説明

商品宣伝システム

【課題】遠方からの視認性も良好に確保することができ、周囲の一般顧客に良好に興味を持たせることができ、パッケージ商品を良好に宣伝することができる商品宣伝システムを提供する。
【解決手段】タバコパックSTPの外観を少なくとも相似形に模式した外形の商品模式基体110が、基体懸架部材120により下方に懸架される。この懸架された商品模式基体110を、基体回転機構が回転駆動するとともに、基体上下機構が上下移動させる。商品模式基体110を天井面などから懸架するので視認性も良好に確保することができる。その商品模式基体110が回転するだけでなく上下するので、周囲の一般顧客に良好に興味を持たせることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店頭販売される所定のパッケージ商品を宣伝するための商品宣伝システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、サプライチェーン店舗であるコンビニエンスストアなどでは、各種のパッケージ商品が店頭販売されている。このようなパッケージ商品の一つとしてタバコパックがある。
【0003】
また、コンビニエンスストアなどでは、各種のパッケージ商品が商品宣伝システムにより宣伝されている。このような商品宣伝システムは、いわゆるポップと呼称される小型の看板などが一般的である。
【0004】
このポップは、例えば、そのパッケージ商品が収容されている商品収容ラックに装着される。しかし、より良好な宣伝効果を実現する商品宣伝システムとして、現在、各種の提案がある。例えば、商品の包装容器を媒体とした商品宣伝システムの提案がある。
【0005】
その商品宣伝システムは、商品の包装容器を媒体とした宣伝方法であり、該商品の内容物及び販売者等とは無関係な内容の宣伝情報が、該包装容器の少なくとも内面の一部に記載される。
【0006】
これにより、商品の購入者に商品の内容物及び販売者等とは無関係な内容の宣伝情報を提供することができ、宣伝情報の提供者に新たな情報提供手段を提供することができる。
【0007】
また、リサイクルの推進に寄与できるとともに、再利用可能な包装容器の新たな活用方法を付加でき、環境保全に考慮した宣伝方法を提供することができる(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
さらに、購入者及び周囲の人に与える印象が強く、任意の商品見本に注目を確実に引くことができ、商品の販売促進を図ることができる商品見本を商品宣伝システムとした提案もある。
その商品宣伝システムでは、商品見本に取付けられた表示体を揺動、移動、出没、回転、発光して、商品見本及び表示体の存在を購入者及び周囲の人に報知する。従来例のような静止した宣伝物で平面的に報知するよりも、購入者及び周囲の人に与える印象が強く、任意の商品見本に注目を引くことができる。
【0009】
且つ、商品見本による宣伝効果が長期間安定して得られ、積極的且つ効果的な宣伝が行えると共に、その商品見本に対応した商品の販売促進を図ることができる(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2004−75168号公報
【特許文献2】特開2000−90339号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述のように、現在では商品収容ラックに装着するポップなどが、商品宣伝システムとして一般的である。しかし、前述のようにポップは小型の看板でしかなく、その宣伝効果は良好とは言い難い。
【0011】
そこで、各種の商品宣伝システムが提案されており、上述のように可動するものもある。しかし、より簡単な構造で効果的にパッケージ商品を宣伝する商品宣伝システムが要望されている。
【0012】
多々ある商品宣伝システムとしては、例えば、パッケージ商品の看板を回転軸で軸支して駆動源で回転駆動するものなどがある。この場合、例えば、レジ店員スペースのレジ台の上で看板が回転するので、静止している看板よりも宣伝効果はある。
【0013】
しかし、回転する看板は珍しくなく、人間は、よくある動きへの興味は良好ではない。また、上述のようにレジ台上に載置する商品宣伝システムでは、遠方からの視認性が良好ではない。
