説明

商品供給・集積装置

【課題】 商品供給・集積装置において供給コンベアでの商品の系外排出を防止する。
【解決手段】 複数の商品Pを下流側に向かって供給する供給コンベア2と、商品Pを所定個数ずつ集積した状態で下流側に向かって搬送する集積コンベア3と、供給コンベア2から商品Pを取り出して集積コンベア3に移載して集積させるパラレルロボット4と、パラレルロボット4の可動範囲Mに設けられ、パラレルロボット4により供給コンベア2から取り出された商品Pを一時的に仮置きしておくための仮置台5とを設ける。パラレルロボット4は、供給コンベア2により供給された商品Pが可動範囲Mを越えてオーバーフローすることで系外排出される前に、供給コンベア2により供給された商品Pを仮置台5に移載して仮置きするとともに、仮置台5に仮置きされた商品Pを集積コンベア3に移載するように駆動制御される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、供給コンベアにより供給される複数の商品を所定個数ずつ集積しつつ下流側に搬送するための商品供給・集積装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カップ麺やカップ入りアイスクリーム等のカップ商品、瓶入りジュースやボトル容器入り洗剤等のボトル商品、あるいは煙草や菓子等のパッケージ商品を段ボール箱等の容器内に効率良く充填するために、容器内への充填前にこれらの商品を整列させつつ集積させる商品集積装置が用いられている。
【0003】
従来の商品集積装置は、特開平8−133228号公報に示すように、商品を供給する供給コンベアの下流端側において、供給コンベアと直交する方向に移動可能に設けられ、複数のガイド溝が形成された櫛歯状の整列ガイドを有している(同公報の図1ないし図8参照)。
【0004】
この場合には、供給コンベアから供給されてきた商品は、整列ガイドのいずれかの空のガイド溝に順次導入され、当該ガイド溝に所定個数の商品が集積されれば、整列ガイドを移動させて、他の空のガイド溝に供給コンベアからの商品を所定個数導入して集積させる。以下、同様にして、整列ガイドを移動させつつ、空のガイド溝に供給コンベアからの商品を所定個数ずつ導入して集積させる。その一方、空のガイド溝への商品導入時には、集積処理が完了したガイド溝内の所定個数の商品をロボットアームが取り上げて、容器に充填する充填処理が行われる。
【0005】
前記従来の構成では、供給コンベアから供給されてくる商品が整列ガイドのガイド溝内に順次導入されるとき、各商品は互いに衝突することになるため、上述したようなカップ商品、ボトル商品およびパッケージ商品のような、容器で保護された商品に適した手法であるといえる。
【0006】
したがって、袋詰めの菓子類のように、商品を互いに衝突させると中身の菓子類が破損する恐れのある商品の場合には、前記従来の商品集積装置を用いることはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、袋詰め菓子類のような袋詰め商品の場合、供給コンベアとしてバケットコンベアを用い、バケットコンベアの各バケット内に商品を収容した状態で、下流側に向かって各商品を順次供給している最中に、ロボットアームが複数のバケット内の各商品を取り上げ、バケットコンベアとは別の場所に各商品を集積させつつ載置することで、商品の集積を行うことも考えられる。
【0008】
ところが、商品を集積させる場所を、供給コンベアとは別に設けたバケットコンベア(集積コンベア)の搬送面上にしたような場合に、供給コンベア側でロボットアームにより取り出されずに未処理のまま排出(つまり系外排出)される商品の発生を未然に防止するため、集積コンベアの処理量を供給コンベアの処理量より高く設定した場合でも、ロボットアームの可動範囲が所定の範囲に制限される関係上、供給コンベアから当該可動範囲に進入してきた商品に対するロボットアームによる取出しタイミングや、当該可動範囲に進入してくる集積コンベアのバケットの進入タイミングの如何などによっては、供給コンベアから供給される商品がロボットアームの可動範囲を越えてオーバーフローし、その結果、オーバーフローした商品が系外排出される場合も発生し得る。
【0009】
このとき、系外排出された商品は、良品であるにも拘わらず、無駄に系外排出されており、このため、これらの商品を再び供給コンベアの搬送面上に戻してやる必要があり、本来必要でない余分な作業が生じることになって、非効率的である。
【0010】
