】
図14は、図12の通気弁28の側部立面図であり、図12で示す構成要素と基本的に同一である。
【0034】
図15は、図14の通気弁28の平面図である。図15は、通気弁28は周縁部のシーリングフランジ32、直立壁48、頂上部44、外側リム52、上面54及び内壁58を示している。内壁58は外側リム52から下方向に垂れ下がっていて、内壁58から径方向について内側に環状のフラップ46が延設されている。フラップ46は径方向について内側に延設される環状の内側エッジ47を備え、内側エッジ47により中央開口COが決定されている。また図15は、外側リム52から上方向に延設される互いに対向した握りつまみ62を示している。
【0035】
図16は、図14の通気弁28の底面図である。図16は、径方向について外側に延設される周縁部のシーリングフランジ32と、フランジ32から径方向について内側に配設される直立部材48の内面とを示している。内面は、第1のアンダカット80と、第1のトランジション部82と、第2のアンダカット84と、第2のトランジション部86と、アバットメント面(abutment surface)88とを有する。図16では示されていないが、アバットメント面88の上方には、径方向について外側に延設されて通気円板28の取り付けに利用することができる溝90が設けられている。しかし、(一体となった通気円板28が採用される)本実施形態では、溝90は通気円板を溝に取り付けるために用いられない。
【0036】
図17及び図18は、それぞれ図15の17−17線、18−18線に沿った垂直断面図である。図16及び図17はそれぞれ、平面図で示し、図15と関連させて記述した直立部材48の内面の特徴を示している。しかし、本発明の好ましい第1の実施形態では、通気弁28を容易に中央部分36に取り付け、中央部分36から取り離すことが可能である限り、内面の特徴の一部、ほとんど、多く又はすべてをなくしてもよい。また、中央部分36上又は本発明に係る通気円板と協同的に関連するその他の部分に通気弁28が取り付けられた際に、それぞれの鉛直軸は同一直線上にあるか、又は、本発明の通気弁アセンブリ10のそれぞれの構成要素(通気円板30及び通気弁28)は同軸又は協働的に整列されている。このため、単数又は複数のフラップ46は、いかなる設計であれ、通気円板30の通気孔31に対応して通気孔31を覆い、操作を行うようになっている。例えば、直立部材48の内面が、内側に角度を有する引込面(lead-in surface)のみを適用し又は備えることが望ましい。引込面を設けることにより、底部キャップ22の中央部分36上に通気弁28が取り付けられ、通気弁28がいったん取り付けられると通気弁28は中央部分36に対して安定した状態となる。
【0037】
図17及び図18に示すように、通気弁28は、符号44で示す頂上部と、頂上部44まで上方向に延設され、頂上部44と一体化する、ここでは円筒状の壁である、直立部材48とを有する。頂上部44は径方向について内側に延設される薄いフレキシブルフラップ46を有し、フラップ46は適用された通気円板の少なくとも1つ又は複数の通気孔31と接触し、通気孔31を覆っている(図20、図20A参照)。通気弁28の頂上部44は、周縁部に径方向について内側に延設される外側リム52を有することが好ましく、外側リム52は、上面54と、下面56と、径方向について内側に垂れ下がり、上面54と下面56とをつなぐ壁58とを有する。フラップ46は頂上リム44のいずれかの部分、又は、内側に垂れ下がっている壁58のいずれかの部分から径方向について内側に延設されていればよいが、フラップ46は内側に垂れ下がっている壁58から径方向について内側に延設されていることが好ましく、壁58の下側部分からであることがより望ましい。
【0038】
図19は、図18に示すフラップ46の取り囲んだ範囲の拡大図である。図19に示すように、フラップ46は垂れ下がっている壁58の底部から径方向について内側に延設されていることが好ましい。また、図19に示すように、フラップ46は垂れ下がっている壁58から径方向について内側に向かうにつれて、下方向に湾曲した状態又は弧形状になっていることが好ましい。これにより、フラップ46が下方向にかたよる(bias)。図20及び図20Aに示すように、本実施形態のフラップ46では、フラップの下面が少なくともフラップ46の径方向について内側のエッジ47で又はエッジ47に隣接する部分で、底部キャップ22の中央部分36の通気円板30の上面と接触し、固定されていることが好ましく、フラップの下面は通気円板30の少なくとも1つ又は複数の通気孔31を覆っている。また、一般に外側リム52の下面56は、底部キャップ22の中央部分36の通気円板30の上面と強固に接触し固定されていることが好ましい。示すような湾曲したフラップにより、通常又は当初の平坦なフラップに比べ、通気円板表面に対するフラップのシーリングが改善される。液体の圧力の増加とともに、フラップの曲率は減少する。圧力が減少すると、特にデュロメータ硬度(durometer)が下がると、フラップ46の径方向について内側の薄いエッジ47が、フラップでの少量の液体の浸透又は漏れを防止するために、通気円板にさらに良好に密着する(sticks)。
【0039】
図19Aは、図1に示す通気弁アセンブリ10の19A−19A線に沿った、容器から取り離された状態の拡大垂直断面図である。図19Aに示すように、通気弁アセンブリ10は底部キャップ22と、底部キャップ22の高くなっている中央部分36及び周縁部分38上に取り付けられる通気弁28とを備える。特に、通気弁28は、シート42に装着される周縁部分32を有し、コンテナ14を備えるシーリング通気アセンブリ10では、コンテナ14とアセンブリ10が一体に取り付け又は連結された際に(図20)、周縁部分32は隆起部33上に固定される。周縁部32は直立部材48と一体化し、直立部材48は頂上部44と一体化し、底部キャップの中央部分36の内壁37と平行であり、内壁37の上側部分に対して接触するアバットメント部88を有する。通気弁28は頂上リム52を有し、リム52は内側に垂れ下がっている環状壁58を有する。壁58の下側部分から、径方向について内側にエッジ47を備える環状で湾曲したフラップ46が延設されている。本発明に関しては、フラップ46が通気孔31を覆う。
