説明

商品展示装置

【課題】展示台1,2に展示用商品92を載置し、一端が盗難検出回路に接続された盗難検出用のセンサケーブル3が、その他端の盗難検出用プローブ32で商品に固定され、また、充電用ケーブル4が商品の充電端子に充電用電源を供給するように接続される商品展示装置において、展示台側のケーブルの接続位置を、ケーブルがセンサケーブルか充電用ケーブルかに係らず最寄りの位置に接続可能とすることにより、ケーブルの配索を簡素化する。
【解決手段】センサケーブルの一端はコネクタボックス2上に設けられたコネクタ21〜24を介して盗難検出回路に接続され、このコネクタは電気的には互いに並列接続されてコネクタボックス上で位置を変えて複数個設けられ、各コネクタは充電用ケーブルを充電用電源に接続するコネクタと共通化されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話、デジタルカメラ、ゲーム機のような電池内蔵の電気製品(以下、商品ともいう)を店頭等で展示する際に使用する商品展示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
商品展示装置における商品の展示は、展示台の上に商品を置き、この商品に対して、盗難検出用のセンサを取り付けると共に、電池充電用のケーブルを接続して行っている。このような商品展示装置に関する発明が下記特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−277379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の展示装置では、商品に対する盗難検出用のセンサのケーブルの最適取付位置と、商品に対する電池充電用のケーブルの接続位置は、商品の種類や機種によって様々であり、それらの位置と展示台側のケーブル接続位置との相対位置によっては、両ケーブルが展示用商品の周りで錯綜し、展示用商品の周りが雑然としてその見栄えが悪くなる問題がある。
本発明は、このような問題に鑑み、展示台側のケーブルの接続位置を、ケーブルがセンサケーブルか充電用ケーブルかに係らず最寄りの位置に接続可能とすることにより、ケーブルの配索を簡素化することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1発明は、展示台に展示用商品を載置し、一端が盗難検出回路に接続された盗難検出用のセンサケーブルが、その他端の盗難検出用プローブで商品に固定され、また、充電用ケーブルが商品の充電端子に充電用電源を供給するように接続される商品展示装置において、センサケーブルの一端は展示台上に設けられたコネクタを介して盗難検出回路に接続され、該コネクタは電気的には互いに並列接続されて展示台上で位置を変えて複数個設けられ、各コネクタは充電用ケーブルを充電用電源に接続するコネクタと共通化されていることを特徴とする商品展示装置である。
第1発明によれば、共通化された複数のコネクタが展示台上に設けられているため、展示用商品にセンサケーブルと充電用ケーブルの両方を取り付け、その取付位置が商品の種類や機種によって種々変化する場合でも、各ケーブルは複数のコネクタの中から最寄りの位置にあるものを選択して使用することができ、複数のケーブルが錯綜することなく、見栄え良く配索することができる。商品が分割可能なものであり、センサケーブルが複数本となる場合には、この発明による効果はより顕著である。
【0006】
本発明の第2発明は、上記第1発明において、展示台上の各コネクタには、盗難検出回路に接続される端子と、充電用電源に接続される端子とがそれぞれ設けられ、センサケーブル及び充電用ケーブルに接続され、且つ前記各コネクタに雄雌嵌合する各相手コネクタには、各ケーブルに接続される端子が設けられることを特徴とする。
第2発明によれば、各コネクタには、盗難検出回路に接続される端子と、充電用電源に接続される端子とがそれぞれ設けられているため、コネクタの端子構造を変更するだけの簡単な構成で、コネクタの共通化を図ることができる。
【0007】
本発明の第3発明は、上記第1又は第2発明において、前記展示台は、展示用商品を固定する展示台上部と、支持部となる展示台下部とから成り、展示台上部と展示台下部とは磁力により分離可能に結合され、展示台下部には前記盗難検出回路を備え、展示台上部には前記センサケーブル及び充電用ケーブルが接続されるコネクタが複数個並列接続されて設けられ、展示台上部と展示台下部とは互いに電気的に接続されて、展示台下部から展示台上部の各コネクタに充電用電源を供給し、展示台上部の各コネクタに接続されたセンサケーブルの検出信号を展示台下部の盗難検出回路に送信し、展示台上部と展示台下部とは互いの当接面内での結合位置を所定角度だけ相対偏倚可能とする結合構造を備えることを特徴とする。