【0014】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、遠方からの視認性も良好に確保することができ、周囲の一般顧客に良好に興味を持たせることができ、パッケージ商品を良好に宣伝することができる商品宣伝システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の商品宣伝システムは、店頭販売される所定のパッケージ商品を宣伝するための商品宣伝システムであって、パッケージ商品の外観を少なくとも相似形に模式した外形の商品模式基体と、商品模式基体を下方に懸架する基体懸架部材と、懸架された商品模式基体を回転駆動する基体回転機構と、懸架された商品模式基体を上下移動させる基体上下機構と、を有する。
【0016】
従って、本発明の商品宣伝システムでは、パッケージ商品の外観を少なくとも相似形に模式した外形の商品模式基体が、基体懸架部材により下方に懸架される。このように懸架された商品模式基体を、基体回転機構が回転駆動するとともに、基体上下機構が上下移動させる。商品模式基体を天井面などから下方に懸架することができるので、遠方からの商品模式基体の視認性も良好に確保される。その商品模式基体が回転するだけでなく上下するので、商品模式基体が珍しい動きをすることになる。
【0017】
また、上述のような商品宣伝システムにおいて、商品模式基体が中空に形成されており、基体懸架部材が商品模式基体の上面に形成されている貫通孔に挿通されており、商品模式基体の内部に基体回転機構と基体上下機構とが配置されており、基体回転機構と基体上下機構とが商品模式基体の内部で基体懸架部材に連結されていてもよい。
【0018】
また、上述のような商品宣伝システムにおいて、基体回転機構と基体上下機構とが電動に形成されており、商品模式基体の上面に設置されている光電池パネルを、さらに有し、光電池パネルから基体回転機構と基体上下機構とに電力が供給されてもよい。
【0019】
また、上述のような商品宣伝システムにおいて、商品模式基体が中空の透光性に形成されており、商品模式基体の内部に光源が配置されていてもよい。
【0020】
また、上述のような商品宣伝システムにおいて、光源が点滅されてもよい。
【0021】
また、上述のような商品宣伝システムにおいて、基体回転機構と基体上下機構とが商品模式基体の外部で基体懸架部材に連結されていてもよい。
【0022】
また、上述のような商品宣伝システムにおいて、商品模式基体はパッケージ商品を保持する商品保持ケースを有してもよい。
【0023】
また、上述のような商品宣伝システムにおいて、商品模式基体は複数のパッケージ商品を保持する商品保持ケースを有してもよい。
【0024】
また、上述のような商品宣伝システムにおいて、基体回転機構と基体上下機構とが駆動源を共用していてもよい。
【0025】
また、上述のような商品宣伝システムにおいて、パッケージ商品がボックス状のタバコパックからなってもよい。
【0026】
なお、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【発明の効果】
【0027】
本発明の商品宣伝システムでは、パッケージ商品の外観を少なくとも相似形に模式した外形の商品模式基体が、基体懸架部材により下方に懸架される。このように懸架された商品模式基体を、基体回転機構が回転駆動するとともに、基体上下機構が上下移動させる。商品模式基体を天井面などから下方に懸架することができるので、遠方からの商品模式基体の視認性も良好に確保することができる。その商品模式基体が回転するだけでなく上下するので、商品模式基体が珍しい動きをすることになり、周囲の一般顧客に良好に興味を持たせることができる。しかも、このように良好な視認性で珍しく動く商品模式基体の外形はパッケージ商品の外観を模式しているので、パッケージ商品を良好に宣伝することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
本発明の実施の一形態を図1ないし図4を参照して以下に説明する。なお、本実施の形態では図示するように前後左右上下の方向を規定して説明する。しかし、これは構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定するものである。従って、本発明を実施する製品の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
【0029】