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、供給コンベアから取り出された商品を集積コンベア上に集積させる商品供給・集積装置において、供給コンベア側で商品の系外排出が生じるのを確実に防止できるようにすることにある。また、本発明は、とくに袋詰め商品の供給・集積処理を効率よく行える商品供給・集積装置および商品供給・集積方法を提供しようとしている。さらに、本発明は、小袋に収容されて供給される袋詰め商品を上下に所定個数ずつ集積させることにより、これらの袋詰め商品を後段の装置で大袋に包装できるようにするための商品供給・集積方法および商品供給・集積装置を提供しようとしている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1の発明は、供給される商品を所定個数ずつ集積するための商品供給・集積装置であって、複数の商品を下流側に向かって供給する供給コンベアと、商品を所定個数ずつ集積した状態で下流側に向かって搬送する集積コンベアと、供給コンベアから取り出された商品を集積コンベアに移載して集積させる移載ロボットと、移載ロボットの可動範囲に設けられ、移載ロボットにより供給コンベアから取り出された商品を一時的に仮置きしておくための仮置台とを備えている。移載ロボットは、供給コンベアにより供給される商品が移載ロボットの可動範囲を越えてオーバーフローすることで系外排出される前に、供給コンベアにより供給される商品を仮置台に移載して仮置きし、仮置台に仮置きされた商品を集積コンベアに移載して集積させるように駆動制御されている。
【0012】
請求項1の発明によれば、供給コンベアにより商品が下流側に向かって供給されている際に、移載ロボットにより供給コンベア上の商品が取り出されて集積コンベア上に所定個数ずつ移載されて集積されることで、集積処理が行われる。
【0013】
この場合において、供給コンベアにより供給される商品が移載ロボットの可動範囲を越えてオーバーフローすることで系外排出される前に、移載ロボットは、供給コンベアにより供給される商品を仮置台に移載して仮置きする。そして、移載ロボットは、仮置台に仮置きされた商品を集積コンベアに移載して集積させる。
【0014】
これにより、供給コンベア側で商品の系外排出が生じるのを防止でき、商品の供給・集積処理を効率よく行えるようになる。
【0015】
請求項2の発明では、請求項1において、供給コンベアが、各々商品を収容し得る複数のバケットを有するバケットコンベアから構成されており、商品の供給時には連続運転されまたは間欠運転されている。
【0016】
請求項3の発明では、請求項1において、集積コンベアが、各々商品を収容し得る複数のバケットを有するバケットコンベアから構成されており、商品の搬送時には連続運転されまたは間欠運転されている。
【0017】
請求項4の発明では、請求項1において、集積コンベアによる単位時間当たりの商品処理量が、供給コンベアによる単位時間当たりの商品処理量を上回っている。
【0018】
この場合には、供給コンベアにより供給される商品が移載ロボットの可動範囲を越えてオーバーフローするのを未然に防止でき、供給コンベア側で商品の系外排出が発生するのを防止できる。
【0019】
請求項5の発明では、請求項1において、仮置台が、供給コンベアおよび集積コンベア間に並設されている。
【0020】
請求項6の発明では、請求項1において、移載ロボットが、複数のパラレルリンク機構からなるパラレルロボットから構成されている。
【0021】
請求項7の発明では、請求項1において、移載ロボットの可動範囲における集積コンベアには、集積コンベアに対する商品の移載処理が可動範囲内で完了するように集積コンベアに対して商品の移載を開始すべき所定の移載開始区間が設定されており、移載ロボットは、集積コンベアの移載開始区間に空のバケットが進入しかつ供給コンベアから可動範囲内に所定個数の商品が供給されたときに、所定個数の商品を集積コンベアの空のバケットに移載するように駆動制御されている。
【0022】
この場合には、集積コンベアにおける空のバケットの進入タイミングに基づいて、商品の移載および集積処理が確実に実行されることになる。
【0023】
請求項8の発明では、請求項1において、移載ロボットの可動範囲における集積コンベアには、集積コンベアに対する商品の移載処理が可動範囲内で完了するように集積コンベアに対して商品の移載を開始すべき所定の移載開始区間が設定されており、移載ロボットは、集積コンベアの移載開始区間に空のバケットが進入したとき、供給コンベアから可動範囲に所定個数の商品が供給されていなければ、供給コンベアにより供給された商品を仮置台に移載して仮置きするように駆動制御されている。
【0024】
この場合には、集積コンベアにおける空のバケットの進入タイミングに基づいて商品の移載および集積処理が確実に実行されるとともに、供給コンベア側で商品の系外排出が生じるのを確実に防止できる。
【0025】
請求項9の発明では、請求項1において、移載ロボットの可動範囲における集積コンベアには、集積コンベアに対する商品の移載処理が可動範囲内で完了するように集積コンベアに対して商品の移載を開始すべき所定の移載開始区間が設定されており、移載ロボットは、供給コンベアから可動範囲に所定個数の商品が供給されたとき、集積コンベアの移載開始区間に空のバケットが進入していなければ、供給コンベアにより供給された商品を仮置台に移載して仮置きするように駆動制御されている。
【0026】
この場合には、供給コンベアにおける商品供給タイミングに基づいて商品の移載および集積処理が確実に実行されるとともに、供給コンベア側で商品の系外排出が生じるのを確実に防止できる。
【0027】
請求項10の発明は、供給される商品を所定個数ずつ集積するための商品供給・集積方法であって、以下の工程を備えている。
i)複数の商品を供給コンベアにより下流側に向かって供給する工程。
ii) 供給コンベア上の商品を移載ロボットにより取り出し、集積コンベア上に移載して所定個数ずつ集積させた状態で下流側に向かって搬送する工程。