第3発明によれば、展示台上部と展示台下部とは互いの当接面内での結合位置を所定角度だけ相対偏倚可能とされているため、展示用商品をその商品の種類や機種に応じて最適位置で展示することができる。また、商品も各コネクタも共に展示台上部側に設けられているため、商品に取り付けた各ケーブルをコネクタに接続した後に商品の角度を変更しても、ケーブルをコネクタに接続し直す必要はない。
【0008】
本発明の第4発明は、上記第3発明において、前記展示台上部と展示用商品とは両面テープにより互いに接着固定され、展示台上部の両面テープとの接着面の一部は切り欠かれて接着面外に向けて開かれた開口部とされ、該開口部には両面テープの展示台上部との接着面を剥がすように両面テープの一部に当接するリムーバプレートが挿入可能とされていることを特徴とする。
第4発明によれば、展示台上部と展示用商品を接着固定する両面テープは、展示台上部に形成された開口部にリムーバプレートを挿入して剥がし易くされているため、無理な力を加えることなく展示台上部から両面テープと共に展示用商品を容易に剥がすことができる。しかも、そのとき、無理な力が商品に加えられることはないため、商品を傷付けたり故障させたりする恐れをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施形態の使用状態における構成説明図である。
【図2】上記第1の実施形態の全体構成説明図である。
【図3】上記第1の実施形態のコネクタボックスの部分断面側面図である。
【図4】図3と同様のコネクタボックスの斜視図である。
【図5】図3と同様のコネクタボックスの底面側からの斜視図である。
【図6】上記第1の実施形態の電気回路ブロック図である。
【図7】上記第1の実施形態の制御ユニットの制御フローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態の構成説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
第1の実施形態では、展示用商品として携帯電話を用いた場合について説明しており、図1に示すように、展示台である制御ユニット1及びコネクタボックス2の上に固定された携帯電話92が傾斜台91上に固定されている。傾斜台91は店舗内で客の見やすい位置に携帯電話を展示するように、高さと傾斜角度を設定している。
図1及び2に示すように、制御ユニット(本発明における展示台下部)1とコネクタボックス(本発明における展示台上部)2とは磁力により分離可能に結合されて展示台を成し、コネクタボックス2は携帯電話92を固定し、制御ユニット1は支持部となる。
また、コネクタボックス2と携帯電話92は、両面テープ6によって相互に接着固定されている。携帯電話92には盗難検出用のセンサケーブル3が取り付けられると共に、充電用ケーブル4が充電端子に接続されている。
センサケーブル3の先端(他端)には、盗難検出用プローブ32が設けられ、この盗難検出用プローブ32が携帯電話92の一部に接着固定されている。盗難検出用プローブ32は、電気的には図6に示すようにオンオフスイッチであり、盗難検出用プローブ32が携帯電話92から取り外されるとオフとなり、取り付けられるとオンとなるように構成されている。後述するように、携帯電話92から盗難検出用プローブ32が取り外されると、盗難検出用プローブ32はオンからオフとなって、盗難検出回路により赤色LED(発光ダイオード)が点灯されると同時にブザーが作動されて、商品である携帯電話92が盗難されようとしていることが警報される。
センサケーブル3の一端と充電用ケーブル4の一端は、共にコネクタボックス2のコネクタ21〜24に接続されている。
【0011】
コネクタボックス2には、全て同一形状、同一構造のコネクタ21〜24が4個設けられており、各コネクタ21〜24は、大略円筒形を成すコネクタボックス2の環状側壁上に略等間隔に配置されている。各コネクタ21〜24の各端子は、電気的には互いに並列接続されており、各端子からの電気配線はワイヤ5を介して制御ユニット1に接続されている。