【0040】
図20は、底部開口端12がシーリングした状態で図1及び図19の好ましい通気弁アセンブリ10に取り付け又は連結された、液体計量哺乳瓶14の垂直断面図である。一般に底部開口端12は、円筒状のネック部16と、下方向に向かうシーリング表面18と、キャップ22を容器14に取り付け又は連結するための例えば雄ねじ20等の構造部とを有する。
【0041】
図17〜図19では示されていないが、その他の図で示されるように、フラップ46は環状構造をしていることが好ましい。フラップ46の径方向について内側のエッジ47が中央開口COを決定し、通気孔31を通った通気空気が開口COを通って、授乳の間の真空を緩和するために、コンテナ又は容器の内部に入る。フレキシブルフラップ46は、シリコン、エラストマー、熱可塑性ウレタン樹脂、天然又は合成ゴムを備え、又は、これらの材料から形成されてもよい。必ずしも必要ではないが、通気弁28全体が同一の材料で形成されることが好ましい。フレキシブルフラップ46がシリコン又はエラストマーから形成されることが好ましく、通気弁28全体がこれらの部材で形成されていることがより好ましい。
【0042】
本発明のフラップ46は、薄いフレキシブル材料から形成されている。ここで“薄い”とは、フラップの厚さが略0.005インチ〜略0.060インチ(約0.127mm〜1.524mm)の広い範囲を意味し、フラップの厚さが略0.005インチ〜略0.030インチ(約0.127mm〜0.762mm)であることがより好ましく、略0.007インチ〜略0.017インチ(約0.178mm〜0.432mm)であることが最も好ましい。フラップの厚さは、例えばフラップが形成される材料、材料のデュロメータ硬度及び特定の用途での所望の柔軟性に依存する。フラップを屈曲又は移動させ、通気孔を開くための作動圧力は、シリコン又はその他の材料の厚さ、デュロメータ硬度及び/又はタイプを変化させることによって、所望の値に変化させることができる。また、哺乳瓶におけるニップルの流量は、1つ以上の同様の要素を変化させることによって、所望の値に変化させることができる。上述した所望の材料の柔軟性に関して、材料のデュロメータ硬度は、略30〜略85の広い範囲となる。略30より下では、用途での例えば低い所望の吸引圧力で材料がべたつき、略80より上では、所望の吸引圧力で材料が硬くなる。略30〜略70のデュロメータ硬度の範囲がより好ましい。
【0043】
本発明の好ましいフラップ46では、以下のフラップ46で満足な結果が得られる。このフラップ46は、通気弁28の頂上リム52の垂れ下がっている壁58の底部から連続し又は延設される略0.020インチ(約0.514mm)の厚さの部分を有し、径方向について内側のエッジ47での略0.012インチ(約0.305mm)の厚さの部分まで、径方向にテーパ状に延設されている。このような厚さのフラップは、略5.1インチ(約12.75cm)の水の容量を充填した計量用としてのニップルが付いた哺乳瓶の使用において、略0.250インチ(約0.635cm)の幅の環状フラップで、通気弁が50のデュロメータ硬度のシリコンから形成されている場合に、適用可能となっている。これらの結果は、通気孔31が図10に示す構造部を有する一体となった通気円板30を用いて得られる。特に、底壁34の通気円板30の中央部分36の上面での通気孔の円柱状の上側部分66の直径は、略0.010インチ〜略0.030インチであり、底壁34の中央部分36又は通気円板30の下面での通気孔のテーパ状又は円錐台形状の下側部分64の直径は、略0.030インチ〜略0.060インチである。上述した状態では、本発明の目的を達成するために吸引圧力を僅かしか又はほとんど必要としない。例えば、通気率及び/又は通気容易性を変化させるために、バッフル又はフラップの厚さ及び/又はデュロメータを変化させることが可能である。
【0044】
図21〜図52において、3桁の参照符号100〜199(プライム記号は付されていない)で示される特徴及び構成要素には、図1〜図20に関連して用いられた前述の2桁の参照符号が含まれている。3桁の参照符号は特に明示しない限り、例えば“通気弁28”と“通気弁128”のように、図1〜図20に関連して用いられる2桁の参照符号10〜99で示される特徴及び構成要素と同一の構成及び作用を有する。参照符号100〜199に加えてプライム記号で示されている特徴及び構成要素は、後述する態様において構成及び作用が異なっている。
【0045】
図21は、本発明の第2の通気弁アセンブリ100の上斜視図である。通気弁アセンブリ100は、図20で通気弁アセンブリ10が取り付け又は連結されるように、通気弁アセンブリ100は例えば哺乳瓶14等の液体計量コンテナの底部開口端12に取り付け又は連結される。通気弁128が握りつまみ62を有さないこと、底部キャップ122´及びその底壁134´がある重要な態様で異なっていること、通気円板130´が底壁134´と一体ではなく、後述するように通気弁128に着脱可能に取り付けられる分離体又は分離した構成要素であることを除いて、図21に示す通気弁アセンブリ100は図1に示す通気アセンブリ10と同様である。
【0046】
図22は、図21の通気弁アセンブリ100´の分解上斜視図である。図21〜図24に示すように(図23は底部キャップ122´の上斜視図、図24は底部キャップ122´の下斜視図)、通気弁アセンブリ100´は、底部キャップ122´と、通気弁128と、分離した通気円板130´とを備える。後述するように、通気弁アセンブリ100´は2重通気システムである。底部キャップ122´は、中央部分136´と中央部分を囲む周縁部分138´とを有する底壁134´と、側壁140とを備える。底壁134´の中央部分136´は、必ずしも必要ではないが、底壁134´の周縁部分138´に対して高くなっていることが好ましい。中央部分136´は、上方向に向かう内壁137´を備える。内壁137´は、ここでは例示的にアーチ状及び円錐台形状で示され、周縁部分138´の径方向について内側部分から上方向に中央パネル135´の径方向について外側部分まで延設され、中央パネル135´と一体化する。中央パネル135´は少なくとも1つの小孔Hを有し、図22で12個の貫通する小孔Hで示すように、複数の小孔を有することが好ましい。中央パネル135´は、必ずしも必要ではないが、本実施形態で示すように、底部キャップ122´の底壁134´の高くなっていることがより好ましい中央部分136´と一体的又は一体部材であることが好ましい。上方向に向かう内壁137´はドーム状、角度を有する形状、段付き形状、傾いた形状又はこれらの組み合わせ等の適用可能な形状であればよい。