iii) 供給コンベアにより供給される商品が移載ロボットの可動範囲を越えてオーバーフローすることで系外排出される前に、供給コンベアから供給された商品を移載ロボットにより仮置台に移載して仮置きし、仮置台に仮置きされた商品を移載ロボットにより集積コンベアに移載して集積させる工程。
【0028】
請求項10の発明によれば、供給コンベアにより商品が下流側に向かって供給されている際に、移載ロボットにより供給コンベア上の商品が取り出されて集積コンベア上に所定個数ずつ移載されて集積されることで、集積処理が行われる。
【0029】
この場合において、供給コンベアにより供給される商品が移載ロボットの可動範囲を越えてオーバーフローすることで系外排出される前に、移載ロボットは、供給コンベアにより供給される商品を仮置台に移載して仮置きする。そして、移載ロボットは、仮置台に仮置きされた商品を集積コンベアに移載して集積させる。
【0030】
これにより、供給コンベア側で商品の系外排出が生じるのを防止でき、商品の供給・集積処理を効率よく行えるようになる。
【0031】
請求項11の発明では、請求項10において、集積コンベアによる単位時間当たりの商品処理量が、供給コンベアによる単位時間当たりの商品処理量を上回っている。
【0032】
この場合には、供給コンベアにより供給される商品が移載ロボットの可動範囲を越えてオーバーフローするのを未然に防止でき、供給コンベア側で商品の系外排出が発生するのを防止できる。
【0033】
請求項12の発明では、請求項10において、移載ロボットが、複数のパラレルリンク機構からなるパラレルロボットから構成されている。
【0034】
請求項13の発明では、請求項10において、移載ロボットの可動範囲における集積コンベアには、集積コンベアに対する商品の移載処理が可動範囲内で完了するように集積コンベアに対して商品の移載を開始すべき所定の移載開始区間が設定されており、移載ロボットは、集積コンベアの移載開始区間に空のバケットが進入しかつ供給コンベアから可動範囲内に所定個数の商品が供給されたときに、所定個数の商品を集積コンベアの空のバケットに移載するように駆動制御されている。
【0035】
この場合には、集積コンベアにおける空のバケットの進入タイミングに基づいて、商品の移載および集積処理が確実に実行されることになる。
【0036】
請求項14の発明では、請求項10において、移載ロボットの可動範囲における集積コンベアには、集積コンベアに対する商品の移載処理が可動範囲内で完了するように集積コンベアに対して商品の移載を開始すべき所定の移載開始区間が設定されており、移載ロボットは、集積コンベアの移載開始区間に空のバケットが進入したとき、供給コンベアから可動範囲内に所定個数の商品が供給されていなければ、供給コンベアにより供給された商品を仮置台に移載して仮置きするように駆動制御されている。
【0037】
この場合には、集積コンベアにおける空のバケットの進入タイミングに基づいて商品の移載および集積処理が確実に実行されるとともに、供給コンベア側で商品の系外排出が生じるのを確実に防止できる。
【0038】
請求項15の発明では、請求項10において、移載ロボットの可動範囲における集積コンベアには、集積コンベアに対する商品の移載処理が可動範囲内で完了するように集積コンベアに対して商品の移載を開始すべき所定の移載開始区間が設定されており、移載ロボットは、供給コンベアから可動範囲内に所定個数の商品が供給されたとき、集積コンベアの移載開始区間に空のバケットが進入していなければ、供給コンベアにより供給された商品を仮置台に移載して仮置きするように駆動制御されている。
【0039】
この場合には、供給コンベアにおける商品供給タイミングに基づいて商品の移載および集積処理が確実に実行されるとともに、供給コンベア側で商品の系外排出が生じるのを確実に防止できる。
【発明の効果】
【0040】
以上のように、本発明によれば、供給コンベアにより供給される商品が移載ロボットの可動範囲を越えてオーバーフローすることで系外排出される前に、移載ロボットが、供給コンベアにより供給される商品を仮置台に移載して仮置きし、仮置台に仮置きされた商品を集積コンベアに移載して集積させるようにしたので、供給コンベア側で商品の系外排出が生じるのを防止でき、商品の供給・集積処理を効率よく行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施例による商品供給・集積装置の側面概略図である。
【図2】図1の平面概略図である。
【図3】前記商品供給・集積装置(図1)の平面概略図であって、商品の流れを説明するための図である。
【図4】前記商品供給・集積装置(図1)を構成する供給コンベアの正面概略図である。
【図5】前記商品供給・集積装置(図1)を構成する集積コンベアの正面概略図である。
【図6】前記商品供給・集積装置(図1)を構成する仮置台の正面概略図である。
【図7A】前記商品供給・集積装置(図1)による商品供給・集積動作を時系列的に説明するための模式図である。
【図7B】前記商品供給・集積装置(図1)による商品供給・集積動作を時系列的に説明するための模式図である。
【図7C】前記商品供給・集積装置(図1)による商品供給・集積動作を時系列的に説明するための模式図である。