制御ユニット1には、図示しない盗難検出回路、充電用電源回路が内蔵されており、各回路は、制御ユニット1のコネクタ11、上記ワイヤ5のコネクタ51を介してワイヤ5に接続され、更にコネクタボックス2内で各コネクタ21〜24に接続されている。なお、盗難検出回路には、上述の赤色LED、ブザーが接続されている。また、制御ユニット1には、図示されていないが、電源線が接続されて外部電源が供給されている。
制御ユニット1は半透明の樹脂カバーで覆われており、赤色LEDが発光されると、その光を外部に透過させる。また、樹脂カバーのブザーに対応する位置にはブザー作動音を通過させるための孔が開けられている。更に、制御ユニット1内には受光センサが内蔵されており、この受光センサは、樹脂カバーを通して通信端末8から発光される赤外線信号を受信している。
【0012】
図6に示されるように、コネクタボックス2の各コネクタ21〜24には、センサケーブル3のコネクタ31も充電用ケーブル4のコネクタ41も共通に接続可能とされており、各コネクタ21〜24内には、コネクタ31の端子311、312に接続される端子212、213が配置されると共に、コネクタ41の端子411、412に接続される端子241、244が配置されている。
従って、コネクタ21〜24の一つにセンサケーブル3のコネクタ31が接続されれば、コネクタ21〜24内の端子のうち、コネクタ31の端子311、312に対応する端子212、213を通じて制御ユニット1内の盗難検出回路に盗難検出用プローブ32が接続される。また、充電用ケーブル4のコネクタ41がコネクタ21〜24の一つに接続されれば、コネクタ21〜24内の端子の内、コネクタ41の端子411、412に対応する端子241、244を通じて、制御ユニット1の充電用電源回路に携帯電話92の電池が接続される。
以上の図6に基づく説明では、センサケーブル3のコネクタ31がコネクタボックス2のコネクタ21に接続され、充電用ケーブル4のコネクタ41がコネクタボックス2のコネクタ24に接続された場合について説明したが、センサケーブル3のコネクタ31や充電用ケーブル4のコネクタ41が、コネクタボックス2のどのコネクタに接続されても同様に機能することができる。
【0013】
このように共通化された複数のコネクタ21〜24がコネクタボックス2上に設けられていることにより、携帯電話92にセンサケーブル3と充電用ケーブル4の両方を取り付け、その取付位置が携帯電話92の種類や機種によって種々変化する場合でも、各ケーブル3、4は複数のコネクタ21〜24の中から最寄りの位置にあるものを選択して使用することができ、複数のケーブル3、4が錯綜することなく、見栄え良く配索することができる。携帯電話92が分割可能なものであり、センサケーブル3が複数本となる場合には、この発明による効果はより顕著である。
また、各コネクタ21〜24には、盗難検出回路に接続される端子212、213、242、243と、充電用電源に接続される端子211、214、241、244とがそれぞれ設けられているため、各コネクタ21〜24、31、41の端子構造を変更し、各コネクタ21〜24の端子の電気接続を変更するだけの簡単な構成で、コネクタの共通化を図ることができる。
【0014】
図7には制御ユニット1内の盗難検出回路における盗難検出機能がフローチャートによって示されている。
プログラムが起動されると、ステップS1では赤色LEDが点灯される。この点灯により商品展示をしている店員は、盗難検出回路が検出可能状態にないことを知ることができる。ステップS2では、検出開始操作が行われたか否かが判定される。検出開始操作は、図2に示す通信端末8のスイッチ操作によって行われる。スイッチ操作が行われるまではステップS2が否定判断されて、ステップS1により赤色LEDの点灯が継続されるが、スイッチ操作が行われてステップS2が肯定判断されると、ステップS3において、赤色LEDは消灯され、盗難検出回路が検出可能状態となったことが表示される。
次のステップS4では、盗難検出用プローブ32の状態が確認される。即ち、盗難検出用プローブ32がオン状態かオフ状態かが確認される。次のステップS5では、ステップS4で確認された盗難検出用プローブ32の状態が記録される。