本実施の形態の商品宣伝システム100は、図4に示すように、詳細には後述するが、店頭販売される所定のパッケージ商品であるタバコパックSTPを宣伝するために利用される。
【0030】
このため、本実施の形態の商品宣伝システム100は、図1に示すように、タバコパックSTPの外観を少なくとも相似形に模式した外形の商品模式基体110と、商品模式基体110を下方に懸架する基体懸架部材120と、図2に示すように、懸架された商品模式基体110を回転駆動する基体回転機構130と、懸架された商品模式基体110を上下移動させる基体上下機構140と、を有する。
【0031】
より具体的には、商品模式基体110は、例えば、半透明の樹脂によりタバコパックSTPを数倍の相似形に模式した中空のボックス状に形成されており、その外面にはタバコパックSTPを模式した図柄が印刷されている。
【0032】
商品模式基体110の上面中央には貫通孔111が形成されており、図2および図3に示すように、この貫通孔111に基体懸架部材120の矩形断面ワイヤ121が挿通されている。
【0033】
商品模式基体110の内部には、電動の基体回転機構130と基体上下機構140とが配置されており、基体回転機構130と基体上下機構140とが商品模式基体110の内部で基体懸架部材120に連結されている。
【0034】
基体回転機構130と基体上下機構140とは、駆動源であるサーボモータ131を共用している。より具体的には、図2に示すように、サーボモータ131の駆動軸132には、四本のスポーク部141で支持された大径のクラウンギヤ133が回転自在に連結されている。
【0035】
このクラウンギヤ133には、商品模式基体110の内部上方で回転自在に軸支されているピニオンギヤ134が歯合している。図3に示すように、このピニオンギヤ134には、矩形の貫通孔135が形成されており、このピニオンギヤ134の矩形の貫通孔135に、基体懸架部材120の矩形断面ワイヤ121が、スライド自在かつ回転不能に挿通されている。
【0036】
このピニオンギヤ134を挿通された矩形断面ワイヤ121の下端は、クラウンギヤ133を支持している四本のスポーク部141の外端近傍に連結されている。なお、このスポーク部141をリンク機構とした連結による矩形断面ワイヤ121の捻れを解消するため、矩形断面ワイヤ121の下部にはヨリモドシ機構122が形成されている。
【0037】
また、図1および図2に示すように、商品模式基体110の上面には光電池パネル150が設置されている。この光電池パネル150は、商品模式基体110の内部底面に設置されている電源回路151を経由して基体回転機構130と基体上下機構140とのサーボモータ131に配線されている(図示せず)。
【0038】
また、本実施の形態の商品宣伝システム100では、前述のように商品模式基体110が中空の透光性に形成されているので、図2に示すように、商品模式基体110の内部にLED(Light Emitting Diode)光源160も配置されている。このLED光源160も電源回路151に配線されており、この電源回路151はLED光源160を点滅させる。
【0039】
なお、基体懸架部材120は、図1に示すように、天井面に装着される懸架ベース部材123が、矩形断面ワイヤ121の上端に装着されている。この懸架ベース部材123は、例えば、矩形断面ワイヤ121の巻取機構(図示せず)を内蔵している。
【0040】
上述のような構成において、本実施の形態の商品宣伝システム100は、例えば、図4に示すように、タバコパックSTPなどを店頭販売するサプライチェーン店舗であるコンビニエンスストアCVSのレジ店員スペースSRSの天井面(図示せず)などに設置される。
【0041】
その場合、基体懸架部材120の懸架ベース部材123が天井面に装着され、その矩形断面ワイヤ121で商品模式基体110が懸架される。すると、この商品模式基体110の上面に位置する光電池パネル150に、天井面に設置されている店舗照明(図示せず)から光線が入射することになる。
【0042】
そこで、光電池パネル150が発電した電力が電源回路151に供給され、この電源回路151によりLED光源160が点滅されるとともにサーボモータ131が駆動される。
【0043】
このサーボモータ131はスポーク部141で支持されているクラウンギヤ133を回転駆動してピニオンギヤ134も回転駆動する。ただし、前述のように基体懸架部材120の矩形断面ワイヤ121は、ピニオンギヤ134の矩形の貫通孔135にスライド自在かつ回転不能に挿通されている。このため、相対的にピニオンギヤ134の周囲をクラウンギヤ133が水平方向に回転することになり、これで商品模式基体110が水平回転する。