【0047】
周縁部分138´は、シーリング部材132を受けるためのシート142´が形成された内面を有する。シーリング部材132は、例えばゴム、エラストマー、シリコン又はその他の好適なシーリングリング材料等から形成される慣用のシーリング構造(図示しない)であればよい。シーリング部材132は周縁部のシーリングフランジ132又は通気弁128のその他の一部であることが好ましい。
【0048】
図25〜図30は底部キャップ122´に関連する。図25は底部キャップの側部立面図であり、図26は底部キャップの平面図である。図27及び図28は図26の垂直線断面図であり、図29は図28の通気孔Hを含む取り囲んだ部分の拡大図である。図30は図28の一部の拡大図である。特にこれらの図は、周縁部分138´と、上方向に向かうアーチ状又は円錐台形状の内壁137´と、略平坦で高くなっている底壁134´の中央パネル135´とを示している。図29は中央パネル135´での孔Hの実施形態を示し、小孔Hは、上面での円筒状の部分と、底壁134´の下面での円錐台形状の部分との組み合わせであることが好ましい。同様の設計の小孔を通気円板130´の通気孔131´に用いてもよい。
【0049】
本発明の第2の実施形態の通気弁128の構成及び作用は、本発明の好ましい第1の実施形態と関連する前述した通気弁28と基本的に同様である。したがって、図21、図22、図31〜図41及び図46で示し、記述される通気弁128は、図2、図12、図13〜図19、図19A及び図20で示し、記載される通気弁28と同様の構成及び作用である。通気弁128と通気弁28との小さな差異は、通気弁128が握りつまみ62を有さない状態で示されていることである。別の差異は、通気弁128が通気円板130´と関連及び協働することである。通気弁28の頂上部44は、好ましくは底壁34と一体の部分である通気円板30に装着されるか、又は、底壁34の高くなっている中央部分36に取り付けられる一方で、好ましい第2の実施形態の通気弁アセンブリ100´では、通気円板130´は直立部材又は壁148上に取り付けられる別個の又は分離された部材である。特に図36に示すように、通気弁128の、ここでは円筒状壁で示される、直立部材148の内面は径方向について外側に延設される環状溝190を有し、溝190は例えば130´(ここでは図示されていない)等の通気円板を着脱可能に取り付けるために形成されている。溝190は、必ずしも必要ではないが、環状で、直立壁148の内面と頂上リム152の下面156との隣接部に配置されることが好ましい。溝190は、必ずしも必要ではないが、連続していることが好ましい。直立部材181の内面は、下側から順に、第1のアンダカット180と、第1のトランジション部182と、第2のアンダカット184と、径方向について内側に延設される角度を有する第2のトランジション部186と、径方向について内側に延設されるアバットメント面188とを有する。溝190の下面は、直立壁148の垂れ下がっている内面のアバットメント部188の径方向について内側のエッジで終結する。
【0050】
図38は、本発明の第2の実施形態100´の通気弁アセンブリの一部を示す拡大垂直断面図である。特に図38に示すように、円形の通気円板130´は、通気弁128の環状溝190にプレスフィット(press fit)により強固に取り付けられている。通気円板130´は周縁部の外側エッジ又はリム192を有し、通気円板130´の下面は周縁部の外側エッジ又はリム192から径方向について内側にずれている少なくとも1つの垂れ下がっている部材を備える。このため、少なくとも1つの垂れ下がっている部材は通気弁128の直立壁148の内面に接触している。少なくとも1つの部材は、通気弁128での通気円板130´の位置を安定させ、保証するためにアバットメント面188に接触する環状の垂れ下がっているスカート(skirt)191であるか、又は、スカート191を備えることが好ましい。また図38に示すように、環状のフラップ146は通気孔131´を覆っている。フラップ146が通気孔131´を覆う際に、フラップ146は通気円板130´の厚さまで延設されて示されているが、これは単にフラップ146は通常状態で下方向に湾曲し、通気円板130´の上面に対して偏っていることを示しているにすぎない。図38に示すように本実施形態の通気円板では、通気孔131´はテーパ状又は円錐台形状である。通気円板130´は分離した一片であり、複数(6つ)の小さな通気孔131を有する。通気孔131は、通気円板130´の周縁部分の周りに円状又は環状パターンに配置され、周縁部分の範囲内に配置されていることが好ましい。
【0051】
図39は、本発明の通気弁アセンブリ100´の第2の実施形態の一部を示す垂直断面図である。通気弁アセンブリ100は例えば、小さい通気孔の2つの層を有する点で、2重通気システムである。2つの層の通気孔は、フラップ146のすぐ下側に配置される通気円板130´では符号131´で、下側にある底部キャップ122の底壁134´では符号Hで示されている。示される特定の実施例では、通気円板130´が6つの小さい通気孔131´を有し、底壁134´が12個の小さい通気孔Hを有することが好ましい。孔の第2の層は必ずしも必要ではないが、液体が孔の上側の層を通って浸透する場合、又は、液体が上側の通気円板の周縁に移動した場合に底部キャップ122´からの漏れを防止するように、第2の層を安全な通気システムとして作用させることが望ましい。孔の第2の層は1つ以上の孔を有すればよい。
【0052】
溝190から取り外し、又は、溝190に取り付けるために、通気円板は、必ずしも例えば通気弁128を屈曲又は曲げる等プレスフィット取付けによって通気弁128又は28に取り付けられる必要はない。代わりに、本発明の通気円板を本発明の通気弁に、モールディング、相互モールディング又はこれらを一体にするボンディングによって取り付けてもよい。