【図7D】前記商品供給・集積装置(図1)による商品供給・集積動作を時系列的に説明するための模式図である。
【図7E】前記商品供給・集積装置(図1)による商品供給・集積動作を時系列的に説明するための模式図である。
【図7F】前記商品供給・集積装置(図1)による商品供給・集積動作を時系列的に説明するための模式図である。
【図8】前記商品供給・集積装置(図1)による商品供給・集積動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図3は、本発明の一実施例による商品供給・集積装置を示している。なお、これらの図のうち、図2では、図示の便宜上、商品が省略された状態が示されている。また、ここでは、小袋にピロー包装された商品(例えば菓子類)を処理する場合を例にとる。
【0043】
図1ないし図3に示すように、この商品供給・集積装置1は、複数の商品Pを下流側(図2、図3矢印a方向および図1紙面手前側)に向かって供給する供給コンベア2と、間隔を隔てて供給コンベア2に並設され、商品Pが所定個数(ここでは3個)ずつ上下に集積した状態で下流側(図2、図3矢印b方向および図1紙面手前側)に向かって搬送する集積コンベア3と、供給コンベア2から商品Pを取り出して集積コンベア3に移載して集積させる移載ロボットとしてのパラレルロボット4と、パラレルロボット4により供給コンベア2から取り出された商品Pを一時的に仮置きしておくための仮置台5とを備えている。
【0044】
パラレルロボット4は、図1および図2に示すように、供給コンベア2、集積コンベア3および仮置台5の上方に架設された上部フレーム10に支持されており、均等間隔で配置された3個のサーボモータ(アクチュエータ)41、42、43と、上端がこれらのサーボモータ41、42、43の各出力軸にヒンジ連結されるとともに、それぞれ斜め下方に延びて下端が互いにヒンジ連結されたパラレルリンク対(パラレルリンク機構)44、45、46と、パラレルリンク対44、45、46の下端に取り付けられ、商品Pを吸着保持する吸着パッド47とを有している。吸着パッド47は、図示しないエアホースを介して真空ポンプ48に接続されている。なお、図2中、一点鎖線で示す六角形状の領域Mは、パラレルロボット4の可動範囲を示している。可動範囲Mは、図3に示すように、仮置台5をカバーするとともに、供給コンベア2の大部分および集積コンベア3の上流側部分をカバーしている。
【0045】
供給コンベア2は、図4に示すように、駆動スプロケット20および従動スプロケット21に巻き掛けられた無端状のチェーン22と、当該チェーン22上に所定間隔を隔てて取り付けられるとともに各々商品Pを収容し得る多数のバケット23とからなるバケットコンベアから構成されている。
【0046】
供給コンベア2の上流側(図3、図4左側)には、当該供給コンベア2に対して商品Pを導入するための導入コンベア(ベルトコンベア)6が配設されている。導入コンベア6には、当該導入コンベア6の上流側に配置されたピロー包装機(図示せず)により小袋にピロー包装された商品Pが下流側に向かって流れてくる。導入コンベア6の下流端近傍の上方には、導入コンベア6の下流端から供給コンベア2に対して商品Pが導入されたか否かを検出する導入検出センサ7が設けられている。また、導入検出センサ7の下流側において供給コンベア2の側方には、供給コンベア2からパラレルロボット4の可動範囲Mに供給される商品Pの個数をカウントするカウンタ8が設けられている。
【0047】
供給コンベア2は、この例では、1バケット分ずつ間欠運転されるようになっている。すなわち、導入コンベア6から供給コンベア2の空のバケット23に商品Pが導入されたことが導入検出センサ7により検出されると、供給コンベア2は間欠駆動されて1バケット分進むことになる。
【0048】
集積コンベア3は、図5に示すように、駆動スプロケット30および従動スプロケット(図示せず)に巻き掛けられた無端状のチェーン32と、当該チェーン32上に所定間隔を隔てて取り付けられるとともに各々商品Pを収容し得る多数のバケット33とからなるバケットコンベアから構成されている。また、集積コンベア3の駆動軸には、当該駆動軸の回転速度を検出するためのロータリーエンコーダ9が連結されている(図3参照)。
【0049】
集積コンベア3は、この例では、連続運転されているが、1バケット分ずつ間欠運転するようにしてもよい。いずれの場合であっても、集積コンベア3による単位時間当たりの商品処理量は、供給コンベア2による単位時間当たりの商品処理量(商品供給量)を上回るように設定されている。これは、供給コンベア2により供給される商品Pが、集積コンベア3の側に移載処理されることなく、装置外部に排出(つまり系外排出)されるのを未然に防止するためである。
【0050】
仮置台5は、供給コンベア2および集積コンベア3の間に配設されており、図6に示すように、ベース面50の上に所定間隔を隔てて取り付けられた複数個(ここでは6個)のバケット51を有している。
【0051】
上述のように構成される商品供給・集積装置1による商品供給・集積処理について、図3を参照しつつ、図7A〜図7Fの模式図および図8のフローチャートを用いて説明する。ここでは、集積コンベア3のバケット33に6個の商品Pを上下3段ずつ縦2列で集積させる場合を例にとって説明する。