【0044】
同時に、矩形断面ワイヤ121の下端が連結されているスポーク部141はリンク機構として機能することになる。このため、ピニオンギヤ134に挿通されている矩形断面ワイヤ121が上下方向にスライド移動する。従って、相対的に商品模式基体110が上下方向に往復移動する。
【0045】
そして、表面にタバコパックSTPの図柄が印刷されている商品模式基体110が透光性なので、LED光源160の点滅により、商品模式基体110の全体も点滅することになる。
【0046】
つまり、本実施の形態の商品宣伝システム100では、タバコパックSTPを相似形に模式した商品模式基体110が天井面から懸架された状態で、点滅しながら、水平回転するとともに上下移動する。
【0047】
本実施の形態の商品宣伝システム100は、上述のように商品模式基体110を天井面などから下方に懸架することができるので、遠方からの商品模式基体110の視認性も良好に確保することができる。
【0048】
しかも、その商品模式基体110が回転するだけでなく上下するので、商品模式基体110が珍しい動きをすることになり、周囲の一般顧客に良好に興味を持たせることができる。特に、その商品模式基体110が透光性で点滅するので、さらに一般顧客の興味を引くことができ、その視認性も向上させることができる。
【0049】
そして、このように良好な視認性で珍しく動く商品模式基体110の外形がタバコパックSTPの外観を模式しているので、タバコパックSTPを良好に宣伝することができる。
【0050】
特に、上述のように商品模式基体110を駆動したり発光させる基体回転機構130と基体上下機構140とLED光源160とが、その商品模式基体110の内部に配置されており、その電力は商品模式基体110の上面の光電池パネル150から供給される。
【0051】
このため、本実施の形態の商品宣伝システム100は、電源配線などを必要とすることなく、天井面に設置するだけで動作することができる。特に、一般顧客にタバコパックSTPを宣伝する前後左右の表面には自由に図柄を表記することができ、一般顧客に視認されない上面に光電池パネル150を設置することができる。
【0052】
このため、宣伝効果を阻害することなく、光電池パネル150を最良の位置に配置することができる。特に、商品模式基体110が基体懸架部材120で天井面から懸架されるので、天井照明により近距離から光電池パネル150を良好な効率で作動させることができる。
【0053】
しかも、本実施の形態の商品宣伝システム100では、商品模式基体110の水平回転と上下移動を一個のサーボモータ131で実現している。このため、その部品数を削減して生産性を向上させることができ、省電力化も実現することができる。特に、本実施の形態の商品宣伝システム100では、光源がLEDからなるので、これも省電力化に寄与することができる。
【0054】
なお、本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では商品模式基体110の上面に光電池パネル150が設置されており、電源配線などを必要とすることなく商品宣伝システム100が機能することを例示した。しかし、上述のような商品宣伝システムが内蔵電池や外部電源で機能してもよい(図示せず)。
【0055】
また、上記形態では宣伝効果を向上させるため、商品模式基体110にLED光源160が内蔵されていることを例示したが、これを省略してもよく、商品模式基体110の表面に反射板(図示せず)などが設置されていてもよい。
【0056】
さらに、商品模式基体110に、例えば、コマーシャルを音声出力する音声出力機構(図示せず)が内蔵されていてもよい。また、商品模式基体110などに人感センサ(図示せず)を装着し、一般顧客が検知されたときのみ商品宣伝システム100が作動してもよい。
【0057】
また、上記形態ではスポーク部141で支持されたクラウンギヤ133とピニオンギヤ134と矩形断面ワイヤ121とを利用することにより、商品模式基体110を回転駆動する基体回転機構130と上下移動させる基体上下機構140とを一体に形成することを例示した。
【0058】