【0053】
図40〜図45は、別の変形例である通気円板130´´を示し、通気円板130´´は本発明の通気弁に取り付けられる。図40は通気弁128の下斜視図である。特に図40に示すように、通気弁128は、通気弁の溝(図示しない)にプレスフィット取付けされる通気円板130´´を有する。通気円板130´´は、通気円板130´´の下面上に一体に形成され、下面から垂れ下がっている細長い握りストラット(strut)196を有する点で、変形されている。図示するように、ストラット196の対向する端部(the opposite ends)は垂れ下がっているスカート191に隣接していることが好ましい。円板130´´を握り易くなるが、ストラット196により円板の構成は複雑になる(rigidify)。
【0054】
図41及び図42に示すように、通気円板130´´は円形状であり、丸い又は面取りされた環状の周縁部リム192を有する。リム192は通気弁128の溝190に強固に取り付けられる。
【0055】
図43は、図42の取り囲んだ範囲の拡大図であり、(下側の)円錐台形状と(上側の)円柱形状とを組み合わせた通気孔131が示されている。
【0056】
図44は、通気円板130´´の下斜視図である。図44に示すように、細長いストラット196は、対向する端部で垂れ下がっているスカート191と一体成形されていることが好ましい。
【0057】
図45は、通気弁128にプレスフィット取付けされる通気円板130´´の底面図である。
【0058】
図46〜図51は本発明の通気弁アセンブリ100´´の第3の実施形態を示し、通気弁アセンブリはさらに変形された通気円板を有する。図46に示すように、通気弁アセンブリ100´´は、底部キャップ122´と、通気弁128と、通気円板130´´´とを有する。通気円板130´´´は裏表使用可能となっている。通気円板の上面及び下面のそれぞれは他方の鏡像となっている。特に、上面USを示す図46、図47、図49及び図50で示すように、(そして、下面LSを示す図48で示すように、)円板130´´´のそれぞれの面は、径方向について外側の周縁部に位置する環状の第1のリム又はエッジ192と、リム又はエッジ192の径方向について内側に隣接する環状の第2の周縁部分又は領域193と、周縁部分又は領域193の径方向について内側に隣接する中央部分194とを有する。リム又はエッジ192は丸いエッジを有し、溝190にプレスフィットされる。周縁部分又は領域193は凹凸加工され、この範囲に通気孔131´´が配置されている。中央部分194の範囲には、直径対称に(diametrically)半円状の握りつまみ195が配置されている。通気孔131´´は円柱形状であるため、哺乳瓶14の上側計量端部との関係で通気円板130´´´の上面USが上方向を向いているかに関係なく、通気孔131´´を通る流量は変化しない。
【0059】
図52は、2重通気システムが適用される本発明の通気弁アセンブリの実施形態に適用される変形された底部キャップ122´´の下斜視図である。図示するように、符号H1及びH2で示す底部キャップ122´´での通気孔Hは、並及び/又は大きければよく、H1は並〜大の大きさで円柱状であり、H2は大きく長円状である。また図52に示すように、孔Hは所望の形状であればよく、同一の底壁134´´に様々な形状の孔を組み合わせてもよい。さらに図52に示すように中央部分135´´はドーム状を含む適用可能な形状であればよい。底部キャップ122´´は特に、通気弁に取り付けられる別体の通気円板を備える通気弁28、128を用いた本発明の通気弁アセンブリの実施形態において適用可能である。
【0060】
本発明の通気弁アセンブリの通気部分は、例えば熱可塑性プラスチック、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン又はポリカーボネイト等の好適な硬い材料又は部材から形成されてもよい。
【0061】
ここで“硬い”とは、実質的に硬い部分のことであり、絶対的に硬いことを意味するものではない。十分に硬い部分では、意図したように作用する。例えば大きい圧力下では通気円板は曲がる一方で、例えば使用又はクリーニングの間に取り付け溝から一部又は全部が取り外されている場合、又は、通気孔のサイズに影響を与え、設計された通気流体特性が変化する程度まで変形した(distorted)場合の圧力下では、通気円板は曲がらない。
【0062】
上述した特定の実施形態を含む本発明は、上述した本発明の趣旨又は範囲を逸脱しない程度で様々な変形が可能であることは明らかである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央部分と前記中央部分を囲む周縁部分とを備える底壁と、前記周縁部分から上方向に延設される側壁とを有する底部キャップと、
前記底部キャップと計量コンテナを一体にする際に、前記計量コンテナの底部端に前記底部キャップをシーリングした状態で取り付けるために配置されるシーリング部材と、
頂上部分と、前記頂上部分まで上方向に延設され、前記頂上部と一体化する直立部材とを有する通気弁と、
を具備し、
前記底部キャップでは、
前記中央部分は、前記中央部分を貫通する少なくとも1つの小孔を有する硬い通気円板を備え、
前記側壁は、前記コンテナの開口した前記底部端に前記底部キャップを連結するための構造部を備える内面を有し、
前記通気弁では、
前記頂上部分は、前記通気円板で前記少なくとも1つの孔を覆い、径方向について内側に延設される薄いフレキシブルフラップを有し、
前記液体計量コンテナが直立した状態の際には、上に存在する液体が前記孔と直接接触し、前記孔を通って漏れることを防止するために、前記フラップの上方の前記コンテナの内部の前記液体の質量により、前記フラップが下方向に押圧され、前記少なくとも1つの通気孔を閉じ、
前記コンテナが授乳又は分配状態の際には、授乳又は分配の間の負圧により前記フレキシブルフラップが前記少なくとも1つの孔から離れる方向に曲がり、前記コンテナ内へ流れる通気空気のための通路を提供し、授乳又は分配の間に前記コンテナの内部に生じる真空を緩和する、