【0052】
なお、図7A〜図7F中、Cは供給コンベアを、Cは集積コンベアをそれぞれ示している。供給コンベアCの各バケット23の下の小さな数字1〜15は、各バケット23が移動していることを明示するために、便宜上付されたものである。また、区間Tは、集積コンベアCの空のバケット33が当該区間T内にあるときに、供給コンベアCからこのバケット33に対して移載処理を開始すべき移載開始区間を示しており、区間T(=T+T2)は、パラレルロボット4の可動範囲M(図3)のコンベア方向の長さを示している。別の言い方をすれば、区間Tは、パラレルロボット4の可動範囲Mの領域内で6個すべての商品Pの集積処理を完了できるようにするために、供給コンベアCから集積コンベア3のバケット33に対して移載処理を開始しなければならない移載開始区間を示している。また、区間T(図示の便宜上、図7A、図7Bにのみ図示)は、パラレルロボット4の可動範囲Mの終端側に設けられており、供給コンベアCから供給された商品Pが当該区間Tに移動したときには、当該区間T内の商品Pを仮置台5に仮置きしなければならない仮置区間である。
【0053】
図8のステップS1においては、供給コンベアCに商品Pが供給されるのを待つ。供給コンベアCへの商品Pの供給は、導入検出センサ7(図3参照)により検出される。供給コンベアCに商品Pが供給されれば、ステップS2に移行する。
【0054】
ステップS2では、集積コンベアCの移載開始区間Tに空のバケット33が進入したか否かを判断する。図7Aに示すように、集積コンベアCの移載開始区間Tに空のバケット33が進入すれば、図8のステップS3に移行する。ステップS3では、供給コンベアCの区間T内に所定個数のn個(この例では6個)の商品Pが供給されたか否かを判断する。区間T内に供給される商品Pの個数は、カウンタ8(図3参照)によりカウントされる。図7Aに示すように、供給コンベアCの区間T内に6個の商品Pが供給されれば、図8のステップS4に移行する。
【0055】
ステップS4では、パラレルロボット4の吸着パッド47により、供給コンベアCから商品Pを取り出して、これを集積コンベアCの空のバケット33に移載して集積させる商品集積処理を行う。
【0056】
この場合には、図7Bに示すように、供給コンベアCの区間T内に供給された商品Pのうちの先頭の2個の商品Pを取り出して、集積コンベアCの空のバケット33に移載する。続いて、図7Cに示すように、供給コンベアCの区間T内に残された商品Pのうちの先頭の2個の商品Pを取り出して、集積コンベアCの同じバケット33に移載する。このとき、すでにバケット33内に移載されていた各商品Pの上に重ねて移載する。次に、図7Dに示すように、同様に、供給コンベアCの区間T内に残された商品Pのうちの先頭の2個の商品Pを取り出して、集積コンベアCの同じバケット33に移載する。このとき、すでにバケット33内に移載されていた各商品Pの上に重ねて移載する。これにより、図7Dに示すように、商品集積処理が行われた集積コンベアCのバケット33には、6個の商品Pが上下3段ずつ縦2列で集積されることになる。
【0057】
このように集積コンベア3により上下3段ずつ縦2列で6個ずつ集積された各商品Pは、下流側に搬送されて、図示しないロボット(ピロー包装機)により、大袋に6個ずつ充填(ピロー包装)されるようになっている。
【0058】
また、商品集積処理が完了したとき、6個の商品Pを収容するバケット33は、集積コンベアCの区間T内(つまり、パラレルロボット4の可動範囲Mの領域内)の終端側に位置している(図7D参照)。
【0059】
当該商品供給・集積装置1においては、集積コンベアCの移載開始区間Tに空のバケット33が進入した直後に供給コンベアCから集積コンベアCに対して商品Pの移載および集積処理を開始したので、6個すべての商品Pの集積処理が完了した場合でも、バケット33がパラレルロボット4の可動範囲Mの領域内の終端側に位置している。このことは、逆の言い方をすれば、集積コンベアCの空のバケット33が区間Tを越えて区間Tに進入したときに商品Pの移載および集積処理を開始した場合には、パラレルロボット4の可動範囲Mの領域内で6個の商品Pのすべてについて集積処理を完了できないということである。
【0060】
次に、図8のステップS5において、処理を終了すべきか否か判断する。引き続いて処理を続行する場合には、ステップS1に戻り、ステップS1〜S5の処理を繰り返して行う。
【0061】
ステップS3において、供給コンベアCの区間T内にn個(6個)の商品Pが供給されていないと判断されたとき、これは、図7Eに示すように、集積コンベアCの移載開始区間Tに次の空のバケット33が進入したときに供給コンベアCの区間T内に商品Pが4個(<6個)しか供給されていないような場合であり、このとき、ステップS6に移行する。ステップS6では、供給コンベアCおよび仮置台5に合計n個(6個)の商品Pが有るか否かを判断する。
【0062】
ステップS6において、供給コンベアCおよび仮置台5に合計n個の商品Pがないと判断されれば、ステップS7に移行する。ステップS7では、供給コンベアCの区間Tに商品Pが有るか否かを判断する。
【0063】