しかし、このように商品模式基体110を回転駆動する基体回転機構と上下移動させる基体上下機構とを他の構造で実現することもできる。例えば、図5に例示する商品宣伝システム200では、基体懸架部材210が、基体上下機構となるスプリングワイヤ211で商品模式基体110を懸架する。
【0059】
この商品模式基体110の上端には、基体回転機構となるワンウェイクラッチ220が装着されている。このワンウェイクラッチ220は、上下一対のクラッチ板221,222からなり、上方のクラッチ板221が商品模式基体110に固定されている。
【0060】
スプリングワイヤ211の下端は、上方のクラッチ板221の貫通孔(図示せず)に挿通されており、下方のクラッチ板222に連結されている。商品模式基体110の内部底面には、ウエイト部材223を上下振動させるソレノイド機構224が設置されている。
【0061】
上述のような構造の商品宣伝システム200では、ソレノイド機構224がウエイト部材223を上下振動させる。すると、スプリングワイヤ211で懸架されている商品模式基体110は上下振動することになる。
【0062】
このとき、スプリングワイヤ211と商品模式基体110はワンウェイクラッチ220で連結されているので、商品模式基体110は上下振動するとともに水平回転することになる。
【0063】
また、上記形態では宣伝効果を向上させるため、タバコパックSTPを数倍に相似拡大した商品模式基体110を利用することを例示した。しかし、これでは頻繁に変化する新製品に対応することは困難である。
【0064】
そこで、これが問題となる場合には、図6に例示する商品宣伝システム300のように、実際のタバコパックSTPを保持する商品保持ケース311を利用すればよい。この商品保持ケース311は、例えば、無色透明な樹脂の枠体からなる。
【0065】
そこで、この商品保持ケース311に所望のタバコパックSTPを装着することで、そのタバコパックSTPの商品模式基体310が実現される。この商品模式基体310の商品保持ケース311は、基体懸架機構320の矩形断面ワイヤ121で懸架されている。
【0066】
この矩形断面ワイヤ121の上端は、例えば、懸架ベース部材330の内部に挿通されており、そこで基体回転機構130および基体上下機構140に連結されている。なお、この商品宣伝システム300では、懸架ベース部材330に電源配線331が形成されている。
【0067】
このような商品宣伝システム300では、懸架ベース部材330に内蔵されている基体回転機構130および基体上下機構140により、商品模式基体310が水平回転されるとともに上下移動される。その商品模式基体310は、タバコパックSTPを交換自在なので、例えば、新製品の宣伝などに、簡単かつ迅速に柔軟に対応することができる。
【0068】
さらに、上述の商品宣伝システム300では、商品保持ケース311がタバコパックSTPを一個だけ保持することを例示した。しかし、図7に例示する商品宣伝システム340のように、商品保持ケース341が四個などの複数のタバコパックSTPを矩形などの所定形状に保持してもよい。
【0069】
この場合、四個のタバコパックSTPの全部が同一銘柄でもよく、四個の全部が相違する銘柄でもよい。また、二つの銘柄のタバコパックSTPが千鳥格子のように配列されてもよい。
【0070】
さらに、図8に例示する商品宣伝システム350のように、商品保持ケース351が四個のタバコパックSTPを螺旋状に保持してもよい。この場合、商品保持ケース351の中央に矩形スペース352が発生するので、例えば、ここに発光機構や発音機構などを内蔵してもよい(図示せず)。
【0071】
まず、上述のような商品保持ケース351は回転対称となるので、図9に例示する商品宣伝システム360のように、商品保持ケース351を上面ではなく角部で45度に懸架してもよい。
【0072】
なお、当然ながら、上述した実施の形態および複数の変形例は、その内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。また、上述した実施の形態および変形例では、各部の構造などを具体的に説明したが、その構造などは本願発明を満足する範囲で各種に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の実施の形態の商品宣伝システムの外観を示す模式的な斜視図である。
【図2】商品模式基体の内部構造を示す模式的な縦断正面図である。
【図3】基体回転機構および基体上下機構の要部を示す斜視図である。