前記液体計量コンテナの前記底部開口端に連結される通気弁アセンブリ。
【請求項2】
前記中央部分は高くなっていて、
前記通気円板は、前記底部キャップの前記高くなっている中央部分と一体である請求項1の通気弁アセンブリ。
【請求項3】
前記底壁の前記周縁部分は、前記シーリング部材のためのシートを形成した内面を有し、
前記通気弁の前記直立部材は、ベース部を有し、
前記シーリング部材は、前記通気弁に設けられ、前記直立部材の前記ベース部から径方向について外側に延設される周縁部シーリングフランジを有し、
前記シーリングフランジは、前記底部キャップの前記シートに装着される請求項1の通気弁アセンブリ。
【請求項4】
前記底壁の前記周縁部分は、前記シーリング部材のためのシートを形成した内面を有し、
前記通気弁の前記直立部材は、ベース部を有し、
前記通気弁は、前記直立部材の前記ベース部から径方向について外側に延設される周縁部シーリングフランジを備え、
前記シーリングフランジは、前記底部キャップの前記シートに装着される請求項2の通気弁アセンブリ。
【請求項5】
前記通気円板は、前記通気円板を貫通する複数の孔を有し、
前記フラップが、前記通気円板の前記複数の孔を覆う請求項2の通気弁アセンブリ。
【請求項6】
前記通気円板は、周縁部分を有し、
前記複数の通気孔は、前記通気円板の前記周縁部分の周りに、前記周縁部分の範囲内に環状パターンに延設されて配置されている請求項5の通気弁アセンブリ。
【請求項7】
前記通気円板は、前記通気円板を貫通する6つの通気孔を有する請求項4の通気弁アセンブリ。
【請求項8】
前記通気円板の前記周縁部分は上面を有し、
前記周縁部分の前記上面は、略平坦である請求項6の通気弁アセンブリ。
【請求項9】
前記通気円板の前記周縁部分は、略平坦の上面を有し、
前記複数の孔が、前記通気円板の略平坦な周縁部分に沿って円形状パターンで配置されている請求項6の通気弁アセンブリ。
【請求項10】
前記通気円板の前記周縁部分は、上面を有し、
前記周縁部分の前記上面は、径方向について前記通気孔の前記環状パターンのすぐ外側に位置する、凹凸加工された部分を有する請求項6の通気弁アセンブリ。
【請求項11】
前記周縁部分の前記凹凸加工された部分は、環状形状の部分を有する請求項10の通気弁アセンブリ。
【請求項12】
前記少なくとも1つの通気孔は、垂直断面が円錐台形状の部分を有する請求項4の通気弁アセンブリ。
【請求項13】
それぞれの前記複数の通気孔は、垂直断面が円錐台形状の部分を有する請求項5の通気弁アセンブリ。
【請求項14】
前記少なくとも1つの通気孔は、下側部分と、上側部分とを有し、
前記下側部分は、垂直断面が円錐台形状の少なくとも1つの部分を有し、
前記上側部分は、垂直断面が円柱形状の部分を有する請求項4の通気弁アセンブリ。
【請求項15】
それぞれの前記複数の通気孔は、下側部分と、上側部分とを有し、
前記下側部分は、垂直断面が円錐台形状の部分を有し、
前記上側部分は、垂直断面が円柱形状の部分を有する請求項5の通気弁アセンブリ。
【請求項16】
前記底部キャップの前記通気円板は、液体で略5インチの容量である液体計量コンテナの使用に適用可能で、
前記底壁の前記中央部分の上面での前記通気孔の上側部分の直径が略0.010インチ〜略0.030インチであり、
前記底壁の前記通気円板の前記中央部分の下面での前記通気孔の下側部分の直径が略0.030インチ〜略0.060インチである請求項5の通気弁アセンブリ。
【請求項17】
前記底壁の前記高くなっている中央部分は、前記通気円板に連続し上方向に延設される円筒状の壁によって、前記底壁の前記周縁部分から高くなっている請求項4の通気弁アセンブリ。
【請求項18】
前記通気弁の前記頂上部分は、周縁部に径方向について内側に延設される外側リムを有し、
前記外側リムは、上面と、下面と、前記上面と前記下面とをつなぎ、径方向について内側に垂れ下がっている壁とを有し、
前記径方向について内側に垂れ下がっている壁から、前記フラップが径方向について内側に延設されている請求項4の通気弁アセンブリ。
【請求項19】
前記フラップは、前記径方向について内側に垂れ下がっている壁から径方向について内側に向かうにつれて、下方向に湾曲する請求項18の通気弁アセンブリ。
【請求項20】
前記フラップは、前記径方向について内側に垂れ下がっている壁の下側部分から、径方向について内側に延設されている請求項18の通気弁アセンブリ。
【請求項21】
前記フラップは、前記径方向について内側に垂れ下がっている壁から径方向について内側に向かうにつれて、下方向に湾曲する請求項20の通気弁アセンブリ。
【請求項22】
前記底部キャップの前記中央部分は、上面を有し、
前記通気弁の前記頂上部分の前記外側リムの前記下面が、前記底部キャップの前記中央部分の前記上面と接触する請求項18の通気弁アセンブリ。
【請求項23】
前記フラップは、径方向について内側のエッジを有し、
前記底部キャップの前記中央部分は、上面を有し、
前記フラップの前記径方向について内側のエッジは、前記底部キャップの前記中央部分の前記上面と接触している請求項20の通気弁アセンブリ。
【請求項24】
前記フラップは、環状構成部を有する請求項4の通気弁アセンブリ。
【請求項25】
前記フラップは、環状構成部を有する請求項17の通気弁アセンブリ。
【請求項26】
前記フラップは、環状構成部と、径方向について内側のエッジとを有し、
前記径方向について内側のエッジは、前記複数の孔のリムをちょうど越えた、前記リムの径方向について内側の前記通気円板まで延設され、前記通気円板に接触している請求項4の通気弁アセンブリ。
【請求項27】
前記通気弁の前記頂上部分の前記リムの前記上面は、前記底部キャップの前記高くなっている中央部分から通気弁を離し易くするための、少なくとも1つ以上の突出部を有する請求項18の通気弁アセンブリ。
【請求項28】
前記通気弁の前記頂上部分の前記リムの前記上面は、2つの上方向に延設される握りつまみを有し、
前記つまみは、前記底部キャップの前記高くなっている中央部分から通気弁を離し易くするために、他方から180°離れて配置されている請求項27の通気弁アセンブリ。