ステップS7において、供給コンベアCの区間Tに商品Pが有ると判断されれば、ステップS8に移行する。ステップS8では、パラレルロボット4の吸着パッド47により、供給コンベアCの区間Tから商品Pを取り出し、これを仮置台5の空のバケット51に移載して一時的に仮置く。ステップS8での処理後、ステップS5に移行する。また、ステップS7において、供給コンベアCの区間Tに商品Pがないと判断されれば、ステップS1に戻る。
【0064】
また、ステップS6において、供給コンベアCおよび仮置台5に合計n個の商品Pが有ると判断されれば、ステップS9に移行する。ステップS9では、仮置台5およびC上の商品Pをパラレルロボット4の吸着パッド47により、集積コンベアCの空のバケット33に移載して集積する商品集積処理を行う。なお、この場合には、仮置台5上にn個の商品Pが仮置きされていて、仮置台5上の商品Pのみを集積コンベアCの空のバケット33に移載する場合も含まれる。ステップS9での処理後、ステップS5に移行する。
【0065】
ステップS2において、集積コンベアCの移載開始区間Tに空のバケット33が進入していないと判断されれば、ステップS7に移行して、ステップS7での処理を実行する。
【0066】
このように本実施例によれば、パラレルロボット4は、集積コンベアCの移載開始区間Tに空のバケット33が進入しかつ供給コンベアCから区間T内(つまり、パラレルロボット4の可動範囲Mの領域内)に所定個数の商品Pが供給されたときに、これらの商品Pを集積コンベアCの空のバケット33に移載するように駆動制御されている。
【0067】
これにより、パラレルロボット4の可動範囲Mの領域内で、集積コンベアCに対する供給コンベアCの所定個数の商品Pの集積処理を完了することが可能である。
【0068】
また、本実施例では、仮置台5を設けるとともに、集積コンベアCの移載開始区間Tに空のバケット33が進入しかつ供給コンベアCから区間T内に所定個数n個の商品Pが供給されていない場合(図7E参照)において、供給コンベアCおよび仮置台5に合計n個の商品Pがなくしかも供給コンベアCの区間Tに商品Pがある場合に、供給コンベアCの区間T内の商品Pを仮置台5に仮置くようにしたので、供給コンベアCから供給された商品Pがパラレルロボット4の可動範囲Mを越えてオーバーフローすることで系外排出されるのを確実に防止できる。
【0069】
これについて、図7Eおよび図7Fを用いて補足説明する。
図7Eに示すように、集積コンベアCの移載開始区間Tに空のバケット33が進入したとき、供給コンベアCから区間T内に4個(<6個)の商品Pが供給されていたとする。このとき、区間T内に供給された4個の商品Pが取り出されることなくそのまま残るとすると、図7Fに示すように、集積コンベアCの移載開始区間Tに次の空のバケット33が進入してくるまでに、供給コンベアCから区間T内に供給される商品Pの個数が6個に到達してしまうことになる。
【0070】
このような場合には、集積コンベアCの移載開始区間Tに次の空のバケット33が進入してきた直後に供給コンベアCから集積コンベアCに対して商品Pの移載および集積処理を開始したとしても、6個すべての商品Pについて移載・集積処理を完了するまでに、供給コンベアCから供給された商品Pが区間T(つまり、パラレルロボット4の可動範囲M)を越えてオーバーフローしてしまい、商品の系外排出が発生することになる。
【0071】
しかしながら、本実施例では、集積コンベアCの移載開始区間Tに空のバケット33が進入しかつ供給コンベアCから区間T内に所定個数n個の商品Pが供給されていない場合において、供給コンベアCおよび仮置台5に合計n個の商品Pがなくしかも供給コンベアCの区間Tに商品Pがある場合には、パラレルロボット4により供給コンベアCの区間T内の商品Pを外部に取り出すようにしたので、供給コンベアCから供給された商品Pがパラレルロボット4の可動範囲Mを越えてオーバーフローするのを確実に防止でき、系外排出の発生を確実に防止できる。このようにして、商品の供給・集積処理を効率よく行えるようになる。
【0072】
前記実施例では、装置の制御フローとして、図8に示すようなフローチャートを用いたが、本発明に適用される制御フローはこれに限定されるものではない。
【0073】
供給コンベアCから区間T内に所定個数の商品Pが供給されかつ集積コンベアCの移載開始区間Tに空のバケット33が進入していないときには(図7F参照)、パラレルロボット4により供給コンベアCの区間T内の商品Pを仮置台5に仮置くようにしてもよい。この場合においても、供給コンベアCから供給された商品Pがパラレルロボット4の可動範囲Mを越えてオーバーフローするのを確実に防止して、系外排出の発生を確実に防止でき、商品の供給・集積処理を効率よく行えるようになる。
【0074】
前記実施例では、処理される商品Pとして、小袋にピロー包装された商品を例にとって説明したが、本発明は、その他の種々の商品に適用可能である。
【0075】
前記実施例では、集積コンベア3に対して商品Pを上下に3個ずつ積層して縦2列で並べることにより商品Pが集積される例を示したが、本発明による集積の仕方はこれには限定されない。商品の集積の仕方としては、各商品を1個ずつ平積みする場合や、各商品を刺身状に並べる、つまり商品の一端側をこれと隣り合う商品の他端側とを一部オーバラップさせて並べる場合なども含まれる。