ステップS6では、ステップS4と同様に現在の盗難検出用プローブ32の状態が検出され、ステップS7ではステップS5で記録された盗難検出用プローブ32の状態とステップS6で検出された盗難検出用プローブ32の状態とが比較される。この比較の結果、両者が不一致か否かがステップS8にて判定され、両者が一致していればステップS8は否定判断されて、ステップS6とステップS7の処理を繰り返す。両者が不一致となってステップS8が肯定判断されると、ステップS9において赤色LEDが点灯されると共にブザーが作動される。当初、記録された盗難検出用プローブ32の状態に対して、現在の盗難検出用プローブ32の状態が不一致となったということは、携帯電話92に固定されていた盗難検出用プローブ32が取り外されたか、取り外されていた盗難検出用プローブ32が携帯電話92に固定されたことを意味するため、警報を発して、携帯電話92が盗難されようとしていることを警報する。
ステップS10では、解除信号を受信したか否かが判定される。解除信号は上述の通信端末8のスイッチ操作により発せられ、解除信号が受信されていない間は、ステップS10は否定判断され、ステップS9において警報が発せられ続ける。解除信号が受信され、ステップS10が肯定判断されると、ステップS11において赤色LEDが消灯されると共に、ブザーの作動が停止されて、警報が停止される。
以上のようにして盗難検出が行われる。
【0015】
次に制御ユニット1とコネクタボックス2との結合構造について説明する。
上述のように基本的に両者は磁力により分離可能に結合されている。具体的には、図3の27で示すようにコネクタボックス2の底面部に永久磁石が固定されており、制御ユニット1の上面部に図示しない磁性体板が固定されている。
また、制御ユニット1とコネクタボックス2は、第1の実施形態では、互いの当接面内での結合位置を90度刻みで相対偏倚可能とされている。具体的には、図2〜5に示すように、コネクタボックス2の底面部の周囲には環状に配置された4個の突起251〜254が設けられており、それに対応する制御ユニット1の上面部の周囲には、上記4個の突起251〜254が嵌合可能な窪みが形成されている。各突起251〜254が各窪みに嵌合することで、制御ユニット1とコネクタボックス2は互いに当接面内で相対回転しないように位置決めされている。そして、一旦この嵌合状態を外した後に、コネクタボックス2を当接面内で90度回転させ、各突起251〜254を外す前に嵌合していた窪みの隣りの窪みに嵌合させることにより、制御ユニット1に対してコネクタボックス2を90度偏倚させた位置で結合させることができる。
このようにコネクタボックス2を制御ユニット1に対して90度刻みで偏倚させて結合可能とすることにより携帯電話92をその種類や機種に応じて最適位置で展示することができる。また、携帯電話92も各コネクタ21〜24も共にコネクタボックス2側に設けられているため、携帯電話92に取り付けた各ケーブル3、4をコネクタ21〜24に接続した後に携帯電話92の角度を変更しても、ケーブル3、4をコネクタ21〜24に接続し直す必要はない。
【0016】
コネクタボックス2の上面には、図2〜4に示すように両面テープ6が貼着されている。この両面テープ6の上面に携帯電話92を載せることにより、図1のようにコネクタボックス2の上面に携帯電話92を固定している。
図3、4において、28はコネクタボックス2内から突出するピンであり、両面テープ6の中心を貫通している。ピン28は両面テープ6の上面に携帯電話92が固定されると、ピン28の先端が携帯電話92に押されてコネクタボックス2内に沈み、コネクタボックス2内に設けられているスイッチを切換操作するように構成されている。従って、ピン28は両面テープ6の上面に携帯電話92が固定されているか否かを検出するセンサの役割を果たしている。勿論、携帯電話92が両面テープ6と共に取り外されても、ピン28はそれを検出できる。ピン28の機能については、本発明と直接関係ないため、これ以上の詳細な説明は省略する。
コネクタボックス2の上面の両面テープ6との接着面の一部は切り欠かれて接着面外に向けて開かれた開口部29とされ、この開口部29には両面テープ6のコネクタボックス2の上面との接着面を剥がすように両面テープ6の一部に当接するリムーバプレート7が挿入可能とされている。
このようにコネクタボックス2の上面と携帯電話92を接着固定する両面テープ6は、コネクタボックス2の上面に形成された開口部29にリムーバプレート7を挿入して剥がし易くされていることにより、無理な力を加えることなくコネクタボックス2の上面から両面テープ6と共に携帯電話92を容易に剥がすことができる。しかも、そのとき、無理な力が携帯電話92に加えられることはないため、携帯電話92を傷付けたり故障させたりする恐れをなくすことができる。