【請求項29】
前記複数の通気孔のそれぞれは、円柱形状、円錐台形状及び前記形状の組み合わせから構成されるグループから選択された形状の部分を有する請求項5の通気弁アセンブリ。
【請求項30】
前記薄いフレキシブルフラップは、シリコン、エラストマー、熱可塑性ウレタン樹脂、天然ゴム及び合成ゴムから構成されるグループから選択された材料で形成される請求項4の通気弁アセンブリ。
【請求項31】
中央部分と前記中央部分を囲む周縁部分とを備える底壁と、前記周縁部分から上方向に延設される側壁とを有する底部キャップと、
前記底部キャップと計量コンテナを一体にする際に、前記計量コンテナの底部端に前記底部キャップをシーリングした状態で取り付けるために配置されるシーリング部材と、
頂上部分と、前記頂上部分まで上方向に延設され、前記頂上部と一体化する直立部材とを有する通気弁と、
実質的に硬い通気円板と、
を具備し、
前記底部キャップでは、
前記中央部分は、前記中央部分を貫通する少なくとも1つの小孔を有し、
前記側壁は、前記コンテナの開口した前記底部端に前記底部キャップを連結するための構造部を備える内面を有し、
前記通気弁では、
前記頂上部分は、径方向について内側に延設される薄いフレキシブルフラップを有し、
前記直立壁は、内面を有し、
前記内面は、前記通気円板を着脱可能に取り付けるために形成される、径方向について外側に延設される溝を有し、
前記通気円板は、
前記通気円板を貫通する少なくとも1つの小孔と、前記溝に着脱可能に取り付けられる第1の周縁部分とを有し、
前記液体計量コンテナが直立した状態の際には、上に存在する液体が前記少なくとも1つの孔と直接接触し、前記孔を通って漏れることを防止するために、前記少なくとも1つの孔は、前記フラップが前記少なくとも1つの孔を覆うように配置され、前記フラップの上方の前記コンテナの内部の前記液体の質量により、前記フラップが下方向に押圧され、前記少なくとも1つの通気孔を閉じ、
前記コンテナが授乳又は分配状態の際には、授乳又は分配の間の負圧により前記フレキシブルフラップが前記少なくとも1つの孔から離れる方向に曲がり、前記コンテナ内へ流れる通気空気のための通路を提供し、授乳又は分配の間に前記コンテナの内部に生じる真空を緩和する、
前記液体計量コンテナの前記底部開口端に連結される通気弁アセンブリ。
【請求項32】
前記底壁の前記中央部分は高くなっている請求項31の通気弁アセンブリ。
【請求項33】
前記底壁の前記周縁部分は、前記シーリング部材のためのシートを形成した内面を有し、
前記通気弁の前記直立部材は、ベース部を有し、
前記通気弁は、前記直立部材から径方向について外側に延設される周縁部シーリングフランジを有し、
前記シーリングフランジは、前記底部キャップの前記シートに装着される請求項31の通気弁アセンブリ。
【請求項34】
前記底壁の前記周縁部分は、前記シーリング部材のためのシートを形成した内面を有し、
前記通気弁の前記直立部材は、ベース部を有し、
前記通気弁は、前記直立部材から径方向について外側に延設される周縁部シーリングフランジを備え、
前記シーリングフランジは、前記底部キャップの前記シートに装着される請求項32の通気弁アセンブリ。
【請求項35】
前記通気円板は、円形状である請求項34の通気弁アセンブリ。
【請求項36】
前記溝は、環状である請求項34の通気弁アセンブリ。
【請求項37】
前記通気弁の前記頂上部分は、径方向について内側に延設される外側リムを有し、
前記リムは、上面と、下面とを有し、
前記溝は、前記直立壁の内面と前記リムの前記下面との合流部に配置されている請求項34の通気弁アセンブリ。
【請求項38】
前記溝は、下面を有し、
前記溝の前記下面は、前記直立壁の径方向について内側に垂れ下がっている内面のアバットメント部で終結する請求項37の通気弁アセンブリ。
【請求項39】
前記通気円板は、上面と、下面と、外側周縁部リムとを有し、
前記下面は、前記通気円板の前記周縁部リムから径方向について内側にずれている少なくとも1つの垂れ下がっている部材を備え、
前記少なくとも1つの垂れ下がっている部材は、前記通気弁の前記直立壁の内面に接触している請求項31の通気弁アセンブリ。
【請求項40】
前記通気円板の前記少なくとも1つの垂れ下がっている壁は、環状のスカートである請求項39の通気弁アセンブリ。
【請求項41】
前記通気円板は、前記通気円板を貫通する複数の孔を有し、
前記フラップが、前記通気円板の前記複数の孔を覆う請求項34の通気弁アセンブリ。
【請求項42】
前記通気円板は、前記溝から離れ、前記通気円板の前記第1の周縁部分の径方向について内側に位置する第2の周縁部分を有し、
前記複数の通気孔は、前記通気円板の前記第2の周縁部分に沿って、前記第2の周縁部分の範囲内に環状パターンに延設されて配置されている請求項41の通気弁アセンブリ。
【請求項43】
前記通気円板は、前記通気円板を貫通する2つの対向する通気孔を有する請求項41の通気弁アセンブリ。
【請求項44】
前記通気円板は、前記通気円板を貫通する6つの通気孔を有する請求項41の通気弁アセンブリ。
【請求項45】
前記通気円板の前記第2の周縁部分は、略平坦の上面を有する請求項41の通気弁アセンブリ。
【請求項46】
前記通気円板の前記第2の周縁部分は、略平坦の上面を有し、
前記複数の孔が、前記通気円板の前記第2の周縁部分の周りに、前記第2の周縁部分の範囲内に環状パターンに延設されて配置されている請求項42の通気弁アセンブリ。
【請求項47】
前記通気円板の前記第2の周縁部分は、上面を有し、
前記第2の周縁部分の前記上面は、径方向について前記通気孔の前記環状パターンのすぐ外側に位置する、前記フラップと接触し、凹凸加工された部分を有する請求項42の通気弁アセンブリ。
【請求項48】
前記通気円板の前記周縁部分の前記凹凸加工された部分は、環状形状の部分を有する請求項47の通気弁アセンブリ。
【請求項49】
前記少なくとも1つの通気孔は、垂直断面が円錐台形状の部分を有する請求項31の通気弁アセンブリ。
【請求項50】
それぞれの前記複数の通気孔は、垂直断面が円錐台形状の部分を有する請求項41の通気弁アセンブリ。
【請求項51】
前記少なくとも1つの通気孔は、下側部分と、上側部分とを有し、