【0076】
前記実施例では、仮置台5を、間隔を隔てて並設された供給コンベア2および集積コンベア3の間に配設した例を示したが、本発明の適用はこれには限定されない。供給コンベア2および集積コンベア3の間に間隔を設けずに各コンベア2、3を並設するとともに、仮置台5を供給コンベア2または集積コンベア3の外側(ただしパラレルロボット4の可動範囲Mの領域内)に配設するようにしてもよい。
【0077】
また、このとき、仮置台5をパラレルロボット4の可動範囲Mの領域外に配置することも可能である。この場合には、パラレルロボット4とは別個に第2のパラレルロボットまたは移載ロボットを設け、供給コンベア2から集積コンベア3への商品Pの移載をパラレルロボット4により行い、供給コンベア2から仮置台5への移載および仮置台5から集積コンベア3への移載を第2のパラレルロボットまたは移載ロボットにより行うようにする。すなわち、この場合には、パラレルロボット4の可動範囲Mと、第2のパラレルロボットまたは移載ロボットの可動範囲とが一部オーバラップしている。
【0078】
前記実施例では、供給コンベア2から集積コンベア3に対して商品Pを移載する移載ロボットの好ましい例として、パラレルロボット4を採用した例を示した。一般に、パラレルロボットのパラレルリンク機構は、各アクチュエータの駆動制御(つまり各出力軸の回転量および回転方向の制御)によって、水平方向および鉛直方向に高速で移動して一定の3次元空間内の任意の位置に高速で移動するため、各パラレルリンク機構の下端に設けられた吸着パッドも一定の3次元空間内の任意の位置に高速で移動する。このため、それぞれ運転中の供給コンベア2および集積コンベア3間の商品の移載にもっとも適しているといえる。しかしながら、本発明では、その他の多関節ロボットを用いることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0079】
以上のように、本発明は、運転中の供給コンベアから取り出した商品を同様に運転中の集積コンベアに移載して集積させる商品供給・集積装置に適しており、とくに移載ロボットとしてパラレルロボットを用いた商品供給・集積装置に有用である。
【符号の説明】
【0080】
1: 商品供給・集積装置

2: 供給コンベア
23: バケット

3: 集積コンベア
33: バケット

4: パラレルロボット(移載ロボット)
44、45、46: パラレルリンク対(パラレルリンク機構)

5: 仮置台

M: 可動範囲

: 移載開始区間

P: 商品
【先行技術文献】
【特許文献】
【0081】
【特許文献1】特開平8−133228号公報公報(図1ないし図8参照)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
供給される商品を所定個数ずつ集積するための商品供給・集積装置であって、
複数の商品を下流側に向かって供給する供給コンベアと、
商品を所定個数ずつ集積した状態で下流側に向かって搬送する集積コンベアと、
前記供給コンベアから取り出された商品を前記集積コンベアに移載して集積させる移載ロボットと、
前記移載ロボットの可動範囲に設けられ、前記移載ロボットにより前記供給コンベアから取り出された商品を一時的に仮置きしておくための仮置台とを備え、
前記移載ロボットは、前記供給コンベアにより供給される商品が前記可動範囲を越えてオーバーフローすることで系外排出される前に、前記供給コンベアにより供給される商品を前記仮置台に移載して仮置きするとともに、前記仮置台に仮置きされた商品を前記集積コンベアに移載して集積させるように駆動制御されている、
ことを特徴とする商品供給・集積装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記供給コンベアが、各々商品を収容し得る複数のバケットを有するバケットコンベアから構成されており、商品の供給時には連続運転されまたは間欠運転されている、
ことを特徴とする商品供給・集積装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記集積コンベアが、各々商品を収容し得る複数のバケットを有するバケットコンベアから構成されており、商品の搬送時には連続運転されまたは間欠運転されている、
ことを特徴とする商品供給・集積装置。
【請求項4】
請求項1において、
前記集積コンベアによる単位時間当たりの商品処理量が、前記供給コンベアによる単位時間当たりの商品処理量を上回っている、
ことを特徴とする商品供給・集積装置。
【請求項5】
請求項1において、
前記仮置台が、前記供給コンベアおよび前記集積コンベア間に並設されている、
ことを特徴とする商品供給・集積装置。
【請求項6】
請求項1において、
前記移載ロボットが、複数のパラレルリンク機構からなるパラレルロボットから構成されている、
ことを特徴とする商品供給・集積装置。
【請求項7】
請求項1において、
前記移載ロボットの前記可動範囲における前記集積コンベアには、当該集積コンベアに対する商品の移載処理が前記可動範囲内で完了するように当該集積コンベアに対して商品の移載を開始すべき所定の移載開始区間が設定されており、