【0017】
<第2の実施形態>
制御ユニット1に対するコネクタボックス2の結合構造は、上記第1の実施形態では、突起及び窪みによる位置決め構造に磁力による結合構造を組合わせたものとしたが、第2の実施形態では、制御ユニット1の上面部とコネクタボックス2の底面部とにそれぞれ図8に示すように環状に磁極を配置した永久磁石を固定することによって構成されている。この第2の実施形態の構成によれば、制御ユニット1の磁石の磁極配置に対して、コネクタボックス2の磁石の磁極は、同じ磁極同士では反発し合うため両者は結合できず、違う磁極同士が相対したときに両者は結合されるようになる。そのため、第2の実施形態でも制御ユニット1とコネクタボックス2の結合位置を90度刻みで相対偏倚させることができる。
第2の実施形態の場合、制御ユニット1とコネクタボックス2の両方に永久磁石を固定するのみで、第1の実施形態のように突起や窪みを形成する必要がないため、構成を簡素化することができる。
なお、第1及び第2の実施形態では、コネクタボックス2の制御ユニット1に対する相対偏倚を90度刻みとしたが、この角度は90度より小さくしても、大きくしても良い。
【0018】
本発明は、上記実施形態で説明した外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、
1.上述の実施形態では、展示台上のコネクタの共通化のため、コネクタ内で位置を変えてセンサケーブル用の端子と充電用ケーブル用の端子とをそれぞれ設けていたが、そのように各ケーブル専用の端子を設けるのではなく、コネクタ内の端子は全く共通とし、この端子間に別途検知回路を接続して、その端子にどちらのケーブルが接続されているかを識別するようにしても良い。具体的には、コネクタの端子間に微弱な電気信号を印加して、その端子の先にオンオフスイッチが接続されていることが検知されるか、所定の電池が接続されていることが検知されるかにより、前者であるときは共通の端子に接続されているケーブルはセンサケーブルであり、後者であるときは充電用ケーブルであると識別することができる。このようにして識別が行われた後は、検知回路に代えて、センサケーブルであるときは盗難検出回路が端子間に接続され、充電用ケーブルであるときは充電用電源が端子間に接続される。このようにして展示台上のコネクタの共通化を図ることもできる。
2.展示用商品については、上記実施形態では携帯電話の場合を例示したが、デジタルカメラ、ゲーム機などでも良いことは勿論である。
【符号の説明】
【0019】
1 制御ユニット(展示台、展示台下部)
2 コネクタボックス(展示台、展示台上部)
21、22、23、24 コネクタ
251、252、253、254 突部(結合構造)
29 開口部
3 センサケーブル
31 コネクタ
32 盗難検出用プローブ
4 充電用ケーブル
41 コネクタ
42 コネクタ
5 ワイヤ
6 両面テープ
7 リムーバプレート


【特許請求の範囲】
【請求項1】
展示台に展示用商品を載置し、一端が盗難検出回路に接続された盗難検出用のセンサケーブルが、その他端の盗難検出用プローブで商品に固定され、また、充電用ケーブルが商品の充電端子に充電用電源を供給するように接続される商品展示装置において、
センサケーブルの一端は展示台上に設けられたコネクタを介して盗難検出回路に接続され、該コネクタは電気的には互いに並列接続されて展示台上で位置を変えて複数個設けられ、各コネクタは充電用ケーブルを充電用電源に接続するコネクタと共通化されていることを特徴とする商品展示装置。
【請求項2】
請求項1において、展示台上の各コネクタには、盗難検出回路に接続される端子と、充電用電源に接続される端子とがそれぞれ設けられ、
センサケーブル及び充電用ケーブルに接続され、且つ前記各コネクタに雄雌嵌合する各相手コネクタには、各ケーブルに接続される端子が設けられることを特徴とする商品展示装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−3937(P2013−3937A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−135983(P2011−135983)
【出願日】平成23年6月20日(2011.6.20)
【出願人】(592076571)株式会社ヤガミ (2)
【出願人】(591260166)太陽パーツ株式会社 (18)
【Fターム(参考)】