前記下側部分は、垂直断面が円錐台形状の部分を有し、
前記上側部分は、垂直断面が円柱形状の部分を有する請求項31の通気弁アセンブリ。
【請求項52】
それぞれの前記複数の通気孔は、下側部分と、上側部分とを有し、
前記下側部分は、垂直断面が円錐台形状の部分を有し、
前記上側部分は、垂直断面が円柱形状の部分を有する請求項41の通気弁アセンブリ。
【請求項53】
前記底部キャップは、略5インチの液体を保持する液体計量コンテナの使用に適用可能で、
前記通気円板の上面での前記通気孔の上側部分の直径が略0.010インチ〜略0.030インチであり、
前記通気円板の下面での前記通気孔の下側部分の直径が略0.030インチ〜略0.060インチである請求項41の通気弁アセンブリ。
【請求項54】
前記通気弁の前記直立壁は、円筒形状である請求項31の通気弁アセンブリ。
【請求項55】
前記通気弁の前記頂上部分は、周縁部に径方向について内側に延設される外側リムを有し、
前記外側リムは、上面と、下面と、前記上面と前記下面とをつなぎ、径方向について内側に垂れ下がっている壁とを有し、
前記垂れ下がっている壁から、前記フラップが径方向について内側に延設されている請求項32の通気弁アセンブリ。
【請求項56】
前記フラップは、前記垂れ下がっている壁の下側部分から、径方向について内側に延設されている請求項55の通気弁アセンブリ。
【請求項57】
前記フラップは、前記垂れ下がっている壁から径方向について内側に向かうにつれて、下方向に湾曲する請求項56の通気弁アセンブリ。
【請求項58】
前記フラップは、前記垂れ下がっている壁の下側部分から径方向について内側に向かうにつれて、下方向に傾いている請求項55の通気弁アセンブリ。
【請求項59】
前記フラップは、前記垂れ下がっている壁から径方向について内側に向かうにつれて、下方向に湾曲する請求項55の通気弁アセンブリ。
【請求項60】
前記頂上部分の前記リムの前記下面が、前記通気円板の前記第1の周縁部分と接触する請求項59の通気弁アセンブリ。
【請求項61】
前記頂上部分の前記リムの前記下面が、前記通気円板の前記第1の周縁部分と接触する請求項55の通気弁アセンブリ。
【請求項62】
前記フラップは、環状構成部を有する請求項31の通気弁アセンブリ。
【請求項63】
前記薄いフレキシブルフラップは、エラストマー、熱可塑性ウレタン樹脂、天然ゴム及び合成ゴムから構成されるグループから選択された材料で形成される請求項31の通気弁アセンブリ。
【請求項64】
前記通気弁は、シリコン、エラストマー、熱可塑性ウレタン樹脂、天然ゴム及び合成ゴムから構成されるグループから選択された材料で形成される請求項31の通気弁アセンブリ。
【請求項65】
前記複数の通気孔のそれぞれは、円柱形状、円錐台形状及び前記形状の組み合わせから構成されるグループから選択された形状の部分を有する請求項36の通気弁アセンブリ。
【請求項66】
前記フラップは、環状構成部と、径方向について内側のエッジとを有し、
前記径方向について内側のエッジは、前記複数の孔を決定するリムをちょうど越えた、前記リムの径方向について内側の前記通気円板まで延設され、前記通気円板に接触している請求項42の通気弁アセンブリ。
【請求項67】
前記フラップは、環状構成部を有する請求項55の通気弁アセンブリ。
【請求項68】
前記通気弁の前記頂上部分の前記リムの前記上面は、前記底部キャップの前記高くなっている中央部分から通気弁を離し易くするための、少なくとも1つ以上の突出部を有する請求項55の通気弁アセンブリ。
【請求項69】
少なくとも1つの孔を備える通気円板の状態に形成される高くなっている中央部分を有する底部キャップの使用のための通気弁で、
前記底部キャップは、液体計量コンテナの底部開口端に取り付け可能であり、
前記通気弁は、頂上部分と、前記頂上部分まで上方向に延設され、前記頂上部と一体化する直立部材とを有し、
前記頂上部分は、前記通気円板で前記少なくとも1つの孔を覆い、径方向について内側に延設される薄いフレキシブルフラップを有し、
前記液体計量コンテナが直立した状態の際には、上に存在する液体が前記孔と直接接触し、前記孔を通って漏れることを防止するために、前記フラップの上方の前記コンテナの内部の前記液体の質量により、前記フラップが下方向に押圧され、前記少なくとも1つの通気孔を閉じ、
前記コンテナが授乳又は分配状態の際には、授乳又は分配の間の負圧により前記フレキシブルフラップが前記少なくとも1つの孔から離れる方向に曲がり、前記コンテナ内へ流れる通気空気のための通路を提供し、授乳又は分配の間に前記コンテナの内部に生じる真空を緩和する通気弁。
【請求項70】
前記直立部材は、ベース部と、前記ベース部から径方向について外側に延設される周縁部シーリングフランジとを有し、
前記シーリングフランジは、前記コンテナの前記底部開口端に前記底部キャップをシーリングした状態で取り付けるために用いられる請求項69の通気弁。
【請求項71】
通気弁の前記頂上部分は、周縁部に径方向について内側に延設される外側リムを有し、
前記外側リムは、上面と、下面と、前記上面と前記下面とをつなぎ、径方向について内側に垂れ下がっている壁とを有し、
前記径方向について内側に垂れ下がっている壁から、前記フラップが径方向について内側に延設されている請求項69の通気弁。
【請求項72】
前記フラップは、前記径方向について内側に垂れ下がっている壁から径方向について内側に向かうにつれて、下方向に湾曲する請求項71の通気弁アセンブリ。
【請求項73】
前記通気円板は、上面を有し、
通気弁の前記頂上部分の前記外側リムの前記下面が、前記通気円板の前記上面と接触する請求項72の通気弁。
【請求項74】
前記フラップは、前記通気円板の前記上面と接触し、前記少なくとも1つの孔を覆う径方向について内側のエッジを有する請求項73の通気弁。
【請求項75】
前記少なくとも1つの孔は、環状パターンの孔を備え、
前記フラップは、環状構成部を有し、前記環状パターンの孔を覆っている請求項71の通気弁。
【請求項76】
通気弁は、シリコン、エラストマー、熱可塑性ウレタン樹脂、天然ゴム及び合成ゴムから構成されるグループから選択された材料で形成される請求項71の通気弁。
【請求項77】