前記移載ロボットは、前記集積コンベアの前記移載開始区間に空のバケットが進入しかつ前記供給コンベアから前記可動範囲内に所定個数の商品が供給されたときに、前記所定個数の商品を前記集積コンベアの前記空のバケットに移載するように駆動制御されている、
ことを特徴とする商品供給・集積装置。
【請求項8】
請求項1において、
前記移載ロボットの前記可動範囲における前記集積コンベアには、当該集積コンベアに対する商品の移載処理が前記可動範囲内で完了するように当該集積コンベアに対して商品の移載を開始すべき所定の移載開始区間が設定されており、
前記移載ロボットは、前記集積コンベアの前記移載開始区間に空のバケットが進入したとき、前記供給コンベアから前記可動範囲に所定個数の商品が供給されていなければ、前記供給コンベアにより供給された商品を前記仮置台に移載して仮置きするように駆動制御されている、
ことを特徴とする商品供給・集積装置。
【請求項9】
請求項1において、
前記移載ロボットの前記可動範囲における前記集積コンベアには、当該集積コンベアに対する商品の移載処理が前記可動範囲内で完了するように当該集積コンベアに対して商品の移載を開始すべき所定の移載開始区間が設定されており、
前記移載ロボットは、前記供給コンベアから前記可動範囲に所定個数の商品が供給されたとき、前記集積コンベアの前記移載開始区間に空のバケットが進入していなければ、前記供給コンベアにより供給された商品を前記仮置台に移載して仮置きするように駆動制御されている、
ことを特徴とする商品供給・集積装置。
【請求項10】
供給される商品を所定個数ずつ集積するための商品供給・集積方法であって、
複数の商品を供給コンベアにより下流側に向かって供給しつつ、
前記供給コンベア上の商品を移載ロボットにより取り出し、集積コンベア上に移載して所定個数ずつ集積させた状態で下流側に向かって搬送するとともに、
前記供給コンベアにより供給される商品が前記移載ロボットの可動範囲を越えてオーバーフローすることで系外排出される前に、前記供給コンベアから供給された商品を前記移載ロボットにより仮置台に移載して仮置きし、前記仮置台に仮置きされた商品を前記移載ロボットにより前記集積コンベアに移載して集積させるようにした、
ことを特徴とする商品供給・集積方法。
【請求項11】
請求項10において、
前記集積コンベアによる単位時間当たりの商品処理量が、前記供給コンベアによる単位時間当たりの商品処理量を上回っている、
ことを特徴とする商品供給・集積方法。
【請求項12】
請求項10において、
前記移載ロボットが、複数のパラレルリンク機構からなるパラレルロボットから構成されている、
ことを特徴とする商品供給・集積方法。
【請求項13】
請求項10において、
前記移載ロボットの前記可動範囲における前記集積コンベアには、当該集積コンベアに対する商品の移載処理が前記可動範囲内で完了するように当該集積コンベアに対して商品の移載を開始すべき所定の移載開始区間が設定されており、
前記移載ロボットは、前記集積コンベアの前記移載開始区間に空のバケットが進入しかつ前記供給コンベアから前記可動範囲内に所定個数の商品が供給されたときに、前記所定個数の商品を前記集積コンベアの前記空のバケットに移載するように駆動制御されている、
ことを特徴とする商品供給・集積方法。
【請求項14】
請求項10において、
前記移載ロボットの前記可動範囲における前記集積コンベアには、当該集積コンベアに対する商品の移載処理が前記可動範囲内で完了するように当該集積コンベアに対して商品の移載を開始すべき所定の移載開始区間が設定されており、
前記移載ロボットは、前記集積コンベアの前記移載開始区間に空のバケットが進入したとき、前記供給コンベアから前記可動範囲内に所定個数の商品が供給されていなければ、前記供給コンベアにより供給された商品を前記仮置台に移載して仮置きするように駆動制御されている、
ことを特徴とする商品供給・集積方法。
【請求項15】
請求項10において、
前記移載ロボットの前記可動範囲における前記集積コンベアには、当該集積コンベアに対する商品の移載処理が前記可動範囲内で完了するように当該集積コンベアに対して商品の移載を開始すべき所定の移載開始区間が設定されており、
前記移載ロボットは、前記供給コンベアから前記可動範囲内に所定個数の商品が供給されたとき、前記集積コンベアの前記移載開始区間に空のバケットが進入していなければ、前記供給コンベアにより供給された商品を前記仮置台に移載して仮置きするように駆動制御されている、
ことを特徴とする商品供給・集積方法。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate

【図7C】
image rotate

【図7D】
image rotate

【図7E】
image rotate

【図7F】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2012−188231(P2012−188231A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−53089(P2011−53089)
【出願日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(000141886)株式会社京都製作所 (83)
【Fターム(参考)】