【図4】サプライチェーン店舗であるコンビニエンスストアのレジ店員スペースに複数の商品宣伝システムが設置された状態を示す模式的な斜視図である。
【図5】一の変形例の商品宣伝システムの商品模式基体の内部構造を示す模式的な縦断正面図である。
【図6】他の変形例の商品宣伝システムの外観を示す分解斜視図である。
【図7】さらに他の変形例の商品宣伝システムの外観を示す正面図である。
【図8】さらに他の変形例の商品宣伝システムの外観を示す正面図である。
【図9】さらに他の変形例の商品宣伝システムの外観を示す正面図である。
【符号の説明】
【0074】
100 商品宣伝システム
110 商品模式基体
111 貫通孔
120 基体懸架部材
121 矩形断面ワイヤ
122 ヨリモドシ機構
123 懸架ベース部材
130 基体回転機構
131 サーボモータ
132 駆動軸
133 クラウンギヤ
134 ピニオンギヤ
135 貫通孔
140 基体上下機構
141 スポーク部
150 光電池パネル
151 電源回路
160 LED光源
200 商品宣伝システム
210 基体懸架部材
211 スプリングワイヤ
220 ワンウェイクラッチ
221 クラッチ板
222 クラッチ板
223 ウエイト部材
224 ソレノイド機構
300 商品宣伝システム
310 商品模式基体
311 商品保持ケース
320 基体懸架機構
330 懸架ベース部材
331 電源配線
340 商品宣伝システム
341 商品保持ケース
350 商品宣伝システム
351 商品保持ケース
352 矩形スペース
360 商品宣伝システム
CVS コンビニエンスストア
SRS レジ店員スペース
STP タバコパック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
店頭販売される所定のパッケージ商品を宣伝するための商品宣伝システムであって、
前記パッケージ商品の外観を少なくとも相似形に模式した外形の商品模式基体と、
前記商品模式基体を下方に懸架する基体懸架部材と、
懸架された前記商品模式基体を回転駆動する基体回転機構と、
懸架された前記商品模式基体を上下移動させる基体上下機構と、
を有する商品宣伝システム。
【請求項2】
前記商品模式基体が中空に形成されており、
前記基体懸架部材が前記商品模式基体の上面に形成されている貫通孔に挿通されており、
前記商品模式基体の内部に前記基体回転機構と前記基体上下機構とが配置されており、
前記基体回転機構と前記基体上下機構とが前記商品模式基体の内部で前記基体懸架部材に連結されている請求項1に記載の商品宣伝システム。
【請求項3】
前記基体回転機構と前記基体上下機構とが電動に形成されており、
前記商品模式基体の上面に設置されている光電池パネルを、さらに有し、
前記光電池パネルから前記基体回転機構と前記基体上下機構とに電力が供給される請求項1または2に記載の商品宣伝システム。
【請求項4】
前記商品模式基体が中空の透光性に形成されており、
前記商品模式基体の内部に光源が配置されている請求項1ないし3の何れか一項に記載の商品宣伝システム。
【請求項5】
前記光源が点滅される請求項4に記載の商品宣伝システム。
【請求項6】
前記基体回転機構と前記基体上下機構とが前記商品模式基体の外部で前記基体懸架部材に連結されている請求項1に記載の商品宣伝システム。
【請求項7】
前記商品模式基体は前記パッケージ商品を保持する商品保持ケースを有する請求項6に記載の商品宣伝システム。
【請求項8】
前記商品模式基体は複数の前記パッケージ商品を保持する商品保持ケースを有する請求項7に記載の商品宣伝システム。
【請求項9】
前記基体回転機構と前記基体上下機構とが駆動源を共用している請求項1ないし8の何れか一項に記載の商品宣伝システム。
【請求項10】
前記パッケージ商品がボックス状のタバコパックからなる請求項1ないし9の何れか一項に記載の商品宣伝システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−156749(P2010−156749A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−333808(P2008−333808)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000004569)日本たばこ産業株式会社 (406)
【Fターム(参考)】