少なくとも1つの孔を有し、液体計量コンテナの底部開口端に取り付け可能な底部キャップの使用のための通気弁で、
頂上部分と、前記頂上部分まで上方向に延設され、前記頂上部と一体化する直立部材とを有する柔軟な通気弁と、
実質的に硬い通気円板と、
を具備し、
前記通気弁では、
前記頂上部分は、径方向について内側に延設される薄いフレキシブルフラップを有し、
前記直立壁は、内面を有し、
前記内面は、前記通気円板を着脱可能に取り付けるために形成される、径方向について外側に延設される溝を有し、
前記通気円板は、
前記通気円板を貫通する少なくとも1つの小孔と、前記溝に着脱可能に取り付けられる第1の周縁部分とを有し、
前記液体計量コンテナが直立した状態の際には、上に存在する液体が前記少なくとも1つの孔と直接接触し、前記孔を通って漏れることを防止するために、前記少なくとも1つの孔は、前記フラップが前記少なくとも1つの孔を覆うように配置され、前記フラップの上方の前記コンテナの内部の前記液体の質量により、前記フラップが下方向に押圧され、前記少なくとも1つの通気孔を閉じ、
前記コンテナが授乳又は分配状態の際には、授乳又は分配の間の負圧により前記フレキシブルフラップが前記少なくとも1つの孔から離れる方向に曲がり、前記コンテナ内へ流れる通気空気のための通路を提供し、授乳又は分配の間に前記コンテナの内部に生じる真空を緩和する通気弁。
【請求項78】
前記直立部材は、ベース部を有し、
前記ベース部は、前記ベース部から径方向について外側に延設される周縁部シーリングフランジを備え、
前記シーリングフランジは、前記コンテナの前記底部開口端に前記底部キャップをシーリングした状態で取り付けるために用いられる請求項77の通気弁。
【請求項79】
前記通気円板は、円形状であり、
前記溝は、環状である請求項77の通気弁。
【請求項80】
前記通気弁の前記頂上部分は、径方向について内側に延設される外側リムを有し、
前記外側リムは、上面と、下面とを有し、
前記溝は、前記直立壁の内面と前記外側リムの前記下面との合流部に配置されている請求項77の通気弁。
【請求項81】
前記溝は、下面を有し、
前記溝の前記下面は、前記直立壁の径方向について内側に垂れ下がっている内面のアバットメント部で終結する請求項77の通気弁。
【請求項82】
前記通気円板は、上面と、下面と、外側周縁部リムとを有し、
前記下面は、前記通気円板の前記周縁部リムから径方向について内側にずれている少なくとも1つの垂れ下がっている部材を備え、
前記少なくとも1つの垂れ下がっている部材は、前記通気弁の前記直立壁の内面に接触している請求項77の通気弁。
【請求項83】
前記通気円板は、前記通気円板を貫通する複数の孔を有し、
前記フラップが、前記通気円板の前記複数の孔を覆う請求項77の通気弁。
【請求項84】
前記通気円板は、前記通気円板の前記第1の周縁部分の径方向について内側に位置する第2の周縁部分を有し、
前記複数の通気孔は、前記通気円板の前記第2の周縁部分の周りに、前記第2の周縁部分の範囲内に環状パターンに延設されて配置されている請求項82の通気弁。
【請求項85】
前記第2の周縁部分は、略平坦の上面を有する請求項84の通気弁。
【請求項86】
前記第2の周縁部分は、上面を有し、
前記上面は、径方向について前記通気孔の前記環状パターンのすぐ外側に位置する、前記フラップと接触し、凹凸加工された部分を有する請求項84の通気弁。
【請求項87】
前記通気円板の前記周縁部分の前記凹凸加工された部分は、環状形状の部分を有する請求項86の通気弁。
【請求項88】
それぞれの前記複数の通気孔は、垂直断面が円錐台形状の部分を有する請求項77の通気弁。
【請求項89】
それぞれの前記複数の通気孔は、下側部分と、上側部分とを有し、
前記下側部分は、垂直断面が円錐台形状の部分を有し、
前記上側部分は、垂直断面が円柱形状の部分を有する請求項77の通気弁。
【請求項90】
前記通気弁の前記頂上部分は、周縁部に径方向について内側に延設される外側リムを有し、
前記外側リムは、上面と、下面と、前記上面と前記下面とをつなぎ、径方向について内側に垂れ下がっている壁とを有し、
前記垂れ下がっている壁から、前記フラップが径方向について内側に延設されている請求項77の通気弁。
【請求項91】
前記フラップは、前記垂れ下がっている壁の下側部分から径方向について内側に向かうにつれて、下方向に傾いている請求項90の通気弁。
【請求項92】
前記フラップは、前記垂れ下がっている壁から径方向について内側に向かうにつれて、下方向に湾曲する請求項90の通気弁。
【請求項93】
前記通気円板の上面での前記通気孔の上側部分の直径が略0.010インチ〜略0.030インチであり、
前記通気円板の下面での前記通気孔の下側部分の直径が略0.030インチ〜略0.060インチである請求項89の通気弁。
【請求項94】
前記フラップは、環状構成部を有する請求項77の通気弁。
【請求項95】
前記薄いフレキシブルフラップは、シリコン、エラストマー、熱可塑性ウレタン樹脂、天然ゴム及び合成ゴムから構成されるグループから選択された材料で形成される請求項77の通気弁。
【請求項96】
前記通気弁は、シリコン、エラストマー、熱可塑性ウレタン樹脂、天然ゴム及び合成ゴムから構成されるグループから選択された材料で形成される請求項77の通気弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図19A】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【公表番号】特表2010−513162(P2010−513162A)
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−542919(P2009−542919)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際出願番号】PCT/US2007/026043
【国際公開番号】WO2008/079282
【国際公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【出願人】(500365915)プレイテックス プロダクツ エルエルシー (56)
【Fターム(参